JP2811441B2 - シャッターにおける非常時脱出方法と非常時脱出機構を備えたシャッター - Google Patents
シャッターにおける非常時脱出方法と非常時脱出機構を備えたシャッターInfo
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- JP2811441B2 JP2811441B2 JP33520996A JP33520996A JP2811441B2 JP 2811441 B2 JP2811441 B2 JP 2811441B2 JP 33520996 A JP33520996 A JP 33520996A JP 33520996 A JP33520996 A JP 33520996A JP 2811441 B2 JP2811441 B2 JP 2811441B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右のガイドレールに
沿ってスラットの両側を摺動自在に嵌め込む構造のシャ
ッターにおける非常時脱出方法と非常時脱出機構を備え
たシャッターに関する。
沿ってスラットの両側を摺動自在に嵌め込む構造のシャ
ッターにおける非常時脱出方法と非常時脱出機構を備え
たシャッターに関する。
【0002】
【従来の技術】シャッターは、建物開口部やガレージ入
口等の上部にモータまたは手巻により回転される巻芯を
取付け、該巻芯に巻かれたスラットを開口部等の左右に
取付けたガイドレールに摺動自在に嵌め込んだ構造を有
している。
口等の上部にモータまたは手巻により回転される巻芯を
取付け、該巻芯に巻かれたスラットを開口部等の左右に
取付けたガイドレールに摺動自在に嵌め込んだ構造を有
している。
【0003】このようなシャッターにおいて、電動式の
ものにおいては、地震や火災等の非常時のように緊急に
脱出する必要が生じた場合、停電状態であっても脱出可
能とするため、停電時においては手動が可能となるよう
に構成している。例えば特公平1−37549号におい
ては、停電時には電磁ブレーキは不作動状態となるよう
にして手動によりスラットの上げ下げができるようにし
ている。
ものにおいては、地震や火災等の非常時のように緊急に
脱出する必要が生じた場合、停電状態であっても脱出可
能とするため、停電時においては手動が可能となるよう
に構成している。例えば特公平1−37549号におい
ては、停電時には電磁ブレーキは不作動状態となるよう
にして手動によりスラットの上げ下げができるようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電動式シャッターにおいては、非常時には手動によりシ
ャッターが上げられるようにしているが、手動による巻
上には時間がかかり、脱出が遅れ、急を要する非常時の
操作に適していないという問題点がある。また、手動式
のものにおいても、同様に迅速なシャッター開放ができ
ないという問題点がある。
電動式シャッターにおいては、非常時には手動によりシ
ャッターが上げられるようにしているが、手動による巻
上には時間がかかり、脱出が遅れ、急を要する非常時の
操作に適していないという問題点がある。また、手動式
のものにおいても、同様に迅速なシャッター開放ができ
ないという問題点がある。
【0005】本発明はこのような背景に基づき、非常時
において、シャッターを迅速に脱出可能な状態にできる
シャッターにおける非常時脱出方法と非常時脱出機構を
備えたシャッターを提供することを目的とする。
において、シャッターを迅速に脱出可能な状態にできる
シャッターにおける非常時脱出方法と非常時脱出機構を
備えたシャッターを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるシャッター
における非常時脱出方法は、上記目的を達成するため、
スラットをガイドする左右のガイドレールのうち、少な
くとも一方のガイドレールを室内側部材と室外側部材と
に分割し、常時は室外側部材を、該室外側部材と室内側
部材との間にスラットの側端部が摺動自在に嵌め込まれ
る拘束位置に固定しておき、非常時には前記室外側部材
によるスラットの拘束を室内側から解いてスラットを室
内側から室外側に押し出すことにより、シャッターを解
放して室外に脱出することを特徴とする。
における非常時脱出方法は、上記目的を達成するため、
スラットをガイドする左右のガイドレールのうち、少な
くとも一方のガイドレールを室内側部材と室外側部材と
に分割し、常時は室外側部材を、該室外側部材と室内側
部材との間にスラットの側端部が摺動自在に嵌め込まれ
る拘束位置に固定しておき、非常時には前記室外側部材
によるスラットの拘束を室内側から解いてスラットを室
内側から室外側に押し出すことにより、シャッターを解
放して室外に脱出することを特徴とする。
【0007】また、本発明による非常時脱出機構を備え
たシャッターは、スラットをガイドする左右のガイドレ
ールのうち、少なくとも一方のガイドレールを室内側部
材と室外側部材とに分割し、前記ガイドレールに、室外
側部材と室内側部材との間にスラットの側端部が摺動自
在に嵌め込まれたスラット拘束状態から、室外側部材に
よるスラットの非拘束状態に切り替える操作装置を設
け、該操作装置の操作具を、前記ガイドレールのスラッ
トより室内側に設けたことを特徴とする。
たシャッターは、スラットをガイドする左右のガイドレ
ールのうち、少なくとも一方のガイドレールを室内側部
材と室外側部材とに分割し、前記ガイドレールに、室外
側部材と室内側部材との間にスラットの側端部が摺動自
在に嵌め込まれたスラット拘束状態から、室外側部材に
よるスラットの非拘束状態に切り替える操作装置を設
け、該操作装置の操作具を、前記ガイドレールのスラッ
トより室内側に設けたことを特徴とする。
【0008】本発明による非常時脱出機構を備えたシャ
ッターにおいて、好ましくは、前記左右のガイドレール
をそれぞれ室内側部材と室外側部材に分割すると共に、
左右の室外側部材の共通の操作具と、該操作具の操作に
より左右の室外側部材を連動させる機構を設ける。
ッターにおいて、好ましくは、前記左右のガイドレール
をそれぞれ室内側部材と室外側部材に分割すると共に、
左右の室外側部材の共通の操作具と、該操作具の操作に
より左右の室外側部材を連動させる機構を設ける。
【0009】
【作用】本発明によれば、上述のように、ガイドレール
の室外側部材によるスラットの拘束を解いた状態にして
スラットを室内側から押し開くことによってシャッター
を解放するものであり、スラットを室内側から押し出す
ことにより脱出可能となり、スラットを巻き上げる必要
がない。また、本発明によれば、非常時におけるシャッ
ター解放時には、スラットの室外側を拘束する部材がな
くなるので、スラットだけを室外側へ押し開き可能な状
態となり、スラットの押し開きにより脱出のための隙間
を手軽に形成することができる。
の室外側部材によるスラットの拘束を解いた状態にして
スラットを室内側から押し開くことによってシャッター
を解放するものであり、スラットを室内側から押し出す
ことにより脱出可能となり、スラットを巻き上げる必要
がない。また、本発明によれば、非常時におけるシャッ
ター解放時には、スラットの室外側を拘束する部材がな
くなるので、スラットだけを室外側へ押し開き可能な状
態となり、スラットの押し開きにより脱出のための隙間
を手軽に形成することができる。
【0010】左右の操作装置を連動させる機構を設けた
場合には、共通の操作具を操作することにより、左右の
室外側部材の拘束が同時に解かれる。
場合には、共通の操作具を操作することにより、左右の
室外側部材の拘束が同時に解かれる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の方法を実施するシャッターの
一例を、シャッターの左右のガイドレールの一方につい
て、ガイドレールの室外側部材を介してスラットを拘束
する押さえ具による拘束が解かれた状態で示す横断面
図、図2は同じく室外側部材が押さえ具により拘束され
た状態で示す横断面図、図3は要部の分解斜視図、図4
はシャッターを室外側へ押し開いた状態を示す斜視図で
ある。
一例を、シャッターの左右のガイドレールの一方につい
て、ガイドレールの室外側部材を介してスラットを拘束
する押さえ具による拘束が解かれた状態で示す横断面
図、図2は同じく室外側部材が押さえ具により拘束され
た状態で示す横断面図、図3は要部の分解斜視図、図4
はシャッターを室外側へ押し開いた状態を示す斜視図で
ある。
【0012】図1ないし図4において、1はスラット、
2は左右のガイドレール、3はスラット1の巻芯を収容
したケースであり、電動式の場合は巻芯を回動させるモ
ータが収容され、手動の場合は手巻式ドラムが収容され
る。図1、図2に示すように、ガイドレール2は、アル
ミニウム押し出し型材よりなる室内側部材2aと室外側
部材2bとに分割され、室内側部材2aは、建物開口部
の枠(図示せず)に固定する前記同様の材質でなる固定
枠2cと一体に組み合わされる。室内側部材2aの左右
相互の対向面の室外側には、水平断面形状が略コ字形を
なす室外側部材取付け部4が形成され、該取付け部4内
に室外側部材2bの片側に曲成した抜け止め鍔5aを有
する回動基部5が嵌合され、また、回動基部5の近傍に
は、室外側部材2bより室内側にほぼ直角に突出させて
形成した位置決め用突出部6を有する。
2は左右のガイドレール、3はスラット1の巻芯を収容
したケースであり、電動式の場合は巻芯を回動させるモ
ータが収容され、手動の場合は手巻式ドラムが収容され
る。図1、図2に示すように、ガイドレール2は、アル
ミニウム押し出し型材よりなる室内側部材2aと室外側
部材2bとに分割され、室内側部材2aは、建物開口部
の枠(図示せず)に固定する前記同様の材質でなる固定
枠2cと一体に組み合わされる。室内側部材2aの左右
相互の対向面の室外側には、水平断面形状が略コ字形を
なす室外側部材取付け部4が形成され、該取付け部4内
に室外側部材2bの片側に曲成した抜け止め鍔5aを有
する回動基部5が嵌合され、また、回動基部5の近傍に
は、室外側部材2bより室内側にほぼ直角に突出させて
形成した位置決め用突出部6を有する。
【0013】7は室外側部材2bを拘束、非拘束とする
押さえ具であり、該押さえ具7は、ガイドレール2の構
成部材と同様にアルミニウム押し出し型材からなり、前
記室内側部材2a相互の対向面内に形成された収容部8
に室内外方向(図1に矢印Xで示す)に移動自在に収容
される。該押さえ具7は、前記室外側部材2bの突出部
6に係止させる係止爪7aを有する。
押さえ具であり、該押さえ具7は、ガイドレール2の構
成部材と同様にアルミニウム押し出し型材からなり、前
記室内側部材2a相互の対向面内に形成された収容部8
に室内外方向(図1に矢印Xで示す)に移動自在に収容
される。該押さえ具7は、前記室外側部材2bの突出部
6に係止させる係止爪7aを有する。
【0014】9は前記押さえ具7の係止爪7aが室外側
部材2bの突出部6に係止した位置、すなわち図2に示
すスラット拘束状態から、非係止位置となる図1のスラ
ット非拘束状態に移行させる操作装置であり、該操作装
置9は、前記押さえ具7にねじ等の固定具10により固
定された金具11と、該金具11に固定されたガイドピ
ン12と、該ガイドピン12を摺動自在に貫挿したガイ
ド穴13aを有し、室内側部材2a内に上下方向のみに
ついて移動自在に挿着されたスライドバー13と、該ス
ライドバー13に固定具14により固定され、室内側部
材2aに設けた縦向きの長穴15に突出部16aが上下
動自在に嵌合された操作具としてのスライドつまみ16
とからなる。前記ガイド穴13aは室外側に倒れた形で
傾斜しており、通常時には前記ガイドピン12がガイド
穴13の上端部に貫挿されている。前記ガイドピン12
を取付けた金具11の室内側の面には、室内側部材2a
に当接させて押さえ具7を室外側へ押圧する板ばね17
をねじ18により取付けている。
部材2bの突出部6に係止した位置、すなわち図2に示
すスラット拘束状態から、非係止位置となる図1のスラ
ット非拘束状態に移行させる操作装置であり、該操作装
置9は、前記押さえ具7にねじ等の固定具10により固
定された金具11と、該金具11に固定されたガイドピ
ン12と、該ガイドピン12を摺動自在に貫挿したガイ
ド穴13aを有し、室内側部材2a内に上下方向のみに
ついて移動自在に挿着されたスライドバー13と、該ス
ライドバー13に固定具14により固定され、室内側部
材2aに設けた縦向きの長穴15に突出部16aが上下
動自在に嵌合された操作具としてのスライドつまみ16
とからなる。前記ガイド穴13aは室外側に倒れた形で
傾斜しており、通常時には前記ガイドピン12がガイド
穴13の上端部に貫挿されている。前記ガイドピン12
を取付けた金具11の室内側の面には、室内側部材2a
に当接させて押さえ具7を室外側へ押圧する板ばね17
をねじ18により取付けている。
【0015】このシャッターにおいては、通常はガイド
ピン12が室外側に倒れるように傾斜したガイド穴13
a(図3参照)の上部に貫挿されて位置しており、図2
に示すように、押さえ具7は板ばね17の力で室外側に
押圧され、その係止爪7aが室外側部材2bの突出部6
に当接する状態を維持することにより、室外側部材2b
を拘束して外側への回動を防止する。この状態では、ス
ラット1は、その両端部が室内側部材2aと室外側部材
2bとの間に形成される溝部に案内されて上下動する拘
束状態にある。
ピン12が室外側に倒れるように傾斜したガイド穴13
a(図3参照)の上部に貫挿されて位置しており、図2
に示すように、押さえ具7は板ばね17の力で室外側に
押圧され、その係止爪7aが室外側部材2bの突出部6
に当接する状態を維持することにより、室外側部材2b
を拘束して外側への回動を防止する。この状態では、ス
ラット1は、その両端部が室内側部材2aと室外側部材
2bとの間に形成される溝部に案内されて上下動する拘
束状態にある。
【0016】このシャッターが電動式である場合、火災
や地震等非常時において、停電等によってシャッター駆
動用のモータが作動しない場合は、操作具であるスライ
ドつまみ16に指をかけて引き上げることにより、スラ
イドバー13を上げ、これにより、押さえ具7に金具1
1を介して取付けられているガイドピン12に対しガイ
ド穴13aが摺動しながらスライドバー13が上がる
が、ガイド穴13aは室外側に倒れた形で傾斜している
ので、スライドバー13の上昇につれ、ガイド穴13a
にガイドピン12が摺接するから、押さえ具7は板ばね
17の弾力に抗して室内側に引き寄せられ(なお、この
時、押さえ具7は自重により持ち上がらないが、必要に
応じて押さえ具の持ち上がりを防止するストッパを室内
側部材2aに設けておいても良い)、押さえ具7の係止
爪7aが室外側部材2bの突出部6から外れ、室外側部
材2bの押さえ具7による拘束が解かれ、室外側部材2
bによるスラット1の拘束が解かれる。この状態でスラ
ット1を室内側から押せば、室外側部材2bはスラット
1に押されて図1の2点鎖線aから実線bに矢印cで示
すように回動し、図4に示すように、スラット1を外側
に開くことができる。このように、つまみ16の操作だ
けでスラット1を非拘束状態として押し開くことで解放
状態にすることができ、スラット1の巻上が不要になる
上、身体全体が出る隙間が容易に確保される。また、ス
ラット1を拘束する部材がなくなるので、スラット1だ
けを室外側に押し開き可能な状態となり、従ってスラッ
ト1だけを手軽に動かして脱出のための隙間を形成する
ことができ、このことも脱出の容易化と迅速化を高め
る。
や地震等非常時において、停電等によってシャッター駆
動用のモータが作動しない場合は、操作具であるスライ
ドつまみ16に指をかけて引き上げることにより、スラ
イドバー13を上げ、これにより、押さえ具7に金具1
1を介して取付けられているガイドピン12に対しガイ
ド穴13aが摺動しながらスライドバー13が上がる
が、ガイド穴13aは室外側に倒れた形で傾斜している
ので、スライドバー13の上昇につれ、ガイド穴13a
にガイドピン12が摺接するから、押さえ具7は板ばね
17の弾力に抗して室内側に引き寄せられ(なお、この
時、押さえ具7は自重により持ち上がらないが、必要に
応じて押さえ具の持ち上がりを防止するストッパを室内
側部材2aに設けておいても良い)、押さえ具7の係止
爪7aが室外側部材2bの突出部6から外れ、室外側部
材2bの押さえ具7による拘束が解かれ、室外側部材2
bによるスラット1の拘束が解かれる。この状態でスラ
ット1を室内側から押せば、室外側部材2bはスラット
1に押されて図1の2点鎖線aから実線bに矢印cで示
すように回動し、図4に示すように、スラット1を外側
に開くことができる。このように、つまみ16の操作だ
けでスラット1を非拘束状態として押し開くことで解放
状態にすることができ、スラット1の巻上が不要になる
上、身体全体が出る隙間が容易に確保される。また、ス
ラット1を拘束する部材がなくなるので、スラット1だ
けを室外側に押し開き可能な状態となり、従ってスラッ
ト1だけを手軽に動かして脱出のための隙間を形成する
ことができ、このことも脱出の容易化と迅速化を高め
る。
【0017】図5は本発明のシャッターに用いる操作装
置の他の例を室内側から見た図、図6(A)、(B)は
それぞれそのガイドレールの平面図および図5のA−A
断面図であり、非常時の操作を簡略化するため、1個の
ハンドル21を操作することによって左右の室外側部材
2bが押さえ具7から同時に解放されるように操作装置
を構成したものである。この実施例のものは、左右のス
ライドバー13の上部に、ねじ等の固定具22により、
上端を水平に曲成したフック23を室内側部材2aから
上方に突出させて取付け、ケース内のアングル20の左
右のガイドレール2上に位置する個所に、フック23の
蹴り上げ金具27の取付け金具24をねじ等の固定具2
5により取付け、該取付け金具24に設けた軸26を中
心として蹴り上げ金具27を回動自在に取付ける。該蹴
り上げ金具27は、前記フック23に係合させる係合部
27aを有するもので、該蹴り上げ金具27はばね28
により常時図5の矢印B方向に付勢しておき、蹴り上げ
金具27がフック23に係合しない位置にあるようにし
ておく。また、左右の蹴り上げ金具27の間をそれぞれ
ワイヤロープ30で接続し、前記ハンドル21とワイヤ
ロープ30とをワイヤロープ31で接続し、該ワイヤロ
ープ31を、前記アングル20に固定したワイヤロープ
方向変換用部品32の開口部32aに通している。
置の他の例を室内側から見た図、図6(A)、(B)は
それぞれそのガイドレールの平面図および図5のA−A
断面図であり、非常時の操作を簡略化するため、1個の
ハンドル21を操作することによって左右の室外側部材
2bが押さえ具7から同時に解放されるように操作装置
を構成したものである。この実施例のものは、左右のス
ライドバー13の上部に、ねじ等の固定具22により、
上端を水平に曲成したフック23を室内側部材2aから
上方に突出させて取付け、ケース内のアングル20の左
右のガイドレール2上に位置する個所に、フック23の
蹴り上げ金具27の取付け金具24をねじ等の固定具2
5により取付け、該取付け金具24に設けた軸26を中
心として蹴り上げ金具27を回動自在に取付ける。該蹴
り上げ金具27は、前記フック23に係合させる係合部
27aを有するもので、該蹴り上げ金具27はばね28
により常時図5の矢印B方向に付勢しておき、蹴り上げ
金具27がフック23に係合しない位置にあるようにし
ておく。また、左右の蹴り上げ金具27の間をそれぞれ
ワイヤロープ30で接続し、前記ハンドル21とワイヤ
ロープ30とをワイヤロープ31で接続し、該ワイヤロ
ープ31を、前記アングル20に固定したワイヤロープ
方向変換用部品32の開口部32aに通している。
【0018】この実施例において、ハンドル21を把持
して矢印dのように引張れば、ワイヤロープ30が矢印
eのように引かれ、左右の蹴り上げ金具27がばね28
の力に抗して反B方向に回動するから、係合部27aが
上がり、フック23の下面に係合部27aが当接してこ
れをスライドバー13と共に矢印fのように押し上げる
から、前記のように、室外側部材2bの突出部6から押
さえ具7の係止爪7aが外れ、スラット1を押し開くこ
とができる。
して矢印dのように引張れば、ワイヤロープ30が矢印
eのように引かれ、左右の蹴り上げ金具27がばね28
の力に抗して反B方向に回動するから、係合部27aが
上がり、フック23の下面に係合部27aが当接してこ
れをスライドバー13と共に矢印fのように押し上げる
から、前記のように、室外側部材2bの突出部6から押
さえ具7の係止爪7aが外れ、スラット1を押し開くこ
とができる。
【0019】このように、1個のハンドル21の操作で
スラット1を開くことができるようにすれば、スラット
1の解放がより迅速化される。また、このように1個の
ハンドル21の操作でスラット1が解放できるようにす
る構成は、シャッターを取付ける開口部等の室内側の片
側に嵌め殺し戸があり、他方に引戸があるため、前記ス
ライドつまみ16等がガイドレール2に取付けられない
場合に特に有効である。なお、ハンドル21は一方のガ
イドレール2に設けてその動きをワイヤロープやシー
ブ、リンク等を介して他方のスライドバー13に伝達す
るようにしても良い。
スラット1を開くことができるようにすれば、スラット
1の解放がより迅速化される。また、このように1個の
ハンドル21の操作でスラット1が解放できるようにす
る構成は、シャッターを取付ける開口部等の室内側の片
側に嵌め殺し戸があり、他方に引戸があるため、前記ス
ライドつまみ16等がガイドレール2に取付けられない
場合に特に有効である。なお、ハンドル21は一方のガ
イドレール2に設けてその動きをワイヤロープやシー
ブ、リンク等を介して他方のスライドバー13に伝達す
るようにしても良い。
【0020】以上本発明を実施例により説明したが、本
発明を実施する場合、室外側部材2bの拘束は、例えば
ロッド状のもので行なうようにしても良く、また、左右
のガイドレールの片側のみに本発明の構造を採用する
等、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、ガイドレ
ール2、その室内側部材2a、室外側部材2b、押さえ
具7、操作装置9等の具体的形状やこれらの組合わせ等
について、上記実施例に限らず、種々の変更、付加が可
能である。
発明を実施する場合、室外側部材2bの拘束は、例えば
ロッド状のもので行なうようにしても良く、また、左右
のガイドレールの片側のみに本発明の構造を採用する
等、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、ガイドレ
ール2、その室内側部材2a、室外側部材2b、押さえ
具7、操作装置9等の具体的形状やこれらの組合わせ等
について、上記実施例に限らず、種々の変更、付加が可
能である。
【0021】
【発明の効果】請求項1、2によれば、スラットをガイ
ドする左右のガイドレールのうち、少なくとも一方のガ
イドレールを室内側部材と室外側部材とに分割し、常時
は室外側部材を、該室外側部材と室内側部材との間にス
ラットの側端部が摺動自在に嵌め込まれる拘束位置に固
定しておき、非常時には前記室外側部材によるスラット
の拘束を室内側から解いてスラットを室内側から室外側
に押し出すことにより、シャッターを解放して室外に脱
出するようにしたので、操作がワンタッチとなり、従来
のように、非常時においても手動でスラットを巻き上げ
る場合に比較し、シャッター解放を迅速化できる。ま
た、上述のような非常時におけるシャッター解放時に
は、スラットの室外側を拘束する部材がなくなるので、
スラットだけを室外側へ押し開き可能な状態となり、ス
ラットの押し開きにより脱出のための隙間を手軽に形成
することができ、脱出の容易化とさらなる迅速化が達成
される。
ドする左右のガイドレールのうち、少なくとも一方のガ
イドレールを室内側部材と室外側部材とに分割し、常時
は室外側部材を、該室外側部材と室内側部材との間にス
ラットの側端部が摺動自在に嵌め込まれる拘束位置に固
定しておき、非常時には前記室外側部材によるスラット
の拘束を室内側から解いてスラットを室内側から室外側
に押し出すことにより、シャッターを解放して室外に脱
出するようにしたので、操作がワンタッチとなり、従来
のように、非常時においても手動でスラットを巻き上げ
る場合に比較し、シャッター解放を迅速化できる。ま
た、上述のような非常時におけるシャッター解放時に
は、スラットの室外側を拘束する部材がなくなるので、
スラットだけを室外側へ押し開き可能な状態となり、ス
ラットの押し開きにより脱出のための隙間を手軽に形成
することができ、脱出の容易化とさらなる迅速化が達成
される。
【0022】請求項3によれば、1つの操作具の操作で
左右のスラットの左右の端部の室外側への拘束が解かれ
るようにしたので、非常時の操作がより簡単になり、よ
り迅速に対応できる。
左右のスラットの左右の端部の室外側への拘束が解かれ
るようにしたので、非常時の操作がより簡単になり、よ
り迅速に対応できる。
【図1】本発明によるシャッターの非常時脱出方法を実
施する装置の一例を、シャッターの左右のガイドレール
の一方について、ガイドレールの室外側部材の押さえ具
による拘束が解かれた状態で示す横断面図である。
施する装置の一例を、シャッターの左右のガイドレール
の一方について、ガイドレールの室外側部材の押さえ具
による拘束が解かれた状態で示す横断面図である。
【図2】図1と同じく室外側部材が押さえ具により拘束
された状態で示す横断面図である。
された状態で示す横断面図である。
【図3】本実施例の要部の分解斜視図である。
【図4】本実施例においてスラットを室外側へ押し開い
た状態を示す斜視図である。
た状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を室内側より見た図であ
る。
る。
【図6】(A)は図5の実施例の一方のガイドレールの
平面図、(B)は図5のA−A断面図である。
平面図、(B)は図5のA−A断面図である。
1:スラット、2:ガイドレール、2a:室内側部材、
2b:室外側部材、6:突出部、7:押さえ具、9:操
作装置、11:金具、12:ガイドピン、13:スライ
ドバー、13a:ガイド穴、16:スライドつまみ、1
7:板ばね、21:ハンドル、23:フック、27:蹴
り上げ金具、27a:係合部、28:ばね、30、3
1:ワイヤロープ
2b:室外側部材、6:突出部、7:押さえ具、9:操
作装置、11:金具、12:ガイドピン、13:スライ
ドバー、13a:ガイド穴、16:スライドつまみ、1
7:板ばね、21:ハンドル、23:フック、27:蹴
り上げ金具、27a:係合部、28:ばね、30、3
1:ワイヤロープ
Claims (3)
- 【請求項1】スラットをガイドする左右のガイドレール
のうち、少なくとも一方のガイドレールを室内側部材と
室外側部材とに分割し、 常時は室外側部材を、該室外側部材と室内側部材との間
にスラットの側端部が摺動自在に嵌め込まれる拘束位置
に固定しておき、 非常時には前記室外側部材によるスラットの拘束を室内
側から解いてスラットを室内側から室外側に押し出すこ
とにより、シャッターを解放して室外に脱出することを
特徴とするシャッターにおける非常時脱出方法。 - 【請求項2】スラットをガイドする左右のガイドレール
のうち、少なくとも一方のガイドレールを室内側部材と
室外側部材とに分割し、 前記ガイドレールに、室外側部材と室内側部材との間に
スラットの側端部が摺動自在に嵌め込まれたスラット拘
束状態から、室外側部材によるスラットの非拘束状態に
切り替える操作装置を設け、 該操作装置の操作具を、前記ガイドレールのスラットよ
り室内側に設けたことを特徴とする非常時脱出機構を備
えたシャッター。 - 【請求項3】前記左右のガイドレールをそれぞれ室内側
部材と室外側部材に分割すると共に、 左右の室外側部材の共通の操作具と、該操作具の操作に
より左右の室外側部材を連動させる機構を設けたことを
特徴とする請求項2記載の非常時脱出機構を備えたシャ
ッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33520996A JP2811441B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | シャッターにおける非常時脱出方法と非常時脱出機構を備えたシャッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33520996A JP2811441B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | シャッターにおける非常時脱出方法と非常時脱出機構を備えたシャッター |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27750390A Division JPH0816429B2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | シャッターの非常時脱出機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217568A JPH09217568A (ja) | 1997-08-19 |
JP2811441B2 true JP2811441B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=18285992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33520996A Expired - Lifetime JP2811441B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | シャッターにおける非常時脱出方法と非常時脱出機構を備えたシャッター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2811441B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3856439B2 (ja) * | 2002-03-29 | 2006-12-13 | 文化シヤッター株式会社 | シャッタ装置 |
JP4550482B2 (ja) * | 2004-05-10 | 2010-09-22 | 文化シヤッター株式会社 | 開閉装置 |
FR2954396A1 (fr) * | 2009-12-18 | 2011-06-24 | C N Creations | Dispositif de fermeture de baie de type volet roulant |
JP4975839B2 (ja) * | 2010-02-23 | 2012-07-11 | 文化シヤッター株式会社 | 開閉装置 |
-
1996
- 1996-12-16 JP JP33520996A patent/JP2811441B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09217568A (ja) | 1997-08-19 |
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