JP2810808B2 - リード線固定方法及び装置 - Google Patents

リード線固定方法及び装置

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JP2810808B2
JP2810808B2 JP3156579A JP15657991A JP2810808B2 JP 2810808 B2 JP2810808 B2 JP 2810808B2 JP 3156579 A JP3156579 A JP 3156579A JP 15657991 A JP15657991 A JP 15657991A JP 2810808 B2 JP2810808 B2 JP 2810808B2
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郁夫 高橋
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日本ランコ株式会社
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/44Magnetic coils or windings
    • H01H2050/446Details of the insulating support of the coil, e.g. spool, bobbin, former

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  • Electromagnets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リード線を用いたソレ
ノイドコイルにおいて、ソレノイドコイルへのリード線
の取付方法及び取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ソレノイドコイルへのリード線の
取付は、図4及び図5に示すように、ボビン1に巻かれ
たエナメル線6に絶縁テープ10を巻き、その上にボビ
ンの軸と平行にリード線aをテープで止め、芯線bにエ
ナメル線をはんだ付けした後適当に折り曲げ、絶縁紙1
1を介して絶縁テープで芯線部を固定した後、外側を樹
脂で成形していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、エナメル線を巻いたボビンに絶縁テーブ、絶縁紙な
どの絶縁物を複数用いなければならず、また、コイルの
発熱による絶縁性の劣化等があると共に、リード線を引
っ張るとコイルからリード線が抜け、芯線とエナメル線
の接合部が切れ、断線するなどの問題があった。
【0004】従って、本発明の目的は、絶縁テープ及び
絶縁紙などを不要とすると共に、リード線のソレノイド
コイルからの抜けを防止することの出来るリード線の固
定方法及び固定装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、ソレノイドコイルのボビンの外側
端面にボビンの軸と直角に設けた穴にリード線を挿入し
て貫通させ、該穴の先に設けた壁にリード線の被覆端部
を当接させ、リード線の芯線部分をU字状に折り曲げ、
前記穴と平行に設けた溝部に該リード線の芯線部分を収
容して固定する、リード線固定方法を提供することがで
きる。
【0006】また、本発明は、ソレノイドコイルのボビ
ンの外側端面にボビンの軸と直角にリード線の貫通する
穴を有し、該穴と平行にリード線の芯線部分を収容する
溝部を設け、該穴の先にリード線の被覆端部が当接する
壁を設けたことを特徴とするリード線固定装置を提供す
ることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
付き説明する。図1は、本発明によるリード線固定装置
を示す概略斜視図である。このリード線固定装置は、絶
縁材料で成形されており、ボビンの外側端部に取り付け
られる構成とすることもできるし、またボビン1の外側
端部に一体的に形成されることもできる。このリード線
固定装置には、ボビン1の軸方向に対し直角な方向に、
リード線aが貫通する穴2が設けられ、この穴2のリー
ド線挿入方向前方には、リード線の被覆端部が当接する
壁3が設けられており、更に、穴2と平行な方向にリー
ド線aの芯線部分bを収容する溝4が設けられている。
また、本実施例においては、ボビン1に巻いたエナメル
線6のリード線側への通り道として、切欠き5をリード
線固定装置に設けた構成としたが、エナメル線6は任意
の方法でボビン1から、リード線の芯線部分bと接合す
るために引き出されることができる。本実施例において
は、リード線固定装置の要素である穴2、壁3、溝4及
び切欠き5を左右各一対設けた構成としたが、これらの
要素の組は、ボビンの外側端部上の任意の位置に、一組
あるいは複数組み設けることができるものである。
【0008】次に、リード線の固定手順について、図2
及び図3を用いて説明する。図2及び図3は、リード線
が、リード線固定装置を介してボビンに取り付けられた
状態を示す図である。リード線aは、穴2に挿入され貫
通した後、被覆端部が壁3に当接する。その後、リード
線aの芯線部分bは、エナメル線6と接合されてU字状
に折り曲げられて、溝4に収容される。
【0009】リード線aの芯線部分bが、ボビン1の巻
線7と、絶縁材料で成形されたリード線固定装置を介し
て隔離されているので、絶縁テープや絶縁紙などを用い
ることなく、リード線とボビンの巻線との絶縁を保つこ
とができる。また、リード線とエナメル線を、ボビンの
巻線から絶縁状態で接合しているのが、ボビンの巻線上
ではなく、ボビンの外側端面であるため、巻線コイルの
発熱の影響が小さいので、熱による絶縁性の劣化の恐れ
も少ない。
【0010】また、本実施例において、溝4の幅方向の
寸法を、リード線aの芯線部分bの直径よりもわずかに
大きくなるように適当に選ぶことによって、リード線を
引っ張った時に、穴の外壁部2′と溝壁4′との間に芯
線部分bが挟まれて、芯線部分の抜けを防止することが
できる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればボ
ビンの巻線への絶縁テープや絶縁紙を不要として、リー
ド線をソレノイドコイルに固定することができるので、
固定作業が容易であると共に、絶縁性の劣化も少なく、
また、U字状に曲げられた芯線部分が、溝の中で保持さ
れるので、リード線の抜けを防止することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリード線固定装置を示す概略斜視
図。
【図2】本発明によりリード線がボビンに取り付けられ
た状態を示す図。
【図3】図2の矢印方向から見た図。
【図4】従来技術によるリード線の固定状態を示す図。
【図5】図4のA−A断面図。
【符号の説明】
1 ボビン 2 穴 2′ 穴の外壁部 3 壁 4 溝 4′ 溝壁 5 切欠き 6 エナメル線 7 巻線 a リード線 b 芯線部分

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドコイルのボビンの外側端面に
    ボビンの軸と直角に設けた穴にリード線を挿入して貫通
    させ、該穴の先に設けた壁にリード線の被覆端部を当接
    させ、リード線の芯線部分をU字状に折り曲げ、前記穴
    と平行に設けた溝部に該リード線の芯線部分を収容す
    る、ソレノイドコイルの巻線と絶縁状態でリード線を固
    定するリード線固定方法。
  2. 【請求項2】 絶縁材料からなるリード線固定装置にお
    いて、ソレノイドコイルのボビンの外側端面にボビンの
    軸と直角にリード線の貫通する穴を有し、該穴と平行に
    リード線の芯線部分を収容する溝部を設け、該穴の先に
    リード線の被覆端部が当接する壁を設けたことを特徴と
    するリード線固定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のリード線固定装置におい
    て、リード線の芯線部分を収容する前記溝部の幅が、リ
    ード線の芯線部分の直径よりもわずかに大きいことを特
    徴とするリード線固定装置。
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