JP2808909B2 - パワー半導体装置 - Google Patents

パワー半導体装置

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JP2808909B2
JP2808909B2 JP3062290A JP6229091A JP2808909B2 JP 2808909 B2 JP2808909 B2 JP 2808909B2 JP 3062290 A JP3062290 A JP 3062290A JP 6229091 A JP6229091 A JP 6229091A JP 2808909 B2 JP2808909 B2 JP 2808909B2
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/7801DMOS transistors, i.e. MISFETs with a channel accommodating body or base region adjoining a drain drift region
    • H01L29/7802Vertical DMOS transistors, i.e. VDMOS transistors
    • H01L29/7803Vertical DMOS transistors, i.e. VDMOS transistors structurally associated with at least one other device

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパワー半導体装置に関
し、特に電界効果トランジスタで構成されたパワー半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワー半導体装置としては縦型電界効果
トランジスタ、特に縦型二重拡散構造のDMOSトラン
ジスタが有力視されている。
【0003】DMOSトランジスタは、Nチャネルの場
合を例にとると、N+ 型の半導体層とその上に形成され
たN- 型のエピタキシャル層とを有する半導体チップに
形成される。この半導体チップの表面部のエピタキシャ
ル層にはP型のベース領域が形成され、そのベース領域
内にN+型のソース領域が形成されている。半導体チッ
プのN- 型のエピタキシャル層のうちベース領域が形成
されていない部分がドレイン領域である。ソース領域と
ドレイン領域とで挟まれたベース領域上にゲート絶縁膜
が形成され、ゲート絶縁膜上にゲート電極が形成されて
いる。
【0004】実際にはゲート電極はゲート絶縁膜上にメ
ッシュ状に配置される。そうして、ゲート電極と自己整
合的にベース領域およびソース領域が形成されている。
すなわち、多数のDMOSセルが並列して半導体チップ
に作り込まれているのである。
【0005】このようなDMOSトランジスタのソース
電極(ソース領域に接続されている電極)を接地し、ド
レイン電極(半導体チップの裏面電極)を正にバイアス
し、ゲート電極に正電圧を印加すると、ゲート電極下の
ベース領域の表面部にN型の反転層(チャネル)が形成
され、ドレイン電極からN+ 型の半導体層、N- 型のエ
ピタキシャル層、N型の反転層、ソース領域を通って、
ソース電極に電流が流れる。従って、電源とドレイン電
極との間に負荷を接続することにより、この負荷を駆動
することができる。また、ゲート電極に印加する電圧値
を低くすることによって電流を遮断し、負荷の駆動を止
めることができるため、半導体スイッチの機能をもって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したパワー半導体
装置の駆動電流は1アンペアから10アンペア程度の所
望の値に設計される。パワー半導体装置には、このよう
な大電流が流れるので半導体チップが過度に発熱して破
壊されてしまう危険がある。このような熱的破壊を防ぐ
には、従来は複雑な構造の破壊防止機構が必要であり、
半導体チップの面積を極めて大きくして実用に耐えない
ものとしていた。熱的破壊防止のためにはチップの温度
を検出することが、第1のステップとして重要である。
【0007】本発明の目的は簡単な構造で半導体チップ
の温度を検出することのできるパワー半導体装置を提供
することにある。
【0008】本発明の他の目的は温度検出セルを内蔵し
半導体チップの面積を実用的な範囲に抑えることのでき
るパワー半導体装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパワー半導体装
置は、第1導電型の半導体基板の一主表面部に選択的に
形成された第2導電型のベース領域、前記半導体基板の
うち前記べース領域に接する部分を含む第1ドレイン領
域、前記べース領域内に形成された第1導電型の第1ソ
ース領域、前記第1ソース領域と前記第1ドレイン領域
とで挟まれた前記ベース領域上に形成された第1ゲート
絶縁膜および前記第1ゲート絶縁膜上に形成された第1
ゲート電極を有する縦型電界効果トランジスタと、前記
半導体基板の前記一主表面部に前記べース領域と離れて
形成された第2導電型のウェル、前記ウェル内にそれぞ
れ形成された第1導電型の第2ソース領域および第2ド
レイン領域ならびに前記第2ソース領域と第2ドレイン
領域とで挟まれた前記ウェル上に形成された第2ゲート
絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜上に形成された第2
ゲート電極を有するMOSトランジスタからなる温度検
出セルと、前記縦型電界効果トランジスタの前記第1ゲ
ート電極に前記縦型電界効果トランジスタを駆動するた
めの第1の電圧を与える第1の手段と、前記MOSトラ
ンジスタの前記第2ソース領域と前記第2ドレイン領域
とで挟まれた前記ウェルの表面を横切って流れる電流を
所定の値に保持するために必要な前記第2ゲート電極に
与える第2の電圧を検出する第2の手段と、前記第2の
電圧が予め定めた値より大または小にあったことを検知
して前記第1の手段を不活性化する第3の手段とを含
み、前記第2の手段は前記第2のゲート電極と前記第2
ドレイン領域とを短絡する手段を有している。
【0010】この場合、縦型電界効果トランジスタはD
MOSとすることができる。
【0011】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0012】本発明のパワー半導体装置の回路図を図2
に示す。
【0013】縦型電界効果トランジスタT1は多数のD
MOSセルを並列に接続した構成を有する。すなわち、
多数のセルトランジスタのゲート、ドレインおよびソー
スをそれぞれ第1ゲート端子、第1ドレイン端子D1お
よびソース端子Sに共通接続して全体として一つの大容
量トランジスタを構成している。回路は横型のMOSト
ランジスタT2を有し、そのゲート,ドレインおよびソ
ースはそれぞれ第2ゲート端子G2,第2ドレイン端子
D2および共通ソース端子Sに接続されている。
【0014】縦型電界効果トランジスタT1とMOSト
ランジスタT2とは一つの半導体チップに集積されてい
る。
【0015】図1を参照すると、半導体チップ101の
表面には第1ゲートパッド102−1,第1ゲート電極
配線103、ソースパッド104およびソース電極10
5が設けられている。MOSトランジスタT2は半導体
チップ101の中央部の温度検出セル部106に設けら
れている。
【0016】図3を参照すると、温度検出セル部106
には、第2ゲートパッド102−2および第2ドレイン
パッド107が設けられている。
【0017】半導体チップ101は図示しないパッケー
ジに搭載される。第1ゲートパッド102−1,第2ゲ
ートパッド102−2、第2ドレインパッド107およ
びソースパッド104はパッケージから外部に導出され
た図示しない第1ゲート端子(FIG.1のG1),第
2ゲート端子(G2),第2ドレイン端子(D2)およ
びソース端子(S)にパッケージ内でそれぞれ接続され
る。なお、第1ドレイン端子(D1)には半導体チップ
101の裏面に設けられた後述する第1ゲート電極11
7(FIG.4)が接続されている。
【0018】図4を参照すると、半導体チップ101
は、アンチモンが1立方cmあたり10の8乗の2倍
(2E18と記す。以下これに準じる。)程度にドープ
されたN+ 型のシリコン層108と、リンが5.6E1
5/cm3 程度にドープされた抵抗率1Ω−cm、厚さ
約12μmのN- 型のエピタキシャル層109からなる
半導体基板を有している。
【0019】エピタキシャル層109の表面部には表面
濃度約1E18/cm3 、深さ約3.5μmのP型のベ
ース領域110が約千から10万個一定のピッチ(ただ
し温度検出セル部は除く)で設けられている。又、ベー
ス領域110とは独立に、P型のウェル111が温度検
出セル部に設けられている。ウェル111の深さはベー
ス領域110と同程度でよい。なお、1個のベース領域
110の占有面積は約10μm×10μm,ウェル11
1の占有面積は約100μm×100μmである。
【0020】それぞれのベース領域110内にはN+ 型
の第1ソース領域112−1が設けられている。ベース
領域110のうち第1ソース領域112−1の外側の部
分の上に厚さ約50nmの第1ゲート酸化膜113−1
が設けられている。第1ゲート酸化膜113−1上には
厚さ約600nm、表面抵抗約11Ω/□のポリシリコ
ン膜からなる第1ゲート電極114−1が設けられてい
る。第1ゲート電極114−1は温度検出セル部(図2
の106)を除くほとんどの部分で半導体チップの表面
をメッシュ状に覆っている。リンシリケートガラスなど
の層間絶縁膜115が第1ゲート電極114−1および
第1ゲート酸化膜113−1を覆って設けられている。
ベース領域110の中央部とその周辺の第1ソース領域
112−1の一部は、層間絶縁膜115および第1ゲー
ト酸化膜113−1に設けられた開口116を介してア
ルミニムのソース電極105と接続されている。半導体
基板の裏面にはアルミニウムの第1ドレイン電極117
が設けられている。第1ゲート電極配線103(図2)
はU字形のアルミニウム配線で、ソース電極105と同
様に、層間絶縁膜115上に設けられ、図示しない開口
を介して第1ゲート電極114−1と接続されている。
第1ゲートパッド102−1(図2)は第1ゲート電極
配線103と同じアルミニム配線であり、その下の層間
絶縁膜に開口は設けられていない。ソースパッド104
(図2)もまたソース電極105,第1ゲートパッド1
02−1および第1ゲート電極配線103と同じ層次の
アルミニウム膜からなっている。ソースパッド104は
ソース電極105と接続されているがその下の層間絶縁
膜に開口が設けられていて下地拡散層と接触している。
以上説明した縦型電界効果トランジスタは公知の典型的
な構造を有している。ただし、半導体チップの中央部に
温度検出セル部が設けられている点で異なっている。
【0021】次に温度検出セルについて説明する。
【0022】エピタキシャル層109の表面部にはベー
ス領域110とは独立にP- 型のウェル111が設けら
れている。ウェル111内にはN+ 型の第2ソース領域
112−2、N+ 型の第2ドレイン領域118およびP
+ 型のコンタクト領域119が設けられている。コンタ
クト領域119は第2ソース領域112−2に接して設
けられている。第2ソース領域112−2と第2ドレイ
ン領域118とで挟まれたウェル111の部分上には厚
さ約50nmのSiO2 からなる第2ゲート酸化膜11
3−2が設けられている。第2ゲート酸化膜113−2
上には厚さ約600nm、表面抵抗約11Ω/cm2
ポリシリコン膜からなる第2ゲート電極114−2が設
けられている。第2ゲート電極114−2および第2ゲ
ート酸化膜113−2上には層間絶縁膜115が設けら
れている。第2ソース領域112−2およびコンタクト
領域は層間絶縁膜115に設けられた開口120を介し
てソース電極105に接続されている。第2ドレイン領
域118は層間絶縁膜115に設けられた開口121を
介してアルミニウムの第2ドレイン電極107に接続さ
れている。第2ゲート電極114−2はT字形のポリシ
リコン膜であり、図4に示すように層間絶縁膜115に
設けられた開口122を介してアルミニウムの第2ゲー
トパッド102−2と接続されている。第2ドレイン電
極107および第2ゲートパッド102−2はそれぞれ
パッケージの図示しない内部リードとワイヤボンディン
グされ、第2ドレイン端子(D2)および第2ゲート端
子(G2)に導出される。
【0023】以上の説明から明らかなように、本実施例
はDMOSトランジスタと横型のMOSトランジスタと
を同一の半導体チップ上に集積したものである。
【0024】横型のMOSトランジスタが温度検出セル
として使用できることを説明する前に一実施例の製造方
法について述べる。
【0025】まず、図5に示すように、N+ 型のシリコ
ン層108上にN- 型のエピタキシャル層109を成長
させたシリコン基板を準備する。次に、熱酸化を行ない
エピタキシャル層109の表面に厚さ約600nmの酸
化シリコン膜123を形成する。次に、酸化シリコン膜
123に開口124を設ける。開口124を通して、1
Q12/cm2 から5E14/cm2 好ましくは1E1
3/cm2 のボロンイオンを加速電圧70kVで注入
し、1200℃,1時間の熱処理を行ないウェル111
を形成する。ウェル111の表面不純物濃度は1E15
/cm3 から1E18/cm3 、好ましくは3E16/
cm3 、深さは3μmから15μm、好ましくは5μm
である。
【0026】次に、ウェル111およびその周辺の素子
形成領域の酸化シリコン膜123を除去した後、図6に
示すように、厚さ約50nmの酸化シリコン膜113を
形成する。
【0027】次に、酸化シリコン膜113上にリンが5
E19/cm3 程度にドープされたポリシリコン膜を形
成し、図7に示すように、パターニングを行ない第1ゲ
ート電極114−1,第2ゲート電極114−2を形成
する。次に、ウェル111上にフォトレジスト膜125
を形成し、フォトレジスト膜125および第1ゲート電
極114−1をマスクとしてボロンをイオン注入し、フ
ォトレジスト膜125を除去し、約1200℃,60分
の熱処理を行ないベース領域110を形成する。ボロン
の注入量は8E13/cm2 程度、加速電圧は70kV
である。
【0028】次に、図8に示すように、フォトレジスト
膜126−1,126−2を設ける。フォトレジスト膜
126−1はそれぞれのベース領域110の中央部の上
方に設けられた正方形状の膜である。フォトレジスト膜
126−2はウェル111上方に設けられた長方形状の
膜でT字形の第2ゲート電極114−2のT字の縦線相
当部上を横断する開口を有している。次に、フォトレジ
スト膜126−1,126−2および第1ゲート電極1
14−1,第2ゲート電極114−2をマスクにしてリ
ンをイオン注入する。注入量は5E15/cm2 程度、
加速電圧は80kVである。フォトレジスト膜126−
1,126−2を除去し、改めて図示しないフォトレジ
スト膜を被着し、ウェル111上に図示しない開口を設
けボロンのイオン注入を行なう。注入量は5E15/c
2 程度、加速電圧は70kVである。次に、図示しな
い前述のフォトレジスト膜を除去し、約1000℃,3
0分の熱処理を行なうと、N+ 型の第1ソース領域11
2−1,第2ソース領域112−2,第2ドレイン領域
118およびP+ 型のコンタクト領域127ができる。
これらのN+ 型不純物領域の表面濃度および深さはそれ
ぞれ約1E20/cm3 および約1μmである。P+
のコンタクト領域の表面濃度や深さもほぼ同じである。
【0029】次に、厚さ約500nmのリンシリケート
ガラス膜を層間絶縁膜115としてCVD法により堆積
し、図9に示すように開口116,120,121およ
び122(図3)を形成する。開口116は、各ベース
領域上にそれぞれ設けられ、開口120は第2ソース領
域112−2およびコンタクト領域127上に設けら
れ、開口121は第2ドレイン領域118上に設けら
れ、開口122は第2ゲート電極のT字の横線相当部上
に設けられる。なお、図2におけるゲート電極配線10
3の下部に相当する個所にも開口が設けられる。
【0030】次に、厚さ約3.5μmのアルミニウム膜
を蒸着またはスパッタ法により被着し、パターニングを
行ない、図2,図3および図4に示すように、第1ゲー
トパッド102−1ならびに第1ゲート配線、第ゲート
パッド102−2、ソースパッドならびにソース電極1
05、第2ドレインパッド107を形成する。
【0031】また、シリコン基板108の裏面に蒸着又
はスパッタ法により厚さ約1μmの銀膜を第1ドレイン
電極117として形成する。
【0032】最後にウェーハをペレッタイズして個々の
半導体チップに分割し、パッケージに搭載し、ワイヤボ
ンディングを行ない、封止する。
【0033】前述したように、本実施例は、DMOSト
ランジスタと横型のMOSトランジスタとを同一の半導
体基板に集積したものである。
【0034】横型のMOSトランジスタのゲート端子
(第2ゲート端子G2)とドレイン端子(第2ドレイン端
子D2)を共通接続した場合に、そのドレイン−ソース
間電流を所定の値(本実施例では、例えば約1mA)と
するためのゲート電圧Vgoは、半導体チップの温度の
一次関数として与えられる。その勾配はウェル111の
不純物濃度、第2ゲート酸化膜の厚さ、半導体チップ表
面の面方位などによって異なるが、上述の実施例で(1
00)面を選択すると、約−7mV/℃になる。したが
って、このゲート電圧Vgoをモニタすることによって
半導体チップの温度を知ることができる。
【0035】実施例のパワー半導体装の第1ドレイ
ン端子D1と電との間に負荷抵を挿入する。第1ゲ
ート端子G1にはゲート駆動回路(図示しない)が接続
される。前述のゲート駆動回路からは所定のパルスが出
力される。第2ゲート端子G2と第2ドレイン端子D2
を接続する。第2ゲート端子G2および第2ドレイン端
子D2とソース端子Sとの間に定電流源(図示しない
を接続する。比較回路(図示しない)で第2ゲート端子
G2の電圧と基準電圧Vref(図示しない)とが比較
され、第2ゲート端子の電圧が基準電圧Vrefより低
くなると前述の比較回路の出力電圧が“L”ら“H”に
なる。この温度検出信号をうけて前述のゲート駆動回路
からの出力信号は停止される。
【0036】第2ゲート端子G2および第2ドレイン端
子D2とソース端子Sとの間に接続された定電流源の電
流は前述の実施例の場合1mA前後である。横型のMO
Sトランジスタは定電流で駆動されるので、ゲート電流
を無視すれば、第2ゲート端子G2の電圧がゲート電圧
Vgoに等しい。基準電圧Vrefの値としては、例え
ばチップ温度が150℃のときのゲート電圧Vgo(1
V)にすればよい。このようにして、半導体チップ中央
部の温度が150℃を越えるとDMOSトランジスタの
駆動は停止され、発熱によるパワー半導体装置の破壊は
防止される。
【0037】前述の一実施例の説明では、第2ドレイン
パッド107は第2ゲートパッド102−2と分離され
ている。しかし、以上の説明から明らかなように、必ず
しもその必要はなく両者は一体のものでもよい。
【0038】以上の説明において、導電型と電圧の極性
を逆にしたものにも本発明は適用できる。
【0039】更に、パワー部の縦型電界効果トランジス
タとしては、DMOSトランジスタのほか、半導体チッ
プの表面にV溝を形成し、そのV溝部にゲート電極を設
けたVMOSトランジスタを用いることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、同一の半
導体チップに縦型電界効果トランジスタと横型MOSト
ランジスタとを有している。横型MOSトランジスタの
ゲート電極とドレイン電極を接続した場合に、そのドレ
イン電流を所定の値とするためのゲート電圧Vgoは半
導体チップの温度の一次関数となる。従って簡単な構造
でしかもチップの面積を不当に増大させずに温度検出セ
ルとして使用できる。上述のVgoをモニタすることに
よりパワー半導体装置の過電力による熱的破壊を防ぐこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための半導体チッ
プの平面図である。
【図2】本発明によるパワー半導体装置の回路図であ
る。
【図3】図1のA部の拡大平面図である。
【図4】図3のX−X線拡大断面図である。
【図5】一実施例の製造方法の説明に使用する半導体チ
ップの断面図である。
【図6】一実施例の製造方法の説明に使用する半導体チ
ップの断面図である。
【図7】一実施例の製造方法の説明に使用する半導体チ
ップの断面図である。
【図8】一実施例の製造方法の説明に使用する半導体チ
ップの断面図である。
【図9】一実施例の製造方法の説明に使用する半導体チ
ップの断面図である。
【符号の説明】
101 半導体チップ 102−1 第1ゲートパッド 102−2 第2ゲートパッド 103 第1ゲート配線 104 ソースパッド 105 ソース電極 106 温度検出セル部 107 第2ドレインパッド 108 N+ 型のシリコン層 109 N- 型のエピタキシャル層 110 P型のベース領域 111 P型のウェル 112−1 第1ソース領域 112−2 第2ソース領域 113−1 第1ゲート酸化膜 113−2 第2ゲート酸化膜 114−1 第1ゲート電極 114−2 第2ゲート電極 115 層間絶縁膜 116 開口 117 第1ドレイン電極 118 第2ドレイン領域 119 コンタクト領域 120 開口 121 開口 122 開口 123 酸化シリコン膜 124 開口 125 フォトレジスト膜 126−1 フォトレジスト膜 126−2 フォトレジスト膜

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板の一主表面部に
    選択的に形成された第2導電型のベース領域、前記半導
    体基板のうち前記べース領域に接する部分を含む第1ド
    レイン領域、前記べース領域内に形成された第1導電型
    の第1ソース領域、前記第1ソース領域と前記第1ドレ
    イン領域とで挟まれた前記ベース領域上に形成された第
    1ゲート絶縁膜および前記第1ゲート絶縁膜上に形成さ
    れた第1ゲート電極を有する縦型電界効果トランジスタ
    と、前記半導体基板の前記一主表面部に前記べース領域
    と離れて形成された第2導電型のウェル、前記ウェル内
    にそれぞれ形成された第1導電型の第2ソース領域およ
    び第2ドレイン領域ならびに前記第2ソース領域と第2
    ドレイン領域とで挟まれた前記ウェル上に形成された第
    2ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜上に形成さ
    れた第2ゲート電極を有するMOSトランジスタからな
    る温度検出セルと、前記縦型電界効果トランジスタの前
    記第1ゲート電極に前記縦型電界効果トランジスタを駆
    動するための第1の電圧を与える第1の手段と、前記M
    OSトランジスタの前記第2ソース領域と前記第2ドレ
    イン領域とで挟まれた前記ウェルの表面を横切って流れ
    る電流を所定の値に保持するために必要な前記第2ゲー
    ト電極に与える第2の電圧を検出する第2の手段と、前
    記第2の電圧が予め定めた値より大または小にあったこ
    とを検知して前記第1の手段を不活性化する第3の手段
    とを含み、前記第2の手段は前記第2のゲート電極と前
    記第2ドレイン領域とを短絡する手段を有することを特
    徴とするパワー半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記縦型電界効果トランジスタはDMO
    Sである請求項1記載のパワー半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ソース領域と前記第2ソース領
    域とを短絡する手段をさらに含む請求項1または2記載
    のパワー半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記短絡する手段は、前記第2導電型の
    ウェル内に前記第2ソース領域に隣接して設けられた高
    不純物濃度の前記第2導電型のコン夕クト領域と、前記
    コン夕クト領域と前記第2ソース領域との表面に接続し
    さらに前記第1ソース領域の表面に接続する導電層とを
    含む請求項記載のパワー半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記導電層は前記ベース領域の表面にも
    接続する請求項記載のパワー半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記導電層は前記第1ゲート電極上を絶
    縁層を介して延びる請求項記載のパワー半導体装置。
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