JP2808656B2 - テープ走行装置 - Google Patents

テープ走行装置

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JP2808656B2
JP2808656B2 JP1108479A JP10847989A JP2808656B2 JP 2808656 B2 JP2808656 B2 JP 2808656B2 JP 1108479 A JP1108479 A JP 1108479A JP 10847989 A JP10847989 A JP 10847989A JP 2808656 B2 JP2808656 B2 JP 2808656B2
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【発明の詳細な説明】 本発明テープ走行装置を以下の項目に従って説明す
る。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術[第9図乃至第11図] D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例 F.実施例[第1図乃至第8図] a.ビデオテープレコーダ b.キャプスタン軸 c.ピンチローラ d.ガイドピン e.テープカセット f.テープパス系 g.動作 g−1.非ローディング状態[第1図、第4図] g−2.テープローディング[第5図] g−3.ピンチローラの下降[第6図] g−4.早送りモード[第7図] g−5.再生モード[第2図、第8図] h.作用 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なテープ走行装置に関する。詳しくは、
キャプスタン軸とピンチローラとの圧着位置におけるテ
ープの巻付を工夫することにより再生モード時及び逆再
生モード時共にテープ走行を良好にするようにした新規
なテープ走行装置を提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明テープ走行装置は、キャプスタン軸とピンチロ
ーラとを圧着させるとともにその間にテープを挟持して
走行させるモード時に、テープのキャプスタン軸とピン
チローラとで圧着されている部分の供給側リール台側部
分及び巻取側リール台側部分を共にキャプスタン軸にラ
ップさせることにより、テープのピンチローラに接する
部分を少なくして、再生モード時及び逆再生モード時共
にテープの安定走行を実現することができると共にテー
プへのダメージを少なくすることができるようにしたも
のである。
(C.従来技術)[第9図乃至第11図] 近年、テープ走行装置におけるピンチローラにはその
上下方向の略中央において、ピンチローラアームに設け
られた支持軸に1つのベアリングを介して支持され、ピ
ンチローラがキャプスタン軸に圧着されたときに、キャ
プスタン軸の垂直度に適合するようにしたものがある。
これは、ピンチローラのキャプスタン軸との圧着面の上
下方向における圧着力の均一化を図らんとするものであ
り、所謂自動調芯型と言われるものである。
第9図乃至第11図はこのようなテープ走行装置aの要
部を示すものである。
bは供給側リール台(以下、「S側リール台」と言
う。)、cは巻取側リール台(以下、「T側リール台)
と言う。)であり、両リール台b、cは適宜間隔を空け
てメカシャーシdの上面側に位置し、メカシャーシdに
対して回転自在に支持されている。
eはキャプスタン軸であり、メカシャーシdの下面に
取着されたキャプスタンモータfの出力軸が、メカシャ
ーシdを上方に貫通してキャプスタン軸eとされてい
る。
また、キャプスタン軸eはテープカセットgがテープ
走行装置aに装着されたときに、そのテープh引出面の
内側であって稍T側リールi側に寄った位置に配置され
ている。
jはテープカセットgのS側リールである。
k、k、kはテープカセットg内のテープガイドであ
り、S側リールjとT側リールiとにそれぞれ巻回され
たテープhをテープカセットg内において所定の系路を
通すためのものである。
lはキャプスタン軸eに対して設けられた硬質ゴムか
ら成るピンチローラであり、該ピンチローラlはメカシ
ャーシdに回動軸mを介して回動自在に支持されたピン
チローラアームnの回動端に立設された支持軸oの上下
方向における略中央にベアリング(図示は省略する。)
を介して回転自在に支持されており、これにより、ピン
チローラlは支持軸oに対して多少の傾動が許容されて
いる。
そして、ピンチローラアームnはテープhを一定速度
で走行させる必要があるモード、例えば、フォワード、
リバース再生等のモードのときに回動されてピンチロー
ラlをキャプスタン軸eに圧着し、テープhを挟持する
ようになっている。
また、このとき、キャプスタン軸eに対してピンチロ
ーラlが稍傾いた状態で圧着したとしても前述のとお
り、ピンチローラlは支持軸oに対して稍傾動して、キ
ャプスタン軸eの垂直度に適合するようになっており、
圧着部の上下方向における圧着力が略均一になるように
なっている。
pはメカシャーシdの上面に回転自在に支持された回転
ヘッドドラムであり、テープローディングによりテープ
カセットgから引き出されたテープhが所定巻き付けら
れるようになっている。
q、q、・・・はメカシャーシdの適宜な箇所に立設さ
れたテープガイドポストであり、テープローディングが
行なわれると、テープhが各テープガイドポストq、
q、・・・に巻き付けられて、所定のテープパスが形成
されるようになっている。
そして、テープhの非ローディング状態(第9図)に
おいては、テープhがテープカセットgから引き出され
ておらず、また、テープカセットg内にキャプスタン軸
eが位置され、ピンチローラlは未だキャプスタン軸e
に圧着されていない状態にある。
また、例えば、再生モードが選択されるとテープロー
ディングが行なわれ、図示しないローディング機構によ
りテープhがテープカセットgから引き出され、テープ
ガイドポストq、q、・・・及び回転ドラムpに巻き付
けられて所定のテープパスが形成されると共に、ピンチ
ローラアームnが図面における反時計回り方向に回動さ
れ、テープhをピンチローラlとキャプスタン軸eとで
挟持することとなる。
この場合、T側リールiから引き出されたテープhの
うちテープカセットg内のT側リールi側に位置したテ
ープガイドkと最もT側リール台cに近いテープガイド
ポストqとの間に位置した部分h′はその内方へ移動さ
れるピンチローラlにより上方から見て[く字状」に屈
曲され、テープhはキャプスタン軸eにはラップせず、
そのS側リールj側部分hS及びT側リールi側部分hT
ピンチローラlにラップすることとなる。(第11図参
照)。
そして、キャプスタンモータfの駆動によりキャプス
タン軸eが回転すると、ピンチローラlがキャプスタン
軸eの回転方向とは反対方向に回転され、キャプスタン
軸eとピンチローラlに挟持されたテープhがをこれら
により所定の方向に送り出され、テープhが走行される
こととなる。
(D.発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記したテープ走行装置にあっては、
テープhがピンチローラlにラップして走行されるた
め、キャプスタン軸eとのピンチローラlとの圧着位置
におけるテープhのS側リールj側部分hS及びT側リー
ルi側部分hTが常時ピンチローラに接触した状態となっ
てしまい、テープhの走行が不安定になってしまうと共
にテープhがダメージを受けてしまうという問題があっ
た。
即ち、上述したようなピンチローラlにあっては、自
動調芯型であるために、テープ走行中に微小に振動する
ことがあり、かかる場合、その振動によりテープhが振
動してしまい、その走行が不安定になってしまい、ま
た、その振動がテープにダメージを与えてしまってい
た。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本発明テープ走行装置は、上記課題を解決す
るために、キャプスタン軸とピンチローラとを圧着させ
るとともにその間にテープを挟持して走行させるモード
時に、テープのキャプスタン軸とピンチローラとで圧着
された部分のS側リール台側部分及びリール台側部分を
共にキャプスタン軸にラップするようにしたものであ
る。
従って、本発明テープ走行装置によれば、再生モード
時及び逆再生モード時において、テープのキャプスタン
軸とピンチローラとで圧着された部分のS側リール台側
部分及びT側リール台側部分がピンチローラに接触する
ことがなく、依って、テープがピンチローラの振動によ
る影響を受けずに安定したテープ走行を実現できると共
に、振動による影響が少ないため、テープが傷むことを
極力少なくすることができる。
(F.実施例)[第1図乃至第8図] 以下に、本発明のテープ走行装置の詳細を図示した実
施例に従って説明する。
尚、図示した実施例は、本発明テープ走行装置をビデ
オテープレコーダに適用したものである。
(a.ビデオテープレコーダ) 1はビデオテープレコーダ、2はそのメカシャーシで
あり、該メカシャーシ2の上面側でその中央より前側
(第1図における下方へ向う方向を前側とし、上方へ向
う方向を後側とし、また、左方へ向う方向を左側とし、
右方を向う方向を右側とする。以下の説明において向き
を示すときはこの向きによるものとする。)の位置に左
右に離間してS側リール台3とT側リール台4がメカシ
ャーシ2に対してそれぞれ回転自在に配置されている。
5はテープ走行装置であり、メカシャーシ2の上面側
に配設されたキャプスタン軸、ピンチローラ、テープガ
イドポスト等から構成されている。
(b.キャプスタン軸) 6はT側リール台4の後方でメカシャーシ2の下面側
に配設されたキャプスタンモータであり、該キャプスタ
ンモータ6の出力軸はメカシャーシ2を貫通してその上
面側に突出され、キャプスタン軸7とされている。
そして、キャプスタン軸7はメカシャーシ2上に立設
された略円筒状の外筒8に覆われていて、該外筒8の前
側の中間部が切り欠かれて開口9が形成されており、該
開口9を通して後述するテープがキャプスタン軸7に接
触するようになっている。
(c.ピンチローラ) 10はキャプスタン軸7の前方に対向して配置された硬
質ゴムから成るピンチローラである。
11はL字状をしたピンチローラアームであり、その一
方の腕11aは略左方に延びており、該一方の腕11aの先端
部に垂設された支持ピン12に上記ピンチローラ10が図示
しないベアリングを介して回転自在に支持されており、
また、ピンチローラアーム11の他方の腕11bは略後方に
延びその先端部にはピンチローラ10をキャプスタン軸7
に圧着するための引張りばね13の一端が係止されてい
る。
そして、ピンチローラアーム121はその屈曲部がメカ
シャーシ2のキャプスタン軸7より右方へ離間した位置
に植立された支持軸14に回動自在にかつ軸方向に、即
ち、上下方向に移動自在に支持されており、これによ
り、ピンチローラ10はキャプスタン軸7に対して離接自
在に、かつ、メカシャーシ2に対して上下方向に移動自
在に配設けられている。
15はピンチローラ10のキャプスタン軸7に対する圧着
を行なうためにピンチローラアーム11を回動させる略く
字状をした圧着用リンクでありその屈曲部が前記支持軸
14に回動自在にかつ軸方向に移動自在に支持されている
と共に、上記ピンチローラアーム11の下側に位置されて
おり、一方の腕は略右斜め後方に延びてその先端部には
上方へ突出するばね掛けピン15aが形成されていて該ば
ね掛けピン15aに前記引張りばね13の他端が係止されて
おり、また、他方の腕は斜め前方に稍右方に傾いて延び
ており、その先端部には下方へ突出した倣いピン15bが
設けられ、更に、前記ばね掛けピン15aより回動支点に
寄った位置に上方へ突出すると共にその上端部が左方に
突出されてピンチローラアーム11の他方の腕11bの右側
縁に係合する係合片15cが形成されている。
そして、圧着用リンク15が後述するピンチローラ制御
用カムギヤのカム面によりその倣いピン15bが左方へ向
けて押圧されると圧着用リンク15が時計回り方向に回動
され、前記引張りばね13を介してピンチローラアーム11
を時計回り方向に回動させてピンチローラ10をキャプス
タン軸7に接触させて、更に、圧着用リンク15が時計回
り方向に回動すると、それによって引張りばね13が伸長
されて、この引張りばね13の引張力によりピンチローラ
10がキャプスタン軸7に圧着されることになる。
従って、ピンチローラ10はピンチローラ制御用カムギ
ヤのカム面により、キャプスタン軸7に対向し、かつ、
離間した位置(以下、「離間位置」と言う。)とキャプ
スタン軸7に圧着された位置(以下、「圧着位置」と言
う。)との間を回動するように制御される。
16はピンチローラ10の昇降動作を行なうためにピンチ
ローラアーム11をその支持軸14に対して軸方向に移動さ
せる昇降用リンクであり、矩形状の本体部16aが前記支
持軸14に回動自在にかつ軸方向に移動自在に支持されて
いると共にピンチローラアーム11と圧着用リンク15との
間に位置されており、その右側縁には先端に行くに従い
その間隔が広くなる2つの回動防止弁16b、16bが形成さ
れ、該2つの回動防止片16bと16bとの間に後述するカム
筒のカム溝に係合する倣い凸部16cが突設されており、
また、本体部16aの後端縁左端部には、後方に延びその
先端部から上方にまた、その上端部から右方に延びてピ
ンチローラアーム11の他方の腕11bの左側縁に係合する
係合片16dが形成されている。
17はメカシャーシ2の上面側で前記支持軸14の右斜め
前方に回転自在に配設されたピンチローラ制御用カムギ
ヤであり、該ピンチローラ制御用カムギヤ17の上面には
その外周面がカム面17aとされた垂直壁が一体に形成さ
れており、上記カム面17aは前記圧着用リンク15の倣い
ピン15bにその右方から対向され、ピンチローラ制御用
カムギヤ17が回転されることによりカム面17aにて上記
倣いピン15bをカム面17aの形状に合わせて押圧し、これ
により、圧着リンク15を回動制御するようになってい
る。
また、ピンチローラ制御用カムギヤ17のギヤ部17bは
該ピンチローラ制御用カムギヤ17の左斜め前方に回転自
在に支持された中間ギヤ18に噛合されており、該中間ギ
ヤ18は図示しない制御ギヤを介してモード設定モータに
連係され、該モード設定モータの駆動により回転され、
所定の角度回転されると所定のモードを形成するように
なっている。
19はメカシャーシ2の上面側で上記ピンチローラ制御
用カムギヤ17の後方に回転自在に支持されたカム筒体で
あり、該カム筒体11の外周面にはカム溝19aが形成され
ていると共にその下部外周面にはギヤ部19bが形成され
ており、該カム筒体19は前記昇降用リンク16の回動防止
片16bと16bとの間に位置し、各回動防止片16b、16bはカ
ム筒体19の外周面に近接して位置されている。
カム溝19aはその上部が水平に延び、中間部が時計回
り方向に行くに従い下方へ偏位し、更にその中間部の下
端から時計回り方向へ水平に延びるように形成されてお
り、該カム溝19aには前記昇降用リンク16の倣い凸部16c
が摺動自在に係合されている。
また、カム筒体19のギヤ部19bがピンチローラ制御用
カムギヤ17のギヤ部17bと噛合され、両者の位相合わせ
が為されている。
そして、カム筒体19のカム溝19aのうち、上部水平部
分19a1に前記昇降用リンク16の倣い凸部16cが係合して
いるときは、ピンチローラ10は上方の位置(以下、「上
昇位置」と言う。)に位置され、この状態からカム筒体
19が反時計回り方向に回転されると、カム溝19aの中間
部19a2を昇降用リンク16の倣い凸部16cが倣って下降さ
れ、カム溝19aの下部水平部分19a3に倣い凸部16cが係合
されると、ピンチローラ10がキャプスタン軸7と上下方
向において一致した位置(以下、「下降位置」と言
う。)に位置される。
尚、ピンチローラ10が上昇位置にあるときは、ピンチ
ローラ10とメカシャーシ2との間隔がテープ幅よりも大
きくなるようにされており、また、前記ピンチローラ10
のキャプスタン軸7に対する離間位置と圧着位置との間
の移動はピンチローラ10が下降位置にあるときに行なわ
れるようになっている。
また、カム筒体19が回転されたとき、昇降用リンク16
はその回動防止片16bと16bとでカム筒体19を挟んている
ため回動されることはなく、上記カム溝19aの形状に合
せて、昇降用リンク16、圧着用リンク15、ピンチローラ
アーム11及びピンチローラ10が一体となって昇降され
る。
(d.ガイドピン) 20はメカシャーシ2のキャプスタン軸7の左斜め稍前
方の位置に回動自在に支持されたガイドピンアーム21に
支持されたテープガイドピンであり、テープローディン
グ時にテープ22をテープカセット23から引き出すための
ものである。
また、ガイドピンアーム21はく字状をしており、一方
の腕の先端部が回動支点212aとされ、また、他方の腕の
先端部に前記テープガイドピン20が立設されており、ガ
イドピンアーム21は図示しないトーションバネにより時
計回り方向へ回転しようとする力が付与されていると共
に、ガイドピンアーム21の回動支点21aにより前方稍左
寄りの位置でメカシャーシ2に立設された回動阻止ピン
24によりそれにより時計回り方向への回動が阻止されて
いる。
そして、ガイドピンアーム21の回動が回動阻止ピン24
により阻止された状態において、テープガイドピン20は
上記回動支点21aの略前方に位置され、テープカセット2
3がビデオテープレコーダ1に装着されたときに、その
テープカセット23におけるテープ22に引出面23aの内側
であって、T側リール25の略後方の位置に位置されるよ
うになっている。
また、ガイドピンアーム21の下面であって、その回動
支点寄りの部分にはガイドピンアーム21の長手方向に延
びかつ略左方に対向した被押圧面21bを有する段部が形
成されており、被押圧面21bが次に示すガイドピン制御
用カムギヤ26のカムにより押圧されてガイドピンアーム
21が反時計回り方向に回動されるようになっている。
ガイドピン制御用カムギヤ26はメカシャーシ2に回転
自在に支持された平歯状のギヤ部26aの該ギヤ部26aの周
縁部上面に位置し外周面がギヤ26aより径の大きな略円
弧状をしたカム部26bとが一体に形成されており、ギヤ
部26aは前記中間ギヤ18と常時噛合されていて前記ピン
チローラ制御用カムギヤ17及びカム筒体19との位相が合
うようになされており、また、カム部26の外周縁が前記
ガイドピンアーム21の被押圧面21bに対向し、当該ガイ
ドピン制御用カムギヤ26が回転されると上記カム部26b
により被押圧面21bを押圧し、カム部26bの形状に倣って
ガイドピンアーム21が所定角回動するようになってい
る。
即ち、ガイドピン制御用カムギヤ26のカム部26bはそ
の第1のカム面26b1が円弧状をしており、該第1のカム
面26b1によりガイドピンアーム21の被押圧面21bによっ
て押圧される状態となると、ガイドピンアーム21はその
テープガイドピン20がキャプスタン軸7の右斜め後方の
位置(以下、「再生モード位置」と言う。)まで回動さ
れ、前記第1のカム面26b1に連続した第2のカム面26b2
は第1のカム面26b1より稍凹んでおり、該第2のカム面
26b2に被押圧面21が対応するとそのテープガイドピン20
がキャプスタン軸7の右斜め前方の位置(以下、「早送
りモード位置」と言う。)まで戻され、更に、第2のカ
ム面26b2に連続した第3のカム面26b3は前記第1のカム
面26b1と同じ円周上に位置しており、該第3のカム面26
b3に被押圧面21bが対応するとテープガイドピン20が前
記再生モード位置へと回動されるようになっている。
尚、ガイドピンアーム21の被押圧面21bが上記カム面2
6b1〜26b3によって制御される位置までは、被押圧面21b
がカム部26bの時計回り方向側端26b4によって押圧され
ることによって回動される。
(e.テープカセット) 27はテープカセット23内のS側リールであり、テープ
カセット23内には該S側リール27とT側リール25とにそ
れぞれ巻回されたテープ22を所定の系路に通すテープガ
イド28、28、28が設けられている。
(f.テープパス系) 29、29、・・・はメカシャーシ2の適宜な位置に立設
されたテープガイドポストであり、30はメカシャーシ2
の上面でキャプスタン軸7の左方の位置に回転自在に設
けられた回転ヘッドドラムであり、図示しないテープロ
ーディング機構によりテープローディングが行われると
テープカセット23から引き出されたテープ22が上記テー
プガイドポスト29、29、・・・及び上記回転ヘッドドラ
ム30にそれぞれ巻き付けられて所定のテープパスを形成
するようになっている。
(g.動作) (g−1.非ローディング状態)[第1図、第4図] 第1図はビデオテープレコーダ1にテープカセット23
を装着しテープ22がテープカセット23から引き出されて
いない状態を示す。
この状態において、テープガイドピン20は前述したよ
うにテープカセット23のテープ22の引出面23aより内側
であって、T側リール25の略後方に位置したテープガイ
ド28の稍左方に位置している。
また、このとき、ピンチローラ10はキャプスタン軸7
から離間され、かつ、上昇位置に位置されている。
(g−2.テープローディング)[第5図] 次に、モード設定モータが駆動されると、中間ギヤ18
が反時計回り方向に回転され、これによりガイドピン制
御用カムギヤ26、ピンチローラ制御用カムギヤ17及びカ
ム筒体19が回転される。
そして、ガイドピン制御用カムギヤ26の回転に伴ない
そのカム部26bの時計回り方向側端26b4がガイドピンア
ーム21の被押圧面21bに押圧してガイドピンアーム21を
制御位置まで回動させ、そこで、ガイドピンアーム21の
被押圧面21bが第1のカム面26b1によって押圧されて、
テープガイドピン20を再生モード位置まで移動させ、こ
れらの動作によってテープ22がテープカセット23内から
引き出される。
また、このとき、テープガイドピン20により引き出さ
れたテープ22は上昇位置にあるピンチローラ10の下方を
通り、また、キャプスタン軸7にその外筒8の開口部9
を通して接触することとなる。
尚、カム筒体19の中間ギヤ18の回転に伴ない回転され
るが、昇降用リンク16の倣い凸部16cはカム筒体19のカ
ム溝19aのうち上部水平部分19a1に係合しているため、
昇降動作はされず、ピンチローラ10は上昇位置に保持さ
れたままでいる。
また、ピンチローラ制御用カムギヤ17も中間ギヤ18の
回転に伴ない回転されるが、圧着用リンク15の上昇位置
にあるためその倣いピン15bはピンチローラ制御用カム
ギヤ17と上下方向で離間されており、従って、圧着用リ
ンク15がピンチローラ制御用カムギヤ17により回動され
ることはない。
(g−3.ピンチローラの下降)[第6図] テープがローティングされた状態から更に中間ギヤ18
が反時計回り方向に回転されると、カム筒体19が更に反
時計回り方向に回転されて昇降用リンク16の倣い凸部16
cはカム筒体19のカム溝19aのうち、中間部19a2と係合さ
れ、その形状に倣って、昇降用リンク16が下降されるこ
ととなる。また、昇降用リンク16の下降に伴ない、圧着
用リンク15及びピンチローラアーム11が下降され、ピン
チローラ10の上昇位置から下降位置へと移動させること
となる。
このとき、ガイドピンアーム21の被押圧面21bはガイ
ドピン制御用カムギヤ26のカム部26bのうち第1のカム
面26b1によって押圧されているため、テープガイドピン
20は再生モード位置に保持されたままでいる。
(g−4.早送りモード)[第7図] 更に、中間ギヤ18が反時計回り方向に回転されると、
ガイドピンアーム21が時計回り方向に回動されて、テー
プガイドピン20が早送りモード位置へと移動される。
即ち、中間ギヤ18の回転に伴い、ガイドピン制御用カ
ムギヤ26が時計回り方向に回転され、そのカム部26bの
うち第2のカム面262によりガイドピンアーム21の被押
圧面21bを押圧する状態となり、テープガイドピン20が
早送りモード位置まで戻すこととなる。
尚、この状態においてピンチローラ制御用カムギヤ17
も中間ギヤ18の回転に伴ない回転されるが、そのカム面
17aは圧着用リンク15の倣いピン15bに接触されず、従っ
て、圧着用リンク15によるピンチローラ10の圧着動作は
行なわれず、ピンチローラ10は離間位置に保持されたま
まである。また、テープガイドピン20が早送りモード位
置まで移動されることにより、テープカセット23から引
き出されているテープ22はピンチローラ10に巻き付けら
れ、テープガイドピン20へのテープ22の巻付角が前記再
生モード位置のときよりも遥かに小さくされる。
また、カム筒体19の中間ギヤ18の回転に伴ない回転さ
れるが、昇降用リンク16の倣い凸部16cはカム筒体19の
カム溝19aのうち下部水平部分19a3と係合しているた
め、昇降動作はされず、ピンチローラ10は下降位置に保
持されたままでいる。
(g−5.再生モード)[第2図、第8図] そして更に、中間ギヤ18が反時計回り方向に回転され
ると、ガイトピンアーム21はそこから反時計回り方向に
回動され、テープガイドピン20を再び再生モード位置へ
の移動させると共にピンチローラ10が圧着位置へと移動
され、キャプスタン軸7に対してテープ22を介して圧着
される。
即ち、中間ギヤ18の回転に伴ない、ガイドピン制御用
カムギヤ26が時計回り方向に回転され、そのカム部26b
のうち、第3のカム面26b3によりガイドピンアーム21の
被押圧面21bが押圧され、テープガイドピン20が再生モ
ード位置まで戻される。
また、中間ギヤ18の回転に伴ない、ピンチローラ制御
用カムギヤ17が時計回り方向に回転され、そのカム面17
aにより圧着用リンク15の倣いピン15bが押圧され、該圧
着用リンク15が時計回り方向に回動され、これによりピ
ンチローラ10が圧着位置へ移動され、ピンチローラ10が
キャプスタン軸7と共にテープ22を挾持することとな
る。
尚、この状態において、カム筒体19も中間ギヤ18の回
転に伴ない回転されるが、昇降用リンク16の倣い凸部16
cがカム筒体19のカム溝19aのうち下部水平うう部19a3
係合しているため、昇降動作はされず、ピンチローラ10
は下降位置に保持されたままでいる。
(h.作用) しかして、テープガイドピン20が再生モード位置にあ
り、かつ、ピンチローラ10が圧着位置にあるときキャプ
スタン軸7が回転され、再生モード又は逆再生モードが
形成される。
そして、この場合、テープガイドピン20がキャプスタ
ン軸7の右斜め後方に位置されているため、当該部分に
おけるテープパス系はテープ22がキャプスタン軸7に大
きくラップして、ピンチローラ10にはラップしていない
状態となり、ピンチローラ10が自動調芯型のものであっ
ても、そのテープ22が影響を受けることがなく、テープ
22は安定した走行を行なうこととなる。
尚、このような状態(テープガイドピン20が再生モー
ド位置にあり、かつ、ピンチローラ10が圧着位置にある
状態)は画像信号を回転ヘッドドラムにて読み取りテレ
ビ画面等に画像として表示し得るモードであり、例え
ば、通常の再生、高速ピクチャーサーチ、スロー再生、
リバース再生、逆高速ピクチャーサーチ、逆スロー再生
等があり、テープの一定速度でかつ安定した走行が必要
とされるモードのときに形成される。
また、テープガイドピン20が早送りモード位置にあ
り、かつ、ピンチローラ10が離間位置にあるときにS側
リール台3又はT側リール台4のテープ巻き取り方向へ
の回転が為され、早送りモード又は巻き戻しモードが形
成される。
そして、この場合、テープガイドピン20がキャプスタ
ン軸7の右斜め前方に位置されているため、テープガイ
ドピ20へのラップ角が小さくなり、テープ走行に対する
抵抗が著しく減少されるため、テープの早送り及び巻き
戻しを高速にて行なうことができ、また、この状態はテ
ープローディングが為された状態であるため、各モード
の切り替えを迅速に行なうことができる。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明テ
ープ走行装置は、キャプスタン軸とピンチローラとを互
いに圧着させるとともにキャプスタン軸とピンチローラ
との間でテープを挟持して走行させる第1のモードと、
キャプスタン軸とピンチローラとを離間させた状態でテ
ープを走行させる第2のモードを有するテープ走行装置
において、テープガイドピンと、第1のモードのときに
テープガイドピンを第1の位置へ移動させるとともに、
第2のモードのときにテープガイドピンを第2の位置へ
移動させるための制御用カムギヤを有するテープガイド
ピン移動手段と、第1のモードのときにピンチローラを
キャプスタン軸に圧着される位置へ移動させるための制
御用カムギヤを有するピンチローラ移動手段とを備え、
1つの駆動ギヤにテープガイドピン移動手段の制御用カ
ムギヤとピンチローラ移動手段の制御用カムギヤをそれ
ぞれ噛合させ、第1のモードのときにテープガイドピン
を第1の位置へ移動させるとともにピンチローラをキャ
プスタン軸に圧着させる位置へ移動させて、テープのキ
ャプスタン軸とピンチローラとで圧着されている部分の
供給側リール台側部分及び巻取側リール台側部分を共に
キャプスタン軸にラップするようにしたことを特徴とす
る。
従って、本発明テープ走行装置によれば、再生モード
時及び逆再生モード時において、テープのキャプスタン
軸とピンチローラとで圧着された部分のS側リール台側
部分及びT側リール台側部分がピンチローラに接続する
ことがなく、依って、テープがピンチローラの振動によ
る影響を受けずに安定したテープ走行を実現できると共
に、振動による影響が少ないため、テープが傷むことを
極力少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本発明のテープ走行装置をビデオテ
ープレコーダに適用した実施の一例を示すものであり、
第1図はテープ非ローディング時のビデオテープレコー
ダの概略を示す平面図、第2図はテープローディングが
為された時のビデオテープレコーダの概略を示す平面
図、第3図は要部の分解斜視図、第4図(A)、(B)
はテープ非ローディング時の要部を示し、(A)は概略
平面図、(B)は側面図、第5図(A)、(B)はテー
プローディングが為された時の要部を示し、(A)は概
略平面図、(B)は側面図、第6図(A)、(B)はピ
ンチローラが下降位置に来た時の要部を示し、(A)は
概略平面図、(B)は側面図、第7図(A)、(B)は
早送りモード時の要部を示し、(A)は概略平面図、
(B)は側面図、第8図(A)、(B)は再生モード時
の要部を示し、(A)は概略平面図、(B)は側面図、
第9図乃至第11図は従来のテープ走行装置の一例を示す
もので、第9図はテープ非ローディング時の概略平面
図、第10図はテープローディングが為された時の概略平
面図、第11図は要部の拡大平面図である。 符号の説明 5……テープ走行装置、7……キャプスタン軸、10……
ピンチローラ、117……制御用カムギヤ(ピンチローラ
移動手段の)、18……駆動ギヤ、20……テープガイドピ
ン、22……テープ、25……巻取側リール台、26……制御
用カムギヤ(テープガイドピン移動手段の)、27……供
給側リール台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャプスタン軸とピンチローラとを互いに
    圧着させるとともにキャプスタン軸ピンチローラとの間
    でテープを挟持して走行させる第1のモードと、キャプ
    スタン軸とピンチローラとを離間させた状態でテープを
    走行させる第2のモードを有するテープ走行装置におい
    て、 テープガイドピンと、 上記第1のモードのときに上記テープガイドピンを第1
    の位置へ移動させるとともに、上記第2のモードのとき
    に上記テープガイドピンを第2の位置へ移動させるため
    の制御用カムギアを有するテープガイドピン移動手段
    と、 上記第1のモードのときに上記ピンチローラを上記キャ
    プスタン軸に圧着される位置へ移動させるための制御用
    カムギアを有するピンチローラ移動手段とを備え、 1つの駆動ギアに上記テープガイドピン移動手段の制御
    用カムギアと上記ピンチローラ移動手段の制御用カムギ
    アをそれぞれ噛合させ、 上記第1のモードのときに上記テープガイドピンを第1
    の位置へ移動させるとともに上記ピンチローラを上記キ
    ャプスタン軸に圧着される位置へ移動させて、テープの
    キャプスタン軸とピンチローラとで圧着されている部分
    の供給側リール台側部分及び巻取側リール台側部分を共
    にキャプスタン軸にラップするようにしたことを特徴と
    するテープ走行装置。
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