JP2807735B2 - 使用済アルミ缶から製鋼用脱酸剤を製造する方法 - Google Patents

使用済アルミ缶から製鋼用脱酸剤を製造する方法

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    • Y02P10/20Recycling

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済のアルミニウム
缶(以下、単にアルミ缶という)を球状塊のアルミにし
て、例えば、溶鋼の脱酸剤等として再利用する使用済ア
ルミ缶の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アルミニウム及びアルミニウム合
金(以下、単にアルミという)は色々な分野で使用され
るようになり、それに伴って生産量が著しく増加してい
た。そして、アルコール類、清涼飲料等に於いてもアル
ミを素材とした缶が多数使用されていた。アルミを製造
する過程において、多大な電力が使用されて製造されて
いるので、比較的高価な金属となっており、使用済のア
ルミ缶の再利用も提案されているが、主として小片にし
て再生溶解するのが殆どであった。一方、製鋼過程にお
いては脱酸剤として大量の粒状アルミが使用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記脱
酸剤として使用するアルミは精錬アルミを適当な大きさ
の粒に成形して製造されているので価格的に高く、結果
として最終製品の製造原価が高騰するという問題点があ
った。そこで、前記アルミ缶を潰して脱酸剤として用い
ることも考えられるが、アルミ缶をそのまま使用する
と、表面に付着している塗料が不純物として作用し、更
には、アルミ缶を破砕して小片にすると取扱いが不便で
あり、アルミ缶を単に潰したのみでは嵩比重が小さす
ぎ、同じく取扱いが不便という問題点があった。本発明
はこのような事情に鑑みなされたもので、使用済アルミ
缶を利用して球状塊のアルミにし、溶鋼の脱酸剤等に再
利用可能とする使用済アルミ缶から製鋼用脱酸剤を製造
する方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の使用済アルミ缶から製鋼用脱酸剤を製造する方法
は、解砕して個々分離した使用済アルミ缶を、400℃
〜600℃で焼成して十分に軟化させると共に付着した
塗料を除去した後、反発式粉砕機に投入して潰すと共に
丸め、更に分級して混入した小粒分及び粉末分を除去し
て3〜10mm粒度の球状塊を主体とする製鋼用脱酸剤
としている。ここで、前記反発式粉砕機とは、ハンマー
クラッシャー、インパクトクラッシャー、ケージミル、
ローリングクラッシャー、インパクトミル等の如く処理
物に衝撃を与えて処理するものをいう。また、分級の方
法としては、篩にかけて製品から粉粒体を除く他、風力
選別によって除く場合も含む。
【0005】
【作用】請求項1記載の使用済アルミ缶から製鋼用脱酸
剤を製造する方法においては、使用済アルミ缶を400
℃〜600℃で焼成している。これによって表面に付着
している塗料等は燃焼して除かれる。そして、焼鈍され
てアルミ缶の成形時の残留応力が除去され、更に、加工
硬化により硬くなっていたアルミを軟らかくする。この
状態でアルミ缶を反発式粉砕機に入れると、打撃によっ
てアルミ缶が引きちぎられることなく叩かれるので球状
化する。更に、その過程で表面に燃焼物が付着するが、
反発式粉砕機によって粉状分として除去される。更に
は、部分的に製鋼原料として使用し難い小粒分、ダスト
等も含まれるので、分級を行ってこれらを除去する。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
をそれぞれ具体化した実施例につき説明し、本発明の理
解に供する。ここに、図1は本発明の一実施例に係る使
用済アルミ缶から製鋼用脱酸剤を製造する方法を説明す
る概略フロー図、図2は同ハンマークラッシャーの正断
面図である。本発明の一実施例に係る使用済アルミ缶か
ら製鋼用脱酸剤を製造する方法は、図1に示すようにプ
レスにて圧縮されたスクラップアルミを解砕して(ステ
ップa)、1つ1つのアルミ缶に分離して原料として使
用する。このアルミ缶を400℃〜600℃で焼成して
(ステップb)表面に付着している塗料を燃焼させて除
去するとともに、アルミ缶の残留応力を除去し、更に、
加工硬化によって硬くなっていたアルミを軟らかくす
る。これを以下の実験によって確認した。先ず、アルミ
缶の中央部を1cm角に切断し、そのアルミの小片をル
ツボに入れ、所定温度(300℃、350℃、400
℃、500℃、600℃)にて3分間焼成し、冷却後、
樹脂に埋め込み、鏡面研磨後、マイクロビッカースにて
硬度の測定を行い、表1のような結果を得る。
【0007】
【表1】 測定機器:島津マイクロビッカース硬度計 測定条件:100g−10s Load、 n=5平均値
【0008】表1に示すように、焼成温度が300℃及
び350℃では硬度は70HmV程度であり、焼成温度
が400℃〜600℃では硬度は50〜53HmV程度
となって軟らかくなることがわかる。この400℃〜6
00℃の温度で焼成されて硬度が50〜53HmV程度
になったアルミ缶を、図2に示すように、反発式粉砕機
の一例であるハンマークラッシャー10に投入する(ス
テップc)。前記ハンマークラッシャー10には、供給
口11、ハンマー12、ブレーカープレート13及びス
クリーン14が備えられており、供給口11から投入さ
れたアルミ缶は回転しているハンマー12の打撃、ブレ
ーカープレート13による反発、アルミ缶相互の衝突、
及び回転しているハンマー12とスクリーン14の挟み
打ち等により、球状塊のアルミとなる。そして、スクリ
ーン14を通過できる大きさのものは下に落ちて回収さ
れ、比較的大きな球状塊は側部の排出口15から排出さ
れる。前記スクリーン14からの落下物、及び排出口1
5からの排出物の球状塊の嵩比重は0.6であり、その
粒度分布は表2に示す通りであった。また、前記落下物
及び排出物の中には球状塊のアルミの他に塗料の燃焼
滓、石等の不純物、小粒のアルミを含んでいるので、篩
にかけて分級し、5mmオーバー(場合によっては3m
mオーバー)の物を製品(製鋼用脱酸剤)とした。
【0009】
【表2】
【0010】なお、比較実験のため300℃及び350
℃の焼成温度で加熱されたアルミ缶を、ハンマークラッ
シャー10に投入したが、素材が硬いのでハンマーによ
って引きちぎられて小片となり球状塊には成形できなか
った。以上のように、使用済アルミ缶から適当大きさの
球状塊を製造することができるので、溶鋼の脱酸剤等に
も利用が可能となり、再利用の用途も拡大される。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載の使用済アルミ缶から製鋼
用脱酸剤を製造する方法においては、使用済アルミ缶を
400℃〜600℃で焼成し、反発式粉砕機に投入して
球状塊とするように構成されているので、焼成によりア
ルミ缶の成形時の残留応力が除去され、表面に塗られて
いる塗料等を除去できる。また、加工硬化を受けている
アルミが軟らかくなるので、反発式粉砕機で球状塊に成
形できるようになり、更に分級によって不要物が除去さ
れているので、溶鋼の脱酸剤あるいはアルミ原料等にも
使用可能となり、アルミ缶の利用範囲が拡大される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る使用済アルミ缶から製
鋼用脱酸剤を製造する方法を説明するフロー図である。
【図2】同実施例に使用するハンマークラッシャーの正
断面図である。
【符号の説明】
10 ハンマークラッシャー 11 供給口 12 ハンマー 13 ブレーカープレート 14 スクリーン 15 排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22B 1/00 - 61/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解砕して個々分離した使用済アルミ缶
    を、400℃〜600℃で焼成して十分に軟化させると
    共に付着した塗料を除去した後、反発式粉砕機に投入し
    て潰すと共に丸め、更に分級して混入した小粒分及び粉
    末分を除去して3〜10mm粒度の球状塊を主体とする
    製鋼用脱酸剤となすことを特徴とする使用済アルミ缶か
    ら製鋼用脱酸剤を製造する方法。
JP12549893A 1993-04-28 1993-04-28 使用済アルミ缶から製鋼用脱酸剤を製造する方法 Expired - Lifetime JP2807735B2 (ja)

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JPH06316732A JPH06316732A (ja) 1994-11-15
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JPH01188637A (ja) * 1988-01-21 1989-07-27 Shintouyou Kinzoku Kogyo Kk アルミニウム缶屑の処理方法
JPH01287231A (ja) * 1988-05-13 1989-11-17 Yamaichi Kinzoku Kk 使用済みアルミニウム缶よりアルミニウム再生溶解前処理方法

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