JPS6239179A

JPS6239179A - サンドブラスト材及びその製造方法

Info

Publication number: JPS6239179A
Application number: JP17892385A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Iimoto; 飯本　政昭
Original assignee: Nippon Jiryoku Senko Co Ltd
Current assignee: Nippon Jiryoku Senko Co Ltd
Priority date: 1985-08-13
Filing date: 1985-08-13
Publication date: 1987-02-20
Also published as: JPH0367833B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、フェロクロムスラグを主原料としたサンドブ
ラスト材及びその製造する方法に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、フェロクロムスラグはＳｔＯ□を２８〜２９重
量％、旬０を約３６〜３７重量％、Ａｌｔｏｓを約２１
〜２３重量％、ＣａＯを約１．８〜２．０重量％、Ｃｒ
２Ｏ２を約４〜６．５重量％含有しているし、含有鉱物
はスピネル（ＭｇＯ−Ａ１１０３　）が主体で、フォル
ステライト（２ＭｇＯ・Ｓ＋Ｏ１）　、エンスタタイト
（ＦｅＯ・５ｉＯｚ）　、マグネシオフェライト（Ｍｇ
Ｏ・Ｆｅ２゜３）、ヘルシナイ）　（ＦｅＯ−ＡＩ□０
３）等を含有しているので、自然崩壊性は殆どな（重く
かつ硬質で安定な物質であるが、有効には利用されてお
らず、はとんどが埋め立て廃棄処分されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

一方、サンドブラスト材の砂源として、従来自然砂を使
用していたが、近年砂源の不足から人工砂も採用されて
いる。

この人工砂の原料としては、主として自然石（珪石等）
が原料とされていたのであるが、この自然石が不足して
いる事情から、製鋼過程で発生するスラグからサンドブ
ラスト材を製造することが提唱されているが、フェロク
ロムスラグについては未開発であった。

また、従来例に係る上記フェロクロムスラグ以外のスラ
グを原料とするサンドブラスト材の製造においても、単
にスラグを破砕機でスラグを所定の大きさまで割ってい
ただけであるので、製造されたサンドブラスト材の粒子
には角があり、中には、箔状のもの、細長形状のものも
混合し、この為サンドブラスト材の原料として使用した
場合、研掃能力が劣るという問題点があった。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、埋め
立て廃棄処分されているフェロクロムスラグの有効利用
を図ると共に、このフェロクロムスラグの優れた性質を
利用してサンドブラスト能率の良いサンドブラスト材及
びその製造方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決する手段〕

上記目的に沿う本発明に係るサンドブラスト材は、所定
の粒度以下に破砕され、しかもその角が丸められたフェ
ロクロムスラグを主成分として横置成されている。

そして、上記サンドブラスト材の製造方法は、塊状のフ
ェロクロムスラグを粗破砕すると共に磁選処理する第１
工程と、上記工程によって処理されたフェロクロムスラ
グを更に破砕し、しかもその角を丸める第２工程と、上
記第２工程によって処理されたフェロクロムスラグを分
級機によって所定の粒度ごとに分級する第３工程を有し
て構成されている。

ここに、第２工程において、フェロクロムスラグを破砕
すると共にその角を丸める処理は、衝撃破砕機によって
同時に行うことも可能であるが、角を丸める装置を別に
配設し、これによって所定の大きさに破砕されたフェロ
クロムスラグの角を落とすことも可能である。

また、最終製品であるフェロクロムスラグには、メタル
分が混入していると、硬度の相違によってサンドブラス
ト面の仕上がりが均一で無くなる場合があるので、第２
工程または第３工程で処理した後に、磁選機、比重選別
機または色彩選別機等のメタル選別機でメタル分を取り
除いておくのが好ましい。

また、メタル分を減少させるための手段として、第１工
程に於ける塊状のフェロクロムスラグには、電気炉から
排出されるスラグを複数のオーバフローするスラグを受
ける取鍋で受け、フェロクロムスラグ中のメタル分を減
少させたフェロクロムスラグを使用することも可能であ
る。

〔作用〕

続いて、本発明の作用に付き説明する。

このフェロクロムスラグは硬く　（モース硬度７〜８）
で、しかも耐摩耗性に冨むと共に、その角は丸められて
いて、衝撃力は強いので、優れたサンドブラスト材とい
うことになる。

次にその製造方法においては、まず第１工程によって粗
破砕されたフェロクロムスラグを第２工程によって更に
破砕すると共に、その角を丸めることによって、破砕さ
れたフェロクロムスラグは球体に近づき、箔状のものあ
るいは細長形状のものは粉砕されることになる。従って
、サンドブラスト材全体の見掛は上の比重が大きくなっ
て衝撃力が太き（なるので、これによってサンドブラス
ト能力（即ち、研掃能力）が大きくなる。そして、第２
工程によって球体に近づけられたフェロクロムスラグは
、第３工程によって分級処理される。これによって所定
の粒度分布のサンドブラスト材を得ることが可能となる
ので、サンドブラスト処理対象物に応じたサンドブラス
ト材を提供することができることになる。

〔実施例〕

次に添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した一
実施例につき説明し、本発明の理解に供する。

供こに、第１図は本発明の一実施例に係るサンドブラス
ト材の製造方法を採用したサンドブラスト材の製造設備
の平面図、第２図は同正面図、第３図は上記実施例を採
用したサンドブラスト材の製造設備を構成する衝撃破砕
機の一部切欠き側面図である。

第１図、第２図に示すように、本発明の一実施例を採用
したサンドブラスト材の製造設備１０は、コンベアｌｌ
ａで搬送されるフェロクロムスラグからメタル分を除（
磁選機１１と、磁ｉＭ機１１によってメタル分の取り除
かれたフェロクロムスラグを搬送するコンベア１２．１
３と、フェロクロムスラグを破砕しその角を丸める衝撃
破砕機１４．１５と分級［１６とを有して構成されてい
る。以下、これらについて、詳しく説明する。

図示しない破砕機の一例であるジョークラフシャ及びロ
ッドミルで破砕されたフェロクロムスラグは、磁選機１
１でメタル分を取り除かれた後、コンベア１２．１３で
搬送されて、一時貯留タンク１７に貯留された後、衝撃
破砕機１４、工５のいずれかに投入される。

・上記衝撃破砕機１４（１５においても同様）は、第３
図に示すように、モータ１７ａによって回転駆動される
衝撃板１８の取付けられたロータ１９と、ケーシング２
０内に固着され上記ロータから飛ばされた原料であるフ
ェロクロムスラグを受ける衝撃板２１とを有して構成さ
れ、原料投入口２２から投入されたフェロクロムスラグ
を衝突仮に衝突させて破砕すると共に、順次衝突させる
ことによって角を丸めて、排出口２３から排出する構造
となっている。

なお、第３図において、２０ａで示すものは集塵フード
であり、２０ｂで示すものは原料供給パイプである。

上記衝撃破砕機１４．１５によって処理されたフェロク
ロムスラグは、コンベア２４．２５によって分級機１６
に搬送される。

この分級機１６は、振動篩２６と振動篩２７によって構
成され、振動篩２６によってフェロクロムスラグは、粒
径が２．８（単位はＩ、以下同じ）以上、２．８〜１．
８．１．８以下に分級される。そして、２．８以上のフ
ェロクロムスラグは、外部に排出されコンベア２８によ
って、元のフェロクロムスラグが乗っているコンベアｌ
ｌａに搬送され、２．８〜１．８のフェロクロムスラグ
は下部のサブタンク２８ａに貯留される。一方、１．８
以下のフェロクロムスラグはコンベア２９．３０によっ
て振動篩２７に搬送され、１．８〜０．８．０．８〜０
．４．０．４以下に分級される。ここで、１．８〜０．
８のフェロクロムスラグはコンベア３１によってサブタ
ンク３２に搬送して貯留され、０．８〜０．４のフェロ
クロムスラグは、サブタンク３３に貯留される。一方０
．４以下のフェロクロムスラグは一部サブタンク３４に
貯留された後、集塵機３５によって集められるフェロク
ロムスラグのダストと共に、コンベア２８によって元の
フェロクロムスラグが乗っているコンベアｌｌａに搬送
される。

以上の工程を経て、サンドブラスト材である粒径、２．
８〜１．８．１．８〜０．８．０．８〜０．４のフェロ
クロムスラグが製造される。

次に上記工程を経て製造したフェロクロムスラグの物性
を第１表に示す。

第　　１　　表第１表に示すように上記方法にて製造したフェロクロム
スラグは、硬くて摩耗性に富む材料であることが分かる
。

また、環境庁告示１３号による有害物質溶出試験の結果
を第２表に示す。

第　　２　　表上記第２表に示すように、フェロクロムスラグからは有
害物質は溶出しないことが分かる。

なお、上記実施例においては、衝撃破砕機１４．１５か
ら分級機１６にはコンベア２４．２５で直接搬送されて
いるが、途中に磁選機、比重選別機、色彩選別機等のメ
タル選別機を配設し、衝撃破砕機１４．１５で破砕され
たフェロクロムスラグの中からメタル分を除いてしかる
後分級することも可能である。このようにすることによ
って、メタル分の混入しないサンドブラスト材が提供で
き、硬度分布及び質の一定したサンドブラスト材となる
ので、サンドブラストをかけた研掃面を均一な仕上げと
することが可能となる。

更には、衝撃破砕機１４．１５で破砕した後、分級機１
６で所定の粒度ごとに分級し、この後にメタル選別機に
よってメタル分を除去することも可能である。

〔発明の効果〕

本発明に係るサンドブラスト材は、以上の説明から明ら
かなように、サンドブラスト材の原料としてフェロクロ
ムスラグを使用しているので、フェロクロムスラグの有
効利用が図られると共に、フェロクロムスラグは硬く、
耐摩耗性に冨むので、研掃能力の優れたサンドブラスト
材を提供できることになる。

また、本発明に係るサンドブラスト材の製造方法は以上
の説明から明らかなように、フェロクロムスラグを原料
とし、一旦粗破砕したフェロクロムスラグの角を丸めな
がら破砕しているので、これによってフェロクロムスラ
グを主原料とした優れた研掃能率を有するサンドブラス
ト材を提供できることとなった。

更には、フェロクロムスラグから上記手段によってメタ
ル分を除去させた場合は、焼き入れされてフェロクロム
スラグより硬くなったメタル分が除去できるので、研掃
面であるサンドブラスト面の荒れが無くなり、均一な仕
上げ面を提供できることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るサンドブラスト材の製
造方法を採用したサンドブラスト材の製造設備の平面図
、第２図は同正面図、第３図は上記実流側を採用したサ
ンドブラスト材の製造設備を構成する衝撃破砕機の一部
切欠き側面図である〔符号の説明〕

Claims

【特許請求の範囲】

（１）所定の粒度以下に破砕され、しかもその角を丸め
られたフェロクロムスラグを主成分とすることを特徴と
するサンドブラスト材。
（２）塊状のフェロクロムスラグを粗破砕すると共に磁
選処理する第１工程と、上記工程によって処理されたフ
ェロクロムスラグを更に破砕すると共にその角を丸める
第２工程と、上記第２工程によって処理されたフェロク
ロムスラグを分級機によって所定の粒度ごとに分級する
第３工程を有してなるサンドブラスト材の製造方法。
（３）第２工程において、フェロクロムスラグを破砕す
ると共にその角を丸める処理は、衝撃破砕機によって行
う特許請求の範囲第２項記載のサンドブラスト材の製造
方法。
（４）最終製品であるフェロクロムスラグは、第２工程
で処理された後または第３工程で処理された後に、磁選
機または比重選別機等のメタル選別機によってメタル分
が除去されている特許請求の範囲第２項または第３項記
載のサンドブラスト材の製造方法。
（５）第１工程における塊状のフェロクロムスラグは、
電気炉から排出されるフェロクロムスラグを複数の取鍋
によって受け、順次オーバフローさせることによってメ
タル分を減少させたフェロクロムスラグである特許請求
の範囲第２項、第３項または第４項記載のサンドブラス
ト材の製造方法。