JP2807315B2 - (メタ)アクリル酸エステル、これを含む樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

(メタ)アクリル酸エステル、これを含む樹脂組成物及びその硬化物

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規な(メタ)アクリル酸エステル、これ
を含むレンズ、プリズム等の光学材料の原料に用いられ
る無色で透明性に優れた紫外線硬化性の高屈折率を有す
る樹脂組成物及びその硬化物に関する。
(従来の技術) 無機光学レンズに代わる素材として、透明性合成樹脂
よりなる高屈折率レンズ用樹脂は、その軽量性や耐衝撃
性、成型加工性等が良好なことから、プラスチック材料
として適用分野を拡大しつつある。従来、プラスチック
レンズ材料として用いられているポリメチルメタクリレ
ート、ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト樹脂等は、透明性、軽量性に優れているものの屈折率
がガラスに比べると低いと言う欠点がある。又、ナフチ
ルメタクリレートやビスフェノールAジメタクリレート
は、高屈折率を持つ樹脂の原料として有用であるが、こ
れらの単量体は、室温で固体であるため、注型重合時に
は、他の液状単量体に溶解したり、加熱して融点以上の
温度で操作しなければならない等の制約があった。一
方、ビニルナフタレンやビニルカルバゾールも高屈折率
を有する樹脂の原料となりうるが、得られる樹脂は、着
色が著しい等プラスチックレンズ用樹脂として満足でき
るものではなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、製造時において煩雑な操作を必要と
せず、しかも無色で透明性に優れた高屈折率を有する樹
脂組成物及びその硬化物を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、このような現状にかんがみ鋭意検討し
た結果、新規な(メタ)アクリル酸エステルを必須成分
として含む樹脂組成物及びその硬化物が、上記問題点を
解決することを見出し、本発明を完成するに至ったもの
である。
即ち、本発明は、 (1)式〔I〕で表される化合物 と、ヒドロキシ含有(メタ)アクリレートの反応物であ
る(メタ)アクリル酸エステル(A)とエチレン性不飽
和化合物を含有し、屈折率が1.54以上の光学材料用高屈
折率樹脂組成物。
(2)(1)に記載の光学材料用高屈折率樹脂組成物の
硬化物、に関する。
なお、本発明における屈折率は、25℃で測定したもの
である。
本発明の(メタ)アクリル酸エステル(A)は、式
〔I〕で示される化合物とヒドロキシ含有(メタ)アク
リレートを反応させることによって得ることができる。
(メタ)アクリル酸エステル(A)の製法について説
明する。前記一般式〔I〕で表される化合物の具体的な
例としては、 等が挙げられる。
ヒドロキシ含有(メタ)アクリレートの代表例として
は、β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、β−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ε−カプロ
ラクトン−β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
付加物(ダイセル化学工業(株)製、プラクセルFA−
1、FA−2、FM−1等)、1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
式〔I〕の化合物とヒドロキシ含有(メタ)アクリレ
ートとを反応させる時には、触媒を使用することが好ま
しい。触媒としては、BF3,ZnCl2,AlCl3,SnCl4等のルイ
ス酸又はコンプレックス類等をあげることができる。こ
れらの触媒は、原料化合物の総量に対して0.01〜10%用
いるのが好ましく、特に0.1〜5%の範囲で使用するの
が好ましい。反応温度は−50℃〜200℃が好ましく、特
に−30℃〜100℃が好ましい。反応時間は、1〜20時間
が好ましく、特に3〜10時間が好ましい。反応は、溶媒
を用いて行うこともできる。溶媒としては、活性水素を
有していないものを使用することができる。すなわち、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ンのようなケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族溶媒、その他エーテル、脂肪族炭化水素、
エステル類等を使用することができる。ヒドロキシ含有
(メタ)アクリレートの水酸基1化学当量に対して式
〔I〕の化合物をそのエポキシ基が1〜5化学当量とな
るような割合で用いるのが好ましく、特に1〜2化学当
量となるような割合で使用するのが好ましい。
本発明の(メタ)アクリル酸エステル(A)は次の部
分的構造を有し、 〔Rはヒドロキシ含有(メタ)アクリレートからヒドロ
キシル基を除いた部分を示す。〕 (メタ)アクリル酸エステル(A)の好ましい屈折率
(25℃)は1.55〜1.58である。
本発明の高屈折率樹脂組成物において、(メタ)アク
リル酸エステル(A)は、樹脂組成物中10〜90重量%の
範囲で使用するのが好ましく、特に20〜80重量%の範囲
で使用するのが好ましい。
本発明の樹脂組成物中、この新規な(メタ)アクリル
酸エステル(A)以外の成分として、公知の種々のエチ
レン性不飽和化合物が使用できる。エチレン性不飽和化
合物の具体例としては、フェニル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニルオキシエ
チル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニルオキシ
エチル(メタ)アクリレート、2,2−ビス−(4−(メ
タ)アクリロイルオキシポリプロポキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス−(4−(メタ)アクリロイルオキシ
ポリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(4−
(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシ−ジブロモフ
ェニル)プロパン、フェニルグリシジルエーテルの(メ
タ)アクリレート等の反応性単量体、ウレタン(メタ)
アクリレート〔例えば、ポリエステルポリオール(例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、トリシクロデカ
ンジメチロール、プロピレングリコール等のアルコール
成分とアジピン酸、コハク酸、フタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラクロロフタル
酸、テトラブロモフタル酸、エンドメチレンテトラヒド
ロフタル酸、テレフタル酸などの二塩基酸又はその無水
物等の酸成分とから得られるポリエステルジオール、前
記アルコール成分と前記酸成分とε−カプロラクトンの
反応物であるポリエステルジオール等)と有機ポリイソ
シアネート(例えば、トリレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の
有機ジイソシアネート等)と前記のヒドロキシ含有(メ
タ)アクリレートの反応物〕、エポキシ(メタ)アクリ
レート、{例えば、ビスフェノール型又はビフェノール
型エポキシ樹脂〔例えば、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(例えば、油化シェルエポキシ(株)製、エピコー
ト828,1001,1004等)、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂(例えば、油化シェルエポキシ(株)製、エピコート
807等)、ビスフェノール型エポキシ樹脂(例えば、油
化シェルエポキシ(株)製、YX−4000、YL−6056等)等
のエポキシ樹脂等〕と(メタ)アクリル酸の反応物}等
が挙げられる。
前記エチレン性不飽和化合物は、必要に応じて1種又
は2種以上の化合物を任意の割合で混合使用することが
できる。前記エチレン性不飽和化合物で屈折率(25℃)
が1.50以上のものを使用することが好ましい。前記エチ
レン性不飽和化合物は、樹脂組成物中、10〜90重量%の
範囲で使用するのが好ましく、特に20〜80重量%の範囲
で使用するのが好ましい。
本発明の樹脂組成物は、(メタ)アクリル酸エステル
(A)と前記エチレン性不飽和化合物等の他の成分を混
合、溶解することによって作製することができる。
本発明の樹脂組成物を硬化する方法としては、電子
線、紫外線及び熱による硬化法があるが、紫外線で硬化
するのが好ましい。これら常法の硬化法により本発明の
樹脂組成物を硬化すると硬化物が得られる。
紫外線で硬化する場合には,光重合開始剤を使用す
る。光重合開始剤としては、公知のどのような光重合開
始剤でも使用することができるが、配合後の貯蔵安定性
の良い事が要求される。この様な光重合開始剤として
は、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2
−メチルプロピオフェノン、ベンゾフェノン、4−イソ
プロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノ
ン等が挙げられる。これら光重合開始剤は、一種または
二種以上を任意の割合で混合して使用することができ
る。好ましい光重合開始剤としては、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオフェノン等が挙げられる。その使用量は、
通常、樹脂組成物の0〜10重量%が好ましく、特に1〜
5重量%が好ましい。
本発明の高屈折率を有する樹脂組成物は、更に必要に
応じて、公知の添加剤、例えば、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、光安定剤、離型剤、レベリング剤、消泡剤、帯電
防止剤等を使用することもできる。
本発明の高屈折率を有する樹脂組成物の硬化物は、例
えば、ガラス、樹脂、金属等の材質で構成された板状、
レンズ状、円柱状、球状等用途に応じて設計された形状
を持つ型へ、前記組成物を注入し、必要に応じて温度及
び圧力を加えて、常法により紫外線を照射し硬化させる
ことにより得ることができる。
本発明の高屈折率樹脂組成物の硬化物は、屈折率が高
く、透明度、全光線透過率に優れ、初期着色の点におい
ても優れており、特にレンズ用として有用であるが、そ
の他にも光ディスクのオーバーコート等にも使用でき
る。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は、これらに限定されるものではない。以下にお
いては、部は、重量部である。
〔エチレン性不飽和化合物の合成例1〜3〕 合成例1. ε−カプロラクトン変性ポリエステルジオール(ダイ
セル化学工業(株)製、プラクセル208、OH価140.3、分
子量800)800部とトリレンジイソシアネート348.3部を8
0℃で10時間反応させ、次いで、2−ヒドロキシエチル
アクリレート243.6部を80℃で10時間反応させ、ウレタ
ンアクリレートを得た。
得られたウレタンアクリレートの屈折率(25℃)は1.
5163であった。
合成例2. フタル酸とジエチレングリコールのポリエステルジオ
ール(OH価117.0、分子量958.9)249.3部とトリレンジ
イソシアネート90.5部を80℃で10時間反応させ、次いで
2−ヒドロキシエチルアクリレート62.1部を80℃で10時
間反応させ、ウレタンアクリレートを得た。得られたウ
レタンアクリレートの屈折率(25℃)は1.5589であっ
た。
合成例3. ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル化学
(株)製、エピコート828、エポキシ当量180)180部、
アクリル酸68.4部、メトキノン0.2部及びトリフェニル
スチビン2.0部を仕込み、95℃で反応液の酸価(mgKOH/
g)が1.0以下になるまで約40時間反応させ、エポキシア
クリレートを得た。得られたエポキシアクリレートの屈
折率(25℃)は1.5627であった。
〔(メタ)アクリル酸エステル(A)の合成実施例1〜
4〕 実施例1 β−ヒドロキシエチルアクリレート116部、メトキノ
ン0.2部、BF3エチルエーテラート0.5部を仕込み、60℃
に昇温し、 で示される化合物262部を、反応温度を60℃に維持しな
がら約3時間て滴下する。滴下終了後、60℃で反応液の
エポキシ当量が10000以上になるまで反応を行った。得
られたアクリル酸エステル(A−1)は、淡黄色透明液
体で、粘度(25℃)3750CPS、屈折率(25℃)1.5682で
あり、次の部分的構造を有している。
得られた生成物の核磁気共鳴(NMR)の測定を行った
結果を下記に示す。
No. 吸収周波数(Hz) No. 吸収周波数(Hz) 1 2496.093 6 1933.593 2 2335.937 7 1921.875 3 2080.078 8 1906.250 4 1964.843 9 1826.171 5 1945.312 10 1701.171 11 1691.406 21 1035.156 12 1189.453 22 1027.343 13 1169.921 23 1000.000 14 1158.203 24 992.187 15 1126.953 25 951.171 16 1080.078 26 937.500 17 1072.265 27 916.015 18 1062.500 28 11.718 19 1044.921 29 0.000 20 1041.015 なお上記測定は、基準物質としてテトラメチルシラン
を、溶媒は、重クロロホルムを用いてプロトンデカップ
リング法で行った。
実施例2 β−ヒドロキシエチルメタクリレート130部、メトキ
ノン0.2部、BF3・エチルエーテラート0.5部を仕込み、6
0℃に昇温し、 で示される化合物226部を反応温度60℃に維持しながら
約3時間で滴下する。
滴下終了後、60℃で反応液のエポキシ当量が10000以
上になるまで反応を行った。得られたメタクリル酸エス
テル(A−2)は、淡黄色透明液体で、粘度(25℃)14
50CPS、屈折率(25℃)1.5591であり、次の部分的構造
を有している。
NMRの測定結果 No. 吸収周波数(Hz) 1 2515.625 2 2337.890 3 2082.031 4 2046.875 5 1966.796 6 1947.265 7 1935.546 8 1923.828 9 1908.203 10 1892.578 11 1828.125 12 1703.125 13 1693.359 14 1191.406 15 1171.875 16 1160.156 17 1126.953 18 1082.031 19 1064.453 20 1042.968 21 1037.109 22 1029.296 23 998.046 24 957.031 25 919.921 26 275.290 27 0.000 実施例3 β−ヒドロキシプロピルアクリレート130部、メトキ
ノン0.2部、BF3・エチルエーテラート0.5部を仕込み、6
0℃に昇温し、 で示される化合物226部を反応温度を60℃に維持しなが
ら約3時間で滴下する。滴下終了後、60℃で反応液のエ
ポキシ当量が10000以上になるまで反応を行った。得ら
れたアクリル酸エステル(A−3)は、淡黄色透明液体
で、粘度(25℃)5160CPS、屈折率(25℃)1.5586であ
り、 次の部分的構造を有している。
NMRの測定結果 No. 吸収周波数(Hz) No. 吸収周波数(Hz) 1 2578.125 19 1074.218 2 2496.093 20 1046.875 3 2337.890 21 1037.109 4 2082.031 22 1029.296 5 1966.796 23 1009.765 6 1947.265 24 992.187 7 1933.593 25 974.609 8 1921.875 26 533.203 9 1908.203 27 289.062 10 1824.218 28 251.953 11 1701.171 29 13.671 12 1693.359 30 0.000 13 1191.406 14 1175.781 15 1160.156 16 1126.953 17 1115.234 18 1083.984 実施例4 ε−カプロラクトン−β−ヒドロキシエチルアクリレ
ート付加物(ダイセル化学工業(株)製、プラクセルFA
−1)230部、メトキノン0.2部、BF3・エチルエーテラ
ート0.5部を仕込み、60℃に昇温し、 で示される化合物226部を、反応温度を60℃に維持しな
がら約2時間て滴下する。滴下終了後、60℃で反応液の
エポキシ当量が10000以上になるまで反応を行った。得
られたアクリル酸エステル(A−4)は、淡黄色透明液
体で、粘度(25℃)1820CPS、屈折率(25℃)1.5591で
あり、 次の部分的構造を有している。
〔式中R′はε−カプロラクトン−β−ヒドロキシエチ
ルアクリレート付加物からヒドロキシル基を除いた部分
を示す〕 NMRの測定結果 No. 吸収周波数(Hz) No. 吸収周波数(Hz) 1 2607.421 16 1082.031 2 2492.187 17 1072.265 3 2337.890 18 1046.875 4 2082.031 19 1042.968 5 1966.796 20 1037.109 6 1947.265 21 994.140 7 1933.593 22 962.890 8 1921.875 23 953.125 9 1908.203 24 953.546 10 1826.171 25 931.640 11 1701.171 26 917.968 12 1693.359 27 513.671 13 1191.406 28 437.500 14 1160.156 29 425.781 15 1126.953 30 384.765 31 369.140 33 0.000 32 13.671 〔樹脂組成物実施例〕 実施例5〜10 第1表に示す配合組成に従って各成分を混合し、高屈
折率樹脂組成物を調製し、後記のとおり屈折率を測定し
た。さらにこの組成物を2枚のガラス板とエチレン−エ
チルアクリレート共重合体からなるガスケットで組立て
たモールド中に注入し、2KWの超高圧水銀灯を使用し、
紫外線を照射し硬化物を得た。得られた硬化物の屈折
率、透明度、初期着色、全光線透過率についての試験を
後記のとおり行った。それらの結果を第1表に示す。
〔屈折率〕
樹脂組成物及びその硬化物の屈折率はアッベ屈折計を
用いて、25℃における屈折率を測定した。
〔透明度〕
硬化物の透明度を目視により判定した。
○……透明性が良い。
×……透明性が悪い。
〔初期着色〕
(日本電色工業(株)製)色差計(型式:SZ−Σ80)
を用いて厚さ2mmの硬化物について、黄色度(イエロー
インデックスY.I)を測定した。
〔全光線透過率〕
(日本精密光学(株)製)積分球式ヘーズメータ(型
式SEP−H−20)を用いて測定した。
(発明の効果) 本発明の高屈折率樹脂組成物は、高屈折率でしかも無
色で透明性に優れ、室温において無色透明な液状である
ため、型への注入が容易であり、紫外線の照射等によっ
て硬化物を得ることができる。
本発明の樹脂組成物は光学材料用として特に有用であ
り、例えば、本発明の樹脂組成物は光ディスクのオーバ
ーコート剤、光ファイバのコーティング剤、光学素子の
封止剤等として有用であり、又、本発明の樹脂組成物の
硬化物は、レンズ類やフィルム等としても使用できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 20/30,220/30 C08F 290/06 G02B 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式〔I〕で表される化合物 と、ヒドロキシ含有(メタ)アクリレートの反応物であ
    る(メタ)アクリル酸エステル(A)とエチレン性不飽
    和化合物を含有し、屈折率が1.54以上の光学材料用高屈
    折率樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光学材料用高屈折率樹脂
    組成物の硬化物。
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