JP2807057B2 - 三成分並列型複合紡糸口金装置 - Google Patents
三成分並列型複合紡糸口金装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、三成分並列型複合繊維を紡糸するための、
構造簡単で損傷し難い紡糸口金装置に関するものであ
る。
構造簡単で損傷し難い紡糸口金装置に関するものであ
る。
複合繊維は多くの有用な特性を有しており、種々な用
途に使用されている。複合繊維の中で三成分並列型複合
繊維は、二成分並列型に比べて成分数が多い分だけ成分
を色々に組み合わせることによつて、捲縮発現状態,熱
的性質,色彩等の特性を種々変化させて用途の拡大を図
り得るものである。しかしながら、複合構造にするため
の口金装置の構造が複雑なため、実用されている殆んど
は二成分並列型複合繊維である。
途に使用されている。複合繊維の中で三成分並列型複合
繊維は、二成分並列型に比べて成分数が多い分だけ成分
を色々に組み合わせることによつて、捲縮発現状態,熱
的性質,色彩等の特性を種々変化させて用途の拡大を図
り得るものである。しかしながら、複合構造にするため
の口金装置の構造が複雑なため、実用されている殆んど
は二成分並列型複合繊維である。
三成分が並列型に類似して配列された複合繊維の紡糸
用として従来知られた口金装置としては、特公昭56−12
3406号に記載のものが示される。このものは種々な複合
構造をとり得るが、並列型類似の場合について言えば、
得られる複合構造は3つの成分が放射状に配列を繰り返
した構造である。そしてその口金装置は、各成分原液を
独立して供給されることを前提として、それ以降の部分
が紡糸孔を有する口金板の上に下部プレートと上部プレ
ートとが重ね合わされ、両プレートを貫通して紡糸孔と
中心を同じくする孔に逆T型有底円筒管が嵌合された構
造となつている。このような口金装置は、2つのプレー
トに亘つて1つの円筒管が嵌挿されていて分解,洗浄,
組立時の取り扱いが甚だ厄介であり、損傷させることが
少なくない。また逆T型有底円筒管にはスリツト溝や細
孔が数多く設けられているため、その製作には精密な加
工を必要として非常に高価なものとなる。
用として従来知られた口金装置としては、特公昭56−12
3406号に記載のものが示される。このものは種々な複合
構造をとり得るが、並列型類似の場合について言えば、
得られる複合構造は3つの成分が放射状に配列を繰り返
した構造である。そしてその口金装置は、各成分原液を
独立して供給されることを前提として、それ以降の部分
が紡糸孔を有する口金板の上に下部プレートと上部プレ
ートとが重ね合わされ、両プレートを貫通して紡糸孔と
中心を同じくする孔に逆T型有底円筒管が嵌合された構
造となつている。このような口金装置は、2つのプレー
トに亘つて1つの円筒管が嵌挿されていて分解,洗浄,
組立時の取り扱いが甚だ厄介であり、損傷させることが
少なくない。また逆T型有底円筒管にはスリツト溝や細
孔が数多く設けられているため、その製作には精密な加
工を必要として非常に高価なものとなる。
本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、通常の並列
型即ち繊維断面における成分間のすべての境界線は交差
または結合することなくその両端が共に輪郭(繊維表
面)に達している構造の三成分並列型複合繊維が得られ
る口金装置を構造簡単で損傷し難いように構成すること
を課題とする。
型即ち繊維断面における成分間のすべての境界線は交差
または結合することなくその両端が共に輪郭(繊維表
面)に達している構造の三成分並列型複合繊維が得られ
る口金装置を構造簡単で損傷し難いように構成すること
を課題とする。
本発明者は種々検討した結果、3成分中の中部成分用
の原液を紡糸孔に導入するための垂直孔を口金板の上に
重ねる主分配板に設けるに当つてその下面にスリツト状
に開口させて、3成分中の側部成分用の原液を紡糸孔に
導入するための導入溝を上記スリツト状の開口端の両側
に原液の流れ方向をこれと直角方向にして水平に主分配
板の下面に設けることにより、上記課題を解決出来るこ
とを究明して本発明を完成した。
の原液を紡糸孔に導入するための垂直孔を口金板の上に
重ねる主分配板に設けるに当つてその下面にスリツト状
に開口させて、3成分中の側部成分用の原液を紡糸孔に
導入するための導入溝を上記スリツト状の開口端の両側
に原液の流れ方向をこれと直角方向にして水平に主分配
板の下面に設けることにより、上記課題を解決出来るこ
とを究明して本発明を完成した。
以下、本発明を図面により説明する。
第1図は本発明装置の主分配板の下面に設けられたス
リツト状開口端及び導入溝群の配置例を示す一部下面
図、第2図は第1図の配置における他の態様例を示す一
部下面図、第3図は第1図中D部の拡大説明図、第4図
は第3図の個所をスリツトに対して直角に見た側面説明
図、第5図は第1図の主分配板の上面図、第6図及び第
7図は第1図及び第2図とは異なる他の配置例をそれぞ
れ示す主分配板の下面図、第8図は主分配板よりも上部
の上部構造体の1例を構成する部材としての第1分配板
の一部上面図、第9図は同じく第2分配板の一部上面
図、第10図は本発明装置の1例の断面説明図、第11図は
第10図の要部を直角方向に見た拡大断面説明図、第12図
は紡糸孔の種々な孔形状の説明図、第13図(イ)〜
(リ)は並列型を主とする種々な三成分複合繊維の断面
図である。
リツト状開口端及び導入溝群の配置例を示す一部下面
図、第2図は第1図の配置における他の態様例を示す一
部下面図、第3図は第1図中D部の拡大説明図、第4図
は第3図の個所をスリツトに対して直角に見た側面説明
図、第5図は第1図の主分配板の上面図、第6図及び第
7図は第1図及び第2図とは異なる他の配置例をそれぞ
れ示す主分配板の下面図、第8図は主分配板よりも上部
の上部構造体の1例を構成する部材としての第1分配板
の一部上面図、第9図は同じく第2分配板の一部上面
図、第10図は本発明装置の1例の断面説明図、第11図は
第10図の要部を直角方向に見た拡大断面説明図、第12図
は紡糸孔の種々な孔形状の説明図、第13図(イ)〜
(リ)は並列型を主とする種々な三成分複合繊維の断面
図である。
本発明は、例えば第13図(イ)に示すように、中部成
分Aから成る中部aの両側に側部成分B及びCからそれ
ぞれ成る側部b及びcが並列に配された三成分並列型複
合繊維を紡糸するための第10図に示すような紡糸口金装
置1であつて、口金板2,主分配板3及び上部構造体4の
各構成部材を順次重ねて成るものである。口金板2には
紡糸孔20から成る列が複数列並行に配されており、主分
配板3は3つの成分原液A,B,Cを所定の複合構造となる
ように合わせて口金板2に供給するものであり、上部構
造体4は、各成分原液A,B,Cをそれぞれ独立した経路を
経て圧力調整して主分配板3の上面に開口している各成
分原液導入垂直孔に供給する機構を有している。口金板
2は紡糸孔20の配列が本発明装置として適合するもので
あれば紡糸孔20の形状などは異形用,中空用も含めて通
常使用されているもので良く、また上部構造体4の構造
及びその構成部材も公知のものや後に例を示すように公
知のものを改良して適用することが出来る。
分Aから成る中部aの両側に側部成分B及びCからそれ
ぞれ成る側部b及びcが並列に配された三成分並列型複
合繊維を紡糸するための第10図に示すような紡糸口金装
置1であつて、口金板2,主分配板3及び上部構造体4の
各構成部材を順次重ねて成るものである。口金板2には
紡糸孔20から成る列が複数列並行に配されており、主分
配板3は3つの成分原液A,B,Cを所定の複合構造となる
ように合わせて口金板2に供給するものであり、上部構
造体4は、各成分原液A,B,Cをそれぞれ独立した経路を
経て圧力調整して主分配板3の上面に開口している各成
分原液導入垂直孔に供給する機構を有している。口金板
2は紡糸孔20の配列が本発明装置として適合するもので
あれば紡糸孔20の形状などは異形用,中空用も含めて通
常使用されているもので良く、また上部構造体4の構造
及びその構成部材も公知のものや後に例を示すように公
知のものを改良して適用することが出来る。
本発明において特徴とするところは主分配板3の構造
にある。即ち、主分配板3には、第10図に見られるよう
に、その下面を口金板2と重ねた状態における紡糸孔20
と対向する位置毎に紡糸孔20の軸と同方向にして上下に
貫通した中部成分原液導入垂直孔30が第5図に示すよう
に列を成して設けられている。
にある。即ち、主分配板3には、第10図に見られるよう
に、その下面を口金板2と重ねた状態における紡糸孔20
と対向する位置毎に紡糸孔20の軸と同方向にして上下に
貫通した中部成分原液導入垂直孔30が第5図に示すよう
に列を成して設けられている。
そしてこの中部成分原液導入垂直孔30の下部は上記列
の方向に沿つてスリツト状に形成されており、従つて主
分配板3の下面におけるその開口端301は第1図に示す
ようにスリツト状になつていて一直線上に列を成してい
る。このスリツト状開口端301は主分配板3が口金板2
の上に重ねられた状態において、第3図に示すように対
向する紡糸孔20の原液入口21(以下紡糸孔原液入口21と
言うことがある)の直径の位置に位置しており、且つス
リツト上開口端301の長さl1は第4図に示すように紡糸
孔原液入口21の直径の長さl2以上の長さを有していて、
少なくとも何れの側端も紡糸孔原液入口21の開口域内に
存しない、つまりl1≧l2であつて、そのうちl1=l2のと
きは丁度直径の位置に在り、l1>l2のときは直径の両側
に好ましくは同長づつはみ出ている状態にある。
の方向に沿つてスリツト状に形成されており、従つて主
分配板3の下面におけるその開口端301は第1図に示す
ようにスリツト状になつていて一直線上に列を成してい
る。このスリツト状開口端301は主分配板3が口金板2
の上に重ねられた状態において、第3図に示すように対
向する紡糸孔20の原液入口21(以下紡糸孔原液入口21と
言うことがある)の直径の位置に位置しており、且つス
リツト上開口端301の長さl1は第4図に示すように紡糸
孔原液入口21の直径の長さl2以上の長さを有していて、
少なくとも何れの側端も紡糸孔原液入口21の開口域内に
存しない、つまりl1≧l2であつて、そのうちl1=l2のと
きは丁度直径の位置に在り、l1>l2のときは直径の両側
に好ましくは同長づつはみ出ている状態にある。
本発明の他の場合においては、上記スリツト状開口端
301は第6図に示すように隣接する2つの紡糸孔原液入
口21に亘る長さにしておくことも、更には第7図に示す
ように3以上の紡糸孔原液入口21に亘る長さにしておく
ことも出来る。
301は第6図に示すように隣接する2つの紡糸孔原液入
口21に亘る長さにしておくことも、更には第7図に示す
ように3以上の紡糸孔原液入口21に亘る長さにしておく
ことも出来る。
また、主分配板3の下面には、紡糸孔20に2つの側部
成分原液B,Cを供給するための側部成分原液導入溝31
(以下、必要に応じ明細書及び図面において原液B用に
は31Bと、また原液C用には31CのようにB,Cを付記して
区別することがある。他の部材及び芯成分原液A用につ
いても同様)が、第1図に示すように、上記スリツト状
開口端301の両側に水平に設けられている。この側部成
分原液導入溝31は、第3図に示すように、その幅l3が紡
糸孔原液入口21の直径l2よりも小さく、側部成分原液B,
Cの流れ方向が中部成分原液導入垂直孔30のスリツト状
開口端301に向つて直角方向となつており、そしてこの
側部成分原液導入溝31のスリツト側の先端が第3図に示
すように紡糸孔原液入口21の開口域内にあつて、この開
口域内のスリツトの中央(紡糸孔原液入口21の中心)に
側部成分原液導入溝31の上記先端の幅の中央がほぼ対向
する位置に設けられているのである。そして各側部成分
原液導入溝31B,31Cには上部構造体4から側部成分原液
B,Cの供給をそれぞれ受けるための側部成分原液導入垂
直孔32B,32Cが、第1図及び第5図に示すように上面と
の間に貫通して下端はこの側部成分原液導入溝31B,31C
に開口して設けられている。開口端間は連結溝33で連通
してもよい。紡糸孔列の数、従つて中部成分原液導入垂
直孔30のスリツト状開口端301の列の数は一般に複数で
あり、側部成分原液導入溝31は第1図に示すように最外
位置のものを除いてそれを挟む両側の中部成分原液導入
垂直孔30のスリツト上開口端301の列に共用となつてい
る。
成分原液B,Cを供給するための側部成分原液導入溝31
(以下、必要に応じ明細書及び図面において原液B用に
は31Bと、また原液C用には31CのようにB,Cを付記して
区別することがある。他の部材及び芯成分原液A用につ
いても同様)が、第1図に示すように、上記スリツト状
開口端301の両側に水平に設けられている。この側部成
分原液導入溝31は、第3図に示すように、その幅l3が紡
糸孔原液入口21の直径l2よりも小さく、側部成分原液B,
Cの流れ方向が中部成分原液導入垂直孔30のスリツト状
開口端301に向つて直角方向となつており、そしてこの
側部成分原液導入溝31のスリツト側の先端が第3図に示
すように紡糸孔原液入口21の開口域内にあつて、この開
口域内のスリツトの中央(紡糸孔原液入口21の中心)に
側部成分原液導入溝31の上記先端の幅の中央がほぼ対向
する位置に設けられているのである。そして各側部成分
原液導入溝31B,31Cには上部構造体4から側部成分原液
B,Cの供給をそれぞれ受けるための側部成分原液導入垂
直孔32B,32Cが、第1図及び第5図に示すように上面と
の間に貫通して下端はこの側部成分原液導入溝31B,31C
に開口して設けられている。開口端間は連結溝33で連通
してもよい。紡糸孔列の数、従つて中部成分原液導入垂
直孔30のスリツト状開口端301の列の数は一般に複数で
あり、側部成分原液導入溝31は第1図に示すように最外
位置のものを除いてそれを挟む両側の中部成分原液導入
垂直孔30のスリツト上開口端301の列に共用となつてい
る。
本発明の他の場合においては、側部成分原液導入溝31
はその幅l3を紡糸孔原液入口21の直径l2よりも大きくす
ることも出来、更には第6図、第7図に示すように2以
上の紡糸孔原液入口21に亘るように大きくすることも出
来る。この場合側部成分原液導入垂直孔32は、紡出量に
見合つて側部成分原液B,Cを充分に供給し得る限り、第
6図,第7図に示すように間隔を広くとつても差し支え
ない。
はその幅l3を紡糸孔原液入口21の直径l2よりも大きくす
ることも出来、更には第6図、第7図に示すように2以
上の紡糸孔原液入口21に亘るように大きくすることも出
来る。この場合側部成分原液導入垂直孔32は、紡出量に
見合つて側部成分原液B,Cを充分に供給し得る限り、第
6図,第7図に示すように間隔を広くとつても差し支え
ない。
このような主分配板3の上面に開口している中部成分
原液導入垂直孔30,側部成分原液導入垂直孔32B及び32C
に各成分原液A,B,Cを圧力調整して独立して供給する上
部構造体4の構造としては公知のものが適用されるが、
以下に、二成分複合紡糸口金装置について公知のものを
三成分用に改良した次のものを説明しておく。
原液導入垂直孔30,側部成分原液導入垂直孔32B及び32C
に各成分原液A,B,Cを圧力調整して独立して供給する上
部構造体4の構造としては公知のものが適用されるが、
以下に、二成分複合紡糸口金装置について公知のものを
三成分用に改良した次のものを説明しておく。
第10図に示すように、この上部構造体4はキヤツプ4
0,第1分配板41及び第2分配板42を順次下方に重ねて成
る。
0,第1分配板41及び第2分配板42を順次下方に重ねて成
る。
キヤツプ40には第1分配板41との間の空間を3つの原
液溜室401に仕切る2つの隔壁402が設けられており、各
原液溜室401A,401B,及び401Cにはそれぞれ中部成分原液
A,側部成分原液B,及び側部成分原液Cを供給するための
原液供給孔403(403A,403B,及び403C)が設けられてい
る。
液溜室401に仕切る2つの隔壁402が設けられており、各
原液溜室401A,401B,及び401Cにはそれぞれ中部成分原液
A,側部成分原液B,及び側部成分原液Cを供給するための
原液供給孔403(403A,403B,及び403C)が設けられてい
る。
第1分配板41には第8図に示すようにキヤツプ40と重
ねた状態における各原液溜室401A,401B,401Cと対応する
各域410A,410B,410C内に、各原液A,B,Cを第2分配板42
に導くための原液分配孔411A,411B,411Cが、次に説明す
る第2分配板42と重ねた状態におけるその各原液分配溝
420A,420B,420Cにそれぞれ対応する位置に設けられてい
る。通常、第1分配板41を支持体としてフイルター5を
キヤツプ40との間に挟持させる。
ねた状態における各原液溜室401A,401B,401Cと対応する
各域410A,410B,410C内に、各原液A,B,Cを第2分配板42
に導くための原液分配孔411A,411B,411Cが、次に説明す
る第2分配板42と重ねた状態におけるその各原液分配溝
420A,420B,420Cにそれぞれ対応する位置に設けられてい
る。通常、第1分配板41を支持体としてフイルター5を
キヤツプ40との間に挟持させる。
第2分配板42には第9図に示すように原液分配溝420
A,420B,420Cが設けられており、その各々の溝内に、主
分配板3と重ねた状態において中部成分原液導入垂直孔
30,側部成分原液垂直孔32B及び32Cに接続する位置に各
原液圧力調整孔421A,421B及び421Cが貫通して設けられ
ている。従つて図例においては、第9図の各原液圧力調
整孔421A,421B,421Cの配置は、第5図の各原液導入垂直
孔30,32B,32Cの配置と各原液A,B,C毎に対応して一致し
ている。第2分配板42の上面の前記原液分配溝420は、
上記のように配置されている原液圧力調整孔421の成分
原液A,B,C別に列を成している群毎に各成分原液を供給
するための共通の原液分配溝420となつており、この各
原液分配溝420A,420B,420Cの位置に合わせて前記第1分
配板41の各原液分配孔411A,411B,411Cが設けられている
のである。
A,420B,420Cが設けられており、その各々の溝内に、主
分配板3と重ねた状態において中部成分原液導入垂直孔
30,側部成分原液垂直孔32B及び32Cに接続する位置に各
原液圧力調整孔421A,421B及び421Cが貫通して設けられ
ている。従つて図例においては、第9図の各原液圧力調
整孔421A,421B,421Cの配置は、第5図の各原液導入垂直
孔30,32B,32Cの配置と各原液A,B,C毎に対応して一致し
ている。第2分配板42の上面の前記原液分配溝420は、
上記のように配置されている原液圧力調整孔421の成分
原液A,B,C別に列を成している群毎に各成分原液を供給
するための共通の原液分配溝420となつており、この各
原液分配溝420A,420B,420Cの位置に合わせて前記第1分
配板41の各原液分配孔411A,411B,411Cが設けられている
のである。
従つてキヤツプ40,第1分配板41,第2分配板42を上方
から順次重ねたとものは、各原液供給孔403A,403B,403C
から供給された各成分原液A,B,Cは、各原液A,B,C毎に原
液溜室401,原液分配孔411,原液分配溝420,原液圧力調整
孔421を順次経て互に混り合うことなくそれぞれ独立し
て主分配板3の上面に開口している各原液導入垂直孔3
0,32B,32Cに供給されるのである。
から順次重ねたとものは、各原液供給孔403A,403B,403C
から供給された各成分原液A,B,Cは、各原液A,B,C毎に原
液溜室401,原液分配孔411,原液分配溝420,原液圧力調整
孔421を順次経て互に混り合うことなくそれぞれ独立し
て主分配板3の上面に開口している各原液導入垂直孔3
0,32B,32Cに供給されるのである。
本発明装置1は、以上の口金板2,主分配板3,及び上部
構造体4の各構成部材を、第10図に示すようにケース6
に下から順次積み重ね、ボルト7により緊結して得られ
る。
構造体4の各構成部材を、第10図に示すようにケース6
に下から順次積み重ね、ボルト7により緊結して得られ
る。
各成分原液A,B,Cはそれぞれ上部構造体4を経て圧力
調整され独立して主分配板3の上面に開口している各原
液導入垂直孔30,32B,32Cに供給される。中部成分原液A
は中部成分原液導入垂直孔30を経て紡糸孔20の原液入口
21に達する。また、側部成分原液B及びCはそれぞれ側
部成分原液導入垂直孔32B及び32Cを経て側部成分原液導
入溝31B及び31Cを流れて紡糸孔20の原液入口21に達す
る。
調整され独立して主分配板3の上面に開口している各原
液導入垂直孔30,32B,32Cに供給される。中部成分原液A
は中部成分原液導入垂直孔30を経て紡糸孔20の原液入口
21に達する。また、側部成分原液B及びCはそれぞれ側
部成分原液導入垂直孔32B及び32Cを経て側部成分原液導
入溝31B及び31Cを流れて紡糸孔20の原液入口21に達す
る。
紡糸孔20の孔形状には第12図に示すように種々ある。
先ず、第12図(イ)に示す通常の円形の紡糸孔20を使用
する場合を例にして説明する。上記のようにして各成分
原液A,B,Cが紡糸孔20の原液入口21では中部成分原液A
はスリツト状開口端301からそのまま紡糸孔原液入口21
に流入し、側部成分原液B及びCは成分原液Aを両側か
ら水平方向にほぼ直角に挟む形でそれぞれ接合しながら
紡糸孔原液入口21に流入する。この場合、中部成分原液
導入垂直孔30のスリツト状開口端301の両側端が少なく
とも紡糸孔20の原液入口21の開口域内に存しないから、
成分原液BとCとは成分原液Aの両端を包んで鞘状に接
合するようなことはなく、従つて完全な三成分並列型複
合構造が構成される。そしてこの構造をそのまま維持し
て紡糸孔20から紡出され、ここに目的の三成分並列型複
合繊維(未延伸糸)が得られるのである。中部成分原液
導入垂直孔30のスリツト状開口端301を紡糸孔20の原液
入口21の2または3以上に亘るように設ける場合は、上
記作用が一層確実に得られるばかりでなく、スリツト状
開口端301の形成も容易である。
先ず、第12図(イ)に示す通常の円形の紡糸孔20を使用
する場合を例にして説明する。上記のようにして各成分
原液A,B,Cが紡糸孔20の原液入口21では中部成分原液A
はスリツト状開口端301からそのまま紡糸孔原液入口21
に流入し、側部成分原液B及びCは成分原液Aを両側か
ら水平方向にほぼ直角に挟む形でそれぞれ接合しながら
紡糸孔原液入口21に流入する。この場合、中部成分原液
導入垂直孔30のスリツト状開口端301の両側端が少なく
とも紡糸孔20の原液入口21の開口域内に存しないから、
成分原液BとCとは成分原液Aの両端を包んで鞘状に接
合するようなことはなく、従つて完全な三成分並列型複
合構造が構成される。そしてこの構造をそのまま維持し
て紡糸孔20から紡出され、ここに目的の三成分並列型複
合繊維(未延伸糸)が得られるのである。中部成分原液
導入垂直孔30のスリツト状開口端301を紡糸孔20の原液
入口21の2または3以上に亘るように設ける場合は、上
記作用が一層確実に得られるばかりでなく、スリツト状
開口端301の形成も容易である。
上記において中部成分原液Aの流れ方向に対して側部
成分原液B及びCがそれぞれほぼ直角方向に流れて圧力
を及ぼしながら接合するので、成分原液Aと成分原液B,
Cとの相対的な圧力関係の調整により繊維断面における
中部aの形状を種々に変えることが出来る。例えば、側
部成分原液導入溝31の幅l3が紡糸孔原液入口21の直径l2
より小さい場合において、側部成分原液B,Cの圧力を相
対的に高目に調整することにより、第13図(ロ)に示す
ような中部aの中央の部分が凹状のものが得られる。ま
た、側部成分原液導入溝31の幅l3を紡糸孔原液入口21の
直径l2よりも大きく、更には第6図,第7図に示すよう
に2以上の紡糸孔原液入口21に亘つて大きく設けるとき
は、第13図(イ)のように中部aの幅がほぼ均一か、更
には中央の部分でやや凸状となつたものが得られる。そ
れは上記とは逆に成分原液B,Cの圧力が若干低い状態と
なるからである。
成分原液B及びCがそれぞれほぼ直角方向に流れて圧力
を及ぼしながら接合するので、成分原液Aと成分原液B,
Cとの相対的な圧力関係の調整により繊維断面における
中部aの形状を種々に変えることが出来る。例えば、側
部成分原液導入溝31の幅l3が紡糸孔原液入口21の直径l2
より小さい場合において、側部成分原液B,Cの圧力を相
対的に高目に調整することにより、第13図(ロ)に示す
ような中部aの中央の部分が凹状のものが得られる。ま
た、側部成分原液導入溝31の幅l3を紡糸孔原液入口21の
直径l2よりも大きく、更には第6図,第7図に示すよう
に2以上の紡糸孔原液入口21に亘つて大きく設けるとき
は、第13図(イ)のように中部aの幅がほぼ均一か、更
には中央の部分でやや凸状となつたものが得られる。そ
れは上記とは逆に成分原液B,Cの圧力が若干低い状態と
なるからである。
このようにして得られる複合繊維の断面における複合
構造は、標準,異形を問わず第12図(イ)〜(ホ)に示
す各種の紡糸孔形状の口金板2のいずれを使用しても基
本的な三成分並列型複合構造及び上記説明の各成分原液
A,B,Cの圧力調整等によつて定まる中部aの形状は変わ
らず得られる。例えば第12図(イ)の標準的な孔形の口
金板2を使用すると第13図(イ)または(ロ)のものが
得られ、第12図(ロ)の長孔形のものからは第13図
(ハ)のものが得られ、また中空繊維紡糸用の第12図
(ハ),(ニ),及び(ホ)の孔形のものからは、それ
ぞれ第13図{(ニ)と(ホ)},(ヘ),及び(ト)の
ものが得られる。中空部dを有するものは、中部aは多
くの場合2つに分割された構造となつている。若し、主
分配板3のスリツト開口端301の長さl1が紡糸孔20の原
液入口21の直径l2よりも小さい場合、得られたものは第
13図(チ),(リ)に示すような、側部成分原液B,Cが
中部成分原液Aの両端を包んで接合した一種の鞘芯構造
となつている。
構造は、標準,異形を問わず第12図(イ)〜(ホ)に示
す各種の紡糸孔形状の口金板2のいずれを使用しても基
本的な三成分並列型複合構造及び上記説明の各成分原液
A,B,Cの圧力調整等によつて定まる中部aの形状は変わ
らず得られる。例えば第12図(イ)の標準的な孔形の口
金板2を使用すると第13図(イ)または(ロ)のものが
得られ、第12図(ロ)の長孔形のものからは第13図
(ハ)のものが得られ、また中空繊維紡糸用の第12図
(ハ),(ニ),及び(ホ)の孔形のものからは、それ
ぞれ第13図{(ニ)と(ホ)},(ヘ),及び(ト)の
ものが得られる。中空部dを有するものは、中部aは多
くの場合2つに分割された構造となつている。若し、主
分配板3のスリツト開口端301の長さl1が紡糸孔20の原
液入口21の直径l2よりも小さい場合、得られたものは第
13図(チ),(リ)に示すような、側部成分原液B,Cが
中部成分原液Aの両端を包んで接合した一種の鞘芯構造
となつている。
本発明に係る三成分並列型複合紡糸口金装置は、各成
分原液を目的の複合構造となるように合わせることを、
1つの主分配板の下面に導入溝を設け、また貫通して垂
直孔を設けた簡単な構造によつて可能とし、また、中部
成分原液を紡糸孔の原液入口へ流入させる導入垂直孔を
紡糸孔軸と同方向にして且つ紡糸孔原液入口に接する開
口端をスリツト状とし、その長さを紡糸孔原液入口の直
径以上として重ねたとき何れの側端も紡糸孔原液入口内
に存することがないようにし且つ側部成分原液を紡糸孔
原液入口に導く導入溝を中部成分原液の流れ方向に対し
直角に構成したことにより、次のような効果を有する。
分原液を目的の複合構造となるように合わせることを、
1つの主分配板の下面に導入溝を設け、また貫通して垂
直孔を設けた簡単な構造によつて可能とし、また、中部
成分原液を紡糸孔の原液入口へ流入させる導入垂直孔を
紡糸孔軸と同方向にして且つ紡糸孔原液入口に接する開
口端をスリツト状とし、その長さを紡糸孔原液入口の直
径以上として重ねたとき何れの側端も紡糸孔原液入口内
に存することがないようにし且つ側部成分原液を紡糸孔
原液入口に導く導入溝を中部成分原液の流れ方向に対し
直角に構成したことにより、次のような効果を有する。
第1に、各成分原液を目的の複合構造に合わせるため
の部材は主分配板只1つで済み、しかもこの主分配板に
は複雑な構造は全くない。従つて例示したような上部構
造体や口金板と共に構成される口金装置は、分解,洗
浄,組立て等の諸作業における取り扱いは非常に容易で
あつて損傷させることもない。また、比較的単純な切削
加工及び穿孔加工だけで製作することが出来るから、紡
糸孔を多くするように高密度の加工が可能であり、製作
費も安価である。
の部材は主分配板只1つで済み、しかもこの主分配板に
は複雑な構造は全くない。従つて例示したような上部構
造体や口金板と共に構成される口金装置は、分解,洗
浄,組立て等の諸作業における取り扱いは非常に容易で
あつて損傷させることもない。また、比較的単純な切削
加工及び穿孔加工だけで製作することが出来るから、紡
糸孔を多くするように高密度の加工が可能であり、製作
費も安価である。
第2に、側部成分原液と中部成分原液との相対的な圧
力関係の調整により繊維断面における中央部の形状を種
々に変えることが出来る。
力関係の調整により繊維断面における中央部の形状を種
々に変えることが出来る。
第3に、両側の側部成分原液は中部成分原液の端部を
包んで互に接合することは起り得ないから、常に完全な
三成分並列型複合構造が確実に得られる。
包んで互に接合することは起り得ないから、常に完全な
三成分並列型複合構造が確実に得られる。
第4に、主分配板における各原液の流路は簡単な構造
であつて各原液の流れは安定しているため、標準,異形
等種々に異なる孔形状の口金板で紡糸する場合も、長時
間安定して紡糸することが出来る。
であつて各原液の流れは安定しているため、標準,異形
等種々に異なる孔形状の口金板で紡糸する場合も、長時
間安定して紡糸することが出来る。
第1図は本発明装置の主分配板の下面に設けられたスリ
ツト状開口端及び導入溝群の配置例を示す一部下面図、
第2図は第1図の配置における他の態様例を示す一部下
面図、第3図は第1図中D部の拡大説明図、第4図は第
3図の個所をスリツトに対して直角に見た側面説明図、
第5図は第1図の主分配板の上面図、第6図及び第7図
は第1図及び第2図とは異なる他の配置例をそれぞれ示
す主分配板の下面図、第8図は主分配板よりも上部の上
部構造体の1例を構成する部材としての第1分配板の一
部上面図、第9図は同じく第2分配板の一部上面図、第
10図は本発明装置の1例の断面説明図、第11図は第10図
の要部を直角方向に見た拡大断面説明図、第12図は紡糸
孔の種々な孔形状の説明図、第13図(イ)〜(リ)は並
列型を主とする種々な三成分複合繊維の断面図である。 1……本発明に係る三成分並列型複合紡糸口金装置 2……口金板 20……紡糸孔 21……原液入口 3……主分配板 30……中部成分原液導入垂直孔 301……中部成分原液導入垂直孔のスリツト状開口端 31……側部成分原液導入溝 32……側部成分原液導入垂直孔 33……連結溝 4……上部構造体 40……キヤツプ 401……原液溜室 402……隔壁 403……原液供給孔 41……第1分配板 410……キヤツプの各原液溜室に対応する域 411……原液分配孔 42……第2分配板 420……原液分配溝 421……原液圧力調整孔 5……フイルタ 6……ケース 7……ボルト A……中部成分原液 B,C……側部成分原液 a……中部 b,c……側部 d……中空部 l1……スリツト状開口端の長さ l2……紡糸孔原液入口の直径の長さ l3……側部成分原液導入溝の幅
ツト状開口端及び導入溝群の配置例を示す一部下面図、
第2図は第1図の配置における他の態様例を示す一部下
面図、第3図は第1図中D部の拡大説明図、第4図は第
3図の個所をスリツトに対して直角に見た側面説明図、
第5図は第1図の主分配板の上面図、第6図及び第7図
は第1図及び第2図とは異なる他の配置例をそれぞれ示
す主分配板の下面図、第8図は主分配板よりも上部の上
部構造体の1例を構成する部材としての第1分配板の一
部上面図、第9図は同じく第2分配板の一部上面図、第
10図は本発明装置の1例の断面説明図、第11図は第10図
の要部を直角方向に見た拡大断面説明図、第12図は紡糸
孔の種々な孔形状の説明図、第13図(イ)〜(リ)は並
列型を主とする種々な三成分複合繊維の断面図である。 1……本発明に係る三成分並列型複合紡糸口金装置 2……口金板 20……紡糸孔 21……原液入口 3……主分配板 30……中部成分原液導入垂直孔 301……中部成分原液導入垂直孔のスリツト状開口端 31……側部成分原液導入溝 32……側部成分原液導入垂直孔 33……連結溝 4……上部構造体 40……キヤツプ 401……原液溜室 402……隔壁 403……原液供給孔 41……第1分配板 410……キヤツプの各原液溜室に対応する域 411……原液分配孔 42……第2分配板 420……原液分配溝 421……原液圧力調整孔 5……フイルタ 6……ケース 7……ボルト A……中部成分原液 B,C……側部成分原液 a……中部 b,c……側部 d……中空部 l1……スリツト状開口端の長さ l2……紡糸孔原液入口の直径の長さ l3……側部成分原液導入溝の幅
Claims (6)
- 【請求項1】中部成分(a)と2つの側部成分(b),
(c)とが前者の両側に後者が並列に配されて成る三成
分並列型複合繊維を紡糸するための、複数の紡糸孔列が
並行に配された口金板(2)、該口金板(2)に3つの
成分原液(A),(B),(C)を所定の複合構造とな
るように供給するための主分配板(3)、及び該主分配
板(3)の上面に開口した各成分原液導入垂直孔(3
0),(32B),(32C)に当該成分原液(A),
(B),(C)をそれぞれ独立して供給する機構を有す
る上部構造体(4)の各構成部材を順次重ねて成る紡糸
口金装置であつて、主分配板(3)には下面に口金板
(2)が重ねられた状態における紡糸孔(20)と対向す
る位置毎に上下に貫通した中部成分原液導入垂直孔(3
0)が列を成して設けられていてその下部は該列の方向
に沿つてスリツト状に形成されており、下面におけるそ
のスリツト状開口端(301)は対向する紡糸孔(20)の
原液入口(21)の直径の位置に位置し且つ該直径の大き
さ(l2)以上の長さ(l1)を有して少なくとも何れの側
端も紡糸孔原液入口(21)の開口域内に存することはな
く、また主分配板(3)の下面には紡糸孔(20)に2つ
の側部成分原液(B),(C)を供給するための幅
(l3)が紡糸孔原液入口(21)の直径(l2)よりも小さ
い側部成分原液導入溝(31)が当該成分原液の流れ方向
を主分配板(3)の下面における各中部成分原液導入垂
直孔(30)のスリツト状開口端(301)の両側に該スリ
ツト状開口端(301)に向つて直角方向にして且つ側部
成分原液導入溝(31)の先端が紡糸孔原液入口(21)の
開口域内にあつて該開口域内のスリツトの中央に上記先
端の幅の中央がほぼ対向する位置に設けられており、上
記側部成分原液導入溝(31)に当該側部成分原液を導入
するための側部成分原液導入垂直孔(32)が側部成分原
液導入溝(31)と上面との間に貫通して設けられている
ことを特徴とする三成分並列型複合紡糸口金装置
(1)。 - 【請求項2】主分配板(3)の下面に設けられた側部成
分原液導入溝(31)が連結溝(33)により順次連結され
ている請求項1に記載の三成分並列型複合紡糸口金装置
(1)。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の三成分並列型複
合紡糸口金装置(1)において、中部成分原液導入垂直
孔(30)が、その下部のスリツト状開口端(301)が同
一紡糸孔列の隣接する2つの紡糸孔原液入口(2)に亘
つて設けられていることを特徴とする三成分並列型複合
紡糸口金装置(1)。 - 【請求項4】請求項1または2に記載の三成分並列型複
合紡糸口金装置(1)において、中部成分原液導入垂直
孔(30)が、その下部のスリツト状開口端(301)が同
一紡糸孔列の隣接する3以上の紡糸孔原液入口(21)に
亘つて設けられていることを特徴とする三成分並列型複
合紡糸口金装置(1)。 - 【請求項5】請求項1から4までの何れか1項に記載の
三成分並列型複合紡糸口金装置(1)において、側部成
分原液導入群(31)の幅(l3)が紡糸孔原液入口(21)
の直径よりも大きいことを特徴とする三成分並列型複合
紡糸口金装置(1)。 - 【請求項6】請求項1から4までの何れか1項に記載の
三成分並列型複合紡糸口金装置(1)において、側部成
分原液導入溝(31)の幅(l3)が同一紡糸孔列の隣接す
る2以上の紡糸孔原液入口(21)に亘つていることを特
徴とする三成分並列型複合紡糸口金装置(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17271890A JP2807057B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 三成分並列型複合紡糸口金装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17271890A JP2807057B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 三成分並列型複合紡糸口金装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0465507A JPH0465507A (ja) | 1992-03-02 |
JP2807057B2 true JP2807057B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=15947046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17271890A Expired - Fee Related JP2807057B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 三成分並列型複合紡糸口金装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2807057B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5741225B2 (ja) * | 2011-06-01 | 2015-07-01 | Jnc株式会社 | 熱融着性複合繊維とそれを用いた不織布 |
CN107083575A (zh) * | 2017-06-23 | 2017-08-22 | 东华大学 | 一种异形喷丝板 |
CN109306532A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-02-05 | 常州纺兴精密机械有限公司 | 一种复合导电纤维及其纺制组件 |
CN110129905A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-08-16 | 苏州金泉新材料股份有限公司 | 三组分并列型复合纤维纺丝组件 |
CN111763998A (zh) * | 2020-07-16 | 2020-10-13 | 常州纺兴精密机械有限公司 | 三组份并列复合纤维及其纺丝组件 |
CN112575399B (zh) * | 2020-12-04 | 2022-11-15 | 江苏立新化纤科技有限公司 | 一种制备多组份超细并列型纤维的复合喷丝组件 |
-
1990
- 1990-07-02 JP JP17271890A patent/JP2807057B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0465507A (ja) | 1992-03-02 |
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JPH057254Y2 (ja) |
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---|---|---|---|
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