JP2806767B2 - 抵抗溶接機における圧力設定方法および装置 - Google Patents

抵抗溶接機における圧力設定方法および装置

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JP2806767B2
JP2806767B2 JP5310614A JP31061493A JP2806767B2 JP 2806767 B2 JP2806767 B2 JP 2806767B2 JP 5310614 A JP5310614 A JP 5310614A JP 31061493 A JP31061493 A JP 31061493A JP 2806767 B2 JP2806767 B2 JP 2806767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抵抗溶接機における圧力
設定方法および装置に関し、一層詳細には、抵抗溶接機
において、ガンアームに取着された電極チップがワーク
に当接する際の圧力を設定する抵抗溶接機における圧力
設定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抵抗溶接機ではガンアームに取着
された電極チップでワークを挟持するとき、エアーシリ
ンダの作用下にガンアームをワーク近傍の所定位置まで
高速度で閉動させた後、電極チップとワークとの衝撃に
よるワークの位置ずれ等を防止するために、低速度に切
り替えて緩やかな速度で電極チップをワークに当接させ
ていた。
【0003】ところが、高速度から低速度に切り替える
速度切替位置がワークから遠い場合はワークの挟持に長
時間を要し、一方、速度切替位置がワークに近い場合は
エアーの圧縮性等の理由で速度の切り替え後も直ちに減
速できないため、電極チップとワークとが当接する際に
強い衝撃力が発生して電極チップおよびワークを損傷さ
せる不都合がある。
【0004】そこで、ガンアームの閉動速度を所定の速
度切替位置で切り替え、電極チップによって圧力検出器
を挟持させ、この圧力検出器から出力される信号を波形
観測器で観測する。そして、その観測結果に基づいて速
度切替位置の再設定を繰り返し行うことにより、適正な
速度切替位置を設定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、圧力センサおよび波形観測器等の測定器が
必要であり、且つ、波形観測器に表示された波形の読取
方法および速度切替位置の設定方法等、高度な設定技術
を必要としていた。
【0006】さらに、適正な速度切替位置が設定された
ガンアームでワークを連続的に溶接すると、電極チップ
の磨耗により速度切替位置が変化するため、度々、前述
の圧力検出器および波形観測器を用いて再設定する必要
が生じ、設定に多大な時間を浪費するとともに、溶接シ
ステム全体の稼働効率を低下させるという問題があっ
た。
【0007】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたものであって、ガンアームの閉動速度を
低速度に切り替える速度切替位置を修正することによ
り、電極チップがワークに当接する際の圧力を容易、且
つ、迅速に設定することが可能な抵抗溶接機における圧
力設定方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本方法発明は、電極チップが取着されたガンアー
ムを閉動し、前記電極チップがワークに当接する際の圧
力を設定する抵抗溶接機における圧力設定方法におい
て、空気圧シリンダのロッドを介して開閉するようにし
前記ガンアームを所定速度で閉動する第1のステップ
と、前記ロッドの変位量に基づき前記ガンアームの変位
位置を検出し、前記所定速度で閉動中の前記ガンアーム
が所定の速度切替位置に達したとき、前記所定速度を減
速させる第2のステップと、前記所定速度の減速が開始
されたときから、前記ロッドの単位時間当たりの変位量
が零値となる前記電極チップが前記ワークに当接する
までの経過時間を測定する第3のステップと、前記経
過時間を予め設定された閾値と比較することにより前記
電極チップがワークに当接する際の圧力の適否を判定す
る第4のステップと、前記圧力が否であると判定された
とき、前記速度切替位置を修正することにより前記電極
チップがワークに当接する際の圧力を修正する第5のス
テップと、からなることを特徴とする。
【0009】さらに、本装置発明は、電極チップが取着
されたガンアームを閉動し、前記電極チップがワークに
当接する際の圧力を設定する抵抗溶接機における圧力設
定装置において、前記ガンアームをロッドを介して開閉
させる空気圧シリンダと、 前記ロッドの変位量を検出す
る変位量検出手段と、 前記ロッドを介して所定速度で閉
動される前記ガンアームの変位位置を前記変位量検出手
段から出力される信号に基づき検出する位置検出手段
と、前記ガンアームの変位位置が所定の速度切替位置に
達したとき、前記ガンアームの所定速度を減速させる減
速信号を出力する制御手段と、前記変位量検出手段から
出力される信号に基づいて前記ガンアームの変位速度を
算出し、前記電極チップが前記ワークに当接した速度零
信号を出力する速度算出手段と、前記減速信号が出力さ
れたときから前記速度零信号までの経過時間を測定する
経過時間算出手段と、前記経過時間と予め設定された閾
値との比較結果に基づいて、前記経過時間の適否を判定
する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて前
記速度切替位置を修正する速度切替位置修正手段と、を
備え、前記速度切替位置の修正により前記電極チップが
ワークに当接する際の圧力を修正することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明に係る抵抗溶接機における圧力設定方法
および装置では、空気圧シリンダのロッドを介して開閉
され、所定速度で閉動されるガンアームが所定の速度切
替位置に達して減速され、この減速された速度でガンア
ームに取着された電極チップがワークに当接するまでの
経過時間を測定する。
【0011】次いで、この経過時間と予め定めた閾値と
比較て経過時間の適否を判定し、否であった場合に
は、当接する際の圧力が否であるとし、前記速度切替位
置を修正することで当接する際の圧力を修正する。
【0012】従って、減速を開始する速度切替位置が修
正されることにより、電極チップがワークに当接する際
の圧力が修正され、適正な圧力を得ることができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る抵抗溶接機における圧力
設定方法について、それを実施する装置との関係におい
て、好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0014】図1は本発明を実施する圧力設定装置10
の全体構成を示すブロック図である。
【0015】圧力設定装置10はガンアーム12を開閉
駆動するシリンダ14と、シリンダ14のピストンロッ
ド16に取着され、ガンアーム12の変位量に対応した
パルスを出力する変位量検出センサ18とを備え、前記
ガンアーム12に取着された電極チップ20、21によ
りワークWが挟持される。
【0016】圧力設定装置10はバルブ制御回路22
と、サーボバルブ24と、空気圧源26とを備え、バル
ブ制御回路22から出力されるバルブの開閉を制御する
信号に基づいてサーボバルブ24は空気圧源26から前
記シリンダ14に対して供給される空気の圧力を制御す
る。
【0017】さらに、圧力設定装置10は圧力コントロ
ーラ28と、ガンアーム12の閉動速度Vを切り替える
速度切替位置Yを設定するキーボード30と、圧力コン
トローラ28から出力されるエラーメッセージに関する
信号を表示するディスプレイ32と、圧力コントローラ
28から出力されるアラーム鳴動信号によって警報を発
するブザー34とを備える。
【0018】前記圧力コントローラ28は、中央制御装
置(以下、CPUという)36と、CPU36によって
ガンアーム12の開閉を制御するためのプログラムが記
憶されている読み出し専用メモリ(以下、ROMとい
う)38と、CPU36がガンアーム12の開閉を制御
する際に演算中のデータを一時的に記憶する読み書き可
能なメモリ(以下、RAMという)40と、前記バルブ
制御回路22、キーボード30、ディスプレイ32およ
びブザー34とのインターフェース(以下、I/Fとい
う)回路42と、変位量検出センサ18から出力された
パルスを計数してガンアーム12の変位位置を検出する
位置検出回路44とを備える。
【0019】さらに、圧力コントローラ28は、変位量
検出センサ18から出力された信号に基づいてガンアー
ム12の閉動速度Vを算出する速度算出回路46と、ガ
ンアーム12の閉動速度Vを減速させる信号が出力され
たときからガンアーム12の変位が停止するまで、すな
わち、電極チップ20、21がワークWに当接するまで
の経過時間t1 を算出する経過時間算出回路48と、経
過時間算出回路48から出力された経過時間t1 と下限
時間設定器50および上限時間設定器52に設定された
夫々の設定値の大小を判定して、この判定結果をCPU
36に対して出力する判定回路54とを備える。
【0020】以上のように構成される圧力設定装置10
において、ガンアーム12を閉動させ、電極チップ2
0、21でワークWを挟持する作用について、図2のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0021】シリンダ14に供給される空気の圧力の初
期値、例えば、最大圧力に関するデータがCPU36に
よってRAM40から読み出され、このデータに基づい
て生成された信号がI/F回路42を介してバルブ制御
回路22に対して出力される(図3(イ)参照)(ステ
ップS1)。
【0022】前記信号に基づいて弁を全開する信号がバ
ルブ制御回路22からサーボバルブ24に対して出力さ
れ、サーボバルブ24の弁が全開されて空気圧源26か
らシリンダ14に対して圧力空気が供給される。前記圧
力空気の作用下にシリンダ14が付勢され、ピストンロ
ッド16が変位してガンアーム12が高速で閉動される
(図3(ロ)参照)(ステップS2)。
【0023】このピストンロッド16の変位量が変位量
検出センサ18によって検出されて、前記変位量に対応
したパルスが位置検出回路44に対して出力され、この
パルスに対応した変位位置信号が位置検出回路44から
CPU36に対して出力される。
【0024】前記変位位置信号が予めRAM40に記憶
されている速度切替位置Yに達したか否かがCPU36
によって判定され(ステップS3)、速度切替位置Yに
達したとき(図3(ハ)参照)、ガンアーム12の閉動
速度Vを減速させるための減速信号がI/F回路42を
介してバルブ制御回路22に対して出力され(図3
(ニ)参照)(ステップS4)、且つ、経過時間算出回
路48に対して経過時間t 1 の測定を開始するための信
号が出力される(ステップS5)。
【0025】前記減速信号に基づいてバルブ制御回路2
2で生成された減圧信号がサーボバルブ24に対して出
力されて、シリンダ14に供給される空気の圧力が減圧
され、ガンアーム12の閉動速度Vが減速される(図3
(ホ)参照)。
【0026】この減速されたガンアーム12の閉動速度
Vは速度算出回路46で算出され(ステップS6)、こ
の算出されたガンアーム12の閉動速度Vが「0」、す
なわち、電極チップ20、21がワークWに当接したと
き(図3(ヘ)参照)(ステップS7)、速度算出回路
46から経過時間算出回路48に対して当接信号が出力
され、この当接信号に基づいて前記ステップS4におい
て減速信号が出力されてからガンアーム12の閉動速度
Vが「0」になるまでの経過時間t1 が経過時間算出回
路48によって計数され(ステップS8)、この経過時
間t1 が判定回路54に対して出力される。
【0027】次いで、判定回路54によって前記経過時
間t1 が下限時間設定器50に設定された下限時間tL
よりも長いか否かが判定され(ステップS9)、経過時
間t 1 が下限時間tL よりも短いと判定されたとき、閉
動速度Vを減速させる速度切替位置YがワークWに近す
ぎるとCPU36によって判定され、これを表示させる
ための信号がI/F回路42を介してディスプレイ32
に対して出力されるとともに、ブザー34に対してアラ
ームを鳴動させるための信号が出力される(ステップS
10)。
【0028】このアラームの鳴動に基づいて、オペレー
タがキーボード30によって速度切替位置Yを修正する
と(ステップS11)、ガンアーム12が開動され(ス
テップS12)、再びステップS1から実行される。
【0029】前記ステップS9で経過時間t1 が下限時
間tL よりも長いと判定されたとき、経過時間t1 が上
限時間設定器52に設定された上限時間tH よりも短い
か否かが判定回路54によって判定され(ステップS1
3)、経過時間t1 が上限時間tH よりも長いとき、閉
動速度Vを減速させる速度切替位置YがワークWに遠す
ぎるとCPU36によって判定され、これを表示させる
ための信号がI/F回路42を介してディスプレイ32
に対して出力されるとともに、ブザー34に対してアラ
ームを鳴動させるための信号が出力される(ステップS
14)。
【0030】このアラームの鳴動に基づいて、オペレー
タがキーボード30によって速度切替位置Yを修正する
と(ステップS15)、前述のステップS12における
ガンアーム12の閉動動作以降のステップが実行され
る。
【0031】以上説明したステップS1〜ステップS1
5が繰り返し実行されて速度切替位置Yが修正され、ス
テップS9で経過時間t1 >下限時間tL と判定され、
さらに、ステップS10で経過時間t1 <上限時間tH
と判定されたとき、最適な速度切替位置Yで減速が開始
され、最適な速度で電極チップ20、21がワークWに
当接したと判定回路54によって判定され、この判定結
果がCPU36に対して出力されて、速度切替位置Yの
設定が終了する。
【0032】以上説明したステップによって最適な速度
切替位置Yが設定されたとき、所定時間t2 経過後、C
PU36から出力された信号に基づいてワークWを挟持
する圧力が高められ(図3(ト)参照)、図示しない溶
接電流生成回路からガンアーム12および電極チップ2
0、21を介して溶接電流がワークWに通電される。
【0033】このように、ガンアーム12が速度切替位
置Yに達してから電極チップ20、21がワークWに当
接するまでの経過時間t1 が予め設定された下限時間t
L よりも短いとき、若しくは予め設定された上限時間t
H よりも長いときアラームが鳴動されるため、オペレー
タは速度切替位置Yの適否を容易に知ることができる。
さらに、キーボード30によって容易に速度切替位置Y
を設定することができ、迅速、且つ適正な速度切替位置
Yを得ることが可能となる。
【0034】次いで、前述の実施例で設定された適正な
速度切替位置Yでガンアーム12の閉動速度Vが切り替
えられ、所望の圧力でワークWが電極チップ20、21
に挟持されて連続的に溶接されているとき、電極チップ
20、21が磨耗し、若しくは板厚が異なるワークWが
電極チップ20、21間に挿入されて、経過時間t1
下限時間設定器50に設定された下限時間tL よりも短
くなった場合、若しくは上限時間設定器52に設定され
た上限時間tH よりも長くなった場合、オペレータはア
ラームの鳴動に基づいて、キーボード30により速度切
替位置Yを容易に再設定することができる。
【0035】次に、RAM40に記憶されている速度切
替位置Yのデータについて以下に説明する。
【0036】図4Aは、ガンアーム12が速度切替位置
Yに達した後の閉動速度V、すなわち、減速後の閉動速
度Vと速度切替位置Yとの関係が1次式Y=aV+bで
示される特性を有するガンアーム12のグラフである。
この場合、1次式Y=aV+bの定数aおよびbはガン
アーム12の機種毎に測定された値であり、例えば、ガ
ンアームA、Bのように設定される。また、図4Bは、
減速後の閉動速度Vと速度切替位置Yとの関係が非線形
な特性を有するガンアーム12(ガンアームC、D)の
グラフである。
【0037】RAM40には、図4Aの特性で表される
ガンアーム12の場合、ガンアーム12の機種とこの機
種の定数aおよびbとの関係を示すルックアップテーブ
ル(以下、LUTという)が記憶され、また、図4Bの
特性で表されるガンアーム12については、ガンアーム
12の機種毎に減速後の閉動速度Vと速度切替位置Yと
の関係がLUTとして記憶されている。
【0038】そこで、キーボード30からガンアーム1
2の機種を示すデータ、例えば、機種Aと、減速後の閉
動速度Vのデータとがオペレータによって入力される
と、CPU36はRAM40から読み出した機種Aにお
ける定数aおよびbと、減速後の閉動速度Vのデータと
から1次式Y=aV+bに基づいて速度切替位置Yを求
め、この速度切替位置YをRAM40の速度切替位置デ
ータ記憶エリアに記憶する。
【0039】一方、キーボード30から入力された機種
を示すデータが、機種CまたはDの場合、CPU36は
減速後の閉動速度Vのデータに基づいてRAM40に記
憶されたLUTから速度切替位置Yのデータを読み取
り、RAM40の速度切替位置データ記憶エリアに記憶
する。
【0040】このようにして得られた速度切替位置Y
が、RAM40が速度切替位置データ記憶エリアに記憶
された状態で前述のステップS1以降が実行され、ガン
アーム12の閉動位置が前記記憶された速度切替位置Y
に達したか否かの判定がステップS3でなされる。
【0041】このとき、RAM40に記憶された夫々の
LUTは実験によって得られた最適なデータであるた
め、ステップS11およびステップS15における速度
切替位置Yを修正する作業が減少し、調整作業の効率化
を図ることができる。
【0042】なお、この実施例では、キーボード30か
ら入力されたガンアーム12の機種と減速後の閉動速度
Vとによって速度切替位置Yを求めたが、速度切替位置
Yと、減速後の閉動速度Vと、経過時間t1 との関係を
示すLUTをRAM40に記憶しておくことにより、 1.経過時間t1 を一定とし、速度切替位置Yを変更し
た場合の減速後の閉動速度Vの修正値 2.速度切替位置Yを一定とし、経過時間t1 を変更し
た場合の減速後の閉動速度Vの修正値 3.速度切替位置Yを一定とし、減速後の閉動速度Vを
変更した場合の経過時間t1 の修正値 4.減速後の閉動速度Vを一定とし、経過時間t1 を変
更した場合の速度切替位置Yの修正値 5.減速後の閉動速度Vを一定とし、速度切替位置Yを
変更した場合の経過時間t1 の修正値 を容易に得ることができる。
【0043】従って、例えば、溶接のサイクルタイムを
短縮するために、経過時間t1 を短縮する場合は、ガン
アーム12の機種を示すデータとともに、速度切替位置
Yのデータおよび短縮した経過時間t1 のデータをキー
ボード30から入力することにより、減速後の閉動速度
Vが得られ、この閉動速度Vのデータに基づいてサーボ
バルブ24を制御することにより、大きな衝撃を伴うこ
となく電極チップ20、21がワークWを挟持し、且つ
所望のサイクルタイムを得ることができる。
【0044】さらに、電極チップ20、21とワークW
とが当接する際の衝撃を緩和するために減速後の閉動速
度Vを低減させる場合は、所望の閉動速度Vと延長でき
る経過時間t1 のデータとをガンアーム12の機種デー
タとともにキーボード30から入力することにより、速
度切替位置Yが得られ、前記速度切替位置Yで設定され
た閉動速度Vのデータに基づいてサーボバルブ24を制
御することにより、衝撃が充分に緩和された閉動速度V
で電極チップ20、21にワークWを挟持させることが
できる。
【0045】以上説明したように、減速後の閉動速度V
と速度切替位置Yとの関係を示すLUTをRAM40に
記憶しておくことにより、オペレータによって入力され
た減速後の閉動速度Vによって最適な速度切替位置Yを
容易に得ることができる。
【0046】さらに、速度切替位置Yと減速後の閉動速
度Vと経過時間t1 との関係を示すLUTをRAM40
に記憶しておくことにより、速度切替位置Y、減速後の
閉動速度V若しくは経過時間t1 のうち、いずれか2つ
のデータがオペレータによって入力されたとき、残余の
データの最適な値を自動的、且つ迅速に得ることができ
る。
【0047】さらにまた1台の制御装置によって複数の
ガンアーム12を制御する場合、ガンチェンジ機構を有
する溶接ロボットにおける溶接条件の設定の自由度を増
加させることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る抵抗溶接機における圧力設
定方法および装置では、特別な機器を用いることなく、
ガンアームの閉動速度が減速を開始する速度切替位置を
速度切替位置修正手段によって修正することにより、電
極チップがワークに当接する際の適正な圧力を迅速、且
つ容易に得ることができるという効果が得られる。
【0049】さらに、溶接中に電極チップがワークに当
接する際の圧力が変化した場合であっても、迅速、且つ
容易に再設定が可能なため、溶接システム全体の稼働効
率の低下を抑止することが可能となるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する圧力設定装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の圧力設定装置によってガンアームの最適
な減速開始位置を設定する動作を説明するフローチャー
トである。
【図3】図1の圧力設定装置によってガンアームの最適
な減速開始位置を設定する動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図4】図4Aおよび図4Bは、ガンアームの減速後の
閉動速度と速度切替位置との関係を説明するグラフであ
る。
【符号の説明】 10…圧力設定装置 12…ガンアー
ム 14…シリンダ 18…変位量検
出センサ 20、21…電極チップ 22…バルブ制
御回路 24…サーボバルブ 26…空気圧源 28…圧力コントローラ 30…キーボー
ド 32…ディスプレイ 34…ブザー 36…CPU 44…位置検出
回路 46…速度算出回路 48…経過時間
算出回路 50…下限時間設定器 52…上限時間
設定器 54…判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 11/24 B23K 11/11

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極チップが取着されたガンアームを閉動
    し、前記電極チップがワークに当接する際の圧力を設定
    する抵抗溶接機における圧力設定方法において、空気圧シリンダのロッドを介して開閉するようにした
    記ガンアームを所定速度で閉動する第1のステップと、前記ロッドの変位量に基づき前記ガンアームの変位位置
    を検出し、 前記所定速度で閉動中の前記ガンアームが所
    定の速度切替位置に達したとき、前記所定速度を減速さ
    せる第2のステップと、 前記所定速度の減速が開始されたときから、前記ロッド
    の単位時間当たりの変位量が零値となる前記電極チップ
    が前記ワークに当接するときまでの経過時間を測定する
    第3のステップと、 前記経過時間を予め設定された閾値と比較することによ
    り前記電極チップがワークに当接する際の圧力の適否を
    判定する第4のステップと、 前記圧力が否であると判定されたとき、前記速度切替位
    置を修正することにより前記電極チップがワークに当接
    する際の圧力を修正する第5のステップと、 からなることを特徴とする抵抗溶接機における圧力設定
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧力設定方法において、予
    め設定された閾値は経過時間の下限時間と上限時間とか
    らなることを特徴とする抵抗溶接機における圧力設定方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の圧力設定方法において、圧
    力が否であると判定されたとき、異常信号を出力するス
    テップを有することを特徴とする抵抗溶接機における圧
    力設定方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の圧力設定方法において、所
    定の速度切替位置を、溶接ガンの種類と減速後の閉動速
    度とによって設定するステップを有することを特徴とす
    る抵抗溶接機における圧力設定方法。
  5. 【請求項5】電極チップが取着されたガンアームを閉動
    し、前記電極チップがワークに当接する際の圧力を設定
    する抵抗溶接機における圧力設定装置において、前記ガンアームをロッドを介して開閉させる空気圧シリ
    ンダと、 前記ロッドの変位量を検出する変位量検出手段と、 前記ロッドを介して 所定速度で閉動される前記ガンアー
    ムの変位位置を前記変位量検出手段から出力される信号
    に基づき検出する位置検出手段と、 前記ガンアームの変位位置が所定の速度切替位置に達し
    たとき、前記ガンアームの所定速度を減速させる減速信
    号を出力する制御手段と、 前記変位量検出手段から出力される信号に基づいて前記
    ガンアームの変位速度を算出し、前記電極チップが前記
    ワークに当接した速度零信号を出力する速度算出手段
    と、 前記減速信号が出力されたときから前記速度零信号まで
    の経過時間を測定する経過時間算出手段と、 前記経過時間と予め設定された閾値との比較結果に基づ
    いて、前記経過時間の適否を判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記速度切替位置を
    修正する速度切替位置修正手段と、 を備え、前記速度切替位置の修正により前記電極チップ
    がワークに当接する際の圧力を修正することを特徴とす
    る抵抗溶接機における圧力設定装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の圧力設定装置において、 当該装置は溶接ガンの種類および減速後の所定速度によ
    り設定される所定の速度切替位置が記憶される速度切替
    位置記憶手段を備えることを特徴とする抵抗溶接機にお
    ける圧力設定装置。
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