JP2806225B2 - 熱可塑性樹脂成形品およびその製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂成形品およびその製造方法

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JP2806225B2 JP5249906A JP24990693A JP2806225B2 JP 2806225 B2 JP2806225 B2 JP 2806225B2 JP 5249906 A JP5249906 A JP 5249906A JP 24990693 A JP24990693 A JP 24990693A JP 2806225 B2 JP2806225 B2 JP 2806225B2
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    • H02G3/04Protective tubing or conduits, e.g. cable ladders or cable troughs
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用ワイヤーハ
ーネスのためのプロテクタ等として採用される発泡させ
た熱可塑性樹脂でなる成形品およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の電気系統の配線に用いられるワ
イヤハーネスは、プレス成形した車両ボディに形成され
た打ち抜きバリ等による損傷を回避するため、通常プロ
テクタにより保護されている。こうしたプロテクタとし
てたとえば図7に示すようなプロテクタPがある。この
プロテクタPは、断面U字状の本体部P1とこの本体部
P1の開放面を閉塞する開閉蓋P2とによってなり、こ
れらの本体部P1と開閉蓋P2はこれらより肉薄に形成
されたヒンジPhを介して連結されている。このように
してなるプロテクタPは、通常、ポリプロピレン等の熱
可塑性樹脂を用いた射出成形により製造されている。
【0003】ところで、自動車は種々の理由により軽量
化を図ることが要求されており、これは前記プロテクタ
Pにおいても例外ではない。このプロテクタのごとき熱
可塑性樹脂でなる成形品を軽量化する手段の一つとし
て、前記成形品を発泡成形品とする手段がある。このよ
うな発泡成形品は、熱可塑性樹脂に発泡剤を加えて可塑
化し、この可塑化した熱可塑性樹脂を金型内に射出する
ことにより形成することができる。従来においては、こ
うした発泡成形品の製造過程における可塑化条件は、成
形品全体において樹脂中に気泡を含んだものとするよう
にしているに過ぎなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すプロテクタPは、このプロテクタP内にワイヤハー
ネスを収納した後で開口部を閉塞するためのロック部P
rやこのプロテクタPを車両のボディに固定するための
ボルト締めつけ部Pcを備えており、こうしたロックP
rやボルト締めつけ部Pcは他の部位に比べ大きな強度
を要求されるため、内部に気泡を有する樹脂で形成する
ことは好ましくない。すなわち、従来知られている発泡
成形方法により上記のごときプロテクタPを製造する
と、ロック部Prやボルト締めつけ部Pcの強度が不足
するという問題があった。
【0005】この発明は上記のような事情に鑑みなされ
たものであって、全体として軽量化され且つ所要部の強
度は大きい熱可塑性樹脂成形品およびその製造方法を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の熱可塑性樹脂
成形品は、肉厚を両側よりも小さくすることによって形
成されたヒンジ部を有するとともに前記ヒンジ部を境と
する一方の側にのみ所定の強度要求部位を有し且つ発泡
剤を加えた熱可塑性樹脂により形成された熱可塑性樹脂
成形品であって、しかも、少なくとも前記ヒンジ部を境
とする前記一方の側において前記強度要求部位を形成す
る熱可塑性樹脂中に気泡が存在せず、前記ヒンジ部を境
とする他方の側を形成する熱可塑性樹脂中には気泡が存
在する。
【0007】請求項2の熱可塑性樹脂成形品の製造方法
は、肉厚を両側よりも小さくすることによって形成した
ヒンジとこのヒンジを境とする一方の側にのみ位置する
強度要求部位とを有する熱可塑性樹脂成形品を、射出ゲ
ートから金型内のキャビティに可塑化した熱可塑性樹脂
を射出することにより形成する熱可塑性樹脂成形品の製
造方法であって、前記射出ゲートに連通するノズルを有
するシリンダ内に、熱可塑性樹脂材と発泡剤を供給する
材料供給工程と、前記シリンダ内に配置されたスクリュ
ーを予め設定した回転速度で回転させることにより、前
記シリンダ内の熱可塑性樹脂を前記発泡剤と混練すると
ともに可塑化する可塑化工程と、前記キャビティにおけ
る前記熱可塑性樹脂成形品の強度要求部位が位置する一
方の側に対応する任意の箇所に連結された前記射出ゲー
トから、前記金型内のキャビティに可塑化した熱可塑性
樹脂を射出する射出工程と、前記キャビティ内の熱可塑
性樹脂を冷却した後、熱可塑性樹脂成形品を前記金型か
ら取り出す取出し工程とを備え、かつ、前記可塑化工程
において、前記スクリューの回転速度を、前記熱可塑性
樹脂成形品の強度要求部位が位置する一方の側の容積と
前記熱可塑性樹脂が前記ヒンジを通過する際の発熱量と
に応じて、前記キャビティ内に射出された熱可塑性樹脂
が、前記強度要求部位が位置する前記ヒンジを境とする
一方の側に対応する部分においては少なくとも前記強度
要求部位を含む領域で未発泡で、前記ヒンジを境とする
他方の側では発泡する回転速度に設定している。
【0008】請求項3の熱可塑性樹脂成形品の製造方法
は、肉厚を両側よりも小さくすることによって形成した
ヒンジとこのヒンジを境とする一方の側にのみ位置する
強度要求部位とを有する熱可塑性樹脂成形品を、射出ゲ
ートから金型内のキャビティに可塑化した熱可塑性樹脂
を射出することにより形成する熱可塑性樹脂成形品の製
造方法であって、前記射出ゲートに連通するノズルを有
するシリンダ内に、熱可塑性樹脂材と発泡剤を供給する
材料供給工程と、前記シリンダ内に配置されたスクリュ
ーを予め設定した背圧を与えた状態で回転させることに
より、前記シリンダ内の熱可塑性樹脂を前記発泡剤と混
練するとともに可塑化する可塑化工程と、前記キャビテ
ィにおける前記熱可塑性樹脂成形品の強度要求部位が位
置する一方の側に対応する任意の箇所に連結された前記
射出ゲートから、前記金型内のキャビティに可塑化した
熱可塑性樹脂を射出する射出工程と、前記キャビティ内
の熱可塑性樹脂を冷却した後、熱可塑性樹脂成形品を前
記金型から取り出す取出し工程とを備え、かつ、前記可
塑化工程において、前記スクリューに与える背圧を、前
記熱可塑性樹脂成形品の強度要求部位が位置する一方の
側の容積と前記熱可塑性樹脂が前記ヒンジを通過する際
の発熱量とに応じて、前記キャビティ内に射出された熱
可塑性樹脂が、前記強度要求部位が位置する前記ヒンジ
を境とする一方の側に対応する部分においては少なくと
も前記強度要求部位を含む領域で未発泡で、前記ヒンジ
を境とする他方の側では発泡する背圧に設定している。
【0009】
【作用】請求項1の熱可塑性樹脂成形品では、少なくと
もヒンジ部を境とする一方の側において強度要求部位を
形成する熱可塑性樹脂中に気泡が存在しないことによ
り、前記強度要求部位が比較的高い強度を確保する。ま
た、前記ヒンジ部を境として他方の側を形成する熱可塑
性樹脂中に気泡が存在することにより、この熱可塑性樹
脂成形品が軽量化される。
【0010】請求項2の熱可塑性樹脂成形品の製造方法
では、熱可塑性樹脂を可塑化する際に予め設定した回転
速度でスクリューを回転させることにより、射出ゲート
からキャビティ内に射出した熱可塑性樹脂をヒンジ部を
通過することで発泡させるようにすることができる。し
たがって、ヒンジ部を通過する前の前記強度要求部位に
対応する箇所では発泡させないように前記回転速度を設
定することで、発泡剤を含む熱可塑性樹脂により、少な
くとも強度要求部位を形成する熱可塑性樹脂中に気泡を
含まない熱可塑性樹脂成形品が製造される。
【0011】請求項3の熱可塑性樹脂成形品の製造方法
では、熱可塑性樹脂を可塑化する際に予め設定した背圧
を与えた状態でスクリューを回転させることにより、射
出ゲートからキャビティ内に射出した熱可塑性樹脂をヒ
ンジ部通過することで発泡させるようにすることができ
る。したがって、ヒンジ部を通過する前の前記強度要求
部位に対応する箇所では発泡させないように前記回転速
度を設定することで、発泡剤を含む熱可塑性樹脂によ
り、少なくとも強度要求部位を形成する熱可塑性樹脂中
に気泡を含まない熱可塑性樹脂成形品が製造される。
【0012】
【実施例】図1および図2はこの発明による熱可塑性樹
脂成形品である自動車用ワイヤハーネスのプロテクタA
を示している。
【0013】このプロテクタAは、断面U字状のプロテ
クタ本体Bとこのプロテクタ本体Bの開口面を閉塞する
板状の蓋体C1 ,C2 を備えている。これらプロテクタ
本体Bと蓋体C1 ,C2 は、ヒンジD1 ,D2 を介して
連結されている。また、プロテクタ本体Bの一側面の上
端部にロック部E1 ,E2 が一体形成されるとともに蓋
体C1 ,C2 の一側辺にロック部F1 ,F2 が一体形成
されている。そして、前記ロック部E1 とロック部F1
を係合させることによって前記蓋体C1 が前記プロテク
タ本体Bの開口面を閉塞する状態に固定されるとともに
(図2参照)、ロック部E2 とロック部F2 を係合させ
ることによって前記蓋体C2 が前記プロテクタ本体Bの
他の位置の開口面を閉塞する状態に固定されるようにな
っている。前記プロテクタAは、ロック部E1 とロック
部E2 を含むプロテクタ本体Bが気泡を含まない熱可塑
性樹脂で形成され、蓋体C1 ,C2 は所定の発泡倍率で
ほぼ均等に気泡を含む熱可塑性樹脂で形成されている。
【0014】図2からも明らかなように、プロテクタA
のヒンジD1 ,D2 は、プロテクタ本体Bと蓋体C1 ,
C2 の境界部をこれらプロテクタ本体Bと蓋体C1 ,C
2 よりも薄肉とすることで形成されている。上記のよう
な自動車用プロテクタAの場合、たとえば、プロテクタ
本体Bの厚みを1.5mm、蓋体C1 ,C2 の厚みを2.
0mm、ヒンジD1 ,D2 の厚みを0.5mmとしている。
【0015】次に、ロック部E1 ,F1 について説明す
る。なお、ロック部E2 ,F2 はロック部E1 ,F1 と
同一形状であるのでここではその説明は省略する。
【0016】前記ロック部E1 は、前記プロテクタ本体
Bの側面との間に上下に貫通する断面矩形の貫通孔Ea
を形成するもので、弾性変形することによって前記貫通
孔Eaを変形させることができる。また、ロック部F1
は、この蓋体C1 の面方向と直交する方向に突出し且つ
前記貫通孔Eaの幅と等しい厚みを有する突片Faと、
この突片Fの外側面に膨出する係合突起Fbとでなる。
【0017】前記ロック部F1 を前記ロック部E1 の貫
通孔Eaに挿通させると、係合突起Fbは貫通孔Eaを
変形させながらこの貫通孔Eaを通過する。ロック部E
1 は、係合突起Fbが貫通孔Eaを通過したあとで弾性
復帰し、その結果、前記係合突起Fbはこのロック部E
1 に係止され、貫通孔Eaから抜け出し不能となる。す
なわち、この状態で蓋体C1 がプロテクタ本体Bの開口
面を閉塞する。
【0018】以上のようにしてなるプロテクタAは、ロ
ック部E1 ,E2 を含むプロテクタ本体Bを形成する熱
可塑性樹脂中に気泡を含まないことにより、前記ロック
部E1 ,E2 が十分な強度を有している。すなわち、ロ
ック部E1 ,E2 は、蓋体C1 ,C2 側のロック部F1
,F2 の係合突起Faが係合することにより比較的強
い荷重がかかるにもかかわらず、容易に破損することが
ない。
【0019】また、前記のプロテクタAは、前記蓋体C
1 ,C2 が全て所定発泡倍率の気泡を含む熱可塑性樹脂
で形成されているから、この気泡含有により、全体が気
泡を含まない熱可塑性樹脂のみでなる同体積のプロテク
タに比べ軽量化されている。このように、前記プロテク
タAは、軽量化を実現しつつ、比較的大きな荷重がかか
るロック部E1 ,E2 は高い強度を有している。
【0020】以上のようにしてなるプロテクタAは、図
3に示すような射出成形機10を用いることにより、後
述する方法で製造することができる。
【0021】まず、図3に示す射出成形機10を説明す
る。この射出成形機10は、シリンダ11、スクリュー
12、ホッパ13、金型14、スプル15および射出ゲ
ート16を備えている。
【0022】シリンダ11は先端にノズル11aを有し
ている。
【0023】スクリュー12は、前記シリンダ11内
に、そのスクリューヘッド12aをシリンダ11のノズ
ル11a側に向けた状態で収納されている。このスクリ
ュー12はモータ等の駆動源12Aの駆動力で回転す
る。この駆動源12Aは、図示しないコントローラによ
り指示される速度で前記スクリュー12を回転させる。
前記駆動源12Aは前記スクリュー12の軸方向に摺動
可能に設けられており、且つ、油圧シリンダ等のアクチ
ュエータ12Bのピストンロッド12Baに固定されて
いる。このアクチュエータ12Bは、前記スクリュー1
2に対し、このスクリュー12をシリンダ11のノズル
11a側(矢符F側)へ移動させる推進力を与えるとと
もに、このスクリュー12が駆動源12A側(矢符R
側)へ移動する際には、この移動に対する抵抗となる背
圧を与えることができる。前記アクチュエータ12B
は、図示しないコントローラによる指示により前記推進
力もしくは背圧を任意の大きさに調整することができる
ものである。
【0024】ホッパ13は、その排出口が、前記シリン
ダ11の後端側に結合されている。
【0025】金型14は複数の分割型からなり、これら
の分割型(不図示)を締結することにより、その内部に
所定形状すなわちここでは前記プロテクタAと同一形状
のキャビティ14aを形成する。
【0026】スプル15は、前記シリンダ11のノズル
11aと射出ゲート16とを連結する錐形の通路で、径
小側の端部に前記ノズル11aのための座を備えてい
る。
【0027】前記射出ゲート16は、前記スプル15の
径大側端部と前記キャビティ14aにおける前記プロテ
クタ本体Bの任意の箇所に対応する位置14aaとの間
に設けられている。
【0028】以上のようにしてなる射出成形機10を用
いることにより、以下の手順で図1に示すようなプロテ
クタAを製造する。
【0029】まず、図5(a)に示すように、スクリュ
ー12が最前方(矢符F方向)に前進している状態で、
ホッパ13に熱可塑性樹脂材Mと発泡剤(不図示)を投
入する。投入する熱可塑性樹脂材の量と発泡剤の量の比
率は、この方法で製造する熱可塑性樹脂成形品の発泡部
すなわち気泡を含む部分でも必要な強度を確保できるよ
うに適宜決定する。
【0030】ホッパ13に熱可塑性樹脂材Mと発泡剤が
投入された状態で駆動源12Aを作動させることで、前
記スクリュー12を、このスクリュー12の螺旋溝が前
進する方向へ、後述のごとく制御した回転数で回転させ
る。また、このとき、スクリュー12に対して後述のご
とく制御した「0」以上の所定の背圧を与える。このよ
うな条件で前記スクリュー12を回転させることによっ
て、ホッパ13内の熱可塑性樹脂材が発泡剤とともにシ
リンダ11内に供給される。また、シリンダ11内に供
給された熱可塑性樹脂と発泡材は、回転するスクリュー
12により混練、可塑化されて溶融樹脂M1 となる。図
5(b)に示すように、溶融した樹脂M1 は、スクリュ
ー12の螺旋溝に沿ってスクリューヘッド12aの前部
へ移動する。そして、前記スクリュー12は、スクリュ
ーヘッド12aの前部に押し出された溶融樹脂の圧力で
アクチュエータ12B(矢符R側)側へ後退する。スク
リュー12の回転は、このスクリュー12が所定量後退
した時点で停止する。すなわち、スクリューヘッド12
aの前方に所定量の溶融樹脂が貯溜された時点で駆動源
12Aの作動を停止する。
【0031】次に、スクリュー12の回転を停止したま
まアクチュエータ12Bを作動させることで、スクリュ
ー12を所定速度で前方(矢符F方向)に移動させる。
これによって、スクリューヘッド12aの前方に貯溜さ
れた可塑化された熱可塑性樹脂すなわち溶融樹脂M1
が、図5(c)に示すように、スプル15および射出ゲ
ート16に供給され、これらの射出ゲート16から金型
14のキャビティ14aに射出される。前記スクリュー
ヘッド12aの前方に貯溜された所定量の溶融樹脂を全
て前記キャビティ14a内に射出することで、キャビテ
ィ14a内に可塑化された熱可塑性樹脂M1 が充填され
る。
【0032】次に、金型14を冷却することでキャビテ
ィ14a内の熱可塑性樹脂を冷却し、その後、金型14
を開くことで、所定形状の熱可塑性樹脂成形品すなわち
プロテクタAが得られる。
【0033】ところで、この実施例の熱可塑性樹脂成形
品の製造方法は、既述のような、プロテクタ本体Bは気
泡を含まない熱可塑製樹脂で形成されるとともに蓋体C
1 ,C2 は所定の発泡倍率でほぼ均等に気泡を含む熱可
塑製樹脂で形成されたプロテクタAを製造しようとする
ものである。このため、この熱可塑性樹脂成形品の製造
方法では、前述した熱可塑性樹脂を可塑化する工程にお
ける前記スクリュー12の回転速度および/または前記
スクリュー12に対する背圧を以下のように制御してい
る。以下に、この制御方法を説明する。
【0034】図6に実線で示す曲線Iは、背圧を「0」
とした場合に、熱可塑性樹脂成形品における前記射出ゲ
ート16の出口対応箇所に形成される未発泡部の容積の
実験値を、スクリュー12の回転速度に対応させて示し
ている。すなわち、前記曲線Iは、射出ゲート16の出
口対応箇所に形成される未発泡部の容積が、背圧が
「0」では、スクリュー12の回転速度を80r.p.m.と
したときには約1cm3 、前記回転速度を100r.p.m.と
したときには約2.5cm3 また、前記回転速度を120
r.p.m.としたときには約3cm3 であることを示してい
る。このことは、背圧を「0」とした場合についていえ
ば、たとえば、前記プロテクタ本体B全体の体積が3cm
3 未満であれば、スクリュー12の回転速度を120r.
p.m.とすることで、プロテクタB全体すなわち前記ロッ
ク部E1 ,E2 を未発泡部とすることができることを示
している。
【0035】以上のように、前述の熱可塑性樹脂を可塑
化する工程において、前記スクリュー12の回転速度の
許容範囲内でこの回転速度を制御することで、前記ロッ
ク部E1 ,E2 を含む所定容量(この実施例では約3cm
3 )以内のプロテクタ本体Bを未発泡とすることができ
る。しかし、この実施例の方法では、背圧を「0」に固
定していることにより、プロテクタ本体Bの容量が3cm
3 以上であるプロテクタAの製造には対応できない。し
かし、以下に示すように、前記背圧を制御するようにす
ることで、プロテクタ本体Bの容量がより大きなプロテ
クタAを製造することができる。
【0036】図6に一点鎖線で示す曲線IIは背圧を8Kg
/cm2 とした場合、また二点鎖線で示す曲線III は背圧
を12Kg/cm2 とした場合の、熱可塑性樹脂成形品にお
ける前記射出ゲート16の出口対応箇所に形成される未
発泡部の容積の実験値を、スクリュー12の回転速度に
対応させて示している。この図6から明らかなように、
スクリュー12の回転速度を100r.p.m.とした場合、
前記背圧を「0」としている場合は前記未発泡部の容積
は約3cm3 であるのに対し、前記背圧を8Kg/cm2 とす
ることで前記未発泡部の容積は約7cm3 となり、前記背
圧を12Kg/cm2 とすることで前記未発泡部の容積は約
9cm3 となる。このことは、スクリュー12の回転速度
=96r.p.m.、スクリュー12に対する背圧=12Kg/
cm2 を可塑化条件として前記可塑化工程を行うようにす
ることで、容積がほぼ9cm3 であるプロテクタ本体Bを
有する図1に示すようなプロテクタAを、前記プロテク
タ本体B全体を形成する全ての熱可塑性樹脂中に気泡が
含まれない状態で製造することができることを示してい
る。このように、スクリュー12の回転速度が一定であ
れば、背圧を大きくすることでより大きなプロテクタ本
体Bに対応することができる。
【0037】この方法では、同時に、以下の点を考慮し
て前記回転速度と背圧を制御する。つまり、可塑化した
樹脂を前記位置14aa(図3参照)からキャビティ1
4a内に射出した場合、図4に矢符で示すように、熱可
塑性樹脂は、プロテクタ本体Bに対応する部分からヒン
ジD1 ,D2 に対応する部分を介して蓋体C1 ,C2に
対応する部分に流れ込む。ここで、上記のようなプロテ
クタ本体Bの容積が9cm3 未満のプロテクタAを製造す
るに際しては、前記キャビティ14aが、たとえば、プ
ロテクタ本体Bの厚み=1.5mm、蓋体C1 ,C2 の厚
み=2.0mm、ヒンジD1 ,D2 の厚み=0.5mmであ
るようなキャビティ14a(図4参照)であれば、前述
のように、スクリュー12の回転速度=100r.p.m.、
スクリュー12に対する背圧=12Kg/cm2 を可塑化条
件とすることで、熱可塑性樹脂は、前記ヒンジD1 ,D
2 に対応する部分14abを通過する際に、狭部を通過
することによる剪断発熱で発泡する。したがって、蓋体
C1 ,C2 を形成する熱可塑性樹脂にはその全体に均等
に気泡が含まれる。
【0038】以上のように、この方法では、前記キャビ
ティ14aの形状を考慮し、前記部分14abを通過す
る熱可塑性樹脂が剪断発熱で発泡するように、前記回転
速度と背圧を制御する。
【0039】なお、プロテクタ本体Bの容積が7cm3
満である場合は、スクリュー12の回転速度=100r.
p.m.、スクリュー12に対する背圧=8Kg/cm2 を可塑
化条件として前記可塑化工程を行うことによって、プロ
テクタ本体Bを形成する樹脂中に気泡が含まれない。ま
た、この可塑化条件で可塑化工程を実施した場合も、前
述のプロテクタAのための図4に示すようなキャビティ
14a内に射出すると、前記ヒンジD1 ,D2 に対応す
る部分において、この部分を通過する樹脂が狭部を通過
することによる剪断発熱で発泡する。
【0040】以上により、上記プロテクタAは、プロテ
クタ本体Bは気泡を含まない樹脂で形成され、蓋体C1
,C2 は気泡を均等に含む樹脂で形成されたプロテク
タが製造される。
【0041】図6から明らかなように、この方法では、
熱可塑性樹脂を可塑化する際に、スクリュー12の回転
速度と背圧の少なくともいずれか一方のみを調整するこ
とで、プロテクタ本体を形成する樹脂中に気泡が含まれ
ないようにするとともに、キャビティのヒンジ対応部を
通過した樹脂中には気泡を発生させることができる。こ
の場合、可塑化工程におけるスクリュー12の回転速度
と背圧のいずれかを固定とし、他方のみを調整すること
で、プロテクタ本体Bを形成する樹脂中に気泡が含まれ
ないようにするとともに、キャビティのヒンジ対応部1
4abを通過した樹脂中には気泡を発生させるようにす
ることができる。しかし、容積が異なる多種類のプロテ
クタの製造に対応するためには、スクリュー12の回転
速度と背圧の両方を制御することで、プロテクタ本体を
形成する樹脂中に気泡が含まれないようにするととも
に、キャビティのヒンジ対応部を通過した樹脂中に気泡
を発生させるようにするのが好ましい。
【0042】上記のプロテクタAのようにヒンジを有す
る熱可塑性樹脂成形品は、以上のような方法で製造する
ことで、前記ロック部E1 ,E2 のごとき強度要求部位
を形成する熱可塑性樹脂は気泡を含まず、少なくともヒ
ンジを境として前記強度要求部位を有さない側を形成す
る熱可塑性樹脂は気泡を含むようにすることができる。
したがって、強度要求部の強度確保と成形品全体の軽量
化の両方を実現することができる。
【0043】ところで、前記キャビティのヒンジ対応部
を通過することによって樹脂中に気泡が発生するか否か
は、ヒンジ対応部14abの空隙幅すなわち図1および
図2のプロテクタAでいうヒンジD1 , D2 の厚みに左
右される。上記実施例はヒンジD1 , D2 の厚みを0.
5mmとしているが、この場合、発泡部と未発泡部はヒ
ンジ対応部14abではっきりと分離した。表1は、ヒ
ンジの厚みを0.4mm、0.6mm、0.8mm、
1.0mmとした場合について、ヒンジ対応部14ab
を境とした発泡部と未発泡部の分離状態を比較したもの
で、発泡部と未発泡部がヒンジ対応部14abではっき
りと分離したときは「○」、分離しなかったときは
「×」を付して示している。
【0044】
【表1】
【0045】この表1から明らかなように、実験では、
ヒンジの厚みを0.8mm以上とした場合、スクリュー
の回転速度が100〜140r.p.m で且つスクリューに
対する背圧が8〜16Kg/cm2 である成形条件では、こ
れらの成形条件に関係なく発泡部と未発泡部は前記ヒン
ジ対応部14abを境として分離されなかった。すなわ
ち、少なくとも上記の成形条件でプロテクタAを製造す
る場合、ヒンジの厚みは0.8mm未満とすることが望
ましい。ただし、発明による方法は、成形条件を上記の
範囲外に設定することによって、ヒンジ厚が0.8mm
以上の熱可塑性樹脂成形品を製造することを除外するも
のではない。
【0046】また、実験では、スクリューに対する背圧
を16Kg/cm2 以上とした場合は、少なくともヒンジの
厚みが0.4mm以上では、スクリューの回転速度に関
係なく発泡部と未発泡部はヒンジ対応部14abを境と
して分離されなかった。ヒンジの厚みを0.4mm未満
とした場合は、背圧を16Kg/cm2 以上としても発泡部
と未発泡部を分離することができるが、プロテクタAの
場合、ヒンジの厚みを薄くし過ぎると、このヒンジの強
度が低下する恐れがあるため好ましくない。ただし、発
明はヒンジの厚みを0.4mm未満とした熱可塑性樹脂
成形品を除外するものではない。したがって、この発明
の方法では、背圧の大きさは特定の数値に限定されな
い。
【0047】また、図6のグラフの横軸となるスクリュ
ーの回転数および縦軸となる未発泡部の容量の数値は実
施例の射出成形装置固有のものであり、発明は必ずしも
これらの数値に限定されるものではない。
【0048】
【発明の効果】請求項1の熱可塑性樹脂成形品による
と、所要部位の強度を確保しつつ軽量化を実現すること
ができる。
【0049】請求項2,3の熱可塑性樹脂成形品の製造
方法によると、少なくともヒンジを境にした一方の側の
強度要求部位を形成する熱可塑性樹脂中には気泡が含ま
れず、ヒンジを境にした他方の側を形成する熱可塑性樹
脂中には気泡が含まれる成形品を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明によるプロテクタの平面図である。
【図2】図1のX−X部の拡大断面図である。
【図3】射出成形機の概略を示す断面説明図である。
【図4】キャビティのヒンジ部対応部を示す拡大断面図
である。
【図5】射出成形の過程の説明図である。
【図6】スクリューの回転速度と未発泡部の容積の関係
を示すグラフである。
【図7】車両用ハーネスのためのプロテクタの斜視図で
ある。
【符号の説明】
A プロテクタ D1 ,D2 ヒンジ E1 ,E2 ロック部 11 シリンダ 11a ノズル 12 スクリュー 14 金型 14a キャビティ 14aa (プロテクタ本体に対応する)位置 14ab (ヒンジに対応する)部分 16 射出ゲート

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉厚を両側よりも小さくすることによっ
    て形成されたヒンジ部を有するとともに前記ヒンジ部を
    境とする一方の側にのみ所定の強度要求部位を有し且つ
    発泡剤を加えた熱可塑性樹脂により形成された熱可塑性
    樹脂成形品であって、しかも、 少なくとも前記ヒンジ部を境とする前記一方の側におい
    て前記強度要求部位を形成する熱可塑性樹脂中に気泡が
    存在せず、前記ヒンジ部を境とする他方の側を形成する
    熱可塑性樹脂中には気泡が存在することを特徴とする熱
    可塑性樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 肉厚を両側よりも小さくすることによっ
    て形成したヒンジとこのヒンジを境とする一方の側にの
    み位置する強度要求部位とを有する熱可塑性樹脂成形品
    を、射出ゲートから金型内のキャビティに可塑化した熱
    可塑性樹脂を射出することにより形成する熱可塑性樹脂
    成形品の製造方法であって、 前記射出ゲートに連通するノズルを有するシリンダ内
    に、熱可塑性樹脂材と発泡剤を供給する材料供給工程
    と、 前記シリンダ内に配置されたスクリューを予め設定した
    回転速度で回転させることにより、前記シリンダ内の熱
    可塑性樹脂を前記発泡剤と混練するとともに可塑化する
    可塑化工程と、 前記キャビティにおける前記熱可塑性樹脂成形品の強度
    要求部位が位置する一方の側に対応する任意の箇所に連
    結された前記射出ゲートから、前記金型内のキャビティ
    に可塑化した熱可塑性樹脂を射出する射出工程と、 前記キャビティ内の熱可塑性樹脂を冷却した後、熱可塑
    性樹脂成形品を前記金型から取り出す取出し工程とを備
    え、かつ、 前記可塑化工程において、前記スクリューの回転速度
    を、前記熱可塑性樹脂成形品の強度要求部位が位置する
    一方の側の容積と前記熱可塑性樹脂が前記ヒンジを通過
    する際の発熱量とに応じて、前記キャビティ内に射出さ
    れた熱可塑性樹脂が、前記強度要求部位が位置する前記
    ヒンジを境とする一方の側に対応する部分においては少
    なくとも前記強度要求部位を含む領域で未発泡で、前記
    ヒンジを境とする他方の側では発泡する回転速度に設定
    していること、を特徴とする熱可塑性樹脂成形品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 肉厚を両側よりも小さくすることによっ
    て形成したヒンジとこのヒンジを境とする一方の側にの
    み位置する強度要求部位とを有する熱可塑性樹脂成形品
    を、射出ゲートから金型内のキャビティに可塑化した熱
    可塑性樹脂を射出することにより形成する熱可塑性樹脂
    成形品の製造方法であって、 前記射出ゲートに連通するノズルを有するシリンダ内
    に、熱可塑性樹脂材と発泡剤を供給する材料供給工程
    と、 前記シリンダ内に配置されたスクリューを予め設定した
    背圧を与えた状態で回転させることにより、前記シリン
    ダ内の熱可塑性樹脂を前記発泡剤と混練するとともに可
    塑化する可塑化工程と、 前記キャビティにおける前記熱可塑性樹脂成形品の強度
    要求部位が位置する一方の側に対応する任意の箇所に連
    結された前記射出ゲートから、前記金型内のキャビティ
    に可塑化した熱可塑性樹脂を射出する射出工程と、 前記キャビティ内の熱可塑性樹脂を冷却した後、熱可塑
    性樹脂成形品を前記金型から取り出す取出し工程とを備
    え、かつ、 前記可塑化工程において、前記スクリューに与える背圧
    を、前記熱可塑性樹脂成形品の強度要求部位が位置する
    一方の側の容積と前記熱可塑性樹脂が前記ヒンジを通過
    する際の発熱量とに応じて、前記キャビティ内に射出さ
    れた熱可塑性樹脂が、前記強度要求部位が位置する前記
    ヒンジを境とする一方の側に対応する部分においては少
    なくとも前記強度要求部位を含む領域で未発泡で、前記
    ヒンジを境とする他方の側では発泡する背圧に設定して
    いること、を特徴とする熱可塑性樹脂成形品の製造方
    法。
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