JP2800110B2 - コークス炉炉頂石炭投入口の額縁耐火ブロック - Google Patents
コークス炉炉頂石炭投入口の額縁耐火ブロックInfo
- Publication number
- JP2800110B2 JP2800110B2 JP3651896A JP3651896A JP2800110B2 JP 2800110 B2 JP2800110 B2 JP 2800110B2 JP 3651896 A JP3651896 A JP 3651896A JP 3651896 A JP3651896 A JP 3651896A JP 2800110 B2 JP2800110 B2 JP 2800110B2
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- Japan
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- coke oven
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス炉の炉頂
部における石炭投入口の額縁耐火ブロックに関するもの
である。
部における石炭投入口の額縁耐火ブロックに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の額縁耐火ブロックは、図
３に示したように構成されている。図３において、１は
円筒状の金属筒、２は金属筒１の内側に形成されたキャ
スタブル耐火物ブロック、３は金属筒１の内面に適宜の
間隔で複数個溶接され、キャスタブル耐火物ブロック２
を支持する金属製のアンカーである。
３に示したように構成されている。図３において、１は
円筒状の金属筒、２は金属筒１の内側に形成されたキャ
スタブル耐火物ブロック、３は金属筒１の内面に適宜の
間隔で複数個溶接され、キャスタブル耐火物ブロック２
を支持する金属製のアンカーである。
【０００３】この種のコークス炉の額縁耐火ブロック
は、耐火レンガや断熱レンガ等で構成されたコークス炉
の炉頂に、蓋付きの石炭投入口として複数個載置されて
いる。
は、耐火レンガや断熱レンガ等で構成されたコークス炉
の炉頂に、蓋付きの石炭投入口として複数個載置されて
いる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の従来の額縁耐火ブロックは、炉の稼動時に
高熱がかかるので、金属筒と共にキャスタブル耐火物ブ
ロックが熱膨張する。熱膨張係数は金属筒の方が耐火物
に比べて大きいためキャスタブル耐火物ブロック２は金
属筒１の膨張に引っ張られて外方に大きく膨み、そのた
め放射状にクラック４が発生する。従って、そのクラッ
クを通ってガスが炉外にリークするという問題があっ
た。
ような構成の従来の額縁耐火ブロックは、炉の稼動時に
高熱がかかるので、金属筒と共にキャスタブル耐火物ブ
ロックが熱膨張する。熱膨張係数は金属筒の方が耐火物
に比べて大きいためキャスタブル耐火物ブロック２は金
属筒１の膨張に引っ張られて外方に大きく膨み、そのた
め放射状にクラック４が発生する。従って、そのクラッ
クを通ってガスが炉外にリークするという問題があっ
た。
【０００５】本発明は、上記問題点を解決するもので、
熱膨張によるクラックの発生を防止し、ガスのリークの
ないコークス炉の炉頂部における石炭投入口の額縁耐火
ブロックを提供することを目的とする。
熱膨張によるクラックの発生を防止し、ガスのリークの
ないコークス炉の炉頂部における石炭投入口の額縁耐火
ブロックを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明になるコークス炉炉頂石炭投入口の額縁耐火
ブロックは、金属筒の内側に、中心部に石炭投入口を有
するキャスタブル耐火物からなるブロックを備えてお
り、前記金属筒は、断面が円若しくは正多角形の外筒
と、正多角形の頂部に対応する位置に頂部を有し互いに
隣接する頂部間の辺部がブロックの中心部に向かって凸
に湾曲した星形の内筒とからなっていることを特徴とす
るものである。
に、本発明になるコークス炉炉頂石炭投入口の額縁耐火
ブロックは、金属筒の内側に、中心部に石炭投入口を有
するキャスタブル耐火物からなるブロックを備えてお
り、前記金属筒は、断面が円若しくは正多角形の外筒
と、正多角形の頂部に対応する位置に頂部を有し互いに
隣接する頂部間の辺部がブロックの中心部に向かって凸
に湾曲した星形の内筒とからなっていることを特徴とす
るものである。
【０００７】上記構成によれば、高熱がかかると、外筒
は外側に向かって膨張するが、内筒の辺部は、ブロック
の中心部に向かって凸に湾曲しているので、外筒の辺部
(または円弧)に比べてその長さが長く、ブロックの中心
部に向かって膨らむことになる。従って、その内側に備
えたキャスタブル耐火物をブロックの中心部に向かって
押圧するように作用し、その応力は外方に向かって膨ら
むキャスタブル耐火物ブロックをブロック中心方向に締
め付け、熱膨張を抑制して、クラックの発生を防止す
る。
は外側に向かって膨張するが、内筒の辺部は、ブロック
の中心部に向かって凸に湾曲しているので、外筒の辺部
(または円弧)に比べてその長さが長く、ブロックの中心
部に向かって膨らむことになる。従って、その内側に備
えたキャスタブル耐火物をブロックの中心部に向かって
押圧するように作用し、その応力は外方に向かって膨ら
むキャスタブル耐火物ブロックをブロック中心方向に締
め付け、熱膨張を抑制して、クラックの発生を防止す
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図１は本発明の一実施の形態におけ
るコークス炉炉頂の石炭投入口に設けた額縁耐火ブロッ
クの構成図、図２は熱膨張時の力のかかり方を示した図
で、10は断面が正多角形の金属からなる外筒である。こ
の外筒は円筒であってもよい。11は同じく金属からなる
内筒であり、正多角形の外筒10の頂部10bに対応する位
置に頂部11bを有し、互いに隣接する頂部間の辺部11aが
ブロックの中心部Ｏに向かって凸に湾曲している。内筒
の辺部11aは外筒の辺部10aよりも長い。外筒10と内筒11
は、それらの頂部10b，11bで互いに溶接接合されていて
もよい。12は内筒11の内側に形成されたキャスタブル耐
火物ブロック、13は内筒11の内面に適宜の間隔で複数個
溶接され、キャスタブル耐火物ブロック12を支持する金
属製のアンカーである。なお、外筒10と内筒11間にはキ
ャスタブル耐火物が埋められていてもよい。
て詳細に説明する。図１は本発明の一実施の形態におけ
るコークス炉炉頂の石炭投入口に設けた額縁耐火ブロッ
クの構成図、図２は熱膨張時の力のかかり方を示した図
で、10は断面が正多角形の金属からなる外筒である。こ
の外筒は円筒であってもよい。11は同じく金属からなる
内筒であり、正多角形の外筒10の頂部10bに対応する位
置に頂部11bを有し、互いに隣接する頂部間の辺部11aが
ブロックの中心部Ｏに向かって凸に湾曲している。内筒
の辺部11aは外筒の辺部10aよりも長い。外筒10と内筒11
は、それらの頂部10b，11bで互いに溶接接合されていて
もよい。12は内筒11の内側に形成されたキャスタブル耐
火物ブロック、13は内筒11の内面に適宜の間隔で複数個
溶接され、キャスタブル耐火物ブロック12を支持する金
属製のアンカーである。なお、外筒10と内筒11間にはキ
ャスタブル耐火物が埋められていてもよい。
【０００９】上記構成の額縁耐火ブロックは、炉の稼動
時に外筒10，内筒11と共にキャスタブル耐火物ブロック
12に高温がかかり、熱膨張する。ここで、内筒11の頂部
11bの部分は、外筒10の熱膨張に従って外方へ僅かに変
位するが、ブロックの中心部Ｏに向かって凸に湾曲して
いる内筒11の辺部11aはその熱膨張によってブロックの
中心部Ｏに向かって膨らむことになる。一方、キャスタ
ブル耐火物ブロック12は外方に向かって膨張しようとす
るが、ブロックの中心部に向かって膨らむ辺部11aの応
力がキャスタブル耐火物ブロックの熱膨張を抑制し、そ
の結果、従来放射状に発生していたキャスタブル耐火物
ブロック12のクラックの発生を防止するように作用す
る。
時に外筒10，内筒11と共にキャスタブル耐火物ブロック
12に高温がかかり、熱膨張する。ここで、内筒11の頂部
11bの部分は、外筒10の熱膨張に従って外方へ僅かに変
位するが、ブロックの中心部Ｏに向かって凸に湾曲して
いる内筒11の辺部11aはその熱膨張によってブロックの
中心部Ｏに向かって膨らむことになる。一方、キャスタ
ブル耐火物ブロック12は外方に向かって膨張しようとす
るが、ブロックの中心部に向かって膨らむ辺部11aの応
力がキャスタブル耐火物ブロックの熱膨張を抑制し、そ
の結果、従来放射状に発生していたキャスタブル耐火物
ブロック12のクラックの発生を防止するように作用す
る。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱がかかることにより、外方に向かって膨張しようとす
るキャスタブル耐火物ブロックを、その周りを保護する
金属筒の、ブロックの中心部に向かって凸に湾曲した辺
部がキャスタブル耐火物ブロックを締め付け、その熱膨
張を抑制することにより、クラックの発生を防止し、ガ
スの炉外へのリークを無くすることができるという効果
を奏する。
熱がかかることにより、外方に向かって膨張しようとす
るキャスタブル耐火物ブロックを、その周りを保護する
金属筒の、ブロックの中心部に向かって凸に湾曲した辺
部がキャスタブル耐火物ブロックを締め付け、その熱膨
張を抑制することにより、クラックの発生を防止し、ガ
スの炉外へのリークを無くすることができるという効果
を奏する。
【図１】本発明の一実施の形態におけるコークス炉炉頂
石炭投入口の額縁耐火ブロックの構成図である。
石炭投入口の額縁耐火ブロックの構成図である。
【図２】同実施の形態における熱膨張時の力のかかり方
を示す図である。
を示す図である。
【図３】従来の額縁耐火ブロックの構成図である。
10…外筒、 10a,11a…辺部、 10b,11b…頂部、 11…
内筒、 12…キャスタブル耐火物ブロック、 13…アン
カー、 15…石炭投入口。
内筒、 12…キャスタブル耐火物ブロック、 13…アン
カー、 15…石炭投入口。
Claims (1)
- 【請求項１】 コークス炉炉頂に配され、金属筒の内側
に、中心部に石炭投入口を有するキャスタブル耐火物か
らなるブロックを備えた額縁耐火ブロックであって、 前記金属筒は、断面が円若しくは正多角形の外筒と、前
記正多角形の頂部に対応する位置に頂部を有し互いに隣
接する頂部間の辺部がブロックの中心部に向かって凸に
湾曲した星形の内筒とからなり、前記内筒の辺部の熱膨
張により、その内側に形成されたキャスタブル耐火物を
ブロックの中心部に向かって押圧することを特徴とする
コークス炉炉頂石炭投入口の額縁耐火ブロック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3651896A JP2800110B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | コークス炉炉頂石炭投入口の額縁耐火ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3651896A JP2800110B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | コークス炉炉頂石炭投入口の額縁耐火ブロック |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09227873A JPH09227873A (ja) | 1997-09-02 |
| JP2800110B2 true JP2800110B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=12472048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3651896A Expired - Fee Related JP2800110B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | コークス炉炉頂石炭投入口の額縁耐火ブロック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2800110B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101421805B1 (ko) * | 2012-09-28 | 2014-07-22 | 주식회사 포스코 | 코크스 오븐 상승관 내화물 형성기구 |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP3651896A patent/JP2800110B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09227873A (ja) | 1997-09-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
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