JPH0510681A - 加熱炉の断熱構造 - Google Patents

加熱炉の断熱構造

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JPH0510681A
JPH0510681A JP16152491A JP16152491A JPH0510681A JP H0510681 A JPH0510681 A JP H0510681A JP 16152491 A JP16152491 A JP 16152491A JP 16152491 A JP16152491 A JP 16152491A JP H0510681 A JPH0510681 A JP H0510681A
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JP
Japan
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furnace
plate
heat insulating
wall
steel plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP16152491A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ohara
隆 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱効率の向上及び炉殻鋼板における外表面温
度の低温化を図ることができ、炉殻鋼板の変形を有効に
防止することが可能な加熱炉の断熱構造を提供する。 【構成】 本発明にかかる加熱炉の断熱構造は、炉殻鋼
板1と炉内断熱壁2との間に空気層11を設けたことを
特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱炉の断熱構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般的な加熱炉の炉体におけ
る断熱構造としては、図3で示すような構造が採用され
ている。すなわち、この図における符号1は加熱炉の炉
体フレームを構成する炉殻鋼板、2はセラミックスファ
イバーなどの断熱材からなる炉内断熱壁であり、この炉
内断熱壁2は所定位置ごとに配設された耐熱鋼製のスタ
ッドボルト(図示していない)によって炉殻鋼板1の内
面上に取り付けられている。そして、この図における符
号3は炉殻鋼板1の内面上に配設された山形鋼や平鋼な
どの補強材であり、これらの補強材3を介して伝わる炉
内断熱壁2の自重などは炉殻鋼板1によって支持されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな加熱炉の断熱構造においては、炉殻鋼板1の内面と
炉内断熱壁2とが直接的かつ全面的に接触していること
から、炉内で発生した熱が炉内断熱壁2を通じて炉殻鋼
板1に直接伝わることになる結果、加熱炉の有する熱効
率が低下するとともに、炉殻鋼板1の外表面温度が高温
化してしまうという不都合が生じることになっていた。
また、補強材3の配設位置によっては、炉殻鋼板1の各
部分ごとにおける熱膨張の相違が生じることもあり、こ
れに基づいて発生した歪みの偏りによって炉殻鋼板1の
変形を招いてしまうこともあった。
【0004】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、熱効率の向上及び炉殻鋼板におけ
る外表面温度の低温化を図ることができ、炉殻鋼板の変
形を有効に防止することが可能な加熱炉の断熱構造を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる加熱炉の
断熱構造は、このような目的を達成するために、炉殻鋼
板と炉内断熱壁との間に空気層を設けていることを特徴
とするものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、炉殻鋼板と炉内断熱壁との
間に設けられた空気層が断熱層として機能することにな
るので、炉内断熱壁から炉殻鋼板への熱伝達が空気層の
介在によって阻害されることになる。そこで、この炉内
断熱壁を通じて炉内から炉殻鋼板に伝達される熱量の低
減が図れることになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0008】図1は本実施例にかかる加熱炉の断熱構造
を示す部分断面図であり、図2はその変形構造を示す部
分断面図である。なお、これらの図において、従来例を
示す図3と互いに同一もしくは相当する部品、部分には
同一符号を付している。
【0009】この加熱炉の炉体における断熱構造は、炉
体フレームを構成する炉殻鋼板1と、セラミックスファ
イバーなどの断熱材からなる炉内断熱壁2とから構成さ
れている。そして、これらの炉殻鋼板1及び炉内断熱壁
2の間には、凹凸状に屈曲形成されてなる鋼板、いわゆ
るデッキプレート10が介装されており、このデッキプ
レート10の外面はプラグ溶接などの手法によって炉殻
鋼板1の内面に取り付けられている。そこで、本実施例
における炉殻鋼板1と炉内断熱壁2との間には、デッキ
プレート10の内外面間寸法に見合う厚みとされた空気
層11が設けられていることになる。そして、この空気
層11は互いに温度が異なる炉殻鋼板1及び炉内断熱壁
2間における断熱層として機能することになり、この断
熱層としての空気層11は炉内で発生した熱が炉内断熱
壁2を通じて炉殻鋼板1に伝わるのを阻害すべく機能す
ることになる。
【0010】なお、このデッキプレート10は、炉殻鋼
板1の内面上に配設された補強材としても機能すること
になるから、炉内断熱壁2の自重などはデッキプレート
10を介して炉殻鋼板1に伝わったうえで支持されるこ
とになる。また、ここで、この炉内断熱壁2が、デッキ
プレート10を貫通する所定位置ごとに配設された耐熱
鋼製のスタッドボルト(図示していない)を介して炉殻
鋼板1に取り付けられていることは従来例と同様であ
る。
【0011】さらにまた、以上説明した空気層11の構
成に際してはデッキプレート10を用いる必然性がある
訳ではなく、例えば、図2で示すように、このデッキプ
レート10に代わる断面L字状の山形鋼12を用いたう
え、その一端辺をプラグ溶接などによって炉殻鋼板1の
内面に取り付けてもよい。
【0012】ところで、本発明の発明者が、炉内温度を
1350℃と設定したうえで本実施例及び従来例それぞ
れの場合における炉殻鋼板1の外表面温度を測定してみ
たところ、従来例では150℃であったものが100℃
まで低下することが確認されている。なお、この際にお
ける空気層11の厚みは、13mmと設定している。ま
た、その炉内容積が0.5m3である場合に、炉内温度
を1350℃で保持した際における電力消費が約5Kw
低減することも確認済みである。
【0013】さらに、本実施例においては、炉殻鋼板1
及び炉内断熱壁2の間に空気層11を設けるとしている
のであるが、例えば、この空気層11に連通接続された
ブロワ(図示していない)などを設置して空気層11内
における空気を流動させるように構成してもよい。そし
て、このようにした場合には、例えば、従来例では炉内
温度250℃まで冷却するのに10時間を要していたに
も拘わらず、本実施例では7時間に短縮されるというよ
うに、炉内温度の冷却速度を早めることが可能となる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる加
熱炉の断熱構造によれば、炉殻鋼板と炉内断熱壁との間
に設けられた空気層が断熱層として機能することになる
ので、炉内断熱壁から炉殻鋼板への熱伝達が空気層の介
在によって阻害されることになり、この炉内断熱壁を通
じて炉内から炉殻鋼板に伝達される熱量の低減が図れる
ことになる。その結果、加熱炉の有する熱効率の向上及
び炉殻鋼板における外表面温度の低温化を図ることが可
能となり、熱膨張の相違に基づいて発生する歪みの偏り
を防いで炉殻鋼板の変形を有効に防止することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる加熱炉の断熱構造を示す部分
断面図である。
【図2】本実施例にかかる断熱構造の変形例を示す部分
断面図である。
【図3】従来例にかかる加熱炉の断熱構造を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1 炉殻鋼板 2 炉内断熱壁 11 空気層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 炉殻鋼板(1)と炉内断熱壁(2)との
    間に空気層(11)を設けていることを特徴とする加熱
    炉の断熱構造。
JP16152491A 1991-07-02 1991-07-02 加熱炉の断熱構造 Pending JPH0510681A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103206860A (zh) * 2013-04-22 2013-07-17 五力机电科技(昆山)有限公司 炉体侧封板
CN107723437A (zh) * 2017-09-27 2018-02-23 中原特钢股份有限公司 一种棒料去应力专用炉
CN110455082A (zh) * 2019-09-10 2019-11-15 日上(苏州)轻化纺高科技有限公司 高温加热炉的一种模块结构墙体及安装方法

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