JPH0440158Y2 - - Google Patents
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- JPH0440158Y2 JPH0440158Y2 JP18307286U JP18307286U JPH0440158Y2 JP H0440158 Y2 JPH0440158 Y2 JP H0440158Y2 JP 18307286 U JP18307286 U JP 18307286U JP 18307286 U JP18307286 U JP 18307286U JP H0440158 Y2 JPH0440158 Y2 JP H0440158Y2
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- heating chamber
- heat
- heat insulating
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Landscapes
- Furnace Details (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
この考案は、加圧ガス雰囲気下で処理を行うよ
うにした加圧雰囲気炉に関するものである。
うにした加圧雰囲気炉に関するものである。
「従来の技術」
従来、たとえばセラミツクスを焼結するための
炉として第3図および第4図に示すような加圧焼
結炉が広く用いられている。この従来の加圧焼結
炉は、横置円筒状の炉体1の内部に断熱材2によ
つて円筒状の加熱室3を設け、この加熱室3の内
部にさらにインナーケース4を設けて、断熱材2
とインナーケース4との間に複数(この例では12
本)のヒーター5……をインナーケース4を囲ん
で取り付けた構成となつている。そして、この加
圧焼結炉では、雰囲気ガス(一般には不活性ガ
ス)によつて炉内を加圧し、インナーケース4内
に配置した被処理物6を加圧ガス雰囲気下で加熱
するようになつている。
炉として第3図および第4図に示すような加圧焼
結炉が広く用いられている。この従来の加圧焼結
炉は、横置円筒状の炉体1の内部に断熱材2によ
つて円筒状の加熱室3を設け、この加熱室3の内
部にさらにインナーケース4を設けて、断熱材2
とインナーケース4との間に複数(この例では12
本)のヒーター5……をインナーケース4を囲ん
で取り付けた構成となつている。そして、この加
圧焼結炉では、雰囲気ガス(一般には不活性ガ
ス)によつて炉内を加圧し、インナーケース4内
に配置した被処理物6を加圧ガス雰囲気下で加熱
するようになつている。
なお、第4図において符号7は炉体1の蓋、8
は加熱室3の蓋となる断熱材、9はインナーケー
ス4の蓋である。また、上記の加熱室3を形成す
る断熱材2,8は、高い断熱性能を有することは
勿論であるが高温に耐え得ることが必要であるの
で、一般にはグラフアイト繊維やアルミナ繊維等
の耐熱性を有する繊維を成型したものが用いられ
ている。
は加熱室3の蓋となる断熱材、9はインナーケー
ス4の蓋である。また、上記の加熱室3を形成す
る断熱材2,8は、高い断熱性能を有することは
勿論であるが高温に耐え得ることが必要であるの
で、一般にはグラフアイト繊維やアルミナ繊維等
の耐熱性を有する繊維を成型したものが用いられ
ている。
「考案が解決しようとする問題点」
ところで、上記のような焼結炉によつて焼結を
行う場合、良質の焼結製品を得るためには被処理
物6をその周囲から均等に加熱できることが重要
であり、そのためには炉内の各位置での温度にば
らつきが生じないことが必要である。
行う場合、良質の焼結製品を得るためには被処理
物6をその周囲から均等に加熱できることが重要
であり、そのためには炉内の各位置での温度にば
らつきが生じないことが必要である。
ところが、上記のような加圧焼結炉において
は、加熱室3内で雰囲気ガスの自然対流が生じ、
高温となつた雰囲気ガスが加熱室3の上部に上昇
してそこに滞留してしまうものであつた。したが
つて加熱室3の上部における温度が下部における
温度に比して高くなるような温度分布状態が生じ
てしまい、このため被処理物6の下部が充分に加
熱されないという問題を生じていた。
は、加熱室3内で雰囲気ガスの自然対流が生じ、
高温となつた雰囲気ガスが加熱室3の上部に上昇
してそこに滞留してしまうものであつた。したが
つて加熱室3の上部における温度が下部における
温度に比して高くなるような温度分布状態が生じ
てしまい、このため被処理物6の下部が充分に加
熱されないという問題を生じていた。
このような問題は、炉内が高圧になるほど雰囲
気ガスの密度が変化して自然対流が促進されるた
め顕著となる。また、加圧焼結炉の場合に限らず
加圧ガス雰囲気下で処理を行う炉全般について同
様に生じる問題である。
気ガスの密度が変化して自然対流が促進されるた
め顕著となる。また、加圧焼結炉の場合に限らず
加圧ガス雰囲気下で処理を行う炉全般について同
様に生じる問題である。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、加熱室内の温度分布を改善して被処理物をそ
の周囲から均等に加熱することのできる加圧雰囲
気炉を提供することを目的としている。
で、加熱室内の温度分布を改善して被処理物をそ
の周囲から均等に加熱することのできる加圧雰囲
気炉を提供することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」
この考案は、加圧状態を保持可能な炉体の内部
に断熱材によつて形成した加熱室を配設するとと
もに、その加熱室の内部にヒーターを配設してな
り、前記炉体および前記加熱室の内部を雰囲気ガ
スによつて加圧することにより、前記加熱室の内
部に配置した被処理物を加圧ガス雰囲気下で処理
するように構成した加圧雰囲気炉において、金属
あるいはセラミツクス等の良熱伝導性材料によつ
て形成した均熱板を前記加熱室を形成している断
熱材の内面に密着あるいは近接させて設け、その
均熱板によつて断熱材内面を覆つてなることを特
徴としている。
に断熱材によつて形成した加熱室を配設するとと
もに、その加熱室の内部にヒーターを配設してな
り、前記炉体および前記加熱室の内部を雰囲気ガ
スによつて加圧することにより、前記加熱室の内
部に配置した被処理物を加圧ガス雰囲気下で処理
するように構成した加圧雰囲気炉において、金属
あるいはセラミツクス等の良熱伝導性材料によつ
て形成した均熱板を前記加熱室を形成している断
熱材の内面に密着あるいは近接させて設け、その
均熱板によつて断熱材内面を覆つてなることを特
徴としている。
「作用」
この考案の加圧雰囲気炉では、加熱室を形成す
る断熱材の内面を覆う均熱板は、部分的に加熱さ
れても速やかに他の部分に熱を伝えて全体が自ず
と均等な温度となる。すなわち均熱板は高温部か
ら低温部に向かつて速やかに熱を運ぶ作用をな
し、その結果、加熱室の内面温度は常にほぼ均等
に保たれ、加熱室内部の温度分布も上下でほぼ均
等になる。
る断熱材の内面を覆う均熱板は、部分的に加熱さ
れても速やかに他の部分に熱を伝えて全体が自ず
と均等な温度となる。すなわち均熱板は高温部か
ら低温部に向かつて速やかに熱を運ぶ作用をな
し、その結果、加熱室の内面温度は常にほぼ均等
に保たれ、加熱室内部の温度分布も上下でほぼ均
等になる。
「実施例」
以下、この考案を加圧焼結炉に適用した場合の
一実施例について、第1図および第2図を参照し
て説明する。第1図はこの実施例の加圧焼結炉の
概略構成を示す正断面図、第2図は側断面図であ
るが、この実施例の加圧焼結炉において第3図お
よび第4図に示した従来の加圧焼結炉と同様の構
成要素については、第3図、第4図と同一符号を
付してその説明は省略する。
一実施例について、第1図および第2図を参照し
て説明する。第1図はこの実施例の加圧焼結炉の
概略構成を示す正断面図、第2図は側断面図であ
るが、この実施例の加圧焼結炉において第3図お
よび第4図に示した従来の加圧焼結炉と同様の構
成要素については、第3図、第4図と同一符号を
付してその説明は省略する。
この実施例の加圧焼結炉は、上記従来の焼結炉
と同様の構成に加えて、加熱室3およびその蓋を
形成している断熱材2,8の内面に密着して均熱
板10,11が設けられ、これらの均熱板10,
11によつて断熱材2,8の内面が覆われた構成
となつている。均熱板10,11は良熱伝導性す
なわち熱伝導率λの大きい材料、たとえば固体グ
ラフアイト、ステンレス、耐熱性合金等の金属、
あるいはアルミナ、窒化硅素等のセラミツクスに
よつて板状に形成されたものであり、その材料の
種類や厚み寸法は、炉内の圧力や温度等の処理条
件を勘案して決定されるものである。
と同様の構成に加えて、加熱室3およびその蓋を
形成している断熱材2,8の内面に密着して均熱
板10,11が設けられ、これらの均熱板10,
11によつて断熱材2,8の内面が覆われた構成
となつている。均熱板10,11は良熱伝導性す
なわち熱伝導率λの大きい材料、たとえば固体グ
ラフアイト、ステンレス、耐熱性合金等の金属、
あるいはアルミナ、窒化硅素等のセラミツクスに
よつて板状に形成されたものであり、その材料の
種類や厚み寸法は、炉内の圧力や温度等の処理条
件を勘案して決定されるものである。
この均熱板10,11は熱伝導性に優れている
ことから、部分的に加熱されても直ちに他の部分
に熱が伝わていき、全体が速やかにほぼ均等な温
度となるものである。したがつて、この焼結炉で
は、ヒータ5による加熱開始当初においては加熱
室3内で生じる雰囲気ガスの自然対流によつて加
熱室3内の上部が下部に比して高温となり、この
ため均熱板10,11もその上部が下部に比して
一時的に高温となるが、その場合図中に矢印で示
すように均熱板10,11の上部から下部に向か
つて速やかに伝熱がなされ、均熱板10,11は
その全体が自ずとほぼ均等な温度となる。すなわ
ち均熱板10,11の熱伝導作用によつて加熱室
3の上部(高温部)から下部(低温部)に向かつ
て速やかに熱が運ばれることになる。この結果、
加熱室3の内面温度は均等になり、したがつて加
熱室3の内部の上下の温度差は従来の加圧焼結炉
の場合に比して低減し、上下でほぼ均等になる。
そして、上述したように均熱板10,11の材料
やその厚みを適宜選定することによつて、処理条
件に対応する最適な熱伝導量を設定することがで
きる。
ことから、部分的に加熱されても直ちに他の部分
に熱が伝わていき、全体が速やかにほぼ均等な温
度となるものである。したがつて、この焼結炉で
は、ヒータ5による加熱開始当初においては加熱
室3内で生じる雰囲気ガスの自然対流によつて加
熱室3内の上部が下部に比して高温となり、この
ため均熱板10,11もその上部が下部に比して
一時的に高温となるが、その場合図中に矢印で示
すように均熱板10,11の上部から下部に向か
つて速やかに伝熱がなされ、均熱板10,11は
その全体が自ずとほぼ均等な温度となる。すなわ
ち均熱板10,11の熱伝導作用によつて加熱室
3の上部(高温部)から下部(低温部)に向かつ
て速やかに熱が運ばれることになる。この結果、
加熱室3の内面温度は均等になり、したがつて加
熱室3の内部の上下の温度差は従来の加圧焼結炉
の場合に比して低減し、上下でほぼ均等になる。
そして、上述したように均熱板10,11の材料
やその厚みを適宜選定することによつて、処理条
件に対応する最適な熱伝導量を設定することがで
きる。
以上で説明したように、この加圧焼結炉によれ
ば、均熱板10,11を設けたことによつて加熱
室3内部の温度分布が改善されて上部のみが高温
となることが避けられ、加熱室3内の各位置にお
ける温度は所望の設定温度に近付くので、被処理
物6をその周囲からほぼ均等に加熱することがで
き、もつて良質の焼結製品を得ることができる。
また、均熱板10,11を設けたことによつて、
断熱材2,8の内面の摩耗や損傷が防止され、断
熱材2,8内面が露出している従来の焼結炉に比
して断熱材2,8の寿命が延びるとともに保守が
軽減される。
ば、均熱板10,11を設けたことによつて加熱
室3内部の温度分布が改善されて上部のみが高温
となることが避けられ、加熱室3内の各位置にお
ける温度は所望の設定温度に近付くので、被処理
物6をその周囲からほぼ均等に加熱することがで
き、もつて良質の焼結製品を得ることができる。
また、均熱板10,11を設けたことによつて、
断熱材2,8の内面の摩耗や損傷が防止され、断
熱材2,8内面が露出している従来の焼結炉に比
して断熱材2,8の寿命が延びるとともに保守が
軽減される。
なお、上記実施例では均熱板10,11を断熱
材2,8内面に密着させるようにしたが、均熱板
10,11と断熱材2,8との間に若干の隙間が
あつても良い。この場合、その隙間が大きいとそ
こで対流が生じて熱損失が増大してしまうので、
隙間の寸法は2〜3mm程度以下とすることが望ま
しい。また、断熱材2,8を通して雰囲気ガスを
流通させる必要のある場合には、均熱板10,1
1に熱伝導性を大きく損なわない程度に小孔を設
けても良い。
材2,8内面に密着させるようにしたが、均熱板
10,11と断熱材2,8との間に若干の隙間が
あつても良い。この場合、その隙間が大きいとそ
こで対流が生じて熱損失が増大してしまうので、
隙間の寸法は2〜3mm程度以下とすることが望ま
しい。また、断熱材2,8を通して雰囲気ガスを
流通させる必要のある場合には、均熱板10,1
1に熱伝導性を大きく損なわない程度に小孔を設
けても良い。
さらに、この考案は焼結炉に適用するのみなら
ず、脱脂炉、浸炭炉、窒化炉、ホツトプレス装置
その他の加圧ガス雰囲気下で処理を行う熱処理炉
等に広く適用できるものである。また、炉の形状
は横型炉のみならず竪型炉であつても同様に適用
できるし、加熱室の形状も円筒状のみならず角筒
状であつても同様に適用できることは勿論であ
る。なお、インナーケース4は省略しても良い。
ず、脱脂炉、浸炭炉、窒化炉、ホツトプレス装置
その他の加圧ガス雰囲気下で処理を行う熱処理炉
等に広く適用できるものである。また、炉の形状
は横型炉のみならず竪型炉であつても同様に適用
できるし、加熱室の形状も円筒状のみならず角筒
状であつても同様に適用できることは勿論であ
る。なお、インナーケース4は省略しても良い。
「考案の効果」
以上で詳細に説明したように、この考案によれ
ば、加熱室を形成する断熱材の内側に良熱伝導性
材料からなる均熱板を設けたので、加熱室内部の
温度分布が改善されて加熱室内の各位置における
温度はほぼ均等になり、したがつて被処理物をそ
の周囲からほぼ均等に加熱することができ、もつ
て良質の製品を得ることができるという効果を奏
する。また、均熱板を設けたことによつて断熱材
の内面の摩耗や損傷が防止され、したがつて断熱
材の寿命が延びるとともに、保守が軽減されると
いう効果も奏する。
ば、加熱室を形成する断熱材の内側に良熱伝導性
材料からなる均熱板を設けたので、加熱室内部の
温度分布が改善されて加熱室内の各位置における
温度はほぼ均等になり、したがつて被処理物をそ
の周囲からほぼ均等に加熱することができ、もつ
て良質の製品を得ることができるという効果を奏
する。また、均熱板を設けたことによつて断熱材
の内面の摩耗や損傷が防止され、したがつて断熱
材の寿命が延びるとともに、保守が軽減されると
いう効果も奏する。
第1図および第2図はこの考案の一実施例の加
圧焼結炉の概略構成を示すもので、第1図は正断
面図、第2図は側断面図である。第3図および第
4図は従来の加圧焼結炉の概略構成を示すもの
で、第3図は正断面図、第4図は側断面図であ
る。 1……炉体、2……断熱材、3……加熱室、5
……ヒーター、6……被処理物、8……断熱材、
10,11……均熱板。
圧焼結炉の概略構成を示すもので、第1図は正断
面図、第2図は側断面図である。第3図および第
4図は従来の加圧焼結炉の概略構成を示すもの
で、第3図は正断面図、第4図は側断面図であ
る。 1……炉体、2……断熱材、3……加熱室、5
……ヒーター、6……被処理物、8……断熱材、
10,11……均熱板。
Claims (1)
- 加圧状態を保持可能な炉体の内部に断熱材によ
つて形成した加熱室を配設するとともに、その加
熱室の内部にヒーターを配設してなり、前記炉体
および前記加熱室の内部を雰囲気ガスによつて加
圧することにより、前記加熱室の内部に配置した
被処理物を加圧ガス雰囲気下で処理するように構
成した加圧雰囲気炉において、金属あるいはセラ
ミツクス等の良熱伝導性材料によつて形成した均
熱板を前記加熱室を形成している断熱材の内面に
密着あるいは近接させて設け、その均熱板によつ
て断熱材内面を覆つてなることを特徴とする加圧
雰囲気炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18307286U JPH0440158Y2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18307286U JPH0440158Y2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6387498U JPS6387498U (ja) | 1988-06-07 |
JPH0440158Y2 true JPH0440158Y2 (ja) | 1992-09-21 |
Family
ID=31129469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18307286U Expired JPH0440158Y2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0440158Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-11-28 JP JP18307286U patent/JPH0440158Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6387498U (ja) | 1988-06-07 |
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