JPH0625839Y2 - 直流アーク炉の炉壁電極 - Google Patents

直流アーク炉の炉壁電極

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JPH0625839Y2
JPH0625839Y2 JP4024789U JP4024789U JPH0625839Y2 JP H0625839 Y2 JPH0625839 Y2 JP H0625839Y2 JP 4024789 U JP4024789 U JP 4024789U JP 4024789 U JP4024789 U JP 4024789U JP H0625839 Y2 JPH0625839 Y2 JP H0625839Y2
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conductive plate
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正樹 新岡
四男 牧之角
隆司 米田
功 有光
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属材料の溶解,精錬等に使用される直流ア
ーク炉の炉壁電極に関する。
〔従来の技術〕
金属材料の溶解,精錬等に使用される直流アーク炉とし
て、炉内に収容された溶融金属の上方に配置された電極
と、炉底,側壁等の炉壁に取り付けられた電極との間に
電流を流し、金属材料の溶解,精錬等を行う直流アーク
炉が知られている。この種の直流アーク炉における炉壁
電極は、炉内にある高温の溶融金属からの受熱,供給電
流が通過するときに発生するジュール熱等によって、極
めて苛酷な使用雰囲気に曝される。
そこで、この雰囲気に耐え、炉壁電極の耐久性を向上さ
せるため、各種の提案が行われている。たとえば、特公
昭61-28914号公報においては、炭素質等の導電性耐火物
を炉底に配置し、この導電性耐火物の外側に接触する導
電板を空冷又は水冷する方式が紹介されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前掲公報で示されている導電板は、導電性耐火物の底面
に沿って設けられている。そのため、炉内の熱が導電性
耐火物を伝わって導電板まで達して高温に加熱し、鉄皮
を損傷させる原因となる。この点、当該公報では導電板
を空冷又は水冷することが示されているが、その冷却を
行う具体的な構造は不明である。そこで、導電板の外側
に通常配置されている鉄皮を介して冷却しているものと
考えられる。しかし、鉄皮を介して導電板を冷却する方
式では、鉄皮が高温に曝され、強度不足になる恐れがあ
る。
そこで、本考案は、導電板と鉄皮との間に冷却板を配置
することによって、炉内の高熱が鉄皮まで伝わることを
防止し、耐久性の優れた炉壁電極を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の炉壁電極は、その目的を達成するために、直流
アーク炉の炉壁に開口した電極装着部の炉内側に設けた
導電性耐火物と、該導電性耐火物に密着して配置された
導電板と、該導電板の一部に接続され炉外に導出された
給電ケーブルと、絶縁体を介して前記導電板に当接する
内部冷却式の冷却板とを備えており、炉体外側に設けら
れた鉄皮で前記冷却板を覆っていることを特徴とする。
〔実施例〕
第1図は、本考案の炉壁電極を直流アーク炉の炉底に適
用した実施例を示す。なお、本考案は、炉底に限らず、
側壁に対しても同様に適用されることは勿論である。
直流アーク炉の炉壁は、パーマレンガ1の内側に不定形
耐火物2をライニングし、外側を鉄皮3で支持してい
る。この炉底に電極装着部4を開口し、炉内側から導電
性耐火物5,導電板6,絶縁体7及び冷却板8を順次嵌
め込み、冷却板8の外側を鉄皮3で覆っている。
導電性耐火物5としては、炭素質レンガ,アルミナ−グ
ラファイト,マグネシア−グラファイト,硼化チタニウ
ム系,硼化ジルコニウム系,窒化けい素系,サイアロン
系等の各種セラミックス等が使用される。銅板等の導電
板6は、この導電性耐火物5の外側形状に対応するよう
に成形されており、導電性耐火物5に密着して配置され
る。この導電板6は、適宜の絶縁体7を介して冷却板8
に当接する。すなわち、導電板6は、冷却板8に対して
絶縁され、給電ケーブル9を介して外部電源(図示せ
ず)に結線されている。
冷却板8は、図示しているように、内部を複数の冷却室
10に区分し、それら冷却室10の間を配管11で接続してい
る。たとえば、冷却媒体として冷却水を用いる場合、冷
却水は、一つの冷却室10に接続されている給水管12から
送り込まれ、冷却室10及び配管11を経由して、他の冷却
室10に接続された排水管13から送り出される。なお、冷
却板8を相互に独立した複数の冷却室10に分割し、個々
の冷却室10を配管11で連絡しても良い。この分割型の冷
却板8を採用するとき、炉内からの受熱による冷却板8
の膨張がそれぞれの冷却室10に分散されるため、大きな
熱変形や熱応力を炉底に発生させることがない。また、
炉底全面に対する冷却も容易なものとなる。
第2図は、冷却板分割の一形態を示す。この分割型は、
導電板6の温度分布に応じて冷却板を分割したものであ
る。すなわち、炉心Cに当たる導電板6の中心が高温と
なるので、そこに設けられる冷却室10aに供給される冷
却水の流量を増加させて、強冷を行う。他方、周辺部の
冷却室10bに対しては少ない流量の冷却水を送り込み、
抜熱量を低減する。なお、このとき、導電板6の各部を
熱電対等の温度検出器によって測温し、この測定値に基
づいて各冷却室10a,10bに送り込まれる冷却水の水量を
コントロールすることができる。これによって、導電板
6の各部が均一な温度に冷却され、温度勾配に起因した
熱変形や熱応力等の発生が防止される。
このように、導電板6と鉄皮3との間に冷却板8を配置
しているので、炉内から導電性耐火物5及び導電板6を
伝わって来た熱は、冷却室10内を流通する冷却水によっ
て運び出され、鉄皮3に伝わることがない。そのため、
導電性耐火物5の冷却能が増大し、電極としての寿命が
延長される。また、鉄皮3が高温加熱されることが抑え
られ、強度劣化を来すことがない。また、配管11,給水
管12,排水管13等の取付け部を補強することによって、
炉底の強度が向上する。そのため、鉄皮3自体の板厚を
軽減し、設備コストを節減することも可能となる。
導電板6と冷却板8との間に挿入される絶縁体7として
は、石綿セメント系,マイカ系,けい素樹脂系等が使用
される。この種の絶縁体7としては、弾力性に富むもの
が多い。そこで、冷却板8を取り付けるときの締結力に
より、絶縁体7を介して導電板6が導電性耐火物5に均
等な面圧で押し付けられ、導電性耐火物5と導電板6と
の接触状態が向上する。そのため、導電性耐火物5と導
電板6との間の接触提供も小さくなり、電流効率が向上
することは勿論、接触提供に起因するジュール熱も軽減
され、導電性耐火物5や導電板6の加熱が緩和される。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案においては、導電性耐火
物の外側に配置した導電板と鉄皮との間に冷却板を設け
ることによって、炉内から導電性耐火物及び導電板を伝
わって来た熱を、鉄皮に伝達することなく、冷却板内を
通過する冷却水で運び出している。そのため、導電性耐
火物の冷却能が増し、寿命が延長される。また、鉄皮が
高温に加熱されることが抑制され、炉壁の耐久性が向上
する。また、導電板と冷却板との間に挿入された絶縁体
がクッションとしても働くため、導電板と導電性耐火物
との間の接触状態が改善され、接触抵抗に起因して接触
面に発生するジュール熱が少なくなり電流効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の炉壁電極を直流アーク炉の炉底に適用
した実施例を示し、第2図は分割型冷却板の一例を示
す。 1:パーマレンガ、2:不定形耐火物 3:鉄皮、4:電極装着部 5:導電性耐火物、6:導電板 7:絶縁体、8:冷却板 9:給電ケーブル、10,10a,10b:冷却室 11:配管、12:給水管 13:排水管、C:炉心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 米田 隆司 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の59 新日本製鐵株式會社機械・プラント事業 部内 (72)考案者 有光 功 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の59 新日本製鐵株式會社機械・プラント事業 部内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉壁に開口した電極装着部の炉内側に設け
    た導電性耐火物と、該導電性耐火物に密着して配置され
    た導電板と、該導電板の一部に接続され炉外に導出され
    た給電ケーブルと、絶縁体を介して前記導電板に当接す
    る内部冷却式の冷却板とを備えており、炉体外側に設け
    られた鉄皮で前記冷却板を覆っていることを特徴とする
    直流アーク炉の炉壁電極。
JP4024789U 1989-04-04 1989-04-04 直流アーク炉の炉壁電極 Expired - Fee Related JPH0625839Y2 (ja)

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JPH02131197U JPH02131197U (ja) 1990-10-31
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