JP2746151B2 - コークス乾式消火設備の吸引帯柱部の補修方法 - Google Patents

コークス乾式消火設備の吸引帯柱部の補修方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコークス乾式消火設備の
吸引帯柱部の補修方法に係り、特に吸引帯柱部全体の補
修を行うことを可能としコークス乾式消火設備の吸引帯
柱部のメンテナンスコストを低廉なものとするコークス
乾式消火設備の吸引帯柱部の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】第3図に従来のコークス乾式消火設備の
クーリングチャンバの上部の縦断面を示す。第3図にお
いて赤熱コークスは頂部の投入口1からプレチャンバ2
内に投入され、徐々に下方に移動してクーリングチャン
バ3内に入る。このクーリングチャンバ3内において、
コークスは下方から導入された冷却ガスにより冷却され
る。
【0003】冷却されたコークスは消火室の底部に設け
られている排出装置(図示略)により排出される。赤熱
コークスと熱交換して高温になったガスは、吸引煙道4
から環状煙道5に入り、ダクト部6を経て除塵器(図示
略)、廃熱ボイラ(図示略)に送られ、熱交換した後、
再びクーリングチャンバ3に戻される。
【0004】クーリングチャンバ3上部ではプレチャン
バ2と、それを周回する環状煙道5とが仕切壁7により
下方が開放された状態で仕切られている。この仕切壁7
を下方から支えるために柱部(以下、「柱」と略するこ
とがある。)8が所定間隔で設けられている。第4図、
第5図に拡大して示される通り、該柱8は仕切壁7及び
内壁9と一体的にれんが積により構築されている。な
お、第5図は柱部8の構成を示す断面斜視図である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコークス乾式消
火設備では、仕切壁7からの荷重や、熱膨張による応力
により、柱部8のれんがに割れが発生し易い。この割れ
のメカニズムを第6図を用いて説明する。吸引煙道4の
柱部8は仕切壁7より上部荷重Wを受けている。第5
図、第6図の通り、柱部8がオーバーハング状となって
いることもあって、この荷重は柱部8の炉内側の前縁に
集中して、この結果、柱部8のうち炉内側の前縁の荷重
負担が局部的に大きくなり、れんがに割れや脱落が生じ
易い。
【0006】また、この消火設備を使用すると柱部8に
熱膨張による応力Fが発生し、それに伴ない柱部8は反
力F1 を受ける。このように柱部8のれんが10には荷
重W及び反力F1 が加えられると共に、それ以外の種々
の加圧力(例えば鉄皮11からの反力、コークスの摺動
圧力)と荷重が作用する。そして、れんが10に作用す
るこれらの力がれんが10の強度を越えると、図の太実
線C1 で示す如く割れが発生する。さらに発生した割れ
は隣接するれんがにも影響を及ぼし連鎖割れを起す場合
もある。なお、破線C2 で示す如く、れんが10の縦目
地25をつなぐように割れが発生することもある。ま
た、太実線C3 で示す如く柱上部迄割れが発生する場合
もある。この場合には上部荷重Wの鉄皮11方向への分
散がなくなりすべての荷重Wが吸引帯柱部8の先端部に
かかり煉瓦の脱落を助長することもある。
【0007】この吸引帯柱部8のれんがの割れや脱落等
の補修においては、柱部8に仕切壁7からの荷重等が加
わっているため、柱部8の広い範囲に渡る補修が不可能
であった。特に、前記した破線C2 で示されるようなれ
んが10の縦目地25をつなぐような割れが発生してい
る場合等にあっては、この割れが大きくなる方向に仕切
壁7からの荷重が作用するため、柱部8の補修は極めて
困難であった。
【0008】って、従来は仕切壁7からの荷重等の影
響の少ない極めて狭い範囲の部分的補修しか行うことが
できなかった。そのため、補修後短期間でれんがの脱落
等が発生し、危険であるうえ、その都度コークス乾式消
火設備の稼働を停止しなければならなかっ
【0009】発明の目的は、上記従来の問題点を解決
し、吸引帯柱部全体の補修を行うことを可能とし、コー
クス乾式消火設備の吸引帯柱部のメンテナンスコストを
極めて低廉なものとし、コークス乾式消火設備の生産効
率を極めて高いものとするコークス乾式消火設備の吸引
帯柱部の補修方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のコークス乾式消
火設備の吸引帯柱部の補修方法は、下部にクーリングチ
ャンバを有し、上部にプレチャンバを有し、該プレチャ
ンバの周囲にはれんが積により構築された仕切壁が周回
されており、該仕切壁によって該プレチャンバから区画
された環状煙道が該仕切壁の外周側に設けられ、該仕切
壁の下部はクーリングチャンバの内壁かられんが積され
た吸引帯柱部により支持されているコークス乾式消火設
備の吸引帯柱部の補修方法において、該仕切壁を下側か
ら支保部材で支えておき、該吸引帯柱部の全体をれんが
交換して補修することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明のコークス乾式消火設備の吸引帯柱部の
補修方法においては、仕切壁を下側から支保部材で支え
ているため、吸引帯柱部に仕切壁の荷重等が加わらない
状態で、吸引帯柱部全体の補修を極めて容易にかつ安全
に行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1,2,7図は本発明の実施例に係るコークス乾
式消火設備の吸引帯柱部の補修方法を示すものであり、
第1図は仕切壁を下側から支保部材で支えた状態を示す
斜視図、第2図は同正面図、第7図は同断面図である。
なお、本実施例において示されるコークス乾式消火設備
は従来例において示されるコークス乾式消火設備と同一
であり、同一符号は同一部分を示している。
【0013】この吸引帯柱部8の補修を行うには、コー
クス乾式消火設備内部のコークスを予め排出した後、仕
切壁7の下側に作業デッキ12を設置し該作業デッキ1
2上に支保部材13を設置する。この支保部材13は、
ジャッキ15、棒状サポート材16及び迫枠17から構
成されている。コークス乾式消火設備の作業デッキ12
上に敷板14を敷設し、該敷板14上にジャッキ15、
棒状サポート材16、迫枠17を順次設置する。なお、
ジャッキ15はてこ、ねじ、油圧プレス等適宜の手段に
よって上下動する構成となっている。
【0014】次に、迫枠17の上面が仕切壁7の下面に
接し、支保部材13が仕切壁7の荷重等を支えうる高さ
までジャッキアップを行う。そして、このように仕切壁
7を下側から吸引帯柱部8を挟む様に2ヶ所以上の箇所
に設置された支保部材13で支えた状態で支保部材13
間にある吸引帯柱部8の補修箇所(第2,7図に示され
るドットの付された吸引帯柱部8のれんがの割れ、脱落
等がある箇所)の補修(れんが交換)を行う。
【0015】このコークス乾式消火設備の吸引帯柱部の
補修方法においては、仕切壁7を下側から支保部材13
で補修を必要とする柱部8の両側を支えているため、吸
引帯柱部8全体の補修を極めて容易に行うことができ
る。
【0016】その結果、一度補修を行えば長期間に渡っ
て柱部8の補修は不要となり、コークス乾式消火設備の
メンテナンスコストは極めて低廉になる。また、れんが
の脱落が防止される。更に、長期間に渡り補修が不要と
なるため、補修のための作業の停止もなくなり設備の生
産効率は極めて高くなる。
【0017】
【発明の効果】以上の通り、本発明のコークス乾式消火
設備の吸引帯柱部の補修方法においては、吸引帯柱部の
全体に渡る補修が容易にしかも安全に実施可能となる。
その結果、一度補修を行えば長期間に渡り吸引帯柱部の
補修は不要となり、メンテナンスコストは著しく低廉な
ものとなる。また、れんがの脱落が防止される。更に、
長期間に渡り補修が不要となるため、補修のための作業
の停止もなくなり、コークス乾式消火設備の生産効率は
極めて高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕切壁を下側から支保部材で支えた状態を示す
斜視図である。
【図2】仕切壁を下側から支保部材で支えた状態を示す
正面図である。
【図3】従来例を示す縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】従来の吸引煙道の構成を説明する縦断面斜視図
である。
【図6】割れのメカニズムを説明する断面図である。
【図7】仕切壁を下側から支保部材で支えた状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
2 プレチャンバ 3 クーリングチャンバ 4 吸引煙道 5 環状煙道 柱部 10 れんが 11 鉄皮 12 作業デッキ 13 支保部材 14 敷板 15 ジャッキ 16 サポート材 17 迫枠

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部にクーリングチャンバを有し、上部
    にプレチャンバを有し、該プレチャンバの周囲にはれん
    が積により構築された仕切壁が周回されており、該仕切
    壁によって該プレチャンバから区画された環状煙道が該
    仕切壁の外周側に設けられ、該仕切壁の下部はクーリン
    グチャンバの内壁かられんが積された吸引帯柱部により
    支持されているコークス乾式消火設備の吸引帯柱部の補
    修方法において、 該仕切壁を下側から支保部材で支えておき、該吸引帯柱
    部の全体をれんが交換して補修することを特徴とするコ
    ークス乾式消火設備の吸引帯柱部の補修方法。
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