JP2551266B2 - コークス炉窯口保護板取替方法 - Google Patents

コークス炉窯口保護板取替方法

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JP2551266B2
JP2551266B2 JP3168774A JP16877491A JP2551266B2 JP 2551266 B2 JP2551266 B2 JP 2551266B2 JP 3168774 A JP3168774 A JP 3168774A JP 16877491 A JP16877491 A JP 16877491A JP 2551266 B2 JP2551266 B2 JP 2551266B2
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kiln
brick
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coke oven
protection plate
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弘明 西中
一 竹島
弥一 米田
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コ−クス炉のバック
ステー裏に配設された窯口煉瓦保持用の保護板の取替方
法に関する
【0002】
【従来の技術】コ−クス炉は、ほとんどがケイ石煉瓦と
粘土質煉瓦で構築され、一部断熱煉瓦と赤煉瓦が使用さ
れている。このため、コークス炉は、炉体保護のため炉
団方向両端の炉端擁壁に沿って所定間隔で垂直にバック
ステーを配設し、対向するバックステーの上下2ケ所に
クロスタイロッドを通し、また炉長方向の炉端壁に沿っ
て所定間隔で垂直にバックステーを配設し、対向するバ
ックステーの上下2ケ所にクロスタイロッドを通し、両
端からスプリング等の締込み機構により所定荷重で締付
け、バックステーを介して炉体煉瓦を締付けている。
【0003】しかしながらコークス炉は、操業を開始す
ると老朽化して停止するまで、長年に亘って常温の装入
炭の装炭、1000℃を超える赤熱コークスの窯出しが
繰返され、しかもコークス炉の炉上には、総重量150
〜300トンの装炭車が1日数十ないし百余回往復走行
している。このためコークス炉は、乾留サイクルに応じ
て作用する機械的、熱的応力などによる炉体の損傷と弛
みが起因し、最終的に炉寿命を迎えることとなる。
【0004】現状におけるコークス炉の更新は、1回の
投資額が非常に大きいので、安価な新コークス製造法の
検討などの中期的判断を待つという観点から、当面は現
有コークス炉の寿命延長が重要な課題となっている。し
たがって現状は、コークス炉の炉体のどの部位がどの程
度損傷しているかを測定して劣化度を評価し、適正なタ
イミングで補修することが重要である。
【0005】このようにコークス炉は、稼働後20年以
上経過すると、炉本体ならびに炉締め金物類の老朽化が
進行してくる。このため、さらにコークス炉の延命化を
図るためには、窯口保護板の亀裂発生による分断、せり
出しが進行している窯の保護板を取替える必要がある。
しかし、従来国内での保護板取替の事例がなく、施工方
法が確立されていないのが現状である。
【0006】従来、上記コークス炉の窯口保護板の損傷
状況は、図3および図4に一例を示すとおり、コークス
炉21のバックステー22裏に配置され、炭化室23の
窯口フレーム24を保持する保護板25は、水平方向に
亀裂が発生して分断され、炭化室側へせり出す場合があ
る。上記のように保護板25が損傷すると、窯内で発生
したガスが亀裂部より漏れ、保護板表面からガスが漏れ
る。また、保護板25の損傷は、バックステーの炉締め
力を窯口煉瓦に十分に伝達できず、炉締め不良により炉
壁煉瓦にゆるみが生じ、燃焼室への発生ガスの漏れ込み
による不完全燃焼により煙突から黒煙が発生する。さら
に、窯口への保護板25のせり出しにより、炉蓋の脱着
不良が発生し、窯出し遅れの原因となるばかりでなく、
炉蓋脱着装置の損傷の恐れがある。さらにまた、コーク
ス押出時の抵抗が増大し、押詰まりの原因にもなってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記窯口保護板の損傷
が発生した時の現状の対応方法としては、保護板の窯口
へのせり出しが窯出し遅れとなり、操業上生産が阻害さ
れるため、応急処置としてセリ出し部分のみを溶断して
対処している。
【0008】この発明の目的は、コークス炉の窯口保護
板の実炉での熱間取替えを、窯口煉瓦や保護板の崩れを
発生させることなく、安全に実施できる保護板取替方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を行った。その結果、亀裂発生に
より分断された保護板は、連結金具により一体物に固定
すれば、全体を引出すことができること、また、窯口煉
瓦は隣接するバックステーに支持された治具に調節自在
に押え支持金物を取付ければ押圧できること、さらに、
窯口煉瓦を押え支持金物により押圧したのち、バックス
テーを切断撤去することにより、炉体煉瓦に緩みを発生
させずに保護板の取替えができるとの結論に至り、この
発明に到達した。
【0010】すなわちこの発明は、コークス炉窯口の煉
瓦保持用保護板の取替方法において、亀裂発生により分
断された保護板を連結金具により一体物に固定し、隣接
バックステーに支持された治具と煉瓦押え支持金物を介
して窯口煉瓦を押圧したのち、バックステーを切断撤去
して保護板を取外し、しかるのち新しい保護板を搬入取
付けしたのち、バックステーを搬入溶接して接続し復旧
するのである。
【0011】
【作用】この発明においては、コークス炉窯口の亀裂発
生により分断した保護板を連結金具により一体物に固定
するから、バックステーを切断撤去しても分断した保護
板が落下することはない。また、バックステーの切断撤
去に先立ち、隣接バックステーに支持される治具により
煉瓦押え支持金物を介して窯口煉瓦を押圧するから、バ
ックステーによる炉体締付け力が解除されても、炉体煉
瓦が緩むことはない。さらに、バックステーを切断撤去
したのち、保護板を取外し、新しい保護板を搬入取付け
するから、窯口煉瓦に損傷を与えることなく、保護板を
取替えすることができる。さらにまた、保護板を搬入取
付け後、バックステーを搬入し溶接により接続して復旧
するから、円滑に取外し復旧することができる。
【0012】保護板取替に先立ち実施する作業として
は、窯口煉瓦へのモルタル吹付けを実施し、煉瓦の崩れ
防止を図ると共に、取替する保護板両側の炭化室窯口に
断熱板を取付けし、炭化室からの輻射熱を遮断する。そ
して両側炭化室の窯口フレームの取外しを行うのであ
る。
【0013】亀裂発生により分断した保護板の一体物へ
の固定は、保護板には両側に沿って所定間隔で窯口フレ
ーム取付けのためのボルト孔が穿孔されているので、窯
口フレームの取付けボルト孔を利用し、アングル等の連
結金具をボルトにより取付けして一体化して固定する。
また、バックステーの切断撤去に先立つ隣接バックステ
ーに支持される治具に保持された煉瓦押え支持金物によ
る保護板裏の煉瓦の押圧は、煉瓦押え支持金物の先端に
溶接固定したT字型の煉瓦押え金物を炭化室の高さ方向
の窯口煉瓦の角部に当接せしめ、煉瓦押え支持金物の押
力を調整して治具に保持する。
【0014】
【実施例】以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図
1および図2に基いて説明する。図1はこの発明の保護
板取替に使用する装置の配置説明図、図2はこの発明の
分断した保護板を一体化物として固定した場合の斜視図
である。図1において、1はコークス炉の炭化室で、各
炭化室1の窯口煉瓦2は、保護板3を介してバックステ
ー4により締付けられている。炭化室1の窯口フレーム
5は、保護板3にボルトにより固定され、図示しない炉
蓋のナイフエッジが当接してシールする構造となってい
る。保護板3を取替する場合は、取替えする保護板3の
両側炭化室1、1の窯口煉瓦2、2にモルタルを吹付
け、煉瓦の崩れ防止を施したのち、両側炭化室1、1の
窯口に図示しないが断熱材を取付けし、炭化室1、1か
らの輻射熱を防止したのち、両側炭化室1、1の窯口フ
レーム5、5を取外し、事前作業を完了する。
【0015】ついで両側の隣接するバックステー4、4
に治具6を炭化室1の上下方向に複数本取付けし、先端
にT字型煉瓦押え金物7を溶接固定した煉瓦押え支持金
物8のT字型煉瓦押え金物7を窯口煉瓦2の角部に当接
せしめ、治具6を貫通する煉瓦押え支持金物8のナット
9を調節して煉瓦押え支持金物8の押力を調整し、窯口
煉瓦2を押圧保持する。そして、亀裂発生により分断し
た保護板3は、図2に示すとおり、アングル等の連結金
具10を窯口フレーム5の取付けボルト孔を利用してボ
ルト11により連結し一体化する。また、上下部のボル
ト11は、治具6を貫通せしめてナット12により保護
板3を窯口煉瓦2から離脱可能に保持せしめる。
【0016】しかるのち、バックステー4は、図示しな
い上部クロスタイロッドとの連結を解除したのち、中段
デッキ近傍で切断しレッカー等により搬出する。ついで
保護板引出しボルト11のナット12を締めることによ
り、窯口煉瓦2を煉瓦押え支持金物8で押えながら離脱
せしめて引出し搬出する。そして新しい保護板3を前記
と逆の方法で搬入し窯口煉瓦2部にセットしたのち、バ
ックステー4を搬入して溶接により接続し、バックステ
ー上部に図示しないクロスタイロッドを連結して炉体締
付力を付与して復旧する。しかるのち、保護板引出しボ
ルト11、11および煉瓦押え支持金物8、8を取外
し、両側炭化室1、1に窯口フレーム5、5を取付し、
窯口に取付けした断熱材を取外し、保護板3の取替えを
完了するのである。
【0017】上記実施例1の保護板取替方法により、炉
高5000mmの実炉で熱間取替を実施したところ、窯
口煉瓦の崩れもなく、順調に復旧することができた。そ
して復旧後の操業において順調に稼働しており、何の問
題も発生していない。
【0018】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法により
コークス炉窯口の損傷した保護板の取替えが可能とな
り、コークス炉の炉命延長に寄与するところは極めて大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の保護板取替に使用する装置の配置説
明図である。
【図2】この発明の分断した保護板を一体化物として固
定した場合の斜視図である。
【図3】窯口への保護板のせり出しを示す横断面図であ
る。
【図4】従来の保護板の損傷状況の説明図である。
【符号の説明】
1、23 炭化室 2 窯口煉瓦 3、25 保護板 4、22 バックステー 5、24 窯口フレーム 6 治具 7 煉瓦押え金物 8 煉瓦押え支持金物 9、12 ナット 10 連結金具 11 保護板引出しボルト 21 コークス炉

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉窯口の煉瓦保持用保護板の取
    替方法において、亀裂発生により分断された保護板を連
    結金具により一体物に固定し、隣接バックステーに支持
    された治具と煉瓦押え支持金物を介して窯口煉瓦を押圧
    したのち、バックステーを切断撤去して保護板を取外
    し、しかるのち新しい保護板を搬入取付けしたのち、バ
    ックステーを搬入溶接して接続し復旧することを特徴と
    するコ−クス炉窯口保護板取替方法。
JP3168774A 1991-06-12 1991-06-12 コークス炉窯口保護板取替方法 Expired - Lifetime JP2551266B2 (ja)

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