JP2800069B2 - アルミニウムとステンレス鋼の積層材とその製造方法 - Google Patents

アルミニウムとステンレス鋼の積層材とその製造方法

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JP2800069B2
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恒雄 柴田
裕介 望月
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用、および工業用
として用いられる、高い耐食性を有するアルミニウムと
ステンレス鋼の積層材およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のアルミニウムとステンレス鋼の積
層材(以下積層材と称す)について、図4により説明す
る。同図は従来の積層材の要部拡大断面図である。
【0003】同図において、従来の積層材は、ステンレ
ス鋼1とアルミニウム2とを重ね、温度400℃以上、圧
力3t/cm2ないし10t/cm2で接合し、積層材を得てい
た。このようにアルミニウム2とステンレス鋼1を直接
接合すると、接合部で、アルミニウム2とステンレス鋼
1の中の鉄とが金属間化合物3を作り、これを介して接
合している状態が通常である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の接合
方法では、高温高圧が必要であるため設備が大きく、且
つ、高価となり、設備償却費のため、コストが高くなる
という問題があった。さらに高温で接合するために、生
成される金属間化合物3は、強度が弱く、脆いため、プ
レス、曲げなどの後加工で、接合部で剥離しやすいとい
う問題もあった。さらに、600℃より高温にすると剥離
をするという問題もあった。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するもので、
廉価で且つ、金属間化合物を生成せず、密着性の高い積
層材を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、ステンレス鋼にアルミニウムめっきを施
し、そのアルミニウムめっき層とアルミニウムとを接合
するものである。
【0007】さらに、ステンレス鋼とアルミニウムとの
間に金属間化合物を生成しないように温度400℃以下圧
力0.5t/cm2ないし5t/cm2の条件で接合するもので
ある。
【0008】また、積層材のアルミニウム面にふっ素樹
脂層を形成するものである。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、アルミニウムめっき層と
アルミニウムは、同じ金属なので、400℃以下の低温
で、しかも5t/cm2以下の低圧で接合される。また、
通常、アルミニウムめっきステンレス鋼は、400℃以上
に加熱すると、めっき終了時にはなかった金属間生成物
が生成するが、温度が400℃以下で接合できるため、金
属間化合物は生成されない。
【0010】また、アルミニウム面にふっ素樹脂層を形
成することにより、耐食性に優れ、非粘着性の高い積層
材が得られる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例2例について、図1ないし図
3により説明する。
【0012】図1は、本発明による第1の実施例を示す
積層材の要部拡大断面図、図2は、積層材の接着強度試
験方法を示す側面図である。
【0013】本発明による積層材を得るには、まず、有
機溶剤で表面の脱脂処理を施したフェライト系SUS430ス
テンレス鋼板1aを片側のみめっきされるように覆った
後、ブチルピリジンクロライドと塩化アルミニウムの混
合液に浸漬し、片面にアルミニウムめっき層4を形成す
る。次に、水洗処理を行った後、アルミニウムめっき層
4の表面と、接合するA1100系のアルミニウム板2aの
表面の酸化アルミニウムをワイヤブラシを用いて除去
し、250℃,圧力1t/cm2で接合した。
【0014】次に、幅10cmの試験片を作製し、図に示す
接着強度試験方法で、SUS430ステンレス鋼板1aとA110
0系アルミニウム板2aをそれぞれ矢印AおよびBの方向
に引張り、接合が破壊し始める強度を測定した結果、30
kgが得られた。
【0015】これと比較する従来例として、SUS430ステ
ンレス鋼板とA1100系アルミニウム板とをロール圧延法
にて接合した積層材の接着強度は、20kgであった。
【0016】なお、アルミニウムのめっき方法は、上述
の方法に限らず、アルミニウムめっき層4とステンレス
鋼板1aとで金属間化合物を作らない方法ならよい。ま
た、ステンレス鋼もフェライト系に限らずステンレス鋼
ならば何でもよい。
【0017】また、接合するアルミニウム板はA1100系
だけでなく、その他のアルミニウム又はアルミニウム合
金でもよい。
【0018】本発明による第2の実施例のふっ素樹脂塗
装積層板について、図3の要部拡大断面図により説明す
る。
【0019】同図において、本実施例が図1に示した第
1の実施例と異なる点は、A3004系アルミニウム板2b
を用いた点と、得られた積層材のアルミニウム面を塩化
ナトリウム3%水溶液中、0.5A/cm2の条件で1分間電
解エッチングを行った後、水洗処理を施し、PFA塗料
(AD−2CR;ダイキン工業製)を、焼成後の膜厚が30
ミクロンになるようにスプレー塗装し、温度100℃で10
分間乾燥し、さらに、温度380℃で25分間焼成してふっ
素樹脂層5を形成した点である。その他は第1の実施例
と変らないので、同じ構成部品には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0020】第2の実施例に比較する従来例として、SU
S430ステンレス鋼板と3004系アルミニウム板を温度450
℃,圧力5kg/cm2の条件でロール圧延法により接合し
た積層板を第2の実施例と同じ条件でふっ素樹脂塗装を
行ってふっ素樹脂塗装積層板を得た。
【0021】上記の2種類のふっ素樹脂塗装積層板を、
直径50mm,深さ50mm,角のアール半径5mmにふっ素樹脂
層5を内側にして深絞り形成すると、従来例ではアルミ
ニウム板とステンレス鋼板が剥離したが、本実施例では
密着していた。
【0022】ロール圧延法ではアルミニウムがA1100系
などの純アルミニウム系ならばステンレス鋼との密着性
は得られるが、3004系などの不純物を多く含むアルミニ
ウムでは良好な密着性が得られないが、本発明では3004
系、純アルミニウム系などアルミニウムおよびアルミニ
ウム合金を問わず良好な密着性が得られた。
【0023】また、ふっ素樹脂塗料もPFAに限らず、
PTFE系,FEP系およびそれらのブレンド等いわゆ
るふっ素樹脂塗料であればよい。
【0024】また、ふっ素樹脂塗装の下地処理は、本実
施例のような電解エッチングによるアルミニウムの粗面
化だけでなく、サンドブラストなどの機械的な粗面化を
した後、プライマを塗布しふっ素樹脂塗装をするなど、
一般的なふっ素樹脂塗装法なら何でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属間化合物が生成されないため、接着強度が高く、か
つ柔軟性にとんだ低コストの積層材が得られる。また、
積層材のアルミニウム面にふっ素樹脂層を形成すると耐
食性が高く非粘着性の高い積層材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す積層材の要部拡大
断面図である。
【図2】本発明の積層材の接着強度試験方法を示す側面
図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示すふっ素樹脂塗装積
層板の要部拡大断面図である。
【図4】従来の積層材の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ステンレス鋼、 1a…SUS430ステレンス鋼板、
2…アルミニウム、 2a…A1100系アルミニウム板、
2b…A3004系アルミニウム板、 3…金属間化合物、
4…アルミニウムめっき層、 5…ふっ素樹脂層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−146491(JP,A) 特公 昭56−52678(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 15/01 B23K 20/00 360 B32B 15/08 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1μmないし200μmのアルミニウム
    めっきを施したステンレス鋼板とアルミニウム板とを
    0.5t/cm ないし5t/cm の圧力をかけると
    ともに、400℃以下の温度のもとで接合する積層材
    製造方法
  2. 【請求項2】 1μmないし200μmのアルミニウム
    めっきを施したステンレス鋼板とアルミニウム板を接合
    した板材のアルミニウム面に電解エッチングを施した
    後、ふっ素樹肪層を形成した積層材
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JPS5652678A (en) * 1979-10-04 1981-05-11 Shimizu Construction Co Ltd Pipings laying method under open sea
JPS57146491A (en) * 1981-03-06 1982-09-09 Nisshin Steel Co Ltd Metallic sliding door and its manufacture

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