JP2799107B2 - 軽量容器用搬送コンベヤ装置 - Google Patents

軽量容器用搬送コンベヤ装置

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JP2799107B2
JP2799107B2 JP17937692A JP17937692A JP2799107B2 JP 2799107 B2 JP2799107 B2 JP 2799107B2 JP 17937692 A JP17937692 A JP 17937692A JP 17937692 A JP17937692 A JP 17937692A JP 2799107 B2 JP2799107 B2 JP 2799107B2
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隆幸 ▲すぎ▼本
篤司 桑田
治夫 戸瀬
十郎 河村
衛 前中
弘典 金沢
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Nitta Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製ボトル等の軽量
容器搬送用のコンベヤ装置に関し、特に該軽量容器を、
その頸部等の上方部を支持案内しながらエア噴流による
推進力によって搬送するエア搬送コンベヤから載置状態
で搬送する走行コンベヤへ移行するための乗り移り領域
に関する改良技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボトリングライン等において、この種の
軽量容器を載置状態で搬送する場合には、容器が軽量で
あるが故に安定性に欠けるため、直立の姿勢を保持した
まま搬送するには相当な技術的困難が伴うといった難点
があった。そこで、従来から、スラットチェーン等を用
い、容器を載置した状態で搬送する走行コンベヤの使用
は必要最小限にとどめ、他の部分の搬送手段としては、
その容器の頸部等の上方部を支持案内しながらエアの噴
流による推進力によって搬送するエア搬送コンベヤを使
用することにより、前記難点の解消が図られていた(特
公昭59−20563号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
エア搬送コンベヤにおいては、スムーズな搬送状態を得
るため、そのエアダクトの適宜部位にダンパ等を設置
し、ライン全体にわたって容器に適正な推進力が作用す
るように調整する等の工夫がなされている。しかしなが
ら、以上の工夫にも拘らず、実際の運転状態において
は、このエア搬送コンベヤにおける推進力の付与の仕方
からくる制約や、何等かの理由で容器の搬送を停止制御
する場合における後方からの押圧力等により、特に該エ
ア搬送コンベヤから前記走行コンベヤへの乗り移り領域
ないしその近傍において容器の引っかかりやつぶれ、転
倒等のトラブルが起こり易く、スムーズな搬送が害され
ていた。すなわち、このエア搬送コンベヤにおいては、
容器の上方部に対するエア噴流によって推進力が付与さ
れるため、この推進力と容器の支持案内部における摩擦
抵抗とから該容器にモーメントが作用し、これにより容
器が若干傾斜した状態で搬送される傾向にあり、これが
前記トラブルの原因となった。特に、何等かの制御目的
から容器ストッパを作動させて容器の搬送を一時停止す
る場合等には、前記走行コンベヤ上に互いに密接した載
置状態にある、もともと軽量で不安定な容器の列に対し
て、前述の如くエア搬送コンベヤにおける推進力により
傾斜傾向にある後方の容器による押圧力が作用するた
め、前記トラブルの発生を更に誘引し易い結果となっ
た。本発明の目的は、以上のように、エア搬送コンベヤ
を使用する軽量容器用の搬送コンベヤ装置において、そ
の搬送を何等かの理由から停止する場合に、該エア搬送
コンベヤから走行コンベヤへの乗り移り領域ないしその
近傍において生じ易い前記トラブルを解消すべく改良し
た軽量容器用搬送コンベヤ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、容器の上方部を支持案内しながら搬送する
エア搬送コンベヤの下流側端部と、該エア搬送コンベヤ
の下流側に連結され、前記容器を載置した状態において
搬送する走行コンベヤの上流側端部とを所定の長さ上下
に重合させて乗り移り領域を形成した軽量容器用搬送コ
ンベヤ装置において、前記エア搬送コンベヤの搬送経路
上に、前記走行コンベヤの搬送経路上に配設された容器
ストッパと連動して作動する複数の中間ストッパを配設
するという技術手段を採用した。
【0005】
【作用】前記技術手段の採用により、何等かの理由で容
器の搬送を停止する場合には、前記容器ストッパと連動
してエア搬送コンベヤの搬送経路上に配設した中間スト
ッパが作動するので、前述の後方の容器による押圧力は
遮断されるため、前記トラブルの発生は大幅に低減され
る。
【0006】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して
説明する。図1は、本発明の実施例におけるレイアウト
を示した概略図で、図中、1はエア搬送コンベヤ、2は
走行コンベヤを示し、それぞれこれらのエア搬送コンベ
ヤ1の下流側端部3と、走行コンベヤ2の上流側端部4
とは、上下に重合した状態に配設され、この重合部Lに
よって前記エア搬送コンベヤ1から走行コンベヤ2への
乗り移り領域が形成されている。前記エア搬送コンベヤ
1は、図2に示すように、ブロー成形のプラスチック容
器等の軽量の容器5を、支持案内用レール6等により頸
部等の上方部において支持案内すると共に、エアダクト
7内の圧縮エアを噴入口8を介して内部エア通路9内に
流入することによって形成されるエア噴流により前記各
容器5に推進力を付与して搬送するように構成されてい
る。他方、走行コンベヤ2は、スラットチェーン等を用
い、容器5を載置した状態で該スラットチェーンを走行
させることにより搬送するタイプのコンベヤである。
【0007】ところで、この種の容器の搬送ラインにお
いては、洗びん機や充填機等の処理用本機における作業
態様との関係から、その入口部の導入コンベヤとして
は、走行コンベヤを用い、載置状態の搬送に転換してお
くことが最適であることはいうまでもない。しかし、こ
の搬送状態の転換のための前記重合部Lにおける乗り移
り作業には、前記容器5が軽量であると共に、前記エア
搬送コンベヤ1における推進力の付与に関する前述の制
約が作用するため、前記トラブルが発生し易いばかりで
なく、さらに搬送を停止する場合には後方の容器5の押
圧作用による前記トラブルの発生が問題となる。このた
め、本実施例においては、図1に示したように、前記処
理用本機の導入部に設置されるインフィードスクリュウ
10の上流側に配設した容器ストッパ11と連動する中
間ストッパ12,13を前記エア搬送コンベヤ1の搬送
経路中の適宜部位に配設している。また、同エア搬送コ
ンベヤ1の前記乗り移り用の重合部Lの上流側近傍には
フリースターホイール14が回転自在に配設され、傾斜
状態で搬送されてくる各容器5の姿勢を直立状態に修正
するように構成されている。なお、前記中間ストッパ1
2,13は、図2に示す如く、両側の側壁部15に固着
されたエアシリンダ16等の駆動手段及びその作動子の
先端に付設された摩擦材等よりなる接触部17から構成
され、図示しない制御手段を介して前記容器ストッパ1
1の動作と連動して作動するように構成されている。ま
た、前記容器ストッパ11は、図3に如く、支軸18に
回転自在に軸支されたストッパ部材19を有し、図示し
ない駆動手段を介して、作動制御されるように構成され
ている。図2中の20はサイドガイド、21は開口、図
3中の22はサイドガイドをそれぞれ示す。
【0008】しかして、通常の運転時においては、前記
エア搬送コンベヤ1では、前記各容器5が支持案内用レ
ール6に支持案内されながら、前記噴入口8からのエア
噴流による推進力により前方へ搬送される。この場合、
前述のように、若干の傾斜角θをもった状態で搬送され
る傾向にあるが、この傾斜は前記フリースターホイール
14によって直立状態に修正され、前記重合部Lにおい
て、前記走行コンベヤ2への乗り移りが行われる。な
お、この場合、このエア搬送コンベヤ1の下流側の終端
部近傍における前記エア噴流の強さを徐々に低減するこ
とにより、よりスムーズな乗り移りが実現される。この
ようにして走行コンベヤ1上に乗り移った各容器5は、
さらにインフィードスクリュウ10を経て図示しない処
理用本機に導入されて、所定の処理が実施される。次
に、何等かの理由で容器5の搬送を停止する場合には、
図示しない制御手段を介して前記インフィードスクリュ
ウ10の上流側に配設した容器ストッパ11を作動させ
て、その搬送を停止させることになる。この場合、本実
施例においては、前記容器ストッパ11の停止動作と連
動して、前記エア搬送コンベヤ1の搬送経路に配設した
中間ストッパ12,13も停止作動し、前記エアシリン
ダ16の駆動力によってその接触部17を容器5の外周
面に押し付けて、その停止状態を保持する。これによ
り、このエア搬送コンベヤ1において推進力が付与され
た後方の容器5による、前記重合部L及びそれより後方
の走行コンベヤ2上の載置状態にある容器5に対する押
圧力は遮断されるため、該容器5に対する傾斜や、つぶ
れ、転倒等のトラブルの発生が大幅に低減される。な
お、前記中間ストッパは、前記エア搬送コンベヤ1にお
ける傾斜状態や整列状態等を考慮しながら、適宜の間隔
で設置すればよい。
【0009】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基いて次の効果
を得ることができる。 (1)何等かの理由で容器の搬送を停止する場合には、
エア搬送コンベヤの搬送経路上に配設した中間ストッパ
が、前記容器ストッパの動作と連動して停止作動するた
め、該エア搬送コンベヤ上の容器による後方への押圧力
が同時に遮断されるので、前記走行コンベヤ上に載置状
態にある容器の傾斜やつぶれ、転倒等のトラブルの発生
が大幅に低減される。 (2)これによりスムーズな運転の再開も可能となり、
ラインの稼働率の改善や稼働の安定も図れる。 (3)構成が簡素なため、トラブルが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例におけるレイアウトを示した
概略図である。
【図2】 同実施例におけるエア搬送コンベヤの要部を
示した縦断面図である。
【図3】 同実施例における容器ストッパ部分を示した
概略平面図である。
【符号の説明】
1‥‥エア搬送コンベヤ 2‥‥走行コンベヤ 3‥‥下流側端部 4‥‥上流側端部 5‥‥容器 6‥‥支持案内用レー
ル 7‥‥エアダクト 8‥‥噴入口 9‥‥内部エア通路 10‥‥インフィードス
クリュウ 11‥‥容器ストッパ 12‥‥中間ストッパ 13‥‥中間ストッパ 14‥‥フリースター
ホイール 15‥‥側壁部 16‥‥エアシリンダ 17‥‥接触部 18‥‥支軸 19‥‥ストッパ部材 20‥‥サイドガイド 21‥‥開口 22‥‥サイドガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑田 篤司 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 (72)発明者 戸瀬 治夫 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷 工業株式会社内 (72)発明者 河村 十郎 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷 工業株式会社内 (72)発明者 前中 衛 奈良県大和郡山市池沢町172 ニッタ株 式会社 奈良工場内 (72)発明者 金沢 弘典 奈良県大和郡山市池沢町172 ニッタ株 式会社 奈良工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 47/88 B65G 47/52 B65G 51/03

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の上方部を支持案内しながら搬送す
    るエア搬送コンベヤの下流側端部と、該エア搬送コンベ
    ヤの下流側に連結され、前記容器を載置した状態におい
    て搬送する走行コンベヤの上流側端部とを所定の長さ上
    下に重合させて乗り移り領域を形成した軽量容器用搬送
    コンベヤ装置において、前記エア搬送コンベヤの搬送経
    路上に、前記走行コンベヤの搬送経路上に配設された容
    器ストッパと連動して作動する複数の中間ストッパを配
    設したことを特徴とする軽量容器用搬送コンベヤ装置。
JP17937692A 1992-06-12 1992-06-12 軽量容器用搬送コンベヤ装置 Expired - Lifetime JP2799107B2 (ja)

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JP4742294B2 (ja) * 2004-05-17 2011-08-10 澁谷工業株式会社 角容器の方向規制装置
JP5159389B2 (ja) * 2007-10-10 2013-03-06 サントリーホールディングス株式会社 合成樹脂製ボトル搬送装置
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