JP2002308240A - 筒状フィルムの嵌挿方法及び嵌挿装置 - Google Patents

筒状フィルムの嵌挿方法及び嵌挿装置

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JP2002308240A
JP2002308240A JP2001112169A JP2001112169A JP2002308240A JP 2002308240 A JP2002308240 A JP 2002308240A JP 2001112169 A JP2001112169 A JP 2001112169A JP 2001112169 A JP2001112169 A JP 2001112169A JP 2002308240 A JP2002308240 A JP 2002308240A
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tubular film
film
container
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Akira Nagano
暁 永野
Yoshihiro Kondo
善弘 近藤
Masahide Ikeda
政秀 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】頭部に角部や段部が形成された被嵌挿体であっ
ても、タイトな筒状フィルムを円滑かつ確実に嵌挿する
ことができる筒状フィルムの嵌挿方法及び嵌挿装置を提
供する。 【解決手段】容器Pを起立させた状態でラベル嵌挿位置
αに順次搬送する容器搬送手段50と、筒状のシュリン
クラベル(ラベル)Lを上方側からラベル嵌挿位置αに
順次送出することによって、ラベル嵌挿位置αに搬送さ
れてくる容器PにラベルLを嵌挿するラベル送出手段4
0とを備えており、容器搬送手段50は、起立させた状
態で容器Pを搬送するベルトコンベア51と、このベル
トコンベア51によって搬送される容器Pをラベル嵌挿
位置αの上流側で一旦傾け、傾けた容器Pの上部にラベ
ルLが嵌挿された後に、容器Pを初期の搬送姿勢に戻す
上下2段のスクリュー52、53を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シュリンクラベ
ルやキャップシール等の筒状フィルムを容器等の被嵌挿
体に嵌挿する筒状フィルムの嵌挿方法及び嵌挿装置、特
に、上端部が角張った被嵌挿体や上部側に段部や張出部
が形成された被嵌挿体に、タイトな筒状フィルムを円滑
かつ確実に嵌挿することができる筒状フィルムの嵌挿方
法及び嵌挿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】こういった筒状フィルムの嵌挿装置とし
ては、例えば、図7に示すようなものがある。この筒状
フィルムの嵌挿装置60は、同図に示すように、容器P
を起立させた状態で嵌挿位置αに順次搬送するベルトコ
ンベア62と、嵌挿位置αの手前から容器Pの搬送ピッ
チを調整する上下2段のスクリュー63a、63bとを
備えた容器搬送手段61と、嵌挿位置αにおいて、その
上方から真下に筒状のシュリンクフィルムFを順次送出
するフィルム送出手段64とを備えており、容器Pの嵌
挿位置αへの搬送タイミングに合わせて、フィルム送出
手段64によって嵌挿位置αの上方から筒状のシュリン
クフィルムFを順次送出することで、筒状のシュリンク
フィルムFが容器Pの胴部に次々と嵌挿されるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして容器P
の胴部に嵌挿されたシュリンクフィルムFは、後工程で
加熱収縮させることにより、容器Pに密着させなければ
ならないので、シュリンクフィルムFの口径を大きくす
ると熱収縮量も必然的に大きくなって、熱収縮の際にシ
ュリンクフィルムFに印刷されたデザイン等のひずみ量
が大きくなり、シュリンクフィルムFを容器Pに綺麗に
装着することができない。
【0004】従って、こういった筒状のシュリンクフィ
ルムFは、加熱収縮時に発生するひずみ等を考慮する
と、その口径を容器Pの外径より極端に大きくすること
ができず、容器Pの大径部より僅かに大きくなるように
設定しておくことが望ましい。
【0005】しかしながら、筒状のシュリンクフィルム
Fを嵌挿しようとする容器Pが、例えば、図8(a)に
示すように、その頭部HPの外径が胴部BPの外径と同
程度に大きく、しかも、頭部HPと胴部BPとの間に段
部DPが形成されているような場合や、同図(b)に示
すように、その頭部HPの外径が胴部BPの外径と略同
径で、しかも、頭部HPの上端が角張っているような場
合、こういった容器Pに、口径が容器Pの大径部である
胴部BPの外径より僅かに大きく設定されたタイトなシ
ュリンクフィルムFを嵌挿しようとすると、フィルム送
出手段64によって送出されるシュリンクフィルムFが
僅かに位置ずれしたり、搬送されてくる容器Pが嵌挿位
置αから僅かに位置ずれしたりするだけで、図9
(a)、(b)に示すように送出された筒状のシュリン
クフィルムFの先端縁が容器Pの段部DPや角部に引っ
掛かってしまい、シュリンクフィルムFを円滑かつ確実
に容器Pに嵌挿することができないといった問題があ
る。
【0006】そこで、この発明の課題は、上部側に段部
や張出部が形成された被嵌挿体や上端部が角張った被嵌
挿体であっても、タイトな筒状フィルムを円滑かつ確実
に嵌挿することができる筒状フィルムの嵌挿方法及び嵌
挿装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、請求項1に係る発明は、被嵌挿体を起
立させた状態で嵌挿位置に順次搬送しながら、筒状フィ
ルムを上方側から前記嵌挿位置に順次送出することによ
って、前記嵌挿位置に搬送されてくる前記被嵌挿体に前
記筒状フィルムを嵌挿する筒状フィルムの嵌挿方法にお
いて、送出される前記筒状フィルムの中心線と搬送され
てくる前記被嵌挿体の中心線とが交差するように、前記
筒状フィルムの送出方向に対して前記被嵌挿体を傾けた
状態で、前記筒状フィルムを前記被嵌挿体の上部に部分
的に嵌挿した後、前記被嵌挿体を初期の搬送姿勢に戻す
ことによって、前記筒状フィルムを前記被嵌挿体に完全
に嵌挿するようにしたのである。
【0008】以上のように、この筒状フィルムの嵌挿方
法では、起立させた状態で搬送される被嵌挿体を、筒状
フィルムの送出方向に対して傾けた状態で、筒状フィル
ムを被嵌挿体の上部に部分的に嵌挿するようにしたの
で、例えば、上部の外径が胴部と同程度に大きく、しか
も、上端部が角張っているような被嵌挿体であっても、
これを傾けることによって、被嵌挿体の上端角部の一部
が、送出される筒状フィルム側に突出した状態となり、
その突出した上端角部に筒状フィルムが確実に嵌挿され
る。続いて、被嵌挿体を初期の搬送姿勢である起立状態
に戻すことによって、被嵌挿体の上端角部に部分的に嵌
挿された筒状フィルムは、被嵌挿体の上端角部に沿うよ
うに被嵌挿体の上部全体に嵌挿され、最終的に被嵌挿体
の胴部に完全に嵌挿される。
【0009】従って、この嵌挿方法を採用すると、上端
部の外径が最大径と同径または最大径に近いような被嵌
挿体であっても、口径が被嵌挿体の最大径より僅かに大
きいタイトな筒状フィルムを円滑かつ確実に嵌挿するこ
とが可能となる。
【0010】また、請求項2に係る発明のように、上部
外周面に段部または張出部が形成された被嵌挿体につい
ては、前記筒状フィルムを前記被嵌挿体の上部に部分的
に嵌挿する際、送出された前記筒状フィルム内に前記被
嵌挿体の上端部が完全に入り込み、しかも、前記筒状フ
ィルムの先端が前記段部または張出部を部分的に乗り越
えるように、前記被嵌挿体を傾けるようにしておくと、
筒状フィルムが被嵌挿体の段部や張出部に引っかかるこ
とがなく、筒状フィルムを円滑かつ確実に被嵌挿体に嵌
挿することができる。
【0011】請求項1に係る発明の嵌挿方法は、被嵌挿
体を起立させた状態で嵌挿位置に順次搬送する搬送手段
と、筒状フィルムを上方側から前記嵌挿位置に順次送出
することによって、前記嵌挿位置に搬送されてくる前記
被嵌挿体に前記筒状フィルムを嵌挿するフィルム送出手
段とを備えた筒状フィルムの嵌挿装置において、前記フ
ィルム送出手段から送出される前記筒状フィルムの中心
線と前記嵌挿位置に搬送されてきた前記被嵌挿体の中心
線とが交差するように、前記筒状フィルムの送出方向に
対して前記被嵌挿体を一時的に傾け、傾けた前記被嵌挿
体の上部に前記筒状フィルムが嵌挿された後に、前記被
嵌挿体を初期の搬送姿勢に戻す姿勢変更手段を設けた、
請求項3に係る発明の嵌挿装置によって実施することが
できる。
【0012】また、請求項4に係る発明の嵌挿装置のよ
うに、前記姿勢変更手段を、前記被嵌挿体の上部及び下
部がそれぞれ嵌り込む案内溝を有する上部側スクリュー
及び下部側スクリューによって構成し、前記上部側スク
リュー及び前記下部側スクリューに、前記嵌挿位置の上
流側から前記嵌挿位置までの間で、前記被嵌挿体の上部
側の移動速度が下部側の移動速度より大きくなり、前記
嵌挿位置より下流側で、前記被嵌挿体の下部側の移動速
度が上部側の移動速度より大きくなるように、前記案内
溝を形成しておくと、被嵌挿体を傾けた後に初期の搬送
姿勢に戻すといった被嵌挿体の姿勢変更動作を、被嵌挿
体を搬送しながら、簡単かつ確実に行うことができる。
【0013】特に、請求項5に係る発明の嵌挿装置のよ
うに、前記上部側スクリューには、前記嵌挿位置の下流
側で、前記被嵌挿体の上部側の移動速度が減速されるよ
うに、前記案内溝が形成されているものにあっては、被
嵌挿体の上部側が嵌挿位置からゆっくりと離れていくの
で、例えば、嵌挿位置において、被嵌挿体の上部に筒状
フィルムが部分的に嵌挿された時点で、その筒状フィル
ムの後部側がフィルム送出装置側に残っているため、引
き続いて筒状フィルムの送出動作を継続しなければなら
ないようなロングフィルムについても、その後に行われ
る筒状フィルムの送出動作に支障をきたすことがなく、
長い筒状フィルムを被嵌挿体に円滑かつ確実に嵌挿する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1及び図2は、筒状のシュリンク
ラベル(以下、ラベルという。)Lが連続的に繋がった
ラベル形成基材Mを順次切断することによって個別のラ
ベルLを形成しながら、このラベルLを、図4に示すよ
うに、頭部HPと胴部BPとの間に僅かな段部DPが形
成された容器Pに嵌挿するためのラベル嵌挿装置1を示
しており、ラベル形成基材Mは、シート状に折り畳んだ
状態で巻回された原反ロールRから繰り出されるように
なっている。
【0015】このラベル嵌挿装置1は、同図に示すよう
に、原反ロールRから繰り出された長尺のラベル形成基
材Mを所定の速度で連続的に送り出す基材供給手段10
と、この基材供給手段10によって一定速度で送り出さ
れたラベル形成基材Mを所定長さに順次切断する基材切
断手段20と、この基材切断手段20によって切断され
ることにより形成されたラベルLを予備的に開口するラ
ベル開口手段30と、このラベル開口手段30によって
予備的に開口されたラベルLを容器Pに嵌挿することが
できる状態に開口しながら、ラベル嵌挿位置αに順次送
出するラベル送出手段40と、ラベル嵌挿位置αに容器
Pを順次搬送する容器搬送手段50とから構成されてお
り、このラベル嵌挿装置1、ラベル送出手段40、容器
搬送手段50、ラベルL、容器P及びラベル嵌挿位置α
が、本願発明の筒状フィルムの嵌挿装置、フィルム送出
手段、搬送手段、筒状フィルム、被嵌挿体及び嵌挿位置
にそれぞれ相当するものである。
【0016】前記基材供給手段10は、図1に示すよう
に、サーボモータによって駆動される駆動ローラ11
と、この駆動ローラ11との間にシート状に折り畳まれ
たラベル形成基材Mを挟み込む従動ローラ12とから構
成されており、両ローラ11、12に挟み込まれたラベ
ル形成基材Mは駆動ローラ11の回転によって一定速度
で、基材切断手段20が設けられた下方側の基材切断位
置に送り出される。
【0017】前記基材切断手段20は、基材切断位置に
固定設置された固定刃21と、回転駆動される回転刃2
2とによって構成されており、この回転刃22が1回転
する毎に、基材供給手段10により一定速度で連続的に
送り出されるラベル形成基材Mを順次切断することで、
所定長のラベルLが順次形成されるようになっている。
【0018】前記ラベル開口手段30は、図1に示すよ
うに、基材切断手段20によってラベル形成基材Mを順
次切断することで形成されたラベルLを搬送するラベル
搬送機構31と、このラベル搬送機構31によって搬送
されてきた、シート状に折り畳まれた状態のラベルLを
予備的に開口するラベル開口機構34とから構成されて
おり、このラベル開口機構34によって予備的に開口さ
れたラベルLは、前記ラベル送出手段40に引き渡され
る。
【0019】前記ラベル搬送機構31は、駆動プーリ3
2a及び複数のガイドローラ32bに無端状の搬送ベル
ト33がそれぞれ掛け渡されたものであり、シート状に
折り畳まれた状態で供給されるラベルLが左右の搬送ベ
ルト33に挟み込まれた状態で、その下方に設置されて
いるラベル開口機構34に搬送される。
【0020】前記ラベル開口機構34は、前記駆動プー
リ32a及び複数のガイドローラ35aに掛け渡された
無端状の搬送ベルト36と、この搬送ベルト36にラベ
ルLを吸引保持させる吸引機構37とから構成されてお
り、前記搬送ベルト36には、その幅方向の中央部に長
手方向に沿って所定間隔毎に多数の吸引孔(図示せず)
が形成されていると共に、テンションローラ35bによ
って、所定の張力が常時付与されている。
【0021】前記吸引機構37は、各搬送ベルト36に
沿ってそれぞれ配置された左右一対の吸引ボックス3
8、39と、この左右一対の吸引ボックス38、39に
それぞれ形成された接続口に図示しないチューブ等を介
して接続される真空ポンプ等の図示しない吸引装置とか
ら構成されており、各吸引ボックス38、39の搬送ベ
ルト36との接触面には吸引口(図示せず)が開放され
ている。
【0022】左右の吸引ボックス38は、搬送ベルト3
6を介して、ラベルLを挟み込むように相互に近接した
状態で設置されているが、左右の吸引ボックス39は、
その下方側が相互に離反した状態になっており、それに
伴って、搬送ベルト36も、吸引ボックス39の下方部
分において相互に離反した状態となっている。
【0023】従って、前記ラベル搬送機構31によって
搬送されてきたシート状に折り畳まれた状態のラベルL
は、まず、吸引ボックス38部分において、搬送ベルト
36に挟み込まれることで、その左右両面が左右の搬送
ベルト36にそれぞれ吸引保持された状態で下方側に搬
送される。そして、吸引ボックス39部分において、搬
送ベルト36が徐々に離反することによって、搬送ベル
ト36に吸引保持されたラベルLが徐々に開口しながら
下方側に搬送され、前記ラベル送出手段40に引き渡さ
れる。
【0024】前記ラベル送出手段40は、図1及び図2
に示すように、ラベル開口手段30によって下端部が予
備的に開口されたラベルLが嵌挿されるマンドレル41
と、このマンドレル41に嵌挿されたラベルLをラベル
嵌挿位置αに送出する送出機構42とから構成されてお
り、ラベル嵌挿位置αに送出されるラベルLは、マンド
レル41によって略真円状態に開口されるようになって
いる。
【0025】前記送出機構42は、駆動プーリ43a及
び複数のガイドローラ43bに無端状の送出ベルト44
がそれぞれ掛け渡されたものであり、送出ベルト44に
よって、ラベルLをマンドレル41との間に挟み込むよ
うに、マンドレル41の左右両側にそれぞれ設置されて
いる。なお、マンドレル41の外周面には、図示しない
複数のローラが設けられており、このローラと送出ベル
ト44との間にラベルLを挟み込むことによって、マン
ドレル41に嵌挿されたラベルLが送出ベルト44の循
環移動に伴って円滑にラベル嵌挿位置αに送出されるよ
うになっている。
【0026】前記容器搬送手段50は、図1及び図2に
示すように、容器Pを起立させた状態でラベル嵌挿位置
αに順次搬送するベルトコンベア51と、ラベル嵌挿位
置αの手前から容器Pの搬送ピッチを調整する上下2段
のスクリュー52、53とを備えており、図3(a)、
(b)に示すように、ラベル嵌挿位置αの前後では、ス
クリュー52、53の案内溝52a、53aに嵌り込ん
だ容器Pが、ガイドプレート54に沿って搬送されるよ
うになっている。
【0027】前記スクリュー52、53に形成された案
内溝52a、53aは、図3に示すように、ラベル嵌挿
位置αの上流側では、容器Pの上部側の移動速度VU1
が下部側の移動速度VD1より大きくなるように、ま
た、ラベル嵌挿位置αより下流側では、逆に、容器Pの
下部側の移動速度VD2が上部側の移動速度VU2より
大きくなり、しかも、ラベル嵌挿位置αより下流側にお
ける容器Pの上部側の移動速度VU2がラベル嵌挿位置
αより上流側における容器Pの上部側の移動速度VU1
より小さくなるように、その溝ピッチが設定されてい
る。
【0028】従って、ベルトコンベア51によって起立
状態で搬送されてきた容器Pは、図2に示すように、ラ
ベル嵌挿位置αに近づくに従って、その上部側が下部側
より少しずつ先に進むようになり、ラベル嵌挿位置αに
送出されるラベルLの中心線と容器Pの中心線とが交差
するように、上部側が搬送方向の前方側に傾いた状態
で、容器Pの上部側が下部側より先にラベル嵌挿位置α
に到達し、その後は、容器Pの下部側が増速すると共に
上部側が減速することになるので、即座に起立状態であ
る初期の搬送姿勢に戻ることになる。このように、スク
リュー52、53は、容器Pの搬送ピッチを調整するだ
けでなく、容器Pの搬送姿勢を変更する機能をも兼ね備
えており、このスクリュー52、53が、本願発明にお
ける姿勢変更手段に相当する。
【0029】以上のように構成されたラベル嵌挿装置1
によるラベルLの容器Pへの嵌挿動作について、以下に
説明する。上述したように、ベルトコンベア51によっ
て起立状態で搬送されてくる容器Pは、スクリュー5
2、53によって、少しづつ搬送ピッチ及び搬送姿勢を
変えながら、所定の角度で傾斜した状態でラベル嵌挿位
置αに到達し、図5(a)に示すように、マンドレル4
1から送出されたラベルLが、ラベル嵌挿位置αに先に
到達した容器Pの頭部HPに部分的に嵌挿される。
【0030】このとき、容器Pは、同図に示すように、
その頭部HPがマンドレル41から送出されたラベルL
の内側に完全に入り込み、しかも、ラベルLの先端が段
部DPを部分的に乗り越えるような状態まで傾斜してい
る。一方、ラベルLは、マンドレル41から完全に送出
されておらず、その後部側が部分的にマンドレル41に
嵌挿された状態となっている。
【0031】続いて、上述したように、容器Pの下部側
の移動速度VD2が上部側の移動速度VU2より大きく
なるので、同図(b)に示すように、容器Pの傾斜角度
が急激に小さくなっていき、これに伴って、容器Pの頭
部HPに部分的に嵌挿されているラベルLが、容器Pの
胴部BPまで嵌挿される。
【0032】このとき、容器Pは、その上部側が減速さ
れているので、容器Pの頭部HPがラベル嵌挿位置αか
らほとんど進んでおらず、マンドレル41に部分的に嵌
挿されているラベルLの後部側がマンドレル41に引っ
かかることなく、ラベルLがマンドレル41から円滑に
送出される。また、容器Pの頭部HPに部分的に嵌挿さ
れているラベルLの先端は、部分的ではあるが、容器P
の段部DPを既に越えているので、ラベルLが段部DP
に引っかかることなく、円滑に胴部BPまで嵌挿され
る。
【0033】その後、同図(c)に示すように、容器P
は、起立した初期の搬送姿勢に戻り、これに伴って、マ
ンドレル41から完全に送出されたラベルLが、容器P
に完全に嵌挿される。
【0034】以上のように、このラベル嵌挿装置1で
は、起立させた状態で搬送される容器Pを、その頭部H
Pが送出されたラベルLの内側に完全に入り込み、しか
も、ラベルLの先端が段部DPを部分的に乗り越えるよ
うに傾けた状態で、ラベルLを容器Pの上部に部分的に
嵌挿し、その後に、容器Pを初期の搬送姿勢に戻すこと
によって、ラベルLを容器Pに完全に嵌挿するようにし
たので、上述したように、頭部HPと胴部BPとの間に
僅かな段部DPが形成されているような容器Pであって
も、ラベルLの先端が容器Pの段部DPに引っかかるこ
となく、タイトなラベルLを円滑かつ確実に容器Pに嵌
挿することができる。
【0035】また、このラベル嵌挿装置1は、ラベル嵌
挿位置αの上流側で、容器Pの上部側の移動速度VU1
が下部側の移動速度VD1より大きくなるように、ま
た、ラベル嵌挿位置αの下流側で、容器Pの下部側の移
動速度VD2が上部側の移動速度VU2より大きくなる
ように、案内溝52a、53aの溝ピッチが設定された
スクリュー52、53を使用することによって、容器P
の搬送ピッチの調整と搬送姿勢の変更とを同時に行うよ
うにしたため、容器Pの姿勢変更手段を別途設けること
なく、簡素な機構で上述した効果を実現することができ
る。
【0036】また、このラベル嵌挿装置1は、ラベル嵌
挿位置αの下流側で、容器Pの下部側の移動速度VD2
を上部側の移動速度VU2より大きくする際、容器Pの
上部側の移動速度VU2を積極的に減速させるようにし
たので、ラベル嵌挿位置αに到達した容器Pの上部側が
ラベル嵌挿位置αから搬送方向前方側に移動しにくくな
ると共に、短時間のうちに容器Pを初期の搬送姿勢に戻
すことができるので、ラベルLを容器Pの頭部HPに嵌
挿した状態で、その後部側がマンドレル41に部分的に
嵌挿されているようなロングラベルであっても、マンド
レル41からの送出動作に支障をきたすことがなく、円
滑かつ確実に容器Pに嵌挿することができる。
【0037】なお、上述した実施形態では、頭部HPと
胴部BPとの間に段部DPが形成された容器Pに筒状の
シュリンクラベルLを嵌挿する場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、例えば、図6
(a)に示すように、頭部HPと胴部BPが同一の外径
を有し、上端部が角張っているような容器P1や、同図
(b)に示すように、蓋部材CPの下端が僅かに外側に
張り出した張出部FPを有し、蓋部材CPの外径が胴部
BPの外径に近いような容器P2等に、タイトなシュリ
ンクラベルを嵌挿する場合にも有効である。なお、容器
P2の場合は、その蓋部材CPの上端部が筒状のシュリ
ンクラベルの内側に完全に入り込み、しかも、シュリン
クラベルの先端が張出部FPを部分的に乗り越えるよう
な状態に傾けておく必要がある。
【0038】また、上述した実施形態では、容器Pの上
部側を、搬送方向の前方側に傾けるようにしているが、
これに限定されるものではなく、例えば、傾けた容器の
頭部にラベルが嵌挿された状態では、ラベルがマンドレ
ルから完全に外れてしまうようなショートラベルについ
ては、ラベル嵌挿位置αの下流側で、容器Pの上部側を
増速させても、特に問題は生じないので、容器Pの上部
側を、搬送方向の後方側に傾けるようにしてもよい。そ
の場合は、ラベル嵌挿位置αの上流側では、容器Pの上
部側の移動速度VU1が下部側の移動速度VD1より小
さくなるように、また、ラベル嵌挿位置αより下流側で
は、逆に、容器Pの下部側の移動速度V D2が上部側の
移動速度VU2より小さくなるように、案内溝の溝ピッ
チが設定された上下2段のスクリューを使用すればよ
い。
【0039】また、上述した実施形態では、容器Pに嵌
挿しようとするラベルLがロングラベルであるため、マ
ンドレル41からの送出動作を円滑に行わせるべく、傾
けた容器Pを初期の搬送姿勢に戻す際、容器Pの上部側
の移動速度VU2を積極的に減速させるようにしている
が、上述したようなショートラベルの場合は、容器Pの
上部側をラベル嵌挿位置α側に残しておく必要はないの
で、容器Pの上部側を減速させることなく、容器Pの下
部側を増速させることによって、容器Pを初期の搬送姿
勢に戻すようにしてもよい。
【0040】また、上述した実施形態では、筒状のシュ
リンクラベルLを容器Pに嵌挿するラベル嵌挿装置につ
いて説明したが、本願発明の嵌挿方法及び嵌挿装置は、
こういったラベル嵌挿装置に限定されるものではなく、
種々の筒状フィルムを容器以外の種々の被嵌挿体に嵌挿
する場合に適用することができることはいうまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる筒状フィルムの嵌挿装置の一
実施形態であるラベル嵌挿装置を示す概略構成図であ
る。
【図2】同上のラベル嵌挿装置における容器搬送手段を
示す概略構成図である。
【図3】(a)、(b)は同上のラベル嵌挿装置におけ
る容器の搬送動作を説明するための動作説明図である。
【図4】同上のラベル嵌挿装置によって筒状のシュリン
クラベルが嵌挿される容器を示す側面図である。
【図5】(a)〜(c)は同上のラベル嵌挿装置におけ
るラベルの嵌挿動作を説明するための動作説明図であ
る。
【図6】(a)、(b)は同上のラベル装着装置によっ
てタイトなシュリンクラベルを円滑に嵌挿することがで
きる容器の具体例を示す側面図である。
【図7】従来の筒状フィルムの嵌挿装置を示す概略構成
図である。
【図8】(a)、(b)は筒状フィルムが嵌挿される容
器の具体例を示す側面図である。
【図9】(a)、(b)は従来の嵌挿装置によって筒状
フィルムを同上の容器に嵌挿する場合の問題点を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
1 ラベル嵌挿装置(筒状フィルムの嵌挿装置) 10 基材供給手段 20 基材切断手段 30 ラベル開口手段 40 ラベル送出手段(フィルム送出手段) 41 マンドレル 42 送出機構 50 容器搬送手段(搬送手段) 51 ベルトコンベア 52、53 スクリュー(姿勢変更手段) 52a、53a 案内溝 54 ガイドプレート α ラベル嵌挿位置(嵌挿位置) L シュリンクラベル(筒状フィルム) P 容器(被嵌挿体) HP 頭部 BP 胴部 DP 段部 FP 張出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 政秀 大阪府堺市石原町1丁5番地 株式会社フ ジアステック内 Fターム(参考) 3E095 AA06 BA02 BA10 CA01 DA03 DA24 DA40 DA44 DA50 DA82 EA23 EA26 EA36 FA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被嵌挿体を起立させた状態で嵌挿位置に
    順次搬送しながら、筒状フィルムを上方側から前記嵌挿
    位置に順次送出することによって、前記嵌挿位置に搬送
    されてくる前記被嵌挿体に前記筒状フィルムを嵌挿する
    筒状フィルムの嵌挿方法において、 送出される前記筒状フィルムの中心線と搬送されてくる
    前記被嵌挿体の中心線とが交差するように、前記筒状フ
    ィルムの送出方向に対して前記被嵌挿体を傾けた状態
    で、前記筒状フィルムを前記被嵌挿体の上部に部分的に
    嵌挿した後、前記被嵌挿体を初期の搬送姿勢に戻すこと
    によって、前記筒状フィルムを前記被嵌挿体に完全に嵌
    挿するようにしたことを特徴とする筒状フィルムの嵌挿
    方法。
  2. 【請求項2】 前記被嵌挿体は、その上部外周面に段部
    または張出部が形成されており、 前記筒状フィルムを前記被嵌挿体の上部に部分的に嵌挿
    する際、送出された前記筒状フィルム内に前記被嵌挿体
    の上端部が完全に入り込み、しかも、前記筒状フィルム
    の先端が前記段部または張出部を部分的に乗り越えるよ
    うに、前記被嵌挿体を傾けるようにした請求項1に記載
    の筒状フィルムの嵌挿方法。
  3. 【請求項3】 被嵌挿体を起立させた状態で嵌挿位置に
    順次搬送する搬送手段と、筒状フィルムを上方側から前
    記嵌挿位置に順次送出することによって、前記嵌挿位置
    に搬送されてくる前記被嵌挿体に前記筒状フィルムを嵌
    挿するフィルム送出手段とを備えた筒状フィルムの嵌挿
    装置において、 前記フィルム送出手段から送出される前記筒状フィルム
    の中心線と前記嵌挿位置に搬送されてきた前記被嵌挿体
    の中心線とが交差するように、前記筒状フィルムの送出
    方向に対して前記被嵌挿体を一時的に傾け、傾けた前記
    被嵌挿体の上部に前記筒状フィルムが嵌挿された後に、
    前記被嵌挿体を初期の搬送姿勢に戻す姿勢変更手段を設
    けたことを特徴とする筒状フィルムの嵌挿装置。
  4. 【請求項4】 前記姿勢変更手段を、前記被嵌挿体の上
    部及び下部がそれぞれ嵌り込む案内溝を有する上部側ス
    クリュー及び下部側スクリューによって構成し、 前記上部側スクリュー及び前記下部側スクリューには、
    前記嵌挿位置の上流側から前記嵌挿位置までの間で、前
    記被嵌挿体の上部側の移動速度が下部側の移動速度より
    大きくなり、前記嵌挿位置より下流側で、前記被嵌挿体
    の下部側の移動速度が上部側の移動速度より大きくなる
    ように、前記案内溝が形成されている請求項3に記載の
    筒状フィルムの嵌挿装置。
  5. 【請求項5】 前記上部側スクリューには、前記嵌挿位
    置の下流側で、前記被嵌挿体の上部側の移動速度が減速
    されるように、前記案内溝が形成されている請求項4に
    記載の筒状フィルムの嵌挿装置。
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