JP2797415B2 - パルス幅変調装置 - Google Patents

パルス幅変調装置

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JP2797415B2 JP1110219A JP11021989A JP2797415B2 JP 2797415 B2 JP2797415 B2 JP 2797415B2 JP 1110219 A JP1110219 A JP 1110219A JP 11021989 A JP11021989 A JP 11021989A JP 2797415 B2 JP2797415 B2 JP 2797415B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、2m個で一つの変調周期を形成するパルス幅
変調(以下PWMという)装置に関し、特にビデオテープ
・レコーダ(以下VTRという)やディジタル・オーディ
オ・テープレコーダ(以下DATという)に適するパルス
幅変調装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のパルス幅変調装置は、単にパルス幅変
調回路のみで構成されていた。
第3図は従来例のパルス幅変調回路のブロック図で、
1個のパルス変調回路1のみで構成されている。このパ
ルス幅変調回路1は、nビットの被PWMデータ11と入力
クロック信号12とを入力とし、これらを比較することに
よってPWM出力信号13を作成する。第4図は第3図に示
す従来例の動作を説明するためのタイミング・チャート
である。この図ではn=4ビットの例であり、ここで
は、クロック信号12の最上位ビット(ビット4)、第2
位ビット(ビット3)のみを示している。nビットの被
PWMデータの内訳およびパルス幅変調方式は、第1表の
通りに示される。第4図では、被PWMデータDd=+0の
場合、(DUd=+0,DLd=0)パルス幅TW=2Δt×4=
8Δt,変調量Q=1;Dd=+4の場合(DUd=+1,DLd
0)、TW=3Δt×4=12Δt,Q=4;Dd=+1の場合(D
Ud=+0,DLd=1)、TW=(3Δt×2Δt×3)=9
Δt,Q=1となっている。
表中、Dbはバイナリ値、DdはDbのデシマル値、DUd,D
Ldは上位2ビットおよび下位2ビットのデシマル値、TW
はパルス幅で分解能Δt,周期Tの合計パルス幅、Qは変
調量で、Dd=+0のTWとの差のΔtに対する割合をそれ
ぞれ示し、DUd,DLdは第2表(a),(b)のように示
される。
ここでTW=TWU+TWL,Q=QU+QLを示す。
この表に示すように、4ビット・データDdは上位2ビ
ットのデータDUdと下位2ビットのデータDLdとで構成さ
れ、上位2ビットのデータDUdは基本周波数割当てデー
タであり、下位2ビットのデータDLdは2m個(m=2)
繰返し割当てデータである。
上位2ビットのデータDUdの値に従って基本周波数に
おける正パルス幅TWUと変調量QUが決定され、さらに下
位2ビットのデータDLdの値に従って増長される正パル
ス幅TWLと変調量QLが決定される。その増長基本周期番
号(以下小周期番号という)はDLdの値によって決まっ
ている。
第4図における入力クロック信号12のビット3および
ビット4は、上位2ビットのデータDUdと比較される。P
WM出力信号13における基本周波数の立上がりは、入力ク
ロック信号12のビット4の立上がりに同期し、その立下
がりは前述の比較一致タイミングの同期している。(4
ビット・データDdの3種類の例で示しているように、変
調量はこの4ビット・データDdに等しくなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のパルス幅変調装置は、被PWMデータの
値と1:1の変調量をもったPWM出力信号のみしか得られる
ず、変調ゲイン(利得)補正ができないので応用範囲が
狭いという欠点がある。特に従来例をVTRまたはDATセッ
トのキャプスタン制御系誤差出力用のPWM装置として使
う場合、キャプスタンの速度可変範囲に伴なう広い誤差
ゲイン補正範囲に対応できないおそれがあるという欠点
がある。
本発明の目的は、このような欠点を除き、クロック切
換回路を設け、入力クロック信号のビット入換えや論理
反転を行なうことによって変調ゲイン補正をかけられ、
その応用範囲を広くしたパルス幅変調装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のパルス幅変調装置の構成は、入力クロック信
号を切換信号の論理値に従ってビット入換えや論理反転
してPWMクロック信号とする際、前記切換信号が第1の
論理値のとき、前記入力クロック信号の最上位ビットを
第2位のビットに入換えてさらに論理反転し、前記第2
位のビットを論理反転して、それぞれ次のタイミングの
ビットとして出力するクロック切換経路と、このクロッ
ク切換回路からのPWMクロック信号を参照信号としてn
ビットの被PWMデータと比較することによってPWM出力信
号を作成するパルス幅変調回路とを備え、変調利得を可
変できるようにしたことを特徴とする。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図である。
本実施例のパルス幅変調装置は、入力クロック信号12を
切換信号15に従ってビット入換えや論理反転を行い、PW
Mクロック信号14を出力するクロック切換回路2と、こ
のPWMクロック信号14をリファレンスとしてnビットの
被PWMデータ11と比較することによってPWM出力信号13を
作成するパルス幅変調回路1とで構成されている。
つぎに、本実施例の動作について説明する。
第2図は第1図の動作を説明するためのタイミング・
チャートを示し、n=4ビットの例であり、nビット被
PWMデータの内訳およびパルス幅変調方式は、第3表に
示す通りである。
ここでTW1は分解能Δt,周期T(t1〜t4)における合
計パルス幅,TW2は分解能2Δt,周期(t1a〜t4a)におけ
る合計パルス幅,TW=(TW1+TW2)/2,Q1,Q2はDd=+0
に対するパルス幅TW1,TW2との差の分解能Δtに対する
割合、Q=(Q1+Q2)/2をそれぞれ示す。また、DUd,D
Ldの関係は、第4表(a)、(b)に示される。
ここでDdが−4以上から+4未満のとき、TW=TWU+T
WL,Q=QU+QLとなり、Ddが−4未満または+4以上のと
き、TW=TWU+TWL1/2,Q=QU+QL1/2となり、第4表
(b)の○印は変調部分を示している。
また、第2図において、Dd=+0の場合(DUd=+0,D
Ld=0)、TW=(2Δt+Δt×2)×4/2=8Δt,Q=
0;Dd=+4の場合(DUd=+1,DLd=0)、TW=(3Δt
+2Δt×2)×4/2=14Δt,Q=6;Dd=+1の場合(D
Ud=+0,DLd=1)、TW={(3Δt+2Δt×2)+
(2Δt+Δt×2)×3}/2=9.5Δt,Q=1.5となっ
ている。
第3表に示すように、4ビットデータDdは上位2ビッ
トのデータDUdと下位2ビットのデータDLdとで構成さ
れ、上位2ビットのデータDUdは基本周波数割当てデー
タであり、下位2ビットのデータDLdは2m個(m=2)
繰返し割当てデータである。
上位2ビットのデータDUdの値に従って基本周波数に
おける正パルス幅TWUと変調量QUが決定され、さらに下
位2ビットのデータDLdの値に従って増長される正パル
ス幅TWLと変調量QLが決定される。その小周期番号はDLd
の値によって決まっている。
第2図におけるPWMクロック信号14のビット3および
ビット4は上位2ビットのデータDUdと比較される。切
換信号15のハイレベル期間において、入力クロック信号
に対して第2位ビットのビット3については論理反転
(ビット3[t1]の論理反転をタイミングt1aのビット
3とする)、最上位ビットのビット4についてはビット
入換えと論理反転(ビット3[t1]の論理反転をタイミ
ングt1aのビット4とする)を施して、PWM出力信号13の
変調量を1.5倍にしている。つまり、入力クロック信号1
2のビット入換えや論理反転により、PWMクロック信号14
を制御し、PWM出力信号13の変調量を制御している。
PWM出力信号13における基本周波数の立上がりは、PWM
クロック信号14のビット4の立上りに同期し、立下りは
前述の比較一致タイミングに同期している。4ビット・
データDdの3種類の例で示しているようにDdが−4以上
+4未満において変調量はこの4ビット・データDdの1.
5倍に等しくなる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、クロック切換回路を
設け、入力クロック信号のビット入換えや論理反転を行
なうことにより、変調ゲイン補正をかけて応用範囲を広
くできる効果がある。特に、本発明をVTRまたはDATセッ
トのキャプスタン制御系誤差出力用PWM装置として用い
る場合、キャプスタンの速度可変範囲に伴なう広い誤差
がゲイン補正範囲に対応できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のパルス幅変調装置の一実施例を示すブ
ロック図、第2図は第1図の動作を説明するタイミング
図、第3図は従来のパルス幅変調装置の一例を示すブロ
ック図、第4図は第3図の動作を説明するタイミング図
である。 1……パルス幅変調回路、2……クロック切換え回路、
11……被PWMデータ、12……入力クロック信号、13……P
WM出力信号、14……PWMクロック信号、15……切換信
号。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力クロック信号を切換信号の論理値に従
    ってビット入換えや論理反転してPWMクロック信号とす
    る際、前記切換信号が第1の論理値のとき、前記入力ク
    ロック信号の最上位ビットを第2位のビットに入換えて
    さらに論理反転し、前記第2位のビットを論理反転し
    て、それぞれ次のタイミングのビットとして出力するク
    ロック切換回路と、このクロック切換回路からのPWMク
    ロック信号を所定ビットの被PWMデータと比較すること
    によってPWM出力信号を作成するパルス幅変調回路とを
    備え、前記PWM出力信号の変調利得を可変できるように
    したことを特徴とするパルス幅変調装置。
JP1110219A 1989-04-27 1989-04-27 パルス幅変調装置 Expired - Lifetime JP2797415B2 (ja)

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JPH02288413A JPH02288413A (ja) 1990-11-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0652863B2 (ja) * 1985-06-18 1994-07-06 株式会社明電舍 パルス幅変調回路

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JPH02288413A (ja) 1990-11-28

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