JP2796843B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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Description
子写真感光体、更に電子写真感光体構成層の構成要素に
関する。
面を一様に帯電させた後、露光によって画像様に電荷を
消去して静電潜像を形成し、その静電潜像をトナーによ
って現像し、次いでそのトナー像を紙等に転写、定着さ
せる。
浄化が施され、長期に亘って反復使用される。
が良好で更に暗減衰が小さい等の電子写真特性は勿論、
加えて繰返し使用での耐刷性、耐摩耗性、耐湿性等の物
理的性質や、コロナ放電時に発生するオゾン、露光時の
紫外線等への耐性(耐環境性)においても良好であるこ
とが要求される。
感光層主成分とする無機感光体が広く用いられていたが
近年電子写真用感光体の感光層としてキャリア発生機能
とキャリア輸送機能とを異なる物質に分担させ、希望す
る特性に照らして各機能を発揮する物質を広い範囲から
選択し、感度が高く耐久性の大きい有機感光体を実用化
する動向にある。
帯電用として用いられ、特開昭60−247647号に記載され
るように支持体上に薄いキャリア発生層を設け、この上
に比較的厚いキャリア輸送層を設ける積層構成がとられ
ていることが多い。
間の良好な接着、感光層の物理的及び/又は化学的な保
護、支持体からのキャリア注入のブロッキング或いは感
光層間に亘るキャリア注入の改善等に対し、各種補助層
の検討が積極的に進められ、又感光層のバインダについ
ても同様の観点から数多くの検討がされている。
着性、支持体からのフリーキャリアのブロッキング効果
に主眼が置かれ、塩酢ビーマレイン酸共重合体(特開昭
56−47047号)、エチレン系高分子(特開昭60−218658
号)等の疎水性樹脂下引が検討されたが、更に製造が容
易であり、且つ塗布性がよく、フリーキャリアのブロッ
キング効果が高い或いは接着性がよい等の利点から親水
性の水溶性ポリマーが下引層として検討されているが、
これらの水溶性下引層は感光体に環境特性を劣化させ
る、即ち高湿、高湿下での帯電電位及び残留電位に不安
定さを持込む欠点がある。
はないが、導電性基体表面の欠陥や不均一あるいは電荷
発生層の不均一等が原因として考えられる。
が生じており、例えばデジタル処理を伴うプリンタ等に
おいて反転現像が多く採用されている。反転現像法にお
いては、露光部(表面電荷の消失した部分、VL)にトナ
ー像が形成され、未露光部(表面電荷が保持されている
部分、VH)にはトナー像が形成されない。このような反
転現像法においては、未露光部で基体あるいは下層から
のキャリア注入等により表面電荷が微視的に消失又は減
少した場合には、その部分にトナーが現像され、いわゆ
るカブリ画像となる。このようなカブリは通常のカブリ
とは異なり、反転現像において感光体上の表面電荷が微
視的に消失、減少することにより発生する現象であり、
「黒ポチ」と呼ばれている。こうした黒ポチは、白地に
トナーが局所的に付着した状態であるから、黒地部分が
白く抜ける場合と比べて非常に目立ち、画像の品質を著
しく低下させるものであって、好ましからざる画像欠陥
である。
鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性物質を主成分とす
る感光層を有する無機感光体が広く用いられている。し
かしながら、こうした無機感光体は感度、熱安定性、耐
湿性、耐久性等のごとく電子写真感光体として要求され
る特性において必ずしも満足すべきものではない。
性物質(OPC)を電子写真感光体の感光層の材料として
利用することが近年活発に開発、研究されている。
感度を有し、複写機用あるいはガスレーザプリンタ用感
光体として、好適に使用される。しかしながら、高信頼
性の期待される半導体レーザ光源のレーザプリンタに
は、感光波長域が適合せず、利用することが困難であ
る。
ウム−アルミニウム−砒素(Ga・Al・As)系発光素子
は、発振波長が750nm程度以上である。このような長波
長光に高感度を得るために、従来数多くの検討がなされ
てきた。
ロシアニン系化合物は、他に比べて感光領域が長波長に
拡大していることが知られている。光導電性を示すフタ
ロシアニン系化合物としては、例えば特公昭49−4338号
記載のX型無金属フタロシアニン、特開昭58−182639号
に記載のτ及び/又はη型無金属フタロシアニン等の無
金属フタロシアニン、特開昭58−100134号のε型銅フタ
ロシアニン等の金属フタロシアニンが挙げられる。
のバインダとしては、特開昭54−147838号のアクリル酸
エステルをはじめ、種々のポリマーが提案されている。
しかしながら、既存のバインダは接着性、分散性等が未
だ不十分であり、又硬化が必要であって、塗布工程が面
倒である。
51−94829号、同52−4242号、同52−72231号、同53−27
033号、同55−52063号、同58−65440号、同58−1198425
号、同60−196768号等に開示されているごとく、多岐に
わたる物質が提案されている。
光体には、比較的優れた電子写真性能を示すものもある
が、光、オゾンあるいは電気的負荷に対する耐久性が弱
く、繰返し使用時において性能が不安定で劣化等を生じ
るため実用上の要求を十分満足させるものではなく、更
に優れたキャリア輸送機能を生じ、かつ長期間の使用に
対して安定した性能を示すキャリア輸送物質の開発が望
まれていた。
ア輸送能、帯電能、表面の機械的強度(膜強度)等が挙
げられる。このキャリア輸送層は、低分子のキャリア輸
送物質(以後CTMと標記する)とバインダ樹脂を混合し
たものである。
な化合物が用いられ、バインダ樹脂としては、ビスフェ
ノールA型ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、スチ
レン−アクリル樹脂等が用いられていた。しかしながら
CTMと上記バインダ樹脂との相溶性は充分ではなく、CTM
が結晶となって析出し、そこが核となってクリーニング
不良や罅割れ欠陥を引き起こすといった問題があった。
が不均一で局所的に電位の乗りが悪い微少部分があり、
この部分が正規現像の場合は白ヌケ、反転現像の場合は
黒ポチとなってあらわれるという問題があった。
合、高温高湿下において感光体の暗抵抗が低下して、正
規現像での濃度低下、反転現像の場合のカブリといった
問題がみられた。
最適なキャリア発生物質(以後CGMと標記)の組合せが
あり、これがうまくマッチングしないと、帯電能の低
下、感度の低下、繰返し特性の悪化等の問題が発生す
る。
間に亘って相乗的効果からの検討を要する問題が多々残
っている。
引層を有する電子写真感光体において、前記下引層がア
ルコール可溶ポリアミド樹脂を主成分として構成され、
感光層に電荷発生層として金属又は無金属フタロシアニ
ン化合物、電荷輸送層として下記一般式〔I〕で示され
るスチルベン誘導体の少なくとも一つを含有することを
特徴とする電子写真感光体によって達成される。
ン基を表し、Ar4は1,4−フェニレン基若しくは1,4−ナ
フチレン基を表す。R1、R2はアルキル基、アラルキル基
を表す。また、これらの基は置換基を有してもよい。
Lと表すことがある)及び電荷輸送層(CTLと表すことが
ある)の積層構成であることが好ましく、又、CGMのフ
タロシアニン化合物としては無金属X型及びτ型が好ま
しく、更に無金属X型フタロシアニンが好ましい。
はポリビニルブチラール樹脂を含むことが好ましく、更
にCTLのバインダとしては下記一般式〔II〕で示される
繰返し構造単位を有するポリビスフェノール型カーボネ
ートを含有することが好ましい。
アルキル基、シクロアルキル基を表し、p、qは0〜4
の整数である。尚、p個のR1、q個のR2は夫々の組の中
で同じでも異なっていもよい。Zはフエニレン基間の炭
素原子を含んで炭素環を形成するに必要な原子群を表
す。また前記の基、環は置換されていてもよい。
には、 共重合ナイロン(2種以上のホモナイロンの原料を
混合して製造する。主に三元共重合体。) 或は N−アルコキシメチル変性ナイロン(ナイロンにホ
ルマリンとアルコールを作用させてアミド基にアルコキ
シメチルを導入して製造する。) 又、市販品としては、 1.共重合ナイロン ダイアミドT−170(ダイセル−ヒュルス(株))ナ
イロン12 主体共重合 アミランCM 8000(東レ(株))6/66/6−10/12 共重
合ナイロン ウルトラミッド 1c(BASFジャパン(株))6/66/6−
10 共重合ナイロン エルバマイド 8061(デュポン・ジャパン)6/66/6−
10 共重合体ナイロン 2.N−アルコキシメチル変性ナイロン ラッカマイド5003(大日本インキ化学工業(株))
ナイロン6メトキシメチル化(30mol%) X−1874M(ダイセル−ヒュルス(株)) ナイロン12共重合体メトキシメチル化(20mol%)
EF−30(帝国化学(株)) ナイロン6メトキシメチル化(30mol%) 等が挙げられる。
であり、又残留電位上昇を抑制する。
ては、特公昭48−34189号、同49−4338号、同49−17535
号、同47−30328号、同47−30329号、同50−38543号及
び同51−23738号などに記載されるフタロシアニン系光
導電性顔料が用いられる。
アニン系顔料であって、Rは水素原子、ジューテリウ
ム、リチウム、ナトリウム、カリウム、銅、銀、ベリリ
ウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、カドミウム、
バリウム、水銀、アルミニウム、ガリウム、インジウ
ム、ランタン、ネオジウム、サマリウム、ユーロピウ
ム、カドリウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビ
ウム、ツリウム、イツテルビウム、ルテチウム、チタ
ン、錫、ハフニウム、鉛、トリウム、バナジウム、アン
チモン、クローム、モリブデン、ウラン、マンガン、
鉄、コバルト、ニッケル、ロジウム、パラジウム、オス
ミウム及び白金であり、nは0〜2であり、このうちで
特に無金属X型、τ型フタロシアニン特にX型が好まし
く、更に平均粒径は0.1〜0.01μmのものが好ましい。
無金属フタロシアニンについては、米国特許3,357,989
号に記載があり、τ型無金属フタロシアニンについては
特開昭58−182639号に記載がある。又、本発明に使用で
きる別の無金属フタロシアニンとしては、特開昭62−10
3651号に記載のあるCu Kα,1.541ÅのX線に対するブラ
ッグ角(2θ±0.2゜)において、7.7゜,9.2゜,16.8゜,
17.5゜,22.4゜,28.8゜に主要なピークを有し、且つ9.2
゜のピーク強度に対して、16.8゜のピーク強度比が0.8
〜1.0であり、又22.4゜に対する28.8゜のピーク強度比
が0.4以上であることを特徴とする無金属フタロシアニ
ンでもよい。
型無金属フタロシアニンを用いるために、半導体レーザ
特性や安定性、耐熱性、耐湿性等が良好となる。そし
て、そうしたフタロシアニンの分散性はバインダとして
シリコーン樹脂及び/又はポリビニルブチラールを用い
ることによって向上する。
料、アゾ顔料、アントラキノン顔料、インジゴイド顔
料、キナクリドン顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔
料、スクアリック酸メチン顔料等との併用も有効であ
る。
ンダ(シリコーン樹脂及び/又はポリビニルブチラール
樹脂)との比率は重要である。
比で5.0〜1.0であるのが望ましい。
ーン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂を主として用いる
が、その他にも疎水性でかつ誘電率が高い電気絶縁性フ
ィルム形成性高分子重合体を併用してよい。
サンを繰返し構造単位に有するものである。
が、かかるシリコーン樹脂としてはいわゆるストレート
シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂の双方を含む。
エポキシ変性、ポリエステル変性、ウレタン変性樹脂等
が挙げられる。
1、SR 2107、SR 2108、SR 2109、SR 2110、SR 211
5、SR 2400、SH 804、SH 805、SH 806A、SH 840
(以上トーレ・シリコーン株式会社製)、KR 271、KR2
82、KR 311、KR 255、KR 155、KR 211、KR212、KR
214、KR 216、KR 213、KR 217、KR 9218、SA−
4、KR 206、KR 5206、KR5207、ES 1001N、ES 1002
T、ES 1004、KR 305、K9706、KR 5203、KR 5221
(以上、信越化学工業株式会社製)等が例示される。
〔III〕で表される繰返し単位を有している。
た、a,b,s及びhは重合度を表す。
て物理的及び化学的性質が変化し、又その重合度によっ
て機械的性質、溶液粘性が変動する。
ラールは、ポリ酢酸ビニル樹脂を鹸化し、酢酸ビニル部
分(一般式〔III〕において重合度指数sを付した構造
単位)を残すポリビニルアルコール樹脂を製造し、重合
度指数hを付したビニルアルコール構造単位を残す条件
を選んで、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロ
ピルアルデヒドの少くとも1つで重合度指数aを付した
アセタール化構造単位及びブチルアルデヒドを用いて重
合度指数bを付したブチラール化構造単位を形成した共
重合体樹脂であって、ブチラール化度は50モル%以上が
好ましく、又、(a+b)は50モル%以上が好ましい。
且つ重合度として1000以上が必要である。尚上限として
は10000以下、好ましくは5000以下である。
チルベン誘導体である。
フェニル基、ナフチル基を表す。Ar3はアリーレン基を
表し、好ましくは、フェニレン基若しくはナフチレン基
を表す。Ar4は1,4−フェニレン基、若しくは1,4−ナフ
チレン基を表す。
は炭素原子数1個から8個のアルキル基、ベンジル基、
若しくはフェネチル基を表す。また、これらの基は置換
基を有してもよい。好ましい置換基としてはアルキル
基、アラルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アリ
ール基、アリールオキシ基、シアノ基、若しくは置換ア
ミノ基等が挙げられる。
化合物のキャリア輸送能を利用し、これをキャリアの発
生と輸送とをそれぞれ別個の物質で行ういわゆる機能分
離型電子写真感光体のCTMとして用いることにより、被
膜物性に優れ、低CTM濃度においても電荷保持力、感
度、残留電位等の電子写真特性に優れ、かつ繰返し使用
に供したときにも疲労劣化が少ない上、熱、オゾンある
いは光に対しても安定した特性を発揮し得る電子写真感
光体を作成することができる。特にAr4の1,4位に置換ア
ミノ基とメチン基が結合していることが重要である。
される化合物の中から単独あるいは2種以上の組合せで
用いることができ、また他のCTMとの組合せで使用して
もよい。
体例としては、例えば、次の構造式を有するものが挙げ
られるが、これによって本発明に係るCTMが限定される
ものではない。
り容易に合成することができる。例えばOrganic Reacti
ons vol.25 P.73(John willey & Sons.lnc.)の記載
の如く、下記一般式〔A〕で表される芳香族アルデヒド
と下記一般式〔B〕で示されるホスホン酸ジアルキルと
をN,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中、ナトリウム
アルコキサイド等の存在下、縮合することにより容易に
得ることができる。
におけると同じ基を表しR3はアルキル基、アリール基を
表す。
I〕で表されるカーボネート樹脂(〔II〕型カーボネー
トと称する)の重合度は10〜5000、好ましくは50〜1000
であり、従来用いられていたビスフェノールA型のカー
ボネートの欠点を改善したものであって、これらのポリ
カーボネートの中心炭素原子には、かさ高いZによる環
が形成されているので、Zによってポリカーボネートの
分子鎖が特定方向に配列することが効果的に阻止され
る。このためポリカーボネートが、結晶化して溶液がゲ
ル化したり感光層形成時に膜表面に析出することがな
く、異常な凸部による収率の低下及びクリーニング不良
等による画像欠陥等のごとき、特性劣化を防ぐことがで
きる。
効果に加えてポリビニルブチラールをCGLに用いた場合
の耐環境特性の欠点を改良する効果が著しい。即ち、本
感光体の構成により得られた感光体は常温常湿下あるい
は低温低湿条件下での多数枚コピー時の残留電位の上昇
に対して著しい効果を示した。
ングブレードで擦過されても感光層表面に傷が付きにく
く感光層の摩耗が少ない上、クリーニング不良等の特性
不良のない高耐刷性の電子写真感光体を作成することが
できる。
に応じ、一般式〔II〕の繰返し単位の外に他の繰返し単
位を含有させた共縮合型のポリカーボネート、例えば4,
4′−ジヒドロキシフェニル−1,1−シクロヘキサンに少
量のビスフェノールAを混合して共縮合させたポリカー
ボネートを用い、物理的、化学的或は電気的特性など調
整してもよい。
囲で他のポリマーを混合して用いることができる。この
際の混合比率は50wt/%以下が好ましい。
ボネートが本来奏する優れた帯電性能、繰返し特性、耐
刷性等の特性を感光体に付与することができる。
及びR2の基は、ハロゲン原子、メチル基等のアルキル
基、シクロヘキシル基等の炭素環基であってよい。又、
Zは、5員または6員の炭素環を形成するものであって
よく、こうした環としては、シクロヘキシル環、シクロ
ペンチル環等が挙げられ、環の一部にアセチル基、アセ
チルアミノ基等の置換基が導入されていてよい。
ては具体的には次のものが挙げられる。
Lのバインダの主成分を占めるが、他に併用されてもよ
いバインダ成分としては通常のポリカーボネート、上記
のZを有しないポリカーボネート等が挙げられる。
ポリカーボネートは、機能分離型感光体のCTL、或いはC
GL夫々の層機能を損わぬ範囲で相互に混用してもよい。
が好ましいが、必要により表面層として設ける保護層
(OCL)、及びCTL,CGL或いは中間層のいずれか、もしく
はそれらの複数層に感度の向上、残留電位ないし反復使
用時の疲労低減等を目的として、少なくとも1種の電子
受容性物質を含有せしめることができる。
てよい。又耐久性向上剤としてアンモニウム化合物が含
有されていてもよい。
ン化合物等及びその誘導体、トリアゾール化合物、イミ
ダゾール化合物、トリアジン化合物、クマリン化合物、
オキサジアゾール化合物、チアゾール化合物及びその誘
導体等の含窒素化合物類が用いられる。
ダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアル
カン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダ
ノン及びそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合
物等が挙げられる。
裂防止、柔軟性付与等)を目的として必要により熱可塑
性樹脂を50wt%未満含有せしめることができる。
持体としては、主として下記のものが用いられるが、こ
れらにより限定されるものではない。
に、アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラ
ミネートもしくは蒸着によって設けたもの。
に、導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導
電性化合物の層を塗布もしくは蒸着によって設けたも
の。
1上にCGMを主成分とするCGL2とCTMを主成分として含有
するCTL3との積層体より成る感光層4を設ける。更に導
電性支持体1上に下間層(UCL)5が設けられる。この
ように感光層4を二層構成としたときに最もすぐれた電
子写真特性を有する電子写真感光体が得られる。
応じ保護層6を設けてもよい。この保護層には本発明に
係るポリカーボネートと好ましくは非イオン界面活性剤
が含まれる。
する導電性支持体1上に直接或いは必要に応じて接着層
もしくはブロッキング層などの中間層を設けた上に、次
の方法によって形成することができる。
分散媒中で微細粒子状とし必要に応じて、バインダと混
合分散して得られる分散液を塗布する方法。
ド、ロール法等の塗布方法が任意に用いられる。
5μmであることが好しく、更に好ましくは0.05μm〜
3μmである。
30μmであることが好ましい。このCTL3における組成割
合は、本発明のCTM1重量部(wtと標記する)に対してバ
インダ0.1〜5wtとするのが好ましい。又微粒子状のCGM
をCTL3中に分散せしめることもできる。
には、CGM1wtに対してバインダを5wt以下の範囲で用い
ることが好ましい。
るような実施例からも明らかなように帯電特性、感度特
性、画像形成特性に優れたものである。
画質が良好で耐久性が優れたものである。
り本発明の実施態様が限定されるものではない。
作成し、その特性を比較検討した。
均一分散させた。
順に夫々、0.4、0.5、20μmの厚みに塗設した。
%RH;HH)及び低温低湿(10℃、20%RH;LL)の条件の下
で2万回までのラニング試験を行い、電位変動、反転画
質変化をチェックした。
ニカ社製)(半導体レーザ光源搭載のプリンタ)改造機
に搭載し、VHが−600±10[V]になるようにグリッド
電圧を調製し、現像バイアス−480[V]で反転現像
し、複写画像の白地部分の黒ポチ及び黒地部分のカブリ
を評価した。また、2万回コピー後の画像不良及び感光
体の欠陥の有無を調べた。
「オミニコン3000形」(島津製作所社製)を用いて黒ポ
チの粒径と個数を測定し、φ(径)0.05mm以上の黒ポチ
が1cm2当たり何個あるかにより判定した。
かぶり濃度はPDP−65濃度汁(コニカ(株)製)で読み
取った。
が、×である場合は実用に適さない。
H、LLいずれの条件下に於ても比較例試料に比べ、初
期、ランニング後の電位変動が少なく、黒ポチ、カブリ
の発生がみとめられない。
例について示す断面図である。 1……導電性支持体 2……キャリア発生層 3……キャリア輸送層 4……感光層 5……下引層 6……キャリア輸送物質を含有する層 7……キャリア発生物質 8……保護層
Claims (4)
- 【請求項1】導電性支持体と感光層の間に下引層を有す
る電子写真感光体において、前記下引層がアルコール可
溶ポリアミド樹脂を主成分として構成され、感光層に電
荷発生層として金属又は無金属フタロシアニン化合物、
電荷輸送層として下記一般式〔I〕で示されるスチルベ
ン誘導体の少なくとも一つを含有することを特徴とする
電子写真感光体。 〔式中、Ar1、Ar2はアリール基を表し、Ar3はアリーレ
ン基を表し、Ar4は1,4−フェニレン基若しくは1,4−ナ
フチレン基を表す。R1、R2はアルキル基、アラルキル基
を表す。また、これらの基は置換基を有してもよい。〕 - 【請求項2】前記感光層が電荷発生層及び電荷輸送層を
積層して構成された請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】前記電荷発生層のバインダがシリコーン樹
脂及び/又はポリビニルブチラール樹脂を含むことを特
徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】前記電荷輸送層のバインダが下記一般式
〔II〕で示される繰返し構造単位を有するポリビスフェ
ノール型カーボネートを含有することを特徴とする請求
項2又は3に記載の電子写真感光体。 〔式中、R1及びR2は水素原子を置換するハロゲン原子、
アルキル基、シクロアルキル基を表し、p、qは0〜4
の整数である。尚、p個のR1、q個のR2は夫々の組の中
で同じでも異なっていてもよい。Zはフエニレン基間の
炭素原子を含んで炭素環を形成するに必要な原子群を表
す。また前記の基、環は置換されていてもよい。〕
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