JP2796247B2 - 電気光学素子 - Google Patents

電気光学素子

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JP2796247B2
JP2796247B2 JP6145139A JP14513994A JP2796247B2 JP 2796247 B2 JP2796247 B2 JP 2796247B2 JP 6145139 A JP6145139 A JP 6145139A JP 14513994 A JP14513994 A JP 14513994A JP 2796247 B2 JP2796247 B2 JP 2796247B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタと蓄
積容量が形成されてなる電気光学素子に係わり、詳しく
は蓄積容量の一方の電極の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、薄膜トランジスタをスイッチ素
子に用いたアクティブマトリックス液晶表示装置の等価
回路の一構成例を示すものである。図8において、多数
の走査配線Gi-1,Gi,Gi+1,・・・と、多数の信号配
線,Sj,Sj+1,・・・とがマトリックス状に交差して配
線され、各走査配線G・・・は走査回路に、各信号配線S・
・・は信号供給回路にそれぞれ接続されている。また、各
線の交差部分の近傍には、薄膜トランジスタTij・・・が
設けられ、これらの薄膜トランジスタTij・・・のドレイ
ン電極Dにコンデンサとなる容量部Cij・・・と液晶素子
LCij・・・が接続されて回路が構成されている。
【0003】図8に示す従来構成の回路においては、走
査配線Gi・・・を順次走査して1つの走査配線Gi上のす
べての薄膜トランジスタT・・・を一斉にオン状態とし、
この走査に同期させて信号供給回路から信号配線Sj・・・
を介し、このオン状態の薄膜トランジスタTijに接続さ
れている容量部Cijのうち、表示するべき液晶素子に対
応した容量部Cijおよび液晶素子LCijに信号電荷を蓄
積する。この蓄積された信号電荷は、薄膜トランジスタ
ijがオフ状態になっても次の走査に至るまでは対応す
る液晶素子を励起し続けるので、液晶素子が制御信号に
より制御され、表示できたことになる。即ち、このよう
な駆動を行なうことで、外部の駆動用の回路からは時分
割駆動していても、各液晶素子はスタティック駆動され
ていることになる。
【0004】図9〜図11は、図8に等価回路で示した
従来のアクティブマトリックス液晶表示装置において、
走査配線Gと信号配線Sなどを実際に備えたアクティブ
マトリックス基板の一構造例の要部を示す。図9〜図1
1に示すアクティブマトリックス基板においては、ガラ
スなどの透明基板1上に、走査配線Gと信号配線Sとが
マトリックス状に配線されている。そして、走査配線G
と信号配線Sとの交差部分の近傍に薄膜トランジスタ3
が設けられている。
【0005】図9と図10に示す薄膜トランジスタ3
は、逆スタガ型の一般的な構成のものであり、走査配線
Gから引き出して設けたゲート電極7と画素電極15を
設け、その上に絶縁膜9を設け、このゲート絶縁膜9上
にアモルファスシリコン(a-Si)からなる半導体膜
10aを設け、更にこの半導体膜10a上に、n+型a
−Si層10cを設け、その上に導電体からなるドレイ
ン電極11とソース電極12とを設けて構成されてい
る。また、ドレイン電極11が画素電極15に接続さ
れ、ソース電極12が信号配線Sに接続されるととも
に、ドレイン電極11やソース電極12の上方にこれら
を覆うパッシベーション膜13が形成されている。 そ
して、前記構成のアクティブマトリックス基板の上方
に、液晶16と他方の基板17とが設けられ、前記パッ
シベーション膜13と基板17において、液晶16と接
する面には配向膜が形成されている。従って、前記画素
電極15が前記液晶16の分子に電界を印加すると液晶
分子の配向制御ができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記液晶1
6に同極性の電荷を印加し続けると、直流成分によって
液晶16に接している配向膜のイオン成分が片方にかた
まり、吸着した電荷により電場が生じて表示が焼き付い
てしまう問題がある。そこで、画素電極15に印加する
電圧の極性が逆になっても液晶は同じ光透過特性を有す
ることを利用し、液晶の交流駆動を行ない、前記焼き付
きの問題の解消を図ることが行われている。
【0007】ところが、液晶を交流駆動した場合、薄膜
トランジスタの寄生容量が原因で、ゲート電圧が画素電
極15に飛び込み、画素電極15の電位の動的電圧シフ
トが発生する。前記電圧シフトを発生させる寄生容量と
は、アクティブマトリックス液晶表示装置の一部に形成
したゲート絶縁膜9が容量化してしまうためのものであ
る。これは、図9〜図11に示す実際の液晶表示素子の
構造において、基板1上に走査配線Gや画素電極15を
形成した後に、これらを覆うゲート絶縁膜9を形成し、
このゲート絶縁膜9上に種々の成膜を行なって薄膜状の
トランジスタ3を形成する関係から、ゲート電極7とド
レイン電極11との間のゲート絶縁膜の部分が容量を形
成し、これが寄生容量となってしまうことに起因してお
り、現在のアクティブマトリックス液晶表示装置では構
造的に避けられないものである。
【0008】そこで従来では、以下に説明する蓄積容量
を液晶表示装置に組み込むことにより前記の寄生容量の
問題の解消を図っている。即ち、従来の液晶表示装置に
おいては、前記の要因によってその容量値などが多少変
動しても図8に示す等価回路において、容量部Cijの容
量が十分に大きければ、前記の影響が少なくなることを
利用し、例えば図11に示すように、画素電極15上に
形成されたゲート絶縁膜9の上に容量電極28を設け、
この容量電極28と画素電極15とにより蓄積容量を形
成している。なお、図11に示す構造においては、信号
配線と同じ層を加工して容量電極28を設けて蓄積容量
が構成されている。
【0009】そして、これら各薄膜トランジスタに付随
する蓄積容量は、図12,13に示すように、蓄積容量
共通配線18に接続されている。この蓄積容量共通配線
18は、走査配線G及び信号配線Sと、保護回路薄膜ト
ランジスタ20を介して接続されている基準電位配線の
作用を兼ねるものである。尚、図12,13に示すよう
に、寄生抵抗R1は、蓄積容量共通配線18上であっ
て、各蓄積容量Cと、保護回路薄膜トランジスタ20の
間に位置するようにみなすことができる。尚、図13に
おいて、符号22は、コンタクト孔を示す。
【0010】ところが、上記構成の電気光学素子である
と、各蓄積容量Cの、画素電極と誘電体層を介して対向
する側の電極である容量電極28に保護回路20を介し
て信号電圧が漏れ込み、その為、容量電極28に沿っ
て、液晶表示面に、視認し得てしまうほどの縦方向の暗
部が生じてしまい、非常に不都合であった。
【0011】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、寄生容量の発生に起因する不具合を防止しつつ、
液晶表示面に、容量電極に沿って発生する縦方向の暗部
の発生を抑制することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、対向配置された一対の基板の
間に電気光学材料が挟持され、前記一方の基板の表面に
は複数の信号配線と複数の走査配線とが交差して形成さ
れ、前記信号配線と走査配線とが形成する複数の交差部
に、それぞれ透明画素電極と薄膜トランジスタと蓄積容
量が形成され、薄膜トランジスタのゲート電極が前記走
査配線に、ドレイン電極が前記透明画素電極に、ソース
電極が前記信号配線にそれぞれ接続され、前記透明画素
電極が、前記薄膜トランジスタに形成されている半導体
膜およびゲート絶縁膜の基板側に形成され、他方の基板
の表面には対向電極が形成されている電気光学素子にお
いて、各蓄積容量の、前記画素電極と誘電体層を介して
対向する容量電極は、互いに蓄積容量共通配線により電
気的に接続されると共に、前記蓄積容量共通配線は、前
記走査配線または信号配線に保護回路薄膜トランジスタ
を介して電気的に接続され、前記保護回路薄膜トランジ
スタが、前記信号配線からの信号電圧の前記 容量電極へ
の漏れ込みを表示面の表示に影響が現れないよう減少さ
せる抵抗値を有することを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の電気光学素子は、対向配置
された一対の基板の間に電気光学材料が挟持され、前記
一方の基板の表面には複数の信号配線と複数の走査配線
とが交差して形成され、前記信号配線と走査配線とが形
成する複数の交差部に、それぞれ透明画素電極と薄膜ト
ランジスタと蓄積容量が形成され、前記薄膜トランジス
タのゲート電極が前記走査配線に、ドレイン電極が前記
透明画素電極に、ソース電極が前記信号配線にそれぞれ
接続され、前記透明画素電極が、前記薄膜トランジスタ
に形成されている半導体膜およびゲート絶縁膜の基板側
に形成され、他方の基板の表面には対向電極が形成され
ている電気光学素子において、各蓄積容量の、前記画素
電極と誘電体層を介して対向する容量電極は、互いに蓄
積容量共通配線により電気的に接続され、前記蓄積容量
共通配線は、前記走査配線または信号配線に保護回路薄
膜トランジスタを介して電気的に接続されるとともに、
前記走査配線のオフレベルの電位と前記信号配線の平均
電位との間の電位に設定されていることを特徴とするも
のである。
【0014】請求項3記載の電気光学素子は、上記請求
項1または2に記載の電気光学素子において、電気光学
材料が液晶であることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明の請求項1記載の電気光学素子である
と、基板上に設けられた複数の各薄膜トランジスタに付
随して蓄積容量が形成され、各蓄積容量における画素電
極と誘電体層を介して対向する側の電極である容量電極
が、蓄積容量共通配線によりそれぞれ電気的に接続され
ているので、寄生容量を低減し、画素電極の動的電圧シ
フトを抑制することができる。しかも、蓄積容量共通配
線と走査配線または信号配線を電気的に接続する保護回
路薄膜トランジスタが、信号電圧の容量電極への漏れ込
みを表示面の表示に影響が現れないように減少させる抵
抗値を有しているため、蓄積容量共通配線に接続された
容量電極に信号電圧が漏れ込んだとし ても、その漏れ込
み電圧が表示に影響が現れない程小さくなり、表示面の
暗部の発生を抑制することができる。
【0016】また、請求項2記載の発明であると、蓄積
容量共通配線が走査配線のオフレベルの電位と信号配線
の平均電位との間の電位に設定されているため、容量電
極の電位が安定し、表示面の暗部の発生を抑制すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明するが、その前に、蓄積容量共通配線と基準電位
配線とが別個に設けられた電気光学素子の一例につい
て、まず説明する。参考例図1は電気光学素子を 液晶表示装置用の薄膜トランジス
タアレイ基板に適用した一例を示すもので、対向配置さ
れた一対の基板の間に、電気光学材料である液晶が挟持
されるが、その一方の基板の表面を示すものである。即
ち、この基板上には複数の信号配線Sと複数の走査配線
Gとが、各配線がゲート絶縁膜で絶縁されるように、交
差して形成され、信号配線Sと走査配線Gとが形成する
複数のそれぞれの交差部に、平面矩形状の透明画素電極
15,15,・・・と、チャネルエッチ型の薄膜トランジ
スタ3,3,・・・と、蓄積容量C,C,・・・とが形成され
ている。
【0018】薄膜トランジスタ3は、図10,11で示
したように、走査配線Gから引き出して設けたゲート電
極7と画素電極15を設け、その上に絶縁膜9を設け、
このゲート絶縁膜9上に、アモルファスシリコン(a-
Si)からなる半導体膜10aを設け、更にこの半導体
膜10a上に、n+型a−Si層10cを設け、その上
に導電体からなるドレイン電極11とソース電極12と
を設けて構成される。また、ドレイン電極11が画素電
極15に接続され、ソース電極12が信号配線Sに接続
されるとともに、ドレイン電極11やソース電極12の
上方にこれらを覆うパッシベーション膜13が形成され
ている。そして、前記構成のアクティブマトリックス基
板の上方に、液晶16と他方の基板17とが設けられ、
前記パッシベーション膜13と基板17において、液晶
16と接する面には配向膜が形成されている。従って、
前記画素電極15が前記液晶16の分子に電界を印加す
ると液晶分子の配向制御ができるようになっている。
【0019】ここで、蓄積容量Cにおける、画素電極1
5と誘電体層を介して対向する電極を容量電極28とす
ると、この容量電極28は、他の蓄積容量Cの容量電極
28と、互いに蓄積容量共通配線24により電気的に接
続されている。また、本参考例では、図1に示すよう
に、その蓄積容量共通配線24の外周部には、基準電位
配線26が形成されている。この基準電位配線26は、
保護回路薄膜トランジスタ20,20,・・・を介して走
査配線Gと接続されていると共に、信号配線Sとも保護
回路薄膜トランジスタ20,20,・・・を介して接続さ
れている。寄生抵抗R1は、この基準電位配線26上に
位置するものとみなすことができる。この際、蓄積容量
共通配線24と、基準電位配線26とは、絶縁させてお
く。このことにより、各容量電極28,28,・・・は、
走査配線Gと信号配線Sと対向電極とは電気的に絶縁さ
れることになる。
【0020】本参考例の電気光学素子であると、蓄積容
量共通配線24と基準電位配線26とが絶縁されている
ので、蓄積容量共通配線24に電気的に接続された容量
電極28には、信号電圧が漏れ込むことがなくなり、容
量電極28に沿った縦方向の筋状の暗部が液晶表示面内
に生じることを抑制することができる。
【0021】本参考例の電気光学素子であると、各薄膜
トランジスタ3に付随して形成される複数の蓄積容量C
の容量電極28が接続されている蓄積容量共通配線24
と、走査配線Gおよび信号配線Sを接続している基準電
位配線26とが形成され、しかもこれら蓄積容量共通配
線24と基準電位配線26とは絶縁された構成とされて
いるので、寄生容量に起因する不具合を解消しつつ、容
量電極の電位を安定させ、液晶表示面の暗部の発生を防
止することができる。
【0022】〔実施例1次に、本発明の実施例を 図3,4に示す。図3,4に示
す電気光学素子において、参考例の電気光学素子と異な
るのは、各容量電極28,28,・・・は蓄積容量共通配
線24に接続されているものの、この蓄積容量共通配線
24が基準電位配線26と共通のものとされている、す
なわち、この蓄積容量共通配線24が走査配線Gまたは
信号配線Sと保護回路薄膜トランジスタ20を介して電
気的に接続されていることである。
【0023】この実施例1の電気光学素子であると、
容量電極28,28, ・・・ が蓄積容量共通配線24に接
続され、かつ、蓄積容量共通配線24が走査配線Gまた
は信号配線Sと保護回路薄膜トランジスタ20を介して
電気的に接続されていることから、蓄積容量共通配線2
4に電気的に接続された容量電極28には信号電圧が僅
かに漏れ込むものの、その漏れ込み電圧に不均一が生じ
にくくなり、容量電極28に沿った縦方向の筋状の暗部
が液晶表示面内に生じることを抑制することができる。
【0024】この電気光学素子においても、各薄膜トラ
ンジスタ3に付随して形成される複数の蓄積容量Cの容
量電極28が接続されている蓄積容量共通配線24と、
走査配線Gおよび信号配線Sを接続している基準電位配
線26とが形成され、しかも蓄積容量共通配線24が走
査配線Gまたは信号配線Sと保護回路薄膜トランジスタ
20を介して電気的に接続されているので、寄生容量に
起因する不具合を解消しつつ、容量電極28の電位を安
定させ、液晶表示面の暗部の発生を防止することができ
る。
【0025】〔実施例2〕 図5,6に示す実施例2の電気光学素子において、参考
で示した電気光学素子と異なるのは、各蓄積容量C,
C,・・・の、画素電極と誘電体層を介して対向する容量
電極28が、互いに蓄積容量共通配線24により電気的
に接続され、蓄積容量共通配線24と、走査配線Gまた
は信号配線Sと保護回路薄膜トランジスタ30,30,
・・・と接続されている基準電位配線とが共通のものとさ
れており、従来例と構成は同じものの、 TFT がR2に比
べて充分に大きく、信号配線Sからの信号電圧の容量電
極28への漏れ込みが表示面の表示に影響を及ぼさない
程度の高い抵抗値を有していることにある。
【0026】この実施例2の電気光学素子であると、保
護回路薄膜トランジスタ30の抵抗値RTFTが、蓄積容
量共通配線24を介して隣接している各容量電極28,
28間の抵抗値R2に比べて充分に大きく設定されてい
ることから、蓄積容量共通配線24に電気的に接続され
た容量電極28には、信号電圧が漏れ込むものの、その
漏れ込み電圧が表示に影響が現れない程小さくなり、容
量電極28に沿った縦方向の筋状の暗部が液晶表示面内
に生じることを抑制することができる。
【0027】本実施例の電気光学素子であっても、各薄
膜トランジスタ3,3,・・・に付随して形成される複数
の蓄積容量C,C,・・・の容量電極28,28,・・・が接
続されている蓄積容量共通配線24と、走査配線Gおよ
び信号配線Sを接続している基準電位配線26とが形成
され、しかも保護回路薄膜トランジスタ30の抵抗値R
TFTが、蓄積容量共通配線24を介して隣接している各
容量電極28,28間の抵抗値R2に比べて充分に大き
く設定されているので、寄生容量に起因する不具合を解
消しつつ、容量電極28の電位を安定させ、液晶表示面
の暗部の発生を防止することができる。
【0028】〔実施例3実施例3 の電気光学素子としては、図12に示されるよ
うなものであるが、蓄積容量共通配線18の電位が、走
査配線Gのオフレベルの電位と信号配線Sの平均電位の
間の電位に設定されている。例えば、走査配線Gのオフ
レベルの電位が−23.0Vで、信号配線Sの平均電位
が−10.5Vであれば、蓄積容量共通配線24の電位
は、−23.0Vよりも高く、−10.5Vよりも低けれ
ばよく、例えば、この場合、蓄積容量共通配線18の電
位には、−15.5Vが適用できる。言い換えると、蓄
積容量共通配線18の電位(−15.5V)は、走査配
線Gのオフレベルの電位(−23.0V)を基準とし
て、この電位と信号配線Sの平均電位(−10.5V)
との差の60%(7.5V)高い電位に設定されてい
る。
【0029】この実施例3の電気光学素子であると、蓄
積容量共通配線18の電位が、走査配線Gのオフレベル
の電位と信号配線Sの平均電位の間の電位に設定されて
いることから、蓄積容量共通配線18に電気的に接続さ
れた容量電極28には信号電圧が漏れ込むものの、その
漏れ込み電圧が表示に影響が現れない程小さくなり、容
量電極28に沿った縦方向の筋状の暗部が液晶表示面内
に生じることを抑制することができる。
【0030】この例の電気光学素子であっても、各薄膜
トランジスタに付随して形成される複数の蓄積容量の容
量電極が接続されている蓄積容量共通配線と、走査配線
および信号配線を接続している基準電位配線とが形成さ
れ、しかも蓄積容量共通配線18の電位が、走査配線G
のオフレベルの電位と信号配線Sの平均電位の間の電位
に設定されているので、寄生容量に起因する不具合を解
消しつつ、容量電極の電位を安定させ、液晶表示面の暗
部の発生を防止することができる。
【0031】〔試験例〕 上記実施例1及び実施例3と、上記従来例の各電気光学
素子について、表面輝度差の試験を行った。試験に供し
た各電気光学素子においては、その比抵抗ρは、1×1
13程度、Δnは0.1以下、しきい値は2.1V、セル
ギャップは4.5μmとした。試験は、液晶表示面の表面
輝度差を測定したもので、これは、正常部分と暗部の輝
度の差を示したものである。即ち、この表面輝度差の絶
対値が小さいものほど、暗部の視認性が低下することを
意味し、暗部が目立たなくなる。一般に、この表面輝度
差の絶対値が15(cd/m2)よりも小さければ、目視で
は認識できず、問題がない程度とされる。試験結果を図
7に示す。図7に示す結果は、各液晶印加電圧(V)に
対する表面輝度差を示したもので、図中、−□−が実施
例1の電気光学素子、−●−が実施例3の電気光学素
子、−○−が従来例の電気光学素子によるものである。
尚、実施例3の電気光学素子における蓄積容量共通配線
の電位は、−15.5Vとした。
【0032】図7から、従来例の電気光学素子である
と、液晶印加電圧が2.5〜3.5Vであると、表面輝度
差が15(cd/m2)以上となり、液晶表示面に視認し得
てしまう暗部が生じ、使用にさしつかえるが、本発明の
実施例2,4の電気光学素子であると、液晶印加電圧に
関係なく、表面輝度差が小さく、液晶表示面に視認でき
る不要な暗部が生じないことがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、対向配置された一対の基板の間に電気光学材料が
挟持され、前記一方の基板の表面には複数の信号配線と
複数の走査配線とが交差して形成され、前記信号配線と
走査配線とが形成する複数の交差部に、それぞれ透明画
素電極と薄膜トランジスタと蓄積容量が形成され、薄膜
トランジスタのゲート電極が前記走査配線に、ドレイン
電極が前記透明画素電極に、ソース電極が前記信号配線
にそれぞれ接続され、前記透明画素電極が、前記薄膜ト
ランジスタに形成されている半導体膜およびゲート絶縁
膜の基板側に形成され、他方の基板の表面には対向電極
が形成されている電気光学素子において、各蓄積容量
の、前記画素電極と誘電体層を介して対向する容量電極
は、互いに蓄積容量共通配線により電気的に接続される
と共に、前記蓄積容量共通配線は、前記走査配線または
信号配線に保護回路薄膜トランジスタを介して電気的に
接続され、前記保護回路薄膜トランジスタが、前記信号
配線からの信号電圧の前記容量電極への漏れ込みを表示
面の表示に影響が現れないよう減少させる抵抗値を有す
ることを特徴とするものである。
【0034】請求項2記載の電気光学素子は、対向配置
された一対の基板の間に電気光学材料が挟持され、前記
一方の基板の表面には複数の信号配線と複数の走査配線
とが交差して形成され、前記信号配線と走査配線とが形
成する複数の交差部に、それぞれ透明画素電極と薄膜ト
ランジスタと蓄積容量が形成され、前記薄膜トランジス
タのゲート電極が前記走査配線に、ドレイン電極が前記
透明画素電極に、ソース電極が前記信号配線にそれぞれ
接続され、前記透明画素電極が、前記薄膜トランジスタ
に形成されている半導体膜およびゲート絶縁膜の基板側
に形成され、他方の基板の表面には対向電極が形成され
ている電気光学素子において、各蓄積容量の、前記画素
電極と誘電体層を介して対向する容量電極は、互いに蓄
積容量共通配線により電気的に接続され、前記蓄積容量
共通配線は、前記走査配線または信号配線に保護回路薄
膜トランジスタを介して電気的に接続されるとともに、
前記走査配線のオフレベルの電位と前記信号配線の平均
電位との間の電位に設定されていることを特徴とするも
のである。
【0035】これら上記各発明においては、電気光学材
料が液晶であることが好適とされる。
【0036】上記いずれの本発明においても、各蓄積容
量における画素電極と誘電体層を介して対向する側の電
極である容量電極が、蓄積容量共通配線によりそれぞれ
電気的に接続されているので、寄生容量を低減し、画素
電極の動的電圧シフトを抑制することができる。
【0037】また、請求項1記載の発明であると、蓄積
容量共通配線と走査配線または信号配線を電気的に接続
する保護回路薄膜トランジスタが、信号電圧の容量電極
への漏れ込みを表示面の表示に影響が現れないように減
少させる抵抗値を有しているため、蓄積容量共通配線に
接続された容量電極に信号電圧が漏れ込んだとしても、
その漏れ込み電圧が表示に影響が現れない程小さくな
り、表示面の暗部の発生を抑制することができる。
【0038】また、請求項2記載の発明であると、蓄積
容量共通配線が走査配線のオフレベルの電位と信号配線
の平均電位との間の電位に設定されているため、容量電
極の電位が安定し、表示面の暗部の発生を抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例の電気光学素子の等価回路を示す回路図
である。
【図2】参考例の電気光学素子の一方の基板表面の概略
を示す平面図である。
【図3】実施例1の電気光学素子の等価回路を示す回路
図である。
【図4】実施例1の電気光学素子の一方の基板表面の概
略を示す平面図である。
【図5】実施例2の電気光学素子の等価回路を示す回路
図である。
【図6】実施例2の電気光学素子の一方の基板表面の概
略を示す平面図である。
【図7】液晶印加電圧と表面輝度差の関係を示すグラフ
である。
【図8】従来の薄膜トランジスタアレイ基板の等価回路
の一例を示す回路図である。
【図9】薄膜トランジスタアレイ基板の一部を示す平面
図である。
【図10】図9のA1ーA2線に沿う断面図である。
【図11】蓄積容量を形成した薄膜トランジスタアレイ
基板の一部を示す断面図である。
【図12】従来例および実施例3の電気光学素子の等価
回路を示す回路図である。
【図13】従来例の電気光学素子の一方の基板表面の概
略を示す平面図である。
【符号の説明】
18 蓄積容量共通配線 20 保護回路薄膜トランジスタ 24 蓄積容量共通配線 26 基準電位配線 28 容量電極 C 蓄積容量 D ドレイン電極 G 走査配線 R1 寄生抵抗 R2 寄生抵抗 S 信号配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 孝二 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 上子 充雄 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 藤由 達巳 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 山田 幸光 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−319919(JP,A) 特開 平3−96923(JP,A) 特開 平5−27258(JP,A) 特開 平5−216443(JP,A) 特開 平6−43427(JP,A) 実開 平1−149619(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/136 G02F 1/1343 G02F 1/133 G02F 1/13 101 G09F 9/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された一対の基板の間に電気光
    学材料が挟持され、前記一方の基板の表面には複数の信
    号配線と複数の走査配線とが交差して形成され、前記信
    号配線と走査配線とが形成する複数の交差部に、それぞ
    れ透明画素電極と薄膜トランジスタと蓄積容量が形成さ
    れ、 前記薄膜トランジスタのゲート電極が前記走査配線に、
    ドレイン電極が前記透明画素電極に、ソース電極が前記
    信号配線にそれぞれ接続され、前記透明画素電極が、前
    記薄膜トランジスタに形成されている半導体膜およびゲ
    ート絶縁膜の基板側に形成され、他方の基板の表面には
    対向電極が形成されている電気光学素子において、 各蓄積容量の、前記画素電極と誘電体層を介して対向す
    る容量電極は、互いに蓄積容量共通配線により電気的に
    接続されると共に、前記蓄積容量共通配線は、前記走査配線または信号配線
    に保護回路薄膜トランジスタを介して電気的に接続さ
    れ、 前記保護回路薄膜トランジスタが、前記信号配線からの
    信号電圧の前記容量電極への漏れ込みを表示面の表示に
    影響が現れないよう減少させる抵抗値を有することを特
    徴とする電気光学素子。
  2. 【請求項2】 対向配置された一対の基板の間に電気光
    学材料が挟持され、前記一方の基板の表面には複数の信
    号配線と複数の走査配線とが交差して形成され、前記信
    号配線と走査配線とが形成する複数の交差部に、それぞ
    れ透明画素電極と薄膜トランジスタと蓄積容量が形成さ
    れ、 前記薄膜トランジスタのゲート電極が前記走査配線に、
    ドレイン電極が前記透明画素電極に、ソース電極が前記
    信号配線にそれぞれ接続され、前記透明画素電極が、前
    記薄膜トランジスタに形成されている半導体膜およびゲ
    ート絶縁膜の基板側に形成され、他方の基板の表面には
    対向電極が形成されている電気光学素子において、 各蓄積容量の、前記画素電極と誘電体層を介して対向す
    る容量電極は、互いに蓄積容量共通配線により電気的に
    接続され、 前記蓄積容量共通配線は、前記走査配線または信号配線
    に保護回路薄膜トランジスタを介して電気的に接続され
    るとともに、前記走査配線のオフレベルの電位と前記信
    号配線の平均電位との間の電位に設定されていることを
    特徴とする電気光学素子。
  3. 【請求項3】 前記電気光学材料が液晶であることを特
    徴とする請求項1または2記載の電気光学素子。
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