JP2796059B2 - 弾球遊技機の遊技部品装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機、アレンジ
ボール機等の弾球遊技機の遊技部品装着装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ機、アレンジボール機等の弾球
遊技機においては、遊技盤の盤面上に、遊技球を案内す
るガイドレールを環状に装着すると共に、このガイドレ
ールの内外に、成型部品と電気部品とを備えた各種の遊
技部品、例えば入球チャッカー、始動ゲート、入賞装
置、変動図柄表示装置、コーナランプ、装飾ユニット等
を装着して、ひとつの遊技盤ユニットを構成している。

【０００３】各遊技部品は、従来、成型部品に基板等を
介して電気部品を一体に組み込んだ状態で完成してい
る。そして、遊技盤ユニットの組み立てに際しては、個
々の各遊技部品を遊技盤の所定の装着位置に前面側から
装着すると共に、遊技盤の後面側に、入球チャッカー等
を通って遊技盤の後側に通過した遊技球を案内するため
の集合板を装着した後、集合板側の中継基板に、各遊技
部品内の電気部品からのリード線を接続している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来は、成型部品と電
気部品とを一体化し、一端にコネクタを有するリード線
を電気部品に接続した遊技部品を使用しているため、各
遊技部品を遊技盤に装着する時には、先ずリード線をコ
ネクタ側から遊技盤の装着孔に挿入した後、遊技部品を
装着孔に合わせてセットする必要がある。

【０００５】しかし、リード線は様々な方向に屈曲して
一定方向に揃っていないため、このリード線を遊技盤の
装着孔に挿入する作業が非常に煩わしく、作業能率が著
しく低下する欠点があり、これが遊技部品の装着作業の
自動化を図る上で大きな問題となっている。

【０００６】また電気配線が完了すれば、検査工程に送
って電気配線系統の検査を行っているが、従来の検査は
遊技盤ユニットの組み立て完了後であるため、検査時に
大きな遊技盤ユニットを取り扱わなければならず、その
取扱いが煩雑である。しかも、一部の遊技部品の電気部
品に異常があった場合には、組み立て完了後の遊技盤ユ
ニットから、その遊技部品を取り外して別の新しい遊技
部品と交換しなければならいので、この時の交換作業も
非常に煩わしくなる欠点がある。

【０００７】本発明は、かかる従来の課題に鑑み、遊技
部品を成型部品と電気部品とに分離し、遊技部品の電気
部品を支持板に装着してユニット状に構成し、これを遊
技部品の成型部品とは別に、遊技盤の後面側から装着で
きる弾球遊技機の遊技部品装着装置を提供することを目
的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、遊技盤5 に、
この遊技盤5 の前面側の成型部品35,44,81と、この成型
部品35,44,81の後側に配置された電気部品36,37,45,46,
57とを有する複数個の遊技部品9,11,16 を配置した弾球
遊技機において、遊技部品9,11,16 を電気部品36,37,4
5,46,57と電気部品を備えない成型部品35,44,81とに分
割し、成型部品35,44,81を遊技盤5 に前面側から装着
し、電気部品36,37,45,46,57を取付基板40,51,83に装着
し、支持板18の電気部品取付位置に基板取付用の爪43,5
2,87を設け、電気部品36,37,45,46,57が支持板18の前側
に位置すべく取付基板40,51,83を基板取付用の爪43,52,
87を介して支持板18に着脱自在に取り付け、電気部品3
6,37,45,46,57が遊技盤5 の装着孔39,50,88に嵌合して
成型部品35,44,81に対応するように、支持板18を遊技盤
5 の後面側に装着している。

【０００９】また遊技盤5 の後面側に、この遊技盤5 の
後側に通過した遊技球を案内する集合板18を装着すると
共に、この集合板18を支持板としている。

【００１０】更に集合板18の電気部品取付位置に取付孔
42,80 を形成すると共に、電気部品36,37,45,46,57が取
付孔42,80 に嵌合して前側に突出するように、取付基板
40,51,83を集合板18の後側から基板取付用の爪43,52 に
対して着脱自在に装着している。

【００１１】また遊技盤5 の遊技部品装着位置に装着孔
39,50,88を形成し、この装着孔39,50,88を覆うように遊
技盤5 の前面側に成型部品35,44,81を装着すると共に、
この装着孔39,50,88内に電気部品36,37,45,46,57を後側
から嵌合させている。

【００１２】

【作用】本発明では、各遊技部品9,11,16 を成型部品3
5,44,81と電気部品36,37,45,46,57に分割し、各成型部
品35,44,81を遊技盤5 に前面側から装着する。一方、支
持板18に各電気部品36,37,45,46,57を装着し、各電気部
品36,37,45,46,57が各成型部品35,44,81に夫々対応する
ように、この支持板18を遊技盤5 の後面側に装着する。

【００１３】従って、遊技盤5 の前面側には、電気部品
36,37,45,46,57のない成型部品35,44,81を装着すれば良
く、各成型部品35,44,81を容易に装着できる。また支持
板18に各電気部品36,37,45,46,57を装着しているため、
この段階で電気系統の異常の有無を検査でき、その取扱
が容易であると共に、異常があった場合の交換作業も容
易にできる。しかも、各遊技部品9,11,16 を成型部品3
5,44,81と電気部品36,37,45,46,57とに分割しているた
め、その何れか一方が損傷しても、他方はそのまま使用
できる。

【００１４】また遊技盤5 の後面側に、この遊技盤5 の
後側に通過した遊技球を案内する集合板18を支持板とし
ているため、専用の支持板を使用する場合に比較して部
品点数が少なく安価になる。

【００１５】更に集合板18の電気部品取付位置に取付孔
42,80 を形成すると共に、電気部品36,37,45,46,57が取
付孔42,80 に嵌合して前側に突出するように、取付基板
40,51,83を集合板18の後側から基板取付用の爪43,52 に
対して着脱自在に装着しているので、電気部品36,37,4
5,46,57に異常があれば、その電気部品36,37,45,46,57
を容易に交換できる。

【００１６】また遊技盤5 の遊技部品装着位置に形成し
た装着孔39,50,88を覆うように遊技盤5 の前面側に成型
部品35,44,81を装着し、この装着孔39,50,88内に電気部
品36,37,45,46,57を後側から嵌合させているため、遊技
部品9,11,16 を成型部品35,44,81と電気部品36,37,45,4
6,57とに分割しているにも拘らず、従来と同じような外
観にできると共に、全体が異常に大型化することもな
い。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図１乃至図４は本発明をアレンジボール機に採用
した第１実施例を示す。図４はアレンジボール機の正面
図である。図４において、1 は機枠、2 は機枠1 の前面
に開閉自在に枢着された前枠である。前枠2 にはガラス
扉3 及び前面板4 が装着され、その後側に遊技盤5 が着
脱自在に装着されいる。

【００１８】遊技盤5 の前面には、打球を案内するガイ
ドレール6 が設けられると共に、ガイドレール6 の内側
の略中央部に中央入賞装置7 が、また中央入賞装置7 の
周囲に入球チャッカー8 、始動ゲート9 、入賞装置10、
変動図柄表示装置11、ランプ風車12、コーナランプ13等
が夫々配置され、更に下部に入球口装置14、入球図柄表
示装置15が配置されている。ガイドレール6 の外周に
は、装飾ユニット16,17が装着されている。

【００１９】遊技盤5 の後側には、図１に示すように、
集合板18、中継基板19、裏カバー20、制御基板21、保護
ケース22等が夫々装着されている。23は上皿ユニット
で、前面板4 に装着されている。24は下皿ユニット、25
は発射装置26用の操作ハンドルで、これらは前枠2 の下
部に設けられている。

【００２０】中央入賞装置7 は、図１及び図３に示すよ
うに、円筒状の本体27の上部に形成された入球口28と、
本体27内の皿部29に形成された３個の落下口30〜32とを
有し、入球口28から入った遊技球を皿部29で受けた後、
遊技盤5 の前側に落とす１個の落下口30と、遊技盤5 の
後側に落とす２個の落下口31,32 との何れかに振り分け
るようになっている。中央入賞装置7 は、本体27を装着
孔33に嵌合させた状態で遊技盤5 に前面から装着されて
いる。入球チャッカー8 は、装着孔34に対応して遊技盤
5 の前面に装着されている。

【００２１】始動ゲート9 、入賞装置10、変動図柄表示
装置11、ランプ風車12、コーナランプ13、装飾ユニット
16等は、例えば図２に始動ゲート9 を、図１に変動図柄
表示装置11を夫々例示するように、何れも遊技盤5 の前
面側に装着される成型部品と、この成型部品から分離し
てその後側に配置される発光ランプ、検出スイッチ、ソ
レノイド等の電気部品とを備え、その各成型部品が装着
孔に対応して遊技盤5の前面側に装着され、また各電気
部品が集合板に着脱自在に装着されている。

【００２２】即ち、始動ゲート9 は、図２に示すよう
に、本体35と、この本体35から分離された検出スイッチ
36及び発光ランプ37とを備えている。本体35は合成樹脂
製の成型部品であって、遊技球が下方に通過する通過口
35ａと、この通過口35a の両側に形成された発光レンズ
部38とを有し、装着孔39に対応して遊技盤5 の前面側に
装着されている。

【００２３】検出スイッチ36は通過口35a を通過する遊
技球を検出し、また発光ランプ37は検出スイッチ36が遊
技球を検出した時に点灯して発光するようになってい
る。検出スイッチ36は取付基板40に着脱自在に取り付け
られ、発光ランプ37は発光レンズ部38に対応するよう
に、検出スイッチ36の両側で取付基板40のソケット41に
着脱自在に取り付けられている。取付基板41は集合板18
に形成された取付孔42に対応して一対の係合爪43により
着脱自在にに取り付けられている。

【００２４】変動図柄表示装置11は、図１に示すよう
に、本体44と、この本体44から分離された上下一対の液
晶式の図柄表示部45,46 とを備えている。本体44は合成
樹脂製の成型部品であって、上側の円弧状の廂部47と、
上下一対の表示窓48,49 とを有し、装着孔50に対応して
遊技盤5 の前面側に装着されている。図柄表示部45は０
〜９までの数字図柄を２個表示し、また図柄表示部46は
０〜９までの数字図柄を３個表示するようになってい
る。各図柄表示部45,46 は取付基板51に固定され、取付
基板51は集合板18に形成された取付孔80に対応して上下
一対の係合爪52により着脱自在に取り付けられている。

【００２５】なお、図３に示すように、入賞装置10は、
一対の開閉爪を開閉駆動するソレノイド53と、このソレ
ノイド53の作動時に発光する一対の発光ランプ54とを有
し、ソレノイド53は遊技盤5 の前面側に装着される成型
部品に一体に組み込まれており、発光ランプ54は遊技盤
5 の装着孔に対応して集合板18に着脱自在にに取り付け
られている。

【００２６】ランプ風車12、、コーナランプ13、装飾ユ
ニット16は発光ランプ55〜57を有し、その発光ランプ55
〜57は遊技盤5 の装着孔に対応して集合板18に着脱自在
に取り付けられている。

【００２７】入球口装置14は、図１及び図４に示すよう
に、１６個の入球口58を左右方向に横一列に配列して構
成されている。入賞図柄表示装置14は、各入球口58に対
応する１６個の表示部59を横一列状に配置して成り、遊
技球が入球口58に入った時に、その入球口58に対応する
表示部59が点灯して１〜１６までの数字を表示するよう
になっている。

【００２８】中継基板19は、図３に示すように、中央入
賞装置7 に対応する部分が切り欠き部60となったコ字状
であって、その切り欠き部60が上側となるように集合板
18の後方側に間隔を置いて配置されている。そして、こ
の中継基板19には、その周縁部側に、接続対象となる各
遊技部品の最も近くに位置するように各コネクタ61等が
配置されている。

【００２９】集合板18は、図１及び図３にも示すよう
に、入球口装置14よりも上側で遊技盤5 の後側の略全体
を覆う大きさの合成樹脂製の一体成型品である。集合板
18には、前述の如く変動図柄表示装置11の図柄表示部4
5,46 、入賞装置10の検出スイッチ36及び発光ランプ37
等の各種電気部品が取り付けられる他、中央入賞装置7
の２個の落下口31,32 に対応する球案内通路62,63 と、
入球チャッカー8 に対応する球案内通路64と、入賞装置
10に対応する球案内通路65とが設けられており、遊技盤
5 の後面側に接触した状態で釘、ネジ等により装着され
ている。なお、各球案内通路62〜65は後側に凹入するよ
うに集合板18が溝状に形成されている。

【００３０】球案内通路62,63 は、変動図柄表示装置11
の上側を通って左右に迂回し、その下端が下方の入球口
装置14の何れかの入球口58に連通している。球案内通路
64は下方に延びて球案内通路62に連通し、また球案内通
路65は入球口装置14の他の入球口58に連通している。各
球案内通路62〜65の上部には、この球案内通路62〜65に
入った遊技球を検出するための検出スイッチ66〜69が着
脱自在に設けられている。

【００３１】集合板18には、上下左右の４箇所に、この
集合板18から後方に突出する係止突起70,71 が一体に形
成されている。各係止突起70,71 は先端部に係止部72,7
3 を有し、この係止部72,73 により中継基板19が着脱自
在に係止されている。なお、中継基板19のコネクタ61に
リード線74,75 等を介して検出スイッチ36、発光ランプ
37、図柄表示部45,46 等の各電気部品が電気的に接続さ
れている。

【００３２】裏カバー20は、中継基板19等を覆うように
集合板18上から遊技盤5 の後側に装着されている。裏カ
バー20には中継基板19の後方側に対応して大きな開口部
が形成され、この開口部を塞ぐように保護ケース22が設
けられている。保護ケース22は制御基板21を保護するた
めのもので、裏カバー20に着脱自在に装着されている。
制御基板21は遊技動作の制御を司るためのものである。

【００３３】なお、中継基板19の下端部には、コネクタ
76が一列状に配置され、このコネクタ76からリード77線
を介して制御基板21側のコネクタ78に接続されている。
上記構成のアレンジボール機において、遊技盤ユニット
を組み立てる場合には、次のようにする。先ず、所要箇
所に装着孔39,50 等が形成された遊技盤5 を準備し、こ
の遊技盤5 の前面側にガイドレール6 を装着した後、各
装着孔39,50 等に対応させて、この装着孔39,50 等を前
面側から覆うように各遊技部品の成型部品側を前面側か
ら装着して行く。例えば、変動始動ゲート9 、図柄表示
装置11等の場合であれば、その本体35,44 側を遊技盤5
の各装着孔39,50 に合わせて順次装着する。

【００３４】この場合、始動ゲート9 、変動図柄表示装
置11等の遊技部品の内でも、検出スイッチ36、発光ラン
プ37、図柄表示部45,46 等の電気部品から分離した成型
部品のみであり、リード線74,75 等を備えていないの
で、これらの成型部品を遊技盤5 の装着孔39,50 等に合
わせて容易に装着することができる。

【００３５】従って、従来のリード線74,75 付きの電気
部品を備えた始動ゲート9 、変動図柄表示装置11等に比
較して、装着孔39,50 に対する位置合わせ、及び挿入等
の作業が非常に容易になり、組み立て時の作業能率が著
しく向上すると同時に、組み立て作業の自動化を図り易
くなる。また変動始動ゲート9 、図柄表示装置11等の本
体35,44 で遊技盤5 の各装着孔39,50 を前面側から覆っ
ているため、この本体35,44 の装着状態では、従来と同
じような外観にすることができる。

【００３６】一方、集合板18には、球案内通路62〜65及
び係止突起70,71 の他に、始動ゲート9 、変動図柄表示
装置11等の各遊技部品に対応して取付孔42,80 、取付爪
43,52 等が予め形成されているので、その各取付孔42,8
0 に対応して取付爪43,52 、取付基板40,51 等を介して
各電気部品、例えば検出スイッチ36、発光ランプ37、図
柄表示部45,46 等を順次取り付ける。そして、検出スイ
ッチ36、発光ランプ37、図柄表示部45,46 等の各電気部
品の取り付けが完了すれば、係止突起70,71 の係止部7
2,73 により集合板18に中継基板19を装着し、各コネク
タ61を介して各電気部品のリード線74,75 等を接続す
る。

【００３７】各リード線74,75 等を中継基板19に接続す
る電気配線が完了すると、この電気部品、中継基板19を
備えた集合板ユニットを次の検査工程に送り、電気系統
の異常の有無を検査する。そして、各電気部品、リード
線74,75 、コネクタ61等に異常があれば、この段階でそ
の電気部品等を取り外して交換する。

【００３８】従って、検査工程では、集合板ユニットの
状態で検査にかけるので、大きな遊技盤5 に結合した状
態で取り扱う従来に比較して、その取扱いが非常に容易
である。また電気部品に異常があれば、その電気部品の
みを集合板18から取り外して交換すれば良いので、電気
部品の交換作業も非常に容易である。

【００３９】しかも、遊技部品の内でも、その電気部品
のみを交換すれば良いので、成型部品側はそのまま使用
することが可能であり、遊技部品の無駄も解消すること
ができる。例えば、変動図柄表示装置11において、検査
の段階で図柄表示部45,46 に異常があれば、その図柄表
示部45,46 のみを交換すれば良く、本体44側までも交換
する必要はない。

【００４０】更に、集合板18を利用して各電気部品を取
り付けており、この集合板18を本来の球案内通路用62〜
65の他に電気部品の支持用に兼用しているので、専用の
支持板を使用する場合に比較して部品点数を削減でき、
安価に製作することが可能である。

【００４１】このようにしては、遊技盤5 に対する各成
型部品の装着と、集合板18に対する各電気部品の装着を
別々の工程で行い、その後、各電気部品を遊技盤5 の装
着孔39,50 等に合わせて嵌合させ、各遊技部品の成型部
品と電気部品とが装着孔39,50 等を介して前後に相対応
するように、遊技盤5 の後側に集合板18をセットする。

【００４２】例えば、始動ゲート9 の場合には、本体35
が装着孔39に合わせて遊技盤5 の前面側に装着されてい
るので、集合板18を遊技盤5 の後側にセットすると、図
２に示すように、その検出スイッチ36が通過口35a に、
発光ランプ37が発光レンズ部38に夫々対応して、これら
の本体35と検出スイッチ36と発光ランプ37とによって所
定の始動ゲート9 を構成することができる。変動図柄表
示装置11、及びその他の各遊技部品に付いても同様であ
る。

【００４３】次に、遊技盤5 の後側に集合板18をセット
し、この集合板18を釘、ネジ等の適宜固定具によって集
合板18を遊技盤5 に固定すれば、各遊技部品が夫々完成
すると同時に、遊技盤ユニットの組立てが完了する。こ
の集合板18のセットも、遊技盤5 の装着孔39,50 等に合
わせて行えば良く、リード線等の取扱いを全く必要とし
ないので、作業が非常に容易であり、作業の自動化を容
易に可能である。

【００４４】また検出スイッチ36、発光ランプ37、図柄
表示部45,46 を装着孔39,50 に嵌合させて始動ゲート9
、変動図柄表示装置11を構成しているので、これらを
本体35,44 側と検出スイッチ36、発光ランプ37及び図柄
表示部45,46 側とに分割しているにも拘らず、全体が異
常に大型化することもなく、従来とほぼ同程度の大きさ
に収めることも可能である。

【００４５】なお、この実施例では、入賞装置10のソレ
ノイド53は、従来と同様に、成型部品とソレノイド53側
とを一体にして、遊技盤5 の前面側から装着孔に合わせ
て装着する。従って、必ずしも全ての遊技部品につい
て、成型部品と電気部品とに分離して、その電気部品を
集合板18に装着する必要はない。

【００４６】勿論、ソレノイド53を有する入賞装置10の
場合にも、集合板18側に適当な補強構造を設け、且つ集
合板18を遊技盤5 の後側に装着した時に、ソレノイド53
と開閉爪とが連動するようにすれば、そのソレノイド53
を集合板18側に装着して、他の電気部品と同様に取り扱
うことは十分可能である。図５乃至図７は、本発明を装
飾ユニット16に採用した場合の第２実施例を例示する。

【００４７】装飾ユニット16は、遊技盤5 の前面側の装
飾カバー81と、その後側に配置された発光ランプ57とを
有し、装飾カバー81は遊技盤5 の前面側に装着されてい
る。発光ランプ57は２本の接触ピン82を備え、取付基板
83のソケット84に着脱自在に取り付けられている。取付
基板83は集合板18の取付孔85に対応して、保護突起86の
係止爪87により着脱自在に係止されている。保護突起86
は円弧状であって、発光ランプ57を両側から挟むように
集合板18に一体に一対設けられており、その各保護突起
86の中央部に係止爪87が形成されている。

【００４８】この実施例では、発光ランプ57の両側に一
対の保護突起86があるため、集合板18に各電気部品を取
り付けた後、発光ランプ57を遊技盤5 の装着孔88等に嵌
合させながら、集合板18を遊技盤5 の後側に装着する際
にも、発光ランプ57を保護突起86によって保護すること
ができるので、発光ランプ57の損傷を未然に防止するこ
とができる。

【００４９】なお、他の各電気部品の取付箇所について
も、必要に応じて同様の保護用の部材を設けても良い。
上記各実施例ではアレンジボール機について説明した
が、これに限定されるものではなく、その他の弾球遊技
機においても同様に実施できる。また集合板18の形状
は、実施例のように矩形状に構成する必要はなく、球案
内通路62〜65、電気部品等のない箇所に切り欠き部又は
孔等を形成しても良い。

【００５０】

【発明の効果】本発明によれば、各遊技部品9,11,16 を
成型部品35,44,81と電気部品36,37,45,46,57とに分割
し、各成型部品35,44,81を遊技盤5 に前面側から装着し
ているので、電気部品のない成型部品35,44,81を遊技盤
5 に装着すれば良く、成型部品35,44,81を容易に装着す
ることができる。

【００５１】従って、従来のリード線付きの電気部品を
備えた遊技部品9,11,16 を遊技盤5に装着する場合に比
較して、装着孔39,50,88 に対する位置合わせ、及び挿
入等の作業が非常に容易になり、組み立て時の作業能率
が著しく向上すると同時に、組み立て作業の自動化が容
易になる。遊技部品9,11,16 を成型部品35,44,81と電気
部品36,37,45,46,57に分割しているため、その何れか一
方が損傷しても、他方はそのまま使用でき、無駄を防止
することができる。

【００５２】更に電気部品36,37,45,46,57を取付基板4
0,51,83に装着し、支持板18の電気部品取付位置に基板
取付用の爪43,52,87を設け、電気部品36,37,45,46,57が
支持板18の前側に位置すべく取付基板40,51,83を基板取
付用の爪43,52,87を介して支持板18に着脱自在に取り付
けているため、この段階で電気系統の異常の有無を検査
でき、検査時の取扱が容易であると共に、異常があった
場合の電気部品36,37,45,46,57の交換作業も容易にでき
る。しかも、支持板18に電気部品36,37,45,46,57を装着
し、この電気部品36,37,45,46,57が遊技盤5 の装着孔3
9,50,88に嵌合して成型部品35,44,81に対応するよう
に、この支持板18を遊技盤5 の後面側に装着しているの
で、遊技盤5 に対する支持板18の装着も容易に行うこと
ができる。

【００５３】また遊技盤5 の後面側に、この遊技盤5 の
後側に通過した遊技球を案内する集合板18を装着すると
共に、この集合板18を支持板としているので、専用の支
持板を使用する場合に比較して部品点数が少なくなり、
安価に製作することができる。

【００５４】更に集合板18の電気部品取付位置に取付孔
42,80 を形成すると共に、電気部品36,37,45,46,57が取
付孔42,80 に嵌合して前側に突出するように、取付基板
40,51,83を集合板18の後側から基板取付用の爪43,52 に
対して着脱自在に装着しているので、電気部品36,37,4
5,46,57に異常があれば、それを容易に交換することが
できる。

【００５５】また遊技盤5 の遊技部品装着位置に装着孔
39,50,88を形成し、この装着孔39,50,88を覆うように遊
技盤5 の前面側に成型部品35,44,81を装着すると共に、
この装着孔39,50,88内に電気部品36,37,45,46,57を後側
から嵌合させているので、遊技部品9,11,16 を成型部品
35,44,81と電気部品36,37,45,46,57とに分割しているに
も拘らず、従来と同じにような外観にできると共に、全
体が異常に大型化することもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す遊技盤の中央部分の
断面図である。

【図２】本発明の第１実施例を示す遊技盤の始動ゲート
部分の背面図である。

【図３】本発明の第１実施例を示す遊技盤部分の後側の
背面図である。

【図４】本発明の第１実施例を示すアレンジボール機の
正面図である。

【図５】本発明の第２実施例を示す装飾ユニット部分の
断面図である。

【図６】本発明の第２実施例を示す装飾ユニットの発光
ランプ側の正面図である。

【図７】本発明の第２実施例を示す装飾ユニットの発光
ランプ側の底面図である。

【符号の説明】

5 遊技盤 7 中央入賞装置 8 入球チャッカー 9 始動ゲート（遊技部品） 11 変動図柄表示装置（遊技部品） 16 装飾ユニット（遊技部品） 18 集合板（支持板） 35,44, 本体（成型部品） 36 検出スイッチ（電気部品） 37,57 発光ランプ（電気部品） 39,50 装着孔 45,46 図柄表示部（電気部品） 81 装飾カバー（成型部品）

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤(5) に、この遊技盤(5) の前面側
   の成型部品(35)(44)(81)と、この成型部品(35)(44)(81)
   の後側に配置された電気部品(36)(37)(45)(46)(57)とを
   有する複数個の遊技部品(9)(11)(16) を配置した弾球遊
   技機において、遊技部品(9)(11)(16) を電気部品(36)(3
   7)(45)(46)(57)と電気部品を備えない成型部品(35)(44)
   (81)とに分割し、成型部品(35)(44)(81)を遊技盤(5) に
   前面側から装着し、電気部品(36)(37)(45)(46)(57)を取
   付基板(40)(51)(83)に装着し、支持板(18)の電気部品取
   付位置に基板取付用の爪(43)(52)(87)を設け、電気部品
   (36)(37)(45)(46)(57)が支持板(18)の前側に位置すべく
   取付基板(40)(51)(83)を基板取付用の爪(43)(52)(87)を
   介して支持板(18)に着脱自在に取り付け、電気部品(36)
   (37)(45)(46)(57)が遊技盤(5) の装着孔(39)(50)(88)に
   後側から嵌合して成型部品(35)(44)(81)に対応するよう
   に、支持板(18)を遊技盤(5) の後面側に装着したことを
   特徴とする弾球遊技機の遊技部品装着装置。
2. 【請求項２】 遊技盤(5) の後面側に、この遊技盤(5)
   の後側に通過した遊技球を案内する集合板(18)を装着す
   ると共に、この集合板(18)を支持板としたことを特徴と
   する請求項１に記載の弾球遊技機の遊技部品装着装置。
3. 【請求項３】 集合板(18)の電気部品取付位置に取付孔
   (42)(80)を形成すると共に、電気部品(36)(37)(45)(46)
   (57)が取付孔(42)(80)に嵌合して前側に突出するよう
   に、取付基板(40)(51)(83)を集合板(18)の後側から基板
   取付用の爪(43)(52)に対して着脱自在に装着したことを
   特徴とする請求項１又は２に記載の弾球遊技機の遊技部
   品装着装置。
4. 【請求項４】 遊技盤(5) の遊技部品装着位置に装着孔
   (39)(50)(88)を形成し、この装着孔(39)(50)(88)を覆う
   ように遊技盤(5) の前面側に成型部品(35)(44)(81)を装
   着すると共に、この装着孔(39)(50)(88)内に電気部品(3
   6)(37)(45)(46)(57)を後側から嵌合させたことを特徴と
   する請求項１、２又は３に記載の弾球遊技機の遊技部品
   装着装置。