JP2795928B2 - 時計用表示板及び表示板付時計 - Google Patents

時計用表示板及び表示板付時計

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JP2795928B2 JP1281908A JP28190889A JP2795928B2 JP 2795928 B2 JP2795928 B2 JP 2795928B2 JP 1281908 A JP1281908 A JP 1281908A JP 28190889 A JP28190889 A JP 28190889A JP 2795928 B2 JP2795928 B2 JP 2795928B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は慣性モーメントが大きい表示板を使用するこ
とが可能な表示板付水晶時計の改良に関する。
〔従来の技術〕
いわゆるアナログ式水晶時計は、小型の電池によって
時刻表示用の輪列を回すが、電池寿命をなるべく長くす
るためにモーターの駆動力を小さくして消費電流を押さ
えている。そのため水晶時計は従来のメカ時計に比べて
指針の片重り量や慣性モーメントはかなり小さなものを
使用して軽衝撃による時間狂いに対処している。そうし
ないと、ちょっとした衝撃で簡単に時間が狂ってしまっ
たり、はなはだしきは運針が行なわれないことも起こる
からです。特に、秒針部に慣性モーメントが大きくなる
円形の表示板を使用する場合に運針が行なわれなくなる
等きびしい状態となる。これはトルク出力が弱い水晶時
計のモーターで停止状態にある表示板を急激に動かそう
とするために起こる現象である。そのため水晶時計の秒
針部に使われる表示板は、慣性モーメントを小さくする
ため、円板の厚みを薄くし、しかもかなり径小にしてい
るため、はなはだ見映えの悪いものとなっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
そのため、モーターの回転サイクルを早くして円板部
の駆動トルクを増大させることも考えられるが、輪列の
大巾な変更が必要であり、しかも、電池寿命がはなはだ
しく短くなってしまう。
本発明は、上述のような問題点を解消し、駆動力を特
別大きく設定することもなく、慣性モーメントの大きな
表示板を使用することを可能とする水晶時計用表示板あ
るいは表示板付水晶時計を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成させるため、本発明は次のような構
成としている。即ち本発明の水晶時計は表示板または表
示板を取り付けるための表示車が、歯車部と軸部とを回
転可能に係合させるとともに、バネ部材によって両者が
係止されているものである。
〔作用〕
上記構成の表示車を使用したステップ運針駆動される
水晶時計の輪列の1つの車体の軸に表示板を係止した場
合または水晶時計に表示車を係止した場合、該表示車の
歯車部がステップ運針により急激に回転した時にバネ部
がたわんで、停止状態にある表示板が係止された軸から
の最大負荷が瞬間的に掛からないようになるので、慣性
モーメントのかなり大きな円板でもミスなく回転でき
る。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明の1実施例である水晶時計用表示板の
断面図である。表示板1は、取付部2に表示体3を係止
した回転部材4が遊嵌しており、該回転部材4は前記取
付部2に係止された押え部材5により適度なスキマを持
って押さえられている。また、前記取付部2・回転部材
4及び押え部材5により形成される空所6にうず巻状の
バネ部材7が配設され、該バネ部材7の一方の係止部で
ある内端部7aは接着等の手段により取付部2に固定さ
れ、もう一方の係止部である外端部7bは自身のバネ力に
より回転部材4の筒部4aに弾圧している。
第2図は、第1図の平面図であり、押え部材5を取付
部2に係止する前の状態を示しており、構成は第1図で
説明した通りである。
第3図は、本発明の表示板1を水晶時計の四番車10の
秒針軸10aに係止した1使用例の要部断面図を示してい
る。四番車10の駆動はステップ運針をするロータ11によ
り五番車12を介して行われる周知の構成である。
ロータ11がステップ運針を行なうと、五番車12を介し
て四番車10も瞬時に回動し、秒針軸10aに係止した表示
板1も回動させようとするが、取付部2は秒針軸10aと
同時に回動するが、バネ部材7がたわむことで表示体3
はすぐには動かず、バネの復元力で動かされ、相対的変
位が0となる位置まで復帰させられる。バネ部材7の外
端部7bはこの程度の相対的変位では動かない位十分に弾
圧による摩擦力を有している。次に、通常使用時に時計
に衝撃が加わり、表示板を回転させるような力が発生し
た場合、表示板の慣性モーメントが大きいと、表示板3
と取付部2の相対的変位が大きくなり、逆にロータ11を
介してしまうことが考えられるが、この時はバネ部材7
の外端部7bが回転部材4の筒部4aとすべり、ロータ11に
大きな力が加わるのを防止する。その結果、慣性モーメ
ントのかなり大きな表示板でも時計本体の時刻が狂うこ
となく使用できることを可能とするものである。
次に、第4図から第9図を用いて本発明の他の実施例
について説明する。
第4図は本発明に使用される表示車の他の実施例の断
面図、第5図は第4図の平面図である。表示車21は、大
歯車22a、小歯車22bとを有する歯車部22が、軸部23に遊
嵌しており、該軸部23に係止された押え部材24により適
度な隙間を持って押さえられている。また、前記歯車部
22と押え部材24の間の空所26にうず巻状のバネ部材25が
配設され、該バネ部材25の一方の係止部である内端部25
aは押え部材24の溝部24aにおいて自身のバネ力により弾
圧しており、もう一方の係止部である外端部25bは接着
等の手段により歯車部22に固定されている。第6図は第
4図の表示車21を通常の回転伝達用歯車列の四番車の所
に使用した表示板付水晶時計の要部断面図であり、該表
示車21は、変換機の構成部品でステップ駆動をするロー
タ30により五番車31を介して歯車部22が駆動される。軸
部23には表示板29が係止されている。歯車部22の回転は
三番車32を介し、分針34が係止される二番車に伝えら
れ、更に日の裏車(図示せず)を介して時針37が係止さ
れる筒車36に伝えられるのは周知の構成である。
ロータ30がステップ駆動を行なうと、五番車31を介し
て歯車部22も瞬時に回動し、軸部23に係止した表示板29
も回動しようとするが、歯車部22と押え部材24とを結合
するバネ部材25がたわむことで表示板29はすぐには動か
ず、バネの復元力により相対的変位が0となる位置まで
復帰させられることにより動かされる。バネ部材25の内
端部25aはこの程度の相対変位では動かない位十分に弾
圧による摩擦力を有している。次に、通常使用時に時計
に衝撃が加わり表示板を強く回転させるような力が発生
した場合、表示板の慣性モーメントが大きいと、歯車部
22と軸部23の相対的変位が大きくなり、逆にロータ30を
回してしまうことが考えられるが、この時はバネ部材25
の内端部25aが押え部材24とスリップし、ロータ30に過
大な力が加わるのを防止する。これにより、慣性モーメ
ントのかなり大きな表示板でも時計本体の時刻が狂うこ
となく使用できることを可能にするものである。
第7図は本発明に使用される表示車の他の実施例の断
面図であり、表示車41は歯車部42に小歯車がなく大歯車
42aだけである以外は、軸部43、押え部材44、バネ部材4
5は表示車21の時と同様の構成となっている。第8図は
第7図の表示車41を使用した表示板付水晶時計の1実施
例の要部断面図であり、通常の時刻表示のためのロータ
50・五番車51・四番車52・三番車53・二番車54のような
周知の回転伝達用歯車列とは別に、前記ロータ50から分
岐して設けられた中間車55を介して表示車41が駆動され
る表示車用歯車列により、軸部43に係止した表示板49が
回動される構成となっている。ロータ50がステップ駆動
をした場合と、通常使用時に時計に衝撃が加わった時の
動作は第6図における説明と同様である。
第9図は第7図の表示車41を使用した表示板付水晶時
計の更に他の実施例の平面図であり、時針(図示せず)
を係止する筒車67と分針を係止する二番車68とは同軸に
設定されており、表示板49を係止する表示車41は別の位
置(図では6時方向)に設けられている。筒車67・二番
車68・表示車41は、それぞれ変換機60、61、62でステッ
プ駆動される歯車列63、64、65により駆動されている。
表示車41は60ステップで1回転するように設定されてお
り、ステップ角度は6゜となっている。表示車41を駆動
する変換機62のロータ66がステップ駆動した場合と、通
常使用時に時計に衝撃が加わった時の動作は第6図にお
ける説明と同様である。
〔発明の効果〕
以上に説明したことから明らかな如く、本発明による
表示板付水晶時計は、従来と同様に駆動トルクをかなり
小さくしても、かなり大きな慣性モーメントの表示板を
駆動することが可能となる。さらに、バネ部材は種々の
条件で設定することができるので、バネ長を長く設定す
れば、微振動で表示板がふらつくような面白商品も作る
ことが可能になる。また表示板は秒針軸以外の車体の軸
につけても同様の効果が得られる。さらに、表示板に外
力が加わり、表示板を回転させるような力が発生した場
合には、うず巻状のバネ部材の一方の係止部がスリップ
するため、ロータに大きな外力が加わるのを防止し、そ
の結果、慣性モーメントの大きな表示板でも使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例である水晶時計用表示板の断
面図、第2図は第1図の押え部材を外した状態の平面
図、第3図は本発明の表示板を装着した水晶時計の要部
断面図、第4図は本発明に使用の表示車の他の実施例の
断面図、第5図は第4図の平面図、第6図は第4図の表
示車を通常の回転伝達用歯車列の四番車の所に使用した
表示板付水晶時計の要部断面図、第7図は本発明に使用
の表示車の更に他の実施例の断面図、第8図は第7図の
表示車を通常の時刻表示歯車列から分岐して設けた表示
車用歯車列により駆動した表示板付水晶時計の要部断面
図、第9図は3つの変換機により駆動される3系統の歯
車列の1つが第7図の表示車を駆動する表示車用歯車列
である表示板付水晶時計の要部平面図である。 1……表示板、2……取付部、 3……表示体、4……回転部材、 5……押え部材、7……バネ部材、 7a……内端部、7b……外端部、 10……四番車、10a……秒針軸、 21、41……表示車、22、42……歯車部、 23、43……軸部、24、44……押え部材、 25、45……バネ部材、25a……内端部、 25b……外端部、29、49……表示板、 30、50、66……ロータ、 33、54……二番車。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水晶時計のステップ運針駆動される輪列の
    中の1つの車体の軸に係止される時計用表示板におい
    て、該時計用表示板は、表示体と、該表示体が回動可能
    に遊嵌する取付部と、該取付部と前記表示体とを係止す
    るための2カ所の係止部を備えたうず巻状のバネ部材と
    から成り、該バネ部材は前記取付部と前記表示体との回
    動により生じる相対的回転変位を復帰せしめるが如くに
    配設されるとともに、前記バネ部材の少なくとも一方の
    前記係止部が、前記表示体と前記取付部との相対的回転
    変位が大なる時はスリップするように構成したことを特
    徴とする時計用表示板。
  2. 【請求項2】表示板と、該表示板を取り付けるための表
    示車とを備えた表示板付時計において、前記表示車は、
    回転力を受ける歯車部と、該歯車部が回転可能に遊嵌し
    て前記表示板を係止する軸部と、該軸部と前記歯車部と
    を係止するための2カ所の係止部を備えたうず巻状のバ
    ネ部材とから成り、該バネ部材は、前記歯車部と前記軸
    部との回動により生じる相対的回転変位を復帰せしめる
    が如くに配設されるとともに、前記バネ部材の少なくと
    も一方の前記係止部が、前記歯車部と前記軸部との相対
    的回転変位が大なる時はスリップするように構成したこ
    とを特徴とする表示板付時計。
  3. 【請求項3】表示車が、変換機の構成部品であるロータ
    から、分針が係止される二番車までの回転伝達用歯車列
    の中に配置されていることを特徴とする請求項2記載の
    表示板付時計。
  4. 【請求項4】表示車が、変換機の構成部品であるロータ
    から、分針が係止される二番車までの回転伝達用歯車列
    から分岐して設けられた表示車用歯車列により駆動され
    ることを特徴とする請求項2記載の表示板付時計。
  5. 【請求項5】異なる変換機によりステップ駆動される少
    なくとも2系統の歯車列を有し、該歯車列の少なくとも
    1系統は表示板を係止した表示車を駆動しており、該表
    示車のステップ角度は6゜であることを特徴とする請求
    項2記載の表示板付時計。
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