JPH03175396A - 時計用表示板及び表示板付時計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は慣性モーメントが大きい表示板を使用すること
が可能な表示板付水晶時計の改良に関する。

〔従来の技術〕

いわゆるアナログ式水晶時計は、小型の電池によって時
刻表示用の輪列を回すが、電池寿命をなるべく長（する
ためにモーターの駆動力を小さ（して消費電流を押さえ
ている。そのため水晶時計は従来のメカ時計に比べて指
針の片重り量や慣性モーメントはかなり小さなものを使
用して軽衝撃による時間狂いに対処している。そうしな
いと、ちょっとした衝撃で簡単に時間が狂ってしまった
り、はなはだしきは運針が行なわれないことも起こるか
らです。特に、秒針部に慣性モーメントが大きくなる円
形の表示板を使用する場合に運針が行なわれなくなる等
きびしい状態となる。これはトルク出力が弱い水晶時計
のモーターで停止状態にある表示板を急激に動かそうと
するために起こる現象である。そのため水晶時計の秒針
部に使われる表示板は、慣性モーメントを小さ（するた
め、円板の厚みを薄くし、しかもかなり径小にしている
ため、はなはだ見映えの悪いものとなっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

そのため、モーターの回転サイクルを早（して円板部の
駆動トルクを増大させることも考えられるが、輪列の大
巾な変更が必要であり、しかも、電池寿命がはなはだし
く短くなってしまう。

本発明は、上述のような問題点を解消し、駆動力を特別
太き（設定することもなく、慣性モーメントの大きな表
示板を使用することを可能とする水晶時計用表示板ある
いは表示板付水晶時計を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成させるため、本発明は次のような構成
としている。即ち本発明の水晶時計は表示板または表示
板を取り付けるための表示車が、歯車部と軸部とを回転
可能に係合させるとともに、バネ部材によって両者が係
止されているものである。

〔作用〕

上記構成の表示車を使用したステップ運針駆動される水
晶時計の輪列の１つの車体の軸洗表示板を係止した場合
または水晶時計に表示車を係止した場合、該表示車の歯
車部がステップ運針により急激に回転した時にバネ部が
たわんで、停止状態にある表示板が係止された軸からの
最大負荷が瞬間的に掛からないようになるので、慣性モ
ーメントのかなり大きな円板でもミスなく回転できる。

〔実施例〕

以下に本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図は本発明の１実施例である水晶時計用表示板の断
面図である。表示板１は、取付部２に表示体６を係止し
た回転部材４が遊嵌しており、該回転部材４は前記取付
部２に係止された押え部材５）てより適度なスキマを持
って押さえられている。

また、前記取付部２・回転部材４及び押え部材５により
形成される空所６にうず巻状のバネ部材７が配設され、
該バネ部材７の内端部７ａは接着等の手段により取付部
２に固定され、外端部７ｂは自身のバネ力により回転部
材４０筒部４ａに弾圧している。

第２図は、第１図の平面図であり、押え部材５を取付部
２に係止する前の状態を示しており、構成は第１図で説
明した通りである。

第３図は、本発明の表示板１を水晶時計の四番車１００
秒針軸１０ａに係止した１使用例の要部断面図を示して
いる。四番車１０の駆動はステップ運針をするロータ１
１により五番車１２を介して行われる周知の構成である
。

ロータ・１１がステップ運針を行なうと、五番車１２を
介して四番車１０も瞬時に回動し、秒針軸１０ａに係止
した表示板１も回動させようとするが、取付部２は秒針
軸１０ａと同時に回動するが、バネ部材７がたわむこと
で表示体３はすぐには動かず、バネの復元力で動かされ
、相対的変位が０となる位置まで復帰させられる。バネ
部材７の外端部７ｂはこの程度の相対的変位では動かな
い位十分に弾圧による摩擦力を有している。次に、通常
使用時に時計に衝撃が加わり、表示板を回転させるよう
な力が発生した場合、表示板の慣性モーメントが大きい
と、表示板６と取付部２の相対的変位が大きくなり、逆
にロータ１１を回してしまうことが考えられるが、この
時はバネ部材７の外端部７ｂが回転部材４０筒部４ａと
すべり、ロータ１１に大きな力が加わるのを防止する。

その結果、慣性モーメントのかなり大きた表示板でも時
計本体の時刻が狂うことなく使用できることを可能とす
るものである。

以上の説明においてはバネ部材７の外端部７ｂと回転部
材４０筒部４ａとがバネ弾圧により係合している例を述
べたが、内端部７ａと同様に接着等の手段によって固定
されていてもかまわないが、表示板の慣性モーメントを
ある程度小さ（したり・、衝撃による時間の狂いをある
程度許容しないとならない。

次に、第４図から第９図を用いて本発明の他の実施例に
ついて説明する。

第４図は本発明に使用される表示車の他の実施例の断面
図、第５図は第４図の平面図である０表示車２１は、大
歯車２２ａ、小歯車２２ｂとを有する歯車部２２が、軸
部２６に遊嵌しており、該軸部２６に係止された押、え
部材２４により適度な隙間を持って押さえられている。

また、前記歯車部２２と押え部材２４０間の空所２６に
うず巻状のバネ部材２５が配設され、該バネ部材２５の
内端部２５ａは押え部材２４の溝部２４ａにおいて自身
のバネ力により弾圧しており、外端部２５ｂは接着等の
手段により歯車部２２に（支）定されている。第６図は
第４図の表示車２１を通常の回転伝達用歯車列の四番車
の所に使用した表示板付水晶時計の要部断面図であり、
該表示車２１は、変換機の構成部品でステップ駆動をす
るロータ６０により五番車６１を介して歯車部２２が駆
動される。

軸部２６には表示板２９が係止されている。歯車部２２
０回転は五番車３２を介し、分針６４が係止される五番
車に伝えられ、更に日の裏車（図示せず）を介して時針
６７が係止される筒車３６に云えられるのは周知の構成
である。

ロータ３０がステップ駆動を行なうと、五番車６１を介
して歯車部２２も瞬時に回動し、軸部２３に係止した表
示板２９も回動しようとするが、歯車部２２と押え部材
２４とを結合するノくネ部材２５がたわむことで表示板
２９はすぐには動かず、バネの復元力により相対的変位
がＯとなる位置まで復帰させられることにより動かされ
る。ノ（ネ部材２５の内端部２５ａはこの程度の相対変
位では動かない位十分に弾圧による摩擦力を有している
。

次に、通常使用時に時計に衝撃が加わり表示板を強（回
転させるような力が発生した場合、表示板の慣性モーメ
ントが大きいと、歯車部２２と軸部２６の相対的変位が
大きくなり、逆にロータ６０を回してしまうことが考え
られるが、この時は〕（ネ部材２５の内端部２５ａが押
え部材２４とスリップし、ロータ３０に過大な力が加わ
るのを防止する。これにより、慣性モーメントのかなり
太きな表示板でも時計本体の時刻が狂うことなく使用で
きることを可能にするものである。

第７図は本発明に使用される表示車の他の実施例の断面
図であり、表示車４１は歯車部４２に小歯車がなく大歯
車４２ａだげである以外は、軸部４３、押え部材４４、
バネ部材４５シま表示車２１の時と同様の構成となって
いる。第８図は第７図の表示車４１を使用した表示板付
水晶時計の１実施例の要部断面図であり、通常の時刻表
示のためのロータ５０・五番車５１・四番車５２・五番
車５３・五番車５４のような周知の回転伝達用歯車列と
は別に、前記ロータ５０から分岐して設げられた中間車
５５を介して表示車４１が駆動される表示車用歯車列に
より、軸部４６に係止した表示板４９が回動される構成
となっている。ロータ５０がステップ駆動をした場合と
、通常使用時に時計に衝撃が加わった時の動作は第６図
における説明と同様である。

第９図は第７図の表示車４１を使用した表示板付水晶時
計の更に他の実施例の平面図であり、時針（図示せず）
を係止する筒車６７と分針を係止する二番率６８とは同
軸に設定されており、表示板４９を係止する表示車４１
は別の位置（図では６時方向）に設けられている。筒車
６７・二番率６８・表示車４１は、それぞれ変換機６０
．６１．６２でステップ駆動される歯車列６６．６４．
６５により駆動されている。表示車４１は６０ステツプ
で１回転するように設定されており、ステップ角度は６
°となっている。表示車４１を駆動する変換機６２０ロ
ータ６６がステップ駆動した場合と、通常使用時に時計
に衝撃が、加わった時の動作は第６図における説明と同
様である。

以上の説明において、表示車２１のバネ部材２５は内端
部２５ａと押え部材２４とがバネ弾圧により係合してい
る例を述べたが、外端部２５ｂと同様に接着等の手段に
よって固定されていてもかまわない。ただし、表示板の
慣性モーメントを。

ある程度小さ（したり、衝撃による時間の狂いをある程
度許容しないとならない。表示車４１の場合も同様であ
る。

〔発明の効果〕

以上に説明したことから明らかな如く、本発明による表
示板付水晶時計は、従来と同様に駆動トルクをかなり小
さくしても、かなり大きな慣性モーメントの表示板を駆
動することが可能となるっさらＫ、バネ部材は種々の条
件で設定することができるので、バネ長を長（設定すれ
ば、微振動で表示板がふらつ（ような面白商品も作るこ
とが可能になる。また表示板は秒針軸以外の車体の軸に
つげても同様の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例である水晶時計用表示板の断
面図、第２図は第１図の押え部材を外した状態の平面図
、第３図は本発明の表示板を装着した水晶時計の要部断
面図、第４図は本発明に使用の表示車の他の実施例の断
面図、第５図は第４図の平面図、第６図は第４図の表示
車を通常の回転伝達用歯車列の四番束の所に使用した表
示板付水晶時計の要部断面図、第７図は本発明に使用の
表示車の更に他の実施例の断面図、第８図は第７図の表
示車を通常の時刻表示歯車列から分岐して設けた表示車
用歯車列により駆動した表示板付水晶時計の要部断面図
、第９図は３つの変換機により駆動される３系統の歯車
列の１つが第７図の表示車を駆動する表示車用歯車列で
ある表示板付水晶時計の要部平面図である。 １・・・・・・表示板、　　　７２・・・・・・取付部
、３・・・・・・表示体、　　　　４・・・・・・回転
部材、５・・・・・・押え部材、　　　　７・・・・・
・バネ部材、７ａ・・・・・・内端部、　　　　７ｂ・
・・・・・外端部、１０・・・・・・四番束、　　　　
１０ａ・・・・・・秒針軸、２１．４１・・・・・・表
示車、２２．４２・・・・・・歯車部、２３．４３・・
・・・・軸部、２４．４４・・・・・・押え部材、２５
．４５・・・・・・バネ部材、２５ａ・・・・・・内端
部、２５ｂ・・・・・・外端部、　　　２９．４９・・
・・・・表示板、６０．５０．６６・・・・・・ロータ
、３６．５４・・・・・・二番率。 第 ７ 図 第 図 表本長

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）水晶時計のステップ運針駆動される輪列の中に１
   つの車体の軸に係止される表示板が、表示体と、該表示
   体が回動可能に遊嵌する取付部とから成り、該取付部と
   前記表示体とがバネ部材により回転時の相対的変位を復
   帰せしめるが如くに係止されていることを特徴とする時
   計用表示板。
2. （２）表示体と取付部とを係止するバネ部材の少なくと
   も一方の係止部が、前記表示体と前記取付部の相対的変
   位が大なる時はスリップするように構成したことを特徴
   とする請求項１記載の時計用表示板。
3. （３）表示板を取付けるための表示車が、回転力を受け
   る歯車部と、該歯車部が回転可能に遊嵌し、表示板を係
   止する取付部を有する軸部と、該軸部と前記歯車部を係
   止するバネ部材とから成り、該バネ部材を、前記歯車部
   と前記軸部の回動による相対的回転変位を復帰せしめる
   が如くに配置したことを特徴とする表示板付時計。
4. （４）表示板を取付けるための表示車が、歯車部と軸部
   を係止するバネ部材の少なくとも一方の係止部を、前記
   歯車部と前記軸部の相対的回転変位が大なる時はスリッ
   プするように構成したことを特徴とする請求項３記載の
   表示板付時計。
5. （５）表示板を取付けるための表示車が、変換機の構成
   部品であるロータから、分針が係止される二番車までの
   回転伝達用歯車列の中に配置されていることを特徴とす
   る請求項３または４記載の表示板付時計。
6. （６）表示板を取付けるための表示車が、変換機の構成
   部品であるロータから、分針が係止される二番車までの
   回転伝達用歯車列から分岐して設けられた表示車用歯車
   列により駆動されることを特徴とする請求項３または４
   記載の表示板付時計。
7. （７）異なる変換機によりステップ駆動される少なくと
   も２系統の歯車列を有し、該歯車列の少なくとも１系統
   は表示板を係止した表示車を駆動しており、該表示車の
   ステップ角度は６゜〜３０゜の範囲内であることを特徴
   とする請求項３または４記載の表示板付時計。