JP2795704B2 - 特に自動車のドアの可動ガラスの案内密封用型材とその製造方法 - Google Patents

特に自動車のドアの可動ガラスの案内密封用型材とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、可動ガラスの案内密封用型材に係り、さら
に詳しくは、いわゆるフラッシュ型ガラスを備えた自動
ドアに装着される案内密封用型材およびその製造方法に
関する。
〔従来の技術と問題点〕
金属心金に押し出されたエラストマーから成り、可動
ガラスのフレームに固定されるクランプを成す第１部分
と、第１部分に対して逆方向に向けられたＵ形断面をな
し可動ガラスの案内密封部材として作用する第２部分と
を有し、第１部分と第２部分との間にＵ形断面の第３部
分を設けた、特に自動車のドアの可動ガラスの案内密封
用型材は、特開昭62−295718号公報に記載されている。
上記可動ガラスの案内密封用型材は、クランプとして
の第１部分と案内密封案内部材としての第２部分は相互
に弾性ヒンジによって枢着されているが、この弾性ヒン
ジは、型材の心金にエラストマーを押し出す前に心金の
中央部分を折り曲げ、押し出し後にブリッジを切断して
心金を除去するがエラストマー被覆の一部を残存させ、
エラストマー部分が連結ヒンジを成すことによって形成
される。
上記可動ガラス案内密封用型材においては、弾性ヒン
ジはその連結する型材部分の相対的枢転を可能にするの
みならず、可動ガラスの移動面におけるスライダ並進運
動をも可能とする。このような案内密封用型材は、心金
を構成する金属バンドを適当形状に形成し、弾性ヒンジ
に対応する箇所において金属バンドを長手方向に２つの
部分に切断し、金属バンドの２つの部分に予めエラスト
マーの接着剤を塗布した後に２つの部分を適当に連接し
てエラストマーを同時に押し出すことによって簡単に製
造することができる。接着剤の塗布は。金属バンドの形
成前または形成後に実施することができる。
このような方法の実施態様に際して、金属バンドの切
断はエラストマーの押し出しの直前に実施され、エラス
トマーが金属バンドの２つの部分全体を被覆して、枢着
ヒンジと密封リップとを含む単一型材を形成する。
可動ガラスの案内部材としてのスライダの並進運動
は、可動ガラスの運動の最後に可動ガラスが閉鎖位置に
達する時に生じ、起動ガラスの切口がスライダをフレー
ムの隣接部分の方向に押し、同時にクランプ部分に対す
る枢転運動を生じ、これが可動ガラスの密封を増大する
と共に可動ガラスの移動を容易にする。
〔発明の目的および効果〕
本発明は、可動ガラスの案内密封型材を可動ガラスの
フレームの隅部においてフレームの形状に完全に適合さ
せることによって前記欠点を除去するものである。
本発明は、自動車のドアの可動ガラスのフレームが鋭
角または小さい曲率半径の隅部を有していても、可動ガ
ラスの案内と密封を完全に保証する案内密封用型材を提
供するものである。
このため本発明の目的は、金属心金に押し出されたエ
ラストマーから成り、可動ガラスのフレームに固定され
るクランプを成す第１部分と、この第１部分に対して逆
方向に向けられたＵ形断面をなし可動ガラスの案内密封
部材として作用する第２部分とを有する、特に自動車の
ドアの可動ガラスの案内密封用型材において、上記第２
部分は、Ｕ形底部に金属心金がなくエラストマーから成
る弾性可撓性ヒンジを成す部分を有し、この弾性可撓性
ヒンジにより上記第１部分の心金に連結しない心金部分
を形成し、この心金部分は、その長さの少なくとも一部
を絞り加工によって可動ガラスのフレームの形状に合致
する形状に成形されている案内密封用型材を提供するに
ある。
本発明の他の目的は、型材の心金を構成する金属バン
ドを適当形状に形成する段階と、金属バンドを弾性ヒン
ジに対応する箇所において２つの部分に切断する段階
と、相互に適当に隣接配置される２つの部分に同時にエ
ラストマーを押し出す段階とを有し、可動ガラスのフレ
ームに固定されるクランプを成す第１部分と、この第１
部分に対して逆方向に向けられたＵ形断面をなし可動ガ
ラスの案内密封部材として作用する第２部分とを有す
る、特に自動車のドアの可動ガラスの案内密封用型材の
製造方法において、エラストマーの硬化後に、第１部分
の心金と連結されていない第２部分の心金部分をその長
さの少なくとも一部において絞り加工によって可動ガラ
スのフレームの形状に合致する形状に成形する案内密封
用型材の製造方法を提供するにある。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明
するが、下記の実施例は本発明を説明するためのもので
あって、本発明はこれに限定されるものではない。
第１図において符号１は自動車ドアを示し、この自動
車ドア１には開口２が形成されており、この開口２に可
動ガラス３が開閉自在に配置されている。開口２を区画
するフレーム４は丸くない鋭角を有する。このフレーム
４に可動ガラス３の案内とフレーム４の鋭角隅部５にお
いても良好な密封性能を型材が装着される。
上記型材は第２図に示すように、Ｕ形をなす第１部分
６と逆Ｕ形をなし第１部分６に連結された第２部分７を
有する。型材の第１部分６は、自動車ドア１のフレーム
４の開口縁を覆うようにフレーム４に配置され、型材の
第２部分７は、可動ガラス３の案内密封部材として作用
する。第１部分６と第２部分７は、エラストマー９によ
って包囲された金属心金８を有する。この金属心金８
は、第２部分７のＵ形の底部に対応する部分において分
割されて２つの部分8aと8bを成し、２つの部分8aと8bは
分離区域においてエラストマーヒンジ10によって相互に
枢着されている。可動ガラス３がその動きの最後（ガラ
スの閉鎖位置）において第２部分７の底部に当接する際
に、エラストマーヒンジ10が部分8bを部分8aに対して枢
転させ、またこの部分8aを並進させる。
本発明によれば、可動ガラスの案内密封型材の少なく
ともガラスフレームの隅部５に対応する部分において
（第３図）、第１部分６に連結していないフレーム部分
8bがフレーム４の隅部の輪郭に絞り加工により合致した
形状に成形される。このようにして、型材はその全長に
おいて、隅部５を含めガラスフレームの形状に完全に一
致し、第２図と第３図を比較すれば明らかなように、隅
部５において心金部分8bが変形されてフレームに形状合
致している。すなわち、第２部分７の底部がガラスフレ
ームの隅部方向に傾斜し、可動ガラス３はこの隅部の中
に完全に密閉された閉鎖位置に容易に配置される。
そのほか、型材は、第１部分６に連結した密封要素12
を有し、心金６の屈曲部分13が密封要素12を第１部分に
固定している。密封要素12のリップ14はその表面に綿状
ファイバを備え（図示されず）、閉鎖位置の可動ガラス
３の内側面と接触し、また密封要素12の反対側にある側
壁16に連結した第２部分７のリップ15が同様に綿状ファ
イバを備えて可動ガラス５の外側面に対して密封接触す
る。
このような型材とその可撓性枢着部分10は、例えばア
ルミニウムの心金用連続金属バンドに金属用エラストマ
ー接着剤を塗布し、金属バンドをロール装着により所望
の形状に曲げ成形される。このように形成された金属バ
ンドにエラストマーを所望の形状に被覆して密封要素と
それぞれリップとを同時に形成する押し出しヘッドの中
に金属バンドを導入する直前に、金属バンドをヒンジ10
に対応する線に沿って剪断ローレットによって剪断する
ことによって形成される。エラストマーの押し出し後に
得られた型材を予め加硫し、可動ガラス３に接触する箇
所に綿状ファイバを塗布し、直線的要素形状に切断す
る。
つぎに、これらの要素を絞り加工によりドアフレーム
の輪郭に合致した形状に成形し、特にフレーム隅部にお
いては心金部分8bを隅部の隅部の形状に一致するように
成形する。
【図面の簡単な説明】
第１図は実際上丸くなく小曲率半径の隅部を有するガラ
スフレームを備えた自動車ドアの側面図、第２図は第１
図のII−II面に沿ってドアフレームに取り付けられた型
材の断面図、第３図は第１図のIII−III線に沿った第２
図と同様な断面図である。 １……自動車ドア、３……可動ガラス、４……フレー
ム、６……第１部分、７……第２部分、８……心金、8
a,8b……心金部分、９……エラストマー、10……ヒン
ジ、12……密封要素、14,15……リップ、16……型材の
側壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｂ２９Ｌ 31:58 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B60J 10/04 B60J 10/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】金属心金（８）に押し出されたエラストマ
    ー（９）から成り、可動ガラスのフレーム（４）に固定
    されるクランプを成す第１部分（６）と、この第１部分
    に対して逆方向に向けられたＵ形断面をなし可動ガラス
    の案内密封部材として作用する第２部分（７）とを有す
    る、特に自動車のドアの可動ガラスの案内密封用型材に
    おいて、上記第２部分（７）は、Ｕ形底部に金属心金が
    なくエラストマーから成る弾性可撓性ヒンジ（10）を成
    す部分を有し、この弾性可撓性ヒンジ（10）により上記
    第１部分（６）の心金に連結しない心金部分（8b）を形
    成し、この心金部分（8b）は、その長さの少なくとも一
    部を絞り加工によって可動ガラスのフレーム（４）の形
    状に合致する形状に成形されていることを特徴とする案
    内密封用型材。
  2. 【請求項２】第２部分（７）の心金部分（8b）は、絞り
    加工によって可動ガラスのフレーム（４）の少なくとも
    １つの隅部（５）の形状に合致する形状に成形されてい
    ることを特徴とする請求項１に記載の案内密封用型材。
  3. 【請求項３】型材の心金を構成する金属バンド（８）を
    適当形状に形成する段階と、金属バンド（８）を弾性ヒ
    ンジ（10）に対応する箇所において２つの部分（8a,8
    b）に切断する段階と、相互に適当に隣接配置される２
    つの部分（8a,8b）に同時にエラストマー（９）を押し
    出す段階とを有し、可動ガラスのフレーム（４）に固定
    されるクランプを成す第１部分（６）と、この第１部分
    に対して逆方向に向けられたＵ形断面をなし可動ガラス
    の案内密封部材として作用する第２部分（７）とを有す
    る、特に自動車のドアの可動ガラスの案内密封用型材の
    製造方法において、エラストマーの硬化後に、第１部分
    （６）の心金と連結されていない第２部分（７）の心金
    部分（8b）をその長さの少なくとも一部において絞り加
    工によって可動ガラスのフレーム（４）の形状に合致す
    る形状に成形することを特徴とする案内密封用型材の製
    造方法。
  4. 【請求項４】第２部分（７）の心金部分（8b）をその長
    さの少なくとも一部において絞り加工によって可動ガラ
    スのフレーム（４）の少なくとも１つの隅部（５）の形
    状に合致する形状に成形することを特徴とする請求項３
    に記載の案内密封用型材の製造方法。
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