JP2795179B2 - Pama方式による動的割り込みスロット予約方法 - Google Patents

Pama方式による動的割り込みスロット予約方法

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JP2795179B2
JP2795179B2 JP6155497A JP15549794A JP2795179B2 JP 2795179 B2 JP2795179 B2 JP 2795179B2 JP 6155497 A JP6155497 A JP 6155497A JP 15549794 A JP15549794 A JP 15549794A JP 2795179 B2 JP2795179 B2 JP 2795179B2
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pama
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浩章 渡部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星を介した一つの中
心局対多数の周辺局間での通信をDAMA(要求割当多
元接続)及びPAMA(固定割当多元接続)方式を行う
場合のスロット予約方法に関し、特に既にDAMA方式
で割り当てられているスロットにPAMA方式で別の回
線を動的に割り当てる予約方法に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星通信システムの基本的な構成例は図
1に示すように、一つの中心局1と多数の周辺局3が衛
星2を介して通信するように構成されたものである。図
1のような星状の構成の場合、中心局1から周辺局3へ
向けてデータを送信するときは放送型のチャネルを使用
した時分割多重(TDM)方式が用いられるが、周辺局
3から中心局1へ送信するときは主として複数の周辺局
が一つの衛星チャネルを共同で利用して通信を行う多元
接続方式が用いられ、チャネルアクセス方式としてAA
/TDMA方式が用いられる。
【0003】AA/TDMA方式はランダムアクセスス
ロットアロハ方式(RA/TDMA方式)とスロット予
約割り当て方式(DA/TDMA方式)を組み合わせた
多元接続方式であるが、通常は主にランダムアクセスス
ロットアロハ方式で機能し、衛星チャネルに各周辺局が
自由にデータを送出できるようになっている。したがっ
て、二つ以上の周辺局が同時に同一スロットに送信した
データは互いに衝突して消失してしまうため、音声回線
のように常に連続したデータの送信を必要とする回線に
はAA/TDMA方式は適用できない。
【0004】一般に、音声回線等、データの衝突がなく
連続した通信を行う場合は、特開昭58−204638
号公報や特開昭63−209329号公報に記されてい
るようなSCPC(Single Channel P
er Carrier)による単一回線を利用したDA
MA方式が用いられる。そこで、AA/TDMA方式を
利用した衛星通信システム上で音声回線等の連続した通
信を行う場合は、衛星チャネルのスロットの一部をDA
MA方式による割り当て専用のスロットとして確保し、
このスロットを利用して通信を行うようにする。通常、
このDAMA方式用のスロットは双方向の衛星チャネル
の1フレーム毎に1つずつ設けられ、そのスロット内は
さらにいくつかのサブスロットに分割されてそれぞれ個
々の回線が占有するチャネルとして利用される。各サブ
スロットへのDAMA方式による回線割り当て処理は、
衛星チャネル上のAA/TDMA方式による伝送路の方
を用いて行い、それによってサブスロットを予約してか
ら、その予約したサブスロットを用いて実際のデータの
送受信を行うようにする。
【0005】さらに、このDAMA方式用のスロットへ
は、特開平2−95034号公報にも記されているのと
同様、回線割り当て要求に応じてDAMA方式による割
り当ての他にPAMA方式による割り当ても可能であ
る。そのため、特開昭61−67341号公報に記され
ているように、DAMA方式によるスロット予約処理の
中心となる処理装置ではDAMA、PAMA両方式によ
る回線割り当ての一括管理を行う。但し、DAMA、P
AMAのいずれの方式でスロットを予約するかどうかは
手動で設定を行い、特開平2−95034号公報に記さ
れているように回線の使用状況に応じて自動的に切り替
わるようなことはない。PAMA方式は回線割り当て要
求が生じてからスロット予約を行うDAMA方式と違っ
て、予め回線を割り当てるスロットを確保しておく方式
である。したがって、通常はDAMA方式によるスロッ
ト予約よりもPAMA方式によるスロット予約の方が優
先度が高く、スロットに割り当てる回線の重要性が高い
場合は主にPAMA方式によるスロット予約が用いられ
る。
【0006】このDAMA方式用のスロットを設けた場
合の衛星チャネル上のフレーム構成例と衛星フレーム内
のスロット構成例を図4に示す。図4において、DAM
A方式用のスロット33はさらに数個のサブスロット3
4に分割されており、各サブスロット34はDAMA方
式によってそのサブスロットに割り当てられた一つの回
線が占有する。また、前述のように各サブスロット34
はPAMA方式による予約割り当ても可能になってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のDAMA方式用
のスロット内のサブスロットにDAMA方式とPAMA
方式の両方式を混在させて回線を割り当てていく場合、
DAMA方式で既に回線が割り当てられているサブスロ
ットに、別の回線をPAMA方式で割り当てることがあ
る。こうした場合、従来のPAMA方式によるスロット
予約では、既に行われているDAMA方式による割り当
てを強制的に解除し、目的のサブスロットを一度解放し
てから改めてPAMA方式で回線を割り当てなければな
らない。即ち、DAMA方式で割り当てられたサブスロ
ットを使用して既に通信を行っていた回線は、PAMA
方式による回線割り当て要求が発生すると強制的に切断
されてしまうという問題がある。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、既にDAMA方式で回
線が割り当てられているサブスロットに、その回線の通
信を切断することなくPAMA方式によって別の回線を
割り当てることを可能にした動的割り込みスロット予約
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のスロット予約
は、AA/TDMA方式によるスロットの一部をDA
MA方式用のスロットとして確保し、そのスロットを用
いてDAMA方式及びPAMA方式で行う衛星通信方式
において、前記DAMA方式用スロット内の各サブスロ
ットへのDAMA方式及びPAMA方式によるスロット
予約順序を設定し、PAMA方式による回線割り当て要
求が生じたときに目的のサブスロットが既にDAMA方
式で割り当てられていて回線を使用中の場合は、DAM
A方式による割り当てが既に解放されて空きとなってい
る別のサブスロットへ、同期を保持しながらその回線の
割り当てを移動させ、回線が移動された目的のサブスロ
ットへのPAMA方式による別の回線割り当てを行うこ
とを特徴とする。
【0010】ここで、サブスロットに対するDAMA方
式の回線のスロット割り当てはサブスロット番号の高い
ものから行い、PAMA方式の回線のスロット割り当て
はサブスロット番号の低いものから行い、PAMA方式
に割り当てる目的のサブスロットが既にDAMA方式で
割り当てられているとき、この目的のサブスロットの回
線をサブスロット番号の高いものから順序的に空きサブ
スロットに移動させ、移動された目的のサブスロットに
PAMA方式の回線を割り当てる。
【0011】また、本発明のスロット予約方法を実現す
るために、AA/TDMA方式を構成する中心局と、こ
の中心局とで衛星通信方式を構成する複数の周辺局はそ
れぞれDAMAコントローラーを有し、これらDAMA
コントローラーは衛星チャネル上のDAMA及びPAM
A方式による回線の全割り当て情報を有している。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本発明の衛星通信方式では、図1に示されるよう
に、一つの中心局1と多数の周辺局3が衛星2を介して
通信するように構成されている場合に、中心局1から周
辺局3へ向けてデータを送信するときは放送型のチャネ
ルを使用した時分割多重(TDM)方式が用いられる
が、周辺局3から中心局1へ送信するときは主として複
数の周辺局が一つの衛星チャネルを共同で利用して通信
を行う多元接続方式が用いられ、チャネルアクセス方式
としてAA/TDMA方式が用いられる。
【0013】このAA/TDMA方式を用いた衛星通信
システム上で、音声回線等、データの衝突がなく連続し
た通信を行うために、本来AA/TDMA方式で用いる
衛星チャネル上のスロットの一部を、DAMA方式によ
る割り当て専用のスロットとして確保し、このスロット
を利用してDAMA方式による通信を行うようにする。
このDAMA方式用のスロットは双方向の衛星チャネル
の1フレーム毎に1つずつ設ける。即ち、中心局1から
周辺局3へのTDM方式による伝送路上にもこのDAM
A方式用のスロットをフレーム単位に1つずつ設けるよ
うにする。また、このDAMA方式用スロットへはPA
MA方式による回線割り当ても可能である。
【0014】図2は本発明における中心局のブロック構
成図である。同図において、中心局は、各周辺局からの
信号を衛星を介してアンテナ11で受信すると、受信部
12でデータの受信処理を行う。そして、受信データは
受信データプロセッサ13へ送出されてパケットの組立
て等の処理が行われ、受信データとして取り出される。
AA/TDMA方式で受信したデータの中で、DAMA
方式によるスロット予約要求の制御情報は受信データプ
ロセッサ13からDAMAコントローラー14へ送出さ
れ、DAMA方式によるスロット予約処理が行われる。
スロット予約処理後、その情報はDAMAコントローラ
ー14から送信データプロセッサ15に送られ、送信デ
ータプロセッサ15で処理するデータのうち、DAMA
方式用のスロットを用いて送信すべきデータはそのスロ
ット予約情報を基にして送信処理が施される。送信プロ
セッサ15から多重部16へ送られた送信データはタイ
ミング信号生成部17で生成されたタイミング信号と制
御信号生成部18で生成された信号と多重化されて送信
部19に送られ、アンテナ11から各周辺局へ送信され
る。
【0015】図3は本発明における周辺局のブロック構
成図である。周辺局は中心局からの信号をアンテナ21
で受信すると、受信部22で処理されて受信データプロ
セッサ23に出力し、受信データを取り出す。また、D
AMA方式用スロットに関する制御情報はDAMAコン
トローラー24に送出される。DAMAコントローラー
24は中心局で処理されたスロット予約情報を基に送信
データプロセッサ25にDAMA方式用のスロットへの
回線割り当て指示を行う。アンテナ21で受信された信
号のうち、同期信号はフレーム同期部26に出力されて
中心局との同期を保持する。制御信号のうち、再送要求
の信号は再送制御部27に送られ、送信データプロセッ
サ25にデータの再送を指示する。送信データプロセッ
サ25に送られてきたデータは、DAMAコントローラ
ー24から受けた制御情報を基にDAMA、PAMA方
式またはAA/TDMA方式のどちらで送出されるか送
信スロット管理部28により区別され、送信部29に送
られてアンテナ21から中心局へ出力される。
【0016】AA/TDMA方式による衛星チャネル上
のフレーム構成と、同フレーム内に設けたDAMA方式
用のスロット構成は図4に示した通りである。衛星フレ
ームは制御情報が挿入される制御情報領域31とAA/
TDMA方式で送信されるデータパケットが挿入される
データ領域32から構成されている。データ領域32は
各局からの送信パケットが挿入されるスロットに分割さ
れているが、このスロット群の中で最も最後部にあたる
スロットをDAMA方式用のスロット33として設定し
ている。このDAMA方式用のスロット33内はさらに
数個のサブスロット34に分割されており、DAMA方
式によるスロット予約はこのサブスロット単位で行われ
る。DAMA方式によるサブスロット34への回線割り
当て予約処理は、衛星チャネル上のAA/TDMA方式
による伝送路を用いて行い、それにより目的のサブスロ
ットを予約してから実際のデータの送受信をこのサブス
ロット34を用いて行うようにする。以下、スロットと
はこのDAMA方式用のスロット内のサブスロットのこ
とを指すことになる。
【0017】次にスロット(=サブスロット25)内の
構成について述べる。図4に示したように、各スロット
34内は制御情報が格納されるヘッダフィールド35
と、実際の送信データが格納されるデータフィールド3
6とで構成されている。制御情報としてヘッダフィール
ドに格納される情報としては、DAMA方式及びPAM
A方式のどちらの方式による割り当てであるかを示す識
別子、そして各スロットの割り当て変更状態を表す識別
子があり、それぞれの識別子に対して1ビットずつ計2
ビットのフィールドが設けられている。
【0018】スロット割り当て変更状態識別子とは、本
発明の目的であるPAMA方式による動的割り込み予約
を可能にするために設けられた、次フレーム内の同じス
ロットの割り当て移動状態を表す識別子である。このス
ロット割り当て変更状態識別子は0、1のいずれかの値
を持ち、それぞれ次に示すような意味を持つ。 スロット割り当て変更状態識別子 1:変更要求中 0:通常 実際の動作中におけるスロット割り当て変更状態識別子
の使用法については後に詳しく説明する。
【0019】次に、各スロットへのDAMA方式及びP
AMA方式による回線割り当て手順、及びDAMA方式
で回線割り当て中のスロットへPAMA方式による別の
回線割り当て要求が生じた場合の動作詳細について、図
5を参照して説明する。まず、DAMA方式及びPAM
A方式による割り当て順序を指定しておく。ある1スロ
ットに対してDAMA方式で回線割り当て要求が生じた
場合、図5(a)に示すように、PAMA方式による各
スロットへの割り当ての場合はスロット番号の小さい方
から、DAMA方式による各スロットへの割り当ての場
合はスロット番号の大きい方から順次割り当てていくよ
うに設定しておく。
【0020】このようにしてスロットがDAMA、PA
MA方式で順に割り当てられていくと、図5(b)に示
すようにある時点で次に割り当てようとするスロット番
号が一致してしまい、割り当て可能なスロット数がなく
なってDAMA、PAMAのいずれの方式でも割り当て
ることが不可能となる。ところで、DAMA方式による
回線割り当てはその回線の通信が終了するとスロットへ
の割り当てが解放され、新たに別の回線を順次割り当て
ていくことができる。そのスロット割り当ての解放は非
同期に行われるが、DAMA方式によるスロット割り当
てはスロット番号の大きい順に行われていくことから、
もしPAMA方式で次に順に割り当てるべきスロットが
既にDAMA方式で割り当てられていてPAMA方式に
よる割り当てがそれ以上不可能であったとしても、図5
(c)に示すようにDAMA方式によって割り当てられ
てきた領域には空きスロットが虫食い状態で存在してい
ることになる。
【0021】そこで、PAMA方式による回線割り当て
を優先させてスロット予約を行っていく場合、図5
(d)に示すように、PAMA方式で次に割り当てるべ
きスロットが既にDAMA方式によって割り当てられて
使用中であっても、DAMA方式で割り当てられてきた
スロットの中で既に割り当てが解放されている別の空き
スロットへその回線の割り当てを移動すれば、移動元の
スロットは空きとなり、そのスロットへのPAMA方式
による回線の割り当てが可能となる。即ち、PAMA方
式によるスロット割り当て要求が生じたときに目的のス
ロットが既にDAMA方式で割り当てられて回線を使用
中の場合は、DAMA方式によるスロット割り当てが既
に解放されて空きとなっている別のスロットへその回線
の割り当てを移動させる。このスロットの移動は同期を
保持することによって通信中に動的に行い、目的のスロ
ットへのPAMA方式による別の回線割り当てを可能に
する。
【0022】また、図5(e)に示すように、移動先の
スロットとしてはDAMA方式で割り当てられてきた領
域にその時点で点在する空きスロットの中で、スロット
番号の最も大きいものから順に利用していくことにす
る。このようにすれば、スロットの利用状況が整理さ
れ、スロットの移動回数も少なく抑えることができる。
【0023】上述のスロットの割り当て移動を行うため
に衛星チャネル上のスロットへマッピングさせる図2、
図3中のDAMAコントローラー14,24では、DA
MA、PAMA両方式による回線の全割り当て情報のテ
ーブルを持ち、PAMA方式による動的割り込みスロッ
ト予約を行う際に、目的のスロットがDAMA方式で既
に割り当てられて使用中の場合はそのスロットがどこへ
移動したら良いかを自動判定する機能を持つ。
【0024】上述の方法でDAMA方式で既に回線を割
り当て中のスロットへPAMA方式で別の回線を割り当
てる場合、既に割り当てられている回線の通信を切断す
ることなく動的にスロット予約を行うためには、スロッ
トの回線割り当ての移動中も衛星チャネル上のフレーム
の同期を保持しながら瞬時にスロットの割り当て移動を
行う必要がある。以下に、同期を保持しながら前記スロ
ット割り当て変更状態識別子を利用してスロットの割り
当てを移動する手順について述べる。
【0025】まず、PAMA方式による回線割り当てが
既にDAMA方式で使用中のスロットに要求されたと
き、図2、図3のDAMAコントローラー14,24
は、それらが管理している衛星チャネル上のスロットの
全割り当て情報から、既にDAMA方式による割り当て
が解放されている空きスロットの有無を調べ、そのスロ
ットの回線割り当ての動的変更が可能であるかを調べ
る。そして、図5(d)に示すようにDAMA方式で割
り当てられてきたスロット領域の中に空きスロットBが
存在して、スロットAに割り当てられている回線をスロ
ットBへその割り当てを移動することが可能であると認
められた場合、移動元スロットAと移動先スロットBの
ヘッダフィールド中の前記スロット割り当て変更状態識
別子を0から1に変化させる。これで移動元スロットA
と移動先スロットBは、PAMA方式による動的割り込
みスロット予約要求が発生したため、回線の割り当てを
A、B両スロット間で移動中であるということに設定さ
れる。したがって、移動先の空きスロットBは割り当て
を移動する回線によって予約され、それ以後割り当て移
動が終了するまで、スロットBへのDAMA方式による
割り当てはできなくなる。
【0026】さらに、スロット割り当て変更状態識別子
を0から1に変化させた次のフレーム内のスロットA、
Bにおいて、図4の通常データが格納されているデータ
フィールド27に、回線割り当ての移動に関する制御情
報を挿入する。この制御情報とは、移動元のスロットA
では移動先のスロットBのスロット番号であり、移動先
のスロットBでは移動元のスロットAのスロット番号で
ある。この制御情報は通信中の回線のデータの流れの中
に割り込む形となるが、挿入されるのはスロット割り当
て変更状態識別子が0から1へ変化した直後のフレーム
内のスロットA,Bのみの一瞬だけであり、それ以外は
送信データが通常どおりデータフィールド27に挿入さ
れる。したがって、スロットAへの割り当てをスロット
Bへ移動する回線が音声回線であったとしても、通信し
ている側は一時的な制御情報の挿入をほとんど意識する
ことがなく通信を継続することができる。図6に衛星チ
ャネル上のフレームに挿入される情報の流れを示す。
【0027】ところで、データを受信している受信側で
はスロットAからスロットBへの回線割り当て移動に関
する各情報を順に受信していくことになる。受信側のD
AMAコントローラーはスロット割り当て変更状態識別
子を常時監視している。このスロット割り当て変更状態
識別子は衛星チャネル上の次のフレーム内の同じスロッ
トの割り当て移動状態を表す識別子であるため、このス
ロット割り当て変更状態識別子の0から1への変化を受
信した受信側DAMA方式コントローラーは、これから
スロットAとBとの間で回線の割り当て移動が行われよ
うとしていることを認識する。そして、次のフレーム内
のスロットAとスロットBに挿入されている回線割り当
て移動に関する制御情報を受信する。ここで、まず、ス
ロットA、B間で回線割り当ての移動要求を確かに受信
したという応答を送信側に返しておく。その上で、次に
受信した移動元スロットAと移動先スロットBの制御情
報を基に受信側DAMAコントローラーが管理している
衛星チャネル上のスロットの全回線割り当て情報のテー
ブルを調べ、そのスロットA、B間で回線割り当ての移
動要求に応じた新規テーブルを作成する。但し、この時
点では新規に作成したテーブルは一時的に保持してお
き、依然として旧テーブルを使用している。
【0028】さて、送信側は受信側から送信されてきた
受信応答を受信する。それによって、送信側のDAMA
コントローラーはある一定時間を経てからスロットAと
スロットBのスロット割り当て変更状態識別子を1から
0に戻す。また、受信側と同様にスロットA、B間での
回線割り当ての移動要求に応じて予め作成しておいた新
規テーブルを起用し、旧テーブルから回線割り当て情報
の切り替えを行う。従って、スロット割り当て変更状態
識別子を1から0に戻した次のフレームからはこの新規
テーブルを基にして衛星チャネル上のスロットへの回線
割り当てを行うため、この時点から移動すべきスロット
Aに割り当てられていた回線は、スロットBに新たに割
り当てられて送信されることになる。
【0029】受信側で上述のスロット割り当て変更状態
識別子の1から0への変化を受信すると、受信側DAM
Aコントローラーは衛星チャネル上のスロットへの回線
割り当て情報についての旧テーブルを廃棄し、予め作成
しておいた新規テーブルへの切り替えを行う。そして、
スロット割り当て変更状態識別子が1から0への変化し
た次のフレームから、スロットAに挿入されていた情報
は新たに移動先スロットBで受信されるようになる。
【0030】もし、受信側がスロットA、B間の回線割
り当て移動に関する制御情報の受信に失敗した場合は、
送信側に向けて受信応答を送信しないため、送信側では
いつまでたっても前述の回線情報テーブルの新規切り替
えを行うことができないことになる。従って、送信側D
AMAコントローラーはタイマーを設けて、ある一定時
間に受信側からの受信応答がない場合には、再び上述の
手順で通常のデータの流れの中にスロット割り当て移動
に関する制御情報を挿入して受信側からの受信応答を待
つ。また、その制御情報を再送をある一定回数繰り返し
ても受信側からの受信応答が無い場合はスロット割り当
て変更状態識別子を1から0へ戻し、スロットA、B間
の回線割り当て移動を解除する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、DAMA
方式用スロット内の各サブスロットへのDAMA方式及
びPAMA方式によるスロット予約順序を設定し、PA
MA方式による回線割り当て要求が生じたときに目的の
サブスロットが既にDAMA方式で割り当てられていて
回線を使用中の場合は、DAMA方式による割り当てが
既に解放されて空きとなっている別のサブスロットへ、
同期を保持しながらその回線の割り当てを移動させ、回
線が移動された目的のサブスロットへのPAMA方式に
よる別の回線割り当てを行うので、DAMA方式で既に
割り当てられている回線の通信を中断させることなく、
PAMA方式で割り当て可能な空きスロットを作成し、
PAMA方式による通信中の動的スロット割り当てを可
能にするという効果が得られる。
【0032】また、本発明は、サブスロットに対するD
AMA方式の回線のスロット割り当てはサブスロット番
号の高いものから、PAMA方式の回線のスロット割り
当てはサブスロット番号の低いものから行い、PAMA
方式に割り当てる目的のサブスロットが既にDAMA方
式で割り当てられているとき、この目的のサブスロット
の回線をサブスロット番号の高いものから順序的に空き
サブスロットに移動させ、移動された目的のサブスロッ
トにPAMA方式の回線を割り当てることにより、PA
MA方式による割り当て領域は常にスロット番号の低い
側から前詰めで利用することができ、スロットの有効利
用を図ることができる効果もある。
【0033】更に、衛星通信方式を構成する中心局と複
数の周辺局にはそれぞれDAMAコントローラーが設け
られ、これらDAMAコントローラーは衛星チャネル上
のDAMA及びPAMA方式による回線の全割り当て情
報を持つことで、前記した動的割り込みスロット予約を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる衛星通信方式の全体構成図であ
る。
【図2】中心局のブロック図である。
【図3】周辺局のブロック図である。
【図4】衛星チャネル上のフレーム構成とスロット構成
図である。
【図5】スロットの割り当て移動によるPAMA方式で
の動的割り込みスロット予約の手順を示す図である。
【図6】スロットの割り当て移動に伴う衛星チャネル上
のフレームに挿入される情報の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 中心局 2 衛星 3 周辺局 12 受信部 13 受信データプロセッサ 14 DAMAコントローラー 15 送信データプロセッサ 16 多重部 17 タイミング信号生成部 18 制御信号生成部 19 送信部 22 受信部 23 受信データプロセッサ 24 DAMAコントローラー 25 送信データプロセッサ 26 フレーム同期部 27 再送制御部 29 送信部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの中心局と多数の周辺局によって星
    状に構成され、周辺局から衛星を介した中心局への通信
    には複数の周辺局が一つの衛星チャネルを共同で利用し
    て通信を行うAA/TDMA方式を使用し、中心局から
    衛星を介した周辺局への通信には放送型のチャネルを使
    用した時分割多重(TDM)方式で通信を行う衛星通信
    方式であって、AA/TDMA方式によるスロットの一
    部をDAMA方式用のスロットとして確保し、そのスロ
    ットを用いてDAMA方式及びPAMA方式で行う衛星
    通信方式において、前記DAMA方式用スロット内の各
    サブスロットへのDAMA方式及びPAMA方式による
    スロット予約順序として、DAMA方式の回線のスロッ
    ト割り当てはサブスロット番号の一方側から、PAMA
    方式の回線のスロット割り当てはサブスロット番号の他
    方側からそれぞれの設定を行い、PAMA方式による回
    線割り当て要求が生じたときに目的のサブスロットが既
    にDAMA方式で割り当てられていて回線を使用中の場
    合は、その目的のサブスロットの回線をDAMA方式に
    よる割り当てが既に開放されて空きとなっているサブス
    ロットに同期を保持しながら前記サブスロット番号の一
    方側から順序的に移動させ、回線が移動された目的のサ
    ブスロットにPAMA方式の回線を割り当てることを特
    徴とするPAMA方式による動的割り込みスロット予約
    方法
  2. 【請求項2】 サブスロットに対するDAMA方式の回
    線のスロット割り当てはサブスロット番号の高いものか
    ら、PAMA方式の回線のスロット割り当てはサブスロ
    ット番号の低いものから行い、目的のサブスロットの回
    線をサブスロット番号の高いものから順序的に空きサブ
    スロットに移動させる請求項1に記載のPAMA方式に
    よる動的割り込みスロット予約方法
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