JP2794389B2 - 車両用カップホルダ - Google Patents

車両用カップホルダ

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JP2794389B2 JP6149794A JP14979494A JP2794389B2 JP 2794389 B2 JP2794389 B2 JP 2794389B2 JP 6149794 A JP6149794 A JP 6149794A JP 14979494 A JP14979494 A JP 14979494A JP 2794389 B2 JP2794389 B2 JP 2794389B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用カップホルダに
関する。
【0002】
【従来の技術】車両用カップホルダには、例えば、特開
平3−50039号公報に開示されたものが知られてい
る。これにおいては、図4に示すように、トレー(カッ
プ載せ台)111に対して平行リンクとして機能する前
後の枢支アーム107,108によってホルダ部材(カ
ップ保持板)117が支持されている。また、車体に固
定のブラケットに延設された延設片109には案内溝1
10が形成され、該案内溝110に挿脱可能に嵌挿され
る案内軸105が前枢支アーム107に設けられてい
る。そしてトレー111が引出されたときには、案内軸
105と案内溝110との案内作用及び前後の枢支アー
ム107,108のリンク作用によって、トレー111
の上方にホルダ部材117が離反され、この状態でカッ
プ類106を保持するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
ものにあっては、トレー111の上方に離反されたホル
ダ部材117によってカップ類106が保持された状態
において、ホルダ部材117に対し、該ホルダ部材11
7を押下げる方向に外力が不測に作用すると、ホルダ部
材117がトレー111を押込みながら押下げられるこ
ととなり、カップ類106が倒れる場合がある。この発
明の目的は、前記従来の問題点に鑑み、部品点数や組付
け工数を増加させることなく、ホルダ部材をホルダ位置
に回動不能にロックすることができる車両用カップホル
ダを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係る車両用カップホルダは、リテーナ、
トレー及びホルダ部材を備え、前記リテーナは、車両の
内装部材に取付手段によって取付けられ、前記トレー
は、リテーナ内に収納される収納位置と、リテーナに対
し引出される使用位置と出入れ可能に組付けられ、その
底板にカップ類の底面を受承する受承部を有し、前記ホ
ルダ部材は、カップ類が差込まれるホルダ孔を有するホ
ルダ部と、該ホルダ部から一体に延出された支持片とを
備えるとともに、前記トレーの内部に格納される格納位
置と、同トレーより上方に突出されるホルダ位置とに配
置切り換えされるように、前記支持片の延出端部寄りに
おいてピンを中心として前記トレーに回動可能に組付け
られ、前記ホルダ部材の支持片の下側にはストッパ面が
形成され、同支持片の上側にはロック部が一体に形成さ
れ、前記トレーが使用位置まで引出されかつ前記ホルダ
部材がホルダ位置に配置されたときには、前記ストッパ
面が前記トレーの底板に当接して、前記ホルダ部材がホ
ルダ位置を越えて回動されることを制限するとともに、
前記ロック部が前記リテーナの上板側に係合して前記ホ
ルダ部材の格納方向への回動を阻止する構成にしてあ
る。
【0005】
【作用】前記したように構成される車両用カップホルダ
において、リテーナに対し、トレーが使用位置に引出さ
れ、ホルダ部材が前記トレーの上方に突出されるホルダ
位置に配置された状態のもとで、前記ホルダ部材にカッ
プ類が差込まれ、該カップ類の底面がトレーの底板の受
承部によって受承される。トレーが使用位置まで引出さ
れかつホルダ部材がホルダ位置に配置されたときには、
ホルダ部材の支持片の下側に形成されたストッパ面がト
レーの底板に当接し、これによってホルダ部材がホルダ
位置を越えて回動されることが制限される。さらに、ト
レーが使用位置まで引出されかつホルダ部材がホルダ位
置に配置されたときには、ホルダ部材の支持片の上側に
一体に形成されたロック部がリテーナの上板側に係合す
ることで、ホルダ部材の格納方向への回動が阻止され
る。このため、ホルダ部材に対し、該ホルダ部材を押下
げる方向、すなわち格納方向へ外力が作用しても、ホル
ダ部材が押下げられることなく、前記ホルダ位置に配置
保持される。
【0006】
【実施例】
(実施例1)この発明の実施例1を図1と図2にしたが
って説明する。図1と図2において、車両用カップホル
ダ1は、リテーナ2、トレー11、及びホルダ部材17
を主体として構成されている。リテーナ2は前後両端が
開口された箱形状に形成され、車両の内装部材としての
インストルメントパネル30に適宜の取付手段によって
取付けられる。前記リテーナ2には、方形皿形状のトレ
ー11が左右のガイドレール3に案内されてリテーナ2
内に収納される収納位置と、リテーナ2に対し引出され
る使用位置とに出入れ可能に組付けられる。トレー11
の底板12の前側寄りにはカップ類6の底面を受承する
受承部13が略水平に形成されている。
【0007】ホルダ部材17は、カップ類6が差込まれ
るホルダ孔18を有しかつ奥側が開口されたCリング状
のホルダ部17aと、該ホルダ部17aの奥側開口端か
ら平行に延出された両支持片17bと、これら支持片1
7bの間に架設された連結片17cとを一体に備えてい
る。そして、ホルダ部材17は、その両支持片17bの
延出端部寄り外側面に実設された横方向のピン19によ
って、トレー11の奥側寄り上面に突設された左右一対
の取付片14に回動可能に組付けられている。
【0008】前記ホルダ部材17は、トレー11が使用
位置まで引出されたときに、ばね20の弾発力によって
トレー11の底板12上に上向き傾斜状をなして突出す
るホルダ位置に配置されるとともに、トレー11が収納
位置まで押込まれたときには、同ホルダ部材17が、ば
ね20の弾発力に抗してリテーナ2の上板部4前端縁に
接しながらピン19を中心として回動され、トレー11
の内部に格納される格納位置に配置されるようになって
いる。
【0009】ホルダ部材17の支持片17bの延出端部
下面には、ホルダ部材17が前記ホルダ位置に配置され
たときにトレー11の底板12上面に当接して、これ以
上のホルダプレート17の回動を制限するストッパ面2
1が形成されている。さらに、ホルダ部材17の支持片
17bの延出端部上面には、ホルダ部材17がホルダ位
置に配置されたときに、リテーナ2の上板4下面に係合
してホルダ部材17の格納方向への回動を阻止するロッ
ク部22が同ホルダ部材17の支持片17bと一体に形
成されている。
【0010】また、この実施例において、ロック部22
の前側面は、奥側へ向けて上向きに傾斜する傾斜面23
に形成されており、図3に示すように、その傾斜面23
がリテーナ2の上板4の奥側端面に沿って滑走しながら
ホルダ部材17をホルダ位置まで回動することができる
ため、ホルダ部材17をホルダ位置に向けて弾発するば
ね20は必ずしも設けなくてもよい。
【0011】前記ホルダ部材17の両支持片の基端部寄
りには、前記ホルダ孔18の奥側に位置してサポート部
材24がピン25を中心として起倒可能に組付けられて
いる。前記サポート部材24は、トレー11が使用位置
まで引出され、ホルダ部材17がホルダ位置に配置され
たときに、ばね26の弾発力によって略鉛直状をなす起
立位置に配置されるとともに、トレー11が押込み位置
まで押込まれたときには、同サポート部材24がばね2
6の弾発力に抗してリテーナ2の上板部4前端縁に接し
ながらホルダ部材17のホルダ孔18に向けて倒される
傾倒位置に配置されるようになっている。
【0012】さらに、前記サポート部材24は、前記起
立位置に配置されたときにホルダ部材17の連結片17
cの前端面をストッパ面として当接し、これ以上の回動
が制限されるとともに、前記起立位置において、ホルダ
孔18と同一中心の平断面円弧状をなすホルダ面27が
形成されている。そして、サポート部材24はホルダ孔
18と協働してカップ類6を保持することで、カップ類
6がホルダ孔18の下傾側へ傾くことを防止するように
なっている。
【0013】この実施例1は上述したように構成され
る。したがって、トレー11が使用位置に向けて引出さ
れると、ホルダ部材17は、ばね20の弾発力によって
ピン19を中心として回動される。そして、トレー11
が使用位置まで引出されると、ホルダ部材17は、その
ストッパ面21がトレー11の底板12上面に当接して
傾斜状をなすホルダ位置に配置されるとともに、同ホル
ダ部材17のロック部22の上端がリテーナ2の上板4
の下面に係合して、ホルダ部材17がホルダ位置にロッ
クされる。さらに、サポート部材24は、ホルダ部材1
7の連結片17cの前端に当接して鉛直状をなすサポー
ト位置に配置される。
【0014】ここで、ホルダ部材17のホルダ孔18に
カップ類6が差込まれ、該カップ類6の底面がトレー1
1の受承部13に受承される。前記したようにカップ類
6が保持された状態において、車両の発進・停止や走行
振動等によって、カップ類6の荷重がホルダ部材17に
作動し、該ホルダ部材17が格納位置に向けて押下げら
れるようにしても、同ホルダ部材17の格納方向への回
動が、ロック部22によって阻止される。このため、ホ
ルダ位置にロックされたホルダ部材17によってカップ
類6が倒れることなく安定よく保持される。
【0015】また、この実施例においては、ホルダ部材
17のホルダ孔18の下傾側に組付けられたサポート部
材24によってカップ類6をサポートすることで、ホル
ダ孔18に差込まれたカップ類6が、同ホルダ孔18の
下傾側に傾く不具合も生じない。前記使用位置に配置さ
れたトレー11を収納位置に向けて押込むと、ホルダ部
材17のロック部22がリテーナ2の上板4から外れた
後、ホルダ部材17が、リテーナ2の上板部4前端縁に
押圧されながら、ばね20の弾発力に抗して元の格納位
置まで回動されるとともに、サポート部材24もリテー
ナ2の上板4の前端縁に押圧されながら、ばね26の弾
発力に抗して元の傾倒位置まで回動される。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
部品点数や組付け工数を増加させることなくホルダ部材
を、同ホルダ部材と一体に形成されたロック部によって
ホルダ位置にロックすることで、ホルダ部材が格納位置
に向けて不側に回動されることを阻止することができ、
カップ類を常に安定よく保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の車両用カップホルダを示
す側断面図である。
【図2】同じくカップホルダを分解して示す斜視図であ
る。
【図3】同じくホルダ部材のロック部の傾斜面がリテー
ナの上板に接しながら引出される状態を示す説明図であ
る。
【図4】従来のカップホルダを示す側断面図である。
【符号の説明】
1 車両用カップホルダ 2 リテーナ 6 カップ類 11 トレー 17 ホルダ部材 18 ホルダ孔 22 ロック部 30 インストルメントパネル(内装部材)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リテーナ、トレー及びホルダ部材を備
    え、 前記リテーナは、車両の内装部材に取付手段によって取
    付けられ、 前記トレーは、リテーナ内に収納される収納位置と、リ
    テーナに対し引出される使用位置と出入れ可能に組付け
    られ、その底板にカップ類の底面を受承する受承部を有
    し、 前記ホルダ部材は、カップ類が差込まれるホルダ孔を有
    するホルダ部と、該ホルダ部から一体に延出された支持
    片とを備えるとともに、前記トレーの内部に格納される
    格納位置と、同トレーより上方に突出されるホルダ位置
    とに配置切り換えされるように、前記支持片の延出端部
    寄りにおいてピンを中心として前記トレーに回動可能に
    組付けられ、 前記ホルダ部材の支持片の下側にはストッパ面が形成さ
    れ、同支持片の上側にはロック部が一体に形成され、 前記トレーが使用位置まで引出されかつ前記ホルダ部材
    がホルダ位置に配置されたときには、前記ストッパ面が
    前記トレーの底板に当接して、前記ホルダ部材がホルダ
    位置を越えて回動されることを制限するとともに、前記
    ロック部が前記リテーナの上板側に係合して前記ホルダ
    部材の格納方向への回動を阻止する構成にしてある 車両
    用カップホルダ。
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CN100439151C (zh) * 2004-08-04 2008-12-03 本田技研工业株式会社 杯架装置
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