JP2794234B2 - 縦形穀類選別機の未熟粒排出樋構造 - Google Patents

縦形穀類選別機の未熟粒排出樋構造

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JP2794234B2
JP2794234B2 JP28976391A JP28976391A JP2794234B2 JP 2794234 B2 JP2794234 B2 JP 2794234B2 JP 28976391 A JP28976391 A JP 28976391A JP 28976391 A JP28976391 A JP 28976391A JP 2794234 B2 JP2794234 B2 JP 2794234B2
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謙蔵 川島
秀明 荒川
悦雄 蓮見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機筐の内部で穀粒から
選別されて除去された未熟粒を機外に排出する縦形穀類
選別機の未熟粒排出樋構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、外側部に供給ホッパーおよび未
熟粒排出樋を、下部に吸引排塵機をそれぞれ装備する機
筐の内部には揚穀筒を内装した選別網筒を立設して構成
する縦形穀類選別機において、本出願人が既に出願した
特願平3−37524号に見られるように、選別網筒か
ら排出されて選別室内を落下する未熟粒は選別網筒の下
部外周の掻出し羽根により掻出されて未熟粒排出樋から
機外へ排出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、選別室
内に発生する塵埃が未熟粒に混って排出樋からはきれい
な未熟粒を取り出すことができず、また、吸引排塵機に
連通する選別室内に排出樋が連通しているので、該排出
樋の先端出口より吸気が行なわれる状態となって、未熟
粒が排出樋の内部で停滞し排出不良となる、といった不
具合を呈していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、そのような不
具合を解決し、簡単な構造にして好適に実施できるよう
工夫したものであり、そのため、機筐より外方に斜設し
た未熟粒排出樋の天板には複数の小さい通気孔を形成
し、該通気孔の下方となる未熟粒排出樋の内部には選別
板を斜設するとともに、該選別板の下方には吸引排塵機
に連通する吸引口を設けて構成したものであり、また、
吸引口は選別板の傾斜下位側端部の下方より少しく傾斜
上位側に設けたり、吸引口の傾斜下位側端部には短い突
片を立設して構成したものである。
【0005】
【作用】したがって、未熟粒排出樋内では、吸引排塵機
の吸気が吸引口より行なわれることになるので、各通気
孔から選別板上を経て吸引口に空気が流れることになっ
て、未熟粒は従来のように停滞することなく選別板上を
スムーズに流下しながら排出されることになり、また、
その空気の流れにより未熟粒中の塵埃を選別して吸引口
に吸塵することができる。
【0006】
【実施例】図3は縦形穀類選別機の斜視図を示し、台車
9の上方に立設した横断面4角の機筐Aの下部には吸引
排塵機Bを連通連設するとともに、上部の横側方には貯
溜タンク10を連通連設し、機筐Aの外周部には供給ホ
ッパー1、未熟粒排出樋2、操作盤11、デジタル表示
部12をそれぞれ配備し、前記吸引排塵機Bに連通する
前記機筐Aの内部の選別室a内には、外周にらせん3a
や無数の噴風孔36を有する揚穀筒3を内装した網状選
別筒4を、下方のモータ13により相互に逆転するよう
駆動自在にして立設し、前記網状選別筒4の下方の誘導
筒体4aには複数の取り込み口14を形成するととも
に、その外周の供給筒体15には前記供給ホッパー1を
連通連設し、前記網状選別筒4の下部側外周には前記未
熟粒排出樋2に未熟粒を送り出す掻出し羽根16を配備
し、前記揚穀筒3の上端部から前記貯溜タンク10に精
粒を放出できるようにして従来形構造同様に構成する。
【0007】前記選別室aの下部より外方に斜設した前
記未熟粒排出樋2の天板2aには上端より途中部位まで
複数の小さい通気孔5を形成し、各通気孔5の下方とな
る未熟粒排出樋2の内部には底板2bより傾斜を弛くし
た選別板6を上端から途中部位までに斜設し、前記選別
板6の傾斜下位側端部6aの下方より少しく傾斜上位側
となる底板2bの部位に吸引口7を形成するとともに、
該吸引口7の傾斜下位側端部には短い突片8を立設し、
前記底板2bの下方には、前記吸引口7および前記吸引
排塵機B側の吸塵室17に連通する吸塵ケース18を連
設して構成する。
【0008】したがって、供給ホッパー1から穀粒が供
給されると、揚穀筒3により揚上させながら選別網筒4
から未熟粒や塵埃が選別室a内に排出されて選別される
ことになり、塵埃はそのまま吸引排塵機Bに吸塵される
とともに、選別室aの下方に落下する未熟粒は掻出し羽
根16によって未熟粒排出樋2内に送り出されることに
なり、未熟粒はそのまま選別板6上を流下して点線矢印
で示すように先端口より排出されることになるが、吸塵
ケース18内には吸引排塵機Bによる吸引力が作用して
いるため、未熟粒排出樋2内では吸引排塵機Bの吸気が
行なわれることになって、各通気孔5から選別板6上を
経て吸引口7に実線矢印で示すように空気が流れること
になり、そのため、未熟粒は従来のように停滞すること
なく選別板6上をスムーズに流下しながら排出されると
ともに、その空気の流れが選別風となって未熟粒中の塵
埃を選別して吸引口7に吸塵することができることにな
り、また、突片8により未熟粒が吸引口7に流入するの
を防止できる。
【0009】
【発明の効果】このように本発明は、未熟粒排出樋2内
では、吸引排塵機Bの吸気により各通気孔5から選別板
6上を経て吸引口7に空気を流すことができることにな
って、未熟粒を従来のように停滞することなく選別板6
上をスムーズに流下させながら効率良く排出することが
できるとともに、その空気の流れにより未熟粒中の塵埃
を選別しながら吸引口7に吸塵することができることに
なってきれいな未熟粒を取り出すことができることにな
り、また、突片8の立設により吸引口7に未熟粒が流入
するのを防止できることになり、簡単な構造にして好適
に実施できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の要部を示した断面図である。
【図2】縦形穀類選別機の一部を示した断面図である。
【図3】縦形穀類選別機全体を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 供給ホッパー 2 未熟粒排出樋 B 吸引排塵機 A 機筐 3 揚穀筒 4 選別網筒 5 通気孔 6 選別板 7 吸引口 6a 傾斜下位側端部 8 突片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側部に供給ホッパー1および未熟粒排
    出樋2を、下部に吸引排塵機Bをそれぞれ装備する機筐
    Aの内部には揚穀筒3を内装した選別網筒4を立設して
    構成する縦形穀類選別機において、機筐Aより外方に斜
    設した前記未熟粒排出樋2の天板2aには複数の小さい
    通気孔5を形成し、該通気孔5の下方となる未熟粒排出
    樋2の内部には選別板6を斜設するとともに、該選別板
    6の下方には前記吸引排塵機Bに速通する吸引口7を設
    けて構成したことを特徴とする縦形穀類選別機の未熟粒
    排出樋構造。
  2. 【請求項2】 吸引口7は選別板6の傾斜下位側端部6
    aの下方より少しく傾斜上位側に設けてなる請求項1記
    載の縦形穀類選別機の未熟粒排出樋構造。
  3. 【請求項3】 吸引口7の傾斜下位側端部には短い突片
    8を立設してなる請求項2記載の縦形穀類選別機の未熟
    粒排出樋構造。
JP28976391A 1991-11-06 1991-11-06 縦形穀類選別機の未熟粒排出樋構造 Expired - Fee Related JP2794234B2 (ja)

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