JP2794187B2 - 豆腐製造機における豆乳の凝固装置 - Google Patents

豆腐製造機における豆乳の凝固装置

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JP2794187B2 JP1117857A JP11785789A JP2794187B2 JP 2794187 B2 JP2794187 B2 JP 2794187B2 JP 1117857 A JP1117857 A JP 1117857A JP 11785789 A JP11785789 A JP 11785789A JP 2794187 B2 JP2794187 B2 JP 2794187B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、豆腐製造機における豆乳の凝固装置に関
する。
従来の技術 豆腐、とくに容器入り豆腐を大量生産する装置として
は、凝固剤入り豆乳を容器に充填し、これを凝固させ
て、いわゆる絹ごし豆腐を得るようにしたものは知られ
ているが、凝固豆乳を脱水成形する必要のある木綿豆腐
を大量生産する装置は知られていない。
発明が解決しようとする課題 例えば、豆腐を大量生産する場合、バケットに凝固剤
混入豆乳を充填し、これを加熱して豆乳を凝固させるこ
とが考えられる。この場合、豆乳の中心部には熱が伝わ
り難いため、凝固むらが生じる恐れがある。
この発明の目的は、凝固剤混入豆乳をむら無く凝固さ
せることのできる豆腐製造機における豆乳の凝固装置を
提供することにある。
課題を解決するための手段 この発明による豆腐製造機における豆乳の凝固装置
は、スチールチャンバと、スチールチャンバ内に配置さ
れかつ凝固剤混入豆乳が充填される凝固バケットを有す
るバケットコンベヤとを備えており、凝固バケットの底
壁中央部に均一加熱用垂直断面逆U字状内方膨出部が設
けられているものである。
作用 この発明による豆腐製造機における豆乳の凝固装置で
は、凝固バケットの底壁中央部に均一加熱用垂直断面逆
U字状内方膨出部が設けられているから、バケットに充
填された豆乳の中心部が、逆U字状内方膨出部において
加熱されるため、豆乳全体が均一に加熱される。
実施例 この発明の実施例を図面を参照してつぎに説明する。
以下の説明において、前後とは、第3図および第4図
の左方を前、その右方を後といい、左右とは前に向かっ
ていうものとする。
第3図〜第5図に、豆腐製造機全体の概要が示されて
いる。
豆腐製造機は、大きく分けて、豆乳の凝固装置1、凝
固豆乳の脱水成形装置2および最終仕上げ装置3の3つ
の部分から構成されている。豆乳の凝固装置1は、上部
チャンバ11と、上部チャンバ11内に収められている豆乳
凝固用バケットコンベヤ21とを備えている。凝固豆乳の
脱水成形装置2は、下部チャンバ12と、下部チャンバ12
内に収められているプレス用バケットコンベヤ22、プレ
ス装置23およびプレス圧調節装置24とを備えている。最
終仕上げ装置3は、側部チャンバ13と、側部チャンバ13
内に収められている豆腐取出兼落し蓋回収用チェーンコ
ンベヤ25とを備えている。
上部チャンバ11は、その内部を95℃程度の高温とする
スチームチャンバである。下部チャンバ12は、無菌チャ
ンバである。上部チャンバ11の底壁の前端部と下部チャ
ンバ12の頂壁後端部とは重なり合っていて、その重なり
部に移替用傾斜シュート14が設けられている。下部チャ
ンバ12と側部チャンバ13とは上下の連結通路15,16を通
じて連通している。側部チャンバ13の後壁には排出口17
が設けられている。
豆乳凝固用バケットコンベヤ21は、並列状凝固バケッ
ト26の列を有し、各列の凝固バケット26がシュート14の
上方で1つずつ順次停止するように配置されかつ間欠的
に駆動される。プレス用バケットコンベヤ22は、凝固バ
ケット26の列と同数のプレスバケット27の列を有し、各
列のプレスバケット27がシュート14の下方で1つずつ順
次停止するように配置されかつ間欠的に駆動される。プ
レスバケット27には、凝固した豆乳は通さないが、同豆
乳に含まれた水分は通す多数の孔があけられている。プ
レス装置23は、多数のプレスブロックを備えており、各
プレスブロックは、プレスバー28と、プレスバー28から
プレスバケット28の列と同間隔で吊り下げられている落
し蓋29とを備えている。落し蓋29にもプレスバケット27
と同様な水分だけを通す孔があけられている。プレス圧
調節装置24は、プレスバケット経路にそって配置された
6つの加圧用流体圧シリンダ31〜36および1つの減圧用
流体圧シリンダ37を有している。
各列の凝固バケット26が1つずつ順次バケット下側移
動経路の中央やや前よりのところに差し掛かると、豆乳
分配充填装置41により、その1つずつの凝固バケット26
に、豆腐一丁分に相当する量の豆乳とにがりの混合液が
分配充填される。にがりは、純度99.5%以上の塩化マグ
ネシウムである。混合液は、豆乳およびにがりを加熱殺
菌した後に、凝固温度未満まで冷却し、分配充填の直前
に混合したものである。
混合液の充填された凝固バケット26が下側移動経路か
ら上側移動経路に移り、上側移動経路の前端部近くのと
ころまで移動するまでの間に、凝固バケット26内の混合
液は凝固するが、凝固した豆乳は、崩し装置42により約
20mm角の柱状に崩される。
崩された凝固豆乳の入れられた凝固バケット26が、シ
ュート14の上方に至ると、凝固バケット26が転倒させら
れ、崩された凝固豆乳はシュート14を細かく壊れながら
落下し、シュート14の下方のバケット上側移動経路後端
部近くで待機していたプレスバケット27に移替えられ
る。
プレスバケット27に凝固豆乳が入れられると、やや前
進したところで、落し蓋回収装置43により、プレスバケ
ット27には落し蓋29が施される。
バケット上側移動経路の中程から下側移動経路の中程
にかけてプレスバケット27が移動する間に、プレス装置
23およびプレス圧調節装置24で落し蓋29に段階的に加重
が加えられ、これにより、凝固豆乳に含まれていた水分
が脱水されて豆腐に成形される。
成形された豆腐の入れられたプレスバケット27が下側
移動経路の後端部に至ると、取出し装置44によりプレス
バー28が落し蓋29とともに引き下げられ、これにより、
落し蓋29の上にのせられたままでプレスバケット27から
豆腐Bが取り出される。
落し蓋29に豆腐Bをのせたままで、プレスバー28は移
替え装置45により下連絡通路16を通じて下部チャンバ12
から引き出されて側部チャンバ13に導き入れられ、側部
チャンバ13内で押上げ装置46より押上げられて、チェー
ンコンベヤ25のホルダ47に保持される。
ホルダ47に保持されたプレスバー28の落し蓋29にのせ
られた豆腐Bには、容器供給装置48により上下逆様の容
器Cが被せられる。
ホルダ47が上側移動経路から下側移動経路に向かう途
中まで至り、落し蓋29が斜め後下向きとなると、落し蓋
29の上から容器Cの被せられた豆腐Bは回転しながら排
出口17およびこれの内外にまたがる排出シュート49を通
じて落下し、豆腐入り容器Cが正立した状態で排出用ベ
ルトコンベヤ51にのせられる。
ベルトコンベヤ51で搬送される間に、豆腐入り容器C
には充填ノズル52で無菌水が満杯充填され、ヒートシー
ル装置53でプラスチックフィルム製蓋Lが施され、その
後に冷却槽54に導き入れられる。プレスバケット27から
取り出された時点での豆腐の温度は75℃以上であった
が、冷却槽54を通されることにより、豆腐Bは10℃程度
まで冷却されて完成品となる。
一方、豆腐入り容器Cが取り去られた後、ホルダ47に
保持されたまま、プレスバー28および落し蓋29は、落し
蓋回収装置43の下方まで搬送され、落し蓋回収装置43で
側部チャンバ13から下部チャンバ12内に上連絡通路15を
通じて回収される。
つぎに、第1図および第2図を参照して、凝固用バケ
ットコンベヤ21について、詳しく説明する。
凝固用バケットコンベヤ21は、凝固バケット26の外
に、左右のエンドレスチェーン61と、これらに渡し止め
られているスラット62とを備えており、複数の凝固バケ
ット26が、1つのスラット62にこれの長さ方向に等間隔
で並んで取付けられている。
凝固バケット26は、ステンレス板の絞り成形により全
体が一体的に形成されたものであって、4つの側壁71お
よび底壁72よりなる。4つの側壁71の上端部には外向き
に拡がった湾曲部73が設けられている。底壁72中央部に
は内方突出膨出部74が設けられている。膨出部74の高さ
は側壁71の高さのほぼ半分である。膨出部74の水平断面
は円状であり、その垂直断面は略逆U字状である。
上記したように、1つの凝固バケット26には豆腐一丁
分に相当する量の豆乳が充填されるが、豆乳が充填され
た状態で豆乳の液面はバケット26の上端近くまで達する
ため、膨出部74は液中に完全に没する。
発明の効果 この発明によれば、バケットに充填された豆乳の中心
部が、逆U字状内方膨出部において加熱されるため、豆
乳全体が均一に加熱されるから、豆乳をむら無く凝固さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示し、第1図は凝固バケット
の破砕断面を含む斜視図、第2図はバケットコンベヤの
斜視図、第3図〜第5図はそれぞれこの発明による装置
を含む豆腐製造装置全体の配置構成図である。 11……スチームチャンバ、21……コンベヤ、26……バケ
ット、72……底壁、74……膨出部。
フロントページの続き (72)発明者 真柴 道弘 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10 番地の1 四国化工機株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチームチャンバ11と、 スチームチャンバ11内に配置されかつ凝固剤混入豆乳が
    充填される凝固バケット26を有するバケットコンベヤ21
    と、 を備えており、 凝固バケット26の底壁72中央部に均一加熱用垂直断面逆
    U字状内方膨出部74が設けられている、 豆腐製造機における豆乳の凝固装置。
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DE69008020T DE69008020T2 (de) 1989-05-10 1990-05-10 Vorrichtung zur Herstellung von Bohnenbruch.
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