JP2793821B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP2793821B2 JP63295610A JP29561088A JP2793821B2 JP 2793821 B2 JP2793821 B2 JP 2793821B2 JP 63295610 A JP63295610 A JP 63295610A JP 29561088 A JP29561088 A JP 29561088A JP 2793821 B2 JP2793821 B2 JP 2793821B2
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義宣 林
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はプラズマ処理装置に関する。
[従来の技術及び発明が解決すべき課題] ウェハ上に半導体集積回路素子を形成するためガス分
子を励起させウェハ表面上に薄膜を形成するのに熱エネ
ルギーやプラズマ放電を用いてガス分子例えばSiH4また
はSiH2Cl2とNH3を反応させてSi3N4膜を、SiH4とO2を反
応させてSiO2膜等を形成している。この時、パッシベー
ション膜やAl多層線の層間絶縁膜を形成する場合は、Al
の融点(〜650℃)を越える温度は許されないため、低
温処理が行えるプラズマ放電を用いたプラズマCVD装置
が有効に用いられる。
プラズマCVD装置は平行平板形、同軸円筒形等がある
がバッチ処理量の大きい多極石英管型CVD装置が用いら
れている。例えば特公昭56−16539、実公昭57−38922、
実公昭57−38921、実公昭57−38920、特開昭55−34431
などで周知である。多極石英管型CVD装置はガスの流入
口及び排気口を有する反応管内に多数の電極板を互いに
平行に且つ垂直に保持した石英ボート例えば2台をフォ
ーク上に載置するようになっている。ガスシステムに接
続されたガス流入口より反応ガスを導入し、第6図の構
成図に示すように垂直に対向して設けた多数の電極板1
をプラス・マイナス交互に帯電させることにより反応ガ
スのプラズマを発生させ、電極板1に密着されたウェハ
上に薄膜を形成させ未反応ガスは排気システムに接続さ
れる排気口より排気される。しかし、このようなプラズ
マCVD装置においてはバッチ処理量は大きいが電極板を
多数枚収納した石英ボートをフォークで支持するため、
上記ボートの重量は過大なものとなり、フォークが歪ん
で多数枚の電極板の中にはコンタクト部の接触が悪くな
り均一な薄膜形成ができないという欠点があった。
本発明は上記のような欠点に対処してなされたもの
で、多数枚配列される電極板の重量を軽量化することに
より、重量による歪みを防止するようにしたプラズマ処
理装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明のプラズマ処理装置は、複数の電極を互いに平
行且つ垂直に保持した石英ボートをフォーク上に載置
し、隣接する電極どうしが交互にプラス、マイナスに帯
電するように、各電極を高周波電源出力に接続される本
のロッドのどちらか一方に接触させ交流電圧を印加して
プラズマを発生させ全ての電極間に電極に密着して配置
されるウェハを処理する装置において、各電極のウェハ
が対向する部分にのみ複数の孔または溝が設けられたも
のであり、好ましくは、電極は一方のロッドを押入れロ
ッドと接触を図る溝と、他方のロッドと非接触とする欠
損部とを設けたものである。
[実施例] 本発明装置をプラズマCVD装置に適用した一実施例を
第1図の概略構成図を参照して説明する。
第1図において反応ガス流入口2及び排気口3を有す
る石英製反応管4内に石英製ウェハボート5内に収納さ
れた電極板6がフォーク7に支持される。反応ガスはガ
スシステム8に接続された反応ガス流入口2より反応管
4内に導入され、トラップやポンプ等を設けた排気シス
テム9に接続される排気口3から排気されるようになっ
ている。そして反応管4の外部には高周波あるいはヒー
タ等の加熱装置10が設置される。
このようなCVD装置内における電極板列6は第2図の
側面図に示すように被処理体であるウェハWを支持して
ウェハボート5に収納され、さらにウェハボート5がフ
ォーク7で支持される。そして、高周波(RF)電源出力
に接続される2本のロッド11−1及び11−2のどちらか
一方の溝に押入されて接続され、他方のロッドには非接
触になるよう周囲一カ所に欠損部6Kを有する。そして、
第3図の斜視図に示すように電極板6は欠損部6Kを交互
にロッド11−1及び11−2にあてはめられるよう設置さ
れ、隣接する電極板6同志がプラス・マイナス交互に帯
電されるようになっている。
このように配列される電極板6はグラファイト製やア
ルミニウム製であって第4図の平面図に示すように上記
電極板6には、孔又は溝例えば小孔12(例えば直径5m
m)がウェハWと対向する部分に多数(例えば1mmピッ
チ)穿孔される。ウェハが対接する範囲外に小孔12を穿
孔するとHollow Cathod放電の異常放電が起り、パーテ
ィクルの原因となり質量の大きい物質を作り、ゴミの発
生を促してしまう場合があるので孔や溝の開孔幅及びそ
の位置はCVDなどの処理ムラが発生しないよう選択され
る。従ってウェハWの対接する部分に小孔を多数穿孔す
ることにより電極板6の重量を軽減でき、フォークの荷
重を減少することができる。そのためフォーク7の荷重
による歪みもなくなり電極板6とロッド11−1あるいは
11−2との接触も一様に保持でき、全ての電極板6上の
ウェハWの成膜条件を一定に保つことができる。また、
電極板6の熱容量も低減することができ、ウェハに対す
る温度制御性が向上出来る。
また、第5図の断面図に示すように小孔12のうちウェ
ハWの中心と電極板6の中心が一致させた時各ウェハW
の円周に対応した位置にある小孔12Pを用いて組立てピ
ン13を使用すれば、電極板6にウェハWの大きさに応じ
て容易にウェハWを密着することもできる。ウェハWの
大きさ4インチ、5インチ、6インチ等に応じた小孔に
1対の組立てピン13を用いれば、簡単にウェハWの中心
と電極板6の中心を合致してウェハWをセットすること
ができる。
[作用] 以上、説明したプラズマCVD装置の作用を説明する。
プラズマCVD装置の反応管4のフォーク7上にウェハ
Wを支持するようセットし多数の電極板6を支持した石
英ボート5を載置する。ガスシステム8から反応ガスを
反応ガス流入口2より反応管4に導入し、RF電源により
プラス・マイナス交互に約400V前後の電圧を印加された
電極板6により反応ガスのプラズマを発生させる。発生
したプラズマはウェハW上に反応物を生成し、ウェハW
上に薄膜が形成される。この時、電極板は小孔12を穿孔
されているため重量が軽減され、すべての電極板とロッ
ドとの電気的接続が均一に保持されているため、しかも
電極板が過剰に加熱されないため、Al多層配線等を破壊
することなく均一な膜を形成する。
以上のプラズマ装置によれば、電極板に小孔を穿孔し
たため電極板の重量が軽減でき、しかも熱容量を減少す
ることができる。このため、Al多層配線の層間絶縁膜で
あっても低温で容易に均一な薄膜を形成することが可能
となり従来のものの改善を企てることができるた。上記
実施例ではCVDについて説明したが、プラズマ処理であ
れば他装置に適用してもよい。
[発明の効果] 多数の電極板に夫々多数の孔又は溝を形成するので、
その電極板列の重さを軽減することが可能である。又、
熱容量の低減により温度制御がより精度良く実施され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のプラズマCVD装置の概略構
成図、第2図は一実施例の電極板の側面図、第3図は同
様の斜視図、第4図は同様の側面図、第5図は同様の断
面図、第6図は従来例の電極板概略構成図である。 2……反応ガス流入口 3……排気口 4……反応管 6……電極板 12……穴(小孔) W……ウェハ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−39822(JP,A) 特開 昭63−182814(JP,A) 特開 昭58−168236(JP,A) 特開 昭62−281427(JP,A) 特開 昭62−238371(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/205 H01L 21/302 H01L 21/31 H05H 1/34 C30B 25/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電極を互いに平行且つ垂直に保持し
    た石英ボートをフォーク上に載置し、隣接する電極どう
    しが交互にプラス、マイナスに帯電するように、各前記
    電極を高周波電源出力に接続される2本のロッドのどち
    らか一方に接触させ交流電圧を印加してプラズマを発生
    させ全ての前記電極間に前記電極に密着して配置される
    ウェハを処理する装置において、前記各電極の前記ウェ
    ハが対向する部分にのみ複数の孔または溝が設けられた
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】前記電極は一方の前記ロッドを押入れ前記
    ロッドと接触を図る溝と、他方の前記ロッドと非接触と
    する欠損部とを設けたことを特徴とする第1項記載のプ
    ラズマ処理装置。
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JPH02142120A JPH02142120A (ja) 1990-05-31
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