JP2791664B2 - 簡易地下連続壁工法 - Google Patents

簡易地下連続壁工法

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JP2791664B2 JP63077787A JP7778788A JP2791664B2 JP 2791664 B2 JP2791664 B2 JP 2791664B2 JP 63077787 A JP63077787 A JP 63077787A JP 7778788 A JP7778788 A JP 7778788A JP 2791664 B2 JP2791664 B2 JP 2791664B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、チェンソーの手法により地中を掘削して小
規模な幅の狭い連続した壁を形成すべくなした簡易地下
連続壁工法に関する。
[従来の技術] 従来、幅の狭い溝を連続して掘削するためにバケット
方式、ビット方式等が用いられてきた。
しかし、これらの方式の掘削幅は40〜50cm以上とな
り、そのため、小規模工事では経済的施工が困難であ
り、また、掘削技術・安定液の管理など工学的知識と施
工経験に基く高度なノウハウを必要としていた。
さらに、掘削に際して地山の崩壊を防ぐため、安定液
やガイドウォールを必要とし、また、既存設備に接近し
て掘削することが困難であった。
[発明が解決しようとする課題] そこで本発明は、上記従来技術の欠点をなくし小規模
で幅の狭い壁体を既存設備に接近して掘削形成でき、か
つ、このための作業を経済的で安全にでき、特別なノウ
ハウを必要としない簡易地下連続壁工法を提供すること
を目的としている。
[問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、上記目的を達成するために地下に
連続壁を施工する工法において、上端を駆動部と切離可
能となし、外周を無限軌道状チェンを回動可能な側面壁
で区画し、内部を中空体状とした案内部材の該側面壁に
沿って無限軌道状チェンを回動せしめ、このチェンの爪
により溝を掘削し、この溝内に壁体を形成し、さらに、
該壁体工法で直線状または折曲状に他の壁体を連結せし
めて任意形状の連続壁を形成する。
また、案内部材をスチールケーシングとして溝を掘削
した後、このスチールケーシングを溝内に残して壁体と
し、無限軌道状チェンを溝外に取り出す。
さらに、案内部材の内部または外部へ上下に貫通する
管を付設し、この管によりコンクリートを圧送して掘削
に従い該場所へ供給して壁体を形成する。
そして、案内部材の内部へコンクリートを供給し案内
部材引抜きに従い被掘削場所に自然落下により該コンク
リートを供給して壁体を形成する簡易地下連続壁工法に
関する。
[作用] 上記手段により構成される本発明は、上端を駆動部と
切離可能となし、外周を無限軌道状チェンを回動可能な
側面壁で区間し、内部を中空体状とした案内部材の該側
面壁に沿って無限軌道状チェンを回動せしめ、このチェ
ンの爪により溝を掘削する。このため、幅の狭い溝を容
易に掘削することができ、この掘削した溝内に、案内部
材が駆動部から容易に切離可能なので、簡易に壁体を形
成・設置できる。また、このように簡易に壁体を溝内に
形成・設置可能なので、直線状または折曲状に他の溝を
掘削してその溝内に壁体を形成・設置することで、容易
に任意形状の連続壁を形成することができる。
また、案内部材としてスケールケーシングを使用し、
溝を掘削後チェンのみ溝外に取り出してスチールケーシ
ングを溝内に残せば、そのまま壁体となり、案内部材の
内部を上下に貫通する管を付設し、この管さらには該案
内部材へ供給し圧送または自然落下によりコンクリート
を掘削場所に供給すればこのコンクリートにより容易に
壁体を形成できる。
[実施例] 以下引き続き本発明簡易地下連続壁工法の要旨をさら
に明確にするため、図面を利用して一実施例を説明す
る。
第1図に従って第一実施例を説明する。
掘削機1は案内部材11、駆動部12及びチェン13を有し
ており、該案内部材11と駆動部12は連結され、案内部材
11の側面壁11aには無限軌道状チェン13が回動自在に区
画して形成されており、駆動部12により駆動され、チェ
ン13の外側には多数の掘削用爪13aが付設されて、この
爪13aの上下動により、地中に溝21を掘ることができ
る。
なお、前記案内部材11は中空体状のスチールケーシン
グになっている。
以上の構成により、第1図(イ)のように掘削機1の
チェン13の先端を地表面5に当てて、駆動部12を作動さ
せるとチェン13が正回転し(または逆回転し)、爪13a
により地表面5の掘削を開始する。
第1図(ロ)は途中まで掘削した状態を示し、第1図
(ハ)の状態になるまで掘削される。
第1図(ニ)のように、駆動部12が案内部材11から切
り離され、同時にチェン13の図示しないピンが抜かれる
ことによりチェン13が無限軌道状でなくなり、端部を有
する紐状となる。この状態で、駆動部12を回転しつつ上
昇せしめると、チェン13のみを回収でき、案内部材11を
溝21中に残すことができる。
このようにして、案内部材11を形成するスチールケー
シングがそのまま壁体22となり、第1図(ホ)に示すよ
うに壁体22に隣接して次の壁体を形成する。
第2図では第二実施例を示したもので、掘削機3は案
内部材31、駆動部32、トレミー管等の管33及びチェン34
からなり、駆動部32及びチェン34の形状、動作は前記第
一実施例と同じである。
しかし、案内部材31の内部を上下に貫通するように管
33が付設されており、該管33の上部が入口33aであり、
下部に二股状出口33bが設けられている。なお、31aは案
内部材31の側面壁、34aはチェン34に付設された掘削用
爪である。
以上の構成により、第2図(イ)のように地中を掘削
し、次に第2図(ロ)のように掘削機3を引き上げつ
つ、管33を通してコンクリート42を溝41に供給する。こ
の場合、コンクリート42の移送は圧送または自然落下に
よる。
第2図(ハ)ではコンクリート42が固まる前に鉄筋43
を芯材としてコンクリート42内に適宜の振動を与える等
して挿入する。このようにして壁体44は鉄筋コンクリー
ト製となる。
第2図(ニ)のように壁体44を多数連設することによ
り、一つの長い壁体44を形成することができる。
さらに、第3図ないし第10図は本発明の使用例を示し
たもので、第3図では一対の壁体61を利用して雨水排水
溝、共同溝または洞道として使用できる溝62が設けられ
ている。なお、60は隣接する家屋である。
第4図は、壁体63をビル64に隣接して設け、この壁体
63を利用して建築基礎65を設けている。
第5図では、一対の壁体66を家屋67に隣接して設け、
この壁体66を利用して上下水道68を設けている。
第6図は、一対の壁体69を河川(水路)70の側壁とし
ている。また、70aは水位を表示するものである。
第7図は、壁体71を崖72の擁壁としている。
第8図は第7図と同様に壁体73を崖74の擁壁とし、さ
らに、壁体73に補強材75を付設している。
第9図は、壁体76〜81を利用して、地盤改良杭や基礎
杭としている。
第10図は、壁体82を縦坑83の側壁としている。
なお、本実施例は壁体をスチールケーシングの案内部
材、セメントの場合について説明したが、本発明はチェ
ンソーの手法によって地中を掘削すればよく、前記実施
例に限定されるものではなく、その具体的内容は任意の
ものでもよく、本発明簡易地下連続壁工法は前記した本
発明の目的、作用及び後記する発明の効果が達成される
範囲において、それぞれ任意に定められてよく、これら
の変更はいずれも本発明の要旨を何ら変更するものでな
いことは申すまでもない。
[発明の効果] 以上、詳細に説明したように本発明は、上端を駆動部
と切離可能となし、外周を無限軌道状チェンを回動可能
な側面壁で区画し、内部を中空体状とした案内部材の該
側面壁を回動するチェンの爪により掘削するので、幅の
狭い溝を容易かつ経済的に形成でき、また、この掘削し
た溝のサイズに対応した厚さの薄い壁体(10cm以上の壁
厚で深さ7.5mまで可能)を容易かつ経済的に形成でき
る。さらに、この掘削した溝内に、案内部材が駆動部か
ら容易に切離可能なので、簡易に壁体を形成・設置でき
る。また、このように簡易に壁体を溝内に形成・設置可
能なので、直線状または折曲状に他の溝を掘削してその
溝内に壁体を形成・設置することで、容易に任意形状の
連続壁を形成することができる。そのため、従来の連続
壁に比べて極端に薄くでき、安全で、機械操作が簡単な
ため、熟練した技能及びノウハウを必要としない。
また、既設建造物に数cmまで接近した施工が可能とな
り、隣接するビルの壁(基礎)に沿った土留も可能とな
り、そのため、ビル建設では床面積を増加でき、土地の
有効利用ができるようになる。
さらに、案内部材の内部を中空体状とすることによ
り、直接その内部へコンクリートを供給し、圧送または
自然落下によりスムーズに掘削した場所へコンクリート
を供給することが可能となる。
また、ケーシング掘削のため、地山の崩壊がなく、安
定液やガイドウォールが不要となる。従って、その壁体
を連続状で任意形状に形成・設置することも容易に実施
できるようになる。
さらに、作業条件や工事目的に合せて壁体の材料をス
チールケーシング、プレキャストパネル、鉄筋コンクリ
ート等選択できるので、従来の連続壁に比べて建設コス
トを約1/2にできる。
また、壁体の材料としてスチールケーシングやプレキ
ャストパネルを選択したときは、それら自体を掘削機の
案内部材とし、掘削終了後チェンのみ引き上げることに
より、案内部材がそのまま壁体となり施工が一層簡単に
なる。
さらに、コンクリートを選んだときは、掘削機の案内
部材を上下に貫通する管を付設することにより、壁体の
材料となるコンクリートを容易に掘削した溝に送ること
ができる。
最後に本発明の方法に使用する掘削機は既存のベース
マシンに架装でき、その掘削作業は極めて容易である等
本発明は実用上まことに優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明簡易地下連続壁工法の一実施例を示したも
ので、第1図(イ)〜(ホ)は第一実施例の断面図、第
2図(イ)〜(ニ)は第二実施例の断面図、第3図ない
し第8図は使用状態を示す断面図、第9図及び第10図は
これの要部を示す正面図である。 1、3……掘削機 11、31……案内部材 11a、31a……側面壁 13、34……チェン 13a、34a……爪 21、41……溝 22、44、61、63、66、69、71、73、76、77、78、79、8
0、81、82……壁体。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下に連続壁を施工する工法において、上
    端を駆動部と切離可能となし、外周を無限軌道状チェン
    を回動可能な側面壁で区画し、内部を中空体状とした案
    内部材の該側面壁に沿って無限軌道状チェンを回動せし
    め、このチェンの爪により溝を掘削し、この溝内に壁体
    を形成し、さらに、該壁体工法で直線状または折曲状に
    他の壁体を連結せしめて任意形状の連続壁を形成するこ
    とを特徴とする簡易地下連続壁工法。
  2. 【請求項2】案内部材をスチールケーシングとして溝を
    掘削した後、このスチールケーシングを溝内に残して壁
    体とし、無限軌道状チェンを溝外に取り出すことを特徴
    とする請求項1記載の簡易地下連続壁工法。
  3. 【請求項3】案内部材の内部または外部へ上下に貫通す
    る管を付設し、この管によりコンクリートを圧送して掘
    削に従い該場所へ供給して壁体を形成することを特徴と
    する請求項1記載の簡易地下連続壁工法。
  4. 【請求項4】案内部材の内部へコンクリートを供給し案
    内部材引抜きに従い被掘削場所に自然落下により該コン
    クリートを供給して壁体を形成することを特徴とする請
    求項1記載の簡易地下連続壁工法。
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JPS61274016A (ja) * 1985-02-12 1986-12-04 Fusao Sakano 境界線又は隣接する建物いっぱいに間欠方式で壁を構築する連続式土留め工法
JPS62233328A (ja) * 1986-04-01 1987-10-13 Fusao Sakano 爪付篦型バケットを備えた掘削装置本体を介して置き去り式に擁壁を設置する設置装置
JPH0421868Y2 (ja) * 1987-12-14 1992-05-19

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