JP2791221B2 - 組合せ椅子 - Google Patents

組合せ椅子

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JP2791221B2
JP2791221B2 JP51157795A JP51157795A JP2791221B2 JP 2791221 B2 JP2791221 B2 JP 2791221B2 JP 51157795 A JP51157795 A JP 51157795A JP 51157795 A JP51157795 A JP 51157795A JP 2791221 B2 JP2791221 B2 JP 2791221B2
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seat
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JP51157795A
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茂 池田
久雄 松本
南都子 平松
英樹 岩下
尚哉 梅本
伸 高木
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Furansu Betsudo Kk
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Furansu Betsudo Kk
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] この発明は複数の椅子を組み合わせて1つの椅子とし
て使用することができる組合せ椅子に関する。
[背景技術] たとえば、ダイニングルームにはテーブルと複数の椅
子とが設置されている。通常、椅子は、その家庭の構成
人員に合せた数だけ準備されている。そのため、来客な
どによってダイニングルームの利用者数が増加した場
合、その増加人数に応じて椅子を増加させなければなら
ないことがある。
そこで、予め来客を見越して椅子を余分に用意してお
くということがあるが、余分な椅子は、不使用時に室内
のスペースを占有することになるため、非常に邪魔にな
るということがある。とくに、居住空間の狭い家庭にお
いては、余分な椅子を準備しておくためのスペースを確
保することが困難なことが多い。
[発明の開示] そこで、この発明の目的とするところは、複数の椅子
を積み重ねて1つの椅子として利用できるようにするこ
とで、利用人員の増加に応じて椅子の数を増やすことが
でき、また減少したときには椅子の数を減少させ、余分
なスペースを占有しないようにした組合せ椅子を提供す
ることにある。
また、この発明の目的とするところは、複数の椅子を
重ね合わせたときに、これらの椅子が互いにがた付くこ
となく組合せることができるようにした組合せ椅子を提
供することにある。
この発明の一態様によると、複数の椅子からなる組合
せ椅子において、上記椅子は、脚によって支持された座
部およびこの座部に設けられた背凭れとから構成されて
いて、これらの椅子は、各椅子の座部を上下方向に重ね
合わせて組合せたときにそれぞれの背凭れが幅方向一側
を接合させて隣り合うとともに、各脚の下端が一致する
長さに設定された構成であることを特徴とする組合せ椅
子が提供される。
また、この発明の一態様によると、複数の椅子からな
る組合せ椅子において、上記椅子は、脚によって支持さ
れた座部およびこの座部に設けられた背凭れとから構成
されていて、各椅子の座部は上記脚によって上下方向に
重なり合う高さに支持されているとともに、各椅子の座
部を重ね合わせたときに下側に位置する椅子の脚の外面
に上側に位置する椅子の脚の内面が接合する構成である
ことを特徴とする組合せ椅子が提供される。
また、この発明の一態様によると、複数の椅子からな
る組合せ椅子において、上記椅子は、脚によって支持さ
れた座部およびこの座部に設けられた背凭れとから構成
されていて、これら椅子は座部を上下方向に重ね合わせ
たときに、座部を下側にした椅子の背凭れは枠状に形成
され、座部を上側にした椅子の背凭れは座部を下側にし
た椅子の背凭れの枠内に入り込む大きさに形成されてな
ることを特徴とする組合せ椅子が提供される。
このような構成によれば、複数の椅子をそれぞれ単体
として利用することができ、また重ね合わせることで1
つの椅子としても利用することができるから、利用者数
の増減に対応することができる。
組み合わされた複数の椅子は、上下方向および水平方
向にずれ動くのが規制されているから、1つの椅子とし
て利用する場合に利用し易い。
[図面の簡単な説明] 図1A、B、Cはこの発明の第1の実施例の椅子の斜視
図であって、 図1Aは第1の椅子の斜視図、 図1Bは第1の椅子と第2の椅子を重ねる途中の状態の
斜視図、 図1Cは重ねられた第1の椅子と第2の椅子の斜視図、 図2A、Bは同じく第1の椅子を示し、 図2Aは平面図、 図2Bは正面図、 図3A、Bは同じく第2の椅子を示し、 図3Aは平面図、 図3Bは同じく正面図、 図4A、Bは同じく組み合わされた第1の椅子と第2の
椅子を示し、 図4Aは同じく平面図、 図4Bは同じく正面図、 図5A、B、Cは同じく各椅子の座部を示し、 図5Aは座部の下面側の平面図、 図5Bは図5A中のA−A線に沿う側面図、 図5Cは図5A中のB−B線に沿う側面図、 図6は同じく前脚の側面図、 図7は同じく後脚の側面図、 図8A、Bは第1の実施例の変形例を示し、 図8Aは3つの椅子を組み合わせた状態の平面図、 図8Bは同じく正面図、 図9A、B、Cはこの発明の第2の実施例の椅子の斜視
図であって、 図9Aは第1の椅子の斜視図、 図9Bは第2の椅子の斜視図、 図9Cは第1の椅子と第2の椅子を組み合わせた状態の
斜視図、 図10は図9C中のA−A線に沿う断面図、 図11は図9C中のB−B線に沿う断面図、 図12は同じく重合された2つの椅子の座部の部分を一
部省略して示す斜視図、 図13は同じく2つの椅子を組合せたときの座部の断面
図、 図14は同じく前脚と後脚との状態を示す説明図、 図15A、B、Cはこの発明の第3の実施例の椅子の斜
視図を示し、 図15Aは第1の椅子の斜視図、 図15Bは第2の椅子の斜視図、 図15Cは第1の椅子と第2の椅子を組合せた状態の斜
視図、 図16は同じく第1の椅子と第2の椅子を組合せた状態
の縦断面図、 図17は同じくカバーの一部断面した斜視図、 図18は図16中のC−C線に沿う断面図、 図19は第3の実施例の変形例で、3つの椅子を重ねた
状態の断面図、 図20A、B、Cはこの発明の第4の実施例を示し、 図20Aは第1の椅子の斜視図、 図20Bは第2の椅子の斜視図、 図20Cは第1の椅子と第2の椅子を組み合わせた状態
の斜視図、 図20Dは組み合わされた椅子の脚の断面図、 図21A〜図21Kはそれぞれ前脚の変形例の断面図、 図22A、B、Cはこの発明の第5の実施例を示し、 図22Aは第1の椅子と第2の椅子を組み合わせた状態
の斜視図、 図22Bは第1の椅子の斜視図、 図22Cは第2の椅子の斜視図、 図23は同じく組み合わされた第1の椅子と第2の椅子
との座部を断面した正面図、 図24は同じく組み合わされた第1の椅子と第2の椅子
との座部と背部とを断面した側面図、 図25はこの発明の第6の実施例を示す組み合わされた
第1の椅子と第2の椅子の斜視図、 図26Aは同じく第1の椅子の正面図、 図26Bは同じく第1の椅子の底面図、 図27Aは同じく第2の椅子の正面図、 図27Bは同じく第2の椅子の底面図、 図28A図はこの発明の第7の実施例を示す第1の椅子
の側面図、 図28Bは同じく第2の椅子の側面図、 図29Aは同じく第1の椅子と第2の椅子を組み合わせ
た状態の正面図、 図29Bは同じく第1の椅子と第2の椅子を組み合わせ
た状態の側面図である。
[発明を実施するための最良の形態] 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1乃至図7はこの発明の第1の実施例を示し、この
第1の実施例の組合せ椅子は、図1A〜C、図2A、Bおよ
び図3A、Bに示すように2つの椅子、つまり外観的には
ほぼ同じであるかが、形状的(寸法的)に差異がある第
1の椅子1aと第2の椅子1bとからなる。
第1、第2の椅子1a、1bは同じ大きさの円形状の座部
2a、2bを有する。各座部2a、2bはそれぞれ4本の脚3a、
3bによって所定の高さに支持されている。
上記座部2a、2bと脚3a、3bとは図5A〜Cに示すように
連結されている。つまり、各座部2a、2bの下面には図5A
に示すように2つのL字状溝4が形成されている。各L
字状溝4は、角部外縁を上記座部2a、2bの中心部で衝合
せているとともに、先端を上記座部2a、2bの外周面に周
方向にほぼ90度間隔で開放させている。各L字状溝4の
角部内の内部には、上記溝4の約半分の幅寸法で、しか
も溝4の深さ寸法の約半分の高さ寸法で段部5が突設さ
れている。
上記脚3a、3bのうち、2本の前脚3a−2、3b−2は図
6に示すように木材や金属などをL字状に曲成してほぼ
水平な連結部6とほぼ垂直な支持部7とから形成されて
いる。上記連結部6の先端は図5Aに示すように45度の角
度に切欠された衝合部8に形成され、また上面には上記
段部5に係合する凹部9が形成されている。
そして、上記脚3a、3bの一対の前脚3a−2、3b−2
は、それらの連結部6を一方の上記L字状溝4の一端部
と他端部にそれぞれ挿入して上記凹部9を段部5に係合
させている。それによって、一対の前脚3a−2、3b−2
は一対の連結部6の先端の衝合部8を突合わせ、その状
態で上記連結部6を上記L字状溝4に図示しないねじあ
るいは接着剤によって固着されてなる。したがって、一
対の前脚3a−2、3b−2の支持部7は各座部2a、2bの外
周面から下方へ向かって延出された状態となる。
一対の後脚3a−1、3b−1は、図7に示すように連結
部6、支持部材7および背凭れ11a、11bを形成する取付
部12との三者が一体的になっている。つまり、支持部7
と取付部12とが1本の部材によって形成されていて、そ
の中途部から一端部を一体的に連結した上記連結部6が
ほぼ水平に延出されている。
各一対の後脚3a−1、3b−1の連結部6は、上記座部
2a、2bの他方のL字状溝4に挿入され、上記前脚と同
様、固着されている。
各椅子1a、1bの一対の取付部12の上部には、それぞれ
座部2a、2bの周方向に沿って湾曲した背板13が各座部2
a、2bの周方向に約90度の範囲で取り付けられている。
上記第1の椅子1aと第2の椅子1bとの4本の脚3a、3b
は、図2Aおよび図3Aに示すように円形の座部2a、2bをそ
れぞれ直交する2本の直線X、Yによって4つの領域a
〜dに分けた場合、2本の後脚3a−1、3b−1と2本の
前脚3a−2、3b−2は、それぞれ点対称となる2つの領
域内の周方向両端部に位置する状態で配置されている。
第1の椅子1aと第2の椅子1bとの4本の脚3a、3bの配
置状態は同じであり、図2A、Bと図3A、Bは第2の椅子
1bが第1の椅子1aに対して時計方向に90度回転した状態
を示している。
図2Aに示すように上記第1の椅子1aの2本の後脚3a−
1を領域dに位置させれば、前脚3a−2は領域bに位置
することになり、また図3Aに示すように第2の椅子1bの
2本の後脚3b−1を領域aに位置させれば、前脚3b−2
は領域cに位置することになる。
上記第1の椅子1aと第2の椅子1bとは、それぞれの座
部2a、2bの支持高さが異なる。つまり、図2Bと図3Bに示
すように第1の椅子1aの座部2aの高さをH1、第2の椅子
1bの座部2bの高さをH2とすると、H1<H2で、その高さの
差(H2−H1)が第2の椅子1bの座部2bの厚さ寸法にほぼ
等しくなるよう、上記第1、第2の椅子1a、1bの脚3a、
3bの支持部7の長さ寸法が設定されている。
上記第1の椅子1aと第2の椅子1bとの背凭れ11a、11b
は、背板13の上端の高さが同じになるよう、それぞれの
取付部12の長さ寸法が設定されている。つまり、第1の
椅子1aの取付部12の長さ寸法は、第2の椅子1bの取付部
12の長さ寸法よりも、第2の椅子1bの座部2bの厚さ寸法
だけ長く設定されている。
このような構成の組合せ椅子によれば、第1の椅子1a
と第2の椅子1bとは、それぞれ単独で椅子として利用す
ることができる。たとえば、2組の組合せ椅子を用意し
ておけば、4つの椅子によって4人が腰掛けることがで
きる。
一方、利用者が4人から2人に減少した場合、各組の
第1の椅子1aに第2の椅子1bを重ねることで、4つの椅
子を2つにすることができる。
つまり、図1Bおよび図2A、図3Aに示すように第1の椅
子1aの座部2aに対して第2の椅子1bの座部2bを、時計方
向に90度位置をずらした状態で重ね合わせる。それによ
って、図1Cおよび図4A、Bに示すように第1の椅子1aの
背凭れ11aと、第2の椅子1bの背凭れ11bとは一側を接合
させて隣り合い、座部2a、2bの外周を周方向に180度の
範囲にわたって囲むから、2つの背凭れ11a、11bが1つ
の背凭れのような外観を呈する。
また、第1の椅子1aの一方の前脚3a−2に第2の椅子
1bの一方の前脚3b−2が接合して隣り合い、さらに他方
の前脚3a−2、3b−2が、それぞれ第2の椅子1bの一方
の後脚3b−1と、第1の椅子1aの一方の後脚3a−1に接
合して隣り合う。接合して隣り合った2本の脚は1本の
脚のような外観を呈するから、外観的に良好である。
このように、背凭れ11a、11bおよび前後の脚3a、3bが
それぞれ隣り合って接合することで、第2の椅子1bが第
1の椅子1aに対して周方向に回転するのが阻止されて一
体的に重ね合わされることになる。
上記第1の椅子1aの座部2aの上面に第2の椅子1bの座
部2bの下面を接合させて重ね合わせたとき、これら椅子
の脚3a、3bの下端は同じ位置、つまり一致している。そ
のため、両方の椅子1a、1bの脚3a、3bが床面に接地する
ことになるから、重ね合わされた2つの椅子1a、1b、と
くに座部2bを上側に位置させた第2の椅子1bの設置状態
が不安定となってガタ付くようなことがない。
しかも、後脚3a−1、3b−1および前脚3a−2、3b−
2は連結部6を溝4に埋設し、支持部7を座部2a、2bの
外周面から延出させている。そのため、座部2a、3bの下
面には各脚が突出していないから、第1の椅子1aの座部
2aの上面に、第2の椅子1bの座部2bの下面を重ね合わせ
たときに、これらの座部をガタ付くことなく確実に接合
させることができる。
以上のことにより、この発明の組合せ椅子は、単に第
1の椅子1aと第2の椅子1bとを重ね合せて1つの椅子に
できるというだけのものでなく、組合せたときに座部2
a、2b、脚3a、3bおよび背凭れ11a、11bがそれぞれ上下
および左右に接合することで、あたかも1つの椅子と同
じような外観を呈することになる。そのため、2つの椅
子1a、1bを1つにして使用しても、外観的に違和感がな
く、しかも体裁がよいばかりか、使用しずらいというこ
ともほとんどない。
さらに、2つの背凭れ11a、11bが隣り合って接合する
ことで、その2つの背凭れを、背凭れとしてだけでな
く、肘掛けとしても利用することができるという利点も
ある。
図8は第1の実施例の変形例を示す。この実施例は、
第1乃至第3の3つの椅子1a、1b、1cを重ね合せること
ができる、組合せ椅子である。なお、第1、第2の椅子
1a、1bの、上記第1の実施例と同じ部分には同一記号を
付し、また第3の椅子1cの座部には2c、脚には3c、背凭
れには11cの符号を付す。
3つの椅子1a〜1cを組合せることができる構成とする
場合、各椅子1a〜1cの座部2a〜2cを重ねたときに、第
2、第3の椅子1b、1cの脚3b、3cがそれぞれ接地するよ
う、これらの長さが設定され、また背凭れ11a〜11cも同
じ高さになるよう設定されている。さらに、隣り合う3
つの背凭れ11a〜11cは座部2a〜2cの外周の約180度の範
囲にわたるよう、1つの背凭れが座部の周方向に約60度
の範囲にわたって設けられている。
このような構成によれば、利用者の増減に応じて組合
せ椅子を1つ、2つあるいは3つにして使用することが
できるから、2つの椅子を組合せる場合に比べて利用範
囲が拡大され、利便性が向上することになる。
なお、上記第1の実施例では椅子の座部が円形の場合
について説明したが、上記座部は四角形などの矩形状や
六角形など、円形以外の形状であっても差し支えない。
図9乃至図14はこの発明の第2の実施例を示す。この
第2の実施例の組合せ椅子は、図9A〜Cに示すように2
つの椅子、つまり外観的にはほぼ同じであるが、形状的
(寸法的)に差異がある第1の椅子(親椅子)21aと第
2の椅子(子椅子)21bとからなる。
第1、第2の椅子21a、21bは大きさの異なる矩形状の
座部22a、22bを有する。つまり、第1の椅子21aの座部2
2aは第2の椅子21bの座部22bよりも大きな矩形状に形成
されている。
各座部22a、22bは図10と図11に示すように矩形状の座
板23a、23bの上面にクッション材24a、24bを設けるとと
もに上記座板23a、23bの背面を除く周囲三方向を覆った
枠体25a、25bと、上記座部22a、22bの前端側の2つの角
部に上端を連結したそれぞれ2本の前脚26a、26bと、後
端側の2つの角部に中途部を連結した同じく2本の後脚
27a、27bと、この後脚27a、27bの上記座部22a、22bの上
面側に突出した部分にそれぞれ2本の背板28a、28bを上
下方向に所定の間隔で架設して形成された背凭れ29a、2
9bとから構成されている。
上記第1の椅子21aの座部22aは、第2の椅子21bの座
部22bの上面側に重ねることができる大きさおよび高さ
に設定されている。つまり、第1の椅子21aの座部22a
を、第2の椅子21bの座部22bの上面側に重ねたときに、
第1の椅子21aの前脚26aおよび後脚27aが床面に接地す
るよう、これら脚の長さである、上記座部22a、22bの支
持高さが設定されている。
上記各座部22a、22bの枠体25a、25bの両側は、図13と
図14に示すように前端から後端にゆくにしたがって幅寸
法が小さくなるよう傾斜している。その傾斜角度をθで
示す。それによって、第2の椅子21bの座部22bと、第1
の椅子21aの座部22aとが重ねられた状態において、第1
の椅子21aの前後方向の動きに対して第2の椅子21bが一
体的に動くようになっている。つまり、第2の椅子21b
が第1の椅子21aと別々に動くのが阻止された状態とな
っている。
上記第1の椅子21aの2本の前脚26aと、第2の椅子21
bの2本の前脚26bとは、図14に示すようにそれぞれ断面
L字状をなしていて、2本の第2の椅子21bの前脚26bの
外面間の寸法は、2本の第1の椅子21aの前脚26aの内面
間の寸法よりもわずかに小さく設定されている。
上記第1の椅子21aの2本の後脚27aと、第2の椅子21
bの2本の後脚27bとは、図14に示すようにそれぞれ帯状
断面をなしていて、これら後脚も、第2の椅子21bの2
本の前脚26bの外面間の寸法が、2本の第1の前脚26aの
内面間の寸法よりもわずかに小さく設定されている。
したがって、第1の椅子21aを第2の椅子21bに重ねる
と、第2の椅子21bの前脚26bおよび後脚27bは、第1の
椅子21aの前脚26aおよび後脚27aの内面側に係合位置す
ることになる。それによって、第1の椅子21aに対して
第2の椅子1bが横方向にガタ付くことなく組み合わされ
るようになっている。
つまり、第1の椅子21aの奥行き寸法は、第2の椅子2
1bの奥行き寸法よりもわずかに大きく設定され、それに
よって第1の椅子21aを第2の椅子21bに重ねると、第1
の椅子21aの一対の後脚27aの間に、第2の椅子21bの一
対の後脚27bが入り込んだ状態となる。
図9A、Bに示すように上記第2の椅子21bの背板28bの
幅寸法aは、第1の椅子21aの背凭れ29aを形成する一対
の後脚27aの座部22aよりも上方に突出した部分の幅寸法
bよりもわずかに小さく設定されている。
したがって、上記第1の椅子21aの一対の後脚27aの内
側に、第2の椅子21bの一対の後脚27bが入り込むと、第
2の椅子21bの背板28bも第1の椅子21aの背凭れ29aの後
脚27a間に入り込むから、図11に示すように第1の椅子2
1aの背板28aと第2の椅子21bの背板28bとの前後方向の
位置がほぼ一致、つまり面一になるとともに第1の椅子
21aの背板28aに第2の椅子21bの背板28bが上下方向にお
いて係合する。
このような構成の組合せ椅子によれば、第1の椅子21
aと第2の椅子21bとは、それぞれ単独で椅子として利用
することができる。たとえば、2組の組合せ椅子を用意
しておけば、4つの椅子によって4人が腰掛けることが
できる。
一方、利用者が4人から2人に減少した場合、各組の
第1の椅子21aに第2の椅子21bを重ねることで、4つの
椅子を2つにすることができる。
つまり、図9C、図10および図11に示すように、第2の
椅子21bの座部22bに対して第1の椅子21aの座部22aを重
ねる。それによって、第1と第2の、2つの椅子21a、2
1bは1つの椅子となるとともに、第1の椅子21aの前脚2
6aおよび後脚27aの内側に第2の椅子21bの前脚26bおよ
び後脚27bを位置させることができ、さらに第1の椅子2
1aの背凭れ29aの背板28aの上下方向に、第2の椅子21b
の背凭れ29bの背板28bを係合させることができる。しか
も、各座部22a、22bが重なることで、これら座部が一体
的に結合される。
したがって、これらのことにより、第1の椅子21aと
第2の椅子21bとは、単に1つの椅子に組み合わせるこ
とができるだけでなく、幅方向や前後方向にずれ動いた
り、上下方向にずれ動くのが阻止されて一体化されるか
ら、1つの椅子として使いずらいというようなことがな
い。
しかも、第1の椅子21aの前脚26aと後脚27aの内側
に、第2の椅子21bの前脚26bと後脚27bとがそれぞれ入
り込むことで、これらの脚は一体的な外観を呈し、また
第2の椅子21bの座部22bは第1の椅子21aの座部22aに覆
い隠され、さらに第1の椅子21aの背凭れ29aと第2の椅
子21bの背凭れ29bも、それぞれの背板28a、28bが面一の
状態にあることによっても一体的な外観を呈する。した
がって、これらのことにより、組み合わされた第1、第
2の2つの椅子21a、21bは、1つの椅子のような、良好
な外観を呈する。
なお、図10と図11に示すように、重ね合わされた2つ
の椅子21a、21bを別々に使用する場合、第1の椅子21a
を上方へ持ち上げて第2の椅子21bとの組み合わせ状態
を解除すれば、これらを分離することができる。
図15乃至図18はこの発明の第3の実施例を示す。この
実施例は、上記第2の実施例に比べて第1の椅子1aと第
2の椅子1bとの背凭れの構成が異なる。なお、上記第2
の実施例と同一部分には同一記号を付して説明を省略す
る。
つまり、この実施例の各椅子21a、21bの背凭れ39a、3
9bは、それぞれ後脚27a、27bの上部に1枚の背板38a、3
8bを架設して構成されている。それによって、第1の椅
子21aと第2の椅子21bとを組み合わせると、図16に示す
ように第1の椅子21aの背凭れ39aの背面側に第2の椅子
21bの背凭れ39bが接合し、かつ図18に示すように第1の
椅子21aの背凭れ39aの幅方向内方へ第2の椅子21bの背
凭れ39bが入り込む状態となる。
したがって、第1の椅子21aと第2の椅子21bとは、こ
れら背凭れ39a、39bの係合によって幅方向の動きが規制
される。これら一対の椅子21a、21bの上下方向の動き
は、図17に示すように組み合わされた第1の椅子21aと
第2の椅子21bとの座部22a、22bをカバー31によって一
体的に結合することで規制される。
上記カバー31はシート状のクッション材を布地で被覆
した材料によって下面が開放した矩形袋状に形成されて
いて、各辺の下端部にはそれぞれ第1のベルベットファ
スナ32が取着されている、一方、第2の椅子21bの座部2
2bの枠体23bの内面には上記第1のベルベットファスナ3
2に係着する第2のベルベットファスナ(図示しない)
が取着されている。
したがって、図16に示すように、第1の椅子21aと第
2の椅子21bとを組み合わせたのち、第1の椅子21aの座
部22aに上記カバー31を被せ、その各辺の下端に設けら
れた第1のベルベットファスナ32を第2の椅子21bの座
部22bの枠体23b内面に設けられた第2のベルベットファ
スナに係着させ、第1の椅子21aと第2の椅子21bとを一
体的に結合させれば、上下方向のみならず、水平方向の
動きも規制できる。しかも、カバー31で覆われた2つの
座部22a、22bは1つの座部のような外観を呈するから、
外観的にも体裁がよい。
図19は上記第2の実施例の変形例を示す。上記第2の
実施例では2つの椅子を組合せる場合について説明した
が、この変形例は第1乃至第3の3つの椅子21a、21b、
21cを重ね合せる、組合せ椅子である。
以下、図19を参照して説明する。なお、第1、第2の
椅子21a、21bの、上記第2の実施例と同じ部分には同一
記号を付し、また第3の椅子21cの座部には22c、前脚に
は26c、後脚には27c,背凭れには29cの符号を付す。
3つの椅子21a〜21cを組合せることができる構成とす
る場合、各椅子21a〜21cの座部22a〜22cを重ねたとき
に、第2、第3の椅子21b、21cの前脚26a、26b、26cお
よび後脚27a、27b、27cがそれぞれ接地するよう、これ
らの長さが設定され、また背凭れ39a〜39cも、第2の実
施例のようにそれぞれの背板28a〜28cが面一となって上
下方向において係合するよう幅寸法が設定されている。
このような構成によれば、利用者の増減に応じて組合
せ椅子を1つ、2つあるいは3つにして使用することが
できるから、2つの椅子を組合せる場合に比べて利用範
囲が拡大され、利便性が向上することになる。
図20A〜Dはこの発明の第4の実施例である。この実
施例は第1の実施例とほぼ同じであるが、第1の椅子21
aと第2の椅子21bとの、前脚26a、26bと後脚27a、27bの
断面形状が、ともに帯状(矩形状)であって、各一対の
前脚26a、26bは図20Dに示すように先端側が幅方向内方
に向かって傾斜しており、一対の後脚27a、27bは前後方
向に平行になっている。
したがって、第1の椅子21aと第2の椅子21bとを組み
合わせた状態において、第1の椅子21aの前脚26aと後脚
27aの内面に、第2の椅子21bの前脚26bと後脚27bの外面
が接合することで、第2の椅子21bは第1の椅子21aに対
して左右方向および前方へずれ動くのが規制される。
図21A〜Kは第1の椅子21aの前脚26aと第2の椅子21b
の前脚26bとの係合状態の断面図を示し、これらの前脚
は同図に示すように種々の形状にすることが可能であ
る。
図21A〜Kにおいて、Gの実施例を除くものは第1の
椅子21aの前脚26aの幅方向内側に第2の椅子21bの前脚2
6bが係合位置する状態となっており、組み合わされた2
つの椅子21a、21bは幅方向にガタ付くのが規制される。
これに対して、上記図21Gの実施例は第1の椅子21aの前
脚26aの前後方向後方に第2の椅子21bの前脚26bが位置
しているから、組み合わされた2つの椅子21a、21bが前
後方向にガタ付くのを規制する。
なお、第2乃至第4の各実施例では椅子の座部が四角
形の場合について説明したが、上記座部は円形や四角形
以外の矩形状であっても差し支えない。
図22乃至図24はこの発明の第5の実施例を示す。
この実施例の組合せ椅子は、図22A、22bに示すように
2つの椅子、つまり外観および形状的(寸法的)に差異
がある第1の椅子(親椅子)41aと第2の椅子(子椅
子)41bとからなる。
第1、第2の椅子41a、41bは大きさの異なる矩形状の
座部42a、42bを有する。つまり、第1の椅子41aの座部4
2aは第2の椅子41bの座部42bよりも幅寸法が大きく、長
さ寸法はほぼ同じ矩形状に形成されている。
各座部42a、42bは図23と図24に示すように矩形状の座
板43a、43bの上面にクッション材44a、44bを設けて形成
されている。各座部42a、42bの前脚側の2つの角部には
上端を連結したそれぞれ2本の前脚46a、46bが設けら
れ、後端側の2つの角部には中途部を連結した同じく2
本の後脚47a、47bが設けられている。
上記第1の椅子41aの後脚47aの座部42aの上面側に突
出した部分は枠状の背凭れ49aに形成されている。上記
第2の椅子41bの後脚47bの座部42bの上面側に突出した
部分の前面にはクッション材50が背板51を介して設けら
れた矩形状の背凭れ49bに形成されている。第2の椅子4
1bの背凭れ49bは、上記第1の椅子41aの背凭れ49aの枠
内に入り込む大きさに設定されている。上記背板51の下
端部に対応する部分の一対の後脚47b間には、図24に示
すように上記背板51を補強する横桟52が架設されてい
る。
上記第1の椅子41aの座部42aは、第2の椅子41bの座
部42bの上面側に重ねることができる大きさおよび高さ
に設定されている。つまり、第1の椅子41aの座部42a
を、第2の椅子41bの座部42bの上面側に重ねたときに、
第1の椅子41aの前脚46aおよび後脚47aが床面に接地す
るよう、これら脚の長さである、上記座部42a、42bの支
持高さが設定されている。
上記第1の椅子41aの2本の前脚46aと、第2の椅子41
bの2本の前脚46bとは、図22A〜Cに示すようにそれぞ
れ断面矩形状の帯状をなしていて、2本の第2の椅子41
bの前脚46bの幅方向外面間の寸法は、2本の第1の椅子
41aの前脚46aの幅方向内面間の寸法よりもわずかに小さ
く設定されている。
上記第1の椅子41aの2本の後脚47aと、第2の椅子41
bの2本の後脚47bも、前脚と同様、矩形断面をなしてい
て、これら後脚も、第2の椅子41bの2本の後脚47bの幅
方向外面間の寸法が、2本の第1の後脚47aの内面間の
寸法よりもわずかに小さく設定されている。
したがって、第1の椅子41aを第2の椅子41bに重ねる
と、第2の椅子41bの前脚46bおよび後脚47bは、第1の
椅子41aの前脚46aおよび後脚47aの内面側に係合位置
し、また第1の椅子41aの背凭れ49aの枠内に第2の椅子
49bの背凭れ49bが入り込み、そのクッション50が前面側
に突出することになる。それによって、第1の椅子1aに
対して第2の椅子1bががた付くことなく組み合わされる
ようになっている。
このような構成の組合せ椅子によれば、第1の椅子41
aと第2の椅子41bとは、それぞれ単独で椅子として利用
することができる。たとえば、2組の組合せ椅子を用意
しておけば、4つの椅子によって4人が腰掛けることが
できる。
一方、利用者が4人から2人に減少した場合、各組の
第1の椅子41aと第2の椅子41bを重ねることで、4つの
椅子を2つにすることができる。
つまり、図22A、図23および図24に示すように、第2
の椅子41bの座部42bに対して第1の椅子41aの座部42aを
重ねる。それによって、第1と第2の、2つの椅子41
a、41bは1つの椅子となるとともに、第1の椅子41aの
前脚46aおよび後脚47aの幅方向内側に第2の椅子41bの
前脚46bおよび後脚47bを位置させることができ、さらに
第1の椅子41aの背凭れ49aの枠内に、第2の椅子41bの
背凭れ49bを入れ込んで係合させることができる。
したがって、これらのことにより、第1の椅子41aと
第2の椅子41bとは、単に1つの椅子に組み合わせるこ
とができるだけなく、組み合わされた状態ががた付くこ
となく一体化されるから、1つの椅子として使いずらい
というようなことがない。
しかも、第1の椅子41aの前脚46aと後脚47aの幅方向
内側に、第2の椅子41bの前脚46bと後脚47bとがそれぞ
れ入り込むことで、これらの脚は一体的な外観を呈し、
また第1の椅子41aの背凭れ49aの枠内に第2の椅子41b
の背凭れ49bが入り込むことで、これら背凭れも一体的
な外観を呈するから、組み合わされた2つの椅子を1つ
の椅子として使用し易い。さらに、組み合わされた状態
において、第2の椅子41bの背凭れ49bのクッション材50
が第1の椅子41aの背凭れ49aの前面側に突出するから、
利用者は上記クッション材50に寄り掛かることができ
る。
この第5の実施例において、第1の椅子41aの前脚46a
と第2の椅子41bの前脚46bとを、第21A〜Kに示すうち
の、いずれかの断面図形状および配置状態としてもよ
い。
なお、この第4の実施例では椅子の座部が四角形の場
合について説明したが、上記座部は円形あるいは四角形
以外の矩形状であっても差し支えない。
図25乃至図27はこの発明の第6の実施例を示す。
この実施例の組合せ椅子は外観形状がほぼ相似した第
1の椅子61aと第2の椅子61bとからなる。
第1、第2の椅子61a、61bは大きさの異なるほぼ矩形
状の板材からなる座部62a、62bを有する。つまり、第1
の椅子の座部62aは第2の椅子61bの座部62bよりも大き
な矩形状に形成されている。
各座部62a、62bの前端側の2つの角部にはそれぞれ2
本の前脚63a、63bが設けられ、後端側の角部にはそれぞ
れ2本の後脚64a、64bが設けられている。第2の椅子61
bの一対の後脚64bの内側の間隔は、第1の椅子61aの一
対の後脚64bの外側の間隔よりもわずかに小さく設定さ
れている。
また、第2の椅子61bの座部62bは第1の椅子61aの座
部62aの下面側に入り込む高さに設定されている。この
とき、第2の椅子61bの座部62bの上面は、第1の椅子61
aの座部62aの下面に接合するとともに、第1の椅子61a
の前脚63aおよび後脚64aは、それらの下端が床面から浮
き上がることなく接地する長さに設定されている。すな
わち、第1の椅子61aと第2の椅子61bとを重ね合わせて
も、これら椅子はがた付くことがない。
第1の椅子61aの前脚63aは断面形状がほぼ半円形状を
なしていて、その平坦面を座部62aの対角方向に位置す
る後脚64aに向けて設けられている。第2の椅子61bの前
脚63bは断面形状が細長い矩形状をなしていて、その長
手方向を座部62bの対角方向に向けて設けられている。
各椅子61a、61bの後脚64a、64bの座部62a、62bの上面
側に突出した部分はアーチ上の背凭れ65a、65bに形成さ
れている。第2の椅子61bの背凭れ65bは、図25に示すよ
うに第1の椅子61aの背凭れ65aのアーチの内部に入り込
む大きさに設定されており、入り込んだ状態において上
記第2の椅子61bの背凭れ64bは第1の椅子61aの背凭れ6
5aによって上下左右方向にずれ動くのが規制されてい
る。
上記第1の椅子61aの座部62aの下面には後方側の一側
を除く三方向に枠体66aが設けられ、第2の椅子61bの座
部62bの下面にも、後方側の一側を除く三方向に枠体66b
が設けられている。
第2の椅子61bの前脚63bは先端側が枠体66bの外周に
突出している。第1の椅子61aと第2の椅子61bとを重ね
合わせると、第2の椅子61bの前脚63bの先端が第1の椅
子61aの前脚63aの平坦面に当接する。それによって、第
2の椅子61bは第1の椅子61aに対して前後方向の動きが
規制される。
このような構成の組合せ椅子によれば、第1の椅子61
aと第2の椅子61bとを重ね合わせることで、これらの椅
子を1つの椅子として利用することができる。
重ね合わされた第1の椅子61aと第2の椅子61bは、第
1の椅子61aの背凭れ64aの内部に第2の椅子61bの背凭
れ64bが入り込んで一体的となり、1つの背凭れのよう
な外観を呈する。
また2つの椅子の座部62a、62bを重ね合わせたとき
に、第2の椅子61bは、第1の椅子61aに対して前後、左
右方向および上下方向の動きが規制され、しかも上側に
位置する第1の椅子61aの前脚63aと後脚64aも確実に接
地するから、2つの椅子を1つの椅子としてガタ付くこ
となく良好に利用することができる。
図28乃至図29はこの発明の第7の実施例を示す。
この実施例の組合せ椅子は第1の椅子71aと第2の椅
子71bを備えている。各椅子71a、71bの座部72a、72bは
ほぼ同じ大きさの矩形状の板材からなる。
第1の椅子71aの座部72aの前端側両側には一対の前脚
73aの中途部が連結固定されている。これら前脚73aの上
端側は後方に向かってほぼL字状に屈曲された肘掛け部
74に形成され、一対の肘掛け部74の後端は座部72aの幅
方向に沿う背凭れ75aに形成されている。この背凭れ75a
の中途部と座部72aの後端面とには上端と下端を固着し
て背板76aが設けられている。すなわち、上記前脚73a、
肘掛け74および背凭れ75aは金属や木製の1本の杆材に
よって一体形成されている。
上記座部72aの後端側の両側にはほぼ真っ直ぐな杆材
からなる後脚77aの中途部が固定されている。後脚77aの
上端は上記肘掛け74の後部下面に連結されている。
上記第2の椅子71の座部72bの前端側の2つの角部の
下面にはそれぞれ前脚73bが垂設され、後端側の両側に
は後脚77bの中途部が固着されている。
一対の後脚77bの上端は連続しているとともに後方に
向かってほぼL字状に屈曲された背凭れ75Bに形成され
ていて、その背凭れ75bの中途部と上記座部72bの後端面
とに上下端を固着して背板76bが設けられている。前脚7
3bと後脚77bの中途部は座部72bの後方側を除く三方がコ
字状の補強杆78によって連結されている。
第2の椅子71bの座部72bはその上面が第1の椅子71a
の座部72aの下面に接合する高さに設定されている。ま
た、第1の椅子71aの前脚73aおよび後脚77aは、第2の
椅子71bに第1の椅子71aを重ねたときに床面に接地する
長さに設定されている。
さらに、第2の椅子71bに第1の椅子71aを重ねたとき
に、第2の椅子71bの背凭れ75bは第1の椅子71aの背凭
れ75aの下面側に接合するとともに、上記第2の椅子71b
の背板76aが第1の椅子71aの背板76aの背面に接合する
よう前後方向の寸法が設定されている。このとき、第2
の椅子71bの一対の前脚73bは、第1の椅子71aの一対の
前脚73aの幅方向内方に接合し、後脚77bは第1の椅子71
aの後脚77bの後方に接合するようこれら脚の間隔および
前後方向の位置が設定されている。
このような構成の組合せ椅子によれば、第1の椅子71
aと第2の椅子71bとを重ね合わせることで、1つの椅子
として利用することができる。
重ね合わされた第1の椅子71aと第2の椅子71bは、第
2の椅子71bの背凭れ75bが第1の椅子71aの背凭れ75aの
下面側に接合して一体的となるから、1つの背凭れのよ
うな外観を呈する。
また、重ね合わされた2つの椅子は、第1の椅子71a
の一対の前脚73aの内方に第2の椅子71bの一対の前脚73
が入り込むことで左右方向の動きが規制され、上下方向
に接合した背凭れ75a、75bによって上下方向の動きが規
制される。さらに、前後方向に接合したに後脚77a、77b
と背板76a、76bによって前後方向の動きが規制される。
したがって、これらのことにより、2つの椅子を1つ
の椅子として利用する場合、ガタ付くことなく良好に利
用することができる。
(発明の効果) 以上述べたようにこの発明は、脚によって支持された
座部およびこの座部に設けられた背凭れからなる複数の
椅子を重ね合わせることができるように構成するととも
に、重ね合わせたときに、それら複数の椅子ががた付い
たり、ずれ動くことがないようにした。
そのため、複数の椅子は、利用者数の増減に応じて使
用できる椅子の数を増加させたり、減少させることがで
き、減少させるときには複数の椅子を重ね合わせるの
で、余分なスペースを必要とすることがない。
また、重ね合わされた複数の椅子は互いにずれ動くの
が規制されるばかりか、重ね合わされた状態でがた付く
ことがないから、重ね合わせて使用する場合に、使用し
易い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 伸 千葉県佐倉市井野1109―82 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 3/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の椅子からなる組合せ椅子において、 上記椅子は、脚によって支持された座部およびこの座部
    に設けられた背凭れとから構成されていて、これらの椅
    子は、各椅子の座部を上下方向に重ね合わせて組み合わ
    せたときにそれぞれの椅子の背凭れが幅方向一側を接合
    させて隣り合うとともに、各脚の下端が一致する長さに
    設定された構成であることを特徴とする組合せ椅子。
  2. 【請求項2】組合わされた複数の椅子は、それらの脚が
    幅方向一側を接合させて横方向に隣り合う構成であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の組合せ椅子。
  3. 【請求項3】複数の椅子は、それぞれの座部が円形状に
    形成されていて、各座部を重ね合わせて組合わされたと
    きに各椅子の背凭れは上記座部の周方向に沿って隣り合
    う構成であることを特徴とする請求項1記載の組合せ椅
    子。
  4. 【請求項4】複数の椅子からなる組合せ椅子において、 上記椅子は、脚によって支持された座部およびこの座部
    に設けられた背凭れとから構成されていて、各椅子の座
    部は上記脚によって上下方向に重なり合う高さに支持さ
    れているとともに、各椅子を座部を重ね合わせて組合わ
    せたときに下側に位置する椅子の脚の外面に上側に位置
    する椅子の脚の内面が接合する構成であることを特徴と
    する組合せ椅子。
  5. 【請求項5】組合わされた複数の椅子は、それぞれ一対
    の前脚と後脚とを有し、下側に位置する椅子の前脚およ
    び後脚の外面に上側に位置する椅子の前脚および後脚の
    内面が接合するとともに、各椅子の後脚は幅方向内方に
    向かって所定の角度で傾斜した構成であることを特徴と
    する請求項4記載の組合せ椅子。
  6. 【請求項6】複数の椅子は、それぞれの背凭れが上下方
    向に所定の間隔で離間して設けられた複数の背板からな
    り、各椅子の座部を重ね合わせて組合わせたときに各椅
    子の背凭れの背板が上下方向に係合する構成であること
    を特徴とする請求項4記載の組合せ椅子。
  7. 【請求項7】組合わされた複数の椅子は、着脱自在なカ
    バーによってこれらの座部が覆われるとともに一体的に
    結合されてなることを特徴とする請求項4記載の組合せ
    椅子。
  8. 【請求項8】組合わされた複数の椅子は、それらの背凭
    れが前後方向に接合し、一方の背凭れには、他方の背凭
    れが係合して幅方向にずれ動くのを規制する係止手段が
    設けられていることを特徴とする請求項4記載の組合せ
    椅子。
  9. 【請求項9】複数の椅子からなる組合せ椅子において、 上記椅子は、脚によって支持された座部およびこの座部
    に設けられた背凭れとから構成されていて、これら椅子
    は座部を上下方向に重ね合わせて組合わせたときに、座
    部を上側にした椅子の背凭れは枠状に形成され、座部を
    下側にした椅子の背凭れは座部を上側にした椅子の背凭
    れの枠内に入り込む大きさに形成されてなることを特徴
    とする組合せ椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3037017A1 (en) * 2014-12-22 2016-06-29 Elio Zorzi Chair decomposable into two chairs individually usable and consequently assemblable in a bench or a row of chairs

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3037017A1 (en) * 2014-12-22 2016-06-29 Elio Zorzi Chair decomposable into two chairs individually usable and consequently assemblable in a bench or a row of chairs

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