JP2788646B2 - 甘味持続性チューインガム - Google Patents

甘味持続性チューインガム

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、甘味持続性に優れたチューインガムに関す
るものである。
〔従来の技術〕
一般に、チューインガムは、天然樹脂、酢酸ビニル樹
脂、エステルガム等からなるチューインガムベースに砂
糖、ぶどう糖、水飴等の糖質甘味料及び香料等を配合し
て得られる。このようにして得られるチューインガム製
品は、口の中で咀嚼し、その風味、甘味、食感を味わう
菓子である。
しかしながら、噛みはじめてしばらくすると甘味の殆
どが溶出してしまい、官能的に甘く感じられなくなると
いう欠点がある。また、チューインガムの甘味が感知さ
れなくなると官能的には全体的な風味も感知できなくな
る。
そこで、この欠点を補うため甘味を持続させて風味を
維持させる方法が種々検討されてきた。例えば、溶解速
度の異なる糖質甘味料の組合せや、ステビアやサッカリ
ン等の天然又は人工の非糖質甘味料を利用する方法が考
えられるが、これらの方法では著しい甘味持続性は得ら
れず、また甘味料の組合せ方によっては好ましくない食
感、甘味を呈するようになるという問題点がある。
また、他の方法として、エステルガム等の不溶性のガ
ムベース基剤の中に甘味料を含有させて甘味料の溶出速
度を遅らせることにより、甘味を持続させる方法が特開
昭52−96772号公報に開示されている。しかしながら、
この方法においてもガムベース基剤の甘味料の保持力は
弱く、単にチューインガムベース中に甘味料を分散させ
ただけの効果にとどまり、チューインガムの配合時に甘
味料を分散混合させた従来のチューインガムに比べ甘味
料の溶出速度を遅延させる効果を大きく期待することが
出来ないのが現状であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであっ
て、その目的とするところは、甘味持続性に優れたチュ
ーインガムを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的は、ゼラチンとタンニンとを反応させる際
に甘味料を配合して得られた反応生成物を含有する甘味
持続性チューインガムによって達成される。
すなわち、本発明者らは、チューインガムにおける甘
味の持続性を改良するため種々研究を重ねた結果、ゼラ
チンとタンニンとを反応させ反応生成物を作る際に甘味
料を配合し、この混合物をチューインガムに配合するこ
とにより、本来この甘味料が持つ溶出速度を遅延させチ
ューインガムの甘味を持続せしめ得ることを見出し本発
明に到達した。
本発明によれば、水溶性のゼラチンをタンニンに反応
せしめるとゼラチンが不溶化するが、その際、甘味料を
配合させることにより、その不溶化ゼラチン中に甘味料
が内包され、甘味料の溶出速度が遅延し、その結果、甘
味の持続性が向上すると考えられる。
このような本発明の顕著な効果は、ゼラチンとタンニ
ンの反応時に甘味料を配合し、反応生成物中に甘味料を
内包せしめる方法に限って得られるものであって、単に
ゼラチン、タンニン、甘味料を常法のチューインガム製
造方法にて機械的に混合する方法では本発明の効果が期
待しえない。
つぎに、本発明を詳しく説明する。
ゼラチンとタンニンとを反応させ、その際、甘味料を
含有させる方法は、例えば、次のようにして行う。すな
わち、まずゼラチンを必要に応じて水に予め膨潤させ、
好ましくは65〜85℃で加温撹拌しながら溶解させる。つ
ぎに、予めタンニンと甘味料を混合したものを上記ゼラ
チン溶解液中に上記温度を保ちながら徐々に添加混合す
る。
このときゼラチンと水の量は、それぞれ反応生成物全
重量に対して、20〜35重量%(以下、%と記す)、10〜
50%にすることが望ましい。ゼラチンが20%よりも少な
いと、反応生成物中の粘凋性が弱くなり、チューインガ
ム中での甘味料の保持力が弱くなる傾向にある。逆に35
%を超えると、反応生成物の粘凋性が強くなるので、チ
ューインガムへの分散均一混合が困難になり、また出来
上がったチューインガムを噛んだとき急激に軟らかくな
って溶けそうな食感になる傾向がある。
また、ゼラチンに対するタンニンの量は、ゼラチンが
不溶化するだけの量があればよく、ゼラチンとタンニン
との比率は好ましくは重量比で3:2〜2:3である。すなわ
ち、ゼラチン使用量1に対しタンニンが重量比で0.66〜
1.5倍量使用されることが望ましい。上記比率よりタン
ニンが少ないとゼラチンの不溶化が不充分で、反応生成
物の粘凋性が弱くなり、不溶化ゼラチン中の甘味料の保
持力が弱くなるので、チューインガム中に配合したとき
の口中での甘味の持続性が悪くなる傾向にある。逆に、
上記比率よりタンニンが多いとタンニンの収れん味が強
くなり、チューインガムに配合したときに、官能的に収
れん味が感じられる傾向にある。
更に、甘味料は、ステビアやサッカリ等の非糖質甘味
料、もしくは砂糖,グラニュー糖等の糖質甘味料の一般
に食品に用いられているものでよい。非糖質甘味料を用
いる場合、その添加量は、チューイガムの甘味の質に影
響を及ぼさないよう最終製品のチューインガム重量中0.
1%以下にすることが望ましい。つまり、反応生成物中
への添加量は、チューインガムに添加する反応生成物の
量に合せて、適宜設定すればよい。また、甘味料は、タ
ンニンをゼラチン溶解液に添加する前に、ゼラチン溶解
液に加えておいてもよい。
なお、反応生成物中には、チューインガムへの反応生
成物の分散混合を均一に行う目的で、グリセリン、プロ
ピレングリコール、糖アルコール等の軟化剤をタンニン
や甘味料と共に15〜50%程度加えるようにすると好結果
が得られる。
つぎに、このようにして得られた反応生成物を、ガム
ベース、糖類、着香料、着色料等の他のチューインガム
原料中に40℃程度に加温しながら混合分散させ、任意形
状に成形することにより本発明の甘味持続性チューイン
ガムを得ることが出来る。
このとき、チューインガム原料中の反応生成物の量は
特に限定されるものではなく、製造するチューインガム
の食感等の目的に応じて、好適な量を添加すればよい。
このようにして得られたチューインガムは、甘味料が
ゼラチンとタンニンとの反応生成物中に内包されている
ため、甘味料の溶出速度が遅くなり、甘味が持続する。
反応生成物は、上記のように混合された状態のものを
そのまま用いてもよく、あるいは室温まで冷却して必要
時に適宜裁断して用いるようにしてもよい。
また、着香料、着色料等はあらかじめ反応生成物中に
加えるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の甘味持続性チューインガム
は、甘味料が上記ゼラチンとタンニンとを反応させる際
に甘味料を配合して得られた反応生成物を含有するた
め、咀嚼を続けるうちに徐々に甘味が口中に放出され
る。この反応生成物中に内包されていることにより、甘
味料の溶出速度が遅延する。このため従来の製法で添加
されている糖質甘味料が溶出した後も、甘味が従来のガ
ムに比べてはるかに長く持続するので、風味も長く感じ
ることができる。また、ガムの種類によって反応生成物
の配合を変えることができるので食感に影響を及ぼすこ
となく甘味の持続作用を付与することができる。
次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
〔実施例〕
第1表に示す配合で、ゼラチンを水に予め膨潤させた
混合物Aを温度80℃に加温したステンレス容器内で撹拌
溶解させながら、タンニン酸とステピオサイドを分散混
合させ、更にグリセリンと混合させた混合物Bを徐々に
添加し、ゼラチンのタンニン酸による不溶化反応を完結
させた後、冷却盤上に取りだし室温まで静置冷却し反応
生成物を得た。
次に第2表に示す配合比率にて約40℃の温度で混合機
中で15分間混練後72×19×1.9mmに展延、裁断、熟成し
てチューインガムを得た。
〔比較例〕 第2表の反応生成物0.5部中の各成分(ゼラチン0.11
部、水0.08部、グリセリン0.20部、タンニン酸0.08部、
ステピオサイド0.03部)を反応させずに直接他のチュー
インガム原料と混合し、実施例1と同様約40℃の温度で
混合機中で15分間混練後72×19×1.9mmに展延、裁断、
熟成してチューインガムを得た。
得られた実施例,比較例のチューインガムの甘味の強
さについてパネラー20名(男10名、女10名)にて官能評
価を実施したところ、結果は第3表に示す通りであっ
た。
なお、第3表中の数値は官能評価における甘味の強さ
を示しており、下記の様な評価点を用いて表した。
以上の結果から実施例のチューインガムは、比較例の
チューイガムに比べ、咀嚼を長時間続けても、甘味が持
続されることが確認された。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−7747(JP,A) 特開 昭49−50053(JP,A) 特開 昭54−35247(JP,A) 特開 昭64−43152(JP,A) 特公 昭48−19949(JP,B1) 大野富二雄 外3名、「タンニンとゼ ラチンより形成されたチューインガムベ ースの研究」、日本食品工業学会誌、日 本食品工業学会、昭和63年12月15日、第 35巻、第12号、P.835−842 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23G 3/00 - 3/32 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼラチンとタンニンとを反応させる際に甘
    味料を配合して得られた反応生成物を含有する甘味持続
    性チューインガム。
JP1111349A 1989-04-28 1989-04-28 甘味持続性チューインガム Expired - Fee Related JP2788646B2 (ja)

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
大野富二雄 外3名、「タンニンとゼラチンより形成されたチューインガムベースの研究」、日本食品工業学会誌、日本食品工業学会、昭和63年12月15日、第35巻、第12号、P.835−842

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