JP2788429B2 - 豆腐の製造方法及び豆腐製造装置並びに豆腐の連続製造装置 - Google Patents
豆腐の製造方法及び豆腐製造装置並びに豆腐の連続製造装置Info
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Description
気泡の巻込み等がなく均質な豆腐を、また、使用困難な
凝固剤を合理的に使用できて味の良い豆腐を製造するこ
とができ、また効率的に連続製造することができるよう
にした豆腐の製造方法及び豆腐製造装置並びに豆腐の連
続製造装置に関する。
混合して凝固枠内で凝固させた後、脱型後あるいは型枠
内で適宜大きさに切断することにより製造されているの
であるが、大量に製造する場合は凝固枠を大きくした
り、無端チェーン上に豆腐1個分の大きさの凝固枠を多
数設け、終端部で凝固が完了する速度で搬送し、また、
凝固剤としては比較的反応が遅くて取扱いし易い硫酸カ
ルシウムを使用して高温充填を行っている。
来の大型の凝固枠を使用する場合は、豆腐1個分の大き
さに切断するのであるが、切断時にはクシ歯状のカッタ
ーで縦、横に切れ目を入れているから、1個の豆腐に切
断面が4個所もあってカッターのしなり具合や使用状態
では豆腐の寸法に誤差が生じ易く、また、1個分の大き
さの凝固枠で成形する場合は、凝固剤に遅効性のものを
使用していることと相俟って脱型するまでに比較的長い
時間を必要とするから凝固枠を多数必要とするし、その
分設置場所も広いものが必要となるという問題があっ
た。また、凝固枠には豆乳を上から流し込むしかないの
で、気泡を巻き込んでスができ品質を落としているとい
う問題もある。
すれば味も良くなり即効性で作業も早く進むが、従来の
高温充填方式には不向きであり、生産効率を上げること
ができないという問題があった。尚、低温豆乳に即効性
の塩化マグネシウムを添加し凝固枠に充填後、豆乳に通
電してジュール加熱を行えば良いが、一定の電圧を印加
するだけでは、最適温度にするのが困難で均質な凝固が
得難いし良い味を出せないという問題もある。また、こ
のジュール加熱では、従来一種類の電圧、例えば200
Vのみを初めから加熱終了するまで印加しているが、豆
乳の場合では高温になる程抵抗が低くなって大電流が流
れ易くなる。このため、給電設備は大容量のものが必要
となるし、温度制御も困難であるという問題があるし、
初めから低電圧にすると反応が遅く非効率的である等の
問題がある。
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、寸法精度が良くスのない品質の優れた豆腐を製造す
ることができ、また、味の良い豆腐を効率的に製造する
ことができ、また、連続大量生産にも適した豆腐の製造
方法とその装置を提供することにある。
の手段として本発明請求項1記載の豆腐の製造方法で
は、豆乳を型枠内で豆腐一丁分を複数積上げた状態に凝
固させて縦長の豆腐を形成し、該豆腐を型枠下端から脱
型時に適宜厚さずつに切断していくこととした。
の容積を縦方向に複数段有する筒状に形成され、かつ下
端部に豆乳充填口を有する凝固枠と;前記凝固枠の下端
開口部から摺り落ちる豆腐下面を受ける受取り面と;前
記下端開口部を開閉自在に摺動し閉塞時に、豆腐を切断
するシャッターと;を備えた構成とした。
請求項2記載の豆腐製造装置において、前記凝固枠が内
部の略全長にわたって対向した電極を有し、該電極に印
加する電源を備えた構成とした。
請求項3記載の豆腐製造装置において、前記電源は印加
終了前に高電圧から低電圧に変化させる制御手段を備え
た構成とした。
は、請求項3または4記載の豆腐製造装置において、前
記受取り面が昇降テーブル内に設けられると共に前記シ
ャッター位置から下方設定位置まで昇降自在に形成され
たピストン上面に設けられた構成とした。
5記載の豆腐製造装置を複数台整列して配置し、前記各
シャッターを連動させると共に前記昇降テーブル上で各
ピストンに着脱自在に嵌着する両端開口したシリンダを
設け、該シリンダをパック詰め装置のパック上まで往復
連動させる構成とした。
置では、請求項6記載の豆腐製造装置を前記パック詰め
装置の両側に対向して配置させると共に交互運転させる
構成とした。
2,及びピストン装置3を示しており、前記凝固枠1は
豆腐一丁分の容積を縦方向に多数段積重ねた大きさの角
筒状に形成されている。この凝固枠1は図2に示す断面
図のように、透明樹脂による絶縁筒11内に電極板1
2,13を対向して配置されている。14,15はその
電源(図示せず)の接続点であり、電源は印加初期に2
00V、途中から100Vへ切換える。この切換えタイ
ミングは凝固枠1内の豆乳温度によって設定される。
尚、この切換えタイミングは設定電流値により行っても
よい。
口16が設けられており、シリンダ17によってピスト
ン18が開閉するように設けられている。尚、充填口閉
塞時は、ピストン先端面19が絶縁筒内壁面20と一致
して凹凸面を形成しないように設けられている。
兼ねるものであり、前記凝固枠1の下端開口部21に添
って摺動自在に保持されている。図中22は支持枠、2
3は薄板状のシャッター本体であって開き位置(図1の
状態)で下端開口部21と一致する同一大きさの開口2
4を有している。また25は連動用フレームである。
昇降させるものであって、昇降テーブル27のガイド穴
28に装着されている。図中29は豆腐シリンダであっ
てシリンダ穴30と前記受け面26と略同一大きさに形
成され前記下端開口部21と同一軸心上に配置されてい
る。また、前記豆腐シリンダ29は昇降テーブル27と
共に昇降し、上昇時は上端凸部31が支持枠22の下端
凹部32に嵌着し、下降時は前記嵌着状態から解放され
連動フレーム33で昇降テーブル27上を摺動しパック
装置4方向へ移動する。尚、この場合、ピストン装置3
は、受け面26が昇降テーブル27と同一面となるまで
下降する。
した豆腐製造装置5を示しており、図中34はシャッタ
ー駆動用シリンダであって連動用フレーム25に連結さ
れている。また、35は昇降テーブル駆動用シリンダ、
36はピストン装置3の連動フレーム、37は昇降テー
ブル27側に固定され前記連動フレーム36に連結され
た駆動用シリンダ、38は前記昇降テーブル27側に固
定され前記豆腐シリンダ29を駆動するロッドレスシリ
ンダである。
ノズル装置、41は該ノズル装置の移動装置である。
尚、図1において、11aはこの消泡装置39と洗浄用
ノズル装置40を挿入する上端開口部である。また11
bはオーバーフロー処理口である。
パック装置4の両側に配置した豆腐の連続製造装置6を
示しており、本装置の上流側には、前記パック装置4の
一方側に配置された凝固枠1の設置数と同一個数の空パ
ックを供給するパック供給装置7が配置され、該パック
供給装置7から前記パック装置4を介し排出位置42ま
でチェンコンベア装置43が延設されている。
うに、コンベアフレーム44の側面に対し一方の昇降テ
ーブル27が一方から延設されて昇降自在に当接され、
また他方の昇降テーブル27aが他方から延設されて昇
降自在に当接されている。そして、前記パック供給装置
7からの空パック45は上面開口部46を前記コンベア
フレーム44の上面に近設して保持されながら間欠搬送
される。
豆腐の切り出しを行っているとき、他方の豆腐製造装置
5a側は清掃、豆乳充填、電圧印加、凝固を行って豆腐
の切り出しができるまで行って引き続き豆腐の切り出し
が行えるようにし連続運転を行うようにしたものであ
る。
1において、まず清掃が済んだ後、シャッター装置2で
下端開口部21を閉じさせると共にシリンダ17でピス
トン18を後退させ供給口16aと充填口16を開口さ
せ低温(略5℃)豆乳を凝固枠1内に圧入させる。従っ
て豆乳は下から上方に満ちていくので気泡の巻き込みを
することがない。そして、この時点で豆乳には塩化マグ
ネシウムが添加された状態となっている。前記豆乳が所
定高さになるまで充填された後、再びピストン18で供
給口16aと充填口16とを閉塞させる。
00Vの交流電圧を印加させる。この場合、豆乳の温度
が最終的には略80℃〜90℃となるまで通電するので
あるが、その手前の設定温度(例えば60℃〜70℃)
で電圧を100Vに切換えて温度上昇の速度を抑制する
ことにより、反応の早い塩化マグネシウムを使用してい
ても豆乳の最終加熱及び凝固状態を精度よく行うことが
できる。
7(イ)に示すように、ピストン装置3を上昇させ受け
面26をシャッター本体23の下面に当接させる。この
後、シャッタ本体23をスライドして開口24を下端開
口部21に一致させることにより凝固枠1内の豆腐は前
記受け面26上に自重で降りて載置された状態となる。
ン装置3を下げると豆腐8は重力によって受け面26と
共に下り豆腐シリンダ29内に進入するから、豆腐一丁
分の厚さとなった時点で停止させる。図1はこの状態を
示している。豆腐8の進入が停止した後、図7(ハ)に
示すように、シャッター本体23を閉じさせる。これに
よって開口24が下段開口部21から外れると共に、そ
の位置で豆腐8をカットし、下端開口部21を閉塞す
る。
ン装置3を受け面26の上面が昇降テーブル27の上面
と一致するまで降下させると共に、豆腐シリンダ29の
上端凸部31が支持枠22の下端凹部32から離脱する
まで昇降テーブル27を降下させる。
丁分の豆腐8が入った豆腐シリンダ29をパック装置4
の上まで昇降テーブル27上をスライドさせる。そし
て、コンベアフレーム44を通過した段階で豆腐8の下
支えがなくなるから豆腐8は豆腐シリンダ29内から空
パック45内に落下する。この後、前記と逆の工程で豆
腐シリンダ29を戻して支持枠22に装着させることに
より、次の豆腐の切り出しを行う状態となる。
装置6にあっては、豆腐一丁分の太さで縦方向に長く豆
乳を凝固させるから、カットは一回ずつで済み寸法誤差
の少い豆腐を製造することができる。また、下方で豆腐
シリンダ29に入れた状態で切り出すから豆腐に余分な
力を与えず破損を少くすることができる。
ら、気泡の巻込みがなく、良質な豆腐を製造することが
できる。また、凝固枠1は透明な樹脂で形成したから内
部の監視も容易に行うことができる。
換えるから、電力量を低くおさえ、トランス等の給電設
備を小容量化することができる。また、高温度付近で加
熱速度が抑制されるから温度監視も容易となるし制御も
精確に行うことができる。また、この2段加熱方式によ
り、反応の早い塩化マグネシウムの使用が可能となり、
これによって味の良い豆腐を製造することができる。
側に設け交互運転させるから、パック詰め豆腐を連続生
産することができる。また、豆腐は豆腐シリンダ29に
入れて搬送するから水中での作業を不要とし、このため
清潔なパック詰め豆腐を製造することができる。
項1記載の豆腐の製造方法にあっては、前記構成とした
ため、豆腐の側面は常に定寸に形成され、寸法精度の良
い豆腐を製造することができる。また、設備を縦向きに
設けることになるから、設置場所も広く必要とせず、効
率的である等の効果が得られる。
前記構成としたため、豆腐の側面は常に定寸に形成さ
れ、寸法精度の良い豆腐を製造することができる。ま
た、設備が縦向きになることから、設置場所も広く必要
とせず、効率的である。また、シャッターは豆腐のカッ
ターを兼用するから、構造が簡単となる。それに、豆乳
に気泡を巻込ませず良質な豆腐を製造することができる
等の効果が得られる。
前記構成としたため、豆乳をジュール熱で加熱し豆腐一
丁分の大きさで縦に複数個連設した状態の豆腐を形成す
るから、これを一段ずつ切断することにより、広い場所
を必要とせず複数個の豆腐を製造することができるとい
う効果が得られる。
高電圧で印加途中で低電圧に切換えることにより、豆乳
の温度上昇に伴う抵抗値の低下があっても大電流が流れ
ることもなく、このため給電設備の容量も小さくできる
し、温度も精確に制御することができる。また、このた
め、反応の早い塩化マグネシウムの使用も可能となり、
味の良い豆腐を良質に製造することができる等の効果が
得られる。
前記構成としたため、凝固枠で縦方向に成形された豆腐
は自重で降下するが、受け取り面で保持されると共に、
下方設定位置を豆腐の厚さとすることにより、豆腐一丁
分を簡単に、また余分な力を加えず受け取り面上に配置
させることができるという効果が得られる。
前記構成としたため、凝固枠内の豆腐はシリンダ内に降
下してくるから、豆腐一丁分の厚さになるまでピストン
で降下させ、シャッターを閉じることでシリンダ内に豆
腐一丁分を切断し収納させた状態にしたうえで空パック
上まで搬送し、空パック上に落下供給させることができ
る。 豆腐はシリンダで保護されているから破損するこ
とがなく、いつも奇麗なパック詰め豆腐を製造すること
ができる等の効果が得られる。
ては、前記構成としたため、形くずれせず風味のある清
潔なパック詰め豆腐を広い場所を必要とせず製造でき、
電気設備も容量の小さいもので効率的に連続して製造で
きる等の効果が得られる。
装置,及びピストン装置の組合せを示す断面図である。
を示す正面図である。
る。
る。
順に示す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 豆乳を型枠内で豆腐一丁分を複数積上げ
た状態に凝固させて縦長の豆腐を形成し、該豆腐を型枠
下端から脱型時に適宜厚さずつに切断していくことを特
徴とする豆腐の製造方法。 - 【請求項2】 豆腐一丁分の容積を縦方向に複数段有す
る筒状に形成され、かつ下端部に豆乳充填口を有する凝
固枠と;前記凝固枠の下端開口部から摺り落ちる豆腐下
面を受ける受取り面と;前記下端開口部を開閉自在に摺
動し閉塞時に豆腐を切断するシャッターと;を備えたこ
とを特徴とする豆腐製造装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の豆腐製造装置において、
前記凝固枠が内部の略全長にわたって対向した電極を有
し、該電極に印加する電源を備えたことを特徴とする豆
腐製造装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の豆腐製造装置において、
前記電源は印加終了前に高電圧から低電圧に変化させる
制御手段を備えたことを特徴とする豆腐製造装置。 - 【請求項5】 請求項3または4記載の豆腐製造装置に
おいて、前記受取り面が昇降テーブル内に設けられると
共に前記シャッター位置から下方設定位置まで昇降自在
に形成されたピストン上面に設けられたことを特徴とす
る豆腐製造装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の豆腐製造装置を複数台整
列して配置し、前記各シャッターを連動させると共に前
記昇降テーブル上で各ピストンに着脱自在に嵌着する両
端開口したシリンダを設け、該シリンダをパック詰め装
置のパック上まで往復連動させることを特徴とした豆腐
製造装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の豆腐製造装置を前記パッ
ク詰め装置の両側に対向して配置させると共に交互運転
させることを特徴とした豆腐の連続製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210089A JP2788429B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 豆腐の製造方法及び豆腐製造装置並びに豆腐の連続製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210089A JP2788429B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 豆腐の製造方法及び豆腐製造装置並びに豆腐の連続製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0928341A JPH0928341A (ja) | 1997-02-04 |
JP2788429B2 true JP2788429B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=16583645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7210089A Expired - Fee Related JP2788429B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 豆腐の製造方法及び豆腐製造装置並びに豆腐の連続製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2788429B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6389724B2 (ja) * | 2014-02-28 | 2018-09-12 | 株式会社高井製作所 | 豆腐のパック詰め装置 |
JP6307354B2 (ja) * | 2014-06-02 | 2018-04-04 | 株式会社高井製作所 | 豆腐用パック設置装置及びパック詰め装置 |
JP7123368B2 (ja) * | 2018-04-03 | 2022-08-23 | 株式会社インターナショナルフローズントーフ | 豆腐材料の連続凝固装置 |
WO2022014491A1 (ja) * | 2020-07-13 | 2022-01-20 | 株式会社高井製作所 | 豆腐類製造装置及び豆腐類製造方法 |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP7210089A patent/JP2788429B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
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日本水産学会誌58(5)(1992),P.895−901 |
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---|---|
JPH0928341A (ja) | 1997-02-04 |
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