JP2787702B2 - 冷凍パン生地の製造方法 - Google Patents

冷凍パン生地の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷凍パン生地の製造方法に関する。
(従来の技術) 製パン用生地を冷凍保存した後に、そのパン生地を用
いてパンを製造すると、得られるパンは、冷凍をしてい
ないパン生地から得られるものよりも、品質が劣ったも
のとなる。例えば、焼成時の体積膨張率の低下による比
容積の低下、食感の劣下、並びにパンの外観の悪化例え
ば、皮ずり(部分的なひび割れ、凹凸現象)の発生、淡
色化、つやの低下などを生じる。
このような問題を解決する方法として、例えば特開昭
61−205437号公報には、製パン生地の最終醗酵後に、そ
の成形生地の表面に含水液体を塗布して冷凍する方法が
記載されている。しかし、当該明細書に記載された方法
を用いてパン生地を製造すると、最終醗酵後に冷凍する
ことになるので、パン生地の容積が大きくなり、冷凍や
流通に要するスペースが広くなるなどの問題が生じる。
また、その他の方法として、成形後、最終醗酵前のパ
ン生地を凍結した後に、保護剤粉末を塗布してから冷凍
貯蔵する方法(特開昭60−217845号公報)や、同じく成
形後、最終醗酵前のパン生地を凍結した後に、キサンタ
ンガム水溶液を塗布してから冷凍貯蔵する方法(特開昭
第61−135532号公報)がある。
本発明者らは、冷凍や流通スペース上の問題がなく、
簡単でしかも効果的に冷凍耐性を増大することのできる
冷凍パン生地の製法について鋭意研究を行った結果、パ
ン生地を成形した後、最終醗酵前に、成形生地の表面に
含水物をコーティングしてから冷凍すると、冷凍耐性が
増大し、そのパン生地から得られるパンは、従来の冷凍
生地を用いたパンに見られる欠点を有しないものである
ことを見出し、本発明を完成した。
(発明が解決しようとする課題) 即ち、本発明は、従来技術の欠点を解消し、容易に冷
凍耐性を増大させる冷凍パン生地の製造方法を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の目的は、イースト含有製パン用生地を成形し
た後、最終醗酵前に、成形生地の表面に含水物をコーテ
ィングして冷凍することによって、達成することができ
る。
以下、本発明の方法について、詳しく説明する。
本発明の方法によって製造されたパン生地を用いて得
ることができるイースト含有パンは、小麦粉などの穀
粉、水及びイーストを必須成分とするパンである。イー
スト含有パンであれば、いずれの種類のものでもよく、
ワンローフ、プルマン、フランスパン、コバーク、ライ
麦パン、あんぱん、スイートロール、クロワッサン、ブ
リオッシュ、蒸しパン及びドーナツ等が例として挙げら
れる。しかし、このようなイースト含有パンの中でも特
に、砂糖、油脂等の配合量が少ない、所謂「リーン」な
配合のハードロール系のイースト含有パン、例えば、バ
ケット、パリジャン等のフランスパン等が好ましい。
本発明で使用される含水物は、例えば、水、牛乳;全
卵、卵白、卵黄及びこれらの混合物;食塩、有機酸例え
ばアスコルビン酸、乳酸等、アルカリ剤、増粘剤例えば
ペクチン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナ
トリウム、並びに、糖類例えばデキストリン、ソルビト
ール、還元麦芽糖水あめ及び砂糖等の水溶液;食用可能
な油脂を含むo/wエマルジョンを挙げることができる。
このような含水物の中では、全卵、卵白または卵黄の
水溶液が好ましく、特に、卵白の水溶液に食塩、糖類及
び有機酸の1種または2種以上を混合したものが特に好
ましい。
これらの含水物の水溶液としての濃度は、全卵、卵白
及び卵黄の水溶液の場合は、各々水分を除去した全卵
粉、卵白粉及び卵黄として計算して、水100重量部に対
して5〜50重量部が適当であり、好ましくは、水100重
量部に対して10〜20重量部である。
また、食塩、有機酸、アルカリ剤及び増粘剤等の場合
には、水100重量部に対して、0.1〜6重量部が適当であ
るが、使用される物質の性質に応じてこれらの数値を変
化することができる。
また、糖類を使用する場合には、水100重量部に対し
て2〜100重量が適当である。
さらに、牛乳の場合には、そのまま用いても、水で任
意に希釈したものを用いてもよい。
この含水物をパン生地にコーティングする際の温度
は、温度が低いほうがよく、0℃〜15℃の温度が好まし
い。低温度においてコーティングすると、製品の白色化
と食感が軽くなることを防止することができ、パンの弾
力性を維持することができる。
この含水物の成形したパン生地に対するコーティング
量は、生地の表面積によって異なるが、生地100重量部
に対して0.1〜1.0重量部である。
コーティングの方法は、いずれの方法であってもよ
く、例えば、噴霧、はけ塗り、浸漬等を挙げることがで
きる。
本発明の方法は、成形後、最終醗酵前に、含水物をコ
ーティングし、その後に凍結、冷凍貯蔵する方法である
ので、直捏法においても中種法においても使用すること
ができる。
即ち、直捏法の場合には、原料の混捏、第一醗酵、分
割、成形後に本発明の含水物をコーティングし、その後
に、凍結、冷凍貯蔵し、解凍後に最終醗酵を施し、焼成
する。
また、中種法の場合には、原料の混捏、第一醗酵、混
捏、分割、成形後に本発明の含水物をコーティングし、
その後に、凍結、冷凍貯蔵し、解凍後に最終醗酵を施
し、焼成する。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
実施例1. フランスパン用成形冷凍生地 配 合 小麦粉 100重量部 イースト 3 食 塩 2 砂 糖 2 イーストフード 1 水 65 上記配合にて、縦型ミキサーで低速2分、高速5分混
捏した後、1ケ300gに分割した。さらに15分間ベンチタ
イムをとり、バケット用モルダーで棒状に成形した。こ
の成形生地の表面に、下記表1の5℃の温度の含水物を
はけを使用して塗布した。
何も塗布しないで急速凍結したもの(比較例1)、表
1の含水物を塗布して急速凍結したもの(実施例1〜
8)を−20℃で21日間冷凍貯蔵した後、15℃で3時間解
凍した。
さらに、温度28℃、湿度80%で1時間最終発酵させ、
210℃で25分間焼成し、得られたバケットの評価を行な
った。
実施例2. バターロール用成形冷凍生地 配 合 小麦粉 100重量部 食 塩 1 砂 糖 12 脱脂粉乳 2 全 卵 10 ショートニング 10 イースト 5 イーストフード 0.5 ビタミンC 0.005 水 40 上記配合で縦型ミキサーを使用して低速3分、中速6
分、高速2分混捏した後、0.5時間発酵し、パンチし
て、1ケ40gに分割した。これを丸めて15分間ベンチタ
イムをとった後、成形した。
この成形生地の表面に、下記表2に示す10℃の含水物
0.4gを噴霧し、直ちに急速凍結して、成形冷凍パン生地
を得た。
一方、何も塗布しないで急速凍結したもの(比較例
2)と本発明による成形冷凍パン生地を−20℃で1カ月
間冷凍貯蔵した後、15℃で1時間解凍した。
さらに温度38℃、湿度80%で40分間最終発酵させた
後、180℃12分間焼成し、得られたバターロールを評価
した。
(発明の効果) 以上、詳しく説明したように、本発明の方法を使用す
ると、冷凍耐性の優れた冷凍パン生地を製造することが
できる。
即ち、本発明の方法によって得られた冷凍パン生地を
用いて焼成したパンは、従来の冷凍パン生地を用いて製
造したパンに見られるような部分的または全体的な淡色
化または白色化が防止でき、変色も見られない。また、
このようなパンには、皮ずりの発生も見られず、つやも
ある。
さらに、冷凍以外の方法によって得られるパン生地を
用いて焼成されたパンと同様のパリッとした食感を有す
るパンを得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イースト含有製パン用生地を成形した後、
    最終醗酵前に、成形生地の表面に、水、牛乳;全卵、卵
    白、卵黄;食塩、有機酸、アルカリ剤、増粘剤又は糖類
    の水溶液;食用可能な油脂を含むo/wエマルジョン;及
    びこれらの混合物から選ばれる含水物をコーティングし
    て冷凍することを特徴とする冷凍パン生地の製造方法。
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