JP2786902B2 - 非焼結式カドミウム電極の製造方法 - Google Patents

非焼結式カドミウム電極の製造方法

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JP2786902B2 JP1263544A JP26354489A JP2786902B2 JP 2786902 B2 JP2786902 B2 JP 2786902B2 JP 1263544 A JP1263544 A JP 1263544A JP 26354489 A JP26354489 A JP 26354489A JP 2786902 B2 JP2786902 B2 JP 2786902B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アルカリ蓄電池に用いられる非焼結式カド
ミウム電極の製造方法に関する。
従来の技術 上記電極の製造方法としては、焼結式の製造方法と非
焼結式の製造方法とが知られている。
前者の例としては、特開昭63−195963号公報に示すよ
うに、活物質を充填した焼結式カドミウム電極にメチル
セルロース等の多糖類の糊料を添加して活物質表面を覆
うような方法が提案されている。このような方法であれ
ば、活物質の不活性化が抑制されてサイクル特性が向上
する。しかし、焼結式の製造方法は製造工程が複雑であ
るため、コストアップを招来するという課題を有してい
る。
一方、後者の例としては、特開昭56−82573号公報に
示すように、活物質に結着剤としての糊料を混合してペ
ーストを作成し、これを導電芯体に塗着するような方法
が提案されている。このような方法であれば、製造工程
が複雑化しないので、コストアップを招来することがな
い。しかしながら、上記の方法では、結着剤が活物質粒
子間に存在するため、活物質マトリクスが十分に形成さ
れず、活物質粒子間および活物質と導電性基板との間の
導電性が低下する。このため、充放電に寄与する活物質
が減少する。いわゆる利用率の低下が生じる。したがっ
て、上記特開昭63−195963号公報に示すセルロース系の
糊料を、活物質ペースト混練時に添加しても充分な電極
特性(特に、高率放電特性)を得ることができないとい
う課題を有していた。他の例としては、U.S.P.2870234
に示すように、ポリビニルピロリドンを糊料として用い
ることが提案されている。しかし、この場合にもポリビ
ニルピロリドンを活物質ペーストに添加するものである
ため、やはり活物質の導電性が低下して電池性能が低下
する。
発明が解決しようとする課題 本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、上
記諸欠点を解消できることになる非焼結式カドミウム電
極の製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明の非焼結式カドミウム電極の製造方法は、上記
目的を達成するために、酸化カドミウムを主体とする活
物質と結着剤とから成るペーストを導電基体に塗着して
活物質充填基板を作製する第1ステップと、上記活物質
充填基板をアルカリ水溶液に浸漬して前記酸化カドミウ
ムを水和させ、水洗して水和基板を作製する第2ステッ
プと、上記水和基板にセルロース系多糖類、ポリビニル
ピロリドン、或いはこれらの誘導体から成る群から選ば
れたものを添加する第3ステップとを有することを特徴
とする。
作用 上記の方法であれば、以下に示す理由により、活物質
のマトリクスが確実に形成されると共に、放電不能の金
属カドミウムが蓄積されるのを抑制することが可能とな
る。
第1ステップで活物質が充填された活物質充填基板を
アルカリ水溶液に浸漬すると、活物質の主成分である酸
化カドミウムが下記(1)式にしたがって水和され、水
酸化カドミウムとなる。
CdO+H2O→Cd(OH) …(1) このとき水酸化カドミウムは酸化カドミウムより密度
が小さいために活物質粒子は体積の膨張を生じ、隣接す
る粒子と接触してマトリクスを形成する。この際、アル
カリ水溶液への浸漬により、活物質間に存在していた結
着剤がアルカリ溶液中に僅かに溶解するため、上記マト
リックスの形成が容易となり、更に、このアルカリ水溶
液浸漬後の水洗により、結着剤はほとんど溶出して中和
基板から除去されるため、確実に活物質のマトリックス
が形成できるようになる。
これに対して、上記水和及び水洗を行わない電極を用
いて電池を構成した場合には、電池内はアルカリ水溶液
からなる電解液の液量が必要最小限に制限されているた
め、活物質間の結着剤は溶解せず、活物質のマトリック
スの形成が阻害される。
この後、第3ステップで、セルロース系多糖類等を添
加するので、これにより活物質表面がセルロース系多糖
類で被覆される。この被覆により、放電時に金属カドミ
ウムが水酸化カドミウムの生成核となるのが抑制される
ので、全体として水酸化カドミウムの生成核の発生量を
抑制することができる。この結果、析出した水酸化カド
ミウムの微細化を防止することができ、金属カドミウム
の表面を多数の微細な水酸化カドミウムが覆い金属カド
ミウムと電解液との接触が妨げられることに起因する放
電不能の金属カドミウムが、充放電サイクルにより蓄積
するのを抑制でき、サイクルの経過に伴う電極の容量劣
化が抑制される。
加えて、ポリビニルピロリドンは親水性が高いため
に、電解液が活物質中に浸透するのを促進するので、こ
れによっても電池特性が向上する。
第1実施例 〔実施例〕 まず、酸化カドミウムおよび金属カドミウムを主成分
とする活物質に糊料〔ハイドロキシプロピルセルロース
(HPC)〕と水と水和防止剤〔リン酸ナトリウム〕とを
加えて混練してペーストを作成する。次に、このペース
トを導電性基板に塗布した後、乾燥させて活物質充填基
板を作成する。次いで、この活物質充填基板を8Nの水酸
化カリウム水溶液に浸漬して酸化カドミウムを水和さ
せ、酸化カドミウムを水酸化カドミウムに変化させる。
この後、この基板を充分に水洗してアルカリ分を除去し
た後、乾燥させて水和基板を作成する。しかる後、この
水和基板を5%のメチルセルロース水溶液に浸漬した後
乾燥して、活物質表面にメチルセルロースをコーティン
グし、負極板を作製する。
最後に、上記負極板と化学含浸法より得た焼結式ニッ
ケル極板と組合わせてSCサイズのニッケル−カドミウム
電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下(A)電池と称
する。
〔比較例I〕
活物質充填基板(水和処理を行わず、且つメチルセル
ロースを添加しない基板)を負極板として用いる他は、
上記実施例と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下(X1)電池と称
する。
〔比較例II〕
水和基板(メチルセルロースを添加しない基板)を負
極板として用いる他は、上記実施例と同様にして電池を
作製した。
このようにして作製した電池を、以下(X2)電池と称
する。
〔比較例III〕
水和処理を行うことなくメチルセルロースを添加して
負極板を作製する他は、上記実施例と同様にして電池を
作製した。
このようにして作製した電池を、以下(X3)電池と称
する。
〔実験〕
上記本発明の(A)電池と比較例の(X1)電池〜
(X3)電池とのサイクル試験を行ったので、その結果を
第1図に示す。尚、実験条件は、0.1Cで電池容量の160
%まで充電した後、10Aで電池電圧が1.0Vまで放電する
という条件である。また、第1図においての容量比は、
(A)電池の当初の容量を100%としている。
比較例の(X1)電池、(X3)電池では当初より電池容
量が小さく、また比較例の(X2)電池では当初の電池容
量は大きいが充放電サイクル経過に伴って著しく電池容
量が低下する。これに対して、本発明の(A)電池で
は、当初の電池容量は大きく且つ充放電サイクル経過し
ても電池容量が余り低下していないことが認められる。
したがって、本発明の(A)電池は比較例の(X1)電
池〜(X3)電池に比べてサイクル特性が著しく向上して
いることが伺える。
第2実施例 〔実施例〕 水和時の溶液として水酸化ナトリウム水溶液を用いる
と共に、水和基板を5%のポリビニルピロリドン水溶液
に浸漬して負極板を作製する他は、上記第1実施例の実
施例と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下(B)電池と称
する。
〔比較例I〕
活物質充填基板(水和処理を行わず、且つポリビニル
ピロリドンを添加しない基板)を負極板として用いる他
は、上記実施例と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下(Y1)電池と称
する。
〔比較例II〕
水和基板(ポリビニルピロリドンを添加しない基板)
を負極板として用いる他は、上記実施例と同様にして電
池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下(Y2)電池と称
する。
〔比較例III〕 水和処理を行うことなくポリビニルピロリドンを添加
して負極板を作製する他は、上記実施例と同様にして電
池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下(Y3)電池と称
する。
〔実験〕
上記本発明の(B)電池と比較例の(Y1)電池〜
(Y3)電池とのサイクル試験を行ったので、その結果を
第2図に示す。尚、実験条件は、0.1Cで16時間充電した
後、10Aで放電するという条件である。また、第2図に
おいての容量比は、(B)電池の当初の容量を100%と
している。
第2図に示すように、比較例の(Y1)電池、(Y3)電
池では当初より電池容量が小さく、また比較例の(Y2
電池では当初の電池容量は大きいが充放電サイクル経過
に伴って著しく電池容量が低下する。これに対して、本
発明の(B)電池では、当初の電池容量は大きく且つ充
放電サイクル経過しても電池容量が余り低下していない
ことが認められる。
したがって、本発明の(B)電池は比較例の(Y1)電
池〜(Y3)電池に比べてサイクル特性が著しく向上して
いることが伺える。
尚、上記実施例においては、ポリビニルピロリドンの
溶媒としては水を用いたが、これに限定するものではな
く、アルコール類や塩素化炭化水素類等ポリビニルピロ
リドンを溶解しうる溶媒であればいかなるものであって
も良い。
また、その塗布方法も溶液への浸漬に限定されるもの
ではなく、ローラ等による塗布やスプレーによる吹き付
けであっても良い。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、非焼結式カドミ
ウム電極において活物質マトリクスが確実に形成される
ので大電流で放電する際にも劣化が少なく、且つ金属カ
ドミウムが水酸化カドミウムに覆われるのを抑制するの
で活物質が不活性化することもない。加えて、非焼結式
の製造方法であるので製造コストの高騰を招くこともな
い。これらのことから、低コストでかかる電極を用いた
アルカリ蓄電池の高率放電時のサイクル特性を格段に向
上することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の(A)電池と比較例の(X1)電池〜
(X3)電池のサイクル特性を示すグラフ、第2図は本発
明の(B)電池と比較例の(Y1)電池〜(Y3)電池のサ
イクル特性を示すグラフである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 4/24 H01M 4/26 H01M 4/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化カドミウムを主体とする活物質と結着
    剤とから成るペーストを導電基体に塗着して活物質充填
    基板を作製する第1ステップと、 上記活物質充填基板をアルカリ水溶液に浸漬して前記酸
    化カドミウムを水和させ、水洗して水和基板を作製する
    第2ステップと、 上記水和基板にセルロース系多糖類、ポリビニルピロリ
    ドン、或いはこれらの誘導体から成る群から選ばれたも
    のを添加する第3ステップと、 を有することを特徴とする非焼結式カドミウム電極の製
    造方法。
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