JP2786239B2 - プレキヤストコンクリートスラブの接合方法 - Google Patents
プレキヤストコンクリートスラブの接合方法Info
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- JP2786239B2 JP2786239B2 JP8806389A JP8806389A JP2786239B2 JP 2786239 B2 JP2786239 B2 JP 2786239B2 JP 8806389 A JP8806389 A JP 8806389A JP 8806389 A JP8806389 A JP 8806389A JP 2786239 B2 JP2786239 B2 JP 2786239B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプレキヤストコンクリートスラブの接合方法
に係るものである。
に係るものである。
(従来の技術) 従来、プレキヤストコンクリートスラブの接合方法に
おいては、剪断力の伝達に重点がおかれ、引張力の伝達
に関しては、相対するプレキヤストコンクリートスラブ
の対向縁に設けられたコツター内に、夫々スラブ鉄筋端
部を突出させ、同各スラブ鉄筋の突出端部間に添筋を溶
接する方法が一般的であった。
おいては、剪断力の伝達に重点がおかれ、引張力の伝達
に関しては、相対するプレキヤストコンクリートスラブ
の対向縁に設けられたコツター内に、夫々スラブ鉄筋端
部を突出させ、同各スラブ鉄筋の突出端部間に添筋を溶
接する方法が一般的であった。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来の方法によれば、コツターの寸法の制約か
ら、十分な重ね継ぎ手長さを確保することができず、添
筋溶接しなければ設計上必要な引張力に対して十分な安
全性を保持することができない。
ら、十分な重ね継ぎ手長さを確保することができず、添
筋溶接しなければ設計上必要な引張力に対して十分な安
全性を保持することができない。
溶接は特殊技能工でなければ行うことができず、また
狭隘なコツター内での溶接作業は困難で、添筋とスラブ
鉄筋の突出端部とは上部しか溶接できないという問題点
がある。
狭隘なコツター内での溶接作業は困難で、添筋とスラブ
鉄筋の突出端部とは上部しか溶接できないという問題点
がある。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、現場での作業が簡単で、引張力に対して十
分な安全性を有するプレキヤストコンクリートスラブの
接合方法を提供する点にある。
れたもので、現場での作業が簡単で、引張力に対して十
分な安全性を有するプレキヤストコンクリートスラブの
接合方法を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係るプレキヤス
トコンクリートスラブの接合方法においては、相対する
プレキヤストコンクリートスラブの対向縁に設けられた
各コツター内に、夫々アンカー筋を突設し、同各アンカ
ー筋に跨って上部から倒U字型の溶接金網を被せたの
ち、前記各コツター内に接合コンクリートを打設するも
のである。
トコンクリートスラブの接合方法においては、相対する
プレキヤストコンクリートスラブの対向縁に設けられた
各コツター内に、夫々アンカー筋を突設し、同各アンカ
ー筋に跨って上部から倒U字型の溶接金網を被せたの
ち、前記各コツター内に接合コンクリートを打設するも
のである。
(作用) 本発明によれば前記したように、相対するプレキヤス
トコンクリートスラブの対向縁に設けられた各コツター
内に突設された、前記各スラブのアンカー筋に跨って、
倒U字状に加工された溶接金網を被せたので、前記スラ
ブの接合部を構成するアンカー筋と倒U字状溶接金網と
のコツター内に打設される接合コンクリートに対する附
着面積が大であり、大きな附着力が得られるとともに、
前記倒U字状の溶接金網によってコンクリートに対する
アンカー効果が発揮されることによって、前記スラブの
コツターにおける接合鉄筋の継ぎ手長さを短かくして、
十分に引張に対して抵抗しうるコンクリートスラブの接
合部が構成される。
トコンクリートスラブの対向縁に設けられた各コツター
内に突設された、前記各スラブのアンカー筋に跨って、
倒U字状に加工された溶接金網を被せたので、前記スラ
ブの接合部を構成するアンカー筋と倒U字状溶接金網と
のコツター内に打設される接合コンクリートに対する附
着面積が大であり、大きな附着力が得られるとともに、
前記倒U字状の溶接金網によってコンクリートに対する
アンカー効果が発揮されることによって、前記スラブの
コツターにおける接合鉄筋の継ぎ手長さを短かくして、
十分に引張に対して抵抗しうるコンクリートスラブの接
合部が構成される。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
(A)はプレキヤストコンクリートスラブで、相対す
る同スラブ(A)の対向縁に欠截されたコツター(1)
内に、夫々U字状アンカー筋(2)が、夫々垂直面上に
位置するように突設されている。
る同スラブ(A)の対向縁に欠截されたコツター(1)
内に、夫々U字状アンカー筋(2)が、夫々垂直面上に
位置するように突設されている。
(3)は倒U字状溶接金網で、所定間隔毎に配設され
た倒U型鋼条片(3a)の両側脚片部間に、複数の水平鋼
条片(3b)を溶着して構成されている。
た倒U型鋼条片(3a)の両側脚片部間に、複数の水平鋼
条片(3b)を溶着して構成されている。
同倒U字状溶接金網(3)を、前記相対するプレキヤ
ストコンクリートスラブ(A)の各コツター(1)内に
突出したU字状アンカー筋(2)に跨って同アンカー筋
(2)の上部より嵌合したのち、前記両コツター(1)
内に接合コンクリート(B)を打設して、前記両プレキ
ヤストコンクリートスラブ(A)を接合するものであ
る。
ストコンクリートスラブ(A)の各コツター(1)内に
突出したU字状アンカー筋(2)に跨って同アンカー筋
(2)の上部より嵌合したのち、前記両コツター(1)
内に接合コンクリート(B)を打設して、前記両プレキ
ヤストコンクリートスラブ(A)を接合するものであ
る。
図示の実施例は前記したように、相対するプレキヤス
トコンクリートスラブ(A)の対向縁に設けられた各コ
ツター(1)内に突設されたU字状アンカー筋(2)
と、同両アンカー筋(2)に跨って嵌合された倒U字状
溶接金網(3)との重ね継ぎ手によって、鉄筋間に引張
力を伝達するものである。通常の鉄筋では、コツター
(1)の寸法の制約から十分な重ね継ぎ手長さが確保で
きないが、U字状アンカー筋(2)に倒U字状溶接金網
(3)を組合わせることによって、両者のコンクリート
に対する附着力と碇着力とが増大し、継ぎ手長さを短か
くして、設計上必要な引張力に対して十分な安全率を保
持することができる。
トコンクリートスラブ(A)の対向縁に設けられた各コ
ツター(1)内に突設されたU字状アンカー筋(2)
と、同両アンカー筋(2)に跨って嵌合された倒U字状
溶接金網(3)との重ね継ぎ手によって、鉄筋間に引張
力を伝達するものである。通常の鉄筋では、コツター
(1)の寸法の制約から十分な重ね継ぎ手長さが確保で
きないが、U字状アンカー筋(2)に倒U字状溶接金網
(3)を組合わせることによって、両者のコンクリート
に対する附着力と碇着力とが増大し、継ぎ手長さを短か
くして、設計上必要な引張力に対して十分な安全率を保
持することができる。
第4図は本発明に係るプレキヤストコンクリートスラ
ブの接合部の引張実験結果を示し、縦軸は引張力Pを、
横軸は接合部の変形δを示し、(I)(II)(III)は
夫々3種の供試体のP−δ図を示すものである。
ブの接合部の引張実験結果を示し、縦軸は引張力Pを、
横軸は接合部の変形δを示し、(I)(II)(III)は
夫々3種の供試体のP−δ図を示すものである。
従来のこの種の接合方法によれば、プレキヤストコン
クリートスラブのコツター内のコンクリートにひび割れ
が発生すると同時に、耐力が低下するものが殆んどであ
るが、前記実験結果によれば、コツター内のコンクリー
トにひび割れが発生した後もその耐力以上を保持し、靱
性もある程度確保できることが確認された。
クリートスラブのコツター内のコンクリートにひび割れ
が発生すると同時に、耐力が低下するものが殆んどであ
るが、前記実験結果によれば、コツター内のコンクリー
トにひび割れが発生した後もその耐力以上を保持し、靱
性もある程度確保できることが確認された。
(発明の効果) 本発明によれば前記したように、相対するプレキヤス
トコンクリートスラブの対向縁に設けられた各コツター
内に、夫々アンカー筋を突設し、同各アンカー筋に跨っ
て上部から倒U字型の溶接金網を被せて接合コンクリー
トを打設することによって、プレキヤストコンクリート
スラブのコツター部の接合鉄筋の継ぎ手長さを短かく
し、設計上必要な引張力に対して十分に安全なプレキヤ
ストコンクリートスラブの接合部を構成しうるものであ
る。
トコンクリートスラブの対向縁に設けられた各コツター
内に、夫々アンカー筋を突設し、同各アンカー筋に跨っ
て上部から倒U字型の溶接金網を被せて接合コンクリー
トを打設することによって、プレキヤストコンクリート
スラブのコツター部の接合鉄筋の継ぎ手長さを短かく
し、設計上必要な引張力に対して十分に安全なプレキヤ
ストコンクリートスラブの接合部を構成しうるものであ
る。
また前記引張試験から明らかなように、コツター内の
コンクリートにひび割れが発生した後も十分な耐力を保
持し、接合部の靱性をも確保することができる。
コンクリートにひび割れが発生した後も十分な耐力を保
持し、接合部の靱性をも確保することができる。
更にまた本発明によれば前記スラブの接合に溶接作業
を伴なうことがなく、施工が簡略化され、特殊技能工を
必要とせず、工期を短縮し、工費を節減しうるものであ
る。
を伴なうことがなく、施工が簡略化され、特殊技能工を
必要とせず、工期を短縮し、工費を節減しうるものであ
る。
第1図は本発明の方法によって施工されたプレキヤスト
コンクリートスラブの接合部の一実施例を示す正面図、
第2図及び第3図は夫々第1図の矢視II-II図並に矢視I
II-III図、第4図は前記接合部の引張実験結果を示す図
である。 (A)……プレキヤストコンクリートスラブ、(B)…
…接合コンクリート、(1)……コツター、(2)……
U字状アンカー鉄筋、(3)……倒U字状溶接金網。
コンクリートスラブの接合部の一実施例を示す正面図、
第2図及び第3図は夫々第1図の矢視II-II図並に矢視I
II-III図、第4図は前記接合部の引張実験結果を示す図
である。 (A)……プレキヤストコンクリートスラブ、(B)…
…接合コンクリート、(1)……コツター、(2)……
U字状アンカー鉄筋、(3)……倒U字状溶接金網。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 5/02 E04B 1/00 - 1/60
Claims (1)
- 【請求項1】相対するプレキャストコンクリートスラブ
の対向縁に設けられた各コッター内に、夫々アンカー筋
を突設し、同各アンカー筋に跨って上部から倒U字型の
溶接金網を被せたのち、前記各コッター内に接合コンク
リートを打設することを特徴とするプレキャストコンク
リートスラブの接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8806389A JP2786239B2 (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | プレキヤストコンクリートスラブの接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8806389A JP2786239B2 (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | プレキヤストコンクリートスラブの接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02269240A JPH02269240A (ja) | 1990-11-02 |
JP2786239B2 true JP2786239B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=13932393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8806389A Expired - Fee Related JP2786239B2 (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | プレキヤストコンクリートスラブの接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2786239B2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-10 JP JP8806389A patent/JP2786239B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02269240A (ja) | 1990-11-02 |
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Legal Events
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