JP2786031B2 - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

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JP2786031B2
JP2786031B2 JP3232108A JP23210891A JP2786031B2 JP 2786031 B2 JP2786031 B2 JP 2786031B2 JP 3232108 A JP3232108 A JP 3232108A JP 23210891 A JP23210891 A JP 23210891A JP 2786031 B2 JP2786031 B2 JP 2786031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロプロセッサと
のインターフェースに有効なデータ取り出し回路を有す
るA/D変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】A/D変換器はマイクロプロセッサなど
と組み合わされて使用されることが多く、A/D変換器
のビット数は使用するマイクロプロセッサのビット数M
−1と同じものが用いられる。このようにA/D変換器
のビット数が決まるために、目標とする1ビットあたり
の分解能を確保するためA/D変換器に外部より電源と
は別に基準電位を供給する。一般的には、高電位側の基
準電圧VREFHと低電位側の基準電位VREFLを供
給する。A/D変換を用いたシステムとしては単一電源
のものが望まれており、通常は図4に示すような抵抗1
5,16,17を電源18とGND19の間に直列に接続した回路
にタップ20,21 を設けて基準電位を作っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のA/
D変換器では電源以外の基準電位を必要とし、またこの
基準電位発生部では定常的に電流が流れるため時代の要
求である低消費電力化を実現できないという問題があ
る。
【0004】本発明は上記問題を解決するもので、低消
費電力でマイクロプロセッサとのインターフェースに有
効なA/D変換器を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のA/D変換器
は、電源を基準電位としてアナログ信号をMビットのデ
ジタル信号に変換するMビットA/D変換回路と、前記
MビットA/D変換回路より出力されたMビットデジタ
ル信号のうち(M−1)ビット目を取り除き(M−1)
ビットのデジタル信号を出力する取り出し回路と、取り
出し回路への入力データ1が特定の範囲であることを検
出する入力判定回路と、前記取り出し回路からの出力を
入力データ2とし、前記入力判定回路の出力を制御入力
として、制御入力の値により最大値または最小値または
入力データ2をそのまま出力するクリップ回路とを有す
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は上記した構成により、電源を基準電位
として使用可能にすることで基準電位発生部を不要と
し、またMビットマイクロプロセッサのビット数に応じ
たM−1ビットの出力を得られる低消費電力でマイクロ
プロセッサとのインターフェースに有効なA/D変換器
が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例のA/D変換器のブロ
ック図である。図1において、アナログ入力1から入っ
たアナログ信号はMビットA/D変換回路2によってM
ビットのデジタル信号3に変換される。デジタル信号3
は出力取り出し回路4に入力され、取り出し回路の出力
5よりM−1ビットのデジタル信号として出力される。
【0008】図2は出力取り出し回路4の一例を示す回
路図である。図2において、出力バッファ6〜10にM−
1ビット目を取り除いたデータを入力し、出力5にM−
1ビットの出力を得ている。
【0009】表1にM=4の場合(4ビットA/D変換
回路、3ビットマイクロプロセッサとのインターフェー
スを取る場合)について各部の出力値を示した。ここで
は全てオフセットバイナリー、16進数表示としてある。
【0010】表1において、「A/D変換回路出力」
は、アナログ入力1に入力されるアナログ入力電圧に対
するMビットA/D変換回路2の出力であり、アナログ
入力電圧に対し0からFまで順次変化して行く。本実施
例でのアナログ入力範囲はアナログ入力電圧A〜Bの範
囲(以下使用範囲と記す)である。「MSB切捨て」は
比較のためにMビットA/D変換回路2の出力のMSB
を取り除いた場合を示した。このとき、使用範囲内にお
いて8通りの出力は得られるが、アナログ入力電圧に対
して順次変化しておらず使いにくい出力となっている。
「3ビット目取り除き」は本実施例の取り出し回路4の
出力5であり、使用範囲内で0から7まで順次変化して
おり使いやすい出力となっていることがわかる。
【0011】
【表1】
【0012】図3は図1の取り出し回路4の出力にクリ
ップ回路11を接続したもので、クリップ回路11の出力13
がA/D変換器の出力となる。A/D変換回路2の出力
3は入力判定回路12に入り、A/D変換回路2の出力が
表1の使用範囲内にあるかどうかを判定して制御信号14
を発生する。クリップ回路11は制御信号14の値に応じて
クリップ回路11の出力13に取り出し回路4の出力5をそ
のまま出力するか、最大値または最小値を出力する。表
1の「3ビット目取り除きクリップ付」はクリップ回路
11の出力13を示したものであり、使用範囲内は「3ビッ
ト目取り除き」と同じ出力であり、使用範囲外では最小
値または最大値にクリップされていることがわかる。こ
れはノイズなどで使用範囲外のアナログ入力電圧が印加
されたときA/D変換器の出力が大きく変化しないので
有効なものである。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1ビット
あたりの分解能を落とすことなく基準電位発生部を不要
とすることができ、マイクロプロセッサとのインターフ
ェースを有効に行うことができる。なお、上記の実施例
ではオフセットバイナリで説明したが、2の補数でも同
じであることは云うまでもない。また、アナログ入力電
圧に対して出力が増加する場合を例に挙げて説明した
が、アナログ入力電圧に対して出力が減少する場合でも
同じであることは云うまでもない。また、本発明のA/
D変換器は、入力データ範囲の中心を信号の中心にとる
ことが一般的である点に着目し、Mビットから(M−
1)ビットへと1ビットを欠落させるに際し、(M−
1)ビット目を欠落させるよう工夫したことにより、使
用範囲内でデータが順次変化するような使いやすい出力
とすることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のA/D変換器のブロック図
である。
【図2】本発明の一実施例のA/D変換器の取り出し回
路の一具体例を示す回路図である。
【図3】本発明の他の実施例のクリップ回路付きA/D
変換器のブロック図である。
【図4】従来のA/D変換器の要部を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 アナログ入力 2 MビットA/D変換回路 3 デジタル信号 4 出力取り出し回路 5 出力取り出し回路の出力 11 クリップ回路 12 入力判定回路 13 クリップ回路の出力 14 制御信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源を基準電位としてアナログ信号をM
    ビットのデジタル信号に変換するMビットA/D変換回
    路と、前記MビットA/D変換回路より出力されたMビ
    ットデジタル信号のうち(M−1)ビット目を取り除き
    (M−1)ビットのデジタル信号を出力する取り出し回
    路と、取り出し回路への入力データ1が特定の範囲であ
    ることを検出する入力判定回路と、前記取り出し回路か
    らの出力を入力データ2とし、前記入力判定回路の出力
    を制御入力として、制御入力の値により最大値または最
    小値または入力データ2をそのまま出力するクリップ回
    とを有するA/D変換器。
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