JP2785860B2 - 多自由度位置決めステージ - Google Patents

多自由度位置決めステージ

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JP2785860B2
JP2785860B2 JP7019315A JP1931595A JP2785860B2 JP 2785860 B2 JP2785860 B2 JP 2785860B2 JP 7019315 A JP7019315 A JP 7019315A JP 1931595 A JP1931595 A JP 1931595A JP 2785860 B2 JP2785860 B2 JP 2785860B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は精密測定器具、精密加工
機械、精密組立て装置等に適用可能な多自由度位置決め
ステージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、精密測定器具、精密加工機械、精
密組立て装置等に適用可能な位置決めステージであるX
YZまたはXYΘステージは、そのX、YおよびZ
(Θ)三軸のそれぞれのステージを三段に積み重ねて構
成されるのが一般的な構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
方式では部品点数が多くなると共に、積み重ねによる高
さが高く不安定になり、上のステージは下のステージの
精度の影響を受ける。また、三軸を組み合わせるときの
組立て精度の確保が困難となる。更に、上のステージ
は、その絶対位置の検出が難しくなると共に移動に伴い
ケーブルを引きずることになるため、ケーブルが損傷し
やすく、故障を引き起こすおそれがある。本発明はかか
る欠点を解消するために提案されたものであって、機構
の簡素化を図り、積み重ね方式による弊害を取り除くよ
うにした、多自由度位置決めステージを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、テーブルを、位置決め調節する多自
由度位置決めステージであって、筒状のケースの両端に
固定された支持部材間にケース長軸方向に一対のねじ軸
を設けて、前記支持部材の一方にねじ軸を回動 させるた
めの原動機を装着する一方、前記支持部材の他方に二つ
の長尺状の摺動部材を、ねじ軸を結ぶ線に、摺動部材を
結ぶ線が直交するように、案内部材を介してケース内外
に突没可能に構成し、前記ケース内において、摺動部材
の一端側を、ねじ軸上を移動するナットと連結する一
方、前記摺動部材の他端に、それぞれリンクおよび平行
リンクを取り付けると共に前記リンクの他端部を平行リ
ンクの一方の中間点に軸着し、前記平行リンクの他端に
テーブルを軸着し、前記原動機によりねじ軸を回動させ
てナットを介して、二つの摺動部材を選択的または組み
合わせて案内部材を介して突没移動調節することで、平
行リンクおよびリンクを連動変位させ、前記テーブルを
摺動部材の軸方向およびこの軸方向に対して直角方向に
移動調節することを特徴とする。また本発明は、テーブ
ルを、位置決め調節する多自由度位置決めステージであ
って、基台の長手方向両端面間に、案内部材と案内部材
に平行に3つのねじ軸を備え、これらねじ軸を回動駆動
させるための原動機を備え、前記ねじ軸には、それぞれ
案内部材上を摺動する第1、第2、第3摺動部材と、こ
れら第1〜第3摺動部材と一体構造のナットを移動可能
に設け、第1〜第3摺動部材のいずれかにリンクの一端
部を軸着する一方、残余の摺動部材に、それぞれ一対の
等長リンクの一端部を軸着し、前記リンクの他端部を等
長リンク中間点に、前記一対の等長リンクの他端部にテ
ーブルを軸着する構成とし、前記第1〜第3摺動部材を
選択的または組み合わせて摺動させることで、テーブル
を案内部材の軸方向およびこの軸方向に対して直角方向
に移動調節すると共に、これら軸方向を含む面に鉛直な
軸回りに旋回させて、前記テーブルを移動調節すること
を特徴とする。また本発明は、テーブルを、位置決め調
節する多自由度位置決めステージであって、基台の長手
方向両端面間に、案内部材と案内部材に平行に3つのね
じ軸を備え、これらねじ軸を回動駆動させるための原動
機を備え、前記ねじ軸には、それぞれ案内部材上を摺動
する第1、第2、第3摺動部材と、これら第1〜第3摺
動部材と一体構造のナットを移動可能に設け、前記第1
摺動部材に第1の平行リンクの一端部を起伏可能に軸着
すると共に、他端部に中間テーブルを軸着支持するよう
にし、前記第2摺動部材に第1のリンクの一端部を起伏
可能に軸着して、この第1リンクの他端部を前記第1平
行リンクのリンクに軸着し、前記中間テー ブルの上面に
XY軸を含む平面方向に指向させた第2の平行リンクの
一端部を軸着し、第3摺動部材にXY軸を含む平面方向
に指向させた第2のリンクの一端部を軸着すると共に第
2リンクの他端部に鉛直上に案内軸を立設し、この案内
軸に前記第2平行リンクの一方のリンクを移動自在に連
結して、第2平行リンクの他端部にテーブルを軸着し、
前記第1〜第3摺動部材を選択的または組み合わせて摺
動させることで、テーブルを案内部材の軸方向およびこ
の軸方向に対して直角方向、並びにこれら軸方向を含む
面に鉛直な軸方向に移動調節することを特徴とする。さ
らに本発明は、テーブルを、位置決め調節する多自由度
位置決めステージであって、基台の長手方向両端面間
に、案内部材と案内部材に平行に3つのねじ軸を備え、
これらねじ軸を回動駆動させるための原動機を備え、前
記ねじ軸には、それぞれ案内部材上を摺動する第1、第
2、第3摺動部材と、これら第1〜第3摺動部材と一体
構造のナットを移動可能に設け、前記第1〜第3摺動部
材のいずれかに第1のリンクの一端部を軸着する一方、
残余の摺動部材に、それぞれ等長の第2、第3のリンク
の一端部を軸着し、前記第1リンクの他端部を第2、第
3リンクのうちの一つに、第2、第3リンクの他端部に
テーブル下面を球面軸受を介して軸着する構成とし、前
記第4摺動部材または第5摺動部材のいずれか一方に第
4のリンクの一端部を軸着して他方に第5のリンクの一
端部を軸着すると共に、前記第4リンクの他端部を第5
リンクの中間部に軸着し、前記第4リンクの他端部をテ
ーブル上面に球面軸受を介して軸着する構成とし、前記
第1〜第5摺動部材を選択的または組み合わせて摺動さ
せることで、テーブルを案内部材の軸方向およびこの軸
方向に対して直角方向に移動調節するようにし、並びに
これら軸方向を含む面に鉛直な軸回りに前記テーブルを
旋回調節する一方、テーブルを、案内部材の軸回り、案
内部材の軸方向に対して直角方向の軸回りに旋回調節す
ことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明によれば、位置決めのための駆動機構で
ある、ねじ軸、原動機を一平面をなす基台に構成し、こ
れらねじ軸、原動機を、位置決め可能な軸方向のうち、
一軸方向に沿って構成して、残りの位置決めの軸方向へ
は、間接的な機構により達成しているので、機構が簡単
で積み重ねの部分が少なく、且つ部品点数が少なく、全
体の高さを低く保つことができるので、装置全体が安定
する。従って、組立てが容易なので組立て精度が向上す
る。さらには、積み重ねによる位置決め精度への影響を
排除することができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明にかかる多自由度位置決めステ
ージの一実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら説明
する。図1に二自由度位置決めステージ1を示し、この
二自由度位置決めステージ1は、テーブル(後述)を、
X軸、Y軸方向に調節して位置決め調節する機能を有す
るもので、筒状のケース2の両端に固定された支持部材
3a、3b間にケース2長軸方向にねじ軸5a、5bを
設けて、ケース2外の支持部材3bにねじ軸5a、5b
を回動させるためのモータ6a、6bを装着している。
また、モータ6a、6bを装着した支持部材3bの対向
する支持部材3aには、ねじ軸5aとねじ軸5bとを結
ぶ線に直交する線上に、長尺状の摺動部材7aと摺動部
材7bとを位置させ(図2参照)、これら摺動部材7
a、7bを案内部材4a、4bを介してケース2内外に
突没可能に構成している。また前記ケース2内におい
て、摺動部材7a、7bの一端側は、それぞれねじ軸5
a、5b上を移動するナット8a、8bと連結してい
る。そして、前記摺動部材7a、7bの他端側には、そ
れぞれ、平行リンク9、およびリンク10が取り付けら
れている。また、前記平行リンク9の先端側には、テー
ブル11が軸着されている。
【0007】前記平行リンク9は、摺動部材7a他端側
において、平行リンク9を構成する一対のリンク9a,
9bが、図1中、X軸方向に、またXY平面に直交する
方向にそれぞれ所定間隔ずらして軸着されている。一
方、摺動部材7bの他端側に軸着されたリンク10は、
長さが前記平行リンク9である一対のリンク9a,9b
の1/2に設定されており、前記リンク10 を、リンク
9aの中間点に軸着している。
【0008】以上のように二自由度位置決めステージ1
は構成されるので、モータ6a、6bを起動して摺動部
材7a、7bを同方向に同時に当距離だけ移動させるよ
うにすれば、摺動部材7a、7bの他端間の距離は不変
であるので、テーブル11を左右(X軸方向)のみに移
動させることができる。一方、モータ6a、6b双方を
逆転起動するか、互いに異なる適当時間起動し、または
モータ6a、モータ6bいずれかを起動してねじ軸5
a、5b、ナット8a、8bを介して摺動部材7a、7
bをケース2から進退作動させれば、テーブル11は上
下(Y軸方向)方向にも移動させることができるので、
前記テーブル11を位置決めを容易に行うことができ
る。なお、前記二自由度位置決めステージ1では、筒状
のケース2内にケース2長軸方向にねじ軸5a、5bを
収容してす構成したことにより、スペースをとらず、通
常の構造の位置決めステージでは適用できないような狭
隘な箇所に設置して用いることができる。
【0009】また、本発明は、図3に示すような三自由
度位置決めステージ20として、実現することができ
る。なお、本実施例において、前述の実施例と実質的に
同様の機能の構成要素には、同符号を付してその詳細な
説明は省略する。この場合の三自由度位置決めステージ
20は、三自由度(XYΘ)、すなわち、XY方向、お
よびXY軸を含む平面に鉛直な軸(Z軸)回りに旋回可
能に構成されている。かかる三自由度位置決めステージ
20では、ベース2の支持部材3a、3b間に、案内部
材4と案内部材4に平行にねじ軸5a、5b、5cを有
し、これらねじ軸5a、5b、5cを回動駆動させるた
めのモータ6a、6b、6cを備えている。また、ねじ
軸5a、5b、5cには、それぞれ案内部材4上を摺動
する第1、第2、第3摺動部材7a、7b、7cと一体
構造のナット8a、8b、8cが移動可能に設けられて
いる。そして、第1摺動部材7aにリンク9の一端部を
軸着し、第2、第3摺動部材7b、7cに、それぞれ一
対の等長リンク21a、21bの一端を軸着し、前記リ
ンク9の他端部を等長リンク21a中 間点に、一対の等
長リンク21a、21bの他端部にテーブル11を軸着
した構造としている。
【0010】このような三自由度位置決めステージ20
において、図4のように、実質的な可動部を簡略的に示
すことができるが、直線にて示す案内部材4をX軸方向
とし、案内部材4に直角な方向をY軸方向とすると、モ
ータ6a〜6cを起動して第1〜第3摺動部材7a〜7
c間相互の距離を変えないように、案内部材4上を第1
〜第3摺動部材7a〜7cを移動させれば、テーブル1
1のX軸方向の位置決めを行うことができる(図5参
照)。また、テーブル11をY軸方向に移動させて位置
決めを行うには、第1摺動部材7aを停止しておき、第
2、第3摺動部材7b、7cを同方向に等距離移動させ
ればよい(図6、図7参照)。さらに、テーブル11を
XY軸を含む平面に鉛直なZ軸回りに旋回させて、位置
決めを行うには、第1、第2摺動部材7a、7bを固定
しておき、第3摺動部材7cを移動調節することで達成
することができる(図8、図9参照)。
【0011】本発明は、図10、図11に示すような三
自由度位置決めステージ30として、実現することがで
きる。この三自由度位置決めステージ30は、X軸、Y
軸、Z軸方向にテーブル11を位置決めする構成として
いる。すなわち、この三自由度位置決めステージ30
は、第1の平行リンク31の一端を第1摺動部材7aの
上面に、他端を中間テーブル32に軸着する一方、第2
摺動部材7bに第1のリンク33の一端を軸着して、こ
の第1リンク33の他端を前記第1平行リンク31のリ
ンク31b中間点に軸着する。さらに、中間テーブル3
2の上面に水平方向(XY軸を含む平面方向)に指向さ
せた第2の平行リンク34の一端を軸着し、第2平行リ
ンク34の中間点を、第3摺動部材7cに一端を軸着し
たXY軸を含む平面方向に向けた第2のリンク35の他
端から鉛直方向に立設したロッド36に、ボールブッシ
ュ37を介して接続している。そして、前記第2平行リ
ンク34の他端にテーブル11を軸着している。
【0012】以上のような三自由度位置決めステージ3
0において、第1摺動部材7aのみを左右(X軸方向)
に移動し、第2摺動部材7bとの距離を増減すれば、中
間テーブル32が上下(Z軸方向)に移動し、第2平行
リンク34がボールブッシュ37を介してロッド36を
ガイドとしてZ軸方向に移動するので、テーブル11も
Z軸方向に移動する。従って、テーブル11は、X軸、
Y軸方向の位置は不変であり、Z軸方向のみの位置決め
を行うことができる。また、第3摺動部材7cを固定
し、第1、第2摺動部材7a、7bを同方向に等距離だ
け移動すれば、テーブル11はY軸方向に移動し、X
軸、Z軸方向の位置は不変であるので、Y軸方向の位置
決めが可能である。さらに、第1〜第3摺動部材7a〜
7cを同方向に等距離移動させれば、テーブル11のX
軸方向の位置決めを行うことができる。
【0013】本発明は、図12に示すような五自由度位
置決めステージ40として、実現することができる。こ
の五自由度位置決めステージ40は、五自由度(XYΘ
xΘyΘz)の位置決めが可能である。すなわち、五自
由度位置決めステージ40は、ベース2の支持部材3
a、3b間に、第1の案内部材41とねじ軸5a、5
b、5cと、第2の案内部材42と、ねじ軸5d、5e
とを配設したものである。前記第1摺動部材7aに第1
のリンク43、第2、第3摺動部材7b、7cに、それ
ぞれ等長の第2、第3のリンク44a、44bの一端部
を軸着し、前記第1リンク43の他端部を第2リンク4
4a中間点に、等長の第2、第3リンク44a、44b
の他端部をテーブル11下面に軸着した構造とし、第4
の摺動部材7d、第5の摺動部材7eに第4のリンク4
5、第4リンク45の長さの2倍長の第5のリンク46
の一端を軸着し、第4リンク45の他端を第5リンク4
6の中間点に連結する一方、第5リンク46の他端を前
記テーブル11上面に軸着した構造としている。前記テ
ーブル11と、第2、第3リンク44a、44bの他端
並びに第5リンク46の他端とは、図13、図14に示
すように、球面軸受47、48によって 軸着した構造で
ある。
【0014】 Θx、Θy方向の位置決め動作について説明する。第1
〜第4摺動部材7a〜7dを固定し、第5摺動部材7e
のみをX軸方向に移動させると、第3リンク54とテー
ブル11との軸着部はY軸方向に力を受け、テーブル1
1は、X軸回り、すなわちΘxに旋回する。また、第1
〜第3摺動部材7a〜7cを固定し、第4、第5摺動部
材7d、7eを同方向に等距離だけ移動すれば、第3リ
ンク44とテーブル11との軸着部はX軸方向に力を受
け、テーブル11は、Y軸回り、すなわち、Θy方向に
旋回する。
【0015】以上、本発明にかかる多自由度位置決めス
テージについて、種々実施例を挙げ、説明したが、案内
部材を摺動する摺動部材、リンクの適切な組合せによ
り、テーブル11の多軸に渡る複雑な位置決めが可能と
なり、自由度の高いステージが得られる。なお、実施例
中における案内部材は全て直線状部材であるが、湾曲し
た案内部材でも本発明を構成することができる。さら
に、前述の実施例においては、モータ、ねじ軸、ナット
によって構成する駆動機構の一例を挙げ、説明したが、
駆動機構には他の周知の機構、例えば、タイミングベル
ト、送りねじ機構、トラクション機構シリンダー、リニ
アモータ等のアクチュエータ機構を適用することができ
る。
【0016】すなわち、本発明にかかる多自由度位置決
めステージは、図14に示すような構成によっても実現
することができる。この二自由度位置決めステージ50
は、ベース2長手方向中心軸に沿って第1、第2の案内
部材51、2を設けると共に、これら第1、第2の案内
部材51、52の両外側に、ねじ軸5a、5bを配設し
て構成し、ねじ軸5a、5bを回転駆動させるためのモ
ータ6a、6bを備えている。 前記第1案内部材51
に、第1の摺動部材53aを設ける一方、第2案内部材
52に第2の摺動部材53bを設け、さらに、前記第1
案内部材51に第3、第4の摺動部材53c、53dを
設ける構成としている。前記第1摺動部材53aにリン
ク54の一端部と、リンク54の一端部と固定したピニ
オン55を軸着し、第3、第4摺動部材53c、53d
に、それぞれリンク54の2倍長の等長リンク56a、
56bの一端部を軸着して、これら等長リンク56a、
56bの他端部にテーブル11を軸着している。また、
前記リンク64の他端部は、等長リンク56aの中間部
に軸着している。第1摺動部材53aは、ねじ軸5a上
を移動するナット8aと、第2摺動部材53bはねじ軸
5b上を移動するナット8bと一体的構造としている。
そして、第2摺動部材53bには、前記第1摺動部材5
3aに軸着したピニオン55に噛み合うようにラック5
7が一体的に設けられている。
【0017】以上のような二自由度位置決めステージ5
0において、モータ6a、6bを起動して、前記ねじ軸
5a、5bを同時に同僚だけ回転させると、ピニオン5
5とラック57との位置関係は変わらず、従ってピニオ
ン55は回転しないので、リンク54および等長リンク
56a、56bは変位しない。従って、前記第1〜第4
摺動部材53a〜53dは、第1、第2案内部材51、
52上を同方向に同量だけ移動し、テーブル11をX軸
方向(第1、第2案内部材51、52の軸方向)に位置
決めすることができるのである。一方、モータ6aまた
はモータ6bを起動して第1摺動部材53aまたは第2
摺動部材53bを移動させれば、ピニオン55とラック
57との相対位置関係が変位してピニオン55が回転
し、リンク54が連動回転して等長リンク56a、56
bを連動させるので、テーブル11をY軸方向(第1、
第2案内部材61、62の軸方向と直角方向)に位置決
めすることができる。この場合、モータ6a、6bの起
動の仕方によってピニオン55とラック57との相対位
置関係を大きく変えることができるので、テーブル11
の位置決め可能な範囲(Y軸方向)を一層、広範囲なも
のとすることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、機構が簡単で積み重ね
の部分が少ないので、部品点数が少なく、全体の高さを
低く保つことができるので、装置全体が安定する。ま
た、組立てが容易なので組立て精度が向上する。しか
も、案内部材を摺動する摺動部材、リンクの適切な組合
せにより、テーブルの多軸に渡る複雑な位置決めが可能
となり、自由度の高いステージが得られる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる多自由度位置決めステージにお
いて、二自由度位置決めステージの一実施例を示す概略
平面図である。
【図2】図1に示す二自由度位置決めステージをX軸方
向に位置決め調節したときの概略平面図である。
【図3】図1に示す二自由度位置決めステージをY軸方
向に位置決め調節したときの概略平面図である。
【図4】図1に示す二自由度位置決めステージをX軸方
向、Y軸方向に位置決め調節したときの概略平面図であ
る。
【図1】本発明にかかる多自由度位置決めステージにお
いて、二自由度位置決めステージの一つの実施例を示す
概略平面図である。
【図2】図1に示す二自由度位置決めステージの、A−
A線に沿って切断してみた切断矢視図である。
【図3】本発明にかかる多自由度位置決めステージにお
いて、三自由度位置決めステージの一実施例を示す概略
平面図である。
【図4】図3に示す三自由度位置決めステージの簡略的
な機構説明図である。
【図5】図3に示す三自由度位置決めステージを、X軸
方向に位置決め調節したときの簡略的な機構説明図であ
る。
【図6】図3に示す三自由度位置決めステージを、Y軸
方向に位置決め調節したときの簡略的な機構説明図であ
る。
【図7】図3に示す三自由度位置決めステージを、Y軸
方向に位置決め調節したときの簡略的な機構説明図であ
る。
【図8】図3に示す三自由度位置決めステージを、X軸
Y軸を含む平面に鉛直な軸回りに旋回して位置決め調節
したときの簡略的な機構説明図である。
【図9】図3に示す三自由度位置決めステージを、X軸
Y軸を含む平面に鉛直な軸回りに旋回して位置決め調節
したときの簡略的な機構説明図である。
【図10】本発明にかかる多自由度位置決めステージに
おいて、三自由度位置決めステージの別実施例を示す概
略平面図である。
【図11】図10に示す三自由度位置決めステージの概
略側面図である。
【図12】本発明にかかる多自由度位置決めステージに
おいて、五自由度位置決めステージの一実施例を示す概
略平面図である。
【図13】図12に示す五自由度位置決めステージにお
いて、リンクとテーブルの軸着構造を示す断面説明図で
ある。
【図14】図12に示す五自由度位置決めステージにお
いて、リンクとテーブルの軸着構造を示す断面説明図で
ある。
【図15】本発明にかかる多自由度位置決めステージに
おいて、二自由度位置決めステージのさらに別の実施例
を示す概略平面図である。
【符号の説明】 1 二自由度位置決めステージ 2 ケース 3a、3b 支持部材 4a 第1案内部材 4b 第2案内部材 5a、5b ねじ軸 6a、6b モータ 7a 第1摺動部材 7b 第2摺動部材 8a、8b ナット 9 平行リンク 9a、9b リンク 10 リンク 11 テーブル 20、30 三自由度位置決めステージ 21a、21b 等長リンク 31 第1平行リンク 31a、31b リンク 32 中間テーブル 33 第1リンク 34 第2平行リンク 35 第2リンク 36 ロッド 37 ボールブッシュ 40 五自由度位置決めステージ 41 第1案内部材 42 第2案内部材 43 第1リンク 44a 第2リンク 44b 第3リンク 45 第4リンク 46 第4リンク 47、48 球面軸受 50 二自由度位置決めステージ 51 第1案内部材 52 第2案内部材 53a 第1摺動部材 53b 第2摺動部材 53c 第31摺動部材 53d 第4摺動部材 54 リンク 55 ピニオン 56a、56b 等長リンク 57 ラック

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルを、位置決め調節する多自由
    度位置決めステージであって、筒状のケースの両端に固
    定された支持部材間にケース長軸方向に一対のねじ軸を
    設けて、前記支持部材の一方にねじ軸を回動させるため
    の原動機を装着する一方、前記支持部材の他方に二つの
    長尺状の摺動部材を、ねじ軸を結ぶ線に、摺動部材を結
    ぶ線が直交するように、案内部材を介してケース内外に
    突没可能に構成し、前記ケース内において、摺動部材の
    一端側を、ねじ軸上を移動するナットと連結する一方、
    前記摺動部材の他端に、それぞれリンクおよび平行リン
    クを取り付けると共に前記リンクの他端部を平行リンク
    の一方の中間点に軸着し、前記平行リンクの他端にテー
    ブルを軸着し、前記原動機によりねじ軸を回動させてナ
    ットを介して、二つの摺動部材を選択的または組み合わ
    せて案内部材を介して突没移動調節することで、平行リ
    ンクおよびリンクを連動変位させ、前記テーブルを摺動
    部材の軸方向およびこの軸方向に対して直角方向に移動
    調節することを特徴とする多自由度位置決めステージ。
  2. 【請求項2】 テーブルを、位置決め調節する多自由
    度位置決めステージであって、基台の長手方向両端面間
    に、案内部材と案内部材に平行に3つのねじ軸を備え、
    これらねじ軸を回動駆動させるための原動機を備え、前
    記ねじ軸には、それぞれ案内部材上を摺動する第1、第
    2、第3摺動部材と、これら第1〜第3摺動部材と一体
    構造のナットを移動可能に設け、第1〜第3摺動部材の
    いずれかにリンクの一端部を軸着する一方、残余の摺動
    部材に、それぞれ一対の等長リンクの一端部を軸着し、
    前記リンクの他端部を等長リンク中間点に、前記一対の
    等長リンクの他端部にテーブルを軸着する構成とし、前
    記第1〜第3摺動部材を選択的または組み合わせて摺動
    させることで、テーブルを案内部材の軸方向およびこの
    軸方向に対して直角方向に移動調節すると共に、これら
    軸方向を含む面に鉛直な軸回りに旋回させて、前記テー
    ブルを移動調節することを特徴とする多自由度位置決め
    ステージ。
  3. 【請求項3】 テーブルを、位置決め調節する多自由
    度位置決めステージであって、基台の長手方向両端面間
    に、案内部材と案内部材に平行に3つのねじ軸を備え、
    これらねじ軸を回動駆動させるための原動機を備え、前
    記ねじ軸には、それぞれ案内部材上を摺動する第1、第
    2、第3摺動部材と、これら第1〜第3摺動部材と一体
    構造のナットを移動可能に設け、前記第1摺動部材に第
    1の平行リンクの一端部を起伏可能に軸着すると共に、
    他端部に中間テーブルを軸着支持するようにし、前記第
    2摺動部材に第1のリンクの一端部を起伏可能に軸着し
    て、この第1リンクの他端部を前記第1平行リンクのリ
    ンクに軸着し、前記中間テーブルの上面にXY軸を含む
    平面方向に指向させた第2の平行リンクの一端部を軸着
    し、第3摺動部材にXY軸を含む平面方向に指向させた
    第2のリンクの一端部を軸着すると共に第2リンクの他
    端部に鉛直上に案内軸を立設し、この案内軸に前記第2
    平行リンクの一方のリンクを移動自在に連結して、第2
    平行リンクの他端部にテーブルを軸着し、前記第1〜第
    3摺動部材を選択的または組み合わせて摺動させること
    で、テーブルを案内部材の軸方向およびこの軸方向に対
    して直角方向、並びにこれら軸方向を含む面に鉛直な軸
    方向に移動調節することを特徴とする多自由度位置決め
    ステージ。
  4. 【請求項4】 テーブルを、位置決め調節する多自由
    度位置決めステージであって、基台の長手方向両端面間
    に、案内部材と案内部材に平行に3つのねじ軸を備え、
    これらねじ軸を回動駆動させるための原動機を備え、前
    記ねじ軸には、それぞれ案内部材上を摺動する第1、第
    2、第3摺動部材と、これら第1〜第3摺動部材と一体
    構造のナットを移動可能に設け、前記第1〜第3摺動部
    材のいずれかに第1のリンクの一端部を軸着する一方、
    残余の摺動部材に、それぞれ等長の第2、第3のリンク
    の一端部を軸着し、前記第1リンクの他端部を第2、第
    3リンクのうちの一つに、第2、第3リンクの他端部に
    テーブル下面を球面軸受を介して軸着する構成とし、前
    記第4摺動部材または第5摺動部材のいずれか一方に第
    4のリンクの一端部を軸着して他方に第5のリンクの一
    端部を軸着すると共に、前記第4リンクの他端部を第5
    リンクの中間部に軸着し、前記第4リンクの他端部をテ
    ーブル上面に球面軸受を介して軸着する構成とし、前記
    第1〜第5摺動部材を選択的または組み合わせて摺動さ
    せることで、テーブルを案内部材の軸方向およびこの軸
    方向に対して直角方向に移動調節するようにし、並びに
    これ ら軸方向を含む面に鉛直な軸回りに前記テーブルを
    旋回調節する一方、テーブルを、案内部材の軸回り、案
    内部材の軸方向に対して直角方向の軸回りに旋回調節す
    ことを特徴とする多自由度位置決めステージ。
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