JP2785453B2 - 幅圧下プレス方法及びその装置 - Google Patents

幅圧下プレス方法及びその装置

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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B15/00Arrangements for performing additional metal-working operations specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B15/0035Forging or pressing devices as units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/02Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling heavy work, e.g. ingots, slabs, blooms, or billets, in which the cross-sectional form is unimportant ; Rolling combined with forging or pressing
    • B21B1/024Forging or pressing

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、熱間鋼材の幅圧下プレス方法及びその装
置の改良に関し、特に熱間鋼材の幅方向の温度差により
発注するキャンバの修正を容易に行えるようにしたもの
である。
[従来の技術] 熱間鋼材の幅圧下方法の一つにプレスによる幅圧下方
法があり、第4図に示すように、熱間鋼材Sの幅方向両
側に一対の金型1,2を配置し、熱間鋼材Sのライン方向
Fの流れに合わせて金型1,2をライン方向Fの下流に向
けて移動しつつ金型1,2を相互に接近させて幅圧下を行
うようにするものである。
このような幅圧下プレスによれば、ロール幅圧延に比
べて大きな幅圧下量を得ることができるのであるが、熱
間鋼材Sの幅圧下を繰り返す間に熱間鋼材Sにキャンバ
が生じ、曲がってしまう場合がある。
この熱間鋼材Sの幅圧下プレスによって生じるキャン
バの原因の一つとして減圧下プレス装置自体に起因する
ものがあり、熱間鋼材Sの幅方向両側の金型1,2の取付
位置のライン方向Fのずれ(相対位相のずれ)によって
幅圧下力に加え、曲げ力が加わるためにキャンバが生じ
てしまう。
また、熱間鋼材Sの幅圧下条件に起因するものとして
熱間鋼材Sの幅方向両側(左右)の温度条件の違いによ
る場合があり、この場合には、第5図に示すように、左
右の金型1,2による圧縮量がΔW1,ΔW2と異なり、高温側
の圧縮量ΔW1が多く、低温側の圧縮量ΔW2が少なくなる
ため、傾斜面を有する1対の金型1,2を相対位相のずれ
を無くして幅圧下しても、高温側の圧縮範囲が低温側よ
りも熱間鋼材Sの長手方向上流側に拡張され左右非対称
となって図中、破線S0で示すようなキャンバが生じてし
まう。
いずれの原因であってもこのようなキャンバが生じる
と、幅圧下以降の圧延ラインにおいて支障を来すためキ
ャンバの発生を極力抑えるようにする必要がある。
この熱間鋼材Sに発生するキャンバの防止方法とし
て、例えば特開昭61−222602号公報には、幅圧下プレス
の下流に設けたピンチロールの送り力をキャンバの曲り
方向とは逆の方向へ作用するようにピンチローラの角度
を変えることによって発生したキャンバを修正すること
ができる旨開示されている。
また、実開昭62−96943号公報には、幅圧下プレスの
ライン方向前後の少なくとも一方側にガイドローラを備
えた幅ガイド装置を設け、熱間鋼材の幅中心がプレス中
心と一致するように両側をガイドローラで押し付けるよ
うにして案内することで曲がりを防止できる旨開示され
ている。
さらに、特開昭62−192222号公報には、幅圧下プレス
の左右の金型のバランスが完全に保たれない場合の左右
の金型の荷重点のずれに起因するキャンバの修正方法と
して、幅圧下後に発生したキャンバ量を検出し、そのキ
ャンバ量に応じて少なくとも金型の一方をライン方向に
移動するようにして曲がりを防止することができる旨開
示されている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、第1のピンチロールによるキャンバの修正
方法は、幅圧下プレスの下流側にピンチロールを設け、
発生してしまったキャンバを、その後修正する方法であ
り、上下のピンチロールで挾んだ状態でキャンバを修正
しようとすると非常に大きな力が必要になってしまうと
いう問題がある。
また、幅圧下プレスの下流側にピンチロールを必要と
するため設備が長く複雑になるとともに、幅圧下の後、
キャンバの修正が必要で作業性も悪いという問題があ
る。
一方、第2のサイドガイドで押付けてプレス中心と熱
間鋼材の中心を合わせて幅圧下による曲がりを修正する
方法では、1対の金型1,2に相対位相のずれを生じた場
合、すなわち、熱間鋼材の幅方向の温度分布に差が生じ
ている場合には、左右の金型の圧縮量が異なることか
ら、プレス中心と熱間鋼材の中心とがずれ、これをサイ
ドガイドを押し付けて拘束するため、この拘束力によっ
て曲がりが生じてしまうという新たな問題が生じる。
さらに、第3の幅圧下後のキャンバを測定して金型を
シフトしてキャンバを修正する方法では、熱間鋼材に生
じるキャンバの発生原因が左右の金型のバランスのずれ
による荷重点のずれによる場合だけを問題としており、
第2の修正方法と同様に1対の金型1,2に相対位相のず
れを生じた場合のキャンバの修正には有効であるが、熱
間鋼材の幅方向の温度分布の差によってキャンバが生じ
ることまではなんら問題としていない。
この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされ
たもので、熱間鋼材の幅方向の温度分布の差に起因する
キャンバであっても幅圧下と同時に、キャンバの修正が
できるとともに、キャンバの発生原因を機械的に取り除
くこともでき、設備の合理化と作業性の向上を図ること
ができる幅圧下プレス方法及びその装置を提供しようと
するものである。
[課題を解決するための手段] 上記従来技術が有する課題を解決するため、この発明
の幅圧下プレス方法は、プレスによって熱間鋼材を幅圧
下するに際し、熱間鋼材の幅方向両側に配置した1対の
金型の幅圧下量を検出し、この検出値により当該1対の
金型をライン方向に相対移動させるとともに、幅圧下プ
レスの上流側に設けたサイドガイドを前記検出値により
幅圧下後の熱間鋼材の中心に合わせて移動して熱間鋼材
の幅方向温度により生ずるキャンバを修正するようにし
たことを特徴とするものである。
さらに、この発明の幅圧下プレス方法は、前記熱間鋼
材と前記サイドガイドのライン方向前後との間の荷重を
検出し、これら検出値によりサイドガイドのライン方向
前後端部の荷重が等しくなるようにサイドガイドを移動
することを特徴とするものである。
また、この発明の幅圧下プレス装置は、幅圧下プレス
の上流側にサイドガイドを設けた幅圧下プレス装置にお
いて、熱間鋼材の幅方向両側に互いに接近離反可能に設
けられる1対のプレススライドと、これら1対のプレス
スライドに取付けられ角部を有する1対の金型と、少な
くともいずれか一方のプレススライドに設けられて金型
をライン方向に相対移動する金型シフト機構と、熱間鋼
材の幅圧下量を検出する幅圧下量検出器と、この幅圧下
量検出器の検出結果に基づき熱間鋼材の幅方向の圧下量
のずれを求めて前記金型シフト機構にシフト信号を出力
するとともに、幅圧下後の熱間鋼材の中心にサイドガイ
ドを移動する移動信号を出力する制御器とからなること
を特徴とするものである。
さらに、この発明の幅圧下プレス装置は、前記幅圧下
プレス装置において、サイドガイドのライン方向前後部
に熱間鋼材との間の荷重を検出する荷重検出器を設け、
この荷重検出器の前後の検出値が等しくなるようにサイ
ドガイドを移動する移動信号を出力する制御器を設けた
ことを特徴とするものである。
[作 用] この幅圧下プレス方法によれば、熱間鋼材の幅方向温
度分布に差が生じると、両側の金型の幅圧下量が変化す
ることからこれを検出するようにし、この検出結果に基
づいて少なくとも金型の一方をライン方向に相対移動す
ることで熱間鋼材に曲げ力を加えてキャンバを修正する
ようにすると同時に、幅圧下プレスの上流側に設けたサ
イドガイドを両側の幅圧下量の差から幅圧下後の熱間鋼
材の中心に合わせて移動するようにして機械的な原因に
よるキャンバの発生を防止するようにしている。
さらに、この幅圧下プレス方法によれば、サイドガイ
ドを幅圧下後の熱間鋼材の中心に合わせて移動する場合
に、金型に幅圧下量の差だけでなく、サイドガイドに加
わる荷重が前後で等しくなるようにしており、サイドガ
イドの片当りを防止し、一層確実に機械的な原因による
キャンバの発生を防止できるようにしている。
また、この幅圧下プレス装置によれば、プレススライ
ドに少なくとも一方の金型を金型シフト機構を介して取
付け、幅圧下量を幅圧下量検出器で検出し、制御器によ
って幅圧下量のずれに応じて金型シフト機構で金型をラ
イン方向に相対移動すると同時に、サイドガイドを幅圧
下後の熱間鋼材の中心に移動するようにし、熱間鋼材の
幅方向温度分布によるキャンバの発生を防止するように
している。
さらに、この幅圧下プレス装置によれば、サイドガイ
ドを幅圧下後の熱間鋼材の中心に移動する場合に、金型
の幅圧下量の差だけでなく、サイドガイドに加わる荷重
を荷重検出器を設けて検出し、この検出値がサイドガイ
ドの前後で等しくなるように制御器で制御するようにし
ており、サイドガイドの片当りを防止し、一層確実に機
械的な原因によるキャンバの発生を防止するとともに、
熱間鋼材の幅方向温度分布によるキャンバの発生を防止
するようにしている。
したがって、これら方法及び装置によって、幅圧下と
同時に、熱間鋼材の幅方向温度分布によるキャンバの修
正ができ、しかもサイドガイドによる機械的な力が加わ
ることも防止でき、大掛かりな設備を必要とせず、設備
の合理化と作業性の向上を図ることができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面を参照しながら詳細に
説明する。
第1図はこの発明の幅圧下プレス方法の一実施例にか
かる原理を説明するための平面図である。
この幅圧下プレス方法が適用される幅圧下プレス10で
は、熱間鋼材Sの幅方向両側に対向してプレススライド
11,12が設置され、これらプレススライド11,12に着脱自
在に金型13,14がそれぞれ取付けられる。
これら金型13,14は、一方がプレススライド11に直接
着脱できるように取付けられており、これと対向するも
う一方が、プレススライド12と金型14との間に設けられ
た金型シフト機構15によって熱間鋼材Sのライン方向F
と移動可能となっている。
この金型14の金型シフト機構15としては、例えば送り
ねじとこれを駆動するモータなどで構成されたり、油圧
シリンダとサーボ弁などで構成されるほか、任意の位置
に往復移動できる機構であれば良く、金型取付台16をい
ずれかの機構で移動するようになっている。
また、この幅圧下プレスでは、プレススライド11,12の
ライン方向Fの上流側に熱間鋼材Sの側面に接する押え
ロール17,18が設けられている。
次に、具体的な熱間鋼材の幅圧下プレス方法について
説明する。
(1) 熱間鋼材Sに幅方向温度差などによるキャンバ
が生じていない場合。
この場合には、この幅圧下プレス方法では、熱間鋼材
Sを挾む両側の金型13,14をライン方向Fの同一の位置
(第4図参照)に配置して幅圧下を行う。
このため幅圧下プレス10の金型シフト機構15によって
金型取付台16を動かし、金型13,14の傾斜面と平行面の
角部13a,14aがライン方向Fの同一位置となるように調
整する。
このように熱間鋼材Sを挾む両側の金型13,14をライ
ン方向Fの同一の位置(第4図参照)に配置して幅圧下
を行うと、金型13,14の角部13a,14aと押えロール17,18
との間の熱間鋼材Sには、金型13,14の角部13a,14aと押
えロール17,18の接触点までの距離が熱間鋼材Sの両側
で等しく、しかも幅方向両側の温度差がないことから、
熱間鋼材Sの両側からは幅圧下力のみが加わり、熱間鋼
材Sに曲げ力が作用せず、通常の幅圧下が行われる。
(2) 熱間鋼材Sに幅方向温度差などによるキャンバ
が生じている場合。
この場合には、第1図(a),または(b)に示すよ
うに、一方の金型14を金型シフト機構15によって熱間鋼
材Sのライン方向Fに移動して幅圧下を行う。
まず、第1図(a)中に破線S1で示すように、熱間
鋼材Sの金型13側(図面の平面図上では上側)の温度が
高く、金型13の圧縮量が多くなって金型14側に凸のキャ
ンバが生じているすると、熱間鋼材Sに金型13側に凸に
なるような力を加える必要がある。
そこで、金型シフト機構15により金型取付台16を熱間
鋼材Sのライン方向Fの上流側に移動し、一方の金型14
の角部14aが他方の金型13の角部13aとの間で距離Aだけ
ずれた状態にする。
このように他方の金型13に対して一方の金型14をライ
ン方向Fの上流側に距離Aだけ移動した位置に配置して
幅圧下を行うと、金型13,14の角部13a,14aと押えロール
17,18との間の熱間鋼材Sには、金型13の角部13aと押え
ロール17の接触点までの距離が距離Aだけ短いことか
ら、熱間鋼材Sの両側からは幅圧下力に加え、熱間鋼材
Sに金型13側に凸とするような曲げ力が加わり、幅圧下
と同時にキャンバが修正される。
次に、熱間鋼材Sが、第1図(b)中に破線S2で示
すように、金型14側の温度が高く、金型14の圧縮量が多
くなって金型13側に凸のキャンバが生じているとする
と、スラブSに金型14側に凸になるような力を加える必
要がある。
そこで、金型シフト機構15により金型取付台16を熱間
鋼材Sのライン方向Fの下流側に移動し、一方の金型14
の角部14aが他方の金型13の角部13aとの間で距離Bだけ
ずれた状態にする。
このように他方の金型13に対して一方の金型14をライ
ン方向Fの下流側に距離Bだけずらして配置して幅圧下
を行うと、金型13,14の角部13a,14aと押えロール17,18
との間の熱間鋼材Sには、金型13,14の角部13a,14aと押
えロール18,19の接触点までの距離が熱間鋼材Sの金型1
4側で距離Bだけ長いことから、熱間鋼材Sには、両側
からの幅圧下力に加え、熱間鋼材Sに金型14側に凸とす
るような曲げ力が加わり、幅圧下と同時にキャンバが修
正される。
このように熱間鋼材Sに幅方向温度差によるキャンバ
が生じた場合には、キャンバを修正する曲げ力が発生す
るように一方の金型14を他方の金型13に対して熱間鋼材
Sのライン方向Fに相対移動することで、幅圧下と同時
に、幅曲げ作用を与えることができる。
そして、熱間鋼材Sのキャンバの修正に必要な曲げ力
は一方の金型14の移動距離AまたはBの大きさによって
異なることから、これらの距離A,Bを計算や実験結果に
基づく所定の値に設定するすることによって調整する。
また、このような幅圧下プレス方法によれば、金型1
3,14の一方をシフトすることにより、幅圧下と同時に、
幅曲げを行うことができ、プレス装置のライン方向長さ
が長くなることもなく、設備の合理化を図ることができ
るとともに、工程の増大を招くこともなく、作業性が向
上する。
次に、この発明の幅圧下プレス方法の他の一実施例に
ついて説明する。
第2図はこの発明の他の一実施例にかかる幅圧下プレ
ス装置の概略平面構成図である。
この幅圧下プレス方法が適用される幅圧下プレス装置
20では、熱間鋼材Sで幅方向両側に対向してプレススラ
イド21,22が設置され、これらプレススライド21,22に着
脱自在に金型23,24が取付けられる。
これら金型23,24は、一方(図中の上側)がプレスス
ライド21に直接着脱できるように取付けられており、こ
れと対向するもう一方(図中の下側)が、プレススライ
ド22と金型24との間に設けられた金型シフト機構25によ
って鋼材Sの流れ方向Fに移動可能となっている。
この金型24の金型シフト機構25は、例えば油圧シリン
ダ25aとサーボ弁25bなどで構成され、金型取付台26を介
してライン方向Fの所定の位置に金型24を往復移動でき
るようになっている。
そして、それぞれの金型23,24の幅圧下量ΔW1,ΔW2を
検出するため幅圧下量検出器27,28が設けられるととも
に、一方の金型24のライン方向Fの位置を検出する金型
位置検出器29が設けられており、制御器30を構成する演
算処理器31に入力されるようになっている。
また、この減圧下プレス装置20では、プレススライド
21,22のライン方向Fの上流側にサイドガイド32(図示
省略),33が設けられており、熱間鋼材Sの側面の前後
に接する押えローラ32a,32bと押えロール33a,33bを備え
ている。
このサイドガイド32,33では、ライン方向Fの前後の
押えロール32a,32b,33a,33bが油圧シリンダ34a,34b,35
a,35bによってそれぞれが独立して幅方向に往復駆動さ
れるとともに、2つの押えロール33a,33bが主シリンダ3
6によって一体にも幅方向に移動できるようになってい
る。
それぞれの油圧シリンダ34a,34b,35a,35bのロッド先
端には、荷重検出器37a,37bが介挿されて制御器30を構
成する比較器38に入力されるようになっており、熱間鋼
材Sとサイドガイド32,33との間の荷重を検出するとと
もに、熱間鋼材Sの傾き方向を求めることができるよう
になっている。
また、主シリンダ36には、サーボ弁39を介して作動油
が給排されるようになっており、このサーボ弁39に制御
信号を出力するため制御器30にサーボアンプ40が設けら
れている。
さらに、制御器30には、一方の金型24をライン方向F
にシフトする油圧シリンダ25aのサーボ弁25bに制御信号
を出力するサーボアンプ41が設けられている。
次に、このように構成された幅圧下プレス装置20の動
作とともに、幅圧下プレス方法について第3図に示す原
理説明図により説明する。
(1) 熱間鋼材Sに幅方向温度差が生じていない場
合。
この場合には、熱間鋼材Sの幅圧下量ΔW1,ΔW2が等
しいことから一方の金型24のライン方向Fのシフト及び
サイドガイド33の幅方向の移動を行わず、通常の幅圧下
プレスが行われる(第4図参照)。
(2) 熱間鋼材Sに幅方向温度差がある場合。
この場合には、一方の金型24を金型シフト機構25によ
って熱間鋼材Sの流れ方向Fの上流側に移動するととも
に、サイドガイド33の幅圧下後の入側の熱間鋼材Sの曲
がりによって力が押えロール33a,33bに均等に加わるよ
うにようにして幅圧下を行う。
まず、第3図(a)に示すように、熱間鋼材Sの
金型23側(図面の平面図上での上側)の温度が高い状態
で幅圧下すると、他方の金型23の圧縮量ΔW1が一方の金
型24の圧縮量ΔW2より多くなって金型23,24から鋼材S
の流れ方向Fの上流側で金型24側(図面の平面図上での
下側)に曲がり、金型23側に凸になるので、図中、破線
で示す熱間鋼材S3の凸の曲がりが逆側となる方向(金型
24側、図面の平面図上での下側)に、すなわちスラブS
の状態になるような力を加える必要があるとともに、サ
イドガイド33を金型23側(第3図の紙面上で上側)に移
動させる必要がある。
そこで、幅圧下量検出器27,28でそれぞれの幅圧下量
ΔW1,ΔW2が検出され制御器30に入力されると、制御器3
0に予め入力されている幅Wや金型の傾斜角などのデー
タに基づき、演算処理器31でそれぞれの幅圧下量の差
(=ΔW1−ΔW2)に応じた一方の金型24のライン方向F
へのシフト量Cが求められる。
すると、サーボアンプ40からサーボ弁39にシフト制御
信号が出力されて金型シフト機構25の油圧シリンダ25a
により金型取付台26を鋼材Sの流れ方向Fの上流側に移
動し、一方の金型24の角部24aが他方の金型23の角部23a
との間で距離Cだけずれた状態にする。
このように他方の金型23に対して一方の金型24を鋼材
Sの流れ方向Fの上流側に距離Cだけ離れた位置に移動
して幅圧下を行うと、サイドガイド33の押えロール33a,
33bと押えロール32a,32bとの間の熱間鋼材S3は、金型23
の角部23aに向かって一方の金型24の平行部24bで押し付
けるので、熱間鋼材Sの両側からは幅圧下力に加え、熱
間鋼材Sに金型24側(図面の平面図上での下側)に凸と
するような曲げ力が加わり、幅圧下と同時にキャンバが
修正される。
この一方の金型24を移動するとともに、幅圧下後の熱
間鋼材Sの中心に合わせてサイドガイド32,33を幅方向
に移動するため、演算処理器31で幅圧下量の差の1/2
(=(ΔW1−ΔW2)/2)が求められ、幅圧下量の偏差
(ΔW1−ΔW2)の半分だけサイドガイド32,33を幅方向
に平行移動するようサーボアンプ40からサーボ弁39に制
御信号が出力される。
このサイドガイド33,32の移動によって熱間鋼材Sの
曲がりによる力がサイドガイド33のガイドロール32a,32
b,33a,33bに加わる力が減少し、かつ等しくなるので、
良好な製品が得られる。
このサイドガイド32,33の移動の際、ライン方向
前後の押えロール32a,33a,32b,33bの荷重を荷重検出器3
7a,37bで検出し、これらを制御器30内の比較器38に送
り、演算処理器31及びサーボアンプ40を介してサーボ弁
39に制御信号を送って主シリンダ36を動かし、サイドガ
イド33の押えロール33a,33bを平行に移動させるので、
熱間鋼材S3の曲がりが抑制される。
次に、第3図(b)に示すように、熱間鋼材Sの
金型24側(図面の平面図上での下側)の温度が高く、一
方の金型24の圧縮量ΔW2が他方の金型23の圧縮量ΔW1よ
り多くなって、金型24側に凸の曲がりが生じているとす
ると、図中、破線で示すスラブS4の凸が図面の平面図上
での上側になる方向に、すなわちスラブSの状態になる
ような力を加える必要があるとともに、サイドガイド32
を下側に移動する必要がある。
この場合の制御は既に説明したの場合と上下が逆と
なるだけであり、第3図(b)に示すような状態で幅圧
下プレスを行えば良いので、説明は省略する。
このような幅圧下プレス装置20及び幅圧下プレス
方法によれば、熱間鋼材Sの両側の圧縮量を測定するの
で、熱間鋼材Sの幅圧下後の未縮小部の幅方向中心位置
と幅圧下前の幅方向中心位置を、幅圧下時にずれないよ
うに予め設定できる。
また、熱間鋼材Sの幅圧下後に熱間鋼材Sの幅縮
小位置の平行部と熱間鋼材Sの幅の未縮小位置の平行部
とを平行に保持できる。
したがって、サイドガイドの機械的な力によって熱間
鋼材Sの入側において曲がりやキャンバが発生する要因
を取除くことができる。
また、両側の金型の取付位置にライン方向のずれ
がない場合であっても、熱間鋼材Sの幅方向両側の温度
分布に差がある場合には、それぞれの金型の圧縮量に差
が生じ、これによってキャンバが発生する要因となる
が、この金型の圧縮量を検出して金型をライン方向Fに
シフトするようにしているので、幅方向両側の温度分布
によって生じるキャンバの発生を防止することができ
る。
なお、上記実施例では、金型の一方にのみに金型シフ
ト機構を設けるようにしたが、両方に設けて互いに相対
移動するようにしても良く、少ない移動量で大きな曲げ
力を得ることができる また、上記実施例では、油圧シリンダとサーボ弁によ
る金型シフト機構で説明したが、これに限らず、送りね
じ機構など他の機構を用いるようにしても良い。
さらに、この発明は、走間幅圧下プレスの場合にも同
様に、適用できるものである。
また、この発明の要旨を逸脱しない範囲で各構成要素
を変更しても良いことは言うまでもない。
[発明の効果] 以上、実施例とともに具体的に説明したようにこの発
明によれば、次のような効果がある。
この幅圧下プレス方法によれば、両側の金型の幅圧
下量の変化を検出して少なくとも金型の一方をライン方
向に相対移動するとともに、サイドガイドを両側の幅圧
下量の差から幅圧下後の熱間鋼材の中心に合わせて移動
するようにしたので、熱間鋼材に曲げ力を加えてキャン
バを修正すると同時に、両側の幅圧下量の差によるサイ
ドガイドの片当りを無くし、サイドガイドによる機械的
なキャンバの発生を防止することができる。
この減圧下プレス方法によれば、サイドガイドを幅
圧下後の熱間鋼材の中心に合わせて移動する場合に、金
型の幅圧下量の差だけでなく、サイドガイドに加わる荷
重が前後で等しくなるようにするので、サイドガイドの
傾きによる片当りを防止でき、一層確実に機械的な原因
によるキャンバの発生を防止することができる。
この幅圧下プレス装置によれば、プレススライドに
少なくとも一方の金型を金型シフト機構を介して取付
け、幅圧下量を幅圧下量検出器で検出し、制御器によっ
て幅圧下量のずれに応じて金型シフト機構で金型をライ
ン方向に相対移動すると同時に、サイドガイドを幅圧下
後の熱間鋼材の中心に移動するようにしたので、金型の
シフトによって曲げ力を加えると同時に、サイドガイド
からの機械的な力が作用しないようにでき、熱間鋼材の
幅方向温度分布によるキャンバの発生を防止することが
できる。
この幅圧下プレス装置によれば、サイドガイドを幅
圧下後の熱間鋼材の中心に移動する場合に、金型の幅圧
下量の差だけでなく、サイドガイドに加わる荷重を荷重
検出器を設けて検出し、この検出値がサイドガイドの前
後で等しくなるように制御器で制御するので、サイドガ
イドの片当りを防止し、一層確実に機械的な原因による
キャンバの発生を防止するとともに、熱間鋼材の幅方向
温度分布によるキャンバの発生を防止することができ
る。
したがって、これら方法及び装置のいずれによっても
幅圧下と同時に、熱間鋼材の幅方向温度分布によるキャ
ンバの修正ができ、しかもサイドガイドによる機械的な
力が加わることも防止でき、大掛かりな設備を必要とせ
ず、設備の合理化と作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の幅圧下プレス方法にかかる一実施例
の原理を説明する平面図である。 第2図はこの発明の他の一実施例にかかる幅圧下プレス
装置の概略構成の平面図である。 第3図はこの発明の幅圧下プレス方法の他の一実施例に
かかる原理を説明する平面図である。 第4図は従来の幅圧下プレスの原理を説明する斜視図で
ある。 第5図は幅方向温度差がある場合の幅圧下プレス状態を
説明する平面図である。 S,S1〜S4:熱間鋼材、 A,B,C,D:金型のシフト距離、 F:ライン方向(流れ方向)、 ΔW1,ΔW2:幅圧下量、 10:幅圧下プレス、 11,12:プレススライド、13,14:金型、13a,14a:角部、1
5:金型シフト機構、 16:金型取付台、17,18:押えロール、 20:幅圧下プレス装置、21,22:プレススライド、23,24:
金型、23a,24a:角部、25:金型シフト機構、25a:油圧シ
リンダ、25b:サーボ弁、26:金型取付台、 27,28:幅圧下量検出器、29:金型位置検出器、30:制御
器、31:演算処理器、 32,33:サイドガイド、 32a,32b,33a,33b:押えロール、34a,34b,35a,35b:油圧シ
リンダ、36:主シリンダ、37a,37b:荷重検出器、38:比較
器、39:サーボ弁、40:サーボアンプ、41:サーボアン
プ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレスによって熱間鋼材を幅圧下するに際
    し、熱間鋼材の幅方向両側に配置した1対の金型の幅圧
    下量を検出し、この検出値により当該1対の金型をライ
    ン方向に相対移動させるとともに、幅圧下プレスの上流
    側に設けたサイドガイドを前記検出値により幅圧下後の
    熱間鋼材の中心に合わせて移動して熱間鋼材の幅方向温
    度差により生ずるキャンバを修正するようにしたことを
    特徴とする幅圧下プレス方法。
  2. 【請求項2】前記熱間鋼材と前記サイドガイドのライン
    方向前後との間の荷重を検出し、これら検出値によりサ
    イドガイドのライン方向前後端部の荷重が等しくなるよ
    うにサイドガイドを移動することを特徴とする請求項1
    記載の幅圧下プレス方法。
  3. 【請求項3】幅圧下プレスの上流側にサイドガイドを設
    けた幅圧下プレス装置において、熱間鋼材の幅方向両側
    に互いに接近離反可能に設けられる1対のプレススライ
    ドと、これら1対のプレススライドに取付けられ角部を
    有する1対の金型と、少なくともいずれか一方のプレス
    スライドに設けられて金型をライン方向に相対移動する
    金型シフト機構と、熱間鋼材の幅圧下量を検出する幅圧
    下量検出器と、この幅圧下量検出器の検出結果に基づき
    熱間鋼材の幅方向の圧下量のずれを求めて前記金型シフ
    ト機構にシフト信号を出力するとともに、幅圧下後の熱
    間鋼材の中心にサイドガイドを移動する移動信号を出力
    する制御器とからなることを特徴とする幅圧下プレス装
    置。
  4. 【請求項4】前記幅圧下プレス装置において、サイドガ
    イドのライン方向前後部に熱間鋼材との間の荷重を検出
    する荷重検出器を設け、この荷重検出器の前後の検出値
    が等しくなるようにサイドガイドを移動する移動信号を
    出力する制御器を設けたことを特徴とする請求項3記載
    の幅圧下プレス装置。
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