JP2785420B2 - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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JP2785420B2
JP2785420B2 JP2041211A JP4121190A JP2785420B2 JP 2785420 B2 JP2785420 B2 JP 2785420B2 JP 2041211 A JP2041211 A JP 2041211A JP 4121190 A JP4121190 A JP 4121190A JP 2785420 B2 JP2785420 B2 JP 2785420B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えばフロッピーディスクドライブ(FD
D)装置などの磁気ディスク装置に関し、特に、複数の
ギャップを有するとともに、これら複数のギャップに対
応してそれぞれ設けられた複数のコイルを有した磁気ヘ
ッドを備えた磁気ヘッド装置において、クロストークの
防止を図ったものである。
[従来の技術] 第2図及び第3図は従来のトンネルイレーズタイプの
磁気ヘッドを示す側面図及び正面図であり、図において
(1)はL字状をし、摺動面(1a)を有したリードライ
トコア、(2)はこのリードライトコアの摺動面(1a)
と一致する摺動面(2a)を有し、摺動面(1a)(2a)同
志の接合部の中心部に所定長さのリードライトギャップ
(3)を形成する第1のセンタコア、(4)は上記リー
ドライトギャップ(3)の長さを規定しているととも
に、上記リードコア(1)及び第1のセンタコア(2)
とを接合するガラス剤からなる非磁性充填剤、(5)は
上記リードライトコア(1)及び第1のセンタコア
(2)との両端部に接続されてこれら両コア(1)
(2)により閉成された磁気回路を形成する第1のバッ
クバー、(6)は上記リードライトコア(1)に巻回さ
れたリードライトコイルで、信号の入出力端(6a)(6
b)を有している。(7)はL字状をし、摺動面(7a)
を有したイレーズコア、(8)はこのイレーズコアの摺
動面(7a)と一致する摺動面(8a)を有し、摺動面(7
a)(8a)同志の接合部の両端部にイレーズギャップ
(9)を形成する第1のセンタコアで、イレーズギャッ
プ(9)(9)間の長さが上記リードライトギャップ
(3)の長さより若干小さめにされている。(10)は上
記イレーズギャップ(9)の長さを規定しているととも
に、上記イレーズコア(7)及び第2のセンタコア
(8)とを接合するガラス剤からなる非磁性充填剤、
(11)は上記イレーズコア(7)及び第2のセンタコア
(8)との両端部に接続されてこれら両コア(7)
(8)により閉成された磁気回路を形成する第2のバッ
クバー、(12)は上記イレーズコア(7)に巻回された
イレーズコイルで、信号の記録時に一定電流が流される
入出力端(12a)(12b)を有している。(13)は上記第
1及び第2のセンタコア(2)(8)の背面同志間及び
第1及び第2のバッグバー(5)(11)間に接合されて
配置された非磁性体からなるセンタセパレータである。
次に、この様に構成された磁気ヘッドを用いてフロッ
ピーディスク等の磁気媒体にデータを記録する場合及び
再生する場合について説明する。まず、記録媒体にデー
タを記録する場合について説明する。記録するデータに
応じた信号がリードライトコイル(6)の入出力端(6
a)(6b)に印加されるとともに、一定電圧がイレーズ
コイル(12)の入出力端(12a)(12b)に印加される。
リードライトギャップ(3)はイレーズギャップ(9)
に先行して記録媒体の記録面上を摺動する。その結果、
第4図に示すように、信号に基づいたリードライトコイ
ル(6)に流れる電流により、リードライトギャップ
(3)に磁気束が現われ、記録媒体の前歴データ(14)
上に新たなデータがオーバーライトされ、上記信号に応
じたデータ(15a)が書き込まれることになる。また、
イレーズコイル(12)には一定電流が流されていること
により、イレーズギャップ(9)に一定の磁束が現わ
れ、リードライトギャップ(3)によって記録された新
たなデータ(15a)の両端部データが消去され、両端部
にガードバンド(16)を有したライトデータ(14)が書
き込まれることになる。
一方、このライトデータ(15)を再生(読み出す)す
る場合は、イレーズコイル(12)に電流を流すことな
く、記録媒体の記録面上に磁気ヘッドを摺動させると、
ライトデータ(15)に応じた磁束の変化がリードライト
ギャップ(3)に現われ、それによって、リードライト
コイル(6)に電流が流れる。その結果、リードライト
コイル(6)の入出力端(6a)(6b)にライトデータ
(14)に応じた再生出力電圧が現われ、再生されるもの
である。
また、上記したトンネルイレーズタイプとは異なる先
行イレーズタイプの磁気ヘッドも例えば特開昭61−3991
0号公報に知られている。第5図及び第6図はこの先行
イレーズタイプの磁気ヘッドを示しているものであり、
上記トンネルイレーズタイプとは主としてイレーズギャ
ップ(9)の形成している位置が異なるものであり、イ
レーズギャップ(9)はイレーズコア(7)と第2のセ
ンタコア(8)の摺動面(7a)(8a)同志の接合部の中
心部にリードライトギャップ(3)の長さより長く形成
されている。
この様に構成された先行イレーズタイプの磁気ヘッド
を用いてフロッピーディスク等の磁気媒体にデータを記
録する場合及び再生する場合について説明する。まず、
記録媒体にデータを記録する場合について説明する。記
録するデータに応じた信号がリードライトコイル(6)
の入出力端(6a)(6b)に印加されるとともに、一定電
圧がイレーズコイル(12)の入出力端(12a)(12b)に
印加される。イレーズギャップ(9)はリードライトギ
ャップ(3)に先行して記録媒体の記録面上を摺動す
る。その結果、第7図に示すように、イレーズコイル
(12)には一定電流が流されていることにより、イレー
ズギャップ(9)に一定の磁束が現われ、記録媒体の前
歴データ(14)は消去される。そして、信号に基づいた
リードライトコイル(6)に流れる電流により、リード
ライトギャップ(3)に磁束が現われ、記録媒体のイレ
ーズギャップ(9)によって前歴データ(14)が消去さ
れた部分上に新たなデータが記録され、この新たなデー
タの両端部にガードバンド(16)を有したライトデータ
(15)が書き込まれることになる。
一方、このライトデータ(15)を再生(読み出す)す
る場合は、第8図に示すようにイレーズコイル(12)に
電流を流すことなく、記録媒体の記録面上に磁気ヘッド
を摺動させると、ライトデータ(15)に応じた磁束の変
化がリードライトギャップ(3)に現われ、それによっ
て、リードライトコイル(6)に電流が流れる。その結
果、リードライトコイル(6)の入出力端(6a)(6b)
にライトデータ(14)に応じた再生出力電圧が現われ、
再生されるものである。
さらに、先行イレーズタイプの磁気ヘッドの他の例と
して第9図及び第10図に示したものも知られている。こ
の第9図及び第10図に示したものは第5図及び第6図に
示したものに対してセンタセパレータ(13)を省略して
小型化を図ったものである。そして、第1及び第2のセ
ンタコア(2)(8)を1つのセンタコア(17)とする
とともに、第1及び第2のバックバー(5)(11)を1
つのバックバー(18)としたものである。
この磁気ヘッドにおいても、磁気媒体にデータを記録
する場合及び再生する場合ともに、第5図及び第6図に
示したものと同様である。
ところで、第2図及び第3図に示した磁気ヘッドにあ
っては、記録媒体のライトデータ(14)を再生する時
に、偏心等の原因に基づいてライトデータ(14)のトラ
ックとリードライトギャップ(3)との間にオフセット
が生じることがある。つまり、第11図に示すようにリー
ドライトギャップ(3)及びイレーズギャップ(9)と
ライトデータ(15)との間にずれが生じ、イレーズギャ
ップ(8)とライトデータ(15)との重なり部分である
オフセット量(17)が存在することになる。この様にオ
フセット量(17)が存在すると、再生時にこのオフセッ
ト量(17)部分のライトデータ(15)によってイレーズ
ギャップ(9)に磁束の変化が生じ、この磁束がイレー
ズコア(7)、第2のセンタコア(8)及び第2のバッ
クバー(11)の磁気回路に環流し、リードライトコア
(1)、第1のセンタコア(2)及び第1のバックバー
(5)の磁気回路に漏洩磁束として現われる結果、リー
ドライトコイル(6)にクロストーク磁束として鎖交
し、電磁変換される。それによって、リードライトコイ
ル(6)の入出力端(6a)(6b)に現われる再生出力電
圧は、そのS/N比が低下したものとなってしまうという
問題を有していた。
また、第5図及び第6図並びに第10及び第10図に示し
た先行イレーズタイプの磁気ヘッドにあっても、記録媒
体のライトデータ(14)を再生する時に、第8図に示す
ようにリードライトギャップ(3)に先行してイレーズ
ギャップ(9)がライトデータ(15)上を摺動するの
で、再生時にライトデータ(15)によってイレーズギャ
ップ(9)に磁束の変化が生じ、この磁束がイレーズコ
ア(7)、第2のセンタコア(8)及び第2のバックバ
ー(11)の磁気回路に環流し、リードライトコア
(1)、第1のセンタコア(2)及び第1のバックバー
(5)の磁気回路に漏洩磁束として現われる結果、リー
ドライトコイル(6)にクロストーク磁束として鎖交
し、電磁変換される。それによって、リードライトコイ
ル(6)の入出力端(6a)(6b)に現われる再生出力電
圧は、そのS/N比が低下したものとなってしまうという
問題点を有していた。このS/N比の低下は、第2図及び
第3図に示したもの、第5図及び第6図に示したもの、
第9図及び第10図に示したものの順に大きくなってい
る。
この様なイレーズギャップ(9)によって生じたクロ
ストーク磁束に基づくS/N比の低下を防止するものとし
て、例えば特開昭61−148617号公報にて知られている。
第12図及び第13図はこの公報に示された磁気ヘッドであ
り、図において、(19)はイレーズコア(7)に巻回さ
れた短絡リングで、再生時におけるオフセット量によっ
て生じたイレーズコア(7)に誘起される交流磁場と反
対方向に磁場が誘起されるように設置されている。
この様に構成された磁気ヘッドにおいても、第2図及
び第3図に示したものと同様に記録媒体へのデータの記
録及び記録媒体に記録されたデータの再生が行なわれ
る。そして、再生時、ライトデータ(15)によってイレ
ーズギャップ(9)に磁束の変化が生じても、短絡リン
グ(19)がこの磁束の変化を打ち消すように働き、イレ
ーズコア(7)、第2のセンタコア(8)及び第2のバ
ックバー(11)の磁気回路に磁場が生じるのを抑制す
る。その結果、リードライトコア(1)、第1のセンタ
コア(2)及び第1のバックバー(5)の磁気回路に現
われる漏洩磁束を減少させる。その結果、リードライト
コイル(6)の入出力端(6a)(6b)に現われる再生出
力電圧のS/N比が改善される。
一方、イレーズコイル(12)への電流オフ時のイレー
ズコイル(12)のインダクタンスと浮遊容量とによる共
振によってリードライトコア(6)に生じるクロストー
クを抑制するためのものも、例えば実開昭63−157802号
に示されている。第14図はこの公報に示されたものであ
り、図において(20)はイレーズコイル(12)の入出力
端(12a)(12b)間に接続されたダイオードで、カソー
ドがプラス直流電位が印加される入出力端(12a)に、
アノードがマイナス直流電位(または接地電位)が印加
される入出力端(12b)に接続される。
この様に構成された磁気ヘッドにおいても、第2図及
び第3図に示したものと同様に記録媒体へのデータの記
録及び記録媒体に記録されたデータの再生が行なわれ
る。そして、記録の終了時にイレーズコイル(12)への
電流オフ時に、イレーズコイル(12)に貯えられた電磁
エネルギーによって流されようとする電流をダイオード
(20)が短絡するように作用するため、浮遊容量による
共振が防止されて、リードライトコイル(6)に対して
クロストークを発生させないようにする。
また、第15図に示すようにダイオード(20)のかわり
に抵抗(21)を接続したものであっても第14図に示した
ものと同様の効果を奏するものである。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、第12図及び第13図に示した磁気ヘッドにあ
っては、イレーズコア(7)に短絡リング(19)を設け
て、ライトデータ(15)によるイレーズギャップ(9)
に生じた磁束の変化に基づくリードライトコイル(6)
へのクロストークの影響を抑制しているものの、磁気ヘ
ッド自身に短絡リング(19)を設けているため、磁気ヘ
ッドが複雑となるとともに、製造に際して負担が増加す
るという問題点を有していたものである。
また、第14図あるいは第15図に示したものにあって
は、イレーズコイル(12)への電流オフ時のリードライ
トコイル(6)へのクロストークは抑制できるものの、
記録媒体に記録されたデータの再生時にイレーズギャッ
プ(9)に生じた磁束の変化に基づくリードライトコイ
ル(6)のクロストークの低減は図れていないものであ
った。
この発明は、上記した点に鑑みなされたものであり、
製造容易にして、記録媒体に記録されたデータの再生時
に、データによるクロストークノイズを低減でき、S/N
比の高い磁気ヘッド装置を得ることを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] この発明に係る磁気ヘッド装置は、リードライトギャ
ップとイレーズギャップを有するとともに、これらギャ
ップに対応してリードライトコイルとイレーズコイルを
有した磁気ヘッドを有したものにおいて、上記イレーズ
コイルと並列に接続されたリアクタンス成分を有するク
ロストーク防止手段と、上記イレーズコイルに消去用の
直流電流を流すとき、上記クロストーク防止手段を上記
イレーズコイルから切り放す制御手段とを設けたもので
ある。
[作用] この発明においては、クロストーク防止手段が、これ
に並列接続されたイレーズコイルの入出力端にクロスト
ーク磁束に基づいて起電力が生じると、この起電力によ
ってクロストーク磁束と逆方向のキャンセル磁束を発生
させ、クロストーク磁束を抑制せしめるように働くとと
もに、記録動作時にイレーズコイルに消去用の直流電流
を流すとき、制御手段によりクロストーク防止手段がイ
レーズコイルから切り放され、イレーズコイルに与える
悪影響が防止される。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を第1図に基づいて説明す
ると、図において(21)はイレーズコイル(12)の入出
力端(12a)(12b)間に接続された抵抗で、入出力端
(12a)(12b)に一定直流電圧を印加してイレーズ電流
を流す時にイレーズ電流波形にサージが発生するのを防
ぐとともに、イレーズ電流を流すのをやめる時にイレー
ズコイル(12)に貯えられた電磁エネルギーによって流
されようとする電流を流して、イレーズコイル(12)の
浮遊容量による共振が防止されて、リードライトコイル
(6)に対してイレーズ電流オフ時に生じるクロストー
クを発生させないようにするものである。(22)は再生
動作時にのみイレーズコイル(12)の入出力端(12a)
(12b)間に接続されるインダクタンス成分L4を有した
インダクタンスコイルからなるクロストーク防止手段
で、ライトデータ(15)によってイレーズギャップ
(9)に生じた磁束の変化によってイレーズコイル(1
2)に鎖交して生じるクロストーク磁束に基づいた起電
力によってクロストーク磁束と逆のキャンセル磁束を発
生させるものである。(23)は、クロストーク防止手段
(22)を再生動作時のみ、つまり、イレーズコイル(1
2)に消去電流が流されていない時のみにイレーズコイ
ル(12)と並列に接続する制御手段で、クロストーク防
止手段(22)の一端と電源電位点Vとの間に接続された
トランジスタ(23a)と、このトランジスタ(23a)のベ
ースーエミッタ間に接続された抵抗(23b)と、上記ト
ランジスタ(23a)のベースに抵抗(23c)を介して接続
され、再生時のみ上記トランジスタ(23a)を導通状態
に制御するICにて構成されるリードライト論理回路から
なる制御部(23d)によって構成されているものであ
る。なお、L1、C1、R1はそれぞれリードライトコイル
(6)のインダクタンス成分、浮遊容量成分、直流抵抗
成分、L2、C2、R2はそれぞれイレーズコイル(12)のイ
ンダクタンス成分、浮遊容量成分、直流抵抗成分、R3は
抵抗(21)の直流抵抗成分である。
そして、この第1図に示したリードライトコイル
(6)及びイレーズコイル(12)は、第2図及び第3図
に示したトンネルイレーズタイプの磁気ヘッド、あるい
は第5図及び第6図または第9図及び第10図に示した先
行イレーズタイプの磁気ヘッドに用いられたものであ
る。
次に、この様に構成された磁気ヘッド装置を用いてフ
ロッピーディスク等の磁気媒体にデータを記録する場合
及び再生する場合について説明する。まず、記録媒体に
データを記録する場合について説明する。記録するデー
タに応じた信号がリードライトコイル(6)の入出力端
(6a)(6b)に印加されるとともに、一定電圧がイレー
ズコイル(12)の入出力端(12a)(12b)に印加され
る。信号に基づいたリードライトコイル(6)に流れる
電流により、リードライトギャップ(3)に磁束が現わ
れ、記録媒体に上記信号に応じたライトデータ(14)が
書き込まれるとともに、イレーズコイル(12)には一定
電流が流されていることにより、イレーズギャップ
(9)に一定の磁束が現われ、ライトデータ(14)の両
端部にガードバンド(15)を有したものとされる。この
時、制御手段(23)のトランジスタ(23a)が制御部(2
3d)によって非導通状態とされているため、クロストー
ク防止手段(22)はイレーズコイル(12)から切り放さ
れており、データ書き込みに何等影響を及ぼさない。
一方、このライトデータ(14)を再生(読み出す)す
る場合は、イレーズコイル(12)に電流を流すことな
く、記録媒体の記録面上に磁気ヘッドを摺動させると、
ライトデータ(14)に応じた磁束の変化がリードライト
ギャップ(3)に現われ、それによって、リードライト
コイル(6)に電流が流れる。その結果、リードライト
コイル(6)の入出力端(6a)(6b)にライトデータ
(13)に応じた再生出力電圧が現われ、再生されるもの
である。
また、記録媒体にデータを記録する際に、イレーズコ
イル(12)の入出力端(12a)(12b)に一定直流電圧を
印加してイレーズ電流を流す時にイレーズ電流波形にサ
ージが発生するのを、抵抗(21)が防止して記録媒体に
このサージによるノイズが記録されることがなく、しか
も、記録媒体への記録をやめる時にイレーズ電流を流す
のをやめると、イレーズコイル(12)に貯えられた電磁
エネルギーによって流されようとする電流を抵抗(21)
が流して、イレーズコイル(12)の浮遊容量による共振
を防止させ、リードライトコイル(6)に対してイレー
ズ電流オフ時に生じるクロストークが発生されない。
さらに、記録媒体に記録されたライトデータ(15)を
再生している時、制御手段(23)のトランジスタ(23
a)が制御部(23d)によって導通状態とされ、イレーズ
コイル(12)に並列に接続されたクロストーク防止手段
(22)は次のように動作している。すなわち、イレーズ
トンネルタイプの磁気ヘッドを用いた時のオフセット量
(17)を、先行イレーズタイプの磁気ヘッドを用いた時
のライトデータ(15)をイレーズギャップ(9)が摺動
すると、イレーズギャップ(9)に磁束の変化が生じ、
この磁束がイレーズコア(7)を含んだ磁気回路に環流
しようとする。この時、イレーズコイル(12)内に磁束
の変化が生じ、イレーズコイル(12)の入出力端(12
a)(12b)間に起電力が発生する。この起電力がクロス
トーク防止手段(22)の両端に加わるため、クロストー
ク防止手段(22)がイレーズコア(7)を含んだ磁気回
路に生じた磁束と逆方向のキャンセル磁束をイレーズコ
ア(12)が発生するように働く。その結果、クロストー
クの元となる磁束をイレーズコア(7)を含んだ磁気回
路に流れない様にする。つまり、イレーズギャップ
(9)が受けた磁束の変化に基づくイレーズコイル(1
2)の入出力端(12a)(12b)間に誘起されるクロスト
ーク電圧V1は次式(1)で現わされる。
V1=−L2・dφ1/dt …(1) (但し、φはクロストーク磁束である。) このクロストーク電圧V1が生じると、等価回路的に見
たイレーズコイル(12)のL2、C2、R2抵抗(21)のR3、
クロストーク防止手段(22)のL4で構成される閉回路の
回路定数に応じた電流iが流れる。この電流iによって
イレーズコイル(12)に自己誘導が生じ、キャンセル磁
束がイレーズコア(7)を含んだ磁気回路に発生され
る。その結果、イレーズギャップ(9)が受けた磁束の
変化によるイレーズコア(7)を含んだ磁気回路に磁束
が生じても、上記したキャンセル磁束により、リードラ
イトコア(1)を含んだ磁気回路にクロストーク磁束が
発生することがなくなる。従って、リードライトコイル
(6)によって得られる再生信号にはクロストークノイ
ズが載らなくなり、高いS/N比が得られることになるも
のである。
なお、上記実施例においては、主としてフロッピーデ
ィスクドライブ装置に用いられる磁気ヘッド装置を示し
たが、何等これに限られるものではない。また、磁気ヘ
ッドとしてバルクタイプのトンネルイレーズタイプ及び
バルクタイプの先行イレーズタイプについて示したが、
ラミネートタイプの磁気ヘッドにも適用できるものであ
る。
さらに、上記実施例では、リードライトコア(1)及
びイレーズコア(7)とが一体に形成された磁気ヘッド
について説明したが、一体構造のものでなくとも良く、
さらに、2つの記録再生用の磁気ヘッドを有したものに
適用しても良く、この場合、両者の磁気ヘッド間のクロ
ストークを防止できるものである。
またさらに、上記実施例では、リアクタンス成分を有
するクロストーク防止手段(22)としてインダクタンス
成分を有するインダクタンスコイル用いたが、コンデン
サ等のキャパシタンス成分を有したものであっても良い
ものである。
[発明の効果] この発明は、以上に述べたように、リードライトギャ
ップとイレーズギャップを有するとともに、これらギャ
ップに対応してリードライトコイルとイレーズコイルを
有した磁気ヘッドを有したものにおいて、上記イレーズ
コイルと並列に接続されたリアクタンス成分を有するク
ロストーク防止手段と、上記イレーズコイルに消去用の
直流電流を流すとき、上記クロストーク防止手段を上記
イレーズコイルから切り放す制御手段とを設けたものと
したので、クロストーク防止手段に接続されるコイルに
基づいて発生されるクロストーク磁束と逆方向のキャン
セル磁束を生じせしめ、記録媒体に記録されたデータの
再生に際してクロストークノイズの発生を抑制し、高い
S/N比の再生出力を簡単な構成にして容易に得られると
ともに、記録動作時にクロストーク防止手段がデータ書
き込みに与える影響を防止できるという効果を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す回路図、第2図及び
第3図はトンネルイレーズタイプの磁気ヘッドを示す側
面図及び正面図、第4図はこの磁気ヘッドによって記録
媒体に記録した時のライトデータとの関係を示す図、第
5図及び第6図は先行イレーズタイプの磁気ヘッドを示
す側面図及び正面図、第7図及び第8図はそれぞれこの
磁気ヘッドによって記録媒体に記録した時及び再生した
時のライトデータとの関係を示す図、第9図及び第10図
は他の先行イレーズタイプの磁気ヘッドを示す側面図及
び正面図、第11図は上記トンネルイレーズタイプの磁気
ヘッドによって記録媒体に記録した時にオフセットが生
じた時のライトデータとの関係を示す図、第12図及び第
13図はトンネルイレーズタイプの磁気ヘッドに短絡リン
グを設けたものを示す側面図及び正面図、第14図及び第
15図はそれぞれ従来のリードライトコイルとイレーズコ
イルとの接続関係を示す図である。 図において、(6)はリードライトコイル、(12)はイ
レーズコイル、(22)はクロストーク防止手段、(23)
は制御手段である。 図中同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−229602(JP,A) 特開 平1−312703(JP,A) 実開 昭59−92423(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/012 - 5/024,5/09,5/265

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リードライトギャップとイレーズギャップ
    を有するとともに、これらギャップに対してリードライ
    トコイルとイレーズコイルを有した磁気ヘッドと、上記
    イレーズコイルと並列に接続されたリアクタンス成分を
    有するクロストーク防止手段と、上記イレーズコイルに
    消去用の直流電流を流すとき、上記クロストーク防止手
    段を上記イレーズコイルから切り放す制御手段とを備え
    たことを特徴とする磁気ヘッド装置。
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