JP2784603B2 - 粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法および装置 - Google Patents
粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法および装置Info
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- JP2784603B2 JP2784603B2 JP2031744A JP3174490A JP2784603B2 JP 2784603 B2 JP2784603 B2 JP 2784603B2 JP 2031744 A JP2031744 A JP 2031744A JP 3174490 A JP3174490 A JP 3174490A JP 2784603 B2 JP2784603 B2 JP 2784603B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法および装
置に係り、特に、見掛密度および粒子形状が均質の還元
鉄粉が得られる粉砕制御方法および装置に関し、粉末冶
金の分野で利用される。
置に係り、特に、見掛密度および粒子形状が均質の還元
鉄粉が得られる粉砕制御方法および装置に関し、粉末冶
金の分野で利用される。
粉末冶金用還元鉄粉はその用途に応じて種々の粒子形
状が要求される。粒子形状の大きさは見掛密度で容易に
表現することができる。例えば含油軸受メタル製造用の
還元鉄粉としては粒子形状が不規則で焼結後の空隙部の
多い特性を持たせるため見掛密度は2.35±0.05g/cm3が
望ましい。複雑形状や薄肉部を有する機械部品は焼結後
の機械的強度が要求されるので、見掛密度2.55±0.05g/
cm3が必要である。更に焼結後の強度を最も重視する部
品用としては見掛密度2.70±0.05g/cm3が必要である。
従つて粉末冶金用還元鉄粉の粉砕には用途に応じて要求
される粒子形状すなわち見掛密度を精度よく安定して製
造することが重要である。
状が要求される。粒子形状の大きさは見掛密度で容易に
表現することができる。例えば含油軸受メタル製造用の
還元鉄粉としては粒子形状が不規則で焼結後の空隙部の
多い特性を持たせるため見掛密度は2.35±0.05g/cm3が
望ましい。複雑形状や薄肉部を有する機械部品は焼結後
の機械的強度が要求されるので、見掛密度2.55±0.05g/
cm3が必要である。更に焼結後の強度を最も重視する部
品用としては見掛密度2.70±0.05g/cm3が必要である。
従つて粉末冶金用還元鉄粉の粉砕には用途に応じて要求
される粒子形状すなわち見掛密度を精度よく安定して製
造することが重要である。
一般に閉回路粉砕装置においては、粉砕機に供給され
た原料が粉砕され篩分けられ、篩上が再度粉砕機に循環
されて粉砕され篩下製品とされるが、粉末冶金用原料粉
の如く、大略200μm以下の比較的微細な製品粒度を所
望される製品では、一般に供給開始より数分〜数時間の
間は供給原料中の被粉砕性の良い部分から粉砕されて製
品となるため製品粒度は細かになり、見掛密度の低い製
品となる。しかし、運転を継続するに従つて篩上循環量
が増加し、篩下製品の粒子が丸くなり見掛密度が上昇し
て来る傾向があり、同一原料を使用しても、粉砕の前半
と後半では篩下製品の粒子形状、見掛密度が異なつてし
まう現象がある。
た原料が粉砕され篩分けられ、篩上が再度粉砕機に循環
されて粉砕され篩下製品とされるが、粉末冶金用原料粉
の如く、大略200μm以下の比較的微細な製品粒度を所
望される製品では、一般に供給開始より数分〜数時間の
間は供給原料中の被粉砕性の良い部分から粉砕されて製
品となるため製品粒度は細かになり、見掛密度の低い製
品となる。しかし、運転を継続するに従つて篩上循環量
が増加し、篩下製品の粒子が丸くなり見掛密度が上昇し
て来る傾向があり、同一原料を使用しても、粉砕の前半
と後半では篩下製品の粒子形状、見掛密度が異なつてし
まう現象がある。
粉末冶金用還元鉄粉粉砕の実際の操業においては運転
が一定時間継続された後でも、上記の現象以外にも原料
の被粉砕性のばらつき、原料ホツパー内棚吊り等に起因
する原料粒度の変化等により、製品の粒子形状、見掛密
度が変動し安定せず従来大きな問題となつていた。
が一定時間継続された後でも、上記の現象以外にも原料
の被粉砕性のばらつき、原料ホツパー内棚吊り等に起因
する原料粒度の変化等により、製品の粒子形状、見掛密
度が変動し安定せず従来大きな問題となつていた。
産出物の粒度調整を行うため、特開昭52−132457にお
いては、篩上および篩下の各産物量を検知し、この電気
信号を演算して比較設定ユニツトに送り、比率設定ユニ
ツトにおいて予め定められている一定の割合となるよう
バルブ機構の開度を調節して常に一定量の篩下製品と篩
上製品を同時に製造し得る粉砕操作制御方式が提案され
ているが、この制御方式では篩下製品量と篩上製品量を
測定して両製品量の比率が予め設定された値となるよう
に制御する方式であるから、例えば砕石プラントにおけ
る砕砂と砕石、もしくは高炉スラグや製鋼スラグ等を原
料とする骨材とセメント原料等の用途によつて所望粒度
のみが異なる製品を分別同時収集する場合には有効であ
るが、粉末冶金用原料の還元鉄粉の如く、更に粉砕側の
領域で一定の粒度分布を有し、かつ一定の見掛密度、粒
子形状を要求される分野には適用できない。
いては、篩上および篩下の各産物量を検知し、この電気
信号を演算して比較設定ユニツトに送り、比率設定ユニ
ツトにおいて予め定められている一定の割合となるよう
バルブ機構の開度を調節して常に一定量の篩下製品と篩
上製品を同時に製造し得る粉砕操作制御方式が提案され
ているが、この制御方式では篩下製品量と篩上製品量を
測定して両製品量の比率が予め設定された値となるよう
に制御する方式であるから、例えば砕石プラントにおけ
る砕砂と砕石、もしくは高炉スラグや製鋼スラグ等を原
料とする骨材とセメント原料等の用途によつて所望粒度
のみが異なる製品を分別同時収集する場合には有効であ
るが、粉末冶金用原料の還元鉄粉の如く、更に粉砕側の
領域で一定の粒度分布を有し、かつ一定の見掛密度、粒
子形状を要求される分野には適用できない。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、所期
の粒子形状、見掛密度の製品を安定して得られる粉末冶
金用還元鉄粉の粉砕制御方法および装置を提供するにあ
る。
の粒子形状、見掛密度の製品を安定して得られる粉末冶
金用還元鉄粉の粉砕制御方法および装置を提供するにあ
る。
本発明の粉砕制御方法の要旨とするところは次の如く
である。すなわち、 原料を粉砕機にて粉砕し、粉砕物は篩分機にて分級
し、その篩上は前記粉砕機において再粉砕する粉末冶金
用還元鉄粉の粉砕制御方法において、前記篩上の貯蔵ホ
ツパーを設け、粉砕分級後の篩下の見掛密度を測定し、
前記篩下の見掛密度が所定の値になる如く、前記粉砕機
に装入する原料量および篩上量を調節することにより篩
下の見掛密度および粒子形状を制御することを特徴とす
る粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法である。
である。すなわち、 原料を粉砕機にて粉砕し、粉砕物は篩分機にて分級
し、その篩上は前記粉砕機において再粉砕する粉末冶金
用還元鉄粉の粉砕制御方法において、前記篩上の貯蔵ホ
ツパーを設け、粉砕分級後の篩下の見掛密度を測定し、
前記篩下の見掛密度が所定の値になる如く、前記粉砕機
に装入する原料量および篩上量を調節することにより篩
下の見掛密度および粒子形状を制御することを特徴とす
る粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法である。
また、本発明による粉砕制御装置の要旨とするところ
は次の如くである。すなわち、 粉砕機と篩分機とを有して成る粉末冶金用還元鉄粉の
閉回路式粉砕装置において、前記粉砕機の上流に設けら
れた新原料の定量供給装置および原料流量測定装置と、
前記篩分機にて篩分けられた篩上産物を直接前記粉砕機
へ戻すか、もしくは篩上ホツパーに貯蔵する切換ダンパ
ーと、前記篩上ホツパーの下方に設けられた篩上定量供
給装置および篩上流量測定機と、前記篩分機にて篩分け
られた篩下産物の密度を測定する見掛密度測定器と、前
記測定された見掛密度の篩下産物を切換ダンパーによつ
て区分して貯蔵する複数個の製品ホツパーと、前記見掛
密度測定器からの信号が入力され比率設定調節ユニツト
および製品切換ダンパーに出力される見掛密度値発信演
算部ユニツトと、前記原料定量供給装置および篩上定量
供給装置からの信号がそれぞれ入力される原料流量発信
演算部ユニツトおよび篩上流量発信演算部ユニツトと、
前記見掛密度測定器からの信号が入力され、予め入力さ
れている設定見掛密度と比較して該設定見掛密度になる
如く前記粉砕機に装入する原料量および篩上量を決定し
前記原料定量供給装置および篩上定量供給装置を作動し
て適量の原料および篩上を前記粉砕機に供給させる比率
設定調節ユニツトと、を有して成ることを特徴とする粉
末冶金用還元鉄粉の粉砕制御装置である。
は次の如くである。すなわち、 粉砕機と篩分機とを有して成る粉末冶金用還元鉄粉の
閉回路式粉砕装置において、前記粉砕機の上流に設けら
れた新原料の定量供給装置および原料流量測定装置と、
前記篩分機にて篩分けられた篩上産物を直接前記粉砕機
へ戻すか、もしくは篩上ホツパーに貯蔵する切換ダンパ
ーと、前記篩上ホツパーの下方に設けられた篩上定量供
給装置および篩上流量測定機と、前記篩分機にて篩分け
られた篩下産物の密度を測定する見掛密度測定器と、前
記測定された見掛密度の篩下産物を切換ダンパーによつ
て区分して貯蔵する複数個の製品ホツパーと、前記見掛
密度測定器からの信号が入力され比率設定調節ユニツト
および製品切換ダンパーに出力される見掛密度値発信演
算部ユニツトと、前記原料定量供給装置および篩上定量
供給装置からの信号がそれぞれ入力される原料流量発信
演算部ユニツトおよび篩上流量発信演算部ユニツトと、
前記見掛密度測定器からの信号が入力され、予め入力さ
れている設定見掛密度と比較して該設定見掛密度になる
如く前記粉砕機に装入する原料量および篩上量を決定し
前記原料定量供給装置および篩上定量供給装置を作動し
て適量の原料および篩上を前記粉砕機に供給させる比率
設定調節ユニツトと、を有して成ることを特徴とする粉
末冶金用還元鉄粉の粉砕制御装置である。
先ず、本発明による粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御装
置を第1図を参照して説明する。
置を第1図を参照して説明する。
原料は原料ホツパー2に貯蔵され原料定量供給装置4
から原料流量測定器6によつて計量されコンベア8によ
つて粉砕機10に装入される。粉砕物は粗粒スクリーン12
および製品スクリーン14によつて分級され、粗粒スクリ
ーン12の篩上は直接コンベア8に返される。製品スクリ
ーン14の篩上は、篩上切換えダンパー16によって篩上流
量測定器22を介して粉砕機10に返されるか篩上ホツパー
18に貯蔵される。篩上ホツパー18の下方には篩上定量供
給装置20、篩上流量測定機22が設けられ、貯蔵された篩
上は計量されて粉砕機10に供給される。製品スクリーン
14の篩下は見掛密度測定機24によつて間歇的に見掛密度
を測定され、製品切換ダンパー26によつて、見掛密度に
よつて区分され、粒度別に製品ホツパー28A、28B、28C
に貯蔵される。
から原料流量測定器6によつて計量されコンベア8によ
つて粉砕機10に装入される。粉砕物は粗粒スクリーン12
および製品スクリーン14によつて分級され、粗粒スクリ
ーン12の篩上は直接コンベア8に返される。製品スクリ
ーン14の篩上は、篩上切換えダンパー16によって篩上流
量測定器22を介して粉砕機10に返されるか篩上ホツパー
18に貯蔵される。篩上ホツパー18の下方には篩上定量供
給装置20、篩上流量測定機22が設けられ、貯蔵された篩
上は計量されて粉砕機10に供給される。製品スクリーン
14の篩下は見掛密度測定機24によつて間歇的に見掛密度
を測定され、製品切換ダンパー26によつて、見掛密度に
よつて区分され、粒度別に製品ホツパー28A、28B、28C
に貯蔵される。
見掛密度測定器24からの信号は、見掛密度値発信演算
部ユニツト30に入力され、次に比率設定調節ユニツト32
および製品切換ダンパー26に出力される。比率設定調節
ユニツト32には原料定量供給装置4および篩上定量供給
装置20からの信号がそれぞれ原料流量発信演算部ユニツ
ト34および篩上流量発信演算部ユニツト36を経て入力さ
れ、発信信号が原料定量供給装置4、篩上切換ダンパー
16および篩上定量供給装置20に発信される。
部ユニツト30に入力され、次に比率設定調節ユニツト32
および製品切換ダンパー26に出力される。比率設定調節
ユニツト32には原料定量供給装置4および篩上定量供給
装置20からの信号がそれぞれ原料流量発信演算部ユニツ
ト34および篩上流量発信演算部ユニツト36を経て入力さ
れ、発信信号が原料定量供給装置4、篩上切換ダンパー
16および篩上定量供給装置20に発信される。
次に、上記の如き装置を使用する本発明の粉砕制御方
法を説明する。製品スクリーン14の篩下を見掛密度測定
機24によつて間歇的に測定し、その信号は見掛密度発信
演算部ユニツト30に入力され、製品切換ダンパー26を作
動して篩下は見掛密度に応じてそれぞれ製品ホツパー28
A、28B、28Cに貯蔵する。一方、見掛密度の信号は比率
設定調節ユニツト32に入力され、予め入力されている設
定見掛密度と比較して、設定見掛密度になる如く、粉砕
機10に装入する原料量および篩上量を決定し、原料定量
供給装置4および篩上定量供給装置20を作動し、適量の
原料および篩上を粉砕機10に供給する。
法を説明する。製品スクリーン14の篩下を見掛密度測定
機24によつて間歇的に測定し、その信号は見掛密度発信
演算部ユニツト30に入力され、製品切換ダンパー26を作
動して篩下は見掛密度に応じてそれぞれ製品ホツパー28
A、28B、28Cに貯蔵する。一方、見掛密度の信号は比率
設定調節ユニツト32に入力され、予め入力されている設
定見掛密度と比較して、設定見掛密度になる如く、粉砕
機10に装入する原料量および篩上量を決定し、原料定量
供給装置4および篩上定量供給装置20を作動し、適量の
原料および篩上を粉砕機10に供給する。
更に、具体的に説明すると、2.35±0.05g/cm3程度の
低見掛密度の製品を必要とする場合は、見掛密度測定器
20の信号に基づいて、篩上切換えダンパー16を作動し
て、なるべく大量の篩上を運転の初期に粉砕機10に戻す
ようにする。時間の経過と共に循環量が増加してくるに
つれて粒子形状が丸くなり篩下の見掛密度が上昇傾向に
なるにつれて、篩上切換ダンパー16は粉砕機10に行く分
を減らして、篩上ホツパー18に入る分を増加して、篩下
の見掛密度を設定値に管理する。ミルスケール粉をコー
クス等の還元剤でトンネル炉において還元した海綿鉄を
原料とした実施例では、原料と篩上との装入比を1:3〜
6の範囲となるよう比率設定調節ユニツト32が調節する
ことによつて、目標とする見掛密度の篩下を得ることが
できた。
低見掛密度の製品を必要とする場合は、見掛密度測定器
20の信号に基づいて、篩上切換えダンパー16を作動し
て、なるべく大量の篩上を運転の初期に粉砕機10に戻す
ようにする。時間の経過と共に循環量が増加してくるに
つれて粒子形状が丸くなり篩下の見掛密度が上昇傾向に
なるにつれて、篩上切換ダンパー16は粉砕機10に行く分
を減らして、篩上ホツパー18に入る分を増加して、篩下
の見掛密度を設定値に管理する。ミルスケール粉をコー
クス等の還元剤でトンネル炉において還元した海綿鉄を
原料とした実施例では、原料と篩上との装入比を1:3〜
6の範囲となるよう比率設定調節ユニツト32が調節する
ことによつて、目標とする見掛密度の篩下を得ることが
できた。
前記の海綿鉄を原料とした実施例において、篩上製品
の見掛密度の目標値が2.55±0.05g/cm3の場合は原料と
篩上との装入比は1:8〜12の範囲であり、見掛密度の目
標値が2.70±0.05g/cm3の場合は、原料と篩上との装入
比は1:15〜25の範囲であつた。すなわち、ミルスケール
をトンネル炉で還元焼成した海綿鉄を原料として粉末冶
金用原料の還元鉄粉を得る場合、一般的には低見掛密度
の篩下製品を製造する時には篩上戻り量が過剰傾向とな
り、見掛密度2.55g/cm3の時にはほぼバランスする。
の見掛密度の目標値が2.55±0.05g/cm3の場合は原料と
篩上との装入比は1:8〜12の範囲であり、見掛密度の目
標値が2.70±0.05g/cm3の場合は、原料と篩上との装入
比は1:15〜25の範囲であつた。すなわち、ミルスケール
をトンネル炉で還元焼成した海綿鉄を原料として粉末冶
金用原料の還元鉄粉を得る場合、一般的には低見掛密度
の篩下製品を製造する時には篩上戻り量が過剰傾向とな
り、見掛密度2.55g/cm3の時にはほぼバランスする。
本発明においては、篩上産物を貯蔵する篩上ホッパー
18を設けて、低見掛密度製品を製造する場合は余剰にな
る篩上を貯留し、高見掛密度製品を製造する場合には、
貯留した篩上を消費使用することによつて、多種の見掛
密度の製品を精度良く安定して製造することができた。
なお、従来の方法では目標とする見掛密度に対してσ=
0.1g/cm3程度のばらつきがあつたが本発明実施例におい
てはσ=0.02g/cm3に減少し、本発明法は見掛密度すな
わち粒子形状のばらつきを減らし、均質化した還元鉄粉
を得ることができた。
18を設けて、低見掛密度製品を製造する場合は余剰にな
る篩上を貯留し、高見掛密度製品を製造する場合には、
貯留した篩上を消費使用することによつて、多種の見掛
密度の製品を精度良く安定して製造することができた。
なお、従来の方法では目標とする見掛密度に対してσ=
0.1g/cm3程度のばらつきがあつたが本発明実施例におい
てはσ=0.02g/cm3に減少し、本発明法は見掛密度すな
わち粒子形状のばらつきを減らし、均質化した還元鉄粉
を得ることができた。
なお、粉砕機10の粉砕物に対して粗粒スクリーン12と
製品スクリーン14とで2重に分級したのは、供給原料が
粉砕機10を一度通過しただけでは製品粒度よりも粗く、
また形状も不規則の状態となるので、これを粗粒スクリ
ーン12で先取りして原料のルートに直接戻すことによ
り、製品スクリーン14の分級効率を向上することができ
るからである。
製品スクリーン14とで2重に分級したのは、供給原料が
粉砕機10を一度通過しただけでは製品粒度よりも粗く、
また形状も不規則の状態となるので、これを粗粒スクリ
ーン12で先取りして原料のルートに直接戻すことによ
り、製品スクリーン14の分級効率を向上することができ
るからである。
本発明により、見掛密度および粒子形状が均質な粉末
冶金用還元鉄粉を安定して製造することができた。
冶金用還元鉄粉を安定して製造することができた。
第1図は本発明実施例の工程図である。 2……原料ホツパー、4……原料定量供給装置 6……原料流量測定器、8……コンベア 10……粉砕機、12……粗粒スクリーン 14……製品スクリーン、16……篩上切換ダンパー 18……篩上ホツパー、20……篩上定量供給装置 22……篩上流量測定器、24……見掛密度測定器 26……製品切換ダンパー、28……製品ホツパー 30……見掛密度値発信演算部ユニツト 32……比率設定調節ユニツト 34……原料流量発信演算部ユニツト 36……篩上流量発信演算部ユニツト
Claims (2)
- 【請求項1】原料を粉砕機にて粉砕し、粉砕物は篩分機
にて分級し、その篩上は前記粉砕機において再粉砕する
粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法において、前記篩上
を貯蔵するホッパーと、前記篩上ホッパーの下方に該貯
蔵している篩上を粉砕機に供給する篩上定量供給装置と
を設け、粉砕分級後の篩下の見掛密度を測定し、前記篩
下の見掛密度が所定の値になる如く前記篩上ホッパーを
介して供給する篩上量を調整し前記粉砕機に装入する原
料量と篩上量との比率を調節することを特徴とする粉末
冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法。 - 【請求項2】粉砕機と篩分機とを有して成る粉末冶金用
還元鉄粉の閉回路式粉砕装置において、前記粉砕機の上
流に設けられた原料の定量供給装置および原料流量測定
装置と、前記篩上ホッパーの下方に設けられた篩上定量
供給装置および篩上流量測定器と、前記篩分機にて篩分
けられた篩上産物を前記篩上流量測定器を介して前記粉
砕機へ戻すか、もしくは、前記篩上ホッパーに貯蔵する
切換ダンパーと、前記篩分機にて篩分けられた篩下産物
の見掛密度を測定する見掛密度測定器と、前記測定され
た見掛密度の篩下産物を切換ダンパーによって区分して
貯蔵する複数個の製品ホッパーと、前記見掛密度測定器
からの信号が入力され比率設定調節ユニットおよび製品
切換ダンパーに出力される見掛密度値発信演算部ユニッ
トと、前記原料定量供給装置および篩上定量供給装置か
らの信号がそれぞれ入力される原料流量発信演算部ユニ
ットおよび篩上流量発信演算部ユニットと、前記見掛密
度測定器からの信号が入力され、予め入力されている設
定見掛道度と比較して該設定見掛密度になる如く前記粉
砕機に装入する原料量および篩上定量供給装置を作動し
て適量の原料および篩上を前記粉砕機に供給させる比率
設定調節ユニットと、を有して成ることを特徴とする粉
末冶金用還元鉄粉の粉砕制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2031744A JP2784603B2 (ja) | 1990-02-13 | 1990-02-13 | 粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2031744A JP2784603B2 (ja) | 1990-02-13 | 1990-02-13 | 粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03236407A JPH03236407A (ja) | 1991-10-22 |
JP2784603B2 true JP2784603B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=12339537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2031744A Expired - Lifetime JP2784603B2 (ja) | 1990-02-13 | 1990-02-13 | 粉末冶金用還元鉄粉の粉砕制御方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2784603B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102642027B (zh) * | 2012-04-11 | 2014-01-15 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 一种还原铁粉生产工艺 |
CN103736570B (zh) * | 2013-12-13 | 2015-10-21 | 郭斐 | 铁砂颗粒改性加工工艺、铁砂颗粒和破碎机研磨面板 |
CN108097954A (zh) * | 2018-01-19 | 2018-06-01 | 浙江万丰科技开发股份有限公司 | 一种3d打印机定量供粉料斗 |
CN113798737A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-17 | 常州鑫力航金属新材料有限公司 | 一种焊条的加工设备 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60138007A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-22 | Toyota Motor Corp | 見掛け密度の安定した鉄粉の製造方法 |
JPS60238167A (ja) * | 1984-05-14 | 1985-11-27 | 住友金属工業株式会社 | 焼結用粉コ−クスの破砕方法 |
-
1990
- 1990-02-13 JP JP2031744A patent/JP2784603B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03236407A (ja) | 1991-10-22 |
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