JP2784316B2 - 射出圧縮成形装置 - Google Patents

射出圧縮成形装置

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JP2784316B2 JP5329207A JP32920793A JP2784316B2 JP 2784316 B2 JP2784316 B2 JP 2784316B2 JP 5329207 A JP5329207 A JP 5329207A JP 32920793 A JP32920793 A JP 32920793A JP 2784316 B2 JP2784316 B2 JP 2784316B2
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/56Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定金型と可動金型と
の間に樹脂を充填した状態において、両金型間に隙間を
生じさせ、この樹脂の充填後に両金型を型締めすること
により、圧縮成形を行なうようにした射出圧縮成形装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の射出圧縮成形装置は、高
転写率や高光学特性等が要求されているコンパクトディ
スクあるいはレンズ等の製品の製造に用いられている。
そして、このような射出圧縮成形装置として、例えば、
特公平3ー12529号公報に示されるように、型閉じ
シリンダーによって型閉じを行なったのちに、反抗シリ
ンダーにより前記型閉じシリンダーの型閉じ力に抗して
両金型を押し広げて、両金型間に所定の隙間を形成し、
ついで、これらの両金型間に樹脂を充填したのちに、前
記型締めシリンダーと反抗シリンダーとの圧力調整を行
なうことによって、前記両金型を型閉じ方向に相対移動
させて、その内部に充填されている樹脂を圧縮成形する
ようにしたものが提案されている。これは、金型を一旦
開いた状態に保持しておき、その内部に樹脂を充填した
のちに型閉じを行なうことにより、前記樹脂を圧縮する
ようにしたものである。
【0003】また、射出充填圧力によって金型を開きつ
つ樹脂の充填を行ない、充填完了後に金型を型閉じ方向
に移動させて圧縮成形する構成のものが、例えば、特公
平5ー26646号公報において提案されている。この
技術は、固定金型側に可動金型を往復移動させる型閉じ
シリンダーを配設するとともに、前記可動金型の前記固
定金型が配設されている側と反対側に、この可動金型と
固定金型との開き量を規制する剛構造を有する係止機構
を設けた構成としたものである。そして、前記型閉じシ
リンダーによって両金型を一旦突き合わせて型閉じを行
なったのちに樹脂を充填し、その充填圧力により、前記
可動金型を係止機構に当接するまで移動させて両金型を
押し開き、ついで、樹脂の充填完了後において、前記可
動金型を型閉じシリンダーによって型閉じ方向へ移動さ
せることにより、充填された樹脂を圧縮成形するように
している。したがって、前記両金型の成形時の開き量
は、両金型を完全に閉じた状態における可動金型と係止
機構との間に形成される隙間に相当する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】ところで、前述した前者の技術であると、
充填時における金型の開き量が、型閉じシリンダーと反
抗シリンダーとの圧力バランスによって設定されること
から、開き量の調整や圧力バランスの制御が煩雑である
ばかりでなく、開き量が安定しないといった問題点があ
る。
【0006】また、後者の技術においては、可動金型の
型開き方向への移動が可動金型と係止機構との当接によ
って規制されることにより、金型の開き量が設定される
が、前記係止機構が剛構造となされていることから、前
記金型の開き量が機械的に設定されることになり、これ
に伴い、前者の技術において生じる問題点は解消される
が、なお、つぎのような別の問題点が生じる。
【0007】すなわち、金型の開き量を調整する場合に
おいて、型締め力が全く作用しておらず、したがって、
タイバーに、型締め力による伸びが全く生じていない状
態で前記型開き量を調整するようにしていることから、
実際の成形時に、型締め力や射出圧が作用すると、前記
タイバーに伸びが生じ、この分、前記型開き量がずれて
しまうといった問題点である。そして、このような問題
点を解消するためには、成形時におけるタイバーの伸び
量を考慮して型開き量を設定する必要があるが、このよ
うな調整作業を精度よく行なうことは困難である。ま
た、前記係止機構が剛構造であり、かつ、可動金型の型
開き方向前方に設けられていることから、成形終了後に
おいて、成形品を取り出すために金型を大きく開く場合
に、前記係止機構が邪魔になるといった問題点である。
一方、このような問題点を回避するためには、離型工程
に移行する前に前記係止機構を取り外すか、あるいは、
前記公報に記載されているように、トグル機構を用い
て、射出工程中においては、剛構造の状態で可動金型へ
対向させ、また、離型時においては、可動金型から大き
く離間させておくような構成とするなどの処置が必要と
なる。しかしながら、前者の対処方法にあっては、係止
機構の着脱操作が面倒であるばかりでなく、成形サイク
ルが長くなる原因ともなる。また、後者の対処方法にあ
っては、係止機構の構成が煩雑化するとともに、係止機
構の動作時間を確保しなければならないから、成形サイ
クルが長くなるといった不具合がある。
【0008】本発明は、前述した従来の問題点に鑑みて
なされたもので、安定した型開き量が得られ、かつ、こ
の型開き量の調整を簡素な構成で、容易にかつ高精度に
行ない得る射出圧縮成形装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の射出圧縮成形装置は、前述した目的を達成するため
に、固定金型と可動金型との間に樹脂を充填した状態に
おいて、両金型間に隙間を生じさせ、この樹脂の充填後
に両金型を型締めすることにより圧縮成形を行なうよう
にした射出圧縮成形装置であって、前記固定金型が取り
付けられる固定盤と、この固定盤に対して対向配置され
る可動盤と、この可動盤を前記固定盤へ向けて押圧する
型閉じシリンダーと、前記固定盤と可動盤との間に介装
されて、両者間の型閉じ方向への相対距離を規制するス
トッパーとして前記固定盤と可動盤の少なくとも一方に
固定された型厚ロッドと、前記固定盤と可動盤との間に
配設され、前記型厚ロッドに摺動自在に支持されて前前
記可動金型が取り付けられるとともに、前記可動盤に当
接させられることにより型開き方向への移動が規制され
る中間盤と、この中間盤と前記可動盤との間に設けら
れ、前記中間盤を型閉じ方向へ押圧する押圧シリンダー
とを備えていることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の射出圧縮成形装置は、請
求項1において、前記可動盤あるいは固定盤と前記中間
盤との間に、型閉じ状態において前記中間盤が係合させ
られることにより、固定金型と可動金型との隙間を規制
する位置規制手段が設けられていることを特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載の射出圧縮成形装置
は、請求項2において、前記位置規制手段が、前記中間
盤との係合位置を型開閉方向に変位させる位置調整機構
を備えていることを特徴とする。
【0012】さらに、請求項4に記載の射出圧縮成形装
置は、請求項1において、前記押圧シリンダーには、樹
脂の充填時における射出圧力やスクリュー位置、あるい
は、射出時間に基づき前記可動金型と固定金型との間の
開き量を調整する型隙間調整手段が設けられていること
を特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に記載の射出圧縮成形装置に
おいては、型閉じシリンダーによって可動盤が固定盤へ
向けて移動させられると、両者間に介装されているスト
ッパー、即ち、固定盤と可動盤の少なくとも一方に固定
した型厚ロッドによってその相対位置が機械的に拘束さ
れる。これより、金型内に樹脂が充填されると、その樹
脂の充填圧力によって可動金型が固定金型に対して型開
き方向に移動させられて、この固定金型と可動金型との
間に隙間が形成される。このとき、前記可動金型は、
記型厚ロッドに摺動自在に支持されて可動金型が取り付
けられている中間盤が、その移動方向前方に位置させら
れている可動盤に当接することによって移動が拘束され
る。そして、前述のように、前記可動盤が、固定盤に対
して所定位置に機械的に保持されていることから、この
可動盤に当接させられる中間盤および可動金型の停止位
置も一義的に決まり、この結果、前記固定金型と可動金
型との間に一定した隙間が形成される。
【0014】ついで、押圧シリンダーが作動させられる
ことにより、中間盤が、可動金型とともに固定金型へ向
けて移動させられて、金型内の樹脂が圧縮成形される。
一方、固定金型と可動金型との最大型開き量を調整する
場合、可動盤と固定盤とを型締め状態に保持しておき、
この状態の可動盤に対して中間盤を当接させることによ
って行なわれる。したがって、型締め機構を構成する諸
部材に型締め力が作用した状態で型開き量の調整が行な
われ、実際の成形時における型開き量とのずれが少なく
なる。
【0015】請求項2に記載の射出圧縮成形装置におい
ては、樹脂の充填前に、可動盤と固定盤との位置決めを
行なった状態において、中間盤が押圧シリンダーによっ
て型閉じ方向へ移動させられると、この中間盤が位置規
制手段に係合させられることにより、この中間盤と可動
盤とが最大離間距離に保持される。そして、前記可動盤
と固定盤との相対距離が、型閉じシリンダーとストッパ
ーの作用によって一定に保持されていることから、固定
金型と可動金型との間の隙間が最小型開き量に保持され
る。したがって、樹脂の充填開始時における、固定金型
に対する可動金型の相対位置が一定に保持される。しか
も、このとき、可動盤と固定盤とが型締め状態に保持さ
れ、また、これらの位置規制をなすストッパーにも型締
め力が作用していることから、実際の成形状態と同様の
状態で前記可動金型と固定金型との最小型開き量の調整
が行なわれ、実際の成形時における最小型開き量とのず
れが抑制される。
【0016】また、請求項3に記載の射出圧縮成形装置
においては、請求項2における位置規制手段に設けられ
た位置調整機構により、位置規制手段と中間盤との係合
位置が調整され、これによって、前記固定金型に対する
可動金型の最小型開き量が調整される。
【0017】また、請求項4に記載の射出圧縮成形装置
においては、樹脂の充填時において、射出圧力やスクリ
ュー位置、あるいは、射出時間に基づいて、型隙間調整
手段により、押圧シリンダーの作動が制御されることに
より、固定金型と可動金型との間の隙間が、樹脂の充填
状態に応じて調整される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。図1中、符号1は、本実施例に係わる
射出圧縮成形装置(以下、成形装置と略称する)を示
し、この成形装置1は、固定金型2と可動金型3との間
に樹脂を充填した状態において、両金型間2・3に隙間
tを生じさせ、この樹脂の充填後に両金型2・3を型締
めすることにより圧縮成形を行なうようにしたものであ
って、前記固定金型2が取り付けられる固定盤4と、こ
の固定盤4に対して対向配置される可動盤5と、この可
動盤5を前記固定盤4へ向けて押圧する型閉じシリンダ
ー6と、前記固定盤4と可動盤5との間に介装されて、
両者間の型閉じ時の相対距離を規制するストッパー7
と、前記固定盤4と可動盤5との間に配設され、前記可
動金型3が取り付けられるとともに、前記可動盤5に当
接させられることにより型開き方向への移動が規制され
る中間盤8と、この中間盤8と前記可動盤5との間に設
けられ、前記中間盤8を型閉じ方向へ押圧する押圧シリ
ンダー9とを備えた概略構成となっている。
【0019】ついで、これらの詳細について説明すれ
ば、前記固定盤4には、前記固定金型2を取り囲む4箇
所に、型締め力を支持するためのタイバー10の一端部
がナット11を用いて固定され、その中央部には、この
固定盤4に固定されている固定金型2内のキャビティー
Cへ連通させられた充填孔12が形成されており、この
充填孔12に固定盤4の外部側から射出ノズル13が嵌
合させられて、この射出ノズル13から射出される溶融
樹脂を前記キャビティーCへ充填するようになってい
る。
【0020】前記各タイバー10の他方の端部には、前
記型閉じシリンダー6のボディー6aがナット14によ
って一体に固定されることによって、この型閉じシリン
ダー6のボディー6aと固定盤4との相対位置が規制さ
れており、また、各タイバー10の中間部には前記スト
ッパー7を構成する管状の型厚ロッド15が摺動自在に
被嵌されている。この型厚ロッド15は、その一端が、
前記固定盤4の内面に当接させられて、その移動が規制
されるようになっているとともに、他端部には、前記可
動盤5が嵌合係止させられる小径部15aが形成されて
いる。
【0021】この小径部15aに嵌合係止される可動盤
5は、前記型厚ロッド15の小径部15aに螺着される
ナット16によって、この型厚ロッド15に一体に固定
されているとともに、その外側の面の中央部には、前記
型閉じシリンダー6のピストン6bが一体に取り付けら
れている。したがって、前記型閉じシリンダー6が作動
させられることにより、前記可動盤5および型厚ロッド
15が、前記タイバー10を案内部材として往復移動さ
せられるようになっている。
【0022】また、前記中間盤8は、前記固定盤4と可
動盤5との間において、前記各型厚ロッド15によって
摺動自在に支持されており、本実施例においては、前記
中間盤8が、各型厚ロッド15の、前記小径部15aに
連続する部分に螺着されたカラー17によって、その長
さ方向に摺動自在に支持されている。
【0023】また、この中間盤8と各型厚ロッド15と
の間には、前記中間盤8と可動盤5との最大離間距離、
すなわち、可動盤5を固定盤4へ位置決めした型閉じ状
態において、可動金型3と固定金型との最小型開き量
を規制する位置規制手段18が設けられている。
【0024】詳述すれば、この位置規制手段18は、前
記各型厚ロッド15に装着され、前記中間盤8が固定盤
4側へ移動させられた際に、すなわち、可動盤5から離
間する方向へ移動させられた際に、この中間盤8が係合
させられて、この中間盤8の型閉じ方向への移動を規制
する位置規制リング19によって構成されている。
【0025】そして、この位置規制リング19は、本実
施例においては、前記型厚ロッド15に螺着されて、そ
の回転によって前記型厚ロッド15の軸方向に移動させ
られるようになっており、この軸方向への移動により、
前記中間盤8との係合位置を変更して、この中間盤8と
可動盤5との最大離間距離の調整を行なうようになって
いる。すなわち、型厚ロッド15を介して可動盤5を固
定盤4に位置決めした型閉じ状態において、前述した可
動金型3と固定金型との最小型開き量の調整を行なう
ようになっており、本実施例においては、この型厚ロッ
ド15とこの型厚ロッド15に螺着された位置規制リン
グ19とによって、位置調整機構20が構成されてい
る。
【0026】また、これらの各位置規制リング19に
は、それぞれスプロケット21が一体に取り付けられて
いるとともに、これらの各スプロケット21間に単一の
チェーン22が卷回されている。さらに、前記中間盤8
には、サーボモーター23が取り付けられているととも
に、このサーボモーター23に前記チェーン22が卷回
されており、このサーボモーター23によって前記チェ
ーン22が正逆方向に移動させられることにより、前記
各位置規制リング19が同期回転させられるようになっ
ている。これによって、前記各位置規制リング19の移
動量が均一なものとなされて、これらの位置規制リング
19に当接させられる中間盤8を前記固定盤4および可
動盤5に対して平行に保持するようになっている。ま
た、前記チェーンに代えて、内歯ギヤを、前記各スプロ
ケットに噛合させることによっても同様の作用が得られ
る。
【0027】前記押圧シリンダー9は、本実施例におい
ては、前記可動盤5に内装されており、その押圧ピスト
ン9aが、前記可動盤5から中間盤8側へ向けて突出可
能に取り付けられている。そして、この押圧シリンダー
9の押圧ピストン9aは、可動盤5から突出する方向へ
移動させられた状態において、図1に示すように、前記
中間盤8を、この中間盤8が前記位置規制リング19に
当接するまで移動させるようになっている。
【0028】また、本実施例においては、前記押圧シリ
ンダー9に、前記金型2・3内への樹脂の充填時におい
て、射出圧力やスクリュー位置、あるいは、射出時間等
に基づき、前記可動金型3と固定金型2との間の型開き
量を調整する型隙間調整手段24が併設されている。
【0029】この型隙間調整手段24は、図2に示すよ
うに、前記押圧シリンダー9とこの押圧シリンダー9へ
作動油を供給する油圧ポンプPとの間に介装され、押圧
シリンダー9の両油圧室9b・9cへ作動油を供給する
とともに、この作動油の供給形態を切り換える流路切り
換え弁25と、この流路切り換え弁25と前記油圧ポン
プPとの間に介装され、前記流路切り換え弁25への作
動油の供給および流路切り換え弁25からの作動油の排
出をなす給排弁26とによって構成されている。
【0030】この流路切り換え弁(電磁弁)25は、前
記油圧ポンプPから供給される作動油を、前記両油圧室
9b・9cへ供給することにより、両油圧室9b・9c
の差圧により前記押圧ピストン9aを突出方向に押圧す
る第1ポジションと、一方の油圧室9bへ作動油を供給
するとともに、他方の油圧室9cから作動油を抜き取る
ことにより、この油圧室9bの油圧のみによって前記押
圧ピストン9aを突出方向へ押圧移動させる第2ポジシ
ョンと、他方の油圧室9へ作動油を供給するとともに、
一方の油圧室9bから作動油を抜き取ることにより、押
圧ピストン9aを他方の油圧室9cの油圧のみによって
後退方向へ押圧移動させる第3ポジションとを採るよう
になされている。
【0031】また、前記給排弁26は、前記流路切り換
え弁25に対して作動油を供給する第1ポジションと、
流路切り換え弁25が第1ポジションに位置させられた
状態において、この流路切り換え弁25への作動油の供
給を停止するとともに、この流路切り換え弁25を作動
油タンクTへ連通させることにより、前記押圧シリンダ
ー9の両油圧室9b・9cにおける作動油圧力を零とし
て、押圧ピストン9aの移動を自由な状態とする第2ポ
ジションとを採るようになされている。
【0032】ついで、このように構成された本実施例の
作用について説明する。まず、樹脂の充填操作に先立っ
て、型閉じシリンダー6を作動させることにより、可動
盤5を固定盤4側へ移動させて、前記可動盤5に固定さ
れているストッパー7(型厚ロッド15)の端部を固定
盤4に当接させ、かつ、押圧シリンダー9を作動させて
中間盤8を位置規制手段18に係合させる。これによっ
て、固定盤4と可動盤5との相対的な位置関係が、前記
型厚ロッド15によって、機械的に一義的に設定される
とともに、タイバー10に型閉じシリンダー6による型
締め力が作用して、このタイバー10が伸ばされた状態
に保持されるとともに、型厚ロッド15に前記型締め力
が作用して、所定の応力が発生させられている。
【0033】これより、前記各位置規制リング19(位
置規制手段18)に中間盤8を当接させつつ、前記各位
置規制リング19をサーボモーター23によって同期回
転させることにより、これらの各位置規制リング19を
型厚ロッド15の長さ方向に沿って位置調整することに
より、可動盤5と中間盤8との隙間を調整する。この隙
間量S1が、充填完了時における前記金型2・3の最大
型開き量t2となる(詳細については後述する)。ま
た、前記中間盤8を位置規制リング19に当接させる手
段としては、人手によって中間盤8を移動させるか、あ
るいは、押圧シリンダー9によって中間盤8を移動させ
ることによって行なわれる。この状態において、射出の
ための準備が完了するが、前述のように、タイバー10
および型厚ロッド15に型閉じシリンダー6による型締
め力が作用させられて、所定応力が発生させられた状態
で、前記中間盤8と位置規制リング19との当接が行な
われて、固定金型と可動金型との最小型開き量が調
整されることから、実際の成形条件と同一の条件のもと
にその調整がなされる。したがって、この調整によって
設定される最小型開き量と成形時における最小型開き量
とのずれがなくなり、高精度の調整が得られる。
【0034】これより、前記可動盤5を型閉じシリンダ
ー6により、充填される樹脂によって可動金型3に作用
する圧力F3(すなわち、可動金型3に形成されている
キャビティCの型締め方向における投影面積と射出圧力
との積)以上の型閉じ力F1によって固定盤4に押圧・
固定するとともに、所定の押圧力F2のもとに、押圧シ
リンダー9により、前記中間盤8を位置規制リング19
に押圧しておく(図1参照)。この押圧シリンダー9に
よる押圧力F2は、本実施例の場合には、前記流路切り
換え弁25が第1ポジションにあり、両油圧室9b・9
cに作動油が供給された状態における両油圧室9b・9
cの差圧によって生じさせられている。この操作によっ
て、固定金型2と可動金型3が最小型開き量t1のもと
に保持され、成形機1が成形可能な状態にセットされ
る。
【0035】そして、この状態から、前記固定盤4の充
填孔12に射出ノズル13が挿入されて、この射出ノズ
ル13から溶融樹脂が金型2・3間のキャビティーC内
へ充填される。このとき、本実施例においては、前記可
動盤5が、押圧シリンダー9により、射出圧力F3より
も大きな圧力F1で固定盤4へ押圧され、前記中間盤8
を介して型閉じ方向に押圧されていることから、キャビ
ティーC内が樹脂で充満されるまで、前記可動金型3が
固定状態に保持される。
【0036】これより樹脂の充填が継続してなされる
と、その樹脂圧により、充填された樹脂がキャビティー
Cの内面に押し付けられ、キャビティーCの形状が樹脂
に転写される。このような充填操作がなされたのちに、
例えば、射出圧力が所定圧力に至った際に、給排弁26
が第2ポジションとなされることによって、前記押圧シ
リンダー9による中間盤8への押圧力が解除され、この
中間盤8が、樹脂圧により可動金型3とともに可動盤5
側へ移動させられ、前記中間盤8が可動盤5へ当接させ
られることによってその移動が停止されて、充填操作が
完了する。このとき、図3に示すように、中間盤8と可
動盤5との隙間が零となされ、かつ、両金型2・3間が
最大型開き量t2となされる。この最大型開き両t2
は、図からも明らかなように、t2=t1+S1とな
る。
【0037】このように、樹脂の充填時開始時におい
て、充填初期において両金型2・3の型開き量を最小型
開き量t1とし、射出圧力が所定圧力に至った時点で最
大型開き量t2へ自由に移行可能な状態とするのは、つ
ぎのような理由によるものである。すなわち、充填初期
において型開き量が少ないと、充填される樹脂の流動抵
抗が高くなるが、高転写率および高光学特性を得るため
には、このような条件のもとに射出を行なうことが有効
であるからである。そして、小さな型開き量t1のもと
でキャビティーC内への充填が完了したのちに、継続し
て射出を行なうと、必要以上に流動抵抗が高くなるとと
もに射出圧力もそれに伴って上昇し、成形品の品質や射
出サイクルに影響を与えることから、本実施例において
は、図4に示すように、この射出圧力が所定圧力に至っ
た時点で前記型開き量tがt1からt2へ変化し得るよ
うに、前記押圧シリンダー9による押圧力を解除するよ
うにしている。このような操作により、高転写率を確保
しつつ成形性の高い充填操作がなされる。
【0038】ついで、給排弁26が作動させられて第1
ポジションとなされるとともに、流路切り換え弁25が
第2ポジションとなされることによって、図5に示すよ
うに、押圧シリンダー9が押圧力F4のもとに、前記中
間盤8を可動金型3とともに型締め方向に移動させて、
充填されている樹脂を圧縮する。ここで、前記押圧シリ
ンダー9による押圧力F4は、型閉じシリンダーに対
して反力として作用することから、前記圧縮時の圧縮力
はF1―F4となるが、前述したようにF1>F3とな
されていることから、F1―F4が一定となり、高精度
の圧縮力の制御が行なわれる。
【0039】このときの型開き量は、図5に示すよう
に、t3となされるが、前記中間盤8が型締め方向に移
動させられた距離をS2とすると、前記t3=t2―S
2となる。そして、充填完了時における最大型開き量t
2が一義的に設定され、かつ、圧縮力が一定に制御され
るから、圧縮成形後の型開き量t3が安定する。
【0040】このようにして圧縮成形が完了すると、図
6に示すように、型閉じシリンダー6を作動させて可動
盤5を固定盤4から離間させる方向に移動させることに
より、可動金型3が固定金型2から大きく離間させられ
て、両者間に成形品を離型させ得るような大きな隙間が
形成される。
【0041】このように、本実施例に係わる射出圧縮成
形装置1によれば、固定盤4に押し付けられて固定され
ている可動盤5に中間盤8を当接させることにより、固
定金型2に対する可動金型の最大開き量を規制し、か
つ、固定盤4と可動盤5のとの位置規制が、これらの間
に介装されている型厚ロッド15によって行なわれ、ま
た、可動盤5と中間盤8との離間距離の規制が、可動盤
5に取り付けられている型厚ロッド15に取り付けられ
ている位置規制リング19との当接によって行なわれて
いることから、両金型2・3の型開き量の規制、寸法
が一定な剛体どうしの当接によって行なわれることとな
り、安定した型開き量が簡素な構成によって得られる。
【0042】また、成形品の離型時においても、可動盤
5、中間盤8、可動金型3および型厚ロッド15を一体
的に移動させられ、かつ、このような可動盤5の型開き
方向への移動に際して、その移動を阻害する部材が存在
せず、その移動量が型閉じシリンダー6のストロークに
よって制限されるだけであるから、この型閉じシリンダ
ー6のストロークを適宜設定することにより、両金型2
・3間に十分な離型間隔が容易に形成される。
【0043】さらに、本実施例においては、固定盤4と
可動盤5との位置規制をなす型厚ロッド15に対して位
置規制リング19を移動させることによって、前記両金
型2・3の最小型開き量が調整される。そして、各構成
部材に、型締め力等の成形時における諸圧力が加わった
状態で前記型開き量の調整が行なわれることから、成形
時に即した型開き量の調整が行なわれる。したがって、
樹脂充填開始時の型開き量が容易にかつ高精度に行なわ
れるとともに、成形品の成形精度の向上が図られる。
【0044】なお、前記実施例において示した各構成部
材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づ
き種々変更可能である。
【0045】例えば、樹脂の充填時において可動金型3
を後退させて型開き量を大きくする時期を射出圧力に基
づいて行なう例について示したが、これに代えて、図7
に示すように、射出スクリューの位置や射出時間に基づ
いて行なうようにしてもよいものである。また、このよ
うな可動金型3の移動制御に代えて、押圧シリンダー9
を自由に移動可能な状態としておき、充填される樹脂圧
によって前記可動金型3を型開き方向に移動させるよう
な制御を行なってもよく、さらに、充填に先立って予め
最大型開き位置まで前記可動金型3を移動させておくこ
ともできる。
【0046】また、可動盤5に対する中間盤8の移動距
離を調整する(換言すれば、固定盤4と可動盤5との型
閉じ時の距離が一定であるから、両金型2・3の最小型
開き量を調整する)位置調整機構20を、型厚ロッド1
5に位置規制リング19を螺着した構成とした例につい
て示したが、これに代えて、図8に示すような構成とす
ることもできる。
【0047】すなわち、前記型厚ロッド15とは別個
に、中間盤8が摺動自在に取り付けられる調整ボルト2
7を、前記可動盤5に摺動自在に嵌挿するとともに、こ
の調整ボルト27に、前記中間盤8が係合させられるフ
ランジ27aを形成し、また、前記可動盤5に、前記調
整ボルト27に螺着される調整ナット28を回転自在
に、かつ、軸方向の移動が拘束された状態で装着し、こ
の調整ナット28にスプロケット21を一体に設けると
ともに、このスプロケット21とサーボモーター23と
をチェーン22によって連結し、このサーボモーター2
3によってチェーン22を移動させて前記調整ナット2
8を回転させることにより、前記調整ボルト27をその
長さ方向に移動させて、前記可動盤5に対する中間盤8
の移動量(金型2・3間の最小型開き量)を調整するよ
うにした構成である。そして、この場合、前記調整ボル
ト27が調整ナット28とともに一体回転しないような
処置が必要となるが、その一例としては、前記調整ボル
ト27と中間盤8とをスプライン29を介して結合する
ことが考えられる。
【0048】また、図9に示すように、フランジ30a
を備えた位置規制部材30を前記中間盤8を貫通して設
けるとともに、その中心部を貫通して設けられるボルト
31によって前記位置規制部材30を可動盤5に固定す
ることにより、前記中間盤8の移動距離を規制するよう
な構成とすることもできる。そして、この場合、前記中
間盤8の移動距離を変更する場合には、長さの異なる位
置規制部材30を複数用意しておき、これらの必要に応
じて取り替えることによって対応できる。
【0049】ストッパー7としては、前記実施例の構成
に代えて、図10ないし図12に示す構成とすることも
可能である。図10に示す例は、所定長さを有する型厚
ロッド32を、中間盤8を貫通させるとともに可動盤5
に突き合わせ、この型厚ロッド32を前記可動盤5を貫
通して設けられたボルト33によって可動盤5に固定し
たものである。そして、この例においては、前記型厚ロ
ッド32の中間盤8との貫通部分に、前記実施例と同様
のカラー17と、位置規制リング19とが装着されて、
可動盤5と中間盤8との相対移動距離を規制し、かつ、
その相対移動距離の調整を行なうようになっている。
【0050】図11に示す例は、図10における型厚ロ
ッド32を固定盤4にボルト33によって固定し、型厚
ロッド32と可動盤5とを離間可能な構成としたもので
ある。
【0051】図12に示す例は、図10における型厚ロ
ッド32を分割し、これらの各型厚ロッド32a・32
bを、可動盤5と固定盤4とにボルト33によって個別
に固定した構成としたものである。この場合には、機構
部を備えた一方の型厚ロッド32aは常時装着状態と
し、他方の型厚ロッド32bを取り替えることによっ
て、固定盤4と可動盤5との接近距離を調整する。
【0052】さらに、前記押圧シリンダー9は可動盤5
に代えて、図13に示すように、中間盤8に設けること
も可能である。
【0053】一方、前記実施例においては、圧縮工程に
おける、固定金型2と可動金型3との隙間が、押圧シリ
ンダー9の圧力制御によって設定される例について説明
したが、これに代えて、前記中間盤8を位置規制リング
19へ当接させることによって中間盤8(可動金型3)
の移動位置を規制して、前記隙間を規制することもでき
る。これによって、圧縮成形時におけるキャビティーC
の厚さ制御、すなわち、成形品の肉厚制御が容易かつ高
精度に行なわれる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる射出圧縮成形装置によれば、固定金型と可動金
型との間に樹脂を充填した状態において、両金型間に隙
間を生じさせ、この樹脂の充填後に両金型を型締めする
ことにより圧縮成形を行なうようにした射出圧縮成形装
置であって、前記固定金型が取り付けられる固定盤と、
この固定盤に対して対向配置される可動盤と、この可動
盤を前記固定盤へ向けて押圧する型閉じシリンダーと、
前記固定盤と可動盤との間に介装されて、両者間の型閉
じ方向への相対距離を規制するストッパーとして前記固
定盤と可動盤の少なくとも一方に固定された型厚ロッド
と、前記固定盤と可動盤との間に配設され、前記型厚ロ
ッドに摺動自在に支持されて前記可動金型が取り付けら
れるとともに、前記可動盤に当接させられることにより
型開き方向への移動が規制される中間盤と、この中間盤
と前記可動盤との間に設けられ、前記中間盤を型閉じ方
向へ押圧する押圧シリンダーとを備えていることを特徴
とするもので、つぎのような優れた効果を奏する。
【0055】固定盤と可動盤との間隔を、両者間に介装
されたストッパー、即ち、固定盤と可動盤の少なくとも
一方に固定された型厚ロッドとの当接により規制するこ
とにより、型閉じ時における両者間の間隔を機械的に規
制し、また、この位置規制された可動盤に、型閉じ方向
へのストッパーである型厚ロッドに摺動自在に支持した
中間盤を当接させることにより、固定金型に対する可動
金型の最大開き量を規制し、これによって両金型の最大
型開き量の規制を、寸法が一定な剛体どうしの当接によ
って行なうことができ、安定した型開き量が得られると
ともに、前記型開き量の規制を簡素な構成によって行な
うことができる。しかも、型締め機構を構成する諸部材
に型締め力が作用した状態で型開き量の調整を行なうこ
とができ、この調整された型開き量と実際の成形時にお
ける型開き量とのずれを抑制することができ、この点か
らも型開き量の調整を高精度に行なうことができる。ま
た、前記型閉じ方向へのストッパーである型厚ロッド
が、単に、固定盤と可動盤の少なくとも一方に固定して
その間に介装されている構成であるから、固定盤に対す
る可動盤の型開き方向への移動時において、その移動を
拘束するものがなく、型閉じシリンダーのストローク分
確実に移動させることができる。したがって、離型時に
おいて十分な間隔を固定金型と可動金型との間に形成す
ることができる。
【0056】請求項2に記載の射出圧縮成形装置によれ
ば、可動盤あるいは固定盤と中間盤との間に、型閉じ状
態において前記中間盤が係合させられることにより、固
定金型と可動金型との隙間を規制する位置規制手段が設
けられていることを特徴とするもので、請求項1におい
て奏される作用効果に加えて、型閉じ状態における固定
金型と可動金型との最小隙間の規制をも、剛体どうしの
当接によって行ない、これによって、一定した最小隙間
を形成することができる。しかも、型締め機構を構成す
る諸部材に型締め力が作用した状態で最小隙間の調整を
行なうことができ、この調整後の最小隙間と実際の成形
時における最小隙間とのずれを抑制することができる。
この結果、樹脂充填開始時における金型隙間を一定にし
て、成形条件を安定化させることができる。
【0057】また、請求項3に記載の射出圧縮成形装置
によれば、位置規制手段が、中間盤との係合位置を型開
閉方向に変位させる位置調整機構を備えていることを特
徴とするもので、両金型の最小隙間の設定を容易に調整
することができる。
【0058】さらに、請求項4に記載の射出圧縮成形装
置によれば、押圧シリンダーには、樹脂の充填時におけ
る射出圧力やスクリュー位置、あるいは、射出時間に基
づき可動金型と固定金型との間の開き量を調整する型隙
間調整手段が設けられていることを特徴とするもので、
樹脂の充填時における流動抵抗を調整し得て、成形品に
応じた好適な充填条件を現出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面側面図である。
【図2】本発明の一実施例を示すもので、型隙間調整手
段を示す油圧回路図である。
【図3】本発明の一実施例を示すもので、樹脂の充填を
完了した状態を示す縦断面側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示すもので、型隙間調整手
段の作動を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施例を示すもので、圧縮成形を完
了した状態を示す縦断面側面図である。
【図6】本発明の一実施例を示すもので、型開きを完了
した状態を示す縦断面側面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示すもので、型隙間調整
手段の作動を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図8】本発明の他の実施例を示すもので、位置規制手
段および位置調整機構を示す要部の縦断面側面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例を示すもので、位置規制手
段を示す要部の縦断面側面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示すもので、位置規制
手段および位置調整機構を示す要部の縦断面側面図であ
る。
【図11】本発明の他の実施例を示すもので、位置規制
手段および位置調整機構を示す要部の縦断面側面図であ
る。
【図12】本発明の他の実施例を示すもので、位置規制
手段および位置調整機構を示す要部の縦断面側面図であ
る。
【図13】本発明の他の実施例を示すもので、押圧シリ
ンダーの装着部分を示す要部の縦断面側面図である。
【符号の説明】
1 射出圧縮成形装置 2 固定金型 3 可動金型 4 固定盤 5 可動盤 6 型閉じシリンダー 7 ストッパー 8 中間盤 9 押圧シリンダー 15 型厚ロッド(ストッパー) 18 位置規制手段 19 位置規制リング 20 位置調整機構 24 型隙間調整手段 30 位置規制部材 32 型厚ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/64 - 45/70 B29C 45/76 - 45/82 B29C 33/20 - 33/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と可動金型との間に樹脂を充填
    した状態において、両金型間に隙間を生じさせ、この樹
    脂の充填後に両金型を型締めすることにより圧縮成形を
    行なうようにした射出圧縮成形装置であって、前記固定
    金型が取り付けられる固定盤と、この固定盤に対して対
    向配置される可動盤と、この可動盤を前記固定盤へ向け
    て押圧する型閉じシリンダーと、前記固定盤と可動盤と
    の間に介装されて、両者間の型閉じ方向への相対距離を
    規制するストッパーとして前記固定盤と可動盤の少なく
    とも一方に固定された型厚ロッドと、前記固定盤と可動
    盤との間に配設され、前記型厚ロッドに摺動自在に支持
    されて前記可動金型が取り付けられるとともに、前記可
    動盤に当接させられることにより型開き方向への移動が
    規制される中間盤と、この中間盤と前記可動盤との間に
    設けられ、前記中間盤を型閉じ方向へ押圧する押圧シリ
    ンダーとを備えていることを特徴とする射出圧縮成形装
    置。
  2. 【請求項2】 前記可動盤あるいは固定盤と前記中間盤
    との間に、型閉じ状態において前記中間盤が係合させら
    れることにより、固定金型と可動金型との隙間を規制す
    る位置規制手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の射出圧縮成形装置。
  3. 【請求項3】 前記位置規制手段が、前記中間盤との係
    合位置を型開閉方向に変位させる位置調整機構を備えて
    いることを特徴とする請求項2に記載の射出圧縮成形装
    置。
  4. 【請求項4】 前記押圧シリンダーには、樹脂の充填時
    における射出圧力やスクリュー位置、あるいは、射出時
    間に基づき前記可動金型と固定金型との間の開き量を調
    整する型隙間調整手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の射出圧縮成形装置。
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