JP3240381B2 - 型締装置 - Google Patents

型締装置

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JP3240381B2
JP3240381B2 JP21090096A JP21090096A JP3240381B2 JP 3240381 B2 JP3240381 B2 JP 3240381B2 JP 21090096 A JP21090096 A JP 21090096A JP 21090096 A JP21090096 A JP 21090096A JP 3240381 B2 JP3240381 B2 JP 3240381B2
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良三 盛田
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株式会社名機製作所
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/67Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
    • B29C45/6707Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の型締
装置に関し、さらに詳しくは、固定盤に対して可動盤を
速やかに近接および離間移動させる型開閉手段と、固定
盤および可動盤に取付けられた金型を圧締する圧締手段
と、可動盤に圧締手段の圧締力を伝達する伝達部材と、
伝達部材を介して可動盤を圧締することができるように
伝達部材を結合固定する結合手段とを備えた型締装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機の型締装置としては、
特公昭45−39955号公報に開示されているよう
に、固定盤と圧締シリンダとを相対向して配置し、固定
盤と圧締シリンダとを連結するタイバーに可動盤を摺動
可能に挿通し、固定盤に対して可動盤を速やかに近接お
よび離間移動させるための型開閉手段としてサイドシリ
ンダを設け、伝達棒を可動盤の圧締シリンダ側に設け、
該伝達棒に係着部を形成すると共に、該係着部に対して
係着可能な係着子を進退移動させるチャック用シリンダ
を設けたものが知られている。そして、この型締装置に
あっては、係着子は、伝達棒の係着部をはさむようにし
て係着するように、一対のものから構成され、係着子を
進退移動させるためのチャック用シリンダも一対設けら
れている。また、圧締シリンダのピストン体には伝達棒
を挿通することが可能な中空部が形成されている。
【0003】この型締装置にあっては、固定盤と可動盤
の対向面にそれぞれ金型を取付け、サイドシリンダの駆
動により固定盤に対して可動盤を速やかに所定距離だけ
近接移動させ、各チャックシリンダの伸長駆動により係
着子をそれぞれ伝達棒の係着部に係着させて可動盤と圧
締シリンダとを結合固定し、伝達棒を介して圧締シリン
ダの型締力を可動盤に伝達して圧締を行う。また、成形
が完了したら、圧締シリンダにより型開を行い、チャッ
クシリンダの退縮駆動により係着子の伝達棒の係着部に
対する係着を解除しサイドシリンダの駆動により固定盤
に対して可動盤を速やかに離間させる。このとき、伝達
棒は、圧締シリンダの中空部に挿通される。
【0004】また、別の従来の型締装置としては、特開
昭48−39550号公報に開示されているように、固
定盤に対して可動盤を速やかに近接および離間移動させ
るための型開閉手段として設けられた第1液圧装置と、
離型作用を行うための第2液圧装置と、圧締シリンダに
配設され、油圧シリンダにより前後進する拘束部材と、
拘束部材の前進時に該拘束部材に係合して圧締シリンダ
の押圧力を可動盤に伝達する圧縮柱とを備え、圧締シリ
ンダには圧縮柱を挿通することが可能な中空部を形成し
たものが知られている。そして、圧締シリンダには、押
圧力を解除した際に、拘束部材を油圧シリンダにより後
退させることができるように、拘束部材と圧縮柱との係
合面圧をなくすように付勢する圧縮ばねが設けられてい
る。そして、この型締装置にあっても、特公昭45−3
9955号公報の場合と同様に、拘束部材は一対に分割
されたものが採用されており、したがって、拘束部材を
前後進させるための油圧シリンダも一対設けられてい
る。
【0005】この型締装置にあっては、第1液圧装置の
駆動により固定盤に対して可動盤を近接移動させて圧縮
柱を拘束部材の移動に支障がないように位置させ、油圧
シリンダにより一対の拘束部材をそれぞれ近接させるよ
うに前進させ、圧縮柱の自由端を拘束部材により係合し
て圧縮柱を圧締シリンダの中空部への後退不能とし、可
動盤に圧締シリンダの押圧力を伝達して圧締を行う。ま
た、成形が完了したら、圧締シリンダの押圧力を解除
し、圧縮ばねの付勢力により拘束部材と圧縮柱との係合
面圧をなくして油圧シリンダにより一対の拘束部材をそ
れぞれ離間させるように後退させ、第2液圧装置により
離型させ、第1液圧装置の駆動により可動盤を固定盤か
ら離間させる。
【0006】さらに、別の従来の型締装置としては、実
開昭50−36468号公報や実開平5−74825号
公報に開示されているように、単一の阻止板あるいはロ
ックプレートを、単一の油圧ジャッキあるいはシリンダ
により移動させて、メカニカルラムあるいは連結軸の後
端を高圧圧締用ラムあるいは型締ラムに対して後退不能
に連結固定するものも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のう
ち、特公昭45−39955号公報に開示された型締装
置にあっては、一対の係着子により伝達棒の係着部をは
さむようにして係着するため、各係着子を進退移動させ
るためのチャック用シリンダをそれぞれ設ける必要があ
った。
【0008】また、特開昭48−39550号公報に開
示された型締装置にあっても上記特公昭45−3995
5号公報と同様に、各拘束部材を前後進させるための油
圧シリンダをそれぞれ設ける必要があった。
【0009】さらに、これら一対の係着子等を備えた上
記両従来の技術、特に特公昭45−39955号公報に
開示された型締装置にあっては、各シリンダに並列に回
路を接続し、各シリンダに作動流体を同時に供給して
も、係着子等の抵抗により各係着子等が同時に移動する
ことがなく、したがって、各係着子が伝達棒の係着部に
対して同期して係着させることができなかった。
【0010】また、実開昭50−36468号公報や実
開平5−74825号公報に開示された型締装置にあっ
ては、単一の阻止板等を、単一の油圧ジャッキ等により
移動させて、メカニカルラム等を高圧圧締用ラム等に対
して後退不能に連結固定するため、単一の阻止板等の移
動ストロークが大きくなってメカニカルラム等と高圧圧
締用ラム等との連結固定あるいは解除するための作動時
間がかかるという問題があった。
【0011】さらに、係着子、拘束部材あるいは阻止板
等の係合部材を、伝達棒、圧縮柱あるいはメカニカルラ
ム等の伝達部材に対して係合および解除移動させるため
には、油圧シリンダや油圧ジャッキ等の移動手段にある
程度の大きさの出力が要求されるため、型締装置が大型
化し、ひいてはこの大型化した型締装置のための大きな
空間が必要となるという問題もあった。
【0012】本発明は、上記従来の技術を解決するため
になされたもので、その目的は、係合部材を伝達部材に
対して同期して伝達部材に対して密着するように係合移
動させることができる型締装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、固定盤に対して可動盤を速
やかに近接および離間させるように移動させる型開閉手
段と、固定盤および可動盤に取付けられた金型を圧締す
る圧締手段と、可動盤に圧締手段の圧締力を伝達する伝
達部材と、伝達部材を介して可動盤を圧締することがで
きるように伝達部材を結合固定する結合手段とを備えた
型締装置において、結合手段は、伝達部材に対して係合
することにより伝達部材を結合固定する複数の係合部材
と、該複数の係合部材のうちの一つを伝達部材に対して
係合および解除させるように移動させる単一の移動手段
と、該移動手段により係合および解除のために移動され
る係合部材と連動して他の係合部材を伝達部材に対して
係合および解除移動させる連動手段とを有しており、連
動手段は、移動手段により係合移動される一つの係合部
材と同期して他の係合部材を伝達部材に対して適正な圧
力で密着して係合させるように押圧力を調整する調整手
段を備えることを特徴とするものである。
【0014】請求項1に係る発明では、型開閉手段によ
り可動盤を固定盤に対して速やかに所定位置まで近接移
動させ、結合手段の移動手段により複数の係合部材のう
ちの一つを伝達部材に対して係合するように移動させ
る。
【0015】このとき、他の係合部材は、連動手段によ
り、移動手段が移動させる一つの係合部材と連動して、
伝達部材に対して係合するように移動される。
【0016】一つの係合部材と連動して係合移動される
他の係合部材は、調整手段により、一つの係合部材と同
期して、伝達部材に対して隙間なく適正な圧力で密着す
るように係合される。
【0017】伝達部材が可動盤に連結されている場合に
は伝達部材と圧締手段とを結合固定することにより、伝
達部材を介して圧締手段による圧締力を可動盤に伝達し
て固定盤および可動盤に取付けられた金型を圧締するこ
とが可能となる。
【0018】また、伝達部材が圧締手段に連結され圧締
手段が可動盤に設けられている場合には伝達部材と固定
盤とを結合固定することにより、伝達部材を介して圧締
手段による圧締力を可動盤に伝達して固定盤および可動
盤に取付けられた金型を圧締することが可能となる。
【0019】成形が完了すると、結合手段の移動手段に
より複数の係合部材のうちの一つを伝達部材から解除す
るように移動させる。
【0020】このとき、他の係合部材は、連動手段によ
り、移動手段が移動させる一つの係合部材と連動して、
伝達部材に対して解除するように移動される。
【0021】伝達部材が圧締手段あるいは固定盤との結
合固定を解除されると、可動盤は、型開閉手段により固
定盤から速やかに所定位置まで離間移動される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る型締装置の一実施の
形態を、図1乃至図8に基づいて説明する。図において
同一符号は同一部分または相当部分とする。
【0023】本発明に係る型締装置の概略は、図1に示
すように、固定盤1と、固定盤1に相対向して配置され
て近接および離間移動される可動盤2と、可動盤2の固
定盤1に対する近接および離間移動をガイドするタイバ
ー3と、可動盤2を固定盤1に対して速やかに近接およ
び離間移動させる型開閉手段としてのサイドシリンダ4
と、固定盤1および可動盤2の対向面にそれぞれ取付け
られた金型5,6を圧締する手段としてのメインシリン
ダ7と、可動盤2にメインシリンダ7の圧締力を伝達す
る伝達部材と、伝達部材を介して固定盤1と可動盤2に
それぞれ取付けられた金型5,6を圧締することができ
るように伝達部材を結合固定する結合手段9とを備えて
いる。そして、この実施の形態においては、メインシリ
ンダ7が可動盤2に設けられ、メインシリンダ7のピス
トンロッド8の延長部10が固定盤1側に延長するよう
に形成されており、この延長部10が可動盤2にメイン
シリンダ7の圧締力を伝達するための伝達部材を構成し
ている。ピストンロッド8にはその軸方向に中空部11
が形成され、この中空部11にタイバー3が挿通されて
いる。また、ピストンロッド8を介して可動盤2を圧締
することができるように、ピストンロッド8を結合固定
する結合手段9は、固定盤1に設けられている。
【0024】固定盤1は、マシンベース(図示を省略し
た)上に固定され、その形状が略方形に形成されてなる
もので、中央には成形材料の射出装置のノズル(図示を
省略した)を挿入するためにテーパー状の穴15が形成
されている。可動盤2は、固定盤1と整合するように略
方形に形成されてなるものである。可動盤2の角隅部の
反固定盤側にメインシリンダ7が設けられ、このメイン
シリンダ7のピストンロッド8の中空部11にタイバー
3が挿通されていることにより、可動盤2は固定盤に対
して相対向するように配置された状態で近接および離間
移動される。タイバー3は、図3に示すように、その一
端が固定盤1の角隅部にそれぞれナット16により固定
され、他端がマシンベース上に設けられた支持板17に
取付けられている。図1に示すように、可動盤2にはエ
ジェクタ機構18が設けられ、可動金型6には製品を突
き出すためのエジェクタピン19が設けられている。
【0025】サイドシリンダ4は、この実施の形態の場
合、図1および図3に示すように、一対のものが固定盤
1の側部に設けられたブラッケット20に支持され、そ
のピストンロッド22が可動盤2に連結されている。サ
イドシリンダ4は、メインシリンダ7と比較して小径で
ストロークが長く設定され、その両シリンダ室4a,4
bは、ピストンロッド22を伸長退縮駆動するように、
切替弁を介して油圧源の圧油が切り替え可能に供給され
る(切替弁、油圧源の図示は省略した)。
【0026】メインシリンダ7はサイドシリンダ4と比
較して大径でストロークを短く設定されてなるもので、
図2に示すように、可動盤2にメインシリンダ7の圧締
力を伝達するための伝達部材として機能するピストンロ
ッド8の延長部10は、所定の長さに形成され、その固
定盤側先端部には後述するチャック部材33,34の突
条60と係合する係合溝25が周方向に複数形成されて
いる。さらに、延長部10の先端面には、カム26が取
付けられている。
【0027】固定盤1には、図1に示すように、一対の
サイドシリンダ4の駆動により可動盤2を固定盤1に対
して近接移動させた際に、各メインシリンダ7のピスト
ンロッド8の延長部10を挿通することが可能な径の透
孔30がそれぞれ形成されている。そして、延長部10
を結合固定するための結合手段9は、それぞれ固定盤1
の各透孔30の反可動盤側に設けられている。
【0028】各結合手段9は、図4に示すように、この
実施の形態の場合、延長部10の係合溝25と係合可能
な係合部材として2つに分割された所謂ハーフナット状
のものからなるチャック部材33,34と、これらのチ
ャック部材のうちの一方33を係合溝25に対して係合
および解除移動させる移動手段としてのチャックシリン
ダ35と、このチャックシリンダ35により係合および
解除移動されるチャック部材33と連動して他方のチャ
ック部材34を係合溝25に対して係合および解除移動
させる連動手段40とを備えている。
【0029】図1および図2に示すように、固定盤1の
各透孔30が形成された箇所の反可動盤側には、エンド
プレート45aを有するハウジング45が取付けられて
おり、タイバー3の一端はエンドプレート45aに挿通
されてナット16が螺合されている。このハウジング4
5には、チャック部材33,34、チャックシリンダ3
5および連動手段40が設けられている。さらに、ハウ
ジング45には、ピストンロッド8の延長部10の先端
に取付けられたカム26が所定位置で当接することによ
り作動するように、リミットスイッチ46,47が設け
られている。エンドプレート45aは、ピストンロッド
8が伸長駆動された際に、延長部10の先端面に取付け
られたカム26が当接する。これにより、係合溝25
は、チャック部材33,34と係合することができるよ
うに、位置決めされる。
【0030】図4に示すように、この実施の形態の場
合、ハウジング45の図面における左右には支持板4
8,49が取付けられ、ハウジング45内の上下には両
チャック部材33,34を摺動可能にガイドする溝50
が形成されている。一方の支持板48には、一方のチャ
ック部材33を図の左右方向に移動させるように、単一
のチャックシリンダ35が支持されている。チャックシ
リンダ35のピストンロッド35aの先端にはボルト5
5が螺合され、このボルト55の頭部を押えるように分
割された押えリング56がチャック部材33に取付けら
れることにより、チャックシリンダ35のピストンロッ
ド35aとチャック部材33とが結合されている。チャ
ックシリンダ35の前方と後方とには、チャック部材3
3の係合溝25に対する係合あるいは解除を確認するた
めのセンサとして、ピストンロッド35aの前進限と後
退限を感知する近接スイッチ57,58がそれぞれ設け
られている。
【0031】チャック部材33,34は、延長部10の
係合溝25の全周にわたって係合するように、ピストン
ロッドの係合溝25と係合可能な突条60(図1、図7
および図8参照)が内周面に形成されている。なお、こ
の実施の形態においては、延長部10に係合溝25を形
成し、チャック部材33,34に突条60を形成する場
合によって説明したが、本発明はこれに限定されること
なく、延長部10に突条を形成し、チャック部材33,
34に係合溝を形成することもできる。
【0032】チャックシリンダ35の駆動により移動さ
れるチャック部材33と連動して他方のチャック部材3
4を移動させるための連動手段40は、図4に示すよう
に、一方のチャック部材33に設けられ、他方のチャッ
ク部材34に貫通するように挿通された作動杆70と、
この作動杆70の作動を他方のチャック部材34に連動
させるためのリンク機構とから構成されている。一方の
チャック部材33には一対の作動杆70がボルト71に
よって取付けられ、他方のチャック部材34には中空部
72が形成され、作動杆70は中空部72に摺動可能に
挿通されている。また、支持板49には、ブラッケット
73,73が取付けられ、このブラッケット73にはリ
ンク部材74,74がそれぞれ回動可能に枢着されてい
る。他方のチャック部材34には、延長部10の係合溝
25に対して一方のチャック部材33と同期して他方の
係合部材34を係合溝25に対して密着して係合させる
ように調整するための調整手段80を介して、ブラッケ
ット75が取付けられている。そして、各作動杆70,
70とリンク部材74,74、およびリンク部材74,
74とブラッケット75はリンク部材76,76、7
7,77によりそれぞれ連結されている。さらに、支持
板49には他方のチャック部材34の係合溝25に対す
る係合あるいは解除を確認するためのセンサとして、図
7および図8に示すように、近接スイッチ78,79が
それぞれ設けられている。
【0033】調整手段80は、図7および図8に示すよ
うに、頭部81aを有するボルト81と、ブラッケット
75を他方のチャック部材34から離れる方向に付勢す
る圧縮バネ82とを備え、ブラッケット75をボルト8
1に摺動可能に挿通し、ボルト81を他方のチャック部
材34に螺合してなるものである。ボルト81は、その
頭部81aと他方のチャック部材34の取付面との間隔
L(図7参照)が、ブラッケット75のボルト81に挿
通される厚さT(図8参照)よりもわずかに大きくなる
ように形成されている。また、圧縮バネ82は、他方の
チャック部材34を延長部10の係合溝25に対して適
正な圧力で密着して係合させるように押圧することがで
きるバネ係数に設定されている。これにより、作動杆7
0、リンク部材74,76,77、ブラッケット75の
加工精度、およびこれらを回動可能に枢着する各ピンの
摩耗等による影響を受けることなく、他方のチャック部
材34を一方のチャック部材33と連動するのみなら
ず、同期して延長部10の係合溝25に対して係合させ
ることができる。
【0034】図3に示すように、連動手段40のブラッ
ケット73、リンク部材74,76は、その結合手段9
が固定盤1にサイドシリンダ4を支持するためのブラッ
ケット20が設けられていない箇所の場合には支持板4
9に取付けられたカバー83内に、そして、ブラッケッ
ト20が設けられている箇所の場合にはカバーを形成す
るブラッケット20内に、それぞれ収容されている。
【0035】なお、上述した実施の形態においては、延
長部10の係合溝25に対してチャック部材33,34
を水平方向に移動させるような構成によって説明した
が、本発明はこれに限定されることなく、図9に示すよ
うに、チャック部材33,34を垂直方向に移動させる
ように構成することもできる。この場合にあっては、チ
ャック部材33,34の自重が互いにバランスを取り合
って均衡することとなり、チャックシリンダ35を駆動
力の小さいコンパクトなものとすることができる。
【0036】次に、以上のように構成された本発明に係
る型締装置の作動について説明する。本発明に係る型締
装置を用いた射出成形機により成形を行う際には、固定
盤1および可動盤2の対向面にそれぞれ所定の金型5,
6を取付け、サイドシリンダ4のピストンロッド22を
退縮させるようにシリンダ室4aに圧油を供給して型閉
を行う。サイドシリンダ4がメインシリンダ7と比較し
て小径に設定されているため、メインシリンダ7のピス
トンロッド8の中空部11に挿通されたタイバー3にガ
イドされて可動盤2は比較的高速で固定盤1に近接移動
される。
【0037】ピストンロッド8の延長部10の先端に取
付けられたカム26(図2参照)がリミットスイッチ4
6に当接することにより、可動盤2の固定盤1に対する
近接限に近づいたことを感知すると、サイドシリンダ 4
のシリンダ室4aに供給する圧油の流量を減少させて型閉
の速度を減速する。
【0038】サイドシリンダ4の駆動によって可動盤2
が低速でさらに固定盤1に近接され、メインシリンダ7
のピストンロッド8の延長部10に取付けられたカム2
6の先端がエンドプレート45aに当接しリミットスイ
ッチ47が作動すると、サイドシリンダ4の駆動が停止
され、係合溝25がチャック部材33,34と整合する
ように位置決めされる。そして、図6に示した状態か
ら、リミットスイッチ47から発信された信号によって
結合手段9のチャックシリンダ35が伸長駆動され、一
方のチャック部材33が延長部10の係合溝25に係合
すべく近接する。この一方のチャック部材33の係合溝
25に対する近接に伴って、他方のチャック部材34
は、図5、図4に示すように、連動手段40の作動杆7
0、リンク部材74,76,77、ブラッケット75を
介してチャック部材33と連動して係合溝25に対して
近接する。このとき、図7に示すように、チャック部材
34が延長部10の係合溝25に係合するまでは、調整
手段80の圧縮バネ82の付勢力により、ブラッケット
75が他方のチャック部材34から離間している。そし
て、図8に示すように、チャック部材34が延長部10
の係合溝25に係合すると、調整手段80の圧縮バネ8
2の付勢力に抗して他方のチャック部材34から離間し
ていたブラッケット75がボルト81にガイドされなが
ら、他方のチャック部材34に所定量近接する。これに
より、他方のチャック部材34は、延長部10の係合溝
25に対して適正な圧力で一方のチャック部材33と同
じ面圧を受けるように同期して隙間なく係合し、メイン
シリンダ7のピストンロッド8が固定盤1に対して結合
固定される。
【0039】メインシリンダ7のピストンロッド8が固
定盤1に対して結合固定されると、メインシリンダ7の
シリンダ室7aに圧油を供給して可動盤を固定盤に対し
て押圧し、これらの間にそれぞれ取付けられた金型を圧
締した状態で、射出装置のノズルを固定盤1のテーパー
状の穴15に挿入し、金型によって形成されたキャビテ
ィ(図示を省略した)内に成形材料を射出充填する。こ
の圧締は、キャビティ内に射出充填された成形材料が冷
却固化または加熱硬化して成形が完了するまで保持され
る。
【0040】成形が完了したら、メインシリンダ7のシ
リンダ室7bに圧油を供給して強力型開を行うと共に、
結合手段9のチャックシリンダ35を退縮するように駆
動し、一方のチャック部材33の延長部10の係合溝2
5に対する係合を解除するように離間させる。この一方
のチャック部材33の係合溝25からの離間、すなわち
解除に伴って、他方のチャック部材34は、連動手段4
0の作動杆70、リンク部材74,76,77、ブラッ
ケット75を介してチャック部材33と連動して係合溝
25から離間し解除される。両チャック部材33,34
の延長部10の係合溝25に対する係合解除を近接スイ
ッチ58により確認したら、サイドシリンダ4のピスト
ンロッド22を伸長させるようにシリンダ室4bに圧油
を供給して可動盤を固定盤から離間させ、高速型開を行
う。型開が完了したら、エジェクタ機構18を駆動して
エジェクタピン19を突き出し、成形品を取り出す。
【0041】次に、第2の実施の形態を図10に基づい
て説明する。なお、上述した実施の形態と同様の部分、
または相当する部分については、図10に上述の実施の
形態と同じ符号を付してその説明を省略する。この実施
の形態の場合には、固定盤1および可動盤2に取付けら
れた金型5,6を圧締する圧締手段として、中空部90
が形成されたラム91を有する高圧圧締用シリンダ92
を用い、この高圧圧締用シリンダ92と固定盤1とを相
対向させて配置してタイバー3により両者を連結し、固
定盤1と高圧圧締用シリンダ92との間のタイバー3に
可動盤2を摺動可能に挿通し、固定盤1に対して可動盤
2を速やかに近接および離間移動させる型開閉手段とし
てのサイドシリンダ4を設け、伝達部材として高圧圧締
用シリンダ92のラム91の中空部90に挿通可能なメ
カニカルラム95を可動盤2に設け、メカニカルラム9
5を高圧圧締用シリンダ92のラム91と結合固定する
ための結合手段9を備えている。そして、この実施の形
態においては、サイドシリンダ4の駆動により可動盤2
が固定盤1に対して近接移動され、メカニカルラム95
が高圧圧締用シリンダ92のラム91から伸長した際
に、このメカニカルラム95の、高圧圧締用シリンダ9
2のラム91の中空部90内への退縮を規制するよう
に、その後端面95aに結合手段9の係合部材33,3
4を係合させる。これにより高圧圧締用シリンダ92の
ラム91とメカニカルラム95とを結合固定し、高圧圧
締用シリンダ92の高圧圧締力により、固定盤1と可動
盤2の対向面に取付けられた金型5,6を圧締する。
【0042】この実施の形態における結合手段9は、メ
カニカルラム95が高圧圧締用シリンダ92のラム91
から伸長した際に、メカニカルラム95の、高圧圧締用
シリンダ92のラム91の中空部90内への退縮を規制
することができるものであれば、メカニカルラム95の
後端部周壁に係合溝25を設け、係合部材33,34に
それぞれ係合溝25と係合可能な突条60を形成したも
のを用いることができ、また、係合部材33,34をメ
カニカルラム95の後端面95aに単に当接させること
ができるような板状とすることもできる。この場合にあ
っては、単一の阻止板等を用いてメカニカルラム等と高
圧圧締用ラム等との連結固定あるいは解除する従来の技
術よりも係合部材の移動ストロークを小さくすることが
できるため、作動時間を短縮することができ、また、移
動のための出力を小さくすることができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、伝達部材
に対して複数の係合部材のうちの一つを単一の移動手段
により係合および解除移動させ、他の係合部材を一つの
係合部材の係合および解除移動と連動して係合および解
除移動させることができるため、型締装置の結合手段を
簡単な構成としてその小型化を図ることができ、また、
係合部材を伝達部材に対して短時間で係合および解除さ
せることができるため、作業時間の短縮化を図ることが
できると共に、伝達部材に対して各係合部材を同期して
適正な圧力で密着して係合させるように調整することが
できるため、確実に可動盤を圧締することができるよう
に伝達部材を結合固定することができる。
【0044】
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型締装置の概略を示す断面図であ
る。
【図2】本発明に係る型締装置の部分拡大断面図であ
る。
【図3】本発明に係る型締装置の固定盤側の側面図であ
る。
【図4】本発明に係る型締装置の固定手段を示す一部断
面図である。
【図5】図4の状態から、係合部材を移動させる途中の
状態を示す説明図である。
【図6】図5の状態から、係合部材が後退限にある状態
を示す説明図である。
【図7】調整手段を介して他方のチャック部材が延長部
の係合溝に係合する前の状態を示す一部拡大断面図であ
る。
【図8】図7の状態から、調整手段を介して他方のチャ
ック部材が延長部の係合溝に係合した状態を示す一部拡
大断面図である。
【図9】図4に示した固定手段の変形使用例を示す一部
断面図である。
【図10】本発明に係る型締装置の第2の実施の形態の
概略を示す断面図である。
【符合の説明】
1 固定盤 2 可動盤 3 タイバー 4 サイドシリンダ(型開閉手段) 5 固定金型 6 可動金型 7 メインシリンダ(圧締手段) 8 ピストンロッド 9 結合手段 10 延長部(伝達部材) 25 係合溝 33,34 チャック部材(係合部材) 35 チャックシリンダ(移動手段) 40 連動手段 80 調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/64 - 45/68 B29C 33/20 - 33/28 B22D 17/26 F16B 37/08 - 37/10 F16H 25/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定盤に対して可動盤を速やかに近接お
    よび離間させるように移動させる型開閉手段と、固定盤
    および可動盤に取付けられた金型を圧締する圧締手段
    と、可動盤に圧締手段の圧締力を伝達する伝達部材と、
    伝達部材を介して可動盤を圧締することができるように
    伝達部材を結合固定する結合手段とを備えた型締装置に
    おいて、 結合手段は、伝達部材に対して係合することにより伝達
    部材を結合固定する複数の係合部材と、該複数の係合部
    材のうちの一つを伝達部材に対して係合および解除させ
    るように移動させる単一の移動手段と、該移動手段によ
    り係合および解除のために移動される係合部材と連動し
    て他の係合部材を伝達部材に対して係合および解除移動
    させる連動手段とを有しており、 連動手段は、移動手段により係合移動される一つの係合
    部材と同期して他の係合部材を伝達部材に対して適正な
    圧力で密着して係合させるように押圧力を調整する調整
    手段を備える ことを特徴とする型締装置。
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