JP2784031B2 - 多層フィルムの製造方法 - Google Patents

多層フィルムの製造方法

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JP2784031B2
JP2784031B2 JP1077430A JP7743089A JP2784031B2 JP 2784031 B2 JP2784031 B2 JP 2784031B2 JP 1077430 A JP1077430 A JP 1077430A JP 7743089 A JP7743089 A JP 7743089A JP 2784031 B2 JP2784031 B2 JP 2784031B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、共押出し成形機を用いて、包装用フィルム
等として好適な液晶性ポリマー層を含む多層フィルムの
製造方法に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 近年、被包装体の種類が拡大するにつれて、用途に応
じた種々の包装用フィルムが開発されている。例えば、
包装用フィルムとして、高強度フィルム、高弾性フィル
ム、柔軟性フィルム、接着性フィルム、透明性フィル
ム、導電性フィルム、遮光性フィルム、ガスバリアー性
フィルム、耐熱性フィルム、耐薬品性フィルムや、これ
らを複合化した複合フィルム等が知られている。しかし
ながら、これらの包装用フィルムは、それぞれ構成ポリ
マーの特性が著しく異なるため、用途に応じて使い分け
されており、1つのフィルムで複数の特性を同時に満足
するのが困難である。
一方、エンジニアプラスチックの領域に属する液晶性
ポリマーは、機械的性質、寸法安定性、耐熱性、化学的
安定性、ガスバリアー性等に優れる他、電気的性質も良
好であるため、種々の要求性能を満足するフィルム用原
料ポリマーとして注目されている。
しかしながら、液晶性ポリマーフィルムは、分繊して
高弾性のスプリットファイバーが得られること(特公昭
60-42287号公報参照)からも明らかなように、フィルム
の幅方向(以下、TD方向という)の強度が極端に弱い。
そして、上記液晶性ポリマーフィルムのTD方向の強度
を向上させるため、種々の方法が検討されている。例え
ば、インフレーション法によりブローアップ比を大きく
して二軸配向フィルムを得る方法(特開昭56-46728号公
報及び特開昭61-102234号公報)、インフレーション法
によりリングダイを回転させる方法(特開昭56-2127号
公報、特開昭63-173620号公報)、Tダイの内部に、加
熱可能な多数の細隙を有する板状多孔体を内設する方法
(特開昭58-59818号公報)、3層共押出しダイを用い
て、液晶性ポリマー層を中間層とし、両外層を、液晶性
ポリマーと非接着性の熱可塑性ポリマー、例えばポリカ
ーボネート、ポリオレフィン等で形成し、3層を共押出
しした後、外層を剥離して中間層の液晶性ポリマーフィ
ルムを取出す方法(特開昭63-31729号公報)等が提案さ
れている。
しかしながら、上記のようにして得られた液晶性ポリ
マーフィルムは、例えばポリテトラフルオロエチレン等
と同様に、フィルム化しても、接着性が十分でなく、ヒ
ートシール性、ホットメルト接着性等を確保できないの
で、その用途が著しく制限される。
従って、本発明の目的は、液晶性ポリマーの優れた特
性を生かしつつ、TD方向の強度及び接着性に優れ、包装
用フィルム等として好適なフィルムを経済的かつ工業的
に製造できる多層フィルムの製造方法を提供することに
ある。
[発明の構成] 本発明者らは鋭意研究の結果、サーモトロピック液晶
性ポリマーフィルムに対して優れた接着性を有する熱可
塑性ポリマーを見出し本発明を完成した。すなわち、本
発明は、共押出し成形機を用いて、液晶性ポリマー層の
両面に、少なくとも、該液晶性ポリマー層に対して接着
性を有する熱可塑性ポリマー層を形成した状態で多層に
押出し、多層フィルムを製造する方法であって、前記接
着性を有する熱可塑性ポリマーとして、カルボキシ基、
グリシジル基、及びアルコキシシラン基から選択された
少なくとも一種の官能基が導入された変性ポリオレフィ
ン、又は多価カルボン酸成分がテレフタル酸30〜80モル
%と、アジピン酸、セバシン酸、及びイソフタル酸から
選択された多価カルボン酸70〜20モル%とで構成された
変性ポリエステルを用いる多層フィルムの製造方法によ
り、上記課題を解決するものである。
本明細書において、液晶性ポリマーとは、加熱によっ
て軟化流動し成形可能となり、かつ溶融時に複屈折を有
する異方性溶融相を示すサーモトロピック液晶ポリマー
とその組成物を意味する。
またフィルムとは、当該技術分野でシート等と呼ばれ
ることのある比較的薄く、実質的に平らな構造物全てを
含む意味に用いる。
上記の液晶性ポリマーとしては、下記の構成成分等か
らなるポリマーが挙げられる。
(1)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸の一種
又は二種以上 (2)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオー
ルの一種又は二種以上 (3)芳香族ヒドロキシカルボン酸の一種又は二種以上 (4)芳香族チオールカルボン酸の一種又は二種以上 (5)芳香族ジチオール、芳香族チオールフェノールの
一種又は二種以上 (6)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンの一種
又は二種以上。
上記構成成分からなる液晶性ポリマーとしては、 i)構成成分(1)と(2)とからなるポリエステル、 ii)構成成分(3)からなるポリエステル、 iii)構成成分(1)と(2)と(3)とからなるポリ
エステル、 iv)構成成分(4)からなるポリチオールエステル、 v)構成成分(1)と(5)とからなるポリチオールエ
ステル、 vi)構成成分(1)と(4)と(5)とからなるポリチ
オールエステル、 vii)構成成分(1)と(3)と(5)とからなるポリ
エステルアミド、 viii)構成成分(1)と(2)と(3)と(5)とから
なるポリエステルアミド 等の組合せとして選択される。
なお、上記成分の組合せの範疇には含まれないが、か
かる液晶性ポリマーには芳香族ポリアゾメチンが含ま
れ、具体例としてはポリ(ニトリロ−2−メチル−1,4
−フェニレンニトリロエチリジン−1,4−フェニレンエ
チリジン)、ポリ(ニトリロ−2−メチル−1,4−フェ
ニレンニトリロメチリジン−1,4−フェニレンメチリジ
ン)、及びポリ(ニトリロ−2−クロロ−1,4−フェニ
レンニトリロメチリジン−1,4−フェニレンメチリジ
ン)などが挙げられる。
更に上記成分の組合せの範疇には含まれないが、かか
る液晶性ポリマーにはポリエステルカーボネートが含ま
れる。このポリマーは本質的には4−オキシベンゾイル
単位、ジオキシフェニル単位、ジオキシカルボニル単位
及びテレフタロイル単位を含んでいる。
前記芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、4,
4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4″−トリフェニルジ
カルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタ
ン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシブタン−4,4′
−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−4,4′−ジカルボ
ン酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテル−3,3′−ジ
カルボン酸、ジフェノキシエタン−3,3′−ジカルボン
酸、ジフェニルエタン−3,3′−ジカルボン酸、ナフタ
レン−1,6−ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸;
芳香族ジカルボン酸のアルキル、アルコキシまたはハロ
ゲン置換体、例えば、クロロテレフタル酸、ジクロロテ
レフタル酸、ブロモテレフタル酸、メチルテレフタル
酸、ジメチルテレフタル酸、エチルテレフタル酸、メト
キシテレフタル酸、エトキシテレフタル酸等が挙げられ
る。
脂環族ジカルボン酸としては、トランス−1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、シス−1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸等の
脂環族ジカルボン酸;脂環族ジカルボン酸のアルキル、
アルコキシまたはハロゲン置換体、例えば、トランス−
1,4−(1−メチル)シクロヘキサンジカルボン酸、ト
ランス−1,4−(1−クロロ)シクロヘキサンジカルボ
ン酸等が挙げられる。
芳香族ジオールとしては、ハイドロキノン、レゾルシ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、4,4″−ジヒドロ
キシトリフェニル、2,6−ナフタレンジオール、4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビス(4−ヒドロキ
シフェノキシ)エタン、3,3′−ジヒドロキシジフェニ
ル、3,3′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、1,6−ナ
フタレンジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン等の芳香族ジオール;芳香族ジオールのアルキ
ル、アルコキシまたはハロゲン置換体、例えば、クロロ
ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、1−ブチルハ
イドロキノン、フェニルハイドロキノン、メトキシハイ
ドロキノン、フェノキシハイドロキノン、4−クロロレ
ゾルシン、4−メチルレゾルシン等が挙げられる。
脂環族ジオールとしては、トランス−1,4−シクロヘ
キサンジオール、シス−1,4−シクロヘキサンジオー
ル、トランス−1,4−シクロヘキサンジメタノール、ト
ランス−1,3−シクロヘキサンジオール、シス−1,2−シ
クロヘキサンジオール、トランス−1,3−シクロヘキサ
ンジメタノールなどの脂環族ジオール;脂環族ジオール
のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体、例え
ば、トランス−1,4−(1−メチル)シクロヘキサンジ
オール、トランス−1,4−(1−クロロ)シクロヘキサ
ンジオール等が挙げられる。
脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1,3
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール等の直鎖状又は分岐状脂肪族ジオールが
挙げられる。
芳香族ヒドロキシカルボン酸としては、4−ヒドロキ
シ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸等
の芳香族ヒドロキシカルボン酸;芳香族ヒドロキシカル
ボン酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体、
例えば、3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ジメチル−
4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒドロキ
シ安息香酸、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安息香
酸、6−ヒドロキシ−5−メチル−2−ナフトエ酸、6
−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ナフトエ酸、3−ク
ロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、2,3−ジクロロ−4−
ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ
安息香酸、2,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、
3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ
−5−クロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−7−
クロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−5,7−ジク
ロロ−2−ナフトエ酸等が挙げられる。
芳香族メルカプトカルボン酸としては、4−メルカプ
ト安息香酸、3−メルカプト安息香酸、6−メルカプト
−2−ナフトエ酸、7−メルカプト−2−ナフトエ酸等
が挙げられる。
芳香族ジチオールとしては、ベンゼン−1,4−ジチオ
ール、ベンゼン−1,3−ジチオール、ナフタレン−2,6−
ジチオール、ナフタレン−2,7−ジチオール等が挙げら
れる。
芳香族メルカプトフェノールとしては、4−メルカプ
トフェノール、3−メルカプトフェノール、2−メルカ
プトフェノール等が挙げられる。
芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンとしては、
4−アミノフェノール、N−メチル−4−アミノフェノ
ール、1,4−フェニレンジアミン、N−メチル−1,4−フ
ェニレンジアミン、N,N′−ジメチル−1,4−フェニレン
ジアミン、3−アミノフェノール、3−メチル−4−ア
ミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、
4−アミノ−1−ナフトール、4−アミノ−4′−ヒド
ロキシジフェニル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフ
ェニルエーテル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェ
ニルメタン、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニル
スルフィド、4,4′−ジアミノフェニルスルフィド(チ
オジアニリン)、4,4′−ジアミノジフェニルスルホ
ン、2,5−ジアミノトルエン、4,4′−エチレンジアニリ
ン、4,4′−ジアミノジフェノキシエタン、4,4′−ジア
ミノジフェニルメタン(メチレンジアニリン)、4,4′
−ジアミノジフェニルエーテル(オキシジアニリン)等
が挙げられる。
上記各構成成分からなる前記ポリマーi)ないしvii
i)は、構成成分及びポリマー中の組成比、シーケンス
分布によっては、溶融時に複屈折を有しないものも存在
するが、本発明で用いられるポリマーは上記ポリマーの
うち溶融時に複屈折を有するものに限られる。
本発明で用いられる液晶性ポリマーは、従来公知の方
法で製造することができる。
本発明で好適に用いられる完全芳香族ポリマーは、一
般溶剤には実質的に不溶である傾向を示し、従って、溶
液加工には不向きである。しかしながら、これらのポリ
マーは通常の溶融加工法により容易に加工することがで
きる。なお、特に好ましい完全芳香族ポリマーはペンタ
フルオロフェノールにはいくらか可溶である。
本発明で使用される液晶性ポリマーは、成膜性等を損
わない範囲で適宜の分子量を有していてもよい。例え
ば、好適な完全芳香族ポリエステルは、通常重量平均分
子量が約2,000〜200,000、好ましくは約10,000〜50,00
0、特に好ましくは約20,000〜25,000である。また好適
な完全芳香族ポリエステルアミドは、通常、分子量が約
5,000〜50,000、好ましくは約10,000〜30,000、例え
ば、15,000〜17,000である。分子量の測定は、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーならびにその他のポリ
マーの溶融形成を伴なわない標準的測定法、例えば圧縮
成形フィルムについて赤外分光法により末端基を定量す
ることにより実施できる。またペンタフルオロフェノー
ル溶液にして光散乱法を用いて分子量を測定することも
できる。
上記の完全芳香族ポリエステルアミドは、温度60℃で
ペンタフルオロフェノールに0.1重量%濃度で溶解した
ときに、少なくとも約2.0dl/g、例えば約2.0〜10.0dl/g
の対数粘度(I.V.)を一般に示す。
特に好ましい異方性溶融相を形成するポリエステル
は、6−ヒドロキシ−2−ナフトイル、2,6−ジヒドロ
キシナフタレン及び2,6−ジカルボキシナフタレン等の
ナフタレン部分単位を約10モル%以上の量で含有する。
好ましいポリエステルアミドは、上記ナフタレン部分
と、4−アミノフェノール又は1,4−フェニレンジアミ
ンからなる部分との反復単位を含有するものである。具
体的には以下の通りである。
(A)本質的に下記反復単位I及びIIからなるポリエス
テル; このポリエステルは、単位Iを約10〜90モル%及び単
位IIを約10〜90モル%含有する。一態様において単位I
は約65〜85モル%(例えば、約75モル%)の量まで存在
する。他の態様において、単位IIは約15〜35モル%、好
ましくは約20〜30モル%の低濃度の量で存在する。また
環に結合している水素原子の少なくとも一部は、炭素数
1〜4のアルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基、置
換フェニル基及びこれらの組み合せからなる群から選ば
れた置換基で置換されていてもよい。
(B)本質的に下記の反復単位II、III及びIVからなる
ポリエステル; このポリエステルは単位IIを約30〜70モル%含有す
る。このポリエステルは、好ましくは、単位IIを約40〜
60モル%、単位IIIを約20〜30モル%及び単位IVを約20
〜30モル%含有する。また環に結合している水素原子の
少なくとも一部は、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロ
ゲン原子、フェニル基、置換フェニル基及びこれらの組
み合せからなる群から選ばれた置換基により置換されて
いてもよい。
(C)本質的に下記反復単位II、IV、V及びVIからなる
ポリエステル; (式中、Rはメチル基、クロロ、ブロモまたはこれらの
組み合せを意味し、芳香環上の水素原子に対する置換基
である) このポリエステルは、単位IIを約20〜60モル%、単位
IVを約5〜35モル%、単位Vを約5〜18モル%及び単位
VIを約20〜40モル%含有する。このポリエステルは、好
ましくは、単位IIを約35〜45モル%、単位IVを約15〜25
モル%、単位Vを約10〜15モル%及び単位VIを約25〜35
モル%含有する。ただし、単位IVとVの合計モル濃度は
単位VIのモル濃度に実質的に等しい。また、環に結合し
ている水素原子の少なくとも一部は、炭素数1〜4のア
ルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン原
子、フェニル基、置換フェニル基及びこれらの組み合せ
からなる群から選ばれた置換基により置換されていても
よい。この完全芳香族ポリエステルは、温度60℃でペン
タフルオロフェノールに0.3W/V%の濃度で溶解したと
き、少なくとも2.0dl/g、例えば2.0〜10.0dl/gの対数粘
度を一般に示す。
(D)本質的に下記反復単位I、II、VII及びVIIIから
なるポリエステル; (式中、Arは少なくとも1個の芳香族環を含む2価基を
意味する)で示されるジオキシアリール単位 (式中、Arは前記に同じ)で示されるジカルボキシアリ
ール単位 このポリエステルは、単位Iを約20〜40モル%、単位
IIを約10モル%を越え、約50モル%以下、単位VIIを約
5モル%を越え、約30モル%以下、及び単位VIIIを5モ
ル%を越え、約30モル%以下の量で含有する。このポリ
エステルは、好ましくは、単位Iを約20〜30モル%、例
えば、約25モル%、単位IIを約25〜40モル%、例えば、
約35モル%、単位VIIを約15〜25モル%、例えば、約20
モル%、及び単位VIIIを約15〜25モル%、例えば、約20
モル%含有する。また、環に結合している水素原子の少
なくとも一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基、置換
フェニル基及びこれらの組み合せからなる群から選ばれ
た置換基で置換されていてもよい。
単位VIIとVIIIは、ポリマー主鎖内でこれらの単位を
両側の他の単位に結げている2価の結合が、1または2
以上の芳香環上で対称的配置にある(例えば、ナフタレ
ン環上に存在するときは互いにパラの位置か、または対
角環上に配置されている)と言う意味で対称的であるの
が好ましい。ただし、レゾルシノール及びイソフタル酸
から誘導されるような非対称単位も使用できる。
好ましいジオキシアリール単位VIIは であり、好ましいジカルボキシアリール単位VIIIは である。
(E)本質的に下記反復単位I、VII、VIIIからなるポ
リエステル; (式中、Arは前記に同じ)で示されるジオキシアリール
単位 (式中、Arは前記に同じ)で示されるジカルボキシアリ
ール単位 このポリエステルは、単位Iを約10〜90モル%、単位
VIIを5〜45モル%及び単位VIIIを5〜45モル%の量で
含有する。このポリエステルは、好ましくは単位Iを約
20〜80モル%、単位VIIを約10〜40モル%及び単位VIII
を約10〜40モル%含有する。さらに好ましくは、このポ
リエステルは、約60〜80モル%の単位I、約10〜20モル
%の単位VII、及び約10〜20モル%の単位VIIIを含有す
る。また環に結合している水素原子の少なくとも一部
は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、ハロゲン原子、フェニル基、置換フェニル基及
びこれらの組み合せよりなる群から選ばれた置換基で置
換されていてもよい。
好ましいジオキシアリール単位VIIは であり、好ましいジカルボキシアリール単位VIIIは である。
(F)本質的に下記反復単位I、IX、X及びVIIからな
るポリエステルアミド; (式中、Aは少なくとも1個の芳香環を含む2価基また
は2価トランス−シクロヘキサン基を意味する)で表わ
される単位 一般式Y-Ar-Z X (式中、Arは前記に同じ。YはO、NHまたはNR、ZはNH
またはNRをそれぞれ意味し、Rは炭素数1〜4のアルキ
ル基またはアリール基を意味する)で表わされる単位 一般式O-Ar-O VII (式中、Arは前記に同じ)で表わされるジオキシアリー
ル単位 このポリエステルアミドは、単位Iを約10〜90モル
%、単位IXを5〜45モル%、単位Xを5〜45モル%、及
び単位VIIを0〜40モル%の量で含有する。また環に結
合している水素原子の少なくとも一部は、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン
原子、フェニル基、置換フェニル基及びこれらの組み合
せよりなる群から選ばれた置換基より置換されていても
よい。
好ましいジカルボキシアリール単位IXは であり、好ましい単位Xは であり、好ましいジオキシアリール単位VIIは である。
更に、本発明の異方性溶融相を形成するポリマーに
は、一つのポリマー鎖の一部が上記異方性溶融相を形成
するポリマーのセグメントから構成され、残りの部分が
異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂のセグメントか
ら構成されるポリマーも含まれる。
上記液晶性ポリマーの熱変形温度は、通常80〜400
℃、好ましくは120〜350℃程度であり、耐熱性に優れ
る。特に熱変形温度150〜250℃の液晶性ポリマーは成膜
性に優れるので好ましい。また液晶性ポリマーフィルム
は水蒸気透過率が約0.1g/m2・100μm・24時間・気圧以
下であり、防湿性に優れる共に、酸素ガス及び炭酸ガス
透過性が1.0cc/m2・25μm・24時間・気圧以下であり、
ガスバリア性にも優れる。また温度70℃、相対湿度96%
で500時間放置しても0.003〜0.02%程度しか変化せず、
寸法安定性にも優れている。
上記液晶性ポリマーは、液晶性ポリマーフィルム中に
少なくとも50重量%、好ましくは75重量%以上含有され
る。
本発明に使用される異方性溶融相を形成する溶融加工
可能なポリマー組成物は、その他の異方性溶融相を形
成するポリマー、異方性溶融相を形成しない熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂、低分子有機化合物、無機物
のうち少なくとも一種を含有していてもよい。なお、組
成物中の異方性溶融相を形成するポリマーと他の成分と
は熱力学的に相溶していてもよい。
上記の熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリブタジエン、
ポリイソプレン、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、
エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、アイオノマ
ー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、BS樹脂、ポリ
ウレタン、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、芳香族ポリエステル、ポ
リアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルエーテル、ポリエーテルイミド、ポリア
ミドイミド、ポリエーテルエーテルイミド、ポリエーテ
ルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリサル
フォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンオ
キシド等が含まれる。
上記の熱硬化性樹脂としては、例えばフェノール樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アルキド
樹脂等が含まれる。
上記の低分子有機化合物としては、例えば、熱可塑
性樹脂及び熱硬化性樹脂に通常添加される物質、すなわ
ち、可塑剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の耐侯・耐光
安定剤、帯電防止剤、難燃剤、染料や顔料等の着色剤、
発泡剤、更に、ジビニル系化合物、過酸化物や加硫剤等
の架橋剤及び流動性や離型性の改善のための滑剤として
使用される低分子有機化合物が含まれる。
さらに上記の無機物としては、例えば、熱可塑性樹
脂及び熱硬化性樹脂に通常添加される物質、すなわち、
ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維、ボ
ロン繊維、アスベスト等の一般無機繊維、炭酸カルシウ
ム、高分散性けい酸、アルミナ、水酸化アルミニウム、
タルク粉、マイカ、ガラスフレーク、ガラスビーズ、石
英粉、けい砂、各種金属粉末、カーボンブラック、硫酸
バリウム、焼石こう等の粉末物質及び炭酸けい素、ボロ
ンナイトライトや窒化けい素等の無機化合物、ウイスカ
ーや金属ウイスカー等が含まれる。
前記液晶性ポリマー層に対して接着性を有する熱可塑
性ポリマーとは、溶融状態及び冷却固化状態の液晶性ポ
リマー層に対して接着するものである。このような接着
性熱可塑性ポリマーとしては、変性ポリオレフィン、変
性ポリエステルなどが好ましい。変性ポリオレフィン、
変性ポリエステルは、押出し成形に際して熱分解せず、
フィルム成形能を有するものが使用される。
上記変性ポリオレフィンとしては、カルボキシ基、グ
リシジル基、及びアルコキシシラン基から選択された少
なくとも一種の官能基が導入された変性ポリオレフィン
が好ましい。また、変性ポリオレフィンは、例えば、ヒ
ドロキシル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
基、アミノ基などを有していてもよい。これらの官能基
は複数組合せてもよい。このような変性ポリオレフィン
としては、例えば、カルボキシ変性ポリオレフィン、グ
リシジル変性ポリオレフィン、アルコキシシラン変性ポ
リオレフィン、カルボキシ変性エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、グリシジル変性エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、アルコキシシラン変性エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、カルボキシ変性エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、グリシジル変性エチレン−酢酸ビニル共
重合体、アルコキシシラン変性エチレン−酢酸ビニル共
重合体等が例示される。
なお、カルボキシ変性、グリシジル変性、アルコキシ
シラン変性とは、例えばアクリル酸、無水マレイン酸等
の不飽和カルボン酸又はその酸無水物;グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート等のグリシジル基
を有する重合性不飽和化合物;メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン等のアルコキシシラン基を有する重
合性不飽和化合物で変性したことを意味する。
また上記ポリエステルは、多価カルボン酸、多価アル
コール、ヒドロキシカルボン酸を構成成分としており、
必要に応じて、少量の一価のカルボン酸、一価のアルコ
ールが使用される。
多価カルボン酸としては、二価以上のカルボン酸、例
えば、シュウ酸、マレイン酸、無水マレイン酸、コハク
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ドデカン酸等の脂肪族多価カルボン
酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族多価カ
ルボン酸;フタル酸、無水フタル酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピ
ロメリット酸、無水ピロメリット酸、トリメシン酸、ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4′−ジ
カルボン酸、3−スルホイソフタル酸等の芳香族多価カ
ルボン酸等が例示される。これらの多価カルボン酸は一
種以上混合して使用できる。本発明では、上記多価カル
ボン酸のうちテレフタル酸を30〜80モル%、アジピン
酸、セバシン酸、及びイソフタル酸から選択された多価
カルボン酸を70〜20モル%とする変性ポリエステルを使
用する。
多価アルコールとしては、二価以上のアルコール、例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメ
チレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、グリセロール、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等の脂肪族多
価アルコール;レゾルシノール、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、4,4′−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)フェニル−2,2−プロパン、4,4′−ビス
(2−ヒドロキシプロピル)フェニル−2,2−プロパ
ン、4,4′−ビス(2−ヒドロキシエトキシエチル)フ
ェニル−2,2−プロパン等の芳香族多価アルコールが例
示される。これらの多価アルコールは一種以上混合して
使用できる。上記多価アルコールのうち、エチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、特に1,4−ブタンジオー
ルが好ましい。
ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、オキ
シプロピオン酸等の脂肪族ヒドロキシカルボン酸;ヒド
ロキシ安息香酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸が例示
され、一種以上混合して使用できる。
なお、ここにいうポリエステルには、該ポリエステル
の構成成分をセグメント構成成分とする他のポリマー、
例えば、ポリエステルエーテル、ポリエステルアミド、
ポリエステルカーボネート等も含まれる。
なお、フィルムの接着作業性等の点から、上記接着性
熱可塑性ポリマーのうちヒートシール性や、ホットメル
ト接着性を示すポリマーが好ましい。
これらの接着性熱可塑性ポリマーは、一種又は二種以
上混合して使用される。また接着性熱可塑性ポリマー層
は複数の層で構成されていてもよい。
なお、接着性熱可塑性ポリマー層が、液晶性ポリマー
層に限らず他のポリマー層との接着性にも優れているの
で、熱可塑性ポリマー層には、他のポリマー層、例え
ば、溶融状態及び冷却固化状態の液晶性ポリマー層に対
して接着性を有さない非接着性熱可塑性ポリマー層が積
層されていてもよい。非接着性熱可塑性ポリマーは、押
出し成形に際して熱分解せず、フィルム形成能を有する
ものが使用される。
このような非接着性熱可塑性ポリマーとしては、例え
ば、オレフィン系ポリマー、ポリアルキレンテレフタレ
ートやポリカーボネート、ポリアミド、ポリアリレー
ト、ポリアセタール、ポリエーテルイミド、ポリエーテ
ルエーテルケトン、ポリエーテルサルホン、ポリサルホ
ン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンエーテ
ル等のポリマーが使用できる。
上記オレフィン系ポリマーとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ
−4−メチルペンテン−1、アイオノマー、エチレン−
アクリル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体等が例示できる。これらのポリオレフィン系フィル
ムのうち、ポリエチレン、特に高密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、ポリプロピレンやエチレン−プロピ
レン共重合体が好ましい。オレフィン系ポリマーを積層
することにより、水蒸気バリア性をより一層高めること
ができると共に、ヒートシール性を確保できる。従っ
て、ピロー包装、四方シート等により袋を容易に形成で
きる。
ポリアルキレンテレフタレートとしては、炭素数2〜
6程度のアルキレン基を有するものや、上記アルキレン
基の一部にシクロアルキレン基やエーテル基等を有する
もの、特にポリエチレンテレフタレートや、耐熱性の高
いポリアルキレンテレフタレート、例えばエチレングリ
コールの一部を1,4−シクロヘキサンジメタノールやジ
エチレングリコール等で置換したいわゆるPET-G、ポリ
ブチレンテレフタレートが好ましい。なお、耐熱性高い
ポリアルキレンテレフタレートは、前記液晶性ポリマー
と容易に共押出し成形できる。ポリアルキレンテレフタ
レート層を積層することにより、酸素ガスバリア性等の
ガスバリア性を高めることができると共に、耐熱性に優
れるフィルムが得られる。
これらの非接着性熱可塑性ポリマーは、一種又は二種
以上混合して使用される。また非接着性熱可塑性ポリマ
ー層は複数の層で構成してもよい。
また前記接着性熱可塑性ポリマー及び非接着性熱可塑
性ポリマーは、接着性熱可塑性ポリマー層及び非接着性
熱可塑性ポリマー層に少なくとも50重量%、好ましくは
75重量%以上含有され、前記の熱可塑性樹脂、低分
子有機化合物や粘着付与剤、ワックス等、無機物等を
含有していてもよい。
そして、上記液晶性ポリマー及び接着性熱可塑性ポリ
マーをそれぞれ押出し機で溶融して共押出し成形機に押
出し、共押出し成形機で、上記液晶性ポリマー層の両面
に少なくとも接着性熱可塑性ポリマー層を形成した状態
で押出す。
上記共押出し成形機は、多層に共押出し成形できる装
置であれば特に制限されない。共押出し成形機として
は、例えば、マルチマニホールドダイ、フィードブロッ
クと単層ダイとを組合せたフィードブロック方式I、フ
ィードブロックとマルチマニホールドダイとを組合せた
フィードブロック方式IIや、クローレン社のベインダイ
等のように、多層フィルムの各層を形成するポリマーの
成形温度に差を設けて共押出し成形できる装置等が使用
できる。なお、フィードブロックとは、米国のダウ社、
イーガン社、クローレン社等により販売されている共押
出し多層フィルム製造装置において溶融ポリマーを積層
する装置である。
以下に、本発明の多層フィルムの製造方法を、添付図
面に基づいて説明する。
第1図は本発明の多層フィルムの製造方法の一例を示
す概略図であり、この例では前記フィードブロック方式
Iの共押出し成形装置を用い、液晶性ポリマー層の両面
に接着性熱可塑性ポリマー層と非接着性熱可塑性ポリマ
ー層とが積層された5層構造のフィルムを製造してい
る。
液晶性ポリマーを押出し機(図示せず)で溶融して押
出し、第1の流路(1)を通じてフィードブロック
(4)に供給し、液晶性ポリマー層を形成する。また前
記接着性熱可塑性ポリマーを、押出し機(図示せず)で
溶融して押出し、第2の流路(2a)(2b)を通じて、フ
ィードブロック(4)のうち上記液晶性ポリマー層の外
側へ供給する。さらには、前記非接着性熱可塑性ポリマ
ーを、押出し機(図示せず)で溶融して押出し、第3の
流路(3a)(3b)を通じて、フィードブロック(4)の
うち上記接着性熱可塑性ポリマー層の外側へ供給する。
フィードブロック(4)内では、5つの流路の合流点
で液晶性ポリマーと接着性熱可塑性ポリマーと非接着性
熱可塑性ポリマーとが合流し、液晶性ポリマー層を中間
層とする5層構造の溶融ポリマーが形成される。なお、
この例では、上記第2の流路(2a)(2b)及び第3の流
路(3a)(3b)はフィードブロック(4)に装着された
セレクタープラグ(5a)(5b)の流路切換えにより、そ
れぞれ連通している。セレクタープラグ(5a)(5b)
は、その切換え操作により第2の流路(2a)(2b)及び
第3の流路(3a)(3b)を任意の組合せで連通できる装
置である。
次いで、5層構造の溶融ポリマーを、フィードブロッ
ク(4)に接続されたシングルマニホールドのTダイ
(6)、すなわち単層ダイに供給し、フィルム状に押出
している。Tダイ(6)から押出された5層構造のフィ
ルム(7)を、冷却ロール(8)で冷却すると共に、該
冷却ロール(8)と対向して配された圧着ロール(9)
で圧着しながら、巻き取りロール(10)で巻き取ること
により、液晶性ポリマー層の両面に接着性熱可塑性ポリ
マー層と非接着性熱可塑性ポリマー層とが形成された多
層フィルムが得られる。
なお、非接着性熱可塑性ポリマー層は必ずしも必要で
はなく、この場合、セレクタープラグの切換え操作によ
り非接着性熱可塑性ポリマーをフィードブロック(4)
に供給しなければよい。
このようにして多層フィルムを製造すると、多層フィ
ルムの特性を著しく高めることができる。より詳細に
は、液晶性ポリマー単独でフィルム化すると、ダイ先端
のリップ部の摩擦力により液晶性ポリマーフィルムの外
皮が剥離し、フィルムの均一性が低下するが、液晶性ポ
リマー層の両面に接着性熱可塑性ポリマー層が積層され
ているので、均一性に優れたフィルムが得られる。また
液晶性ポリマーフィルムは、前記のようにTD方向の強度
が著しく低下するが、液晶性ポリマー層と接着性熱可塑
性ポリマー層とが一体化した状態で積層されているの
で、TD方向の強度が低下することがないだけでなく、一
軸又は二軸方向に容易に延伸することができ、多層フィ
ルムの強度を著しく高めることができる。
さらには、上記接着性熱可塑性ポリマー層や、ヒート
シール性やホットメルト接着性を有する非接着性熱可塑
性ポリマー層が、多層フィルムのうち少なくとも一方の
最外層に位置するように積層すると、接着性熱可塑性ポ
リマー層等でヒートシール性、ホットメルト接着性を確
保できるので、種々の包装用フィルムとして利用でき
る。
なお、共押出し成形機、例えば第1図に示すような多
数の流路を有する共押出し成形機を用い、各流路に供給
するポリマーの種類を変えたり、各流路と連通する押出
し機を適宜数の接続したり、前記セレクタープラグによ
り、連通する流路を調整することにより、種々の積層形
態を有する多層フィルムを製造できる。
第2図は本発明の製造方法により得られる多層フィル
ムの一積層形態を示す概略断面図であり、第2図(A)
に示すように、液晶性ポリマー層(11)の両面に接着性
熱可塑性ポリマー層(12a)(12b)を積層してもよく、
第2図(B)に示すように、液晶性ポリマー層(21)の
一方の面に複数の接着性熱可塑性ポリマー層(22a)(2
2b)を積層するとともに、他方の面に1つの接着性熱可
塑性ポリマー層(22c)を積層してもよい。また第2図
(C)に示すように、液晶性ポリマー層(31)の両面に
接着性熱可塑性ポリマー層(32a)(32b)を積層すると
共に、該接着性熱可塑性ポリマー層(32a)(32b)のう
ち一方の面に、非接着性熱可塑性ポリマー層(33)を積
層したり、第2図(D)に示すように、液晶性ポリマー
層(41)の両面に、接着性熱可塑性ポリマー層(42a)
(42b)と非接着性熱可塑性ポリマー層(43a)(43b)
を順次積層してもよい。更には、第2図(E)に示され
るように、液晶性ポリマー層(51)の一方の面に、複数
の接着性熱可塑性ポリマー層(52a)(52b)および非接
着性熱可塑性ポリマー層(53a)を積層し、他方の面に
接着性熱可塑性ポリマー層(52c)と非接着性熱可塑性
ポリマー層(53b)を順次積層してもよい。第2図
(E)に示されるように、複数の接着性熱可塑性ポリマ
ー層(52a)(52b)を積層すると各接着性熱可塑性ポリ
マー層(52a)(52b)により、液晶性ポリマー層(51)
及び非接着性熱可塑性ポリマー層(53a)に対する接着
機能を分担させることができるので、接着強度を高める
ことができる。
なお、多層フィルムの積層形態は第2図に示される構
造に限らず、液晶性ポリマー層の表裏面に少なくとも接
着性熱可塑性ポリマー層を積層すればよく、他の層の積
層位置は特に限定されず、目的に応じて適宜設定でき
る。例えば、液晶性ポリマー層、接着性熱可塑性ポリマ
ー層や、必要に応じて非接着性熱可塑性ポリマー層を複
数の層で形成してもよく、液晶性ポリマー層と接着性熱
可塑性ポリマー層とを交互に積層してもよい。
多層フィルムの積層数は、特に制限されないが、通常
3〜11層程度、好ましくは3〜7層である。
なお、液晶性ポリマーの押出し温度は、その種類など
に応じて適宜設定でき、通常、該ポリマーの軟化点以上
の温度である。例えば、前記好ましい液晶性ポリマーで
は、通常200〜400℃、好ましくは240〜340℃程度の温度
で押出される。なお、ここにいう軟化点とは、液晶性ポ
リマーの溶融流動可能な最低温度を意味する。また接着
性又は非接着性熱可塑性ポリマーの押出し温度は、液晶
性ポリマーの押出し温度をTとするとき、(T-50)℃よ
りも高温であるのが好ましい。より好ましくは液晶性ポ
リマーの押出し温度±50℃程度である。
また各ポリマーの押出し速度、冷却ロールの温度、フ
ィルムの引取り速度等の成形条件は、所望するフィルム
の特性に応じて適宜設定できる。
なお、多層フィルムは、ロール延伸、ベルト延伸、テ
ンター延伸、チューブ延伸等の慣用の延伸手段により、
適宜の倍率に一軸または二軸延伸してもよい。
本発明により得られた多層フィルムの厚みは特に制限
されないが、好ましくは10〜1000μm程度である。上記
液晶性ポリマー層の膜厚は、通常1〜500μm、好まし
くは5〜250μm程度である。また上記接着性熱可塑性
ポリマー層及び非接着性熱可塑性ポリマー層の膜厚は、
通常1〜100μm程度である。
なお、得られた多層フィルムには、コロナ放電処理、
スパッタリング処理、高周波処理、火炎処理、クロム酸
処理、溶剤エッチング処理、アンダーコート処理等や、
これらを組合せた表面処理を施してもよい。
本発明により得られた多層フィルムは、耐熱性、ガス
バリアー性、寸法安定性等に優れる液晶性ポリマー層
と、接着性熱可塑性ポリマー層とを有し、TD方向の強度
及び接着性に優れているので、種々の被包装物の個装、
内装、外装、製袋用フィルムとして使用できる。例え
ば、レトルト食品、電子レンジ用食品等の食品用包装
材、油性調理材料の包装材、薬品用包装材、化粧品用包
装材、芳香性物質の保香性包装材等の他、例えば、机、
実験台等の保護フィルム等の種々の用途に使用できる。
[発明の効果] 以上のように、本発明の多層フィルムの製造方法によ
れば、共押出し成形機を用いて、液晶性ポリマー層の両
面に、少なくとも、該液晶性ポリマー層に対して接着性
を有する熱可塑性ポリマー層を形成した状態で多層に押
出し、かつ、前記接着性を有する熱可塑性ポリマーとし
て、前記変性ポリオレフィン又は変性ポリエステルを用
いるので、液晶性ポリマーの優れた特性を生かしつつ、
TD方向の強度及び接着性に優れ、包装用フィルム等とし
て好適なフィルムを経済的かつ工業的に製造できる。
[実施例] 以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明す
る。
実施例1 第1図に示す共押出し成形機のうち流路(1)に前記
反復単位I、IIで構成されたポリエステル(A)からな
る液晶性ポリマー(ポリプラスチック(株)製、商品名
ベクトラA900)を押出し機を用いて供給し、グリシジル
変性ポリエチレン(日本石油化学(株)製、レクスパー
ルJ-3700)を押出し機を用いて流路(2a)(2b)にそれ
ぞれ供給することにより、第2図(A)に示すように、
10μmの液晶性ポリマー層(11)の両面に、それぞれ10
μmの接着性熱可塑性ポリマー層(12a)(12b)が積層
された多層フィルムを作製した。
実施例2 実施例1のグリシジル変性ポリエチレンに代えて、ポ
リエステル(東洋紡(株)製、商品名バイロンGM-900)
を用いる以外、実施例1と同様にして10μmの液晶性ポ
リマー層(11)の両面に、それぞれ10μmの接着性熱可
塑性ポリマー層(12a)(12b)が積層された多層フィル
ムを作製した。
実施例3 第1図に示す共押出し機のうち、実施例1の液晶性ポ
リマーを流路(1)に、グリシジル変性ポリエチレンを
それぞれ流路(2a)(2b)に、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)(ポリプラスチック(株)製、オルトクロ
ロフェノール中、温度25℃で測定した固有粘度1.0dl/
g)を流路(3a)に供給することにより、第2図(C)
に示すように、10μmの液晶性ポリマー層(31)の一方
の面に、5μmの接着性熱可塑性ポリマー層(32a)を
介して、15μmのPBT(33)が積層され、他方の面に5
μmの接着性熱可塑性ポリマー層(32b)が積層された
多層フィルムを作製した。
実施例4 実施例3のグリシジル変性ポリエチレンに代えて、ア
ルコキシシラン変性エチレン−アクリル酸エチル共重合
体(三井デュポン(株)製、商品名HPR AS252)を用い
る以外、実施例3と同様にして、第2図(C)に示すよ
うに、10μmの液晶性ポリマー層(31)の一方の面に、
5μmの接着性熱可塑性ポリマー層(32a)を介して15
μmのPBT(33)が積層され、他方の面に5μmの接着
性熱可塑性ポリマー層(32b)が積層された多層フィル
ムを作製した。
実施例5 実施例3のグリシジル変性ポリエチレンに代えて、グ
リシジル変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(住友化学
工業(株)製、商品名ボンファースト7B)を用いる以
外、上記実施例3と同様にして、第2図(C)に示すよ
うに、10μmの液晶性ポリマー層(31)の一方の面に、
5μmの接着性熱可塑性ポリマー層(32a)を介して15
μmのPBT(33)が積層され、他方の面に5μmの接着
性熱可塑性ポリマー層(32b)が積層された多層フィル
ムを作製した。
実施例6 実施例3のグリシジル変性ポリエチレンに代えて、ア
クリル酸エステル−無水マレイン酸変性ポリエチレン
(住友化学工業(株)製、商品名ボンダインAX8060)を
用いる以外、上記実施例3と同様にして、第2図(C)
に示すように、10μmの液晶性ポリマー層(31)の一方
の面に、5μmの接着性熱可塑性ポリマー層(32a)を
介して15μmのPBT(33)が積層され、他方の面に5μ
mの接着性熱可塑性ポリマー層(32b)が積層された多
層フィルムを作製した。
実施例7 実施例3のグリシジル変性ポリエチレンに代えて、ポ
リエステル(東亞合成化学(株)製、商品名アロンメル
トPES-140H)を用いる以外、上記実施例3と同様にし
て、第2図(C)に示すように、10μmの液晶性ポリマ
ー層(31)の一方の面に、5μmの接着性熱可塑性ポリ
マー層(32a)を介して15μmのPBT(33)が積層され、
他方の面に5μmの接着性熱可塑性ポリマー層(32b)
が積層された多層フィルムを作製した。
実施例8 実施例3のグリシジル変性ポリエチレンに代えて、ポ
リエステル(東レ(株)製、ケミットR50)を用いる以
外、上記実施例3と同様にして、第2図(C)に示すよ
うに、10μmの液晶性ポリマー層(31)の一方の面に、
5μmの接着性熱可塑性ポリマー層(32a)を介して15
μmのPBT(33)が積層され、他方の面に5μmの接着
性熱可塑性ポリマー層(32b)が積層された多層フィル
ムを作製した。
実施例9 第1図に示す共押出し成形機のうち、流路(1)に実
施例1の液晶性ポリマーを、流路(2a)(2b)にそれぞ
れ実施例1のグリシジル変性ポリエチレンを押出し機を
用いて供給した。また流路(3a)(3b)のうち一方の流
路(3a)に、グリコール成分の一部を1,4−シクロヘキ
サンジメタノールで置換したポリエチレンテレフタレー
ト(PET-G)(イーストマン・ケミカル・プロダクツ社
製、商品名PETG5116)を、他方の流路(3b)にポリエチ
レンテレフタレート(PET)(ユニチカ(株)製、固有
粘度0.65)をそれぞれ押出し機を用いて供給することに
より、第2図(D)に示すように、10μmの液晶性ポリ
マー層(41)の一方の面に、5μmの接着性熱可塑性ポ
リマー層(42a)を介して10μmのPET-G(43a)が積層
され、他方の面に5μmの接着性熱可塑性ポリマー層
(42b)を介して10μmのPET(43b)が積層された多層
フィルムを作製した。
実施例10 実施例9のグリシジル変性ポリエチレンに代えて、実
施例2のポリエステルを用いる以外、実施例9と同様に
して、第2図(D)に示すように、10μmの液晶性ポリ
マー層(41)の一方の面に、5μmの接着性熱可塑性ポ
リマー層(42a)を介して10μmのPET-G(43a)が積層
され、他方の面に5μmの接着性熱可塑性ポリマー層
(42b)を介して10μmのPET(43b)が積層された多層
フィルムを作製した。
比較例1 通常のTダイ押出機を用いて、実施例1の液晶性ポリ
マーを厚み30μmのフィルムに成形した。
比較例2 実施例1の液晶性ポリマーと実施例3のポリブチレン
テレフタレートとを通常の共押出し成形機を用いて押出
し成形したものの、互いに接着性を示さず、液晶性ポリ
マー層とポリプロピレン層とが容易に剥離し、複合化す
ることが困難であった。また第1図に示すフィードブロ
ック方式の共押出し成形機を用いても、上記と同様に複
合フィルム化することができなかった。従って、得られ
たフィルムを、以下の試験に供しなかった。
そして、フィルムのTD方向と、該方向と直交するMD方
向の引張強度を測定すると共に、酸素ガス透過率及び水
蒸気透過率を下記の条件で測定したところ、表に示す結
果を得た。
酸素ガス透過率 温度23℃、相対湿度60%の条件で、窒素ガス98%、水
素ガス2%からなるキャリアガスを用い、ASTM D-3985-
81に準じて等圧法で測定した。
水蒸気透過率 温度25℃、相対湿度90%の条件で、キャリアガスとし
て空気を用い、ASTM F-372-73に準じて赤外線センサを
用いて測定した。
表より明らかなように、比較例1のフィルムはTD方向
の強度が著しく弱く、裂け易いものであった。なお、比
較例2のフィルムは互いに接着性を示さず、材料が無駄
となり、経済的でなかった。また比較例のフィルムはい
ずれもヒートシール及びドライラミネーションすること
ができなかった。
これに対して、各実施例の多層フィルムは、いずれも
TD方向の強度及びガスバリア性に優れると共に、接着性
熱可塑性ポリマー層を利用して、ポリブチレンテレフタ
レートフィルムやポリエチレンテレフタレートフィルム
等とドライラミネートできると共に、ヒートシールによ
り包装用袋を容易に作製することができた。また実施例
9及び10の場合には、PET-G層によってもヒートシール
により袋を作製することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多層フィルムの製造方法の一例を示す
概略図、 第2図(A)(B)(C)(D)(E)はそれぞれ本発
明の方法により得られた多層フィルムの積層形態の一例
を示す概略断面図である。 (11)(21)(31)(41)(51)……液晶性ポリマー
層、(12a)(12b)(22a)(22b)(22c)(32a)(32
b)(42a)(42b)(52a)(52b)(52c)……接着性熱
可塑性ポリマー層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共押出し成形機を用いて、液晶性ポリマー
    層の両面に、少なくとも、該液晶性ポリマー層に対して
    接着性を有する熱可塑性ポリマー層を形成した状態で多
    層に押出し、多層フィルムを製造する方法であって、前
    記接着性を有する熱可塑性ポリマーとして、カルボキシ
    基、グリシジル基、及びアルコキシシラン基から選択さ
    れた少なくとも一種の官能基が導入された変性ポリオレ
    フィン、又は多価カルボン酸成分がテレフタル酸30〜80
    モル%と、アジピン酸、セバシン酸、及びイソフタル酸
    から選択された多価カルボン酸70〜20モル%とで構成さ
    れた変性ポリエステルを用いる多層フィルムの製造方
    法。
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