JP2000094588A - 多層フィルムの製造方法 - Google Patents

多層フィルムの製造方法

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JP2000094588A
JP2000094588A JP10264216A JP26421698A JP2000094588A JP 2000094588 A JP2000094588 A JP 2000094588A JP 10264216 A JP10264216 A JP 10264216A JP 26421698 A JP26421698 A JP 26421698A JP 2000094588 A JP2000094588 A JP 2000094588A
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film
liquid crystalline
block copolymer
polymer
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JP10264216A
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English (en)
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Katsuhiko Sumida
克彦 隅田
Yoshihiro Otsuka
喜弘 大塚
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶性ポリマーの優れた特性を生かしつつ、
TD方向の強度及び接着性に優れ、包装用フィルム等と
して好適なフィルムを経済的かつ工業的に製造できる積
層フィルムの製造方法を提供すること。 【解決手段】 共押出し成形機を用いてサーモトロピッ
ク液晶性ポリマー層を含む多層フィルムを製造する方法
であって、上記液晶性ポリマー層の両面に、少なくと
も、該液晶性ポリマー層に対して接着性を有するエポキ
シ化ジエン系ブロック共重合体を含有する熱可塑性ポリ
マー層を形成した状態で多層に押出すことを特徴とする
多層フィルムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共押出し成形機を用い
て、包装用フィルム等として好適な液晶性ポリマー層を
含む多層フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被包装体の種類が拡大するにつれ
て、用途に応じた種々の包装用フィルムが開発されてい
る。例えば、包装用フィルムとして、高強度フィルム、
高弾性フィルム、柔軟性フィルム、接着性フィルム、透
明性フィルム、導電性フィルム、遮光性フィルム、ガス
バリアー性フィルム、耐熱性フィルム、耐薬品性フィル
ムや、これらを複合化した複合フィルム等が知られてい
る。しかしながら、これらの包装用フィルムは、それぞ
れ構成ポリマーの特性が著しく異なるため、用途に応じ
て使い分けされており、1つのフィルムで複数の特性を
同時に満足するのが困難である。
【0003】一方、エンジニアプラスチックの領域に属
する液晶性ポリマーは、機械的性質、寸法安定性、耐熱
性、化学的安定性、ガスバリアー性等に優れる他、電気
的性質も良好であるため、種々の要求性能を満足するフ
ィルム用原料ポリマーとして注目されている。
【0004】しかしながら、液晶性ポリマーフィルム
は、分繊して高弾性のスプリットファイバーが得られる
こと(特公昭60-42287号公報参照)からも明らかなよう
に、フィルムの幅方向(以下、TD方向という)の強度
が極端に弱い。
【0005】そして、上記液晶性ポリマーフィルムのT
D方向の強度を向上させるため、種々の方法が検討され
ている。例えば、インフレーション法によりブローアッ
プ比を大きくして二軸配向フィルムを得る方法(特開昭
56-46728号公報及び特開昭61-102234 号公報)、インフ
レーション法によりリングダイを回転させる方法(特開
昭56-2127 号公報、特開昭63-173620 号公報)、Tダイ
の内部に、加熱可能な多数の細隙を有する板状多孔体を
内設する方法(特開昭58-59818号公報)、3層共押出し
ダイを用いて、液晶性ポリマー層を中間層とし、両外層
を、液晶性ポリマーと非接着性の熱可塑性ポリマー、例
えばポリカーボネート、ポリオレフィン等で形成し、3
層を共押出しした後、外層を剥離して中間層の液晶性ポ
リマーフィルムを取出す方法(特開昭63-31729号公報)
等が提案されている。
【0006】しかしながら、上記のようにして得られた
液晶性ポリマーフィルムは、例えばポリテトラフルオロ
エチレン等と同様に、フィルム化しても、接着性が十分
でなく、ヒートシール性、ホットメルト接着性等を確保
できないので、その用途が著しく制限される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、液晶性ポリマーの優れた特性を生かしつつ、TD方
向の強度及び接着性に優れ、包装用フィルム等として好
適なフィルムを経済的かつ工業的に製造できる多層フィ
ルムの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、サーモトロピック液晶性ポリマーフィルムに対し
て優れた接着性を有する熱可塑性ポリマーを見出し、本
発明を完成した。すなわち、本発明は、共押出し成形機
を用いてサーモトロピック液晶性ポリマー層を含む多層
フィルムを製造する方法であって、上記液晶性ポリマー
層の両面に、少なくとも、該液晶性ポリマー層に対して
接着性を有するエポキシ化ジエン系ブロック共重合体を
含有する熱可塑性ポリマー層を形成した状態で多層に押
出す多層フィルムの製造方法により、上記課題を解決す
るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本明細書において、液晶性ポリマ
ーとは、加熱によって軟化流動し成形可能となり、かつ
溶融時に複屈折を有する異方性溶融相を示すサーモトロ
ピック液晶ポリマーとその組成物を意味する。
【0010】またフィルムとは、当該技術分野でシート
等と呼ばれることのある比較的薄く、実質的に平らな構
造物全てを含む意味に用いる。
【0011】上記の液晶性ポリマーとしては、下記の構
成成分等からなるポリマーが挙げられる。
【0012】(1) 芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボ
ン酸の一種又は二種以上 (2) 芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール
の一種又は二種以上 (3) 芳香族ヒドロキシカルボン酸の一種又は二種以上 (4) 芳香族チオールカルボン酸の一種又は二種以上 (5) 芳香族ジチオール、芳香族チオールフェノールの一
種又は二種以上 (6) 芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンの一種又
は二種以上。
【0013】上記構成成分からなる液晶性ポリマーとし
ては、 a) 構成成分(1) と(2) とからなるポリエステル、 b) 構成成分(3) からなるポリエステル、 c) 構成成分(1) と(2) と(3) とからなるポリエステ
ル、 d) 構成成分(4) からなるポリチオールエステル、 e) 構成成分(1) と(5) とからなるポリチオールエステ
ル、 f) 構成成分(1) と(4) と(5) とからなるポリチオール
エステル、 g) 構成成分(1) と(3) と(5) とからなるポリエステル
アミド、 h) 構成成分(1) と(2) と(3) と(5) とからなるポリエ
ステルアミド 等の組合せとして選択される。
【0014】なお、上記成分の組合せの範疇には含まれ
ないが、かかる液晶性ポリマーには芳香族ポリアゾメチ
ンが含まれ、具体例としてはポリ(ニトリロ−2−メチ
ル−1,4−フェニレンニトリロエチリジン−1,4−
フェニレンエチリジン)、ポリ(ニトリロ−2−メチル
−1,4−フェニレンニトリロメチリジン−1,4−フ
ェニレンメチリジン)、及びポリ(ニトリロ−2−クロ
ロ−1,4−フェニレンニトリロメチリジン−1,4−
フェニレンメチリジン)などが挙げられる。
【0015】更に上記成分の組合せの範疇には含まれな
いが、かかる液晶性ポリマーにはポリエステルカーボネ
ートが含まれる。このポリマーは本質的には4−オキシ
ベンゾイル単位、ジオキシフェニル単位、ジオキシカル
ボニル単位及びテレフタロイル単位を含んでいる。
【0016】前記芳香族ジカルボン酸としては、テレフ
タル酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4″
−トリフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4′−ジカルボン
酸、ジフェノキシエタン−4,4′−ジカルボン酸、ジ
フェノキシブタン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニ
ルエタン−4,4′−ジカルボン酸、イソフタル酸、ジ
フェニルエーテル−3,3′−ジカルボン酸、ジフェノ
キシエタン−3,3′−ジカルボン酸、ジフェニルエタ
ン−3,3′−ジカルボン酸、ナフタレン−1,6−ジ
カルボン酸などの芳香族ジカルボン酸;芳香族ジカルボ
ン酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体、例
えば、クロロテレフタル酸、ジクロロテレフタル酸、ブ
ロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、ジメチルテレ
フタル酸、エチルテレフタル酸、メトキシテレフタル
酸、エトキシテレフタル酸等が挙げられる。
【0017】脂環族ジカルボン酸としては、トランス−
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、シス−1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサン
ジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸;脂環族ジカルボ
ン酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体、例
えば、トランス−1,4−(1−メチル)シクロヘキサ
ンジカルボン酸、トランス−1,4−(1−クロロ)シ
クロヘキサンジカルボン酸等が挙げられる。
【0018】芳香族ジオールとしては、ハイドロキノ
ン、レゾルシン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、
4,4″−ジヒドロキシトリフェニル、2,6−ナフタ
レンジオール、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル、ビス(4−ヒドロキシフェノキシ)エタン、3,
3′−ジヒドロキシジフェニル、3,3′−ジヒドロキ
シジフェニルエーテル、1,6−ナフタレンジオール、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン等の芳
香族ジオール;芳香族ジオールのアルキル、アルコキシ
またはハロゲン置換体、例えば、クロロハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、1−ブチルハイドロキノ
ン、フェニルハイドロキノン、メトキシハイドロキノ
ン、フェノキシハイドロキノン、4−クロロレゾルシ
ン、4−メチルレゾルシン等が挙げられる。
【0019】脂環族ジオールとしては、トランス−1,
4−シクロヘキサンジオール、シス−1,4−シクロヘ
キサンジオール、トランス−1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、トランス−1,3−シクロヘキサンジオー
ル、シス−1,2−シクロヘキサンジオール、トランス
−1,3−シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族ジ
オール;脂環族ジオールのアルキル、アルコキシまたは
ハロゲン置換体、例えば、トランス−1,4−(1−メ
チル)シクロヘキサンジオール、トランス−1,4−
(1−クロロ)シクロヘキサンジオール等が挙げられ
る。
【0020】脂肪族ジオールとしては、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール等の直鎖状又は分岐状脂
肪族ジオールが挙げられる。
【0021】芳香族ヒドロキシカルボン酸としては、4
−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、6−
ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−1−ナ
フトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸;芳香族ヒド
ロキシカルボン酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲ
ン置換体、例えば、3−メチル−4−ヒドロキシ安息香
酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,
6−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ
−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメトキシ−4−
ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−5−メチル−2
−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ナ
フトエ酸、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、2,
3−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジク
ロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、2,5−ジクロロ−4
−ヒドロキシ安息香酸、3−ブロモ−4−ヒドロキシ安
息香酸、6−ヒドロキシ−5−クロロ−2−ナフトエ
酸、6−ヒドロキシ−7−クロロ−2−ナフトエ酸、6
−ヒドロキシ−5,7−ジクロロ−2−ナフトエ酸等が
挙げられる。
【0022】芳香族メルカプトカルボン酸としては、4
−メルカプト安息香酸、3−メルカプト安息香酸、6−
メルカプト−2−ナフトエ酸、7−メルカプト−2−ナ
フトエ酸等が挙げられる。
【0023】芳香族ジチオールとしては、ベンゼン−
1,4−ジチオール、ベンゼン−1,3−ジチオール、
ナフタレン−2,6−ジチオール、ナフタレン−2,7
−ジチオール等が挙げられる。
【0024】芳香族メルカプトフェノールとしては、4
−メルカプトフェノール、3−メルカプトフェノール、
2−メルカプトフェノール等が挙げられる。
【0025】芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン
としては、4−アミノフェノール、N−メチル−4−ア
ミノフェノール、1,4−フェニレンジアミン、N−メ
チル−1,4−フェニレンジアミン、N,N′−ジメチ
ル−1,4−フェニレンジアミン、3−アミノフェノー
ル、3−メチル−4−アミノフェノール、2−クロロ−
4−アミノフェノール、4−アミノ−1−ナフトール、
4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニル、4−アミノ
−4′−ヒドロキシジフェニルエーテル、4−アミノ−
4′−ヒドロキシジフェニルメタン、4−アミノ−4′
−ヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4′−ジアミ
ノフェニルスルフィド(チオジアニリン)、4,4′−
ジアミノジフェニルスルホン、2,5−ジアミノトルエ
ン、4,4′−エチレンジアニリン、4,4′−ジアミ
ノジフェノキシエタン、4,4′−ジアミノジフェニル
メタン(メチレンジアニリン)、4,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル(オキシジアニリン)等が挙げられ
る。
【0026】上記各構成成分からなる前記ポリマーa)な
いしh)は、構成成分及びポリマー中の組成比、シーケン
ス分布によっては、溶融時に複屈折を有しないものも存
在するが、本発明で用いられるポリマーは上記ポリマー
のうち溶融時に複屈折を有するものに限られる。
【0027】本発明で用いられる液晶性ポリマーは、従
来公知の方法で製造することができる。
【0028】本発明で好適に用いられる完全芳香族ポリ
マーは、一般溶剤には実質的に不溶である傾向を示し、
従って、溶液加工には不向きである。しかしながら、こ
れらのポリマーは通常の溶融加工法により容易に加工す
ることができる。なお、特に好ましい完全芳香族ポリマ
ーはペンタフルオロフェノールにはいくらか可溶であ
る。
【0029】本発明で使用される液晶性ポリマーは、成
膜性等を損わない範囲で適宜の分子量を有していてもよ
い。例えば、好適な完全芳香族ポリエステルは、通常重
量平均分子量が約2,000 〜200,000 、好ましくは約10,0
00〜50,000、特に好ましくは約20,000〜25,000である。
また好適な完全芳香族ポリエステルアミドは、通常、分
子量が約5,000 〜50,000、好ましくは約10,000〜30,00
0、例えば、15,000〜17,000である。分子量の測定は、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーならびにその
他のポリマーの溶融形成を伴なわない標準的測定法、例
えば圧縮成形フィルムについて赤外分光法により末端基
を定量することにより実施できる。またペンタフルオロ
フェノール溶液にして光散乱法を用いて分子量を測定す
ることもできる。
【0030】上記の完全芳香族ポリエステルアミドは、
温度60℃でペンタフルオロフェノールに0.1重量%
濃度で溶解したときに、少なくとも約2.0dl/g、
例えば約2.0〜10.0dl/gの対数粘度(I.V.)
を一般に示す。
【0031】特に好ましい異方性溶融相を形成するポリ
エステルは、6−ヒドロキシ−2−ナフトイル、2,6
−ジヒドロキシナフタレン及び2,6−ジカルボキシナ
フタレン等のナフタレン部分単位を約10モル%以上の量
で含有する。好ましいポリエステルアミドは、上記ナフ
タレン部分と、4−アミノフェノール又は1,4−フェ
ニレンジアミンからなる部分との反復単位を含有するも
のである。具体的には以下の通りである。
【0032】(A) 本質的に下記反復単位I 及びIIから
なるポリエステル;
【化1】 I
【化2】 II このポリエステルは、単位I を約10〜90モル%及び
単位IIを約10〜90モル%含有する。一態様において
単位I は約65〜85モル%(例えば、約75モル%)
の量まで存在する。他の態様において、単位IIは約15
〜35モル%、好ましくは約20〜30モル%の低濃度
の量で存在する。また環に結合している水素原子の少な
くとも一部は、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン
原子、フェニル基、置換フェニル基及びこれらの組み合
せからなる群から選ばれた置換基で置換されていてもよ
い。
【0033】(B) 本質的に下記の反復単位II、III 及
びIVからなるポリエステル;
【化3】 II
【化4】 III
【化5】 IV このポリエステルは単位IIを約30〜70モル%含有す
る。このポリエステルは、好ましくは、単位IIを約40
〜60モル%、単位III を約20〜30モル%及び単位
IVを約20〜30モル%含有する。また環に結合してい
る水素原子の少なくとも一部は、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、ハロゲン原子、フェニル基、置換フェニル基及
びこれらの組み合せからなる群 から選ばれた置換基に
より置換されていてもよい。
【0034】(C) 本質的に下記反復単位II、IV、V 及
びVIからなるポリエステル;
【化6】 II
【化7】 IV
【化8】 V
【化9】 VI (式中、Rはメチル基、クロロ、ブロモまたはこれらの
組み合せを意味し、芳香環上の水素原子に対する置換基
である) このポリエステルは、単位IIを約20〜60モル%、単
位IVを約5〜35モル%、単位V を約5〜18モル%及
び単位VIを約20〜40モル%含有する。このポリエス
テルは、好ましくは、単位IIを約35〜45モル%、単
位IVを約15〜25モル%、単位V を約10〜15モル
%及び単位VIを約25〜35モル%含有する。ただし、
単位IVとV の合計モル濃度は単位VIのモル濃度に実質的
に等しい。また、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4の
アルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基、置換フェニ
ル基およびこれらの組み合せからなる群から選ばれた置
換基により置換されていてもよい。この完全芳香族ポリ
エステルは、温度60℃でペンタフルオロフェノールに
0.3W/V%の濃度で溶解したとき、少なくとも2.
0dl/g、例えば2.0〜10.0dl/gの対数粘
度を一般に示す。
【0035】(D) 本質的に下記反復単位I 、II、VII
及びVIIIからなるポリエステル;
【化10】 I
【化11】 II
【化12】 VII (式中、Arは少なくとも1個の芳香族環を含む2価基
を意味する)で示されるジオキシアリール単位
【化13】 VIII (式中、Arは前記に同じ)で示されるジカルボキシア
リール単位 このポリエステルは、単位I を約20〜40モル%、単
位IIを10モル%を越え、約50モル%以下、単位VII
を5モル%を越え、約30モル%以下、及び単位VIIIを
5モル%を越え、約30モル%以下の量で含有する。こ
のポリエステルは、好ましくは、単位I を約20〜30
モル%、例えば、約25モル%、単位IIを約25〜40
モル%、例えば、約35モル%、単位VII を約15〜2
5モル%、例えば、約20モル%、及び単位VIIIを約1
5〜25モル%、例えば、約20モル%含有する。ま
た、環に結合している水素原子の少なくとも一部は、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基、ハロゲン原子、フェニル基、置換フェニル基及びこ
れらの組み合せからなる群から選ばれた置換基で置換さ
れていてもよい。
【0036】単位VII とVIIIは、ポリマー主鎖内でこれ
らの単位を両側の他の単位に結げている2価の結合が、
1または2以上の芳香環上で対称的配置にある(例え
ば、ナフタレン環上に存在するときは互いにパラの位置
か、または対角環上に配置されている)と言う意味で対
称的であるのが好ましい。ただし、レゾルシノール及び
イソフタル酸から誘導されるような非対称単位も使用で
きる。
【0037】好ましいジオキシアリール単位VII は
【化14】 であり、好ましいジカルボキシアリール単位VIIIは
【化15】 である。
【0038】(E) 本質的に下記反復単位I 、VII 、VII
Iからなるポリエステル;
【化16】 I
【化17】 VII (式中、Arは前記に同じ)で示されるジオキシアリー
ル単位
【化18】 VIII (式中、Arは前記に同じ)で示されるジカルボキシア
リール単位 このポリエステルは、単位I を約10〜90モル%、単
位VII を5〜45モル%及び単位VIIIを5〜45モル%
の量で含有する。このポリエステルは、好ましくは単位
I を約20〜80モル%、単位VII を約10〜40モル
%及び単位VIIIを約10〜40モル%含有する。さらに
好ましくは、このポリエステルは、約60〜80モル%
の単位I 、約10〜20モル%の単位VII 、及び約10
〜20モル%の単位VIIIを含有する。また環に結合して
いる水素原子の少なくとも一部は、炭素数1〜4のアル
キル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン原子、
フェニル基、置換フェニル基及びこれらの組み合せより
なる群から選ばれた置換基で置換されていてもよい。
【0039】好ましいジオキシアリール単位VII は
【化19】 であり、好ましいジカルボキシアリール単位VIIIは
【化20】 である。
【0040】(F) 本質的に下記反復単位I 、IX、X 及
びVII からなるポリエステルアミド
【化21】 I
【化22】 IX (式中、Aは少なくとも1個の芳香環を含む2価基また
は2価トランス−シクロヘキサン基を意味する)で表わ
される単位
【化23】 X (式中、Arは前記に同じ。YはO、NHまたはNR、
ZはNHまたはNRをそれぞれ意味し、Rは炭素数1〜
4のアルキル基またはアリール基を意味する)で表わさ
れる単位
【化24】 VII (式中、Arは前記に同じ)で表わされるジオキシアリ
ール単位 このポリエステルアミドは、単位I を約10〜90モル
%、単位IXを5〜45モル%、単位X を5〜45モル
%、及び単位VII を約0〜40モル%の量で含有する。
また環に結合している水素原子の少なくとも一部は、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基、ハロゲン原子、フェニル基、置換フェニル基及びこ
れらの組み合せよりなる群から選ばれた置換基より置換
されていてもよい。
【0041】好ましいジカルボキシアリール単位IXは
【化25】 であり、好ましい単位X は
【化26】 または
【化27】 であり、好ましいジオキシアリール単位VII は
【化28】 である。
【0042】更に、本発明の異方性溶融相を形成するポ
リマーには、一つのポリマー鎖の一部が上記異方性溶融
相を形成するポリマーのセグメントから構成され、残り
の部分が異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂のセグ
メントから構成されるポリマーも含まれる。
【0043】上記液晶性ポリマーの熱変形温度は、通常
80〜400℃、好ましくは120〜350℃程度であ
り、耐熱性に優れる。特に熱変形温度150〜250℃
の液晶性ポリマーは成膜性に優れるので好ましい。また
液晶性ポリマーフィルムは水蒸気透過率が約0.1g/
m2・100μm・24時間・気圧以下であり、防湿性
に優れると共に、酸素ガス及び炭酸ガス透過性が1.0
cc/m2・25μm・24時間・気圧以下であり、ガ
スバリア性にも優れる。また温度70℃、相対湿度96
%で500時間放置しても0.003〜0.02%程度
しか変化せず、寸法安定性にも優れている。
【0044】上記液晶性ポリマーは、液晶性ポリマーフ
ィルム中に少なくとも50重量%、好ましくは75重量
%以上含有される。
【0045】本発明に使用される異方性溶融相を形成す
る溶融加工可能なポリマー組成物は、その他の異方性
溶融相を形成するポリマー、異方性溶融相を形成しな
い熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、低分子有機化合
物、無機物のうち少なくとも一種を含有していてもよ
い。なお、組成物中の異方性溶融相を形成するポリマー
と他の成分とは熱力学的に相溶していてもよい。
【0046】上記の熱可塑性樹脂としては、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリブタ
ジエン、ポリイソプレン、ポリ酢酸ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共
重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ア
イオノマー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リスチレン、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、
BS樹脂、ポリウレタン、シリコーン樹脂、フッ素樹
脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、芳香族
ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリエーテ
ルイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルイ
ミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサル
フォン、ポリサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、
ポリフェニレンオキシド等が含まれる。
【0047】上記の熱硬化性樹脂としては、例えばフ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、アルキド樹脂等が含まれる。
【0048】上記の低分子有機化合物としては、例え
ば、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂に通常添加される物
質、すなわち、可塑剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の
耐侯・耐光安定剤、帯電防止剤、難燃剤、染料や顔料等
の着色剤、発〓剤、更に、ジビニル系化合物、過酸化物
や加硫剤等の架橋剤及び流動性や離型性の改善のための
滑剤として使用される低分子有機化合物が含まれる。
【0049】さらに上記の無機物としては、例えば、
熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂に通常添加される物質、
すなわち、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミッ
ク繊維、ボロン繊維、アスベスト等の一般無機繊維、炭
酸カルシウム、高分散性けい酸、アルミナ、水酸化アル
ミニウム、タルク粉、マイカ、ガラスフレーク、ガラス
ビーズ、石英粉、けい砂、各種金属粉末、カーボンブラ
ック、硫酸バリウム、焼石こう等の粉末物質及び炭酸け
い素、ボロンナイトライトや窒化けい素等の無機化合
物、ウイスカーや金属ウイスカー等が含まれる。
【0050】前記、液晶性ポリマー層に対して接着性を
有するエポキシ化ジエン系ブロック共重合体を含有する
熱可塑性ポリマー層において、液晶性ポリマー層に対し
て接着性を有するとは、溶融状態及び冷却固化状態の液
晶性ポリマー層に対して接着することを意味する。ま
た、液晶性ポリマー層に対して接着性を有するエポキシ
化ジエン系ブロック共重合体を含有する熱可塑性ポリマ
ー層は、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体そのも
の、又はエポキシ化ジエン系ブロック共重合体組成物で
構成される。
【0051】ここで、エポキシ化ジエン系ブロック共重
合体は、熱可塑性ポリマー層に10重量%以上含有さ
れ、前記の熱可塑性樹脂、低分子有機化合物やロジ
ン・ロジン誘導体、テルペンフェノール樹脂、石油系樹
脂などの粘着付与剤、ポリオレフィン系やパラフィン系
などのワックス等、無機物等を含有していてもよい。
【0052】本発明でいうジエンブロック共重合体と
は、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
と、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックとか
らなるブロック共重合体をいい、ビニル芳香族化合物と
共役ジエン化合物の共重合比(モル基準)は5/95〜
70/30であり、特に10/90〜60/40の共重
合比が好ましい。また、本発明に供するブロック共重合
体の数平均分子量は5,000〜600,000、好ま
しくは10,000〜500,000の範囲であり、分
子量分布[重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比(Mw/Mn)]は10以下である。またブ
ロック重合体の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状あ
るいはこれらの任意の組み合わせのいずれであってもよ
い。
【0053】例えば、X−Y−X、Y−X−Y−X、
(X−Y−)4 Si、X−Y−X−Y−X等の構造を有
するビニル芳香族化合物(X)ブロック−共役ジエン化
合物(Y)ブロック共重合体である。さらにジエンブロ
ック共重合体の共役ジエン化合物の不飽和結合は、部分
的に水素添加したものでもよい。
【0054】エポキシ変性ジエン系ブロック重合体を構
成するビニル芳香族化合物としては、例えばスチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−第3級ブチ
ルスチレン、ジビニルベンゼン、p−メチルスチレン、
1,1−ジフェニルスチレン等のうちから1種または2
種以上が選択でき、中でもスチレンが好ましい。また、
共役ジエン化合物としては、例えば、ブタジエン、イソ
プレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン、ピペリレン、3−ブチル−1,3
−オクタジエン、フェニル−1,3−ブタジエン等のう
ちから1種、または2種以上が選ばれ、中でもブタジエ
ン、イソプレン及びこれらの組み合わせが好ましい。
【0055】本発明に供するブロック重合体の製造方法
としては上記した構造を有するものであればどのような
製造方法もとることもできる。例えば、特公昭40−2
3798号、特公昭47−3252号、特公昭48−2
423号、特願昭49−105970号、特願昭50−
27094号、特公昭46−32415号、特開昭59
−166518号、特公昭49−36957号、特公昭
43−17979号、特公昭46−32415号、特公
昭56−28925号などの各公報に記載された方法に
より、リチウム触媒等を用いて不活性溶媒中でビニル芳
香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体を合成
することができる。さらに特公昭42−8704号公
報、特公昭43−6636号公報、あるいは特開昭59
−133203号公報に記載された方法により、不活性
溶媒中で水素添加触媒の存在下に水素添加して、本発明
に供する部分的に水添したブロック共重合体を合成する
ことができる。本発明では上記したジエンブロック共重
合体をエポキシ化することにより本発明で使用されるエ
ポキシ化ジエン系ブロック共重合体が得られる。
【0056】本発明におけるエポキシ化ジエン系ブロッ
ク共重合体は上記のブロック共重合体を不活性溶媒中で
ハイドロパーオキサイド類、過酸類等のエポキシ化剤と
反応させることにより得ることができる。過酸類として
は過ギ酸、過酢酸、過安息香酸を例示することができ
る。ハイドロパーオキサイド類の場合、タングステン酸
と苛性ソーダの混合物を過酸化水素と、あるいは有機酸
を過酸化水素と、あるいはモリブデンヘキサカルボニル
をターシャリブチルハイドロパーオキサイドと併用して
触媒効果を得ることができる。
【0057】エポキシ化剤の量には厳密な制限はなく、
それぞれの場合における最適量は、使用する個々のエポ
キシ化剤、所望されるエポキシ化度、使用する個々のブ
ロック共重合体等の可変要因によって決まる。
【0058】得られたエポキシ化ジエン系共重合体の単
離は適当な方法、例えば貧溶媒で沈澱させる方法、重合
体を熱水中に攪拌の下で投入し溶媒を蒸留除去する方
法、直接脱溶媒法などで行うことができる。
【0059】なお、フィルムの接着作業性等の点から
は、上記接着性を有するエポキシ化ジエン系ブロック共
重合体を含有する熱可塑性ポリマーのうちヒートシール
性又は、ホットメルト接着性を示すポリマーが好まし
い。これらの接着性有するエポキシ化ジエン系ブロック
共重合体を含有する熱可塑性ポリマーは、二種以上混合
して使用してもよい。またエポキシ化ジエン系ブロック
共重合体を含有する熱可塑性ポリマー層は複数の層で構
成されていてもよい。
【0060】なお、エポキシ化ジエン系ブロック共重合
体を含有する熱可塑性ポリマー層は、液晶性ポリマー層
に限らず他のポリマー層との接着性にも優れているの
で、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体を含有する熱
可塑性ポリマー層には、他のポリマー層、例えば、溶融
状態及び冷却固化状態の液晶性ポリマー層に対して接着
性を有さない非接着性熱可塑性ポリマー層が積層されて
いてもよい。非接着性熱可塑性ポリマーは、押出し成形
に際して熱分解せず、フィルム形成能を有するものが使
用される。
【0061】このような非接着性熱可塑性ポリマーとし
ては、例えば、オレフィン系ポリマー、ポリアルキレン
テレフタレートやポリカーボネート、ポリアミド、ポリ
アリレート、ポリアセタール、ポリエーテルイミド、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルホン、ポ
リサルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレ
ンエーテル等のポリマーが使用できる。
【0062】上記オレフィン系ポリマーとしては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、ポリ−4−メチルペンテン−1、アイオノマー、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等が例示できる。これらのポリオレフィ
ン系フィルムのうち、ポリエチレン、特に高密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレンやエチレ
ン−プロピレン共重合体が好ましい。オレフィン系ポリ
マーを積層することにより、水蒸気バリア性をより一層
高めることができると共に、ヒートシール性を確保でき
る。従って、ピロー包装、四方シート等により袋を容易
に形成できる。
【0063】ポリアルキレンテレフタレートとしては、
炭素数2〜6程度のアルキレン基を有するものや、上記
アルキレン基の一部にシクロアルキレン基やエーテル基
等を有するもの、特にポリエチレンテレフタレートや、
耐熱性の高いポリアルキレンテレフタレート、例えばエ
チレングリコールの一部を1,4−シクロヘキサンジメ
タノールやジエチレングリコール等で置換したいわゆる
PET−G、ポリブチレンテレフタレートが好ましい。
なお、耐熱性高いポリアルキレンテレフタレートは、前
記液晶性ポリマーと容易に共押出し成形できる。ポリア
ルキレンテレフタレート層を積層することにより、酸素
ガスバリア性等のガスバリア性を高めることができると
共に、耐熱性に優れるフィルムが得られる。
【0064】これらの非接着性熱可塑性ポリマーは、二
種以上混合して使用してもよく、前記の熱可塑性樹
脂、の低分子有機化合物や粘着付与剤、ワックス等、
の無機物等を含有していてもよい。また非接着性熱可
塑性ポリマー層は複数の層で構成してもよい。
【0065】以上述べた、液晶性ポリマー及びエポキシ
化ジエン系ブロック共重合体を含有する熱可塑性ポリマ
ーをそれぞれ押出し機で溶融して共押出し成形機に押出
され、共押出し成形機で、上記液晶性ポリマー層の両面
に少なくともエポキシ化ジエン系ブロック共重合体を含
有する接着性熱可塑性ポリマー層を形成した状態で押出
される。
【0066】上記共押出し成形機は、多層に共押出し成
形できる装置であれば特に制限されない。共押出し成形
機としては、例えば、マルチマニホールドダイ、フィー
ドブロックと単層ダイとを組合せたフィードブロック方
式I 、フィードブロックとマルチマニホールドダイとを
組合せたフィードブロック方式IIや、クローレン社のベ
インダイ等のように、多層フィルムの各層を形成するポ
リマーの成形温度に差を設けて共押出し成形できる装置
等が使用できる。なお、フィードブロックとは、米国の
ダウ社、イーガン社、クローレン社等により販売されて
いる共押出し多層フィルム製造装置において溶融ポリマ
ーを積層する装置である。
【0067】以下に、本発明の多層フィルムの製造方法
を、添付図面に基づいて説明する。
【0068】第1図は本発明の多層フィルムの製造方法
の一例を示す概略図であり、この例では前記フィードブ
ロック方式I の共押出し成形装置を用い、液晶性ポリマ
ー層の両面に接着性熱可塑性ポリマー層と非接着性熱可
塑性ポリマー層とが積層された5層構造のフィルムを製
造している。
【0069】液晶性ポリマーを押出し機(図示せず)で
溶融して押出し、第1の流路(1) を通じてフィードブロ
ック(4) に供給し、液晶性ポリマー層を形成する。また
前記接着性熱可塑性ポリマーを、押出し機(図示せず)
で溶融して押出し、第2の流路(2a)(2b)を通じて、フィ
ードブロック(4) のうち上記液晶性ポリマー層の外側へ
供給する。さらには、前記非接着性熱可塑性ポリマー
を、押出し機(図示せず)で溶融して押出し、第3の流
路(3a)(3b)を通じて、フィードブロック(4) のうち上記
接着性熱可塑性ポリマー層の外側へ供給する。
【0070】フィードブロック(4) 内では、5つの流路
の合流点で液晶性ポリマーと接着性熱可塑性ポリマーと
非接着性熱可塑性ポリマーとが合流し、液晶性ポリマー
層を中間層とする5層構造の溶融ポリマーが形成され
る。なお、この例では、上記第2の流路(2a)(2b)及び第
3の流路(3a)(3b)はフィードブロック(4) に装着された
セレクタープラグ(5a)(5b)の流路切換えにより、それぞ
れ連通している。セレクタープラグ(5a)(5b)は、その切
換え操作により第2の流路(2a)(2b)及び第3の流路(3a)
(3b)を任意の組合せで連通できる装置である。
【0071】次いで、5層構造の溶融ポリマーを、フィ
ードブロック(4) に接続されたシングルマニホールドの
Tダイ(6) 、すなわち単層ダイに供給し、フィルム状に
押出しする。Tダイ(6) から押出された5層構造のフィ
ルム(7) を、冷却ロール(8)で冷却すると共に、該冷却
ロール(8) と対向して配された圧着ロール(9) で圧着し
ながら、巻き取りロール(10)で巻き取ることにより、液
晶性ポリマー層の両面に接着性熱可塑性ポリマー層と非
接着性熱可塑性ポリマー層とが形成された多層フィルム
が得られる。
【0072】なお、非接着性熱可塑性ポリマー層は必ず
しも必要ではなく、この場合、セレクタープラグの切換
え操作により非接着性熱可塑性ポリマーをフィードブロ
ック(4) に供給しなければよい。
【0073】このようにして多層フィルムを製造する
と、多層フィルムの特性を著しく高めることができる。
より詳細には、液晶性ポリマー単独でフィルム化する
と、ダイ先端のリップ部の摩擦力により液晶性ポリマー
フィルムの外皮が剥離し、フィルムの均一性が低下する
が、液晶性ポリマー層の両面に接着性熱可塑性ポリマー
層が積層されているので、均一性に優れたフィルムが得
られる。また液晶性ポリマーフィルムは、前記のように
TD方向の強度が著しく低下するが、液晶性ポリマー層
と接着性熱可塑性ポリマー層とが一体化した状態で積層
されているので、TD方向の強度が低下することがない
だけでなく、一軸又は二軸方向に容易に延伸することが
でき、多層フィルムの強度を著しく高めることができ
る。
【0074】さらには、上記接着性熱可塑性ポリマー層
や、ヒートシール性やホットメルト接着性を有する非接
着性熱可塑性ポリマー層が、多層フィルムのうち少なく
とも一方の最外層に位置するように積層すると、接着性
熱可塑性ポリマー層等でヒートシール性、ホットメルト
接着性を確保できるので、種々の包装用フィルムとして
利用できる。
【0075】なお、共押出し成形機、例えば第1図に示
すような多数の流路を有する共押出し成形機を用い、各
流路に供給するポリマーの種類を変えたり、各流路と連
通する押出し機を適宜数の接続したり、前記セレクター
プラグにより、連通する流路を調整することにより、種
々の積層形態を有する多層フィルムを製造できる。
【0076】第2図は本発明の製造方法により得られる
多層フィルムの一積層形態を示す概略断面図であり、第
2図(A) に示すように、液晶性ポリマー層(11)の両面に
接着性熱可塑性ポリマー層(12a)(12b)を積層してもよ
く、第2図(B) に示すように、液晶性ポリマー層(21)の
一方の面に複数の接着性熱可塑性ポリマー層(22a)(22b)
を積層するとともに、他方の面に1つの接着性熱可塑性
ポリマー層(22c) を積層してもよい。また第2図(C) に
示すように、液晶性ポリマー層(31)の両面に接着性熱可
塑性ポリマー層(32a)(32b)を積層すると共に、該接着性
熱可塑性ポリマー層(32a)(32b)のうち一方の面に、非接
着性熱可塑性ポリマー層(33)を積層したり、第2図(D)
に示すように、液晶性ポリマー層(41)の両面に、接着性
熱可塑性ポリマー層(42a)(42b)と非接着性熱可塑性ポリ
マー層(43a)(43b)を順次積層してもよい。更には、第2
図(E) に示されるように、液晶性ポリマー層(51)の一方
の面に、複数の接着性熱可塑性ポリマー層(52a) (52b)
および非接着性熱可塑性ポリマー層(53a) を積層し、他
方の面に接着性熱可塑性ポリマー層(52c) と非接着性熱
可塑性ポリマー層(53b) を順次積層してもよい。第2図
(E) に示されるように、複数の接着性熱可塑性ポリマー
層(52a)(52b)を積層すると各接着性熱可塑性ポリマー層
(52a)(52b)により、液晶性ポリマー層(51)及び非接着性
熱可塑性ポリマー層(53a) に対する接着機能を分担させ
ることができるので、接着強度を高めることができる。
【0077】なお、多層フィルムの積層形態は第2図に
示される構造に限らず、液晶性ポリマー層の表裏面に少
なくとも接着性熱可塑性ポリマー層を積層すればよく、
他の層の積層位置は特に限定されず、目的に応じて適宜
設定できる。例えば、液晶性ポリマー層、接着性熱可塑
性ポリマー層や、必要に応じて非接着性熱可塑性ポリマ
ー層を複数の層で形成してもよく、液晶性ポリマー層と
接着性熱可塑性ポリマー層とを交互に積層してもよい。
【0078】多層フィルムの積層数は、特に制限されな
いが、通常3〜11層程度、好ましくは3〜7層であ
る。
【0079】なお、液晶性ポリマーの押出し温度は、そ
の種類などに応じて適宜設定でき、通常、該ポリマーの
軟化点以上の温度である。例えば、前記好ましい液晶性
ポリマーでは、通常200〜400℃、好ましくは24
0〜340℃程度の温度で押出される。なお、ここにい
う軟化点とは、液晶性ポリマーの溶融流動可能な最低温
度を意味する。また接着性又は非接着性熱可塑性ポリマ
ーの押出し温度は、液晶性ポリマーの押出し温度をTと
するとき、(T−50)℃よりも高温であるのが好まし
い。より好ましくは液晶性ポリマーの押出し温度T±5
0℃程度である。
【0080】また、各ポリマーの押出し速度、冷却ロー
ルの温度、フィルムの引取り速度等の成形条件は、所望
するフィルムの特性に応じて適宜設定できる。
【0081】なお、多層フィルムは、ロール延伸、ベル
ト延伸、テンター延伸、チューブ延伸等の慣用の延伸手
段により、適宜の倍率に一軸または二軸延伸してもよ
い。
【0082】本発明により得られた多層フィルムの厚み
は特に制限されないが、好ましくは10〜1000μm
程度である。上記液晶性ポリマー層の膜厚は、通常1〜
500μm、好ましくは5〜250μm程度である。ま
た上記接着性熱可塑性ポリマー層及び非接着性熱可塑性
ポリマー層の膜厚は、通常1〜100μm程度である。
【0083】なお、得られた多層フィルムには、コロナ
放電処理、スパッタリング処理、高周波処理、火炎処
理、クロム酸処理、溶剤エッチング処理、アンダーコー
ト処理等や、これらを組合せた表面処理を施してもよ
い。
【0084】本発明により得られた多層フィルムは、耐
熱性、ガスバリアー性、寸法安定性等に優れる液晶性ポ
リマー層と、接着性熱可塑性ポリマー層とを有し、TD
方向の強度及び接着性に優れているので、種々の被包装
物の個装、内装、外装、製袋用フィルムとして使用でき
る。例えば、レトルト食品、電子レンジ用食品等の食品
用包装材、油性調理材料の包装材、薬品用包装材、化粧
品用包装材、芳香性物質の保香性包装材等の他、例え
ば、机、実験台等の保護フィルム等の種々の用途に使用
できる。
【0085】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
【0086】(エポキシ化ジエン系ブロック共重合体の
調整) 調整例1 攪拌機、還流冷却管、および温度計を備えたジャケット
付反応器にポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレ
ンのブロック共重合体a[スチレン/ブタジエン重量比
=40/60]300g、酢酸エチル1500gを仕込
み溶解した。ついで過酢酸の30wt%酢酸エチル溶液
165gを連続滴下させ、攪拌下40℃で3時間エポキ
シ化反応をおこなった。反応液を常温にもどして反応器
より取り出し、多量のメタノ−ルを加えて重合体を析出
させ、濾別後水洗し、乾燥させエポキシ変性重合体を得
た。得られたエポキシ化ジエン系ブロック共重合体をエ
ポキシ化ジエン系ブロック共重合体Aとする(重合体の
エポキシ当量490)。
【0087】調整例2 攪拌機、および温度計を備えたジャケット付反応器にポ
リスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンのブロック
共重合体[スチレン/ブタジエン重量比=20/80]
300g、シクロヘキサン3000gを仕込み溶解し、
温度60℃、水添触媒としてジ−P−トリルビス(1−
シクロペンタジエニル)チタニウム/シクロヘキサン溶
液(濃度1ミリモル/リットル)40ミリリットルと、
n−ブチルリチウム溶液(濃度5ミリモル/リットル)
8ミリリットルとを0℃、2.0kg/cm2の水素圧
下で混合したものを添加、水素分圧2.5kg/cm2
にて60分間反応させた。得られた部分水添重合体溶液
は、減圧乾燥により溶剤を除去した(ブタジエン部全体
の水添率80%)。この部分水添重合体300g、シク
ロヘキサン1500gを仕込み溶解した。ついで過酢酸
の30重量%酢酸エチル溶液200gを連続滴下させ、
攪拌下40℃で3時間エポキシ化反応をおこなった。反
応液を常温にもどして反応器より取り出し、多量のメタ
ノールを加えて重合体を析出させ、濾別後水洗し、乾燥
させエポキシ変性重合体を得た。得られたエポキシ化ジ
エン系ブロック共重合体を重合体Bとする(重合体のエ
ポキシ当量460)。
【0088】調整例3 攪拌機、および温度計を備えたジャケット付反応器にポ
リスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレンのブロック
共重合体[スチレン/イソプレン重量比=30/70]
300g、シクロヘキサン2500gを仕込み溶解し、
水添触媒としてニッケル触媒を加え、水素分圧15kg
/cm2、温度150℃、にて3時間反応させた。得ら
れた部分水添重合体溶液は、減圧乾燥により溶剤を除去
した(ブタジエン部全体の水添率85%)。この部分水
添重合体300g、シクロヘキサン1500gを仕込み
溶解した。ついで過酢酸の30重量%酢酸エチル溶液1
50gを連続滴下させ、攪拌下40℃で3時間エポキシ
化反応をおこなった。反応液を常温にもどして反応器よ
り取り出し、多量のメタノールを加えて重合体を析出さ
せ、濾別後水洗し、乾燥させエポキシ変性重合体を得
た。得られたエポキシ化ジエン系ブロック共重合体を重
合体Cとする(重合体のエポキシ当量750)。
【0089】実施例1 第1図に示す共押出し成形機のうち流路(1) に前記反復
単位I 、IIで構成されたポリエステル(A) からなる液晶
性ポリマー(ポリプラスチック(株)製、商品名ベクト
ラA900)の溶融物を押出し機を用いて供給し、エポ
キシ化ジエン系ブロック共重合体Aと水添スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体(クラレ(株)
製、商品名セプトン2002)を重量比50対50で混
合したものの溶融の溶融物を押出し機を用いて流路(2a)
(2b)にそれぞれ供給することにより、第2図(A) に示す
ように、10μmの液晶性ポリマー層(11)の両面に、そ
れぞれ10μmの接着性熱可塑性ポリマー層(12a)(12b)
が積層された多層フィルムを作製した。
【0090】実施例2 実施例1のエポキシ化ジエン系ブロック共重合体Aと水
添スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の
混合物に代えて、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体
Bを用いる以外、実施例1と同様にして10μmの液晶
性ポリマー層(11)の両面に、それぞれ10μmの接着性
熱可塑性ポリマー層(12a) (12b) が積層された多層フィ
ルムを作製した。
【0091】実施例3 実施例1のエポキシ化ジエン系ブロック共重合体Aと水
添スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の
混合物に代えて、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体
Cを用いる以外、実施例1と同様にして10μmの液晶
性ポリマー層(11)の両面に、それぞれ10μmの接着性
熱可塑性ポリマー層(12a) (12b) が積層された多層フィ
ルムを作製した。
【0092】比較例1 通常のTダイ押出機を用いて、実施例1の液晶性ポリマ
ーを厚み30μmのフィルムに成形した。
【0093】比較例2 実施例1の液晶性ポリマーと実施例1のポリプロピレン
とを通常の共押出し成形機を用いて押出し成形したもの
の、互いに接着性を示さず、液晶性ポリマー層とポリプ
ロピレン層とが容易に剥離し、複合化することが困難で
あった。また第1図に示すフィードブロック方式の共押
出し成形機を用いても、上記と同様に複合フィルム化す
ることができなかった。従って、得られたフィルムを、
以下の試験に供しなかった。
【0094】比較例3 第1図に示す共押出し成形機のうち流路(1) に前記反復
単位I 、IIで構成されたポリエステル(A) からなる液晶
性ポリマー(ポリプラスチック(株)製、商品名ベクト
ラA900)の溶融物を押出し機を用いて供給し、グリ
シジル変性ポリエチレン(日本石油化学(株)製、レク
スパールJ−3700)の溶融物を押出し機を用いて流
路(2a)(2b)にそれぞれ供給することにより、第2図(A)
に示すように、10μmの液晶性ポリマー層(11)の両面
に、それぞれ10μmの接着性熱可塑性ポリマー層(12
a)(12b)が積層された多層フィルムを作製した。
【0095】以上の実施例及び比較例で得られたフィル
ムについて、フィルムのTD方向と、該方向と直交する
MD方向の引張強度を測定すると共に、酸素ガス透過率
及び水蒸気透過率を下記の条件で測定したところ、表1
に示す結果を得た。
【0096】酸素ガス透過率 温度23℃、相対湿度60%の条件で、窒素ガス98
%、水素ガス2%からなるキャリアガスを用い、AST
M D−3985−81に準じて等圧法で測定した。
【0097】水蒸気透過率 温度25℃、相対湿度90%の条件で、キャリアガスと
して空気を用い、ASTM F−372−73に準じて
赤外線センサを用いて測定した。
【0098】
【表1】 表より明らかなように、比較例1のフィルムはTD方向
の強度が著しく弱く、裂け易いだけでなく、ヒートシー
ル及びドライラミネーションすることができなかった。
なお、比較例2のフィルムは互いに接着性を示さなかっ
た。
【0099】これに対して、各実施例の多層フィルム
は、いずれもTD方向の強度及びガスバリア性に優れる
と共に、接着性を有するエポキシ化ジエン系ブロック共
重合体を含有する熱可塑性ポリマー層を利用して、ポリ
ブチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンテレフ
タレートフィルム等とドライラミネートできると共に、
ヒートシールにより包装用袋を容易に作製することがで
きた。
【0100】また、接着層にグリシジル変性エチレン−
酢酸ビニル共重合体を用いた比較例3に対して、各実施
例のフィルムは酸素ガス透過率、水蒸気透過率に優れて
いた。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明の多層フィルムの
製造方法によれば、共押出し成形機を用いて、上記液晶
性ポリマー層の両面に、少なくとも、該液晶性ポリマー
層に対して接着性を有する熱可塑性ポリマー層を形成し
た状態で多層に押出すので、液晶性ポリマーの優れた特
性を生かしつつ、TD方向の強度及び接着性に優れ、包
装用フィルム等として好適なフィルムを経済的かつ工業
的に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の積層フィルムの製造方法の一例
を示す概略図である。
【図2】図2の(A)(B)(C)(D)(E) はそれぞれ本発明の方
法により得られた積層フィルムの積層形態の一例を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
(11)(21)(31)(41)(51)…液晶性ポリマー層、 (12a)(12b)(22a)(22b)(22c)(32a)(32b)(42a)(42b)(52a)
(52b)(52c)…接着性熱可塑性ポリマー層、 (33)(43a)(43b)(53a)(53b)…非接着性熱可塑性ポリマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 53/02 C08L 53/02 4J100 63/00 63/00 Z // B29K 67:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 3E086 AD01 BA04 BA15 BB01 BB41 BB51 BB85 4F100 AK11B AK11C AK28B AK28C AK53B AK53C AK80B AK80C AL02B AL02C AS00A BA03 BA06 BA08 BA10B BA10C CB03 EA011 EH012 EH232 GB15 JB16B JB16C JK01 JL11 4F207 AA13 AA39F AA46F AC07 AG01 AG03 AH58 KA01 KA17 KB26 4J002 AA00W AC03W AC06W BB03W BB06W BB07W BB12W BB17W BB23W BC03W BC06W BD04W BD10W BD12W BE02W BE04W BF02W BF05W BG00W BG04W BN15W BP01X CB00W CC02W CC18W CC21W CD00W CD08X CF01W CF06W CF07W CF16W CF21W CG00W CH00W CH07W CH09W CK02W CL00W CM04W CM05W CN01W CN03W CP03W GF00 GG02 4J026 HA06 HA07 HA14 HA15 HA16 HA26 HA32 HB06 HB07 HB14 HB15 HB16 HB50 HC06 HC07 HC14 HC15 HC16 HC47 HC49 HE02 HE05 HE06 4J100 HA29 HB34 HB38 HB39 HC36 HD01 HE14 HE41 HG02 HG03 JA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共押出し成形機を用いてサーモトロピッ
    ク液晶性ポリマー層を含む多層フィルムを製造する方法
    であって、上記液晶性ポリマー層の両面に、少なくと
    も、該液晶性ポリマー層に対して接着性を有するエポキ
    シ化ジエン系ブロック共重合体を含有する熱可塑性ポリ
    マー層を形成した状態で多層に押出すことを特徴とする
    多層フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 エポキシ化ジエン系ブロック共重合体
    が、同一分子内にビニル芳香族を主体とする重合体ブロ
    ックと、部分的にエポキシを含む共役ジエン化合物を主
    体とする重合体ブロックまたは部分的にエポキシを含む
    水素化共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックか
    らなることを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム
    の製造方法。
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