JP2783984B2 - マイクロマニピュレーション装置及びそれを用いた細胞操作方法 - Google Patents

マイクロマニピュレーション装置及びそれを用いた細胞操作方法

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JP2783984B2
JP2783984B2 JP9714395A JP9714395A JP2783984B2 JP 2783984 B2 JP2783984 B2 JP 2783984B2 JP 9714395 A JP9714395 A JP 9714395A JP 9714395 A JP9714395 A JP 9714395A JP 2783984 B2 JP2783984 B2 JP 2783984B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/10Devices for transferring samples or any liquids to, in, or from, the analysis apparatus, e.g. suction devices, injection devices
    • G01N2035/1027General features of the devices
    • G01N2035/1034Transferring microquantities of liquid
    • G01N2035/1039Micropipettes, e.g. microcapillary tubes

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  • Manipulator (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロマニピュレー
ション装置及びそれを用いた細胞操作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
以下に示すようなものがあった。図10は従来のマイク
ロマニピュレーションシステムの全体構成図である。図
中、1はベース、2はベース1上に配置された顕微鏡、
3は位置検出器、4は微動部、5は粗動部、6はTVカ
メラ、7はマイクロインジェクタ、8は左操作ボック
ス、9は右操作ボックス、10はカメラ制御ユニット、
11はビデオモニタ、12は主制御ユニットである。
【0003】この図に示すように、2つの操作ボックス
8,9では、左右の微動部4、粗動部5を操作する一方
で、注入液量測定など各種の機能の制御も行う。また、
顕微鏡2にはTVカメラ6が設けられており、細胞の状
態や微細操作の様子がビデオモニタ11に写し出され、
観察される。ここで、マイクロインジェクタ7はノブを
有し、マイクロマニピュレーション操作は、専ら操作者
の手によって行われている。
【0004】また、マイクロマニピュレータで用いられ
るマイクロピペットは、通常ガラス製であり、熱加工さ
れる。このマイクロピペットを細胞に対して挿入し、細
胞の内容物を吸引したり、あるいは、外部から薬液、D
NA溶液、精子、細胞の核等の物質を注入させるため
に、マイクロピペットの先端は穴のあいた針のようにな
っている。
【0005】操作対象の細胞の性質、あるいはマイクロ
ピペットの先端の径、先端の形状により挿入のし易さは
異なるが、一般に容易ではなく、針先を砥石で研磨し鋭
利にする。または、マイクロピペットの先端を更に熱加
工し、細いスパイクを作る。あるいは針先を軸線方向に
振動させるなど工夫を強いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のマ
イクロマニピュレータによれば、細胞の操作には不十分
であり、満足のいくものではなかった。特に、細胞の外
皮を貫通する場合には、内部に大きなダメージを与え、
その細胞の操作における成功率は低く、信頼性の面で問
題があった。
【0007】図9はかかる従来の細胞操作の一例を示す
工程図である。 (1)まず、図9(a)に示すように、吸着孔を有する
保持ピペット13で細胞14を保持する。 (2)次に、図9(b)に示すように、細胞14の透明
帯15にマイクロピペット18の先端を押し当てて透明
帯15を貫通させる。しかし、透明帯15は結構厚いの
で、細胞14の卵細胞質16にダメージを与えることに
なる。この透明帯15を貫通し易いように、マイクロピ
ペット18自体を圧電素子の駆動により振動させるよう
にしたものが提案されている(例えば、特開平6−90
770号公報参照)が、それでも、卵細胞質16にダメ
ージを与えることは避けられない。また、マイクロピペ
ット18の針先は卵細胞質16の奥深くまで挿入されて
しまい、不用意に細胞を傷つける結果になる。
【0008】(3)次に、図9(c)に示すように、マ
イクロピペット18が卵細胞膜17を貫通して、卵細胞
質16へ刺入されて、薬液の注入が行われる。また、上
記したマイクロピペットによる透明体の貫通時の卵細胞
質のダメージをやわらげるために、圧電素子によるマイ
クロピペットの微小移動を行わせるようにしたものが、
本願出願人等によって提案されている(特公平6−98
582号公報、特公平6−98583号公報、特公平6
−98584号公報等参照)。
【0009】本発明では、上記圧電素子によるマイクロ
ピペットの微小移動に加えて、更に、マイクロピペット
内の流体を、ダイヤフラムを介して別の圧電素子の駆動
により、直接的に駆動し、細胞の操作を行うようにして
いる。本発明は、上記した従来のマイクロピペットのよ
うに、砥石での研磨や先端のスパイク加工などを必要と
せず、細胞に対して的確に挿入することができるととも
に、細胞操作を円滑に行い得る動作流体を、直接的に駆
動するマイクロマニピュレーション装置及びそれを用い
た細胞操作方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (1)保持ピペットにより卵細胞を保持し、マイクロピ
ペットにより卵細胞を操作するマイクロマニピュレーシ
ョン装置において、配管内に流体が充填されるマイクロ
ピペットと、前記流体に接触するダイヤフラムを介して
配置される圧電素子と、この圧電素子を駆動する駆動電
源と、前記マイクロピペットの先端を卵細胞に接触さ
せ、前記圧電素子の駆動により、前記マイクロピペット
内の流体の吸引を行い、前記マイクロピペットの先端の
卵細胞の微小部分を弱体化させる手段と、前記弱体化さ
れた卵細胞の微小部分にマイクロピペットを挿入する手
段とを具備するようにしたものである。
【0011】(2)マイクロマニピュレーション装置を
用いた細胞操作方法において、 (a)保持ピペットにより卵細胞を保持する工程と、 (b)保持された卵細胞にマイクロピペットを接触させ
る工程と、 (c)前記マイクロピペットに連通する流体に接触する
ダイヤフラムを介して配置される圧電素子の駆動により
前記マイクロピペット内の流体の吸引を行い、前記卵細
胞の透明帯の微小部分を弱体化する工程と、 (d)この弱体化された卵細胞の透明帯の微小部分に前
記マイクロピペットを挿入する工程とを施すようにした
ものである。
【0012】(3)上記(2)記載のマイクロマニピュ
レーション装置を用いた細胞操作方法において、前記
(d)工程における挿入されたマイクロピペットを前記
圧電素子の駆動により卵細胞の細胞膜の微小部分を弱体
化し、この卵細胞の細胞質を前記マイクロピペットで吸
引するようにしたものである。 (4)上記(2)記載のマイクロマニピュレーション装
置による細胞操作方法において、前記(d)工程におけ
る挿入されたマイクロピペットを前記圧電素子の駆動に
より卵細胞の細胞膜の微小部分を弱体化し、この卵細胞
の細胞質内に前記マイクロピペットで薬液、DNA溶
液、精子、細胞の核などの物質を注入するようにしたも
のである。
【0013】(5)上記(2)記載のマイクロマニピュ
レーション装置による細胞操作方法において、前記
(d)工程における挿入されたマイクロピペットを卵細
胞の細胞膜の手前に位置決めし、精子を注入するように
したものである。 (6)マイクロマニピュレーション装置を用いた細胞操
作方法において、 (a)保持ピペットにより動物細胞を保持する工程と、 (b)保持された動物細胞にマイクロピペットを接触さ
せる工程と、 (c)前記マイクロピペットに連通する流体に接触する
ダイヤフラムを介して配置される圧電素子の駆動により
前記マイクロピペット内の流体の吸引を行い、前記動物
細胞の細胞膜の微小部分を弱体化する工程と、 (d)この弱体化された動物細胞の細胞膜の微小部分に
前記マイクロピペットを挿入する工程とを施すようにし
たものである。
【0014】(7)マイクロマニピュレーション装置を
用いた細胞操作方法において、 (a)保持ピペットにより植物細胞を保持する工程と、 (b)保持された植物細胞にマイクロピペットを接触さ
せる工程と、 (c)前記マイクロピペットに連通する流体に接触する
ダイヤフラムを介して配置される圧電素子の駆動により
前記マイクロピペット内の流体の吸引を行い、前記植物
細胞の細胞膜の微小部分を弱体化する工程と、 (d)この弱体化された植物細胞の細胞膜の微小部分に
前記マイクロピペットを挿入する工程とを施すようにし
たものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、圧電素子を駆動すると、ダイ
ヤフラムを介してマイクロピペット内の流体を駆動させ
ることができる。卵細胞に対しては、まず、マイクロピ
ペットを卵細胞の透明帯に接触させ、圧電素子を駆動さ
せて、マイクロピペット内を負圧にすると、透明帯がマ
イクロピペットの先端に吸着されて、その吸着された透
明帯の微小部分が弱体化される。
【0016】そこで、マイクロピペットをその部分から
卵細胞内に微小移動させる。更に、卵細胞の細胞膜に対
しても圧電素子の駆動により、その微小部分を弱体化す
ることができる。そして、圧電素子を駆動させて、マイ
クロピペット内を負圧にして、マイクロピペットの先端
から細胞質を吸入したり、圧電素子を駆動させて、マイ
クロピペット内を正圧にして、マイクロピペット内の精
子を細胞質に注入することができる。
【0017】また、動物細胞に対しては、まず、マイク
ロピペットを動物細胞の細胞膜に接触させ、圧電素子を
駆動させて、マイクロピペット内を負圧にすると、細胞
膜がマイクロピペットの先端に吸着されて、その吸着さ
れた細胞膜の微小部分が弱体化される。そこで、マイク
ロピペットをその部分から細胞膜に微小移動させる。
【0018】そして、圧電素子を駆動させて、マイクロ
ピペット内を負圧にして、マイクロピペットの先端から
細胞質を吸入したり、圧電素子を駆動させて、マイクロ
ピペット内を正圧にして、マイクロピペット内へ薬液、
DNA溶液、精子、細胞の核などの物質を注入すること
ができる。このような操作により、動物細胞内の細胞質
に何らダメージを与えることなく、細胞の操作を行うこ
とができる。
【0019】更に、植物細胞に対しては、まず、マイク
ロピペットを植物細胞の細胞壁に接触させ、圧電素子を
駆動させて、マイクロピペット内を負圧にすると、細胞
壁がマイクロピペットの先端に吸着されて、その吸着さ
れた細胞壁の微小部分が弱体化される。そこで、マイク
ロピペットをその部分から細胞壁内に微小移動させる。
【0020】そして、圧電素子を駆動させて、マイクロ
ピペット内を負圧にして、マイクロピペットの先端から
細胞質を吸入したり、圧電素子を駆動させて、マイクロ
ピペット内を正圧にして、マイクロピペット内へ薬液や
細胞の核などの物質を注入することができる。上記した
機構は、換言すれば、マイクロピペットの近傍に配置さ
れた圧電素子によるマイクロピストン機構であると言え
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示
すマイクロマニピュレーション装置の概略図であり、図
1(a)はそのマイクロマニピュレーション装置の全体
構成図、図1(b)はそのA部(微小移動機構)の拡大
図である。
【0022】この図に示すように、マイクロピペット2
1をマイクロシリンジ22に取り付け、このマイクロシ
リンジ22はスクリュ付き注射器の構造をしており、マ
イクロインジェクタ30(例えば、本願出願人の提案に
係る特開平3−119989号公報参照)によって、正
・負の圧力を加えることができるが、また、マイクロシ
リンジ22は微小移動機構25により、直線方向へ移動
可能にする。
【0023】更に、この実施例では、マイクロシリンジ
22の一部にチャンバー26を設け、マイクロシリンジ
22内の流体に接触するようにダイヤフラム27を設
け、このダイヤフラム27とチャンバー26間に圧電素
子28を配置して、この圧電素子28を圧電素子駆動電
源29からの印加電圧によって駆動して、マイクロシリ
ンジ22内の流体を駆動することができる。なお、24
はマイクロシリンジホルダであり、係合部24aにおい
て摩擦係合させるようにしている。23はプランジャで
ある。
【0024】したがって、圧電素子28の縮小により、
マイクロシリンジ22内の流体は負圧となり、マイクロ
ピペット21により試料の吸入を行うことができ、圧電
素子28の伸長により、マイクロシリンジ22内の流体
は正圧となり、マイクロピペット21から流体を試料へ
注入することができる。また、図1(b)に示すよう
に、微小移動機構25は、マイクロシリンジ22に固定
される鍔25aと、この鍔25aに固定される圧電素子
25bと、この圧電素子25bに取り付けられる慣性体
25cとを有し、圧電素子25bにはリード線25dに
より、パルスが加えられる。また、25eはカバーであ
る。
【0025】図2は本発明の第2実施例を示すマイクロ
マニピュレーション装置の構成図であり、図2(a)は
そのマイクロマニピュレーション装置の全体構成図、図
2(b)はそのマイクロマニピュレーション装置のマイ
クロシリンジ部の要部断面図、図2(c)はそのマイク
ロマニピュレーション装置の直線方向への微小移動機構
である。
【0026】図2(a)において、31はベース、32
はステージ、33はマイクロシリンジホルダ、35は微
小移動機構であり、図2(c)に示すように、この微小
移動機構35は、鍔35aに固着される圧電素子35b
と、この圧電素子35bの後端に固着される慣性体35
cを具備する。圧電素子35bにはリード線35dが接
続されて、駆動パルスPが印加される(詳細は、特公平
6−98582号公報参照)。
【0027】また、40はマイクロシリンジであり、こ
のマイクロシリンジ40の後端部には上記した微小移動
機構35が配置されている。このマイクロシリンジ40
はマイクロシリンジホルダ33の係合部34で摩擦係合
するようになっている。また、マイクロシリンジ40の
先端にはマイクロピペット41が装着されている。50
はこのマイクロインジェクション装置のマイクロピペッ
ト41の駆動を行うための微小移動機構35を駆動する
ための制御ボックス、51は位置検出器、52は顕微鏡
である。
【0028】この実施例においては、更に、図2(b)
に示すように、マイクロシリンジ40に、凸状のフレー
ム53を設けて、チャンバー54を形成し、マイクロシ
リンジ40内の流体57に接触するようにダイヤフラム
55をチャンバー54の底部に張設し、そのダイヤフラ
ム55と凸状のフレーム53間に圧電素子56を配置す
る。この圧電素子56は、圧電素子駆動電源58からの
直流印加電圧Vによって、縮小・伸長駆動可能である。
【0029】なお、この圧電素子駆動電源58は、前記
した制御ボックス50に統合し、総合的に制御するよう
にしてもよいことは言うまでもない。図3は本発明の第
3実施例を示すマイクロマニピュレーション装置のマイ
クロピペットによる細胞操作状態を示す図である。図3
に示すように、吸着孔62を有する保持ピペット61に
よって卵細胞63を固定する。その卵細胞63の透明帯
64にマイクロピペット71の先端を接触させる。ここ
で、マイクロピペット71の先端の部分には、培養液、
DNA液や精子を有する浮遊液72などが入っている。
その液体の後方には動作流体73が充填されている。さ
らには、ダイヤフラムの後方に電磁弁を設けることによ
り、動作流体73の容量を少なくしてピストン効果を高
めることができる。
【0030】このようにして、ダイヤフラムを介した圧
電素子(図示なし)の駆動により、マイクロピペット7
1の内部を負圧にして、卵細胞63の微小部分を吸着し
て、その微小部分を弱体化する。なお、65は細胞質、
66は細胞質を包む細胞膜である。そこで、制御ボック
ス50(図2参照)からのパルスによる圧電素子の駆動
により、マイクロピペット71を前方へ微小移動機構3
5を駆動することにより、前記した弱体化された卵細胞
63の微小部分にマイクロピペット71を挿入し、卵細
胞63の内部にマイクロピペット71を進める(図示な
し)。
【0031】以下、本発明のマイクロマニピュレーショ
ン装置を用いた細胞操作について説明する。図4は本発
明のマイクロマニピュレーション装置を用いた第1の細
胞操作工程図である。ここでは、卵細胞の操作(顕微授
精)について説明する。 (1)まず、図4(a)に示すように、吸着孔62を有
する保持ピペット61で卵細胞63を保持した後、その
卵細胞63の透明帯64に、マイクロピペット81の先
端を接触させる。
【0032】(2)次に、図4(b)に示すように、電
磁弁85を閉じて、圧電素子84が縮小するように駆動
して、液体86を負圧にして透明帯64の微小部分を吸
着して、その微小部分を弱体化する。 (3)次いで、図4(c)に示すように、電磁弁85は
閉じたままで、透明帯64の弱体化した微小部分にマイ
クロピペット81を微小移動して、細胞膜66の微小部
分を圧電素子84が縮小するように駆動して、液体86
を負圧にして細胞膜66の微小部分を吸着して、その微
小部分を弱体化してマイクロピペット81を細胞質65
内に挿入する。
【0033】そこで、圧電素子84を伸長して、マイク
ロピペット81内の液体86を駆動して細胞質65内に
注入する。ここで、液体86としては、例えば、薬液、
DNA溶液、精子、細胞の核などの物質である。なお、
82は凸状のフレーム、83はダイヤフラムである。図
5は本発明のマイクロマニピュレーション装置を用いた
第2の細胞操作工程図である。ここでは、マイクロピペ
ット81の先端部には精子浮遊液とともに、精子が存在
する液体87を入れておく。
【0034】(1)まず、図5(a)に示すように、吸
着孔62を有する保持ピペット61で卵細胞63aを保
持した後、その卵細胞63aの透明帯64に先端内径約
5μmのマイクロピペット81の先端を接触させる。 (2)次に、図5(b)に示すように、電磁弁85を閉
じて、凸状のフレーム82とダイヤフラム83間に設け
られる圧電素子84が縮小するように駆動して、液体8
7を負圧にして透明帯64の微小部分を吸着して、その
微小部分を弱体化する。
【0035】(3)次いで、図5(c)に示すように、
電磁弁85は閉じたままで、透明帯64の弱体化した微
小部分に、マイクロピペット81を微小移動して、透明
帯64にマイクロピペット81の先端を通過させ、細胞
質65aの手前に位置決めし、そこで、電磁弁85を閉
じたままで、圧電素子84を伸長して、マイクロピペッ
ト81から精子浮遊液とともに、精子が存在する液体8
7を注入する。
【0036】すると、自力では透明帯64を穿通できな
い液体87内の精子も細胞膜66aは薄いので、自力で
細胞質65a内に進入することができる。その後、圧電
素子84を縮小して、マイクロピペット81を負圧にし
て、注入された精子浮遊液を吸引、回収する。最後に、
マイクロピペット81を抜去する。
【0037】図6は本発明のマイクロマニピュレーショ
ン装置を用いた第3の細胞操作工程図である。ここで
も、卵細胞の操作について説明する。 (1)まず、図6(a)に示すように、吸着孔62を有
する保持ピペット61で卵細胞63を保持した後、その
卵細胞63の透明帯64にマイクロピペット81の先端
を接触させる。
【0038】(2)次に、図6(b)に示すように、電
磁弁85を閉じて、凸状のフレーム82とダイヤフラム
83間に設けられる圧電素子84が縮小するように駆動
して、液体88を負圧にして透明帯64の微小部分を吸
着して、その微小部分を弱体化する。 (3)次いで、図6(c)に示すように、電磁弁85は
閉じたままで、透明帯64の弱体化した微小部分にマイ
クロピペット81を微小移動する。そこで、圧電素子8
4が縮小するように駆動して、液体88を負圧にして細
胞膜66の微小部分を吸着して、その微小部分を弱体化
してマイクロピペット81を細胞質65内に挿入する。
【0039】そこで、圧電素子84を縮小して、マイク
ロピペット81内の液体88を駆動して負圧にし、細胞
質65内から細胞質をマイクロピペット81に吸入す
る。このように、上記実施例によれば、透明帯の局所に
のみ応力がかかり、また、マイクロピペットは挿入され
た時点でも、細胞の中に必要以上に挿入されることがな
く、細胞へのダメージが小さい。
【0040】また、圧電素子の縮小・伸長の程度を、印
加されるパルスの高さ、パルス幅等を調整することによ
り、注入・吸入圧力や、注入・吸入量を変化させること
ができ、被対象細胞に対して最適な設定が可能であり、
この点からも細胞へのダメージを小さくすることができ
る。更に、細胞への挿入以外に微量の吸引と注入を行う
マイクロインジェクタとしても利用できることは第1実
施例からも明らかである。
【0041】また、コントローラを介して、手動で吸引
あるいは注入を行うマイクロマニピュレータ用微小器具
として構成できることも明らかである。このように、従
来の手動式マイクロインジェクタに比べ、自動で操作で
きるという利点以外に、上記したマイクロピストン機構
をマイクロピペットに極めて近い位置に設置することが
できるため、配管による応答遅れがなく、応答性の高い
操作ができる。
【0042】図7は本発明のマイクロマニピュレーショ
ン装置を用いた第4の細胞操作工程図である。ここで
は、動物細胞の操作について説明する。 (1)まず、図7(a)に示すように、吸着孔62を有
する保持ピペット61で動物細胞91を保持した後、動
物細胞91の細胞膜92に、マイクロピペット81の先
端を接触させる。93は核である。
【0043】(2)次に、図7(b)に示すように、電
磁弁85を閉じて、圧電素子84が縮小するように駆動
して、液体86を負圧にして細胞膜92の微小部分を吸
着して、その微小部分を弱体化する。 (3)次いで、図7(c)に示すように、電磁弁85は
閉じたままで、細胞膜92の弱体化した微小部分にマイ
クロピペット81を微小移動して、圧電素子84を伸長
して、マイクロピペット81内の液体86を駆動して動
物細胞91の核93内に注入する。ここで、液体86と
しては、例えば、薬液、DNA溶液などの物質である。
なお、82は凸状のフレーム、83はダイヤフラムであ
る。
【0044】図8は本発明のマイクロマニピュレーショ
ン装置を用いた第5の細胞操作工程図である。ここで
は、植物細胞の操作について説明する。 (1)まず、図8(a)に示すように、吸着孔62を有
する保持ピペット61で植物細胞101を保持した後、
その植物細胞101の細胞壁102にマイクロピペット
81の先端を接触させる。103は細胞膜、104は核
である。
【0045】(2)次に、図8(b)に示すように、電
磁弁85を閉じて、凸状のフレーム82とダイヤフラム
83間に設けられる圧電素子84が縮小するように駆動
して、液体88を負圧にして植物細胞101の細胞壁1
02の微小部分を吸着して、その微小部分を弱体化す
る。 (3)次いで、図8(c)に示すように、電磁弁85は
閉じたままで、細胞壁102の弱体化した微小部分にマ
イクロピペット81を微小移動して、圧電素子84を縮
小して、マイクロピペット81内の液体88を駆動して
液体88を負圧にして植物細胞101から細胞質等をマ
イクロピペット81に吸入する。
【0046】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、卵細胞、動物細胞や植物細胞等の細胞内の細胞
質に何らダメージを与えることなく、細胞の操作を行う
ことができる。上記した機構は、換言すれば、マイクロ
ピペットの近傍に配置された圧電素子によるマイクロピ
ストン機構であると言える。
【0048】また、従来の手動式マイクロインジェクタ
に比べ、自動で操作できるという利点以外に、上記した
マイクロピストン機構をマイクロピペットに極めて近い
位置に設置することができるため、配管による応答遅れ
がなく、応答性の高い操作ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すマイクロマニピュレ
ーション装置の概略図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すマイクロマニピュレ
ーション装置の構成図である。
【図3】本発明の第3実施例を示すマイクロマニピュレ
ーション装置のマイクロピペットによる細胞操作状態を
示す図である。
【図4】本発明のマイクロマニピュレーション装置を用
いた第1の細胞操作工程図である。
【図5】本発明のマイクロマニピュレーション装置を用
いた第2の細胞操作工程図である。
【図6】本発明のマイクロマニピュレーション装置を用
いた第3の細胞操作工程図である。
【図7】本発明のマイクロマニピュレーション装置を用
いた第4の細胞操作工程図である。
【図8】本発明のマイクロマニピュレーション装置を用
いた第5の細胞操作工程図である。
【図9】従来のマイクロマニピュレーションシステムの
全体構成図である。
【図10】従来の細胞操作の一例を示す工程図である。
【符号の説明】
21,41,71,81 マイクロピペット 22,40 マイクロシリンジ 23 プランジャ 24,33 マイクロシリンジホルダ 25,35 微小移動機構 25a,35a 鍔 25b,28,35b,56,84 圧電素子 25c,35c 慣性体 25d,35d リード線 25e カバー 26,54 チャンバー 27,55,83 ダイヤフラム 29,58 圧電素子駆動電源 30 マイクロインジェクタ 31 ベース 32 ステージ 34 係合部 50 制御ボックス 51 位置検出器 52 顕微鏡 53,82 凸状のフレーム 57 流体 61 保持ピペット 62 吸着孔 63,63a 卵細胞 64 透明帯 65,65a 細胞質 66,66a,92,103 細胞膜 72 培養液、DNA液や精子を有する浮遊液 73 動作流体 85 電磁弁 86,87,88 液体 91 動物細胞 93,104 核 101 植物細胞 102 細胞壁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−119989(JP,A) 特開 昭61−265284(JP,A) 特開 昭63−272484(JP,A) 特開 平6−342121(JP,A) 実開 平1−155798(JP,U) 特表 昭60−501687(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12M 1/00 B25J 7/00 G02B 21/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持ピペットにより卵細胞を保持し、マ
    イクロピペットにより卵細胞を操作するマイクロマニピ
    ュレーション装置において、 (a)配管内に流体が充填されるマイクロピペットと、 (b)前記流体に接触するダイヤフラムを介して配置さ
    れる圧電素子と、 (c)該圧電素子を駆動する駆動電源と、 (d)前記マイクロピペットの先端を卵細胞に接触さ
    せ、前記圧電素子の駆動により、前記マイクロピペット
    内の流体の吸引を行い、前記マイクロピペットの先端の
    卵細胞の微小部分を弱体化させる手段と、 (e)前記弱体化された卵細胞の微小部分にマイクロピ
    ペットを挿入する手段とを具備することを特徴とするマ
    イクロマニピュレーション装置。
  2. 【請求項2】 マイクロマニピュレーション装置を用い
    た細胞操作方法において、 (a)保持ピペットにより卵細胞を保持する工程と、 (b)保持された卵細胞にマイクロピペットを接触させ
    る工程と、 (c)前記マイクロピペットに連通する流体に接触する
    ダイヤフラムを介して配置される圧電素子の駆動により
    前記マイクロピペット内の流体の吸引を行い、前記
    胞の透明帯の微小部分を弱体化する工程と、 (d)該弱体化された卵細胞の透明帯の微小部分に前記
    マイクロピペットを挿入する工程とを施すことを特徴と
    するマイクロマニピュレーション装置を用いた細胞操作
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のマイクロマニピュレーシ
    ョン装置を用いた細胞操作方法において、 前記(d)工程における挿入されたマイクロピペットを
    前記圧電素子の駆動により卵細胞の細胞膜の微小部分を
    弱体化し、該卵細胞の細胞質を前記マイクロピペットで
    吸引することを特徴とするマイクロマニピュレーション
    装置を用いた細胞操作方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のマイクロマニピュレーシ
    ョン装置による細胞操作方法において、 前記(d)工程における挿入されたマイクロピペットを
    前記圧電素子の駆動により卵細胞の細胞膜の微小部分を
    弱体化し、該卵細胞の細胞質内に前記マイクロピペット
    で薬液、DNA溶液、精子、細胞の核などの物質を注入
    することを特徴とするマイクロマニピュレーション装置
    を用いた細胞操作方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のマイクロマニピュレーシ
    ョン装置による細胞操作方法において、前記(d)工程
    における挿入されたマイクロピペットを卵細胞の細胞膜
    の手前に位置決めし、精子を注入することを特徴とする
    マイクロマニピュレーション装置を用いた細胞操作方
    法。
  6. 【請求項6】 マイクロマニピュレーション装置を用い
    た細胞操作方法において、 (a)保持ピペットにより動物細胞を保持する工程と、 (b)保持された動物細胞にマイクロピペットを接触さ
    せる工程と、 (c)前記マイクロピペットに連通する流体に接触する
    ダイヤフラムを介して配置される圧電素子の駆動により
    前記マイクロピペット内の流体の吸引を行い、前記動物
    細胞の細胞膜の微小部分を弱体化する工程と、 (d)該弱体化された動物細胞の細胞膜の微小部分に前
    記マイクロピペットを挿入する工程とを施すことを特徴
    とするマイクロマニピュレーション装置を用いた細胞操
    作方法。
  7. 【請求項7】 マイクロマニピュレーション装置を用い
    た細胞操作方法において、 (a)保持ピペットにより植物細胞を保持する工程と、 (b)保持された植物細胞にマイクロピペットを接触さ
    せる工程と、 (c)前記マイクロピペットに連通する流体に接触する
    ダイヤフラムを介して配置される圧電素子の駆動により
    前記マイクロピペット内の流体の吸引を行い、前記植物
    細胞の細胞膜の微小部分を弱体化する工程と、 (d)該弱体化された植物細胞の細胞膜の微小部分に前
    記マイクロピペットを挿入する工程とを施すことを特徴
    とするマイクロマニピュレーション装置を用いた細胞操
    作方法。
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