JP2782720B2 - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JP2782720B2
JP2782720B2 JP63115420A JP11542088A JP2782720B2 JP 2782720 B2 JP2782720 B2 JP 2782720B2 JP 63115420 A JP63115420 A JP 63115420A JP 11542088 A JP11542088 A JP 11542088A JP 2782720 B2 JP2782720 B2 JP 2782720B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一眼レフレックスカメラ用のズームレンズに
関するものであり、更に詳しくは、画角が約30゜〜63゜
程度の広角から準望遠までを包括するズーム比2.2倍程
度のコンパクトなズームレンズに関するものである。
従来この領域のズームレンズは、物体側より負・正の
2成分で構成されるのが一般的であったが、近年負・正
の2成分の後方に比較的弱いパワーの正または負のレン
ズ群を配して3成分構成としてコンパクト化を図ること
が考えられている。(例えば特開昭58−11013号公報な
ど参照) 例えば、上記特開昭58−11013号公報に記載されたズ
ームレンズは、物体側から順に負・正・負の3成分から
なっているが、ズーム比は2倍程度である。
本発明は、上記負・正・負の3成分構成を採用しつ
つ、従来の3成分構成のズームレンズと比べてより大き
なズーム比を達成でき、かつ従来の3成分構成のズーム
レンズに比べてよりコンパクトなズームレンズを提供す
ることを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、第1,
3,5,7,9図図示のように、物体側より順に、負の屈折力
を有する第1成分(G1)、正の屈折力を有する第2成分
(G2)、及び負の屈折力を有する第3成分(G3)からな
るズームレンズにおいて、第1成分(G1)は、物体側よ
り順に、物体側に凸の負メニスカスレンズからなる第1
レンズ(L1)、両凹レンズからなる第2レンズ(L2)、
及び物体側に凸の正メニスカスレンズからなる第3レン
ズ(L3)で構成されるとともに、第1成分(G1)及び第
3成分(G3)にそれぞれ少なくとも1面の非球面を有す
ることを特徴とするものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において、第1成分(G1)に非球面を導入する
ことにより特に短焦点側での歪曲を補正することがで
き、また、第3成分(G3)に非球面を導入することによ
って全焦点域に亘る非点収差の補正に特に効果的であ
る。更に、本発明においては、上記構成により第1成分
(G1)または第3成分(G3)の屈折力をより強めること
ができ、従来の負・正・負の3成分構成のズームレンズ
に比べてよりコンパクトにすることができる。
更に、本発明において、第2成分(G2)は、物体側よ
り順に、両凹レンズからなる第4レンズ(L4)、絞り
(S)、物体側に凸の正レンズからなる第5レンズ
(L5)、両凸レンズからなる第6レンズ(L6)、及び像
側に凸の正レンズからなる第7レンズ(L7)で構成さ
れ、短焦点側から長焦点側へのズーミングに際して、第
1成分(G1)は一旦像面側へ移動した後に物体側へ移動
し、第2成分(G2)は単調に物体側へ移動し、第3成分
(G3)は固定または物体側へ単調に移動することが望ま
しい。
第2成分(G2)をこのように構成することによって、
レンズ系の射出瞳位置と第2成分(G2)の物体側主点位
置とを、収差補正及びレンズ系のコンパクト化のために
有利かつ最適な位置に配置することができる。
また、特に第3成分(G3)に設ける非球面に関しては
以下の条件を満たすことが望ましい。
(1)0.20<(fT・fw)3/2|a4<|0.85 但し、ここで、a4は非球面の面頂点を原点として光軸
方向をx軸としそれに垂直な方向をy軸としたとき、該
非球面を近軸曲率半径をrとして x=r[1−{1−(y/r)1/2]+a4y4+a6y6+… と表現したときの非球面係数a4、fTは長焦点端の全系の
合成焦点距離、fwは短焦点端の全系の合成焦点距離であ
る。
条件(1)の下限を越えると第3成分(G3)による非
点収差の補正効果が小さくなって像面が補正過剰とな
り、逆に条件(1)の上限を越えると特に長焦点側で補
正不足の像面性となり、いずれの場合も好ましくない。
更に本発明においては、以下の条件を満足することが
望ましい。
(2)0.75<|f1|/(fT・fw)1/2<0.95 (3)0.55<f2/(fT・fw)1/2<0.63 (4)3.00<|f3|/(fT・fw)1/2<12.0 (5)0.55<fL4/(fT・fw)1/2<0.68 但し、ここで、fiは第i成分の合成焦点距離、fL4
第4レンズ(L4)焦点距離である。
条件(2)は第1成分(G1)の屈折力を規定するもの
であり、条件(2)の下限を越えると短焦点側での負の
歪曲の補正が困難となり、逆に条件(2)の上限を越え
ると短、焦点側で全長が長くなるとともに、フォーカシ
ングによる繰出量を増大するので前玉径が大きくなり、
全体としてのコンパクト化も達成困難となる。
条件(3)は第2成分(G2)の屈折力を規定するもの
であり、条件(3)の下限を越えると第2成分(G2)の
屈折力が強くなりすぎて補正不足の球面収差が発生し、
またコマ収差の補正が困難となる。また、条件(3)の
上限を越えると、ズーミングにおける第2成分(G2)の
移動量が大きくなり過ぎてコンパクト化の達成に不利で
ある。
条件(4)は第3成分(G3)の屈折力を規定するもの
であり、条件(4)の下限を越えると充分なバックフォ
ーカスがとれなくなり、逆に条件(4)の上限を越える
と非点収差の補正効果が小さくなる。
条件(5)は第2成分(G2)の第4レンズ(L4)の屈
折力を規定するものである。条件(5)の下限を越える
と、第4レンズ(L4)の屈折力が強くなり過ぎて球面収
差の補正が困難となるのみならず、入射瞳位置が像側へ
遠ざかりすぎて第1成分(G1)での歪曲収差の補正に不
利な方向である。逆に、条件(5)の上限を越えると、
第2成分(G2)の物体側主点が像側へ遠ざかり結果とし
てコンパクト化が困難となる。
また、本発明において、第1成分(G1)は、上述の如
く、物体側に凸の負メニスカスレンズからなる第1レン
ズ(L1)、両凸レンズからなる第2レンズ(L2)、及び
物体側に凸の正メニスカスレンズからなる第3レンズ
(L3)の構成とするが、特に第3レンズ(L3)に関し、
以下の条件を満足することが望ましい。
(6)0.47<r5/r6<0.60 但し、ここで、riは物体側から数えて第i番目のレン
ズ面の曲率半径である。
条件(6)は第3レンズ(L3)の形状を規定するもの
であり、条件(6)の下限を越えると長焦点側で補正不
足の球面収差が発生し、逆に条件(6)の上限を越える
と短焦点側での非点隔差が増大する。
ここで、第3成分(G3)の構成及びその移動形態につ
いて検討する。第3成分(G3)は比較的弱い屈折力を有
する負レンズ成分であるが、その構成要素は負の単レン
ズでも、正・負2枚等の複数枚構成であってもよい。ま
た、ズーミング中国定であってもよいが、増倍効果を高
めるためには短焦点側から長焦点側へのズーミングに際
して物体側に単調に動かすこともできる。その際、第3
成分(G3)が複数枚で構成される場合は、条件(4)の
範囲内で固定要素と可動要素とを混在させたり、複数の
可動要素の移動比を変えるなどの方法で更に収差補正効
果を高めることも可能である。(この場合は、条件
(4)のパラメータf3は全系の焦点距離の関数とな
る。) 以下、本発明の実施例をそれぞれ表に示す。表1〜表
5で(*)を付した面は非球面でありその形状は、 x=r[1−{1−(y/r)1/2]+a4y4+a6y6+a8y8+a10y10+… と表される。但し、ここで、非球面の面頂点を原点とし
て、光軸方向をx軸とし、それに垂直な方向をy軸とす
る。rは該非球面の近軸曲率半径である。各実施例にお
いて、fは全系の焦点距離、FNOはFナンバー、ri(i
=1,2,3,……)は物体側から第i番目の面の曲率半径、
di(i=1,2,3,……)は物体側から第i番目の軸上面間
隔、Ni(i=1,2,3,……)は物体側から第i番目のレン
ズの屈折率、νi(i=1,2,3,……)は物体側から第i
番目のレンズのアッベ数である。各実施例と各条件との
関係を表6に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例1のズームレンズを示す断面図、
第2図はその収差図、第3図は本発明実施例2のズーム
レンズを示す断面図、第4図はその収差図、第5図は本
発明実施例3のズームレンズを示す断面図、第6図はそ
の収差図、第7図は本発明の実施例4のズームレンズを
示す断面図、第8図はその収差図、第9図は本発明実施
例5のズームレンズを示す断面図、第10図はその収差図
である。 G1:第1成分、 G2:第2成分、 G3:第3成分、 L1:第1レンズ、 L2:第2レンズ、 L3:第3レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 15/00 - 15/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、負の屈折力を有する第1
    成分、正の屈折力を有する第2成分、及び負の屈折力を
    有する第3成分からなり、短焦点側から長焦点側へのズ
    ーミングに際して、第1成分は一端像面側へ移動した後
    に物体側へ移動し、第2成分は単調に物体側へ移動し、
    第3成分は固定または物体側へ単調に移動するズームレ
    ンズにおいて、 前記第1成分は、物体側より順に、物体側に凸の負メニ
    スカスレンズからなる第1レンズ、両凹レンズからなる
    第2レンズ、及び物体側に凸の正メニスカスレンズから
    なる第3レンズで構成され、 前記第1成分及び第3成分にそれぞれ少なくとも1面の
    非球面を有するとともに、前記第3成分に設けられた非
    球面が以下の条件を満足することを特徴とするズームレ
    ンズ; 但し、ここで、 a4:非球面の頂点を原点として光軸方向をx軸としそれ
    に垂直な方向をy軸としたとき、該非球面を近軸曲率半
    径をrとして、 と表現したきの非球面係数a4、 fT:長焦点端の全系の合成焦点距離、 fW:短焦点端の全系の合成焦点距離、 である。
  2. 【請求項2】請求項1記載のズームレンズにおいて、前
    記第2成分は、物体側より順に、両凹レンズからなる第
    4レンズ、絞り、物体側に凸の正レンズからなる第5レ
    ンズ、両凹レンズからなる第6レンズ、及び像側に凸の
    正レンズからなる第7レンズで構成されていることを特
    徴とするズームレンズ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のズームレンズにおいて、以
    下の条件を満足することを特徴とするズームレンズ; 但し、ここで、 fi:第i成分の合成焦点距離、 fL4:第4レンズの焦点距離、 である。
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