JP2782457B2 - インドール類の製造方法 - Google Patents

インドール類の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ニトロスチレン類を出発原料とするインド
ール類の製造方法に関するものである。
インドール類は、染料、香料、医薬、農薬などの分野
において広範囲に使用されている物質であり、特にアル
カロイドの合成原料として有用性の高いものである。
従来の技術 インドール類の合成法としては、古くから数多くの方
法が研究されてきており、代表的な方法としては、フィ
シャー法、ライサート法、ヘメッツベルガー法などが著
名であるが、それぞれに長所欠点を有する。
発明が解決しようとする課題 本発明は、特にインドール環の4位、5位、6位、7
位の1つないし2つ以上に置換基を有するインドール類
を得る際に、収率および純度において今までの方法に較
べて格段に優れた新規な方法を提供するものである。
課題を解決するための手段 すなわち本発明は、一般式(I) (式中、Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、メトキシカルボニル基お
よびジアルキルアミノスルホニル基から選ばれる1種の
基を表す) で示されるニトロスチレン類に塩化パラジウムと塩化第
一銅および酸素含有ガスの存在下、1,3−プロパンジオ
ールまたはエチレングリコールを反応させて一般式(I
I) (式中、Rは前記に同じ、nは2又は3を表す)で示さ
れる環状アセタール化合物を合成し、ついで還元条件下
にこの化合物を環化させることを特徴とする一般式(II
I) (式中、Rは前記に同じ) で示されるインドール類の製造方法である。
本発明で合成できるインドール類は、ピロール環部に
置換基を持たないインドール化合物で、4位、5位、6
位、7位のいずれか1つないし2つ以上に置換基として
フッ素原子、塩素原子、炭素数1ないし3の低級アルキ
ル基、アルコキシ基、メトキシカルボニル基およびジア
ルキルアミノスルホニル基から選ばれる1種の基を有す
るインドール化合物および未置換のインドールである。
具体的に例示すれば、インドール、4−フロロインドー
ル、5−クロルインドール、6−クロルインドール、7
−フロロインドール、5−メチルインドール、6−メチ
ルインドール、7−エチルインドール、4−メトキシイ
ンドール、5−メトキシインドール、6−エトキシイン
ドール、7−プロポキシインドール、4−メトキシカル
ボニルインドール、5−メトキシカルボニルインドー
ル、6−メトキシカルボニルインドール、7−メトキシ
カルボニルインドール、5−ジメチルアミノスルホニル
インドール、6−ジメチルアミノスルホニルインドー
ル、4−クロル−5−メチルインドール、5,6−ジメチ
ルインドール、5−メトキシ−7−メトキシカルボニル
インドールおよび5−ジメチルアミノスルホニル−6−
メチルインドールなどが挙げられる。
本発明の出発原料となる一般式(I)で示されるニト
ロスチレン類は、2−ブロモニトロベンゼン類に酢酸パ
ラジウム触媒の存在下、エチレンガスを反応させること
により容易に製造することができる。このことはヘック
等により既に報告されている。(R.F.Heck,Org.React.,
27,345(1982)) 本発明の第一工程は、ニトロスチレン類に塩化パラジ
ウムと塩化第一銅および酸素含有ガスの存在下にグリコ
ール類を反応させて、一般式(II)で示される環状アセ
タール化合物を合成することである。オレフィン化合物
をパラジウム錯体触媒を用いて酸化を行いカルボニル化
合物を得る反応は、一般にワッカー反応として知られて
いるが、スチレン誘導体のワッカー反応では一般にアセ
トフェノン誘導体が得られるのが通例である。本発明者
等はパラジウム錯体触媒によるスチレン誘導体の酸化反
応の研究を鋭意すすめた結果、塩化第一銅を助触媒とし
エチレングリコール或は1,3−プロパンジオールといっ
たグリコール類の存在下、酸素雰囲気中でニトロスチレ
ン類がパラジウム触媒によって環状アセタール化合物に
効率的に変換できることを見いだした。
本発明の大一工程の反応条件について詳しく述べれ
ば、塩化パラジウムはニトロスチレン類に対して1〜10
0モル%、塩化第一銅は1〜2倍モル使用するのが良
い。グリコール類は、ニトロスチレン類の1〜1.5倍モ
ル使用するのが好ましく、溶媒としてはジオキサン、テ
トラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等が好適で
ある。反応は、ほぼ常圧の酸素含有ガスの存在下、40〜
80℃に加熱撹拌することによって容易に進行する。反応
後は蒸留ないしカラムクロマトグラフィーといった一般
的な精製手段で、環状アセタール化合物を単離すること
ができる。
本発明の第二工程は、還元条件下に環化する反応であ
る。本工程は、一段階で行うことも、また還元と環化の
二段階に分けて行うこともできる。還元方法としては、
鉄−酢酸系、亜鉛−酢酸系などの化学還元方法と、ニッ
ケル、パラジウム、白金、ロジウムといった水素化触媒
の存在下に行う接触水素還元方法の何れでも使用でき
る。還元条件は一般に行われている方法がそのまま利用
できる。化学還元方法や酸の共存下に行う接触還元方法
の場合は、還元の進行と共に酸の作用によりインドール
環の生成も同時に進行し、一段でインドール類を製造す
ることができる。ニッケル触媒のように酸の共存下には
使用できない還元方法の場合には、最初に還元反応を行
ってニトロ基をアミノ基に変換し、触媒濾別後に反応液
を稀酸水溶液で処理することによってインドールに環化
する二段階の反応を利用することができる。合成された
インドール類は、蒸留等の簡単な精製を行うだけで高純
度のものが容易に取得できる。
本発明の特徴は、反応の全工程が極めて温和な反応条
件で進行する為、反応途中における置換基の転移や副生
成物の生成が少なく、出発原料として使用するニトロス
チレン類の置換基の位置がそのまま保持されて相当する
インドール類を高純度かつ好収率で得ることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例 実施例 1 酸素ガスを入れたゴム風船を装着し、マグネチックス
ターラーを入れた50mlフラスコに塩化パラジウム0.248g
(1.4mmol)と塩化第一銅1.386g(14mmol)を入れた。
ついで、2−エテニル−4−メチルニトロベンゼン2.28
2g(14mmol)と1,3−プロパンジオール1ml(14mmol)を
溶解した1,2−ジメトキシエタン溶液25mlをこれに加
え、酸素雰囲気下50〜60℃で24時間撹拌した。反応液を
冷却後、エーテル50mlを加え不溶物は濾過によって除去
した。濾液はシリカゲルカラムクロマトグラフィーにか
けて2−[(5−メチル−2−ニトロフェニル)メチ
ル]−1,3−ジオキサン2.986g(収率90%)を得た。
この環状アセタール化合物1.185g(5mmol)を100mlの
エタノールに溶解し、10%ロジウム炭素触媒200mgを加
えて室温常圧で水素還元を行った。3時間で理論量の水
素が吸収され、反応は終了した。触媒を濾過後、10%塩
酸溶液20mlを反応液に加え、室温で3時間撹拌し、環化
反応を行った。エタノールを減圧下に除去し、残渣をク
ロロホルムで抽出した。抽出物はベンゼンを溶媒とする
シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、5−メチルイ
ンドール0.419g(収率64%)が得られた。融点を測定す
ると、59〜60℃(文献値58〜59℃)であり、高純度のも
のであることが判った。
実施例 2〜8 実施例1と同様にして、各種のインドール化合物を合
成した。その結果を第1表に示す。
発明の効果 本発明により、従来合成が困難であった4,5,6,7位の
置換基を持つインドール類を高純度から好収率で得るこ
とができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子、低級ア
    ルキル基、低級アルコキシ基、メトキシカルボニル基お
    よびジアルキルアミノスルホニル基から選ばれる1種の
    基を表す) で示されるニトロスチレン類に塩化パラジウムと塩化第
    一銅および酸素含有ガスの存在下、1,3−プロパンジオ
    ールまたはエチレングリコールを反応させて一般式(I
    I) (式中、Rは前記に同じ、nは2又は3を表す)で示さ
    れる環状アセタール化合物を合成し、ついで還元条件下
    にこの化合物を環化させることを特徴とする一般式(II
    I) (式中、Rは前記に同じ) で示されるインドール類の製造方法。
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